JP2002507633A - 二酸化チタン製造から生じる廃棄酸からの酸化鉄顔料の製造方法 - Google Patents

二酸化チタン製造から生じる廃棄酸からの酸化鉄顔料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造から生じる廃棄酸から酸化鉄顔料を製造する方法に関する。本発明は、第一段階において、金属鉄及び/又は鉄化合物により廃棄酸に含まれる硫酸を部分的に中和し、要すれば、硫酸を別のアルカリ化合物によりさらに中和することを特徴とする。このようにして得られた反応生成物から、Ti、Al、Cr及びV化合物を含有する沈殿物を分離する。得られた硫酸鉄含有溶液から、アルカリ化合物及び酸化剤の添加により、黄色酸化鉄顔料又は黒色酸化鉄顔料を沈殿させる。両顔料は、焼成により赤色酸化鉄顔料に変換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造の過程で蓄積する廃棄酸から酸
化鉄顔料を製造する方法に関する。
【0002】 (従来の技術) 二酸化チタンの製造において生じる残渣からの酸化鉄顔料の製造は、かなり古
くから、例えばDE−A2460493及びJP−A44050695から知ら
れている。特に、二酸化チタンの製造時に生じる硫酸鉄六水和物(緑色塩)は、
酸化鉄顔料の製造用原料として使用されている。この方法に含まれる典型的な手
順は、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th Edn
.,Vol.A20,p297以下に記載されている。
【0003】 硫酸塩法による二酸化チタンの製造時にやはり生じる廃棄酸は、酸化鉄顔料の
製造にはあまり適していない。酸化鉄顔料の製造のために通常使用される方法と
同様の方法において廃棄酸から酸化鉄も得られるが、そのような酸化鉄の品質は
、高品質の酸化鉄顔料、特に赤色酸化鉄顔料又は黄色酸化鉄顔料が満たすべき要
求水準にはほど遠い。その原因は、得られる酸化鉄顔料の粒子形状、粒子寸法、
安定性及び色彩特定に悪影響を及ぼす廃棄酸の望ましくない成分、例えばTi、
Cr、V又はMnの化合物にある。加えて、酸化鉄顔料の製造のためには最初に
中和されなければならない遊離硫酸が廃棄酸中に大量に含まれているので、方法
の経済性に悪影響がある。
【0004】 廃棄酸の利用又は少なくとも無害な除去が、二酸化チタンを製造しているヨー
ロッパ各国及びその他のほとんどの国で規定されているため、時が経つにつれて
、利用のための様々な方法が開発された。EP−A577272においては、炭
酸カルシウムによる部分的な中和により、廃棄酸から、有用なセッコウが得られ
ることが開示されている。この材料の分離後に残存する「白セッコウ(white g
ypsum)」とも呼ばれる硫酸金属溶液は、CaO又はCaCO3の添加により約9
のpH値にされ、次に、この工程で得られる「赤セッコウ(red gypsum)」と も呼ばれる材料は、処分されなければならない。この場合、一方では、貴重な原
材料の再利用の機会が失われ、他方では、貴重な埋立て地が広範に使い果たされ
る。なぜなら、チタン原材料により異なるが、製造されるTiO2顔料1トン当 たり、1から2.5tのこの廃棄物が蓄積するためである。
【0005】 EP−A0133505に記載された、廃棄酸の再処理のためのもう一つの方
法は、事実上全量の蓄積廃棄酸をTiO2の製造のために再使用することにより 、これらの欠点を回避する。この方法においては、最初に廃棄酸を濃縮し、この
工程で沈殿する濾過塩の分離後、65%から85%の硫酸を鉱石分解の目的のた
め再び使用する。SO2は、熱解離により濾過塩から得られ、鉱石分解のため同 様に再使用される純粋な硫酸又は発煙硫酸はSO2から得られる。この方法は原 材料の消費を最少限にするが、極めて多大のエネルギーを要し、従って高コスト
である。
【0006】 米国特許第3,016,286号に記載された、廃棄酸を再処理するためのさ
らなる方法は、廃棄酸の中和、並びにTi、Al、Cr、及びVの水酸化物の沈
殿及び分離を含み、さらにその後のアンモニアによる磁鉄鉱の沈殿を含む。しか
し、この方法の欠点は、一方では、遊離硫酸を中和するために大量のアンモニア
が消費される点、及び相当量の硫酸アンモニウム含有溶液から沈殿した磁鉄鉱が
、顔料特性を示さない点である。
【0007】 硫酸アンモニウム含有溶液からのマグネシウム抽出の形態の、EP−A638
515に記載された改良方法の場合、その後、結晶化により純粋な硫酸アンモニ
ウムが得られ、肥料として用いられうる。有用な材料の割合はこの手段により増
加するが、付加的な工程、及び相当量の硫酸アンモニウム含有溶液から得られる
磁鉄鉱の品質がよくないということのため、方法の経済性は満足のゆくものでは
ない。
【0008】 カルシウム化合物で廃棄酸を中和することによりセッコウ及び磁鉄鉱を同時に
沈殿させるという、米国特許第4,137,292号及びDE−A245632
0による、廃棄酸を再処理するためのもう一つの変法においては、この2つの化
合物の利用のため、例えばハイドロサイクロン(hydrocyclone)を用いた、又は
磁性分離による機械的分離を行わなければならず、手のかかる工程であるにもか
かわらず、純粋なセッコウも純粋な磁鉄鉱顔料も得られない。カルシウム化合物
によるセッコウの沈殿の過程において同時にアンモニウム塩又はアルカリ金属塩
を存在させるという、GB−A1421773による方法の最適化も、この方法
の前述の原理的な欠点を回避しない。
【0009】 鉄塩溶液中に比較的多量に存在するマンガンは、黄色又は赤色酸化鉄顔料の製
造を妨害する。赤色酸化鉄顔料の製造に使用される出発物質α−FeOOH又は
磁鉄鉱が鉄に対して0.11%を超えるマンガンを含んでいるなら、高グレード
の赤色顔料を得ることは出来ない。Cr、V、Ti及び他の発色性金属イオン又
は沈殿工程に影響を及ぼす金属イオンの存在も、妨害要因である。
【0010】 (発明が解決しようとする課題) 従って、本発明の目的は、品質的に高いグレードの酸化鉄顔料を製造するため
に、生じた廃棄酸を処理することができる方法を開発することである。
【0011】 (課題の解決手段) 驚くべきことに、硫酸塩法による二酸化チタンの製造から生じる廃棄酸に含ま
れている遊離硫酸の部分的中和を金属鉄及び/又は鉄化合物を用いて行い、望ま
しくない元素Ti、Al、Cr及びVを水酸化物として少なくとも部分的に沈殿
させて分離し、分離後に得られる硫酸鉄含有溶液をさらに処理して酸化鉄顔料に
することにより、そのような廃棄酸から、高品質の酸化鉄顔料が製造できること
が見出された。
【0012】 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造から生じる廃棄酸から酸化鉄顔
料を製造する方法であって、第一段階において、金属鉄及び/又は鉄化合物から
なる群からの化合物により廃棄酸に含まれる硫酸を部分的に中和し、要すれば、
硫酸を別のアルカリ化合物によりさらに中和し、得られた反応生成物から、Ti
、Al、Cr及びV化合物を含有する沈殿物を分離し、得られた硫酸鉄含有溶液
から、アルカリ化合物及び酸化剤の添加により、酸化鉄顔料を沈殿させることを
特徴とする方法を提供する。
【0013】 望ましくない元素Ti、Al、Cr及びVは、金属酸化鉄及び/又は鉄化合物
の添加段階が十分に高いpHにおいて行われるなら、この段階中に沈殿される。
望ましくない元素の沈殿に必要なpHの上昇は、鉄又は鉄化合物との反応が完了
した後に、他のアルカリ化合物を添加することにより行うこともできる。
【0014】 望ましくない元素を分離した後に得られる硫酸鉄含有溶液は、磁性顔料に変換
され、磁性顔料は次いで自体既知の方法により焼かれて赤色又は黄色酸化鉄顔料
にされるか、あるいは、沈殿工程の後に硫酸鉄含有溶液から黄色酸化鉄顔料(α
−FeOOH)を製造することもでき、次いでこの顔料を自体既知の方法により
焼いて赤色酸化鉄にすることができる。
【0015】 第一段階での廃棄酸の中和には、鉄に対するマンガン含量が0.8質量%Mn
未満である金属鉄及び/又は鉄化合物が好ましく使用される。鉄に対するマンガ
ン含量が0.4質量%Mn未満が特に好ましい。このようにすれば、鉄に対する
マンガン含量が1〜5質量%Mn、特に1.5〜2.5質量%Mnである廃棄酸
からでさえ、特に強く着色した高グレードの赤色酸化鉄顔料を得ることができる
【0016】 第一段階での硫酸の部分中和は、好ましくは、金属鉄、酸化鉄又は水酸化鉄を
添加することにより行われる。第一段階での廃棄酸の部分酸化は、種々の鉄含有
物質、例えば金属鉄と酸化鉄及び/又は水酸化鉄との混合物により行うこともで
きる。本発明の方法は、異物金属水酸化物の分離の故に、Cr、V、Ni、Co
又は他の望ましく不純物を含む通常は不適当な鉄廃棄物をも出発物質として使用
することができることに特徴がある。普通なら高い費用をかけて廃棄しなければ
ならない鉄含有廃棄物、例えばLaux法からの酸化鉄含有廃棄物、黒皮、旋盤の削
り屑又は鋳鉄の削り屑を使用することが特に経済的である。
【0017】 鉄(III)化合物を使用する場合、金属イオンの同時添加により溶液中の鉄(I
II)含量は可能な限り低くしなければならない。
【0018】 異なる反応性を有する数種の異なる鉄源を連続的に使用するのが有利である。
例えば、廃棄酸の中和は、好ましくは、最初により反応性の低い物質、例えば黒
皮により行い、次いで、部分的に中和された廃棄酸の中和をより反応性の高い物
質、例えば鋳鉄の削り屑により行う。
【0019】 また、鉄物質中の不活性または不溶性成分は、上記段階で沈殿された化合物と
共に以下の段階で分離され、廃棄されるので、干渉しない。
【0020】 反応混合物の粘度を低下させ、かつ溶液中の生成硫酸鉄を維持するため、鉄化
合物との反応の前に、廃棄酸を希釈することが有利である。希釈のため、新鮮な
水、又は工程のさらなる過程において生じる工程用水のいずれかが用いられうる
【0021】 第一段階での鉄又は鉄含有化合物による硫酸の部分酸化は、0.5〜4.7の
pH、好ましくは2.5〜4.7のpHにおいて実施される。次いで、所望によ
り、溶液は、3.0〜5.0のpH、好ましくは4.0〜4.8のpHにおいて
、さらなるアルカリ化合物の添加により、さらに中和されうる。
【0022】 このようにして得られるTi、Al、Cr、V及びFe(III)の水酸化物の 沈殿物は、液相から分離され、廃棄されるか、あるいはTi、Al、Cr又はV
を得るための原料として使用される。使用された原料から生じる不溶成分は、要
すれば、この時点で水酸化物と共に分離される。Ti、Al、Cr及びV含有沈
殿物の沈殿の前に、存在し得るFe(III)は、好ましくは、還元剤、特に金属 鉄を添加してFe(II)に還元される。このようにして、廃棄される又はさらに
利用される第二沈殿段階からの沈殿物の量は減少し、以下の段階での高グレード
酸化鉄顔料の生成量は増加する。Fe(III)の還元において、反応は、Ti4+ ほどには沈殿されないTi3+の形成をできるだけ少なくなるように制御されなけ
ればならない。必要なら、チタンの沈殿は、水和酸化チタンの種結晶を添加する
ことにより、改良することができる。
【0023】 廃棄酸の中和のために金属鉄又は鉄化合物に加えてさらなるアルカリ化合物も
使用されるなら、全ての生成固体の濾過性が顕著に改善されるように、容易に濾
過できる低溶解性硫酸塩を形成する化合物、例えばCaO又はCa(OH)2を 使用することが推奨される。発電所灰、廃棄物焼却灰、又は他のアルカリ反応性
灰を中和剤として使用するのが特に好ましい。
【0024】 Ti、Al、Cr及びV含有固体の分離後に得られる硫酸鉄含有溶液は、鉄に
対して、好ましくは0.9質量%未満、特に好ましくは0.5質量%未満のマン
ガン含量を有する。
【0025】 黄色酸化鉄顔料(α−FeOOH、ゲータイト)及び黒色酸化鉄顔料(Fe34、磁鉄鉱)は、固体の分離の後に得られる硫酸鉄含有溶液から、自体既知の 沈殿法に製造することができる(Ullmann's Encyclopedia of Industrial C
hemistry,5th Edn.,Vol.A20,p297以下参照)。赤色酸化鉄を沈殿法により
製造することができるが、それは事実上さらに難しい。
【0026】 酸化鉄を沈殿させるために、硫酸鉄含有溶液は、好ましくは1リットル当たり
FeSO4150〜250g、特に好ましくは180〜190gの濃度に調整さ れる。この濃度は、場合により、蒸発又は希釈により調整されうる。調整された
硫酸鉄含有溶液は、自体既知の方法によるアルカリ化合物及び酸化剤の添加によ
り、磁鉄鉱顔料又は黄色酸化鉄顔料へ変換される。
【0027】 黄色酸化鉄顔料(α−FeOOH)を沈殿させるには、自体既知の方法(Ullm
ann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th Edn.,Vol.A20,p2
97以下参照)により、α−FeOOH種結晶に、水溶液の形で4〜30倍量のF
eSO4(Feとして計算)を添加し、攪拌しながら60〜85℃の間の温度に 加熱する。次いで、0.01〜0.4pH単位/時の速度で溶液の最終pHを3
.0〜5.0に調整しながら、酸化剤により酸化を行なう。加えて、沈殿剤とし
て、低い溶解性の硫酸塩を生成しない化合物、例えば気体状NH3又はNH3水溶
液、若しくはNaOH、KOH、MgO又はMg(OH)2を添加できる。酸化剤 として、例えば酸素、オゾン、H22、次亜塩素酸ナトリウム、塩化ナトリウム
、塩素酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩、及び塩素が使用されうる。酸素又は酸素含有
気体混合物、特に空気が、好ましくは、反応混合物に導入される。酸化は、懸濁
液のFe(II)含量が1モル%未満になり次第完了させる。
【0028】 粒子寸法および粒子寸法分布を制御する変性剤を、顔料形成中に添加してよい
。この目的のためには、アルミニウム化合物及び亜鉛化合物、さらにはリン酸塩
が特に有効である。脂肪族アミン、ヒドロキシカルボン酸、脂肪族アルコール又
はカルボン酸若しくはこれらの誘導体のような有機変性剤も使用できる。
【0029】 顔料懸濁液は、濾過、乾燥及び粉砕の既知工程により後処理される。調製条件
を適当に変えることにより、当業者なら、種々の粒子寸法、従って種々の色合い
を持った広範囲の黄色酸化鉄顔料を製造することができる。
【0030】 本発明の黒色酸化鉄顔料(磁鉄鉱)の製法では、好ましくは、鉄(II)対沈殿
剤の比が0.4〜0.65当量、特に好ましくは0.5〜0.58当量となるよ
うに、所定量の沈殿剤が硫酸鉄含有溶液に添加される。その為には、計算された
量の沈殿剤は、好ましくは、60と95℃の間、特に75と95℃の間の温度で
硫酸鉄含有溶液に添加される。低溶解性の硫酸塩を形成しないアルカリ反応性化
合物、例えば、気体状NH3又はNH3水溶液、若しくはNaOH、KOH、Mg
O又はMg(OH)2を沈殿剤として用いる。酸化剤として、例えば酸素、オゾン 、H22、次亜塩素酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩素酸塩、過塩素酸塩、硝
酸塩、及び塩素が使用されうる。好ましくは、酸素又は酸素含有気体混合物、特
に空気が、反応混合物に導入される。溶液のpHは、好ましくは、実質的に一定
に保持される。酸化は、好ましくは、懸濁液のFe(II)含量が1モル%未満に
なった時点で、停止する。
【0031】 顔料懸濁液の後処理は、濾過、乾燥、及び粉砕の既知の工程により行われる。
当業者は、製造条件の適当な変更により、様々な粒子寸法、従って様々な色調、
及び安定性を有する広範囲の酸化鉄顔料を製造することができる。
【0032】 上記の方法により、廃棄酸から、鉄に対するマンガン含量が0.1質量%Mn
以下、好ましくは0.06質量%以下であるα−FeOOH又はFe34を製造
することができる。低マンガン含量の故に、このような化合物は、焼く事により
赤色酸化鉄顔料を製造するのに特に適している。
【0033】 赤色酸化鉄顔料(Fe23)を製造するには、本発明に従って調製されたα−
FeOOH又はFe34を、酸素含有気体の存在下に、350〜1,000℃、
特に好ましくは600〜900℃で焼成する。本発明の方法の実施は、ある形式
の炉の使用に限定されない。焼成は、例えば流動床炉、ボックス炉又はロータリ
ーキルンにより実施できる。対応した必要は滞留時間は、使用した炉に適合させ
る。焼成に続いて、通常粉砕が必要であり、特に600℃を超える焼成温度が採
用された場合に必要である。好ましくは、通常の粉砕助剤、例えばアミン、アル
コール又はポリアクリレートを添加して乾燥粉砕が行なわれる。本発明により製
造された赤色酸化鉄顔料は、その狭い粒子寸法分布及び低い凝集度の故に、特に
強い粉砕は必要としないので、広い範囲のミルを使用することができる。本発明
により製造された赤色顔料を粉砕するには、ジェットミル、衝撃(インパクト)
ミル、振子型(ペンジュラム)ミル及びロールミルが好ましい。
【0034】 本発明の方法の好ましい態様は、Ti、Al、Cr及びVの水酸化物を沈殿さ
せるために、酸化鉄顔料を沈殿させるために気体状又は水溶液状でアンモニアを
用いたのと同様に、アンモニアを使用することを含む。アンモニアは、酸化鉄顔
料の分離後に得られる(NH4)SO4含有溶液から、CaOの添加により、完全に
又は部分的に回収される。約10のpH値になるまでCaO又はCa(OH)2 を添加した後、アンモニアは気体状で放出され、圧縮又は他の処理なしに、酸化
鉄の沈殿に直接使用され得る。特に好ましくは、CaO又はCa(OH)2の添 加後に気体状アンモニアを得た懸濁液から、残留アンモニアは、ストリップカラ
ムにおける水蒸気又は空気によるストリッピングにより、除去される。このよう
にして得られるアンモニア水溶液は、さらに処理することなく、酸化鉄の沈殿に
直接再使用され得る。
【0035】 アンモニアの回収後に残るセッコウ含有沈殿物は、濾取され、中和された後、
例えば、希硫酸により洗浄して、建築材料として利用されうる。アルカリ性濾液
は、本質的に硫酸マグネシウムを含んでおり、肥料として利用され、または中和
後に中性塩を含む排水として廃棄される。
【0036】 あるいは、アンモニアは、酸化バリウム、水酸化バリウム又は炭酸バリウムの
添加により、硫酸バリウムを形成して、放出され得る。
【0037】 本発明に従い得られる酸化鉄顔料は、そのために使用される硫酸鉄含有出発溶
液が、金属水酸化物の予備沈殿によって、特に少量の重金属、とりわけ少量のC
r及びVしか含んでいないので、特に良好な光学的顔料特性を示す。本発明の方
法によれば、単純な工業的操作及び比較的低いエネルギー消費により、廃棄酸を
処理して高グレードの顔料を得ることができ、また、廃棄物量を最少に、好まし
くは製造されるTiO21トン当たりの廃棄物量を0.2〜0.7トンに減少す ることができる。さらに、本発明の方法は、工業廃棄物を品質面での高グレード
酸化鉄顔料の製造の為に有効に使用することを可能にし、それにより、方法の経
済性は、著しく改善される。経済的に特に重要なことは、酸化鉄顔料を製造する
他の方法では利用することが出来ないあるいは多大な労力及び経費を伴ってのみ
利用できる比較的反応性の低い又は不純な鉄含有物質を、使用することができる
ことである。
【0038】 本発明に従い得られる酸化鉄顔料は、塗料、ラッカー、プラスチック、建築用
材料、紙、及びその他の材料の着色のため使用されうる。本発明に従い得られる
磁鉄鉱は、さらに、トナーのための磁性顔料としても使用されうる。
【0039】 得られる酸化鉄顔料の色調は、以下の手順に従い決定される。 酸化鉄顔料の純色調(pure shade)の測定: 顔料を、空気乾燥ラッカーシステム中にマラー(粉砕機)(平型自動マラー)
により分散させる。ラッカーシステム(ラッカー)は、以下の成分からなる。 95.26% ALKYDAL(登録商標) F 48(結合剤、Bayer AG、約5
5%の非揮発分を有するホワイトスピリット/キシレン混合物38:7中の乾燥
用植物性脂肪酸、非揮発分約48%の油含量/トリグリセリド、揮発分約26%
の無水フタル酸に基づく、中程度に油性の空気乾燥アルキド樹脂) 0.78% ホワイトスピリット中55%の2−ブタノンオキシム(抗スキン形
成剤) 1.30% Octa Soligen (登録商標)カルシウム(湿潤剤、炭化水素混合物 中の分岐状C6−C19脂肪酸のカルシウム塩(4%Caを含有)、Borche rs AG) 0.22% Octa Soligen(登録商標)コバルト6(乾燥剤、炭化水素混合物中
の分岐状C6−C19脂肪酸のコバルト(2+)塩(6%Coを含有)、Borc hers AG) 0.87% Octa Soligen(登録商標)ジルコニウム6(登録商標)(乾燥剤、
炭化水素の混合物中の分岐状C6−C19脂肪酸のジルコニウム塩(6%Zrを含 有)、Borchers AG) 1.57% グリコリック−n−ブチルエステル(=ヒドロキシエタン酸ブチル
エステル)(流動性改良剤)
【0040】 成分を、完成したラッカーを製造するため、高速攪拌機により混合する。DI
N EN ISO 8780−5(1995年4月)に記載のような平型自動マ
ラーを使用する。有効なプレート直径24cmを有するENGELSMANN(
登録商標) JEL 25/53マラーを使用する。下方プレートの回転速度は
、約75min-1とする。負荷フレーム(loading frame)上に2.5kgの負
荷重量を吊すことにより、プレート間の力を約0.5kNに調整する。DIN
EN ISO 8780−5(1995年4月)セクション8.1に記載の方法
に従い、2.5kgローディング重量で、100回転で、0.8gの顔料及び2
.00gのラッカーを、1ステージで分散させる。マラーを開封し、ラッカーを
中央点外側の下方プレートに迅速に収集する。次に、さらに2.00gのラッカ
ーを添加し、プレートを閉鎖する。負荷重量なしの50回転における2回のステ
ージの後、調製が完了する。
【0041】 着色したラッカーを、非吸収性厚紙上にフィルムスプレッダー(film spread
er)(ギャップ高少なくとも150μm、最大250μm)によりスプレッドす
る。次に、ラッカー塗装された厚紙(コーティング)を、少なくとも12時間、
室温にて乾燥させる。測色(カラー測定)の前に、コーティングを約65℃(±
5℃)で1時間乾燥させ、冷却させる。
【0042】 酸化鉄顔料の光学増白(optical brightning)の測定: 顔料及び増白剤を、空気乾燥ラッカーシステム中にマラー(平型自動マラー)
で分散させる。増白剤としては、市販のBayertitan(登録商標) R−KB−2
二酸化チタン顔料(Bayer AG)を使用する。この顔料は、ISO 591−19
77におけるタイプR2に相当する。ラッカーシステム(ラッカー)は、純色調
決定用のものと同一である(前記参照)。
【0043】 ラッカーシステムの成分を、完成したラッカーを製造するため、高速攪拌機に
より混合する。
【0044】 着色したラッカー及びラッカーコーティングは、純色調の決定に関する記載と
同様にして製造される(前記参照)。0.1500gの顔料を試験し、0.75
00gのBayertitan R−KB−2及び2.00gのラッカーを計量
する。
【0045】 測色装置: 測定ジオメトリー(measurement geometry)d/8で、グロストラップなし に、ウルブリヒト・スフィア(Ulbricht spHere)を有する分光光度器(「測
色装置」)を使用する。この測定ジオメトリーは、ISO 7724/2−19
84(E)ポイント4.1.1、DIN 5033パート7(1983年7月)
ポイント3.2.4、及びDIN 53 236(1983年1月)ポイント7
.1.1に記載されている。データカラーインターナショナル(Datacolor Int
ernational)より販売のDataflash(登録商標)2000測定装置を使
用する。
【0046】 測色装置は、ISO 7724/2−1984(E)ポイント8.3に記載さ
れているような白色セラミック・ワーキング・スタンダード(working standar
d)に対して計算される。理想的ダル白色体(ideally dull-white body)と比
較したワーキング・スタンダードの反射データを、測色装置に保存し、白色ワー
キング・スタンダードによる計算後、全ての測色を理想的ダル白色体と関連づけ
る。黒点の較正は、測色装置の製造元から入手可能な黒孔体(black hollow b
ody)を用いて行う。
【0047】 比色分析 任意の存在しうるグロストラップを分離する。測色装置及び試験片の温度は、
約25℃±5℃とする。 測定孔がラッカー層の中央点により覆われるよう、ラッカーコーティングを、
測色装置上に置く。コーティング全体を平面的に置かれなければならない。測定
孔は、ラッカー層により完全に覆われなければならない。次に、測定を実施する
【0048】 CIE座標の計算: 測定された反射スペクトルから、1976年のCIE座標L*、a*、及びb* を、ASTM E 308−1985ポイント7の計算指示に従い計算する。標
準的イルミナントC、及びASTM E 308−1985テーブル5.6に与
えられた1931の2°標準比色分析観測機の計量機能(weighting functions
)を使用する。波長域は400nmと700nmの間である。波長のインターバ
ルは20nmとする。グロスは計算において差し引かない。得られる反射率値を
、DIN 5033、パート3(1992年7月)に従い、CIELABカラー
データシステムに適合する値に変換する。
【0049】 相対的な色強度を、増白剤としてBayertitan R−KB−2を用い、適当なBa
yferrox参照顔料(カーボンブラックの代わり)を用いて、DIN 53 16 5(ポイント3.4)に従い、相対散乱能を用いた類比により計算する。ρ
しては、三刺激(tristimulus)値Y/100を使用する。
【0050】 以下に実施例に基づき本発明を記載するが、それは限定を構成するものでない
。実施例において引用された部及び%は、他の記載がない限り、重量に基づく。
【0051】 (実施例) 実施例1 酸化鉄顔料の沈殿のための硫酸鉄含有溶液の調製 鋳鉄削り屑(組成は下記参照)46.6gを、Feに対するマンガン含量が2
.05%Mnである廃棄酸(組成は下記参照)250gに、80℃で170分か
けて添加する。溶液のpHは3.6に上昇する。次いで、pHが4.5になるま
でCaOを添加する。350gの水で希釈し、濾過により沈殿物を分離した後、
FeSO4含量17.6%及びFeに対するマンガン含量0.48%Mnの緑色 透明溶液549gを得る。溶液のFe含量は、6.46%である。加えて、フィ
ルターケーク37.7g(乾燥)を得る。Fe(II)の酸化を防止するために、
溶液に少量の硫酸を加えてpHを2にして、更なる処理のために調整する。
【0052】
【表1】
【0053】 実施例2 酸化鉄顔料の沈殿のための硫酸鉄含有溶液の調製 鋳鉄削り屑(組成は実施例1と同じ)80gを、Feに対するマンガン含量が
2.05%Mnである廃棄酸(組成は実施例1と同じ)250gに、80℃で1
70分かけて添加する。溶液のpHは4.4に上昇する。水で希釈し、濾過によ
り沈殿物を分離した後、Feに対するマンガン含量0.49%Mnの緑色透明F
eSO4溶液549gを得る。
【0054】 実施例3 酸化鉄顔料の沈殿のための硫酸鉄含有溶液の調製 Feに対するマンガン含量が2.05%Mnである廃棄酸(組成は実施例1と
同じ)250gを、マンガン含量が1.9%Mnである黒皮50gと80℃で4
時間反応させる。溶液のpHは1.1に上昇する。次いで、溶液のpHが4.4
になるまで、鋳鉄削り屑(組成は実施例1と同じ)を加える。水で希釈し、濾過
により沈殿物を分離した後、緑色透明FeSO4溶液を得る。
【0055】 実施例4 黒色酸化鉄顔料(磁鉄鉱)の調製 実施例1で得た硫酸鉄溶液(酸化を防止するために硫酸によりpHを2未満に
調節して一時保存)2.864kgを水2.673kgにより希釈し、攪拌機及
び通気装置を備えた容器入れ、85℃に加熱する。次に、25%苛性ソーダ溶液
(318kgNaOH/L)0.66kgを加えて、反応混合物のpHを7.0
に調節する。次いで、約−700mVから約−200mVへの電位上昇が起こる
まで(約4.5時間)、空気を0.1m3/hrの速度で通気する。この通気の間 、pHは約4.5に変化する。沈殿した磁鉄鉱は、吸引濾過し、水0.50kg
で洗浄する。濾液5.479kg、洗浄濾液0.52kg及び固体含量64.9
%(恒量まで60℃で加熱)フィルターケーク0.302kgを得る。フィルタ
ーケークを循環式空気乾燥キャビネット内で60℃で乾燥し、ハンマーバーミル
により粉砕した後、以下の特性を有する磁鉄鉱0.196kgを得る:
【0056】 Ca: 0.002% SO4: 2.41% Fe: 68.8% Ti: 0.002% Mg: 0.005% Mn: 0.039% Cr: <0.001% V: 0.001% Al: 0.021% Na: 0.054% Mn/Fe: 0.00057 BET: 7.4m2/g 純色調 L*= 12.4 a*= 0.8 b*= -0.4 ΔL*= -0.3 (Bayferrox 330と比較) Δa*= -0.1 (Bayferrox 330と比較) Δb*= -1.3 (Bayferrox 330と比較) 光学増白 L*= 54.8 a*= 0.5 b*= -3.8 ΔL*= -1.9 (Bayferrox 330と比較) Δa*= -0.1 (Bayferrox 330と比較) Δb*= -0.5 (Bayferrox 330と比較) Bayferrox 330と比較した相対色強度は118%である。
【0057】 実施例5 黄色酸化鉄顔料(α−FeOOH)の調製 実施例1で得た硫酸鉄溶液(酸化を防止するために硫酸によりpHを2未満に
調節して一時保存)3.697kg及びFeOOH32.5g/Lを含む工業用
α−FeOOH種結晶1.43L(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th Edn.,Vol.A20,p297以下参照)を、攪拌機及び通気装置 を備えた容器入れ、85℃に加熱する。次に、苛性ソーダ溶液(318gNaO
H/L)を3時間にわたって連続的に加えて溶液のpHを3.8に調節し、同時
に空気を33L/hの速度で通気する。通気をさらに5時間継続するが、pHは
NaOHの添加により3.8に維持する。 沈殿した黄色酸化鉄顔料を、吸引濾過し、濾液の導電率が50μS未満になる
まで水洗する。 濾液4.254kg、洗浄濾液2.407kg及び固体含量42.0%(恒量
まで60℃で加熱)フィルターケーク1.684kgを得る。フィルターケーク
を循環式空気乾燥キャビネット内で60℃で乾燥し、ハンマーバーミルにより粉
砕した後、以下の特性を有する黄色酸化鉄含0.707kgを得る:
【0058】 Ca: 0.001% SO4: 1.2% Fe: 61.3% Ti: 0.001% Mg: 0.003% Mn: 0.026% Cr: <0.001% V: <0.001% Al: 0.013% Na: 0.012% Mn/Fe: 0.0004 BET: 22.4m2/g 純色調 L*= 62.7 a*= 7.8 b*= 45.6 ΔL*= 0.9 (Bayferrox 1410Mと比較) Δa*= -2.5 (Bayferrox 1410Mと比較) Δb*= -1.4 (Bayferrox 1410Mと比較) 光学増白 L*= 82.5 a*= 3.6 b*= 38.2 ΔL*= 0.4 (Bayferrox 1410Mと比較) Δa*= -1.2 (Bayferrox 1410Mと比較) Δb*= 0.0 (Bayferrox 1410Mと比較) Bayferrox 1410Mと比較した相対色強度は95%である。
【0059】 実施例6 黒色酸化鉄顔料の焼成 実施例4に従って得た磁鉄鉱20gを焼いて赤色酸化鉄顔料を形成する。すな
わち、チャンバー炉中のセラミック皿に入れた磁鉄鉱を、600L/hの空気流
中、加熱速度4℃/minで加熱し、温度が600℃に達した時、皿を炉から取り 出す。 砕壊(disintegrator)ミルにより60分間粉砕した後、以下の特性を有する 赤色酸化鉄顔料を得る: 純色調 L*= 33.8 a*= 20.9 b*= 11.8 ΔL*= 2.0 (Bayferrox 180Mと比較) Δa*= 2.4 (Bayferrox 180Mと比較) Δb*= 3.4 (Bayferrox 180Mと比較) 光学増白 L*= 63.7 a*= 15.7 b*= 3.8 ΔL*= -2.7 (Bayferrox 180Mと比較) Δa*= 3.7 (Bayferrox 180Mと比較) Δb*= 3.6 (Bayferrox 180Mと比較) Bayferrox 180Mと比較した相対色強度は129%である。
【0060】 実施例7 黄色酸化鉄顔料の焼成 実施例5に従って得た黄色酸化鉄顔料20gを焼いて赤色酸化鉄顔料を形成す
る。すなわち、チャンバー炉中のセラミック皿に入れた黄色酸化鉄顔料を、60
0L/hの空気流中、加熱速度4℃/minで加熱し、温度が600℃に達した時 、皿を炉から取り出す。 砕壊ミルにより60分間粉砕した後、以下の特性を有する赤色酸化鉄顔料を得
る: 純色調 L*= 41.7 a*= 26.2 b*= 22.1 ΔL*= 1.7 (Bayferrox 110Mと比較) Δa*= -1.6 (Bayferrox 110Mと比較) Δb*= -0.6 (Bayferrox 110Mと比較) 光学増白 L*= 59.9 a*= 27.0 b*= 22.4 ΔL*= -1.1 (Bayferrox 110Mと比較) Δa*= 0.6 (Bayferrox 110Mと比較) Δb*= 3.0 (Bayferrox 110Mと比較) Bayferrox 110Mと比較した相対色強度は111%である。
【0061】 実施例8(比較例) 20kgの廃棄酸を、5.00kgのNH3と共に、70〜80℃で、攪拌容 器に導入し、5.0の一定pH値で中和する。金属水酸化物を含有する0.38
kgの沈殿物が得られ、この沈殿物を濾過により分離する。残存溶液(54kg
)は、約36%の(NH42SO4、4.2%のFeSO4、0.08%のMnS
4、約3.3%のMgSO4、及び約56%の水を含んでいる。 第二段階において、約2m3の空気によりこの溶液を酸化し、酸化の間、0. 51kgのNH3をさらに添加することにより7.0のpH値を維持する。濾過 後、1.14kgの固体(磁鉄鉱)及び約40.0%の(NH42SO4を含む 53.5kgの硫酸アンモニウム溶液が得られる。 ここに記載された方法に従った特性決定により、以下の結果が得られる。 光学増白 L*= 64.5 a*= 0.0 b*= -0.4 ΔL*= 1.6 (Bayferrox 306と比較) Δa*= -0.1 (Bayferrox 306と比較) Δb*= 0.4 (Bayferrox 306と比較)
【0062】 Bayferrox 306は、最も低い色強度を有する黒色顔料である。高濃縮硫酸ア
ンモニウム溶液から得られた磁鉄鉱は、より高い光学増白性および及びより低い
色強度を有しているので、顔料としては不適当である。
【0063】 実施例9 黒色酸化鉄顔料の焼成(比較例) 実施例8に従って得た磁鉄鉱20gをセラミック皿に入れ、チャンバー炉内で
、600L/hの空気流中、加熱速度4℃/minで加熱し、温度が600℃に達 した時、炉から取り出す。 砕壊ミルにより60分間粉砕した後、以下の特性を有する生成物を得る: 純色調 L*= 28.8 a*= 5.4 b*= 3.8 ΔL*= -3.1 (Bayferrox 180Mと比較) Δa*=-13.1 (Bayferrox 180Mと比較) Δb*= -4.6 (Bayferrox 180Mと比較) 光学増白 L*= 81.6 a*= 23.7 b*= 2.3 ΔL*= 15.1 (Bayferrox 180Mと比較) Δa*= -8.3 (Bayferrox 180Mと比較) Δb*= 2.0 (Bayferrox 180Mと比較) Bayferrox 180Mと比較した相対色強度は18%である。
【0064】 実施例9の硫酸鉄溶液からは、赤色酸化鉄顔料を製造することはできない。得
られた生成物の色は茶色である。この生成物を茶色顔料として使用することは、
低い色強度の故に、考慮されない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ウルリッヒ・マイゼン ドイツ連邦共和国デー−53925カール、シ ェヴェナーシュトラーセ18アー番 (72)発明者 ヴェルナー・シューイ ドイツ連邦共和国デー−47918テニスフォ ルスト、ゴッセンホフ25番 (72)発明者 ウド・ユリウス ドイツ連邦共和国デー−47506ノイキルヒ ェン−フルイン、シラーシュトラーセ23ツ ェー番 Fターム(参考) 4D038 AA08 AB36 AB60 AB64 AB65 AB66 BA06 BB13 4G002 AA03 AA04 AB02 AC02 AE01 4J037 AA04 AA15 CA01 CA05 CA09 CA10 CA11 CA18 CA20 EE16 EE19 EE26 EE33 EE35 EE43 EE46

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸塩法による二酸化チタンの製造から生じる廃棄酸から酸
    化鉄顔料を製造する方法であって、 第一段階において、金属鉄及び/又は鉄化合物からなる群からの化合物により
    廃棄酸に含まれる硫酸を部分的に中和し、 要すれば、硫酸を別のアルカリ化合物によりさらに中和し、 得られた反応生成物から、Ti、Al、Cr及びV化合物を含有する沈殿物を
    分離し、 得られた硫酸鉄含有溶液から、アルカリ化合物及び酸化剤の添加により、酸化
    鉄顔料を沈殿させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 金属鉄又は鉄化合物を添加することによる廃棄酸の中和が、
    0.5〜4.7のpH値が達成されるまで、好ましくは2.5〜4.7のpH値
    が達成されるまで行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第一段階において、廃棄酸の中和は、異なる反応性を有する
    2つ以上の鉄含有物質により連続的に行われることを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 第一段階において、廃棄酸の中和は、0.5〜3.5のpH
    値が達成されるまでより低い反応性の鉄含有物質により行われ、次いで、2.5
    〜4.7のpH値が達成されるまでより高い反応性の鉄含有物質により行われる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 より低い反応性の鉄含有物質として、黒皮が使用され、より
    反応性の高い鉄含有物質として鋳鉄の削り屑が使用されることを特徴とする、請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第一段階における廃棄酸の部分中和に使用される金属鉄及び
    塩基性鉄化合物は、Feに対して0.8%Mn未満のマンガン含量、好ましくは
    Feに対して0.4%Mn未満のマンガン含量を有することを特徴とする、請求
    項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 金属鉄又は鉄化合物の添加後、3.0〜5.0のpH値、好
    ましくは3.8〜4.8のpH値において、アルカリ化合物によりさらに溶液が
    中和されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 第一段階において、さらなる中和剤として、溶解性の低い硫
    酸塩を形成する化合物が中和剤として使用されることを特徴とする、請求項1に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 第一段階のさらなる中和剤として、発電所灰、廃棄物焼却灰
    、又は他のアルカリ反応性灰が使用されることを特徴とする、請求項1に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 Ti、Al、Cr及びVを含む固体を分離し、要すれば蒸
    発又は希釈により、1リットル当たり150〜250gのFeSO4を含む硫酸 鉄含有溶液を得ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 硫酸鉄含有溶液が、溶解性の低い硫酸塩を形成しないアル
    カリ化合物の添加、及び酸化剤の添加により、黒色酸化鉄顔料に変換されること
    を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 硫酸鉄含有溶液が、溶解性の低い硫酸塩を形成しないアル
    カリ化合物の添加、及び酸化剤の添加により、黄色酸化鉄顔料に変換されること
    を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 気体状NH3又はNH3水溶液、若しくはNaOH、KOH
    、MgO又はMg(OH)2が、酸化鉄顔料の沈殿に用いられることを特徴とする 、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 酸素又は酸素含有気体混合物、好ましくは空気が酸化剤と
    して用いられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 マンガン含量がFeに対して0.11%以下、好ましくは
    0.06%以下である酸化鉄顔料が生成されることを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 沈殿された黒色酸化鉄顔料が焼かれて、分離、精製及び乾
    燥後に、赤色酸化鉄顔料にされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 沈殿された黄色酸化鉄顔料が焼かれて、分離、精製及び乾
    燥後に、赤色酸化鉄顔料にされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 中和剤としてアンモニアが使用され、アンモニアは、沈殿
    された酸化鉄顔料の分離後に得られる(NH4)SO4含有溶液から、CaO及び/
    又はCa(OH)2の添加により放出されることを特徴とする、請求項1に記載の 方法。
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