JP2002507634A - 二酸化チタン製造から生じる廃棄酸の再処理方法 - Google Patents

二酸化チタン製造から生じる廃棄酸の再処理方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造から生じる廃棄酸から、セッコウ及び酸化鉄顔料を製造するための方法に関する。本発明は、第一段階において、カルシウム化合物を用いて廃棄酸を部分的に中和することにより、セッコウを沈殿させ、場合によっては直接的に分離することを特徴とする。第二段階において、残存溶液をさらに中和し、Ti、Al、Cr、V、及び場合によりFe(III)を含有する沈殿物を沈殿させる。第三段階において、固体の分離後に得られる硫酸鉄含有溶液から、アルカリ性化合物及び場合によりアンモニア及び酸化剤の添加により酸化鉄顔料を製造する。CaO及び/又はCa(OH)2の添加により、酸化鉄顔料の分離後に得られる(NH42SO4含有溶液から、アンモニアが放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造の過程で蓄積する廃棄酸から良
質なセッコウ及び酸化鉄顔料を製造する方法に関する。
【0002】 (従来の技術) 二酸化チタンの製造に関して、廃棄酸の利用又は少なくとも無害な除去が、ヨ
ーロッパ各地及びその他のほとんどの地域で規定されているため、時が経つにつ
れて、利用のための様々な方法が開発された。EP−A577272においては
、炭酸カルシウムによる部分的な中和により、廃棄酸から、有用なセッコウが得
られることが開示されている。この材料の分離後に残存する「白セッコウ(whit
e gypsum)」とも呼ばれる硫酸金属溶液は、CaO又はCaCO3の添加により
約9のpH値にされ、次に、この工程で得られる「赤セッコウ(red gypsum) 」とも呼ばれる材料は、処分されなければならない。この場合、一方では、貴重
な原材料の再利用の機会が失われ、他方では、貴重な埋立て地が広範に使い果た
される。なぜなら、チタン原材料により異なるが、製造されるTiO2顔料1ト ン当たり、1から2.5tのこの廃棄物が蓄積するためである。
【0003】 EP−A0133505に記載された、廃棄酸の再処理のためのもう一つの方
法は、事実上全量の蓄積廃棄酸をTiO2の製造のために再使用することにより 、これらの欠点を回避する。この方法においては、最初に廃棄酸を濃縮し、この
工程で沈殿する濾過塩の分離後、65%から85%の硫酸を鉱石分解の目的のた
め再び使用する。SO2は、熱解離により濾過塩から得られ、鉱石分解のため同 様に再使用される純粋な硫酸又は発煙硫酸はSO2から得られる。この方法は原 材料の消費を最少限にするが、極めて多大のエネルギーを要し、従って高コスト
である。
【0004】 米国特許第3,016,286号に記載された、廃棄酸を再処理するためのさ
らなる方法は、廃棄酸の中和、並びにTi、Al、Cr、及びVの水酸化物の沈
殿及び分離を含み、さらにその後のアンモニアによる磁鉄鉱の沈殿を含む。しか
し、この方法の欠点は、一方では、遊離硫酸を中和するために大量のアンモニア
が消費される点、及び相当量の硫酸アンモニウム含有溶液から沈殿した磁鉄鉱が
、顔料特性を示さない点である。
【0005】 硫酸アンモニウム含有溶液からのマグネシウム抽出の形態の、EP−A638
515に記載された改良方法の場合、その後、結晶化により純粋な硫酸アンモニ
ウムが得られ、肥料として用いられうる。有用な材料の割合はこの手段により増
加するが、付加的な工程、及び相当量の硫酸アンモニウム含有溶液から得られる
磁鉄鉱の品質がよくないということのため、方法の経済性は満足のゆくものでは
ない。
【0006】 カルシウム化合物で廃棄酸を中和することによりセッコウ及び磁鉄鉱を同時に
沈殿させるという、米国特許第4,137,292号及びDE−A245632
0による、廃棄酸を再処理するためのもう一つの変法においては、この2つの化
合物の利用のため、例えばハイドロサイクロン(hydrocyclone)を
用いた、又は磁性分離による機械的分離を行わなければならず、手のかかる工程
であるにもかかわらず、純粋なセッコウも純粋な磁鉄鉱顔料も得られない。カル
シウム化合物によるセッコウの沈殿の過程において同時にアンモニウム塩又はア
ルカリ金属塩を存在させるという、GB−A1421773による方法の最適化
も、この方法の前述の原理的な欠点を回避しない。
【0007】 (発明が解決しようとする課題) 従って、目的は、高品質の生成物の製造において蓄積する廃棄酸を、有意義な
利用のため、可能な限り大量に利用することを可能にする方法を開発することで
あった。
【0008】 (課題の解決手段) 驚くべきことに、第一段階において、セッコウが形成されるよう廃棄酸をカル
シウム化合物と反応させ、セッコウを、場合により直接的に、残存溶液から分離
する場合、硫酸塩法による二酸化チタンの製造の過程で蓄積する廃棄酸から、良
質のセッコウ及び良質の酸化鉄顔料の両方を製造することができることが見出さ
れた。第二段階においては、pH値を増加させることにより、このようにして得
られる溶液から、Al、Ti、Cr、V、及びFe(III)原子を少なくとも部 分的に沈殿させ、分離する。第三段階においては、硫酸鉄(II)含有残存溶液を
アンモニアと反応させ、黒色酸化鉄顔料を得て、その後、残りの溶液を分離する
。それにより蓄積する硫酸アンモニウム含有溶液から、CaO及び/又はCa(
OH)2の添加により、アンモニアが再び遊離され、工程へ再循環される。
【0009】 本発明は、硫酸塩法による二酸化チタンの製造の過程で蓄積する廃棄酸からの
セッコウ及び酸化鉄顔料を製造する方法であって、第一段階において、セッコウ
の沈殿及び場合によりセッコウの直接的な分離を条件として、カルシウム化合物
を用いて廃棄酸を部分的に中和し、その後、第二段階において、Ti、Al、C
r、V、及び場合によりFe(III)を含有する沈積物の沈殿を条件として残存 溶液をさらに中和し、第三段階において、固体の分離後に得られる硫酸鉄含有溶
液から、アンモニア及び酸化剤の添加により酸化鉄顔料を沈殿させ、その際、ア
ンモニアは、酸化鉄顔料の分離後に得られる(NH42SO4含有溶液から、C aO及び/又はCa(OH)2の添加により遊離させ、工程へ再循環することを 特徴とする方法を提供する。
【0010】 第一段階において得られるセッコウの分離は、沈殿の後に直接的に行うことが
でき、その結果、特に高い品質が得られる。しかし、セッコウの分離を、第二段
階で沈殿した、Ti、Al、Cr、V、及び場合によりFe(III)を含有する 固体と共に行ってもよく、その結果、方法は単純化される。第一段階において得
られるセッコウの直接分離が好ましい。
【0011】 第一段階における遊離硫酸の部分的中和は、好ましくは、炭酸カルシウム、炭
酸水素カルシウム、酸化カルシウム、もしくは水酸化カルシウムの添加により、
又は前記化合物のうちの一つもしくは複数を含有する他のアルカリ反応性物質、
例えば、苦灰岩の添加により行われる。しかし、第一段階における遊離硫酸の部
分的中和は、個々の前記の物質の組み合わせによっても行われうる。カルシウム
源として、好ましくは、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、又は水酸化カルシウ
ムが使用される。工程において生成するCO2も利用され得るので、微粉砕石灰 (炭酸カルシウム)の使用が、特に好ましい。
【0012】 さらに、廃棄酸の中和と同時に、金属鉄又は鉄(II)含有物質、例えばスクラ
ップ鉄、黒皮、旋盤作業の削り屑、又は鋳鉄の削り屑により、一部、遊離硫酸の
中和を行うことにより、酸化鉄顔料の量が増加するため、鉄含量を上昇させるこ
とが可能である。次に、遊離硫酸のさらなる中和が、炭酸カルシウムにより行わ
れうる。
【0013】 反応混合物の粘度を減少させるため、カルシウム化合物との反応の前に廃棄酸
を希釈することが、しばしば好都合である。希釈のため、新鮮な水、又は工程の
さらなる過程において蓄積する工程用水のいずれかが用いられうる。希釈は、好
ましくは、1:1の比率(廃棄酸の重量部対水の重量部)で行われる。これに関
連して、中和の目的のため用いられるCa化合物を希釈水の一部によりスラリー
化し、この懸濁液により廃棄酸を中和することが有利である。
【0014】 カルシウム化合物の添加による第一段階における廃棄酸の部分的中和は、好ま
しくは、1.0から3.0のpH値が達成されるまで行われる。より高いpH値
においては、着色混入物、例えばFe(III)又はその他の亜族化合物の共沈殿 によりセッコウの白色度が損なわれる場合がある。特に好ましい様式において、
中和は、1.4から2.0のpH値が達成されるまで行われる。なぜなら、この
ようにして沈殿したセッコウは、特に少量の着色混入物及び特に少量のTiO2 を含有しているため、特別な用途、例えばセッコウプラスターのための要件も満
たすからである。このようにして得られる純粋な硫酸カルシウムは、液相から分
離され、好ましくは溶液の有色成分を除去するため洗浄される。
【0015】 別法として、硫酸バリウムが生成物として望ましい場合には、第一段階におけ
る遊離硫酸の部分的中和のため、カルシウム化合物の代わりに、対応するバリウ
ム化合物を選択することもできる。
【0016】 その後、溶液は、第二段階で、好ましくは3.0から5.0のpH値が達成さ
れるまで、特に3.5から4.8のpH値が達成されるまで、さらに中和される
。この工程において、特に続く磁鉄鉱の沈殿の過程で、不都合なチタン化合物を
沈殿させ、Al、Cr、V、及びFe(III)化合物も部分的に沈殿させる。こ のようにして得られる沈積物は、液相から分離され、処分されるか、又はTi、
Al、Cr、もしくはVの抽出のための原材料として用いられうる。
【0017】 Ti、Al、Cr及びVを含有する沈積物の沈殿の前に、還元剤、特に金属鉄
の添加により、場合により存在するFe(III)を、好ましくは、Fe(II)に 還元する。金属鉄源としては、旋盤作業の削り屑、鋳鉄の削り屑、粉砕された金
属廃棄物、又は黒皮のような、工業的工程から生じる物質が考慮される。これら
の物質は、低コストで大量に利用可能である。結果として、処分されるか又は利
用される第二の沈殿段階から生じる沈積物の量がさらに減少し、以後の段階にお
ける良質の酸化鉄顔料の収量が増加する。このFe(III)の還元は、第一段階 におけるセッコウの沈殿の前、又は後のいずれか、即ち3価及び4価の金属イオ
ンの沈殿の直前に行われうる。しかし、Fe(III)の還元の過程では、第二段 階で不完全にしか沈殿しないであろうTi3+が可能な限り少なく生成するよう、
反応が調節されるべきである。第二段階におけるチタンの沈殿を、場合により、
酸化チタン水和物からなる種の添加により改良してもよい。
【0018】 この第二の中和のため、固体の蓄積が最少限に抑えられるよう、溶解性の低い
硫酸塩を形成しない化合物が中和剤として使用されうる。しかし、別法として、
容易に濾過されうる溶解性の低い硫酸塩を形成し、従って蓄積する固体の全量の
濾過可能性を明らかに改良する化合物を、中和剤として使用することもできる。
最後に、この工程の選択的な最適化のため、一つは可溶性の硫酸塩を形成し、一
つは溶解性の低い硫酸塩を形成する、中和剤の組み合わせを、適用することも可
能である。
【0019】 中和剤として適当であるのは、気体状NH3、NH3水溶液、アルカリ金属又は
アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、及び炭酸水素塩、並びに前記化
合物のうちの少なくとも一つを含有するアルカリ反応性混合物からなる群からの
化合物である。経済性のため、アルカリ反応性灰、例えば石炭の燃焼又は廃棄物
の焼却から生じる灰を、中和剤として使用することが特に有利である。第二段階
における中和剤としては、気体状アンモニア又はアンモニア水溶液が、好ましく
は、主に又は専ら使用される。特に好ましいのは、アンモニウム及びアルカリ反
応性灰の同時使用である。これに関連して、好ましくは、アンモニウムと低い割
合の灰、特に、90%超のアルカリ当量のアンモニウムと10%未満のアルカリ
当量の灰とが、使用される。このような処理により、低い割合の灰は、水酸化金
属の濾過可能性を明らかに改良し、蓄積する固体の量は有意には増加しない。灰
の代わりに、アルカリ性カルシウム化合物、例えばCaOを使用してもよいが、
通常、灰の使用の方が経済的に魅力的である。
【0020】 第二の中和段階及び固体の分離の後に得られる硫酸鉄含有溶液は、酸化鉄顔料
の沈殿のため、好ましくは、1リットル当たりFeSO4150〜250g、特 に180〜190gの濃度に調整される。この濃度は、場合により、蒸発により
達成されうる。調整された硫酸鉄含有溶液は、アンモニウム及び酸化剤の添加に
より、好ましくは酸素又は酸素含有気体、特に空気の吹込みにより、既知の様式
で、酸化鉄顔料、好ましくは磁鉄鉱顔料へ変換される(Ullmann's Encyclopedi
a of Industrial Chemistry,5th Edn.,Vol.A20,p297以下参照)。
【0021】 黒色酸化鉄顔料の本発明による好ましい製造のため、好ましくは、鉄(II)イ
オンとアンモニアの比率が0.4〜0.65当量、特に0.5〜0.58当量と
なるような量の気体状アンモニア又はアンモニア水溶液、特に25%アンモニア
溶液が、硫酸鉄含有溶液に添加される。計算された量のアンモニアは、好ましく
は、60と95℃の間、特に75と95℃の間の温度で硫酸鉄含有溶液に添加さ
れる。アンモニア水溶液を用いることも可能である。
【0022】 その後、酸化剤を用いて酸化を行う。酸化剤としては、例えば、酸素、オゾン
、H22、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム溶液、過塩素酸塩、硝
酸塩、及び塩素が使用されうる。酸素又は酸素含有気体混合物、特に空気が、好
ましくは、反応混合物に導入される。酸化は、懸濁液のFe(II)含量が1モル
%未満になり次第完了させる。
【0023】 顔料懸濁液の再処理は、濾過、乾燥、及び粉砕の既知の工程により行われる。
当業者は、製造条件の適当な変更により、様々な粒子サイズを有し、従って、様
々な色調(tone)及び安定性を有する、酸化鉄顔料の広範なパレットを製造
することができるであろう。
【0024】 得られる黒色酸化鉄顔料を焼くことにより、良質の茶色酸化鉄顔料を製造する
ことができる。これに関連して、焼成条件を変動させることにより、ある限度内
に茶色酸化鉄顔料の色調を固定することができる。
【0025】 黒色酸化鉄顔料の沈殿及び分離の後に残存する硫酸アンモニウム含有溶液から
、CaO及び/又はCa(OH)2の添加により、アンモニアが回収され、工程 へ再循環される。10超のpH値が達成されるまでCaO及び/又はCa(OH
2を添加した後、アンモニアは気体の形態で流出し、圧縮又はその他の処理を 行うことなく直接的に、第二段階の金属水酸化物の沈殿に関連して、又は第三段
階の磁鉄鉱の沈殿に関連して、再び使用されうる。CaO及び/又はCa(OH
2の添加後に気体状アンモニアを得た懸濁液から、残留アンモニア含量が、好 ましくは、ストリッピング・カラムにおける水蒸気又は空気によるストリッピン
グにより除去される。このようにして得られるアンモニア溶液(約25%)は、
さらなる処理を行うことなく、第二段階の金属水酸化物の沈殿に関連して、又は
第三段階の磁鉄鉱の沈殿に関連して、再び使用されうる。セッコウを含有する残
存沈積物は、濾過され、中和後、例えば希釈硫酸による洗浄の後に、建築用材料
として利用されうる。アルカリ性濾液は、硫酸マグネシウム及び硫酸アンモニウ
ムを実質的に含有し、肥料として使用されるか、又は中和後に中性塩を含有する
廃水の形態で処分されうる。
【0026】 このようにして、良質のセッコウ及び良質の酸化鉄顔料の両方が、それぞれ純
粋な形態で、廃棄酸から得られ、得られる廃棄物は最少限に抑えられる。
【0027】 第一段階からセッコウを別々に分離する3段階工程の特に有利な点は、本発明
に従い得られるセッコウが、例えばFe、Cr、V原子の化合物により構成され
るような着色混入物を特に少量で含有するということである。さらに、セッコウ
は、特に少量のTi化合物を含有し、そのため、良質のセッコウプラスターの製
造又は硬石膏の製造にも適している。本発明に従い得られる酸化鉄顔料は、セッ
コウが混入しておらず、特に良好な光学的顔料特性を示す。なぜなら、この目的
のため使用される硫酸鉄を含有する母溶液が、一方では特に少量のチタン塩を含
有し、他方では第一段階におけるセッコウの沈殿が、例えばNa2SO4、K2S O4、又は(NH42SO4のような中性塩を高濃度に有しないためである。さら
に、第二段階における金属水酸化物の予備沈殿の故に、本発明に従い得られる酸
化鉄顔料は、重金属化合物、特にCr及びVの化合物が少ない。本発明による方
法のため、単純な工程による操作により、そして比較的低いエネルギー消費によ
り、廃棄物として蓄積する廃棄酸を処理し、純粋なセッコウの形態の高品質な生
成物、顔料特性を有する酸化鉄、及び純粋なCO2を得ること、並びに廃棄物を 最少限に抑えることが可能である。TiO21トン当たり7〜8トンの廃棄酸と いう廃棄物の量は、好ましくは、製造されるTiO21トン当たり0.2〜0. 7トンの濾過ケーク(第二段階から)のみへ減少する。さらに、本発明による方
法は、アンモニアが回収され、従って、処分される金属水酸化物又は排液のいず
れかをも汚染しないため、特に経済的である。
【0028】 第一段階で沈殿するセッコウの分離が、第二段階で沈殿する金属水酸化物、及
び第二段階で付加的に沈殿するセッコウの分離と合わせて行われる場合、処分又
は再処理されなければならない種類の残留物はもはや蓄積しない(実施例6参照
)。
【0029】 本発明に従い得られる酸化鉄顔料は、塗料、ラッカー、プラスチック、建築用
材料、紙、及びその他の材料の着色のため使用されうる。本発明に従い得られる
磁鉄鉱は、さらに、トナーのための磁性顔料としても適用されうる。
【0030】 得られる酸化鉄顔料の色調は、以下の指示に従い決定される。
【0031】 酸化鉄顔料のマストーン(mass tone)の測定: 顔料を、空気乾燥ラッカーシステム中にマラー(粉砕機)(平型自動マラー)
により分散させる。ラッカーシステム(ラッカー)は、以下の成分からなる。 95.26% ALKYDAL(登録商標) F 48(結合剤、Bayer AG、約5
5%の非揮発分を有するホワイトスピリット/キシレン混合物38:7中の乾燥
用植物性脂肪酸、非揮発分約48%の油含量/トリグリセリド、揮発分約26%
の無水フタル酸に基づく、中程度に油性の空気乾燥アルキド樹脂) 0.78% ホワイトスピリット中55%の2−ブタノンオキシム(抗スキン形
成剤) 1.30% Octa Soligen (登録商標)カルシウム(湿潤剤、炭化水素混合物 中の分岐状C6−C19脂肪酸のカルシウム塩(4%Caを含有)、Borche rs AG) 0.22% Octa Soligen(登録商標)コバルト6(乾燥剤、炭化水素混合物中
の分岐状C6−C19脂肪酸のコバルト(2+)塩(6%Coを含有)、Borc hers AG) 0.87% Octa Soligen(登録商標)ジルコニウム6(登録商標)(乾燥剤、
炭化水素の混合物中の分岐状C6−C19脂肪酸のジルコニウム塩(6%Zrを含 有)、Borchers AG) 1.57% グリコリック−n−ブチルエステル(=ヒドロキシエタン酸ブチル
エステル)(流動性改良剤)
【0032】 成分を、完成したラッカーを製造するため、高速攪拌機により混合する。DI
N EN ISO 8780−5(1995年4月)に記載のような平型自動マ
ラーを使用する。有効なプレート直径24cmを有するENGELSMANN(
登録商標) JEL 25/53マラーを使用する。下方プレートの回転速度は
、約75min-1とする。負荷フレーム(loading frame)上に2.5kgの負
荷重量を吊すことにより、プレート間の力を約0.5kNに調整する。DIN
EN ISO 8780−5(1995年4月)セクション8.1に記載の方法
に従い、2.5kgローディング重量で、100回転で、0.8gの顔料及び2
.00gのラッカーを、1ステージで分散させる。マラーを開封し、ラッカーを
中央点外側の下方プレートに迅速に収集する。次に、さらに2.00gのラッカ
ーを添加し、プレートを閉鎖する。負荷重量なしの50回転における2回のステ
ージの後、調製が完了する。
【0033】 着色したラッカーを、非吸収性厚紙上にフィルムスプレッダー(film spread
er)(ギャップ高少なくとも150μm、最大250μm)によりスプレッドす
る。次に、ラッカー塗装された厚紙(コーティング)を、少なくとも12時間、
室温にて乾燥させる。測色(カラー測定)の前に、コーティングを約65℃(±
5℃)で1時間乾燥させ、冷却させる。
【0034】 酸化鉄顔料のティントトーン(tint tone)の測定: 顔料及び増白剤を、空気乾燥ラッカーシステム中にマラー(平型自動マラー)
で分散させる。増白剤としては、市販のBayertitan(登録商標) R−KB−2
二酸化チタン顔料(Bayer AG)を使用する。この顔料は、ISO 591−19
77におけるタイプR2に相当する。ラッカーシステム(ラッカー)は、マスト
ーン決定用のものと同一である(前記参照)。
【0035】 ラッカーシステムの成分を、完成したラッカーを製造するため、高速攪拌機に
より混合する。
【0036】 着色したラッカー及びラッカーコーティングは、マストーンの決定に関する記
載と同様にして製造される(前記参照)。0.1500gの顔料を試験し、0.
7500gのBayertitan R−KB−2及び2.00gのラッカーを
計量する。
【0037】 パウダーコンパクト(powder compact)上のセッコウのマスト
ーンの測定: パウダーコンパクトを製造するため、10gのセッコウ試料を油圧プレス内で
30秒以内で0から120バールで直線的に圧縮し、6秒間120バールに維持
した。パウダーコンパクトの測色的特徴決定は、ラッカーコーティングの比色的
特徴決定と同様の様式で行われる。
【0038】 測色装置: 測定ジオメトリー(measurement geometry)d/8で、グロストラップなし に、ウルブリヒト・スフィア(Ulbricht sphere)を有する分光光度器(「測色
装置」)を使用する。この測定ジオメトリーは、ISO 7724/2−198
4(E)ポイント4.1.1、DIN 5033パート7(1983年7月)ポ
イント3.2.4、及びDIN 53 236(1983年1月)ポイント7.
1.1に記載されている。データカラーインターナショナル(Datacolor Inter
national)より販売のDataflash(登録商標)2000測定装置を使用
する。
【0039】 測色装置は、ISO 7724/2−1984(E)ポイント8.3に記載さ
れているような白色セラミック・ワーキング・スタンダード(working standar
d)に対して計算される。理想的ダル白色体(ideally dull-white body)と比
較したワーキング・スタンダードの反射データを、測色装置に保存し、白色ワー
キング・スタンダードによる計算後、全ての測色を理想的ダル白色体と関連づけ
る。黒点の較正は、測色装置の製造元から入手可能な黒孔体(black hollow b
ody)を用いて行う。
【0040】 比色分析 任意の存在しうるグロストラップを分離する。測色装置及び試験片の温度は、
約25℃±5℃とする。
【0041】 測定孔がラッカー層の中央点により覆われるよう、ラッカーコーティングを、
測色装置上に置く。コーティング全体を平面的に置かれなければならない。測定
孔は、ラッカー層により完全に覆われなければならない。次に、測定を実施する
【0042】 CIE座標の計算: 測定された反射スペクトルから、1976年のCIE座標L*、a*、及びb* を、ASTM E 308−1985ポイント7の計算指示に従い計算する。標
準的イルミナントC、及びASTM E 308−1985テーブル5.6に与
えられた1931の2°標準比色分析観測機の計量機能(weighting functions
)を使用する。波長域は400nmと700nmの間である。波長のインターバ
ルは20nmとする。グロスは計算において差し引かない。得られる反射率値を
、DIN 5033、パート3(1992年7月)に従い、CIELABカラー
データシステムに適合する値に変換する。
【0043】 相対的な色強度を、増白剤としてBayertitan R−KB−2を用い、適当なBa
yferrox参照顔料(カーボンブラックの代わり)を用いて、DIN 53 16 5(ポイント3.4)に従い、相対散乱能を用いた類比により計算する。ρ
しては、三刺激(tristimulus)値Y/100を使用する。
【0044】 (実施例) 以下に実施例に基づき本発明を記載するが、それは限定を構成するものでない
。実施例において引用された部及び%は、他の記載がない限り、重量に基づく。
【0045】 実施例 実施例1: 24.45%の遊離硫酸含量及び2.95%のFe含量を有する100kgの
廃棄酸を、50kgの水で希釈し、80℃まで加熱する。この溶液に、25.9
4kgの粉砕された炭酸カルシウム(53.9%CaO;43.1%CO2)及 び50kgの水からなる懸濁液を、1.5時間、攪拌しながら注入する。添加が
完了した後、攪拌をさらに2時間行う。この後、反応混合物のpH値を1.5に
する。生成したCO2は回収され、場合により精製され、圧縮されうる。沈殿し たセッコウを吸引濾過により濾過し、74kgの0.167%硫酸(pH=1.
5)で洗浄する。88.83kgの濾液、80.7kgの洗浄濾液、及び50.
42%の固体含量を有する101.5kgの濾過ケーク(重量が定常状態になる
まで60℃)が得られる。60℃で循環空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを
乾燥させた後、以下の特性を有する51.18kgの硫酸カルシウム二水和物が
得られる。 残留水分:0.03%(40℃で24時間) Ca: 20.0% SO4: 54.9% CO3: 0.07% Fe: 1.25% Ti: 0.78% Mg: 0.3% Mn: 0.03% Cr: 0.021% V: 0.054% Al: 0.2% Na: 0.071% DIN pH:2.76 BET: 21.1m2/g パウダーコンパクトのマストーン: L*=87.5 ΔL*=−6.2 (エナメル・タイルBAM SIE 0259/05 bと比較) ΔL*=−10.0(Bayertitan R−KB−2と比較)
【0046】 第一段階におけるセッコウの分離の過程で得られる67.4kgの濾液(35
.3kg濾液及び32.1kg洗浄濾液、pH値1.78)へ、75℃で、1時
間にわたり、0.214kgのNH3ガスを導入する。この後、反応混合物のp H値を4.5とする。沈殿した沈積物を吸引濾過により濾過し、1.5kgの水
で洗浄する。61.7kgの濾液、1.9kgの洗浄濾液、及び30.9%の固
体含量を有する2.038kgの濾過ケーク(重量が定常状態になるまで60℃
)が得られる。60℃で循環空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを乾燥させた
後、以下の特性を有する0.63kgの固体が得られる。 Ca: 0.3% Fe: 3.5% Ti: 2.1% Mg: 0.34% Mn: 0.027% Cr: 1.5% V: 2.5% Al: 17.7% NH4: 0.41% BET: 45.3m2/g
【0047】 第二段階における濾過ケークの分離後に得られる硫酸鉄含有溶液63.6kg
(61.7kg濾液及び1.9kg洗浄濾液、酸化を防止するため、一時保存中
、硫酸を用いてpH<2に設定;FeSO4濃度45g/l)を、通気装置を有 する攪拌容器内に供給し、85℃に加熱し、N2スクリーニングにかける。この 後、反応混合物のpH値を7.0に調整するため、約3.3時間にわたり、2.
003kgのNH3を導入する。その後、約−700mVから約−200mVへ の電位の上昇が起こるまで(約5時間後)、NH3をさらに添加することにより pH値を7.0に一定に維持しつつ、1m3/hの空気を吹き込む。沈殿する磁 鉄鉱を吸引濾過により濾過し、5.0kgの水で洗浄する。52.06kgの濾
液、4.76kgの洗浄濾液、及び54.76%の固体含量を有する2.39k
gの濾過ケーク(重量が定常状態になるまで60℃)が得られる。60℃で循環
空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを乾燥させ、クロスビーター・ミル(cr
oss−beater mill)を用いて凝塊を粉砕した後、以下の特性を有
する1.31kgの磁鉄鉱が得られる。 Ca: 0.020% Fe: 64.6% Ti: 0.011% Mg: 1.0% Mn: 0.79% Cr: 0.034% V: 0.10% Al: 0.71% NH4: <0.03% BET: 12.8m2/g マストーン: L*=13.2 ΔL*=0.4(Bayferrox 330と比較) a*=0.9 Δa*=0.0(Bayferrox 330と比較) b*=0.8 Δb*=0.1(Bayferrox 330と比較) ティントトーン:L*=56.5 ΔL*=0.2(Bayferrox 330と比較) a*=0.7 Δa*=0.1(Bayferrox 330と比較) b*=−2.7 Δb*=0.5(Bayferrox 330と比較)
【0048】 Bayferrox330と比較された相対色強度は98%となる。
【0049】 得られる磁鉄鉱は、トナー用の磁性顔料としても適している。 飽和磁化=1,061ガウスcm3/g 残留磁気=221ガウスcm3/g 保磁力=68.5エルステッド(Oerstedt)
【0050】 アンモニアの回収のため、2.92%NH4 +イオンを含有する、磁鉄鉱の分離
の過程で得られる1,000gの濾液を、80℃に加熱し、56.7gCaOに
添加し、80℃で1時間攪拌する。この間、母溶液のNH4 +イオンの78%が、
気体状NH3の形態で排出され、第二段階における中和のため、又は第三段階に おける磁鉄鉱の沈殿のため、再び使用される。得られる懸濁液から、セッコウを
含有する沈積物が濾取され、希釈硫酸で洗浄され、建築用材料として使用されう
る。硫酸マグネシウム及び硫酸アンモニウムを含有する残存アルカリ性溶液は、
硫酸又はリン酸を用いて中和され、肥料として使用されうる。
【0051】 実施例2: 第一段階におけるセッコウの沈殿、第二段階における金属水酸化物の分離、及
び第三段階における磁性顔料の製造を、実施例1と同様の様式で行う。
【0052】 アンモニアの回収のため、(2.92%NH4 +を有する)磁鉄鉱の分離の過程
で得られる1,000gの濾液を、80℃に加熱し、56.7gCaOに添加し
、80℃で1時間攪拌する。この間、母溶液のNH4 +の78%が、気体状NH3 の形態で流出し、第二段階における中和のため、又は第三段階における磁鉄鉱の
沈殿のため、再び使用される。
【0053】 アルカリ性アンモニア含有懸濁液から、充填カラム内における水蒸気によるス
トリッピングにより、25%のアンモニア溶液が得られる。そのアンモニア溶液
は、磁鉄鉱の沈殿のため、再び使用される。ほぼ完全にアンモニアを含まないよ
うに(50ppm未満N)ストリッピングされた懸濁液から、セッコウを含有す
る沈積物が濾過により分離され、希硫酸で洗浄され、建築用材料として使用され
うる。硫酸マグネシウムを含有する残存アルカリ性溶液は、硫酸又はリン酸を用
いて中和され、肥料として使用されうる。
【0054】 実施例3: 実施例1に従い得られる20gの磁鉄鉱を締め焼きし、茶色酸化鉄顔料を得る
。即ち、セラミックディッシュに置いた磁鉄鉱を、4℃/分の加熱速度で、60
0l/hの空気流内で、チャンバー炉内で加熱し、600℃で炉から取り出す。
【0055】 ピンディスク砕解器(pin-disk disintegrator)における30秒間続く粉砕 段階の後、以下の特性を有する茶色酸化鉄顔料が得られる。 マストーン: L*=33.1 a*=16.8 b*=11.2 ΔL*=1.2 (Bayferrox180Mと比較) Δa*=−1.8(Bayferrox180Mと比較) Δb*=2.8 (Bayferrox180Mと比較) ティントトーン: L*=61.9 a*=13.9 b*=6.1 ΔL*=−4.6(Bayferrox180Mと比較) Δa*=1.9 (Bayferrox180Mと比較) Δb*=5.7 (Bayferrox180Mと比較)
【0056】 Bayferrox180Mと比較された相対色強度は153%となる。
【0057】 実施例4: 10kgの廃棄酸(実施例1と同じ組成)を、0.5kgの水で希釈し、80
℃まで加熱する。この溶液に、粉砕された炭酸カルシウム及び0.5kgの水か
らなる懸濁液を、1.5時間にわたり注入し、2.5のpH値が達成されるまで
攪拌する。添加が完了した後、攪拌をさらに2時間行う。生成したCO2は回収 され、場合により精製され、圧縮されうる。沈殿したセッコウを吸引濾過により
濾過し、希硫酸(pH=2.5)で洗浄する。
【0058】 濾過し、60℃で循環空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを乾燥させた後、
実施例1からの対応する生成物と比較して幾分高いチタン含量を有し、ほぼ同等
の白色度を有する硫酸カルシウム二水和物が得られる。
【0059】 セッコウプラスターとしての使用とは別に、この材料は、実施例1からの対応
する生成物と同等に、ほとんどの他の用途分野に適している。
【0060】 黒色酸化鉄顔料を得るための濾液のさらなる処理は、実施例1と同様の様式で
行われる。
【0061】 実施例5: 実施例1と同様の様式で沈殿させ、吸引濾過により濾取したセッコウを、(実
施例1の74kgに代えて)102kgの希硫酸(pH=1.94)で洗浄する
。60℃で循環空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを乾燥させた後、以下の特
性を有する硫酸カルシウム二水和物が得られる。 Ca: 22.5% SO4: 55.4% CO3: 0.28% Fe: 0.10% Ti: 0.45% Mg: 0.018% Mn: 0.003% Cr: 0.019% V: 0.042% Al: 0.17%
【0062】 より入念な洗浄の結果として、特に純粋な硫酸カルシウム二水和物が得られる
【0063】 黒色酸化鉄顔料を得るための濾液のさらなる処理は、実施例1と同様の様式で
行われる。
【0064】 実施例6: 24.45%の遊離硫酸含量及び2.95%のFe含量を有する40kgの廃
棄酸を、20kgの水で希釈し、80℃まで加熱する。この溶液に、10.3k
gの粉砕された炭酸カルシウム(53.9%CaO;43.1%CO2)及び2 0kgの水からなる懸濁液を、攪拌しながら、1.5時間かけて注入する。この
後、反応混合物のpH値を1.5とする。生成したCO2は回収され、場合によ り精製され、圧縮されうる。その後、0.464kgのCaO及び4.176k
gの水からなる懸濁液を2時間かけて注入する。この後、反応混合物のpH値を
4.5とする。沈殿した沈積物を吸引濾過により濾過し、約75kgの水で洗浄
する。
【0065】 60℃で循環空気乾燥キャビネット内で濾過ケークを乾燥させた後、以下の特
性を有する約22kgの固体が得られる。 Ca: 19.7% SO4: 54.1% Fe: 1.29% Ti: 0.75% Mg: 0.29% Mn: 0.020% Cr: 0.047% V: 0.098% Al: 0.59% Na: 0.068% パウダーコンパクト上のマストーン: L*=87.3 ΔL*=−6.5(エナメル・タイルBAM SIE 0259/05 bと比較) ΔL*=−10.3(Bayertitan R−KB−2と比較) 比較:煙道ガス脱硫から得られるセッコウのパウダーコンパクトに対するマスト
ーン(REAセッコウ) L*=74.8
【0066】 主にセッコウを含有する得られる固体は、実施例1の第一沈殿段階において得
られるセッコウに匹敵する組成及びそれよりもほんのわずかに低い白色度を有し
、同等にほとんどの用途に適している。煙道ガス脱硫プラントから得られるセッ
コウとの比較は、本発明に従い得られるセッコウの白色度が、REAセッコウよ
りも明らかに高いことを示している。
【0067】 黒色酸化鉄顔料を得るための濾液のさらなる処理は、実施例1と同様の様式で
行われる。
【0068】 実施例7: 第一沈殿段階におけるセッコウの沈殿及び分離を、実施例1と同様の様式で行
う。 続いて、セッコウ分離後に得られる1.685kgの溶液(濾液及び洗浄濾液
)を、9.3gの発電所灰(0.95%の遊離CaO含量を有する)を添加し、
次に5.3gのNH3を添加することにより、4.5のpH値に調整し、工程に おいて得られる沈積物を濾過により分離する。得られる濾過ケークを100gの
水で洗浄する。20.5%の固体含量を有する83gの濾過ケークが得られる。
【0069】 別法として、4.5のpH値が達成されるまで、(発電所灰を使用せず)NH 3 のみにより中和を行ってもよい。
【表1】
【0070】 濾過助剤として発電所灰を使用する場合の方が、濾過ケークの量が多いにも関
わらず、洗浄時間が明らかに短いことが明白である。 磁鉄鉱顔料へのさらなる変換は、実施例1に記載のようにして行われる。
【0071】 実施例8(比較例): 20kgの廃棄酸を、5.00kgのNH3と同時に、70〜80℃で、攪拌容 器に導入し、5.0の一定pH値で中和する。工程において、金属水酸化物を含
有する0.38kgの沈積物が得られ、該沈積物を濾過により分離する。残存溶
液(54kg)は、約36%の(NH42SO4、4.2%のFeSO4、0.0
8%のMnSO4、約3.3%のMgSO4、及び約56%の水を含んでいた。
【0072】 第二段階において、約2m3の空気によりこの溶液を酸化し、酸化の間、0. 51kgのNH3をさらに添加することにより7.0のpH値を維持する。この 過程で、濾過後、1.14kgの固体(磁鉄鉱)及び約40.0%の(NH42 SO4を含む53.5kgの硫酸アンモニウム溶液が得られる。
【0073】 本明細書に記載の方法による特徴決定により、以下が得られる。 ティントトーン: L*=64.5 a*=0.0 b*=−0.4 ティントトーン(Bayferrox 306と比較): ΔL*=1.6 Δa*=−0.1 Δb*=0.4
【0074】 高度に濃縮された硫酸アンモニウム溶液から得られる磁鉄鉱は、高すぎるティ
ントトーン又は低すぎる色強度を示すため、顔料として適していない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/66 521 C02F 1/66 521V 521D 540 540Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ウルリッヒ・マイゼン ドイツ連邦共和国デー−53925カール、シ ェヴェナーシュトラーセ18アー番 (72)発明者 ヴェルナー・シューイ ドイツ連邦共和国デー−47918テニスフォ ルスト、ゴッセンホフ25番 Fターム(参考) 4D038 AA08 AB36 AB60 AB64 AB65 AB66 BA06 BB13 BB18 4G002 AA04 AB02 AC02 AE01 4G076 AA14 AB27 BA26 BD01 BE11 DA30 4J037 AA10 AA15 CA03 CA10 CA11 CA16 CA18 CA29 DD20 EE11 EE19 EE26 EE33 EE43 EE46 FF28

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸塩法による二酸化チタンの製造の過程で蓄積する廃棄酸
    からセッコウ及び酸化鉄顔料を製造する方法であって、 第一段階において、セッコウの沈殿を条件として、カルシウム化合物により廃
    棄酸を部分的に中和し、その後、 第二段階において、Ti、Al、Cr、V、及び場合によりFe(III)を含 有する沈積物の沈殿を条件として、残存溶液をさらに中和し、 第三段階において、固体の分離後に得られる硫酸鉄含有溶液から、アンモニア
    及び酸化剤の添加により、酸化鉄顔料を製造し、その際、アンモニアは、酸化鉄
    顔料の分離後に得られる(NH42SO4含有溶液から、CaO及び/又はCa (OH)2の添加により遊離させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 第一段階で得られるセッコウと、第二段階において得られる
    Ti、Al、Cr、V、及び場合によりFe(III)を含有する沈積物とが、同 時に分離され、利用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第一段階で得られるセッコウが別に分離され、第二段階にお
    いて得られる沈積物が同様に別に分離されることを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 第一段階における廃棄酸の部分的中和が、1.0から3.0
    のpH値が達成されるまで、好ましくは1.4から2.0のpH値が達成される
    までカルシウム化合物を添加することにより行われることを特徴とする、請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第一段階において、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、
    酸化カルシウム、及び水酸化カルシウムからなる群からの化合物が中和剤として
    使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第一段階において、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、
    酸化カルシウム、及び水酸化カルシウムからなる群からの化合物のうちの少なく
    とも一つを含有する一つ又は複数のアルカリ反応性化合物が中和剤として使用さ
    れることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第一段階におけるセッコウの沈殿の前又は後のいずれかに、
    金属鉄又は金属鉄を含有する物質を添加することにより、溶液の鉄含量が増加さ
    れ、場合により存在する硫酸Fe(III)が硫酸Fe(II)に還元されることを 特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 第二段階において、3.0から5.0のpH値が達成される
    まで、好ましくは3.5から4.8のpH値が達成されるまで、溶液のさらなる
    中和が行われ、そのようにして得られる沈積物が液相から分離されることを特徴
    とする、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第二段階において、溶解性の低い硫酸塩を形成しない化合物
    が中和剤として使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第二段階において、少なくとも一つは溶解性の低い硫酸塩
    を形成し、少なくとも一つは可溶性の硫酸塩を形成する、2つ以上の異なる化合
    物が中和剤として使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 第二段階において、アルカリ酸化物、アルカリ水酸化物、
    アルカリ炭酸塩、アルカリ炭酸水素塩、アルカリ土類酸化物、アルカリ土類水酸
    化物、アルカリ土類炭酸塩、及びアルカリ土類炭酸水素塩からなる群からの一つ
    又は複数の化合物が中和剤として使用されることを特徴とする、請求項1に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 第二段階において、気体状NH3又はNH3水溶液が中和剤
    として使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 第二段階において、発電所灰、廃棄物焼却灰、又は他のア
    ルカリ反応性灰が、全体として又は部分的に、中和剤として使用されることを特
    徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 第二の中和段階に続いて、固体の分離後に、場合により蒸
    発濃縮により、1リットル当たりFeSO4150〜250g、好ましくは18 0〜190gに硫酸鉄濃度が調整されることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 硫酸鉄含有溶液が、気体状NH3又はNH3水溶液及び酸化
    剤の添加により、黒色酸化鉄顔料に変換されることを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 第二の中和段階の後に得られる硫酸鉄含有溶液が、気体状
    NH3又はNH3水溶液の添加、及び酸素又は酸素含有気体、特に空気の吹込みに
    より、黒色酸化鉄顔料に変換されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 酸化鉄顔料の分離後に得られる(NH42SO4含有溶液 へのCaO及び/又はCa(OH)2の添加により、NH3気体が回収され、工程
    へ再循環されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 酸化鉄顔料の分離後に得られる(NH42SO4含有溶液 へのCaO及び/又はCa(OH)2の添加、並びに空気又は水蒸気によるアル カリ性懸濁液のストリッピングにより、アンモニア気体が回収され、工程へ再循
    環されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 アンモニアの遊離の過程で得られるアルカリ性懸濁液から
    、濾過により、セッコウ含有固体が分離されることを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 セッコウ含有固体の分離後のアルカリ性廃水中のアンモニ
    アの残留含量が、窒素に換算して、1,000ppm未満、好ましくは100p
    pm未満、特に30ppm未満となることを特徴とする、請求項1に記載の方法
  21. 【請求項21】 黒色酸化鉄顔料が締焼きされ、茶色酸化鉄顔料が得られる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
JP2000537806A 1998-03-20 1999-03-17 二酸化チタン製造から生じる廃棄酸の再処理方法 Pending JP2002507634A (ja)

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