JP7254511B2 - 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、およびプリント配線板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、感光性樹脂組成物に関し、特に、ソルダーレジスト形成用として好適に用いられる感光性樹脂組成物に関する。また、本発明は、該感光性樹脂組成物を用いたドライフィルムにも関する。さらに、本発明は、該感光性樹脂組成物を用いたプリント配線板の製造方法にも関する。
一般に、電子機器などに用いられるプリント配線板において、プリント配線板に電子部品を実装する際には、不要な部分にはんだが付着するのを防止するために、回路パターンの形成された基板上の接続孔を除く領域にソルダーレジスト層が形成されている。
近年の電子機器の軽薄短小化によるプリント配線板の高精度、高密度化に伴い、現在、ソルダーレジスト層は、基板に感光性樹脂組成物を塗布、乾燥し、露光、現像によりパターン形成した後、パターン形成された樹脂を加熱ないし光照射によって本硬化させる、いわゆるフォトソルダーレジストによって形成されるのが主流となっている。
従来、レジスト材料を基板上に塗布した場合には、レジスト材料を均一に塗布できず、塗布ムラが生じる恐れがあった。例えば、スクリーン印刷により、従来のレジスト材料を基板上に塗布した場合には、レジスト層にスジ状のムラが見られることがあった。このような技術的な課題に対して、2液混合型の感光性組成物において有機溶剤としてジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、および特定の蒸留性状のナフサの内の少なくとも1種を用いることが提案されている(特許文献1および2参照)。
特開2012-234141号公報 特開2014-066735号公報
しかしながら、特許文献1および2で提案されている混合有機溶剤を用いて、一見ムラが無く感光性樹脂組成物を塗布できていたとしても、塗布後や乾燥時にはじきやダレが発生して、乾燥後に均一な乾燥塗膜を形成できないという技術的課題を発見した。また、硬化塗膜を用いた基板において、ショートするという技術的課題もあり、改善が望まれていた。
したがって、本発明の目的は、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生を抑制し、乾燥後に均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制することができる感光性樹脂組成物を提供することである。また、本発明の別の目的は、上記の感光性樹脂組成物を用いたドライフィルムを提供することである。さらに、本発明の別の目的は、上記の感光性樹脂組成物を用いて、均一なソルダーレジスト層を形成できるプリント配線板の製造方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、ショートが基板のはんだや金めっき不良に起因し、さらにかかる原因が組成物塗布後や乾燥時のはじきやダレであることを見出した。さらに本発明者は鋭意研究した結果、カルボキシル基含有樹脂、熱硬化性樹脂、感光性モノマー、および有機溶剤を含む感光性樹脂組成物において、有機溶剤として、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートという特定の3種を併用することで、上記課題を解決できるとの知見を得た。本発明はかかる知見によるものである。
すなわち、本発明による感光性樹脂組成物は、カルボキシル基含有樹脂、熱硬化性樹脂、感光性モノマー、および有機溶剤を含み、前記有機溶剤が、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを含むことを特徴とするものである。
本発明の態様においては、感光性樹脂組成物は、温度を25℃とした際の、岩田粘度カップNK-2で測定した粘度が、40秒~100秒であることが好ましい。
本発明の態様においては、感光性樹脂組成物は、スプレーコーターまたはカーテンコーターでの塗布に用いられることが好ましい。
本発明の態様においては、感光性樹脂組成物は、ソルダーレジスト形成用として用いられることが好ましい。
本発明の別の態様によるドライフィルムは、支持フィルムと、前記支持フィルム上に形成された上記の感光性樹脂組成物の乾燥塗膜からなる樹脂層とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様によれば、ソルダーレジスト層を備えるプリント配線板の製造方法であって、上記の感光性樹脂組成物を、スプレーコーターまたはカーテンコーターで基板上に塗布し、光および熱のいずれか少なくとも1種によって硬化させて、ソルダーレジスト層を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方法が提供される。
本発明によれば、ムラが無く塗布でき、さらに塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生を抑制し、乾燥後に均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制する感光性樹脂組成物を提供することができる。本発明の別の形態によれば、上記の感光性樹脂組成物を用いたドライフィルムを提供することができる。本発明の別の形態によれば、上記の感光性樹脂組成物を用いて、均一なソルダーレジスト層を形成できるプリント配線板の製造方法を提供することができる。
[感光性樹脂組成物]
本発明による感光性樹脂組成物について説明する。本発明による感光性樹脂組成物は、少なくとも、カルボキシル基含有樹脂、熱硬化性樹脂、感光性モノマー(反応性希釈剤)、および有機溶剤(非反応性希釈剤)を含み、光重合開始剤、着色剤、硬化触媒、充填剤、および添加剤等の他の成分をさらに含んでもよい。本発明においては、有機溶剤(非反応性希釈剤)として特定の3種を併用することで、感光性樹脂組成物の粘度を調整しながら、性状を調節し、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生を抑制し、乾燥後に均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制することができる。以下、本発明による感光性樹脂組成物を構成する各成分について説明する。
[カルボキシル基含有樹脂]
カルボキシル基含有樹脂としては、分子中にカルボキシル基を有している従来公知の各種樹脂を使用できる。感光性樹脂組成物が、カルボキシル基含有樹脂を含むことにより、感光性樹脂組成物に対しアルカリ現像性を付与することができる。特に、分子中にエチレン性不飽和二重結合を有するカルボキシル基含有感光性樹脂が、光硬化性や耐現像性の面から好ましい。エチレン性不飽和二重結合は、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはそれらの誘導体由来であることが好ましい。エチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有樹脂のみを用いる場合、後述する分子中に複数のエチレン性不飽和基を有する化合物、即ち感光性モノマーを併用することによって、組成物を感光性とする。
カルボキシル基含有樹脂の具体例としては、以下のような化合物(オリゴマーおよびポリマーのいずれでもよい)を挙げることができる。
(1)(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸と、スチレン、α-メチルスチレン、低級アルキル(メタ)アクリレート、イソブチレン等の不飽和基含有化合物との共重合により得られるカルボキシル基含有樹脂。
(2)脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等のジイソシアネートと、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸等のカルボキシル基含有ジアルコール化合物およびポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、アクリル系ポリオール、ビスフェノールA系アルキレンオキシド付加体ジオール、フェノール性ヒドロキシル基およびアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物等のジオール化合物の重付加反応によるカルボキシル基含有ウレタン樹脂。
(3)ジイソシアネートと、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂等の2官能エポキシ樹脂の(メタ)アクリレートもしくはその部分酸無水物変性物、カルボキシル基含有ジアルコール化合物およびジオール化合物の重付加反応によるカルボキシル基含有感光性ウレタン樹脂。
(4)前記(2)または(3)の樹脂の合成中に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の分子内に1つの水酸基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え、末端(メタ)アクリル化したカルボキシル基含有感光性ウレタン樹脂。
(5)前記(2)または(3)の樹脂の合成中に、イソホロンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの等モル反応物など、分子内に1つのイソシアネート基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え末端(メタ)アクリル化したカルボキシル基含有感光性ウレタン樹脂。
(6)2官能またはそれ以上の多官能(固形)エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させ、側鎖に存在する水酸基に2塩基酸無水物を付加させたカルボキシル基含有感光性樹脂。
(7)2官能(固形)エポキシ樹脂の水酸基をさらにエピクロロヒドリンでエポキシ化した多官能エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させ、生じた水酸基に2塩基酸無水物を付加させたカルボキシル基含有感光性樹脂。
(8)2官能オキセタン樹脂にアジピン酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等のジカルボン酸を反応させ、生じた1級の水酸基に無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の2塩基酸無水物を付加させたカルボキシル基含有ポリエステル樹脂。
(9)1分子中に複数のエポキシ基を有するエポキシ化合物に、p-ヒドロキシフェネチルアルコール等の1分子中に少なくとも1個のアルコール性水酸基と1個のフェノール性水酸基を有する化合物と、(メタ)アクリル酸等の不飽和基含有モノカルボン酸とを反応させ、得られた反応生成物のアルコール性水酸基に対して、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、アジピン酸等の多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
(10)1分子中に複数のフェノール性水酸基を有する化合物とエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドとを反応させて得られる反応生成物に不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
(11)1分子中に複数のフェノール性水酸基を有する化合物とエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート化合物とを反応させて得られる反応生物に不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
(12)前記(1)~(11)の樹脂にさらに1分子内に1つのエポキシ基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付加してなるカルボキシル基含有感光性樹脂。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート、メタクリレートおよびそれらの混合物を総称する用語で、他の類似の表現についても同様である。
カルボキシル基含有樹脂の酸価は、40~150mgKOH/gであることが好ましい。カルボキシル基含有樹脂の酸価が40mgKOH/g以上とすることにより、アルカリ現像が良好になる。また、酸価を150mgKOH/gを以下とすることで、良好なレジストパターンの描画をし易くできる。より好ましくは、50~130mgKOH/gである。
カルボキシル基含有樹脂の重量平均分子量は、樹脂骨格により異なるが、一般的に2,000~150,000であることが好ましい。重量平均分子量が2,000以上とすることにより、タックフリー性能や解像度を向上させることができる。また、重量平均分子量が150,000以下とすることで、現像性や貯蔵安定性を向上させることができる。より好ましくは、5,000~100,000である。
カルボキシル基含有樹脂の配合量は、感光性樹脂組成物中において、固形分換算で、20~40質量%であることが好ましい。20質量%以上とすることにより硬化塗膜強度を向上させることができる。また40質量%以下とすることで粘性が適当となり印刷性が向上する。より好ましくは、25~35質量%である。
[感光性モノマー]
本発明の感光性樹脂組成物には、感光性モノマーを含む。感光性モノマーは、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物である。感光性モノマーとしては、例えば、慣用公知のポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、カーボネート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。具体的には、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシアルキルアクリレート類;エチレングリコール、メトキシテトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコールのジアクリレート類;N,N-ジメチルアクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのアクリルアミド類;N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート類;ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリス-ヒドロキシエチルイソシアヌレートなどの多価アルコールまたはこれらのエチレオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物、もしくはε-カプロラクトン付加物などの多価アクリレート類;フェノキシアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、およびこれらのフェノール類のエチレンオキサイド付加物もしくはプロピレンオキサイド付加物などの多価アクリレート類;グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどのグリシジルエーテルの多価アクリレート類;前記に限らず、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール、水酸基末端ポリブタジエン、ポリエステルポリオールなどのポリオールを直接アクリレート化、もしくは、ジイソシアネートを介してウレタンアクリレート化したアクリレート類およびメラミンアクリレート、および前記アクリレートに対応する各メタクリレート類のいずれか少なくとも1種から適宜選択して用いることができる。このような感光性モノマーは、反応性希釈剤としても用いることができる。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などの多官能エポキシ樹脂に、アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート樹脂や、さらにそのエポキシアクリレート樹脂の水酸基に、ペンタエリスリトールトリアクリレートなどのヒドロキシアクリレートとイソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネートのハーフウレタン化合物を反応させたエポキシウレタンアクリレート化合物などを感光性モノマーとして用いてもよい。このようなエポキシアクリレート系樹脂は、指触乾燥性を低下させることなく、光硬化性を向上させることができる。
感光性モノマーの配合量は、感光性樹脂組成物中に、固形分換算で、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して好ましくは0.2~60質量部、より好ましくは0.2~50質量部である。感光性モノマーの配合量を0.2質量部以上とすることにより、感光性樹脂組成物の光硬化性が向上する。また、配合量を60質量部以下とすることにより、硬化塗膜硬度を向上させることができる。
感光性モノマーは、特にエチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有非感光性樹脂を使用した場合、組成物を光硬化性とするために感光性モノマーを併用する必要があるため、有効である。
[熱硬化性樹脂]
本発明で用いられる熱硬化性樹脂としては、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、アミノ樹脂、マレイミド化合物、ベンゾオキサジン樹脂、カルボジイミド樹脂、シクロカーボネート化合物、エポキシ化合物、オキセタン化合物、エピスルフィド樹脂などの公知慣用のものが挙げられる。これらの中でも好ましい熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂である。
使用することができるエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらエポキシ樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
市販されるエポキシ樹脂としては、例えば、三菱ケミカル株式会社製のjER828、806、807、YX-8000、8034、jER834、新日鐵住金株式会社製のYD-128、YDF-170、ZX-1059、ST-3000、DIC株式会社製の830、835、840、850、N-730A、N695および日本化薬株式会社製のRE-306等が挙げられる。
感光性樹脂組成物におけるエポキシ樹脂のエポキシ基の当量は、固形分換算で、カルボキシル基含有樹脂のカルボキシル基の当量1に対して、0.3~3.0であることが好ましい。0.3当量以上とすることで、硬化被膜におけるカルボキシル基の残存を防止して、良好な耐熱性や耐アルカリ性、電気絶縁性等を得ることができる。一方、上記配合量を3.0当量以下とすることで、低分子量の環状(チオ)エーテル基が乾燥塗膜に残存することを防止して、硬化被膜の強度等を良好に確保することができる。
[熱硬化触媒]
本発明の感光性樹脂組成物には、熱硬化触媒を配合することができる。熱硬化触媒としては、例えば、イミダゾール、2-メチルイミダゾール、2-エチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾール、2-フェニルイミダゾール、4-フェニルイミダゾール、1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾール、1-(2-シアノエチル)-2-エチル-4-メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体;ジシアンジアミド、ベンジルジメチルアミン、4-(ジメチルアミノ)-N,N-ジメチルベンジルアミン、4-メトキシ-N,N-ジメチルベンジルアミン、4-メチル-N,N-ジメチルベンジルアミン等のアミン化合物、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド等のヒドラジン化合物;トリフェニルホスフィン等のリン化合物等が挙げられる。また、グアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、2,4-ジアミノ-6-メタクリロイルオキシエチル-S-トリアジン、2-ビニル-2,4-ジアミノ-S-トリアジン、2-ビニル-4,6-ジアミノ-S-トリアジン・イソシアヌル酸付加物、2,4-ジアミノ-6-メタクリロイルオキシエチル-S-トリアジン・イソシアヌル酸付加物等のS-トリアジン誘導体を用いることもできる。
熱硬化触媒の配合量は、組成物中に、エポキシ樹脂等分子中に環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分を含む場合、固形分換算で、分子中に環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分100質量部に対して、好ましくは0.1~20質量部、より好ましくは0.5~15.0質量部である。
[有機溶剤]
本発明で用いられる有機溶剤は、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの3種を含むものである。これらの特定の3種の有機溶剤を併用することで、感光性樹脂組成物をムラが無く塗布することができ、さらに、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生を抑制し、乾燥後に均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制することができる。
感光性樹脂組成物中の有機溶剤の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートが好ましくは10質量部~60質量部であり、より好ましくは15質量部~60質量部であり、さらに好ましくは20~60質量部であり、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましくは10~40質量部であり、より好ましくは15質量部~35質量部であり、さらに好ましくは15~30質量部であり、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが好ましくは50~200質量部であり、より好ましくは60~170質量部であり、さらに好ましくは70~150質量部である。これらの特定3種の有機溶剤を上記含有量で併用することで、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生をさらに抑制して、乾燥後により均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制することができる。なお、上記含有量には、感光性樹脂組成物の調製時に使用した有機溶剤分や、感光性樹脂組成物の粘度調整に使用した有機溶剤分も含まれる。
本発明で用いる特定3種の有機溶剤の蒸気圧は、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートが0.16mmHg(25℃)であり、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルが0.40mmHg(25℃)であり、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート3.92mmHg(25℃)である。本発明において、このような異なる蒸気圧を有する特定の3種の有機溶剤を併用することで、本願発明の前述した優れた効果を得ることができると考えられる。このことは必ずしも明らかではないが、以下のように推測できる。すなわち、蒸気圧の違いによる各溶剤の蒸発速度の違いが、乾燥塗膜を段階的に形成させ、かかる形成によって乾燥塗膜の表面状態が適切なものとなる。すなわち、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生をさらに抑制して、乾燥後により均一な乾燥塗膜を形成することができる。その結果、硬化後の塗膜も適切なものとなり、基板のショートの発生を抑制できるものと考えられる。しかしながら、あくまでも推測の域であり、必ずしもこの限りではない。
本発明においては、有機溶剤として上記の特定の3種以外にも、ケトン類、芳香族炭化水素類、アルコール類、脂肪族炭化水素、および石油系溶剤等の他の有機溶剤を1種以上併用してもよい。具体的には、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン、ソルベッソ150等の芳香族炭化水素類;エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素;石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤などを挙げることができる。感光性樹脂組成物中の他の有機溶剤の含有量は、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、好ましくは10質量部未満であり、より好ましくは0.1質量部~8質量部である。
本発明においては、上記の有機溶剤を用いて感光性樹脂組成物の粘度を調節することができる。感光性樹脂組成物は、組成物の温度を25℃とした際の、岩田粘度カップNK-2で測定した粘度が、好ましくは40秒~100秒(0.13Pa・s~0.31Pa・sに相当)であり、より好ましくは45秒~90秒(0.15Pa・s~0.29Pa・sに相当)であり、さらに好ましくは50秒~80秒(0.17Pa・s~0.25Pa・sに相当)である。感光性樹脂組成物がこのような粘度を有することで、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生をさらに抑制して、乾燥後により均一な乾燥塗膜を形成し、ショートの発生を抑制することができる。
[光重合開始剤]
本発明において、上記した感光性樹脂組成物を光重合させるために使用される光重合開始剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、オキシムエステル基を有するオキシムエステル系光重合開始剤、チタノセン系光重合開始剤、α-アミノアセトフェノン系光重合開始剤、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤等が挙げられる。なかでも、α-アミノアセトフェノン系光重合開始剤、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤が好ましい。光重合開始剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
α-アミノアセトフェノン系光重合開始剤としては、具体的には、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルホリノプロパノン-1、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタン-1-オン、2-(ジメチルアミノ)-2-[(4-メチルフェニル)メチル]-1-[4-(4-モルホリニル)フェニル]-1-ブタノン、N,N-ジメチルアミノアセトフェノンなどが挙げられる。市販品としては、IGM Resins社製のOmnirad 369、Omnirad 379、Omnirad 907などが挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤としては、具体的には2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。市販品としては、IGM Resins社製Omnirad TPO、Omnirad 819などが挙げられる。
上記した光重合開始剤と併用して、光開始助剤または増感剤を用いてもよい。光開始助剤または増感剤としては、ベンゾイン化合物、アセトフェノン化合物、アントラキノン化合物、チオキサントン化合物、ケタール化合物、ベンゾフェノン化合物、3級アミン化合物、およびキサントン化合物などを挙げることができる。特に、2,4-ジメチルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2-クロロチオキサントン、2-イソプロピルチオキサントン、4-イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン化合物を用いることが好ましい。チオキサントン化合物が含まれることにより、深部硬化性を向上させることができる。市販品としては、チオキサントン化合物としてDETX、ITX(LAMBSON社製)などが挙げられる。これらの化合物は、光重合開始剤として用いることができる場合もあるが、光重合開始剤と併用して用いることが好ましい。また、光開始助剤または増感剤は1種類を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、これら光重合開始剤、光開始助剤、および増感剤は、特定の波長を吸収するため、場合によっては感度が低くなり、紫外線吸収剤として機能することがある。しかしながら、これらは組成物の感度を向上させることだけの目的に用いられるものではない。必要に応じて特定の波長の光を吸収させて、表面の光反応性を高め、レジストのライン形状および開口を垂直、テーパー状、逆テーパー状に変化させるとともに、ライン幅や開口径の精度を向上させることができる。
[着色剤]
感光性樹脂組成物には、着色剤が含まれていてもよい。着色剤としては、赤、青、緑、黄等の公知の着色剤を使用することができ、顔料、染料、色素のいずれでもよい。但し、環境負荷低減並びに人体への影響の観点からハロゲンを含有しないことが好ましい。
赤色着色剤としてはモノアゾ系、ジスアゾ系、アゾレーキ系、ベンズイミダゾロン系、ペリレン系、ジケトピロロピロール系、縮合アゾ系、アントラキノン系、キナクリドン系等があり、具体的には以下のようなカラ-インデックス(C.I.;ザ ソサイエティ オブ ダイヤーズ アンド カラリスツ(The Society of Dyersand Colourists)発行)番号が付されているものが挙げられる。
モノアゾ系赤色着色剤としては、Pigment Red 1,2,3,4,5,6,8,9,12,14,15,16,17,21,22,23,31,32,112,114,146,147,151,170,184,187,188,193,210,245,253,258,266,267,268,269等が挙げられる。また、ジスアゾ系赤色着色剤としては、Pigment Red 37,38,41等が挙げられる。また、モノアゾレーキ系赤色着色剤としては、Pigment Red 48:1,48:2,48:3,48:4,49:1,49:2,50:1,52:1,52:2,53:1,53:2,57:1,58:4,63:1,63:2,64:1,68等が挙げられる。また、ベンズイミダゾロン系赤色着色剤としては、Pigment Red 171,175,176、185、208等が挙げられる。また、ぺリレン系赤色着色剤としては、Solvent Red 135,179,Pigment Red 123,149,166,178,179,190,194,224等が挙げられる。また、ジケトピロロピロール系赤色着色剤としては、Pigment Red 254,255,264,270,272等が挙げられる。また、縮合アゾ系赤色着色剤としては、Pigment Red 220,144,166,214,220,221,242等が挙げられる。また、アントラキノン系赤色着色剤としては、Pigment Red 168,177,216、Solvent Red 149,150,52,207等が挙げられる。また、キナクリドン系赤色着色剤としては、Pigment Red 122,202,206,207,209等が挙げられる。
青色着色剤としてはフタロシアニン系、アントラキノン系があり、顔料系はピグメント(Pigment)に分類されている化合物が挙げられ、例えば、Pigment Blue 15,15:1,15:2,15:3,15:4,15:6,16,60。染料系としては、Solvent Blue 35,63,68,70,83,87,94,97,122,136,67,70等を使用することができる。上記以外にも、金属置換若しくは無置換のフタロシアニン化合物も使用することができる。
黄色着色剤としてはモノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、イソインドリノン系、アントラキノン系等が挙げられ、例えば、アントラキノン系黄色着色剤としては、Solvent Yellow 163,Pigment Yellow 24,108,193,147,199,202等が挙げられる。イソインドリノン系黄色着色剤としては、Pigment Yellow 110,109,139,179,185等が挙げられる。縮合アゾ系黄色着色剤としては、Pigment Yellow
93,94,95,128,155,166,180等が挙げられる。ベンズイミダゾロン系黄色着色剤としては、Pigment Yellow 120,151,154,156,175,181等が挙げられる。また、モノアゾ系黄色着色剤としては、Pigment Yellow 1,2,3,4,5,6,9,10,12,61,62,62:1,65,73,74,75,97,100,104,105,111,116,167,168,169,182,183等が挙げられる。また、ジスアゾ系黄色着色剤としては、Pigment Yellow 12,13,14,16,17,55,63,81,83,87,126,127,152,170,172,174,176,188,198等が挙げられる。
その他、紫、オレンジ、茶色、黒、白等の着色剤を加えてもよい。具体的には、Pigment Black 1,6,7,8,9,10,11,12,13,18,20,25,26,28,29,30,31,32、Pigment Violet 19、23、29、32、36、38、42、Solvent Violet13,36、C.I.Pigment Orange 1,5,13,14,16,17,24,34,36,38,40,43,46,49,51,61,63,64,71,73、PigmentBrown 23,25,カーボンブラック、酸化チタン等が挙げられる。
[他の成分]
感光性樹脂組成物には、必要に応じてさらに、硬化物の密着性、機械的強度、線膨張係数などの特性を向上させる目的で、無機充填剤を配合することができる。例えば、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素粉、微粉状酸化ケイ素、無定形シリカ、タルク、クレー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、雲母粉などの公知慣用の無機充填剤が使用できる。
感光性樹脂組成物には、必要に応じてさらに、難燃剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤などの成分を配合することができる。これらは、電子材料の分野において公知の物を使用することができる。また、シリコーン系、フッ素系、高分子系などの消泡剤およびレベリング剤のいずれか少なくとも1種、イミダゾール系、チアゾール系、トリアゾール系等のシランカップリング剤、防錆剤、蛍光増白剤などのような公知慣用の添加剤類の少なくとも何れか一種を配合することができる。
本発明による感光性樹脂組成物は、プリント配線板において、特に硬化膜を形成するために好適に使用され、ソルダーレジスト形成用、層間絶縁材、マーキングインキ、カバーレイ、ソルダーダム、プリント配線板のスルーホールやビアホールの貫通孔や凹部の穴部を穴埋めするための充填材として使用することができる。これらのなかでも、ソルダーレジスト形成用として好適に使用することができる。また、本発明による感光性樹脂組成物は、1液性でも2液性以上でもよい。
[ドライフィルム]
本発明の感光性樹脂組成物は、支持(キャリア)フィルムと、この支持フィルム上に形成された上記感光性樹脂組成物の乾燥塗膜からなる樹脂層とを備えたドライフィルムの形態とすることもできる。ドライフィルム化に際しては、本発明の感光性樹脂組成物を上記有機溶剤で希釈して適切な粘度に調整し、コンマコーター、ブレードコーター、リップコーター、ロッドコーター、スクイズコーター、リバースコーター、トランスファロールコーター、グラビアコーター、スプレーコーター等でキャリアフィルム上に均一な厚さに塗布し、通常、50~130℃の温度で1~30分間乾燥して膜を得ることができる。塗布膜厚については特に制限はないが、一般に、乾燥後の膜厚で、1~150μm、好ましくは10~60μmの範囲で適宜選択される。
支持フィルムとしては、公知のものであれば特に制限なく使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム等の熱可塑性樹脂からなるフィルムを好適に使用することができる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度、取扱性等の観点から、ポリエステルフィルムが好ましい。また、これらフィルムの積層体を支持フィルムとして使用することもできる。
また、上記したような熱可塑性樹脂フィルムは、機械的強度向上の観点から、一軸方向または二軸方向に延伸されたフィルムであることが好ましい。
支持フィルムの厚さは、特に制限されるものではないが、例えば、10μm~150μmとすることができる。
支持フィルム上に本発明の感光性樹脂組成物の乾燥塗膜からなる樹脂層を形成した後、さらに、樹脂層の表面に塵が付着するのを防ぐなどの目的で、樹脂層の表面に剥離可能な保護(カバー)フィルムを積層することが好ましい。剥離可能な保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、表面処理した紙等を用いることができ、保護フィルムを剥離するときに樹脂層と支持フィルムとの接着力よりも樹脂層と保護フィルムとの接着力がより小さいものであればよい。
保護フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、10μm~150μmとすることができる。
本発明のドライフィルムに含まれる各種有機溶剤は、以下に示すアウトガスの測定方法により確認することができる。アウトガスの測定方法としては、まず、ドライフィルムを、真空ラミネーターを用いて、銅箔基板上に貼り合わせる。次いで、この基板に、メタルハライドランプ搭載の露光装置を用いて全面露光し、ドライフィルムから支持フィルムを剥離後、30℃のスプレー圧0.2MPaの1質量%NaCO水溶液で現像し、現像後のレジスト塗膜を形成する。ゲステル社製加熱脱着装置(TDU)に、作製したレジストより粉末サンプルを採取し入れる。その後、150℃の熱抽出温度で10分間アウトガス成分を、液体窒素を用いて-60℃で捕集する。捕集されたアウトガス成分はアジレントテクノロジー社製ガスクロマトグラフィー質量分析装置(6890N/5973N)で分離分析を行い、n-ドデカン換算で検出された溶剤成分のピークを定量し、前記ピークの存在により各種有機溶剤を確認できる。
[プリント配線板の製造方法]
本発明のプリント配線板の製造方法は、上記の感光性樹脂組成物を、スプレーコーターまたはカーテンコーターで基板上に塗布し、光および熱のいずれか少なくとも1種によって硬化させて、ソルダーレジスト層を形成するものである。以下、ソルダーレジスト層の形成方法について一例を説明する。
ソルダーレジスト層は、感光性樹脂組成物を塗布方法に適した粘度に調整し、回路形成された基板上に、スプレーコーターまたはカーテンコーターにより全面塗布し、約60~100℃の温度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥(仮乾燥)させることにより、タックフリーの乾燥塗膜を形成できる。乾燥後の膜厚は30~50μmであることが好ましい。その後、接触式(または非接触方式)により、パターンを形成したフォトマスクを通して選択的に活性エネルギー線により露光し、未露光部を希アルカリ水溶液(例えば0.3~3%炭酸ソーダ水溶液)により現像してレジストパターンが形成される。さらに、例えば約140~180℃の温度に加熱して熱硬化させることにより、耐熱性、耐薬品性、耐吸湿性、密着性、電気特性などの諸特性に優れた硬化塗膜を形成することができる。
ドライフィルムの場合には、ラミネーター等により樹脂層が基材と接触するように基材上に貼り合わせた後、キャリアフィルムを剥がすことにより、基材上に樹脂層を形成する。上記方法と同様にして露光した後、ドライフィルムから支持フィルムを剥離して現像を行うことにより、基材上にレジストパターンが形成される。
上記回路形成された基板に使用される基材としては、紙フェノール、紙エポキシ、ガラス布エポキシ、ガラスポリイミド、ガラス布/不繊布エポキシ、ガラス布/紙エポキシ、合成繊維エポキシ、フッ素・ポリエチレン・PPO・シアネートエステル等を用いた高周波回路用銅張積層版等の材質を用いたもので全てのグレード(FR-4等)の銅張積層版、その他ポリイミドフィルム、PETフィルム、ガラス基板、セラミック基板、ウエハ板等を挙げることができる。
また、活性エネルギー線照射に用いられる照射光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプまたはメタルハライドランプなどが適当である。その他、レーザー光線なども活性エネルギー線として利用できる。
前記現像方法としては、ディッピング法、シャワー法、スプレー法、ブラシ法等によることができ、現像液としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類などの希アルカリ水溶液が使用できる。
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
<カルボキシル基含有樹脂の調製>
(ワニスAの調製)
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、EOCN-104S、エポキシ当量220g/eq)220質量部(1当量)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(以下、CAともいう。)200.4質量部をフラスコに仕込み、90℃に加熱・攪拌し、溶解した。得られた溶液を一旦60℃まで冷却し、アクリル酸72質量部(1モル)、メチルハイドロキノン0.5質量部、トリフェニルホスフィン2質量部を加え、100℃に加熱し、約12時間反応させ、酸価が0.2mgKOH/gの反応物を得た。これにテトラヒドロ無水フタル酸80.6質量部(0.53モル)を加え、90℃に加熱し、約6時間反応させ、固形分酸価が85mgKOH/g、固形分濃度64.9%の樹脂溶液Aを得た。以下、ワニスAと称する。
(ワニスBの調製)
有機溶剤としてCAの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、PMAともいう。)を用いた以外は、ワニスAの調製と同様の操作を行って、樹脂溶液Bを得た。以下、ワニスBと称する。
<感光性樹脂組成物の調製>
[実施例1]
上記で調製したワニスAと、光重合開始剤と、着色剤と、無機充填剤と、添加剤と、感光性モノマー(反応性希釈剤)と、熱硬化性樹脂と、硬化触媒と、有機溶剤(非反応性希釈剤)とを表1に示す割合(質量部)にて配合した後、攪拌機にて予備混合した後3本ロールミルで混練し、PMAによって粘度を調節して、感光性樹脂組成物(ソルダーレジスト組成物)1を調製した。感光性樹脂組成物1中の3種の有機溶剤(ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(以下、DPMともいう。)、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは140質量部であった。
[実施例2]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物2を調製した。感光性樹脂組成物2中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは25質量部、CAは54質量部、PMAは140質量部であった。
[実施例3]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物3を調製した。感光性樹脂組成物3中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは140質量部であった。
[実施例4]
ワニスAの代わりに上記で調製したワニスBを用いて、各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物4を調製した。感光性樹脂組成物4中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは25質量部、PMAは169質量部であった。
[実施例5]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物5を調製した。感光性樹脂組成物5中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは80質量部であった。
[実施例6]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物6を調製した。感光性樹脂組成物6中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは25質量部、CAは54質量部、PMAは80質量部であった。
[実施例7]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物7を調製した。感光性樹脂組成物7中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは80質量部であった。
[実施例8]
ワニスAの代わりに上記で調製したワニスBを用いて、各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物8を調製した。感光性樹脂組成物8中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは25質量部、PMAは109質量部であった。
[実施例9]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物9を調製した。感光性樹脂組成物9中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは160質量部であった。
[実施例10]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物10を調製した。感光性樹脂組成物10中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは54質量部、PMAは62質量部であった。
[実施例11]
ワニスAの代わりに上記で調製したワニスBを用いて、各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物11を調製した。感光性樹脂組成物11中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは20質量部、CAは25質量部、PMAは169質量部であった。
[比較例1]
各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物12(PMA無し)を調製した。感光性樹脂組成物12中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは108質量部、CAは84質量部、PMAは0質量部であった。
[比較例2]
ワニスAの代わりに上記で調製したワニスBを用いて、各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物13(CA無し)を調製した。感光性樹脂組成物13中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは10質量部、CAは0質量部、PMAは182質量部であった。
[比較例3]
ワニスAの代わりに上記で調製したワニスBを用いて、各成分の配合を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、感光性樹脂組成物14(DPM無し)を調製した。感光性樹脂組成物14中の3種の有機溶剤(DPM、CA、PMA)の含有量は、固形分のカルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、DPMは0質量部、CAは45質量部、PMAは147質量部であった。
Figure 0007254511000001
<粘度評価>
上記の実施例および比較例で調製した感光性樹脂組成物1~14について、組成物の温度を25℃として、岩田粘度カップNK-2を用いて粘度(秒)を測定した。測定結果を表2に示した。
<ムラ評価>
上記の実施例および比較例で調製した感光性樹脂組成物1~14(但し、11を除く)を用いて、回路形成された銅箔基板上にカーテンコーターで塗布後に基板の回路部分を目視により観察した。
以下の基準にて塗布のムラを評価し、評価結果を表2に示した。
[評価基準]
○:回路間もムラなく塗布できていた。
△:回路間に塗布できていない箇所が2点以下であり、実用上は問題無かった(2点以下)。
×:回路間に塗布できていない箇所が3点以上であり、塗布不良であった。
<はじき評価>
上記の実施例および比較例で調製した感光性樹脂組成物1~14を用いて、回路形成された銅箔基板上に乾燥膜厚20μmになるように塗布し、銅回路上のソルダーレジストのはじき具合を目視により観察した。なお、各組成物の塗布はそれぞれ表2記載の方法に基づいて行った。
以下の基準にてソルダーレジストのはじきを評価し、評価結果を表2に示した。
[評価基準]
○:はじきが無く、銅回路上に均一に塗布できた。
△:若干のはじきがあり、銅回路上に若干のムラが生じたが、実用上は問題無く塗布できた。
×:はじきがあり、一部の銅回路が露出していた。
<ダレ評価>
上記の実施例および比較例で調製した感光性樹脂組成物1~14を用いて、回路形成された銅箔基板上に乾燥膜厚20μmになるように塗布し、平置きにして室温、10分間乾燥した。なお、各組成物の塗布はそれぞれ表2記載の方法に基づいて行った。その後、専用ラックに立て掛け、熱風循環式乾燥炉で80℃、15分乾燥し、銅回路上のソルダーレジストのダレを目視により観察した。
以下の基準にてソルダーレジストのダレを評価し、評価結果を表2に示した。
[評価基準]
○:ダレが無く、銅回路上に均一に塗布できた。
△:一部にダレが発生し、上部と下部に膜厚の差が見られたが、実用上は問題無かった。
×:著しいダレが発生し、銅回路が露出していた。
<電気絶縁性評価>
上記の実施例および比較例で調製した感光性樹脂組成物1~14を用いて、L/S=50/50μmのくし型Bパターンに塗布、硬化した。なお、各組成物の塗布はそれぞれ表2記載の方法に基づいて行った。このくし型電極を25~65℃サイクル、90%R.H.の加温加湿条件下でDC100Vのバイアス電圧を印加する処理を7日間行い、加湿後、500V印加後の電気抵抗値(Ω)を1分値で測定した。
以下の基準にて硬化塗膜の電気絶縁性を評価し、評価結果を表2に示した。
[評価基準]
○:1×1012Ω以上であった。
△:1×1011Ω以上1012Ω未満であった。
×:1×1011Ω未満であった。
Figure 0007254511000002
上記の実験結果から明らかなように、本発明による感光性樹脂組成物は、塗布後や乾燥時のはじきやダレの発生を抑制し、乾燥後に乾燥塗膜が均一であることが分かる。また、本発明による感光性樹脂組成物は、カーテンコーターで塗布した際に回路間もムラ無く塗布できることが分かった。さらに、本発明による感光性樹脂組成物を用いて形成した硬化塗膜は、電気絶縁性(ショートの発生の抑制)に優れることが分かった。

Claims (6)

  1. カルボキシル基含有樹脂、熱硬化性樹脂、感光性モノマー、および有機溶剤を含む、感光性樹脂組成物であって
    前記有機溶剤が、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを含み、
    前記感光性樹脂組成物の温度を25℃とした際の、岩田粘度カップNK-2で測定した粘度が、40秒~100秒であることを特徴とする、感光性樹脂組成物。
  2. 前記感光性樹脂組成物の温度を25℃とした際の、岩田粘度カップNK-2で測定した粘度が、50秒~80秒である、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. スプレーコーターまたはカーテンコーターでの塗布に用いられる、請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. ソルダーレジスト形成用として用いられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 支持フィルムと、前記支持フィルム上に形成された請求項1、2および4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の乾燥塗膜からなる樹脂層とを備えることを特徴とする、ドライフィルム。
  6. ソルダーレジスト層を備えるプリント配線板の製造方法であって、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を、スプレーコーターまたはカーテンコーターで基板上に塗布し、光および熱のいずれか少なくとも1種によって硬化させて、ソルダーレジスト層を形成することを特徴とする、プリント配線板の製造方法。
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