JP7238163B2 - 紡糸ノズルおよび紡糸装置 - Google Patents

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Description

本開示は、糸のタスラン(デュポン社、登録商標)加工に使用するための紡糸ノズルおよび紡糸装置に関する。
タスラン加工は、糸を圧縮空気の力によって嵩高く、ループ状に強く結束させる手法として従来から広く用いられている。このタスラン加工に用いるノズルとして、特許文献1では、一端から糸を導入し、他端からテクスチャード加工糸を引き出せる直通の糸通路(4)と、糸を進行方向に送る圧搾空気を供給するための斜めの圧搾空気穴(15)を備えたテクスチャーノズルが提案されている。特許文献1には、テクスチャーノズル(ノズル芯)はセラミックス、超硬合金あるいは特殊鋼からなることが記載されている。
特許第3215341号公報
本開示の紡糸ノズルは、中心軸に沿って糸が供給される第1通孔を有する供給部と、中心軸に沿って第1通孔に接続する第2通孔と外部から第2通孔に向かって糸を交絡させるための気体を供給する複数の流路とを有する交絡部と、中心軸に沿って第2通孔と接続し、交絡させた前記糸を排出する第3通孔を有する排出部と、を備える。交絡部は、少なくとも内周面側に、交絡部の周方向に配置され、互いに側面同士を当接させた複数の第1セグメントからなる。
さらに、本開示の紡糸ノズルは、上記交絡部における流路が、交絡部の外周面から排出部に向かって傾斜しており、流路が第2通孔に臨む開口縁部のうち、少なくとも、流路の内周面と第2通孔の内周面とのなす角度が最小である部位の開口縁部が面取りまたは曲面状に形成されている。
本開示の紡糸装置は、上記の紡糸ノズルを備えたものである。
本開示の紡糸ノズルの一実施形態を示す正面図である。 図1AのX-X線断面図である。 第1セグメントの一例を示す概略斜視図である。 本開示における交絡部の第2通孔と流路とが交わる部位を示す概略断面図である。 本開示の紡糸ノズルの他の実施形態を示す、図1Aに示すX-X線断面図である。
本開示の実施形態は、タスラン加工によって交絡させる糸の材質、太さ、用途に応じて、簡単に適切な紡糸ノズルを使用することができ、交換も容易な紡糸ノズルを提供する。また、本開示の実施形態は、製造時等に欠損しにくい紡糸ノズルをも提供する。
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態に係る紡糸ノズルを説明する。図1Aは本開示の紡糸ノズルの一実施形態を示す正面図、図1BはそのX-X線断面図である。
図1A、1Bに示す紡糸ノズル1は、いわゆるタスラン加工用の紡糸装置に使用されるものである。タスラン加工は、通常、圧縮空気を糸(フィラメント)に吹き当てて、糸を混繊交絡させて、糸条表面にループまたは弛みを形成させ、これにより嵩高性を高め、柔らかい風合いにする加工をいう。
紡糸ノズル1は、図1Bに示すように、中心軸Cに沿って矢印Aで示す方向に順に筒状の供給部3と、交絡部6と、排出部8とが配置されている。
供給部3は、矢印Aで示す方向に糸が供給される第1通孔2を有する。交絡部6は、中心軸Cに沿って第1通孔2に接続する第2通孔4と外部から第2通孔4に向かって糸を交絡させるための気体を供給する複数の流路5とを有する。排出部8は、中心軸Cに沿って第2通孔4に接続し交絡させた糸を排出する第3通孔7を有する。
流路5は、交絡部6の外周面から排出部8に向かって傾斜している。流路5の傾斜角度は、中心軸Cに対して約40°~56°、好ましくは約43°~53°であるのがよい。
供給部3、交絡部6および排出部8の外周面側には、これらを一体に固定するための外殻部9が設けられる。すなわち、外殻部9は、中心軸Cに沿って供給部3の供給側端面および排出部8の排出側端面まで延出している。
交絡部6は、3つの第1セグメント61からなる。第1セグメント61を図2に示す。第1セグメント61は断面が扇形であり、その開き角度θは約120°である。従って、3つの第1セグメント61を交絡部6の周方向に配置し、隣接する別の第1セグメント61と互いに側面61同士を当接させることにより、筒状の交絡部6を形成することができる。
なお、本実施形態では、交絡部6を3つの第1セグメント61から構成したが、これに限定されるものではなく、第1セグメント61の数は、例えば、2~6個の範囲で選択可能である。
交絡部6における流路5は以下のようにして形成される。すなわち、各第1セグメント61の両側面61a、61aには、第1セグメント61の外周面と内周面とを接続する溝51を設けてあり、溝51の軸方向に垂直な断面は、いずれも半円状である。隣接する第1セグメント61,61の側面61a、61a同士が当接した状態で、前記溝51,51が断面円形の流路5を形成する。これにより、流路5を形成する溝51の壁面に起因すると予想される異常が発生しても、流路5を分解して、各第1セグメント61の壁面の観察をすることにより、異常の原因となった固着物等を容易に除去することができる。
断面円形の流路5に代えて、断面矩形状の流路5を形成してもよく、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
側面61aの溝51に代えて、第1セグメント61の内部に、外周面と内周面とを接続する流路5を形成してもよい。これにより、溝51、51同士の位置合わせをしなくても済むので、流路5の軸方向に垂直な断面形状を真円に近くすることができ、流路5内での乱流が生じにくくなる。
第1セグメント61は、例えば、炭化チタン質セラミックス、炭窒化チタン質セラミックス、窒化チタン質セラミックス、酸化アルミニウム質セラミックス、酸化ジルコニウム質セラミックス、酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムの複合セラミックス等のセラミックスからなるのがよい。これにより、第1セグメント61の機械的特性および耐摩耗性を高くすることができるという利点がある。
上記セラミックスの機械的特性としては、例えば、JIS R 1610:2003に準拠したビッカース硬度が10GPa以上であり、JIS R1601:2008に準拠した3点曲げ強度が310MPa以上である。
第1セグメント61の耐摩耗性が高くなれば、第2通孔4を形成する壁面に長時間接触走行させても、摩耗しにくくなる。
第1セグメント61を構成する上記セラミックスは、例えば、炭化チタン質セラミックスであれば、第1セグメント61を構成する成分の合計100質量%のうち、炭化チタンが70質量%以上を占めるセラミックスであり、炭窒化チタン質セラミックス、窒化チタン質セラミックス、酸化アルミニウム質セラミックスおよび酸化ジルコニウム質セラミックスについても同様である。酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムの複合セラミックスとは、それぞれの第1セグメント61を構成する成分の合計100質量%のうち、酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムがそれぞれ少なくとも10質量%以上含有し、合計の含有量で70質量%以上を占めるセラミックスである。
供給部3および排出部8も上述した炭化チタン質セラミックス、炭窒化チタン質セラミックス、窒化チタン質セラミックス、酸化アルミニウム質セラミックス、酸化ジルコニウム質セラミックス、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムの複合セラミックス等のセラミックスからなるのがよい。
ここで、セラミックスを構成する成分は、CuKα線を用いたX線回折装置による測定結果から同定することができ、各成分の含有量は、例えば、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置または蛍光X線分析装置により求めることができる。
流路5を形成する壁面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、前記粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、前記粗さ曲線における切断レベル差(Rδc)が0.3μm以下であるのがよい。
また、流路5を形成する壁面は、粗さ曲線における算術平均粗さRaが0.2μm以下であるのがよい。
切断レベル差(Rδc)が0.3μm以下あるいは算術平均粗さRaが0.2μm以下であると、壁面の表面性状の凹凸が小さくなるので、流路5内での乱流が生じにくくなる。また、壁面の撥水性が高くなるため、壁面に汚れが付着しにくくなるので、壁面の洗浄を容易にしたり、洗浄の回数を削減したりすることができる。
切断レベル差(Rδc)および算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601:2001に準拠し、形状解析レーザ顕微鏡((株)キーエンス製、VK-X1100またはその後継機種)を用いて測定することができる。測定条件は、倍率を240倍、照明方式を同軸落射、カットオフ値λsを無し、カットオフ値λcを0.08mm、カットオフ値λfを無し、終端効果の補正を有りとする。測定方法は、測定対象とする壁面から1か所当たりの測定範囲を、例えば、1425μm×1067μmに設定して、各測定範囲毎に長手方向に沿って、略等間隔となるように測定対象とする線を4本引く。そして、2か所の測定範囲における測定対象とする合計8本の線に対して線粗さ計測を行えばよい。測定対象とする線1本当たりの長さは、1280μmである。
外殻部9は、図1A、1Bに示すように、2つの第2セグメント91、91からなる。これらの第2セグメント91、91は、ステンレス鋼(SUS304等)、炭素鋼(S35C、S45C等)、一般構造用圧延鋼(SS400等)等の金属またはプラスチックからなる。そして、第2セグメント91、91の側面91a同士を当接させ筒形となって、供給部3、交絡部6および排出部8を囲繞する。これにより、誤って紡糸ノズル1を落下させても、外殻部9が供給部3、交絡部6および排出部8を保護しているので、これらが損傷するおそれが低減する。
特に、第2セグメント91、91が炭素鋼(S35C、S45C等)または一般構造用圧延鋼(SS400等)からなると、これらの金属は熱伝導率が高いので、第2通孔4を形成する壁面に糸を長時間接触走行させて、熱が交絡部6に発生したとしても、第2セグメント91、91を介して速やかに放熱することができる。
第2セグメント91、91がプラスチックからなると、プラスチックは比重が小さいので、紡糸ノズル1全体を軽くすることできる。
第2セグメント91の側面91aには、外周面側から内周面側に至る溝11が形成されている。この溝11は、2つの第2セグメント91の側面91a同士を当接させた状態で円形の貫通孔となり、内周面側に位置する流路5と連通するように構成されている。これにより、圧縮空気等の気体を第2通路4内に送ることができる。
2つの第2セグメント91の側面91a同士を当接させて形成される貫通孔は、流路5よりも径が大きいのが好ましい。これにより、第1セグメント61および第2セグメント91による交絡部6および外殻部8の組立および分解が容易となる。
なお、本実施形態では、外殻部9は、供給部3、交絡部6および排出部8を囲繞しているが、少なくとも交絡部6を囲繞し、これを保護するようにしてもよい。また、第2セグメント91は2つに限定されるものではなく、2~6個の範囲で選択可能である。
上記のように、第2セグメント91、91は、側面同士を当接させて、供給部3、交絡部6および排出部8を囲繞した状態で、供給部3および排出部8のそれぞれ外周側から中心軸Cに向かって締め付けるOリング等の締結部材(図示せず)によって固定され、外殻部8を形成する。これにより、第1セグメント61および第2セグメント91による交絡部6および外殻部8の組立および分解が容易となる。
排出部8は、中心軸Cに沿って配列された2つの部材、すなわち第1排出部8aと第2排出部8bとからなる。これにより、上記と同様に、組立および分解が容易となる。また、第1排出部8aおよび第2排出部8bも複数のセグメントからなり、排出部8の周方向に配置され、互いに側面同士を当接させるようにしてもよい。これにより、組立および分解がより一層容易となる。
図4は、本開示の紡糸ノズルの他の実施形態を示す、図1Aに示すX-X線断面図である。図4に示すように、第1通孔2は、糸が供給される側から第2通孔4に向かって縮径する円錐台状部2aと、円錐台状部2aに接続する円柱状部2bとを有し、円錐台状部2aの頂角αは13°以上19°以下であるのがよい。
頂角αが13°以上であると、糸が供給される側の開口面積が大きくなるので、糸の供給が容易となる。頂角αが19°以下であると、糸が供給される側の端面周辺の厚みを十分確保することができるので、供給部3からのチッピングや欠けが生じにくくなる。
図1Bおよび図4に示すように、第3通孔7は、糸が排出される側に向かって拡径するラッパ状部7aを有し、ラッパ状部7aを形成する内周面の曲率半径Rは、第2通孔4の直径の4倍以上であってもよい。
ラッパ状部7aは糸状表面のループや緩みを形成する機能を有するともに、超音速流が第3通孔7a内で発生して、例えば、450m/s以上の空気速度を得ることができるので、ラッパ状部7aがあると、糸の排出速度が上がり生産効率が向上する。
ラッパ状部7aを形成する内周面の曲率半径Rが第2通孔4の直径の4倍以上であると、糸の交絡がさらに効率的に行われる。
例えば、第2通孔4の直径は、1mm以上1.4mm以下であり、内周面の曲率半径Rは、5mm以上7mm以下である。
第1通孔2、第2通孔4および第3通孔7を形成する内周面の少なくともいずれかは、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、粗さ曲線における切断レベル差(Rδc)が0.3μm以下(但し、0μmを除く)であってもよい。
内周面の発油性が向上するので、糸の表面に付着していた油剤等が付着しにくくなり、タスラン加工の製造効率が長期間に亘って維持される。
第1通孔2、第2通孔4および第3通孔7を形成する内周面の少なくともいずれかは、粗さ曲線における算術平均粗さ(Ra)が0.2μm以下であってもよい。
内周面の算術平均粗さ(Ra)が0.2μm以下であると、糸が内周面に摺接しても糸が切れにくくなるとともに、内周面からも脱粒が生じにくくなるので長期間に亘って用いることができる。
第1通孔2、第2通孔4および第3通孔7を形成する内周面の切断レベル差(Rδc)および算術平均粗さ(Ra)も上述した壁面の切断レベル差(Rδc)および算術平均粗さ(Ra)の測定方法と同じ方法で測定すればよい。
第1通孔2、第2通孔4および第3通孔7は、いずれも中心軸Cに垂直な断面形状が円状である。第2通孔4の直径は、第1通孔2の第2通孔4に接続する側の直径と等しいか、それよりも大きいのがよい。特に第2通孔4の直径が第1通孔2の直径よりも大きい場合は、紡糸ノズル1を組み立てる場合、供給部3と交絡部6の位置合わせが容易となる。
また、第3通孔7の直径は、第2通孔4の直径と等しいか、それよりも大きいのがよい。特に、第3通孔7の第2通孔4に接続する側の直径が第2通孔4の直径よりも大きい場合は、紡糸ノズル1を組み立てる場合、供給部3と交絡部6の位置合わせが容易となる。
図3に示すように、交絡部6における流路5は、交絡部6の外周面から排出部に向かって傾斜し、交絡部6の内周面に開口している。流路5の中心軸C1は第2通孔4の中心軸Cと交差する。流路5が第2通孔4に臨む開口縁部のうち、流路5の内周面と第2通孔4の内周面とのなす角度が最小である部位の開口縁部10が曲面状に形成されている。これにより、特に製造時において、開口縁部10が欠けるのを抑制することができる。なお、開口縁部10は曲面状に代えて面取り形状であってもよい。開口縁部10が曲面状である場合、開口縁部10における流路5の内周面と第2通孔4の内周面とを接続する曲面の半径は、例えば、0.03mm~0.25mmである。
開口縁部10が面取り形状である場合、面取りの大きさは、例えば、0.03mm~0.25mmである。曲面の半径や面取りの大きさが0.03mm以上であると、開口縁部10の欠けをより顕著に抑制することができ、0.25mm以下であると、乱流発生のおそれが低減する。特に、曲面の半径や面取りの大きさは、0.05mm~0.2mmであるとよい。
ここで、第2通孔4の内周面に対して面取りを垂直にした場合、面取りの大きさとは、第2通孔4の内周面からの法線方向の高さである。
また、面取りまたは曲面状は、開口縁部10の全周に形成してもよい。
以上のように、本開示の紡糸ノズル1は、タスラン加工糸を紡糸するための紡糸装置に使用される。その際、本開示の紡糸ノズル1は、外殻部9を含む全体が分解可能であるので、交絡させる糸の材質、太さ、用途に応じて、第2通孔4や流路5の径を変える必要が生じた場合には、交絡部6のみを交換すればよい。しかも、交絡部6は複数の第1セグメント61を周方向に配置して構成されるものであるので、第1セグメント61を分解して、新しい第1セグメント61と容易に交換することができる。また、糸の交絡を重ねて交絡部6が損傷しても、損傷した箇所の第1セグメント61のみを交換すればよいので、廃棄物の量を削減することができる。
さらに、本開示によれば、傾斜した流路5の内周面と第2通孔4の内周面とのなす角度が最小である部位の開口縁部10が面取りまたは曲面状に形成されているので、特に製造時において、当該開口縁部10が欠損するのを抑制することができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は以上の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更や改善が可能である。例えば、上記実施形態では、外殻部9は複数の第2セグメント91からなるが、外殻部9を1つの筒状体で構成し、その中に供給部3、交絡部6および排出部8を収容してもよい。
1 紡糸ノズル
2 第1通孔
2a 円錐台状部
2b 円柱状部
3 供給部
4 第2通孔
5 流路
51 溝
6 交絡部
61 第1セグメント
61a 側面
7 第3通孔
7a ラッパ状部
8 排出部
9 外殻部
91 第2セグメント
91a 側面
10 開口縁部
11 溝

Claims (14)

  1. 中心軸に沿って糸が供給される第1通孔を有する供給部と、
    前記中心軸に沿って前記第1通孔に接続する第2通孔と外部から前記第2通孔に向か って前記糸を交絡させるための気体を供給する複数の流路とを有する交絡部と、
    前記中心軸に沿って前記第2通孔と接続し、交絡させた前記糸を排出する第3通孔を 有する排出部と、を備えてなる紡糸ノズルであって、
    前記交絡部は、少なくとも内周面側に、前記交絡部の周方向に配置され、互いに側面 同士を当接させた複数の第1セグメントからなり、
    前記第1セグメントは、各側面に前記第1セグメントの外周面と内周面とを接続する 溝を有し、隣接する前記第1セグメントの側面同士が当接した状態で、各側面の前記溝 が前記流路をなしている紡糸ノズル。
  2. 少なくとも前記交絡部の外周面側に、互いに側面同士を当接させて前記交絡部を囲繞 する複数の第2セグメントからなる外殻部を備える、請求項1に記載の紡糸ノズル。
  3. 前記第1セグメントはセラミックスからなり、前記第2セグメントは金属またはプラ スチックからなる、請求項2に記載の紡糸ノズル。
  4. 前記第2セグメントは、前記中心軸に沿って前記供給部の供給側端面および前記排出 部の排出側端面まで延出しており、外周側から前記中心軸に向かって締め付ける締結部 材によって固定され、前記外殻部を形成する、請求項2または3に記載の紡糸ノズル。
  5. 前記流路を形成する壁面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと 、前記粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、前記粗さ曲 線における切断レベル差(Rδc)が0.3μm以下である、請求項1からのいずれ かに記載の紡糸ノズル。
  6. 前記流路を形成する壁面は、粗さ曲線における算術平均粗さRaが0.2μm以下で ある、請求項1からのいずれかに記載の紡糸ノズル。
  7. 前記交絡部における前記流路は、前記交絡部の外周面から前記排出部に向かって傾斜 しており、前記流路が前記第2通孔に臨む開口縁部のうち、少なくとも、前記流路の内 周面と前記第2通孔の内周面とのなす角度が最小である部位の開口縁部が面取りまたは 曲面状に形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の紡糸ノズル。
  8. 前記第1通孔は、前記糸が供給される側から前記第2通孔に向かって縮径する円錐台 状部と、該円錐台状部に接続する円柱部とを有し、前記円錐台状部の頂角は13°以上 19°以下である、請求項1からのいずれかに記載の紡糸ノズル。
  9. 前記第3通孔は、前記糸が排出される側に向かって拡径するラッパ状部を有し、該ラ ッパ状部を形成する前記排出部の内周面の曲率半径は、第2通孔の直径の4倍以上であ る請求項1からのいずれかに記載の紡糸ノズル。
  10. 前記第1通孔、前記第2通孔および前記第3通孔を形成する内周面の少なくともいず れかは、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、前記粗さ曲線におけ る75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、前記粗さ曲線における切断レベル 差(Rδc)が0.3μm以下(但し、0μmを除く)である、請求項1からのいず れかに記載の紡糸ノズル。
  11. 前記第1通孔、前記第2通孔および前記第3通孔を形成する内周面の少なくともいず れかは、粗さ曲線における算術平均粗さRaが0.2μm以下である、請求項1から1 のいずれかに記載の紡糸ノズル。
  12. 前記第1通孔および前記第2通孔は、いずれも前記中心軸に垂直な断面形状が円状で あって、前記第2通孔の直径は、前記第1通孔の前記第2通孔に接続する側の直径と等 しいか、それよりも大きい、請求項1から1のいずれかに記載の紡糸ノズル。
  13. 前記第2通孔および前記第3通孔は、いずれも前記中心軸に垂直な断面形状が円状で あって、前記第3通孔の前記第2通孔に接続する側の直径は、前記第2通孔の直径と等 しいか、それよりも大きい、請求項1から1のいずれかに記載の紡糸ノズル。
  14. 請求項1から1のいずれかに記載の紡糸ノズルを備えてなる、紡糸装置。



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