JP5229117B2 - マルチフィラメント糸の交絡付与装置および交絡付与方法 - Google Patents
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Description
また、かかる本発明のマルチフィラメント糸の交絡付与装置において、より具体的に好ましくは、以下の(2)〜(5)の構成を有するものである。
3mm≦L≦20mm …(1)
0.3mm≦G≦2mm …(2)
(3)前記糸処理部において糸条が導入される入り口部の稜線および糸条が排出される出口部の稜線に付与されたR取り(R)と、前記糸道長さ(L)との関係が以下の(3)式の範囲を満足することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置
L/50≦R≦L/3 …(3)
(4)加圧流体の導入路を内部に設けた流体供給部と、該流体供給部の前記加圧流体導入路に沿って間隔をおいて列状に配置された少なくとも2つの流体噴射ノズル部材及び1つの側板部材を備え、該少なくとも2つの流体噴射ノズル部材は、隣接する他の流体噴射ノズル部材或いは隣接する1つの側板部材との間に、糸処理部と、該糸処理部と外部とを連通するスリットが介在するように隔離され、前記それぞれの流体噴射ノズル部材には、糸処理部を挟むように開口する少なくとも2つの流体噴射孔が穿孔されていることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
また、本発明のマルチフィラメント糸の交絡付与方法は、以下の(6)の構成からなる。
3mm≦L≦20mm …(1)
0.3mm≦G≦2mm …(2)
Lが3mm以上20mm以下の範囲にすることで、糸道壁面と非処理糸との接触する時間が短くなるため毛羽やたるみの発生を抑制するとともに、適度に集束性のある安定した交絡が付与できる。
L/50≦R≦L/3 …(3)
RがL/50以上L/3以下の範囲とすることで、糸条が糸処理部の糸出入り口部で擦過することを和らげることができるので、毛羽やたるみの発生を抑制するとともに、糸条の長手方向において交絡抜けのない均一で安定した交絡が付与できる。
(1)交絡数の測定と評価:
本発明の各実施例および比較例で得られた各ポリエステル部分配向未延伸糸について、ロッシールド社製自動連続交絡度試験器R−2072を用い、プリテンションを10cN、トリップテンションを17cNと設定し、設定計数交絡部数を20個として試料糸を走行させて、交絡部が20個カウントされるまでに要した糸長さ(走行糸長さ)を測定し、交絡部から次の交絡部までの長さの平均値を、まず求めた。
(2)毛羽数の測定と判定
本発明の各実施例・比較例で得られた各ポリエステル部分配向未延伸糸について、東レ・エンジニアリング株式会社製毛羽計数装置DT−105を用いて、S型検出器により検出高さを0.5mmに設定し、パッケージの解舒速度を500m/分として、50000mの糸長さについて測定して、そのまま糸50000m長さ当たりに存在する毛羽数として求めた。
(3)交絡バラつきの評価
上記(1)と同様にロッシールド社製自動連続交絡度試験器R−2072を用い、プリテンションを10cN、トリップテンションを17cNと設定し、設定計数交絡部数を20個として試料糸を走行させて、交絡部から次の交絡部までの長さを20回測定し、変動計数(CV値)を求めた。測定に当たっては、n数を20回としてその平均値を求めた。
バラツキについての判定は、75%をこえるものを「不良」として表1では「×」で表記し、75%以下のものを「良」として表1では「○」で表記した。
上記(1)から(3)の各項目の評価において、「×」が一つでもあるものは「不良」として表1の総合評価の欄に「×」で表記し、「○」または「◎」のときは表1の総合評価の欄に「良」として「○」で表記し、「×」がなく「◎」が2つ以上のものを優秀として表1の総合評価の欄に「◎」で表記した。
表1に示した各種ディメンジョンの条件の流体交絡付与装置を用いて、図5に示した装置および工程により130dtex、フィラメント本数144本のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を溶融紡糸して流体交絡処理に供して巻取り速度3000m/分で巻き取り、流体交絡マルチフィラメント糸を製造した。
1’:多糸条用流体交絡付与装置
2:流体供給部
3、3A:流体噴射ノズル部材
4:側板部材
5:スペーサ
6:糸処理部
6A:V字形形状の凹部
7:流体噴射孔
8:スリット部
9:流体導入通路
10:第1ゴデットロール
11:第2ゴデットロール
12:巻取機
13:給油ガイド
14:ボルト
15:ボルト
16:ハウジング部材
17:Oリング
18:加圧流体導入路
19:流体通路
Y:マルチフィラメント糸条の走行方向
L:糸処理部の軸線方向の長さ
θ:開口壁面と2つの流体噴射孔の軸線がなす角(穿孔角)
O:流体噴射孔の開口部
FO:流体噴射孔の開口部を有する開口壁面
FP:流体噴射孔の開口部と対向する対向壁面
Claims (7)
- 糸条に交絡を付与する糸処理部と、該糸処理部を挟むように開口する少なくとも2つの流体噴射孔と、前記少なくとも2つの流体噴射孔が開口する開口部を有する開口壁面と、該開口壁面に対向し前記糸処理部と外部とを連通するスリット部を前記開口壁面とで構成する対向壁面とを有し、前記開口壁面と前記対向壁面の間を走行させる糸条に、前記少なくとも2つの流体噴射孔から流体を噴射させて集束性を付与するマルチフィラメント糸の交絡付与装置において、前記流体噴射孔の軸線および該軸線の交点を糸条走行方向に垂直な面内に設けるとともに、前記開口壁面と前記対向壁面との間隔が前記糸条走行方向上流側の糸入り口部から前記糸条走行方向下流側の糸出口部に向かって広がるように前記対向壁面が傾斜していることを特徴とするしマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
- 前記糸処理部の前記糸条走行方向の糸道長さ(L)と、前記糸条走行方向に対して垂直方向の断面において前記流体噴射孔の中心軸線と前記開口面とが交わる点と、前記流体噴射孔の中心軸線と前記対向壁面とが交わる点を結ぶ距離をギャップ(G)とした場合、前記糸道長さ(L)と前記ギャップ(G)が以下の(1)および(2)式の範囲を満足することを特徴とする請求項1記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
3mm≦L≦20mm …(1)
0.3mm≦G≦2mm …(2) - 前記糸処理部において糸条が導入される入り口部の稜線および糸条が排出される出口部の稜線に付与されたR取り(R)と、前記糸道長さ(L)との関係が以下の(3)式の範囲を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
L/50≦R≦L/3 …(3) - 加圧流体の導入路を内部に設けた流体供給部と、該流体供給部の前記加圧流体導入路に沿って間隔をおいて列状に配置された少なくとも2つの流体噴射ノズル部材及び1つの側板部材とを備え、該少なくとも2つの流体噴射ノズル部材は、隣接する他の流体噴射ノズル部材或いは1つの側板部材との間に、糸処理部と、該糸処理部と外部とを連通するスリットが介在するように隔離され、前記それぞれの流体噴射ノズル部材には、糸処理部を挟むように開口する少なくとも2つの流体噴射孔が穿孔されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
- 前記少なくとも2つの流体噴射孔の中間に、上記糸処理部の軸線方向に形成されるV字形形状の凹部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
- 請求項1〜5のうちのいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置を用いてマルチフィラメント糸に交絡を付与することを特徴とするマルチフィラメント糸の交絡付与方法。
- 単糸繊度が2dtex以下のマルチフィラメント糸に交絡を付与することを特徴とする請求項6に記載のマルチフィラメント糸の交絡付与方法。
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