JP3139172B2 - 糸条流体処理装置 - Google Patents
糸条流体処理装置Info
- Publication number
- JP3139172B2 JP3139172B2 JP04288358A JP28835892A JP3139172B2 JP 3139172 B2 JP3139172 B2 JP 3139172B2 JP 04288358 A JP04288358 A JP 04288358A JP 28835892 A JP28835892 A JP 28835892A JP 3139172 B2 JP3139172 B2 JP 3139172B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- plate
- fluid
- treatment device
- fluid treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
らなる糸条を流体の作用により交絡処理し、集束性の高
い糸条を生産する糸条流体処理装置に関する。
ラメントからなる糸条は、集束性に乏しいためにハンド
リングがし難い等の理由から交絡処理が施されている。
このように撚りを付与していない糸条を流体の作用によ
り交絡処理する糸条流体処理装置としては、米国特許第
3,115,691号や特開昭61−194243号あるいは特開昭59−
66532 号公報等に開示されたものが知られている。これ
らの処理装置は、一般に、第一と第二の部材から成る一
組の部材間に交絡処理を施す糸条を走行させ、一方の部
材に設けた噴射孔から他方の部材に向けて流体を噴射さ
せることにより、糸条に交絡部と紡錘形に開繊された開
繊部とを周期的に形成するもので、これにより撚りを殆
どまたは全く持たないにも拘らず加撚された糸条と同程
度の集束性を付与させるものである。ここで、糸条に施
す交絡処理においては、交絡周期が小さくなる程、糸条
の集束性が高くなる。
及び第二の部材は、板材やブロック状のものが使用され
ており、噴射孔から噴出させた流体は糸条の糸道に沿っ
て自然に排出され、排出経路については特に考慮されて
いない。
処理する流体の排出を自然排出に任せると、前記のよう
に流体が糸道に沿って流れる。このため、第一及び第二
の部材間を走行して交絡処理される糸条が2次元的な挙
動を示したときに、糸条の糸道が排出される流体によっ
て乱される。この結果、第一及び第二の部材間を走行す
る糸条が、走行方向に対して振動して両部材と、糸条の
入口部分や出口部分で干渉して部分的に延ばされる結
果、部材と干渉した部分に多数の毛羽や弛みが生じた
り、部材間から飛び出す糸外れが発生する等の問題があ
った。
で、糸条を処理する流体による糸道の乱れを抑え、交絡
処理する糸条に生ずる毛羽や弛みの発生を抑制し、糸外
れを生ずることのない糸条流体処理装置を提供すること
を目的とする。
上記目的を達成するため、糸処理領域を形成する平面お
よびその平面に開口する少なくとも二つの作動流体噴射
孔を有する第一プレートと、前記平面と対向する平面を
有し、第一プレートに対して所定の間隔をおいて配置さ
れた第二プレートとを備え、第一プレートと第二プレー
トとの間の作動流体噴射孔間に糸条を走行させて糸条に
集束性を付与する糸条流体処理装置であって、第一プレ
ートおよび第二プレートの糸条の入口側および出口側の
少なくとも一方の側に、作動流体噴射孔から噴出される
流体を糸条の走行方向から離れる方向に案内する、曲率
半径が1ミリメートル以上の湾曲部を設けたのである。
ートル以上40ミリメートル以下の範囲内に設定する。
また、第一プレートの少なくとも二つの作動流体噴射孔
の中間に、糸条の走行方向に延びる凹部を設ける。より
好ましくは、凹部をV溝とする。
6に示すように、第一の部材であるノズルプレート1と
第二の部材である押えプレート2とを、互いに所定の間
隔(G)を置いて平面1a,2aを平行に対向配置した
ものである。ノズルプレート1は、背面1bに形成した
凹部1cに、互いに所定角度傾斜し、平面1aに開口す
る噴射孔1d,1dが設けられており、噴射孔1d,1
dには、例えば、図示しない圧縮空気源から圧縮空気が
供給される。
ート2とに挟まれた噴射孔1d,1d間に、糸条Tを交
絡処理する糸処理領域が形成される。上記糸条流体処理
装置においては、糸条Tは、プレート1,2間の噴射孔
1d,1d間を走行し、噴射孔1d,1dから押えプレ
ート2の平面2aに向けて噴出する圧縮空気によって交
絡処理され、図1に示すように、マルチフィラメントが
紡錘形に開繊された開繊部TO と交絡処理された交絡部
TI とが一定の周期で連続的に形成される。
1,2は、それぞれ糸条Tの入口側と出口側に湾曲部C
I ,CI 及び湾曲部CO ,CO が設けられている。この
湾曲部CI , CO は、噴射孔1d,1dから噴出された
圧縮空気が、図4に矢印で示すように、プレート1,2
の入口側や出口側において、湾曲面に沿って流れようと
するコアンダ効果(Coanda effect) を利用して、糸条T
の走行方向から離れる方向に排出させ、これにより糸条
Tの糸道を安定させるものである。
の繊度にもよるが、曲率半径を1mm以上、50mm以下
に設定することが望ましい。曲率半径が1mmより小さ
くなると、湾曲面によるコアンダ効果が十分に発揮され
ず、糸道の乱れが生じてしまう。また、曲率半径が50
mmより大きくなると、圧縮空気の排出方向が糸条Tの
走行方向と実質的に等しくなってしまい、圧縮空気によ
り糸道に乱れが発生する。より好ましくは、湾曲部
CI ,CO の曲率半径は、2mm以上、40mm以下、
最も好ましくは5mm以上、30mm以下に設定する。
一の部材であるノズルプレート1と第二の部材である押
えプレート2とを互いに所定間隔を置いて平面1a,2
aを平行に対向配置することにより、ノズルプレート1
の平面1aに開口する噴射孔1d,1dの中間に糸条の
走行方向に形成される凹部、例えば、V溝1eを設けて
も同様の効果が得られる。
きに、噴射孔1d,1dから噴出する圧縮空気により交
絡処理されるが、このとき糸条Tは2次元的な挙動を示
し、何れか一方の噴射孔1dから噴出する流体によって
交絡処理される。この糸条Tの2次元的挙動が、交絡を
受ける頻度を増加させて交絡性の高い糸条とすることか
ら、糸道に乱れを生じないように、圧縮空気の排出方向
を規制する必要があるのである。
ルプレート1及び押えプレート2の入口側及び出口側に
設ける湾曲部CI ,CI 及び湾曲部CO ,COの曲率半
径Rをそれぞれ、5.0mm,2.0mm及び1.0mmに設
定し、糸条Tとして、75デニールでフィラメント数が36
本のPOY(pre-oriented yarn) を、糸速度3000m/
分、糸張力30gでプレート1,2間を走行させ、噴射
孔1d,1dから圧力4Kgの圧縮空気を噴出させて交
絡処理した。
ート2の寸法が同一で、湾曲部CI,CI 及び湾曲部C
O ,CO の曲率半径Rをそれぞれ、0.5mm及び0.3m
mに設定した糸条流体処理装置ならびにノズルプレート
1及び押えプレート2の入口側及び出口側を面取した糸
条流体処理装置を用いて、上記と同一処理条件で上記P
OYを交絡処理した。
CO ,CO の曲率半径Rと、交絡処理された糸条Tの12
000 m当たりに発生した毛羽の数nとして表1に示す。
ここで、毛羽の数の測定にあたっては、東レ株式会社
製、フライカウンタ(商品名)を用いた。
装置によれば、交絡処理した糸条Tに発生する毛羽の数
を低減することができる。この交絡処理の際、本実施例
の処理装置においては、噴射孔1d,1dから噴出した
圧縮空気は、プレート1,2間では糸道に沿って排出さ
れていたが、湾曲部CI ,CI や湾曲部CO ,CO にお
いては糸条の走行から離れる方向に排出され、処理する
糸条がノズルプレート1と押えプレート2との間から飛
び出すことはなく、糸道も乱れを生ずることなく安定し
ており、糸条Tに弛みを生ずることもなかった。これに
対して、比較例の処理装置では、噴射孔1d,1dから
噴出した圧縮空気は、糸条の走行方向に沿って排出さ
れ、特に、プレート1,2への入口部分や出口部分で
は、排出される圧縮空気によって糸道が乱れが生じてい
た。
プレート1と押えプレート2の入口側及び出口側に湾曲
部CI ,CI 及び湾曲部CO ,CO を設けた場合につい
て説明したが、湾曲部は入口側または出口側のいずれか
一方に設けてあればよい。 実施例4〜6、比較例4〜6 図5および図6に示した糸条流体処理装置を用いて、前
述の実施例1〜3および比較例1〜3と同一の条件で糸
条に交絡処理を施し、発生した毛羽の数nを前記と同様
にして測定した。その結果を、前記と同様に、湾曲部C
I ,CI 及び湾曲部CO ,CO の曲率半径Rと、交絡処
理された糸条Tの12000 m当たりに発生した毛羽の数n
として表2に示す。
設けた本実施例の糸条流体処理装置においても、前記実
施例の糸条流体処理装置と同様の交絡処理効果が得られ
ることが分かった。
糸条流体処理装置によれば、第一プレートおよび第二プ
レートの糸条の入口側および出口側の少なくとも一方の
側に、曲率半径が1ミリメートル以上の湾曲部を設けた
ので、糸条を交絡処理する流体が、糸条の走行方向から
離れる方向に排出され、糸道を乱すことがない。このた
め、糸条が糸道から外れず、糸道が安定しているので、
交絡処理される糸条における毛羽や弛みの発生が抑制さ
れ、糸条を適切に交絡処理することができるという優れ
た効果を奏する。
面図である。
面図である。
プレートの噴射孔から噴出した圧縮空気の流れを示す平
面図である。
流体処理装置の他の実施例を示す側面図である。
プレートの噴射孔から噴出した圧縮空気の流れを示す平
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 糸処理領域を形成する平面およびその平
面に開口する少なくとも二つの作動流体噴射孔を有する
第一プレートと、前記平面と対向する平面を有し、第一
プレートに対して所定の間隔をおいて配置された第二プ
レートとを備え、第一プレートと第二プレートとの間の
作動流体噴射孔間に糸条を走行させて糸条に集束性を付
与する糸条流体処理装置であって、第一プレートおよび
第二プレートは、糸条の入口側および出口側の少なくと
も一方の側に、作動流体噴射孔から噴出される流体を糸
条の走行方向から離れる方向に案内する、曲率半径が1
ミリメートル以上の湾曲部を有していることを特徴とす
る糸条流体処理装置。 - 【請求項2】 湾曲部の曲率半径が2ミリメートル以
上、40ミリメートル以下の範囲内にある、請求項1の
糸条流体処理装置。 - 【請求項3】 第一プレートの少なくとも二つの作動流
体噴射孔の中間に、糸条の走行方向に延びる凹部を設け
た、請求項1または2記載の糸条流体処理装置。 - 【請求項4】 凹部がV溝である、請求項3記載の糸条
流体処理装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04288358A JP3139172B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 糸条流体処理装置 |
EP93113995A EP0588155B1 (en) | 1992-09-04 | 1993-09-01 | Apparatus for treating yarn with fluid |
US08/114,163 US5481787A (en) | 1992-09-04 | 1993-09-01 | Apparatus for treating yarn with fluid |
DE69316491T DE69316491T2 (de) | 1992-09-04 | 1993-09-01 | Vorrichtung zur Behandlung eines Garnes mit einer Flüssigkeit |
KR1019930017387A KR100295537B1 (ko) | 1992-09-04 | 1993-09-01 | 사조의유체처리장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04288358A JP3139172B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 糸条流体処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06136631A JPH06136631A (ja) | 1994-05-17 |
JP3139172B2 true JP3139172B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=17729175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04288358A Expired - Lifetime JP3139172B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-10-27 | 糸条流体処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139172B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9814476D0 (en) * | 1998-07-04 | 1998-09-02 | Fibreguide Ltd | Yarn treatment jet |
JP5229117B2 (ja) * | 2009-06-08 | 2013-07-03 | 東レ株式会社 | マルチフィラメント糸の交絡付与装置および交絡付与方法 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP04288358A patent/JP3139172B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06136631A (ja) | 1994-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3034649B2 (ja) | マルチフィラメント糸に用いられる捲縮装置 | |
JP4005313B2 (ja) | フィラメント糸を処理する方法と装置並びに前記装置を使用する方法 | |
EP0011441A1 (en) | Yarn treating apparatus | |
US7707699B2 (en) | High-performance device for air interlacing of a yarn and corresponding method | |
US4644620A (en) | Draw texturing and entanglement apparatus for yarn | |
JP3139172B2 (ja) | 糸条流体処理装置 | |
JP2751947B2 (ja) | マルチフィラメント糸を絡み合わせるための装置 | |
KR100295537B1 (ko) | 사조의유체처리장치 | |
US4888943A (en) | Apparatus for loosening and unravelling a yarn | |
JP2679545B2 (ja) | 糸条流体処理装置 | |
EP0596431B1 (en) | Apparatus for treating yarn with fluid | |
JP3172306B2 (ja) | ノズルプレート | |
JP3141579B2 (ja) | 流体処理装置 | |
JP3141580B2 (ja) | 流体処理装置 | |
JP3440043B2 (ja) | 糸条交絡処理装置 | |
JP3141578B2 (ja) | 流体処理装置 | |
JP3281863B2 (ja) | インターレースノズル | |
JP3210752B2 (ja) | 糸条流体処理ノズル | |
JPS61194243A (ja) | 流体噴射処理装置 | |
JPH0782628A (ja) | 多繊糸条交絡装置 | |
JP2000027045A (ja) | 糸条処理ジェット | |
JP2002266188A (ja) | 糸条の流体処理装置 | |
JPS58220839A (ja) | 糸条の流体処理装置 | |
JPS5966532A (ja) | 糸条交絡処理装置 | |
JPS6023326Y2 (ja) | 糸加工用ノズル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |