JP6186759B2 - マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法 - Google Patents

マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6186759B2
JP6186759B2 JP2013045044A JP2013045044A JP6186759B2 JP 6186759 B2 JP6186759 B2 JP 6186759B2 JP 2013045044 A JP2013045044 A JP 2013045044A JP 2013045044 A JP2013045044 A JP 2013045044A JP 6186759 B2 JP6186759 B2 JP 6186759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
fluid
entanglement
multifilament
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013045044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013227711A (ja
Inventor
萌香 平川
萌香 平川
島田 浩司
浩司 島田
古田 裕基
裕基 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2013045044A priority Critical patent/JP6186759B2/ja
Publication of JP2013227711A publication Critical patent/JP2013227711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6186759B2 publication Critical patent/JP6186759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

本発明は、マルチフィラメントからなる糸条に圧縮流体を噴射させることにより、糸条に交絡を付与するマルチフィラメント糸の交絡処理装置および交絡処理方法に関する。詳しくは、交絡処理による糸へのダメージを低減し、毛羽や弛みのない糸条品位に優れた交絡処理を行うことができるマルチフィラメント糸の交絡処理装置および交絡処理方法に関するものである。
従来、合成繊維の製造プロセスにおいて、高速で走行するマルチフィラメントからなる糸条に集束性を与えることを目的に、前記マルチフィラメントからなる糸条に圧縮流体を噴射させることにより単糸繊維交互間に、交絡部と開繊部を交互に形成する交絡処理が行われている。
近年、合成繊維マルチフィラメント糸においては、布帛に製織したときの滑らかな肌触りや特有のしなやかさを得るため、多フィラメント化(例えば、フィラメント本数100本以上500本以下)や、単糸細繊度化(概して、0.1〜2.0デシテックス程度)などの糸条品位の高度化が急速に進みつつあり、交絡処理においても前記多フィラメント化や単糸細繊度化により懸念される毛羽や弛みに対応するため、交絡処理に伴う糸条へのダメージを低減する装置や方法が求められており、様々なものが提案されている。(特許文献1、2)
この特許文献1においてされている提案は、交絡処理装置の糸処理部において、流体噴射孔に対向する対向壁面を糸入り口部から糸出口部に向かって広がるように傾斜を設けることで、流体噴射孔から噴射された圧縮空気を糸処理部の出口方向に促して排出することで、噴射された圧縮空気が糸処理部の入口方向へ逆流を防ぐことで単糸の弛みや毛羽の低減を狙ったものである。しかし、糸処理部には貫通した凹部を有しているため逆流を完全に無くすことは不可能であり、近年のより多フィラメント化や単糸細繊度化には十分対応できたものと言えず、かつ高速度での処理が要求されるものには十分でなかった。
また、特許文献2における提案は、交絡処理装置の上流および下流にそれぞれ設ける糸道規制ガイドの位置の適正化に関するものである。しかし、その目標レベルの前提は、高速であるものの(特許文献2の段落0026)、実施例などに表されているごとく、フィラメント本数は50本以下、単繊維太さ(単フィラメント太さ)は4デニール(約4.4デシテックス)以上というものであって、特許文献1同様に近年のより多繊条化には十分に対応できたものと言えず、また、毛羽や弛みの低減のポイントである排出空気の逆流抑制に対する対応が成されていないため、特に細繊度化に伴う多フィラメント化であって、かつ高速度での処理が要求されるものには不十分であった。
特開2010−281019号公報 特開2002− 69780号公報
本発明の目的は、上述したような点に鑑み、近年の前記合成繊維マルチフィラメント糸においての、多フィラメント化(例えば、フィラメント本数100本以上500本以下)や、単糸細繊度化(概して、0.1〜2.0デシテックス程度)などの糸条品位の高度化において、前記多フィラメント化や単糸細繊度化により懸念される毛羽や弛みなどの交絡処理に伴う糸条へのダメージが少ない新規な合成繊維マルチフィラメントを製造するのに好適に用いられるマルチフィラメント糸の交絡処理装置と交絡処理方法を提供することにある。
上述した目的を達成する本発明のマルチフィラメント糸の交絡処理装置は、以下の(1)の構成からなる。
(1)糸条が通過する糸道部と、該糸道部に開口する流体噴射孔と、該流体噴射孔から噴射された流体により、前記糸道部を通過する糸条に交絡を付与する糸処理部と、前記糸道部に前記糸条を導入する導糸部からなるマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、前記糸道部の内部に前記糸道部の前記糸条の走行方向に垂直な断面における断面積が最も小さくなる絞り部を有し、
前記断面積が前記絞り部から前記糸道部の糸条の出入り口部に向けてなだらかに拡大し、前記流体噴射孔が前記糸条の走行方向に対して、前記絞り部より下流に開口し、前記絞り部の前記糸条の走行方向に垂直な断面における断面積Aと糸条の太さTとの関係が以下の式を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
50 < A/[T/10ρ] < 150
A:絞り部の断面積(mm
T:糸条の太さ(デシテックス)
ρ:糸条の密度(g/10−6mm)
また、かかる本発明のマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、より具体的に好ましくは、以下の(2)〜(5)の構成を有するものである。
(2)前記糸条の走行方向に垂直な断面における前記絞り部の間隔をギャップ(G)とした場合、該ギャップ(G)が以下の式を満足することを特徴とする(1)に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
0.05mm < G < 0.3mm
(3)前記糸条の走行軸線Yと前記噴射孔の軸線がなす角度β(°)とが以下の式を満足することを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
70°< β < 86°
(4)前記流体噴射孔が、互いに前記流体噴射孔の軸線の延長線上で交叉するように傾斜し前記糸処理部に開口する2つの流体噴射孔から構成されており、かつ、前記糸処理部が、外部と連通し前記糸処理部の一部を有するスリット部からなることを特徴とする(1)から(3)に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
(5)前記2つの流体噴射孔が開口する開口壁面に、対向する前記絞り部に対応する位置を起点として、前記2つの流体噴射孔に挟まれた領域に、前記糸条の進行方向に対して前記絞り部より下流側へ、装置外部と連通する凹部を有することを特徴とする(1)から(4)に記載のマルチフィラメント糸の交絡付与装置。
(6)加圧流体の導入路を内部に設けた流体供給部と、該流体供給部の前記加圧流体導入路に沿って間隔をおいて列状に配置された流体噴射ノズル部材及び1つの側板部材を備え、該流体噴射ノズル部材は、隣接する他の流体噴射ノズル部材或いは1つの側板部材との間に、糸処理部と、該糸処理部と外部とを連通するスリットが介在するように隔離され、前記それぞれの流体噴射ノズル部材には、糸処理部に開口する流体噴射孔が設けられていることを特徴とする(1)から(5)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
また、本発明のマルチフィラメント糸の交絡処理方法は、以下の(7)及び(8)の構成からなる。
(7)糸条が通過する糸道部と、該糸道部に開口する流体噴射孔と、該流体噴射孔から噴射された流体により、前記糸道部を通過する糸条に交絡を付与する糸処理部とからなるマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、糸道部の糸条の導入側から排気される排気流の排気圧P1と上記糸道部の上記糸条の導出側から排気される排気流の排気圧P2の比率P2/P1が以下の式を満足する様に調整し、交絡を付与することを特徴とするマルチフィラメント糸の交絡処理方法。
5 ≦ P2/P1 ≦ 10
(8)前記排気流の調整を、該糸道部の前記糸条の走行方向に垂直な断面における断面積が最も小さくなる絞り部の断面積を調節することによって行うことを特徴とする(7)に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理方法。
さらに、本発明のマルチフィラメント製造方法は、以下の(9)の構成からなる。
(9)上記(1)から(6)のいずれかに記載のマルチフィラメント糸交絡付与装置を用いてマルチフィラメント糸を製造することを特徴とするマルチフィラメント糸の製造方法。
また、本発明により得られるマルチフィラメント糸は、以下の(10)に示す特徴を持つ構成からなる。
(10)1以上10個/m以下の交絡数を有するとともに、単糸繊度が0.1デシテックス以上2.0デシテックス以下あるいはフィラメント数が90本数以上500本数以下のいずれかの構成を有するマルチフィラメント糸。
請求項1から5にかかる本発明によれば、特に近年の前記合成繊維マルチフィラメント糸においての、多フィラメント化(例えば、フィラメント本数100本以上500本以下)や、単糸細繊度化(概して、0.1〜2.0デシテックス程度)などの糸条品位の高度化において、前記多フィラメント化や単糸細繊度化により懸念される毛羽や弛みなどの交絡処理に伴う糸条へのダメージが少ない新規な合成繊維マルチフィラメントを製造することができる優れたマルチフィラメント糸の交絡処理装置が提供される。
また、請求項6、請求項7にかかる本発明によれば、特に上述の優れた合成繊維マルチフィラメント糸を製造することができる交絡処理方法が提供される。
本発明にかかるマルチフィラメント糸の交絡処理装置の構造を概略的に示した概略斜視図である。 図1に示した交絡処理装置1におけるマルチフィラメント糸の走行方向軸線Yと垂直方向の断面をとった概略断面モデル図である。 図1と図2に示した交絡処理装置1のZ−Z断面を取った概略断面モデル図である。 図3と同様に図1と図2に示した交絡処理装置1の概略断面モデル図であり、流体噴射ノズル部材3が絞り部よりも下流側に向かって糸処理部断面積が大きくなる形状を持つ場合の一例を示す概略断面モデル図である。 図1に示した本発明にかかる流体交絡処理装置1の前記糸処理部が外部と連通し前記糸処理部が開放されているとともに、処理装置に内蔵する図示しない2つの流体噴射孔を有する場合の一例を示す概略斜視図である。 図5に示した交絡処理装置1におけるマルチフィラメント糸の走行方向軸線Yと垂直方向の断面をとった概略断面モデル図である。 図5と図6に示した交絡処理装置1のX−X断面をとった概略断面モデル図である。 多糸条を同時に集中して処理可能な一体の流体処理装置として組み立てられた本発明にかかる交絡処理装置の構造の一例を示したもので、(a)が図1から図4、(b)が図5から図8の概略斜視図である。 図9の(a)および(b)のマルチフィラメント糸の走行方向軸線Yと垂直方向の断面をとった概略断面モデル図である。 本発明にかかる糸道部の糸条の導入側から排気される排気流の排気圧P1と上記糸道部の上記糸条の導出側から排気される排気流の排気圧P2の測定方法を説明する概略図である。 実施例で採用したポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を溶融紡糸して流体交絡処理に供して、流体交絡マルチフィラメント糸を製造するプロセスの一例をモデル的に示したものである。
以下、更に詳しく本発明について、説明する。
図1は、本発明にかかるマルチフィラメント糸の交絡処理装置の構造の一例を概略的に示した概略斜視図であり、Yはマルチフィラメント糸からなる糸条の走行方向を示す走行軸線であり、交絡処理装置1は流体供給部11、流体噴射ノズル部材12、側板部材13からなっており、流体噴射ノズル部材12と側板部材13を組み合わせることで糸道部14を交絡処理装置1の内部に構成する。
この図1に示した流体交絡処理装置1におけるマルチフィラメント糸からなる糸条の走行軸線Yに対し垂直方向の断面をとった概略断面モデル図を、図2に示した。
図2において、交絡処理装置1は、11の流体供給部、12の流体噴射ノズル部材、13の側板部材からなり、15は流体噴射孔であり、連続し走行するマルチフィラメント糸に流体を噴射することで交絡が付与される。
16はマルチフィラメント糸からなる糸条を交絡処理装置1に糸通しする際に糸導入部として用いられる導糸部であり、17は流体噴射孔15に流体を供給する流体供給路であり18は流体供給路17に流体を導入する流体導入通路である。
19は流体供給部11と流体噴射ノズル部材12との接合部から、流体が外部に漏れ出すことを防ぐシール部材である。
図3は、図1及び図2に示した交絡処理装置1の糸条の走行軸線Yの縦断面であるZ−Z断面を示した概略平面モデル図で流体噴射孔15から噴射された流体が糸条進行方向に対して下流側に排気が促進される原理を説明する図である。
図において20は糸処理部であり、この部分で走行する糸条が弦振動を起こして交絡が付与される。
同図において、21は、糸道部14の内部に糸道部14の断面積が最も小さくなる絞り部である。絞り部21は、流体噴射孔15が開口する開口壁面(FO)に対向し、糸条の進行方向に対しなだらかに拡大する対向壁面(FP)を構成する。絞り部21を糸条の走行方向に対して流体噴射孔15より上流に設けることで流体噴射孔15から噴射される空気流が糸条の走行軸線Yの下流側への排気を促進するとともに、上流側への排気を防ぐ役目をする。
また、絞り部21から噴射孔15の軸線と距離開口壁面(FO)が交わる交点までの距離は、糸条に交絡挙動を与える運動領域を確保する上でポイントとなるが、その長さは、処理する糸条の太さや本数、糸条の断面形状等により適正化をおこなった上適用することが必要であり、好ましくは3mm程度の距離があれば十分な運動領域を得ることができ交絡品位に優れた処理が可能となる。またその長さの最大値は、対向壁面(FP)の傾斜角度や処理圧力、張力により左右されるが、10mm程度の距離があっても本発明の目的に添った交絡が処理できる。
図3の(a)は流体噴射孔15を糸条の走行軸線Yに対し垂直に設けた態様を説明する図であり、図3の(b)は流体噴射孔15の軸線を糸条の走行軸線Yに対しβ(°)傾斜させた態様を説明する概略モデル図である。
本発明において、糸条の走行軸線Yに対し、絞り部21が流体噴射孔15より上流に設けられているので、絞り部21により糸条の進行方向と逆方向に流れる流体を堰き止ることで、糸条の進行方向と順方向に積極的に促す流れを創出できるので、毛羽や弛みの原因である糸条を入口部側の方向に戻そうとする流れが阻止された結果、マルチフィラメントからなる糸条の一部の単糸繊維が弛んだり、弛んだ単糸繊維が糸道壁面との擦過による切断など毛羽に繋がる不具合が生じない、極めて交絡品位に優れた糸条が得られるとともに、効率的な生産性が実現できる。
また、糸道部14の断面積が絞り部21から糸道部14の糸条の出入り口部に向け、なだらかに拡大しているので、糸条を糸処理部20に滑らかに導入できるとともに、糸条に噴射された流体が糸条の出口部側に整流されながら排気されるので乱流による糸条の乱れた運動が抑制され、その結果毛羽や弛みが存在しない、糸条品位に優れた交絡糸を得ることができる。
図4(a)及び(b)は、図3(a)及び(b)に示した流体噴射交絡処理装置1の概略断面モデル図に対し、別の実施態様を示した概略断面モデル図であり、絞り部21を境に糸条の出入り口部に向け、糸道部の対向する壁面が双方ともなだらかに拡大することを説明するための概略断面モデル図である。
上記のように、絞り部を境に糸条の出入り口方向に向け糸道部の双方の壁面を傾斜しなだらかに拡大させることで、糸道を通過する流体の排気抵抗が低減し、更に効果的に流体を外部へ排出することができるので、毛羽や弛みが極めて少なく、交絡の均一性に優れた処理が可能となる。
図5は、本発明にかかるマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、更に別の構造をもつ実施態様を示した交絡処理装置1’の概略斜視図であり、Yはマルチフィラメント糸からなる糸条の走行方向を示す走行軸線であり、交絡処理装置1’は流体供給部11’、流体噴射ノズル部材12’、側板部材13’からなっており、流体噴射ノズル部材12’にはV溝14’が形成されている。
この図5に示した流体交絡処理装置1’におけるマルチフィラメント糸からなる糸条の走行軸線Yに対し垂直方向の断面をとった概略断面モデル図を、図6に示した。
図6において、図2と同様に、交絡処理装置1’は、11’の流体供給部、12’の流体噴射ノズル部材、13’の側板部材からなり、15’は流体噴射孔であり、連続し走行するマルチフィラメントに流体を噴射することで交絡が付与される。
15’は互いに流体噴射孔の軸線の延長線上で交叉するように傾斜し穿孔された2つの流体噴射孔であり、2つの流体噴射孔15’で挟まれた空間により糸処理部20’を形成され、通過する糸条に交絡を付与する。
16’はマルチフィラメント糸からなる糸条を交絡処理装置1’に糸通しする際に糸導入部として用いられるスリット部であり糸処理部20を一部に含む。
17’は流体噴射孔15’に流体を供給する流体供給路であり18’は流体供給路17’に流体を導入する流体導入通路である。
19’は流体供給部11’と流体噴射ノズル部材12’との接合部から、流体が外部に漏れ出すことを防ぐシール部材である。
このように、図5、図6に示した交絡処理装置1’は、糸処理部が、流体噴射ノズル部材12’に設けられた互いに交差する2つの流体噴射孔から噴射された流体に挟まれた空間に一体的に構成されており、かつ、糸処理部が、外部と連通するスリット部を有しているシンプルな構造とすることで、交絡性能が組立精度に左右される心配が無いので、糸処理部が複数の部材から構成される他の構造のものに比べ、個体バラツキの少ない均一性に優れた交絡処理が可能となる。
図7は、図3同様に図5と図6に示した交絡処理装置1’の概略平面モデル図であり、図6における糸条走行軸線Yの縦断面であるX−X断面を示したものである。
図7の(a)、(b)は図3の(a)、(b)と同様の形状を示し、糸道が開放型であることを特徴としている。
図6、図7に示すように、糸処理部14’には流体噴射孔15’が先行された流体噴射ノズル部材12’に糸条の入口側に貫通しない凹部Uが設けられており、凹部Uの効果により交絡処理に伴う糸の運動領域を十分確保することが可能となり、更に凹部Uを糸条の入口部側に貫通させないことで糸条の進行方向に対する流体の逆流を防いだ結果、毛羽・弛みの抑制と優れた集束性が両立できる交絡糸を得ることが可能となる。
ここで、凹部の断面形状は、変化せず一様のものが一般的であるが、たとえば出口に向けて拡大するように、あるいは縮小するように、また連続的にあるいは断続的に変化させてもかまわない。
また、本発明は、絞り部21を起点として糸条走行軸線Yの上流側および下流側に向かって断面積が大きくなる様に構成されており、絞り部21の断面積Aと糸条の太さTとの関係が次式(1)の範囲を満足するようにすることが好ましい。
50 < A/[T/10ρ] < 150・・・・・<1>
A:絞り部の断面積(mm
T:糸条の太さ(デシテックス)
ρ:糸条の密度(g/10−6mm)
通常、糸条の太さは糸条の長さが10(mm)に対する重さ(g)で示し、単位はT(デシテックス)で表される。つまり、糸条の太さT(デシテックス)は糸条の断面積をa(mm)とすると、糸条の断面積a(mm)と、糸条の長さ:10(mm)と、糸条の密度:ρ(g/mm3)との積で表すことができる。よって、上記関係から糸条の断面積aは糸条の太さT(デシテックス)を糸条の長さ:10(mm)と糸条の密度:ρ(g/mm3)の積で割ることで求めることができる。つまり上記式<1>は絞り部の断面積Aと糸条の断面積aの比率A/aにおいて好ましい範囲を示している。
また、図2における絞り部の断面積Aとは、絞り部21により糸道の断面積が最も小さくなる部分を指しスリット部16を含まない斜線部で示す。
更に、図6における絞り部の断面積とは、絞り部21’におけるスリット部16’の間隙と、互いに流体噴射孔の軸線の延長線上で交叉するように傾斜する2つの流体噴射孔15’の糸道側の稜線(L)との間で囲まれた部分を指し斜線部で示す。
A/[T/10ρ]が50より大きく150より小さい範囲にすることで、糸条の走行方向に対し上流側へ排気される流体の量を少なくでき、糸条の入口側へ糸条を戻そうとする流れを小さくすることができるので、毛羽弛みの少ない糸条品位に優れた交絡が付与できる。
また、本発明は、糸条の走行方向に垂直な断面における絞り部21のスリット部の間隔をギャップ(G)とした場合、ギャップ(G)が以下の式<2>を満足することが好ましい。
0.05mm < G < 0.3mm・・・・・<2>
Gが0.05mmより大きく0.3mmより小さい範囲とすることで、絞り部における糸条の走行性を損なうことなく、糸条の走行方向に対し上流側へ排気される流体が流れる量を規制し交絡処理ができるので、毛羽弛みの発生を抑制するとともに、適度に集束性のある交絡が付与できる。
また、糸処理部の断面形状が三角形など凹部からなる形状であっても、糸道方向に貫通しない構造とすることで、上記ギャップ(G)を上記<2>式の範囲と調整することができ、上記と同様の効果を発揮することが可能となる。
本発明の交絡処理装置は図3の(b)に示すように、糸条の走行軸線Yと流体噴射孔の軸線がなす角度β(°)が以下の式を満足することが好ましい。
70°<β°<86°・・・・・(2)
β°が70°より大きく86°より小さい範囲にすることで、流体噴射孔から噴射された流体を更に効果的糸出口側へ排気することができるため毛羽弛みの発生を抑制するとともに、適度に集束性のある均一性に優れた交絡処理が可能となる。
本発明の流体交絡処理装置は図8(a)、(b)に示したように、複数本のマルチフィラメント糸を平行同時的にかつ物理的に一つの処理装置に集中させて処理が可能なように一体の流体処理装置として組立てられた多糸条流体処理ノズルとして使用される場合に、より高い生産性が実現可能な効果を発揮する。
ここで、図9(a)、(b)に示すのは、図2および図6と同様に、図8の(a)、(b)の多糸条用流体交絡処理装置におけるマルチフィラメント糸の走行方向軸線Yと垂直方向の断面をとった概略断面モデル図である。
すなわち、一糸条に対する流体噴射孔を有する流体噴射ノズル部材13,13’が、一方でその背面壁部において隣の糸条の糸処理部の一部をなす壁を形成していて、そのような兼用構造で多糸条分が連立して一つのユニット体を形成しているという基本的構造を有する流体交絡処理ノズルである。図9において、22、22’、及び23,23’は一体化のためのボルトである。
上記多糸条用流体交絡処理装置101、101’は、流体導入通路17、17’を内部に設けた流体供給部11、11’と、該流体供給部11、11’の加圧流体導入通路18、18’の方向に沿って間隔をおいて列状に配置された少なくとも2つの流体噴射ノズル部材13、13’とからなり、該少なくとも2つの流体噴射ノズル部材は、隣接する他の流体噴射ノズル部材との間に、糸道部14、14’と、この糸道部14、14’と外部とを連通する糸掛けスリット部16’とが介在するように離間させられ、該各々の流体噴射ノズル部材には、糸道部14、14’に向かって開口する流体噴射孔15、15’が構成されているとともに、流体供給部11、11’の加圧流体導入通路18、18’から分岐され流体噴射孔15、15’に連通する流体通路17、17’が設けられている。
この多糸条流体処理装置101は、流体噴射孔15のみを有する流体噴射ノズル部材13、流体噴射孔15と糸処理部14を有する流体噴射ノズル部材13を少なくとも有し、また、これらを一つのユニットに構成するハウジング部材24、25、流体噴射孔15に流体を供給する流体供給部11から構成される。
さらに本発明に掛かる他の多糸条流体処理装置101’は、流体噴射孔15’のみを有する流体噴射ノズル部材13A’、流体噴射孔15’と糸道部14’を有する流体噴射ノズル部材13’、側板部12’を少なくとも有し、また、これらを一つのユニットに構成するハウジング部材24、25、流体噴射孔15’に流体を供給する流体供給部11から構成される。
図9(a)に示すように、多糸条流体処理装置101は、流体噴射ノズル部材13A、流体噴射ノズル部材13をハウジング部材24、25で両側から挟み込みボルト23で固定する。上記ユニットと流体供給部11は、2本のボルト22により固定され、この間のシールを行うために、シール部材19が設置されている。
また、図9(b)に示す多糸条流体処理装置101’は、図9(a)と同様に、流体噴射ノズル部材13A’、流体噴射ノズル部材13’、側板部12’をハウジング部材24’、25’で両側から挟み込みボルト23’で固定する。上記ユニットと流体供給部11’は、2本のボルト22’により固定され、この間のシールを行うために、シール部材19’が設置されている。
コンプレッサなどの流体源(図示せず)から供給される圧縮空気は、加圧流体導入路18、18’へ供給され、流体噴射ノズル部材12,13,13・・、あるいは13A’,13・・・内に形成された流体通路19、19’を介して流体噴射孔15、15’から糸条へ向け噴射される。
この多糸条用流体交絡処理装置101、101’においても、流体噴射孔15、15’が開口する開口壁面(FO)に対向し、糸条の進行方向に対しなだらかに拡大する対向壁面(FP)を構成することで、糸道部14の内部に糸道部14の断面積が最も小さくなる絞り部21を形成し、さらに、絞り部21を上記糸条の走行方向に対して流体噴射孔15、15’より上流に設けることで流体噴射孔15、15’から噴射される空気流が糸条の走行軸線Yの下流側への排気を促進させる。
また、上記多糸条用流体交絡処理装置101、101’は、図3、4または図7および図8に示す実施例と同様に、流体噴射孔15、15’の中心軸線を糸条走行軸線Yに対しβ(°)傾斜させることで、上記下流側への排気効果を向上させることができる。
本発明において、この図8、図9に示したような流体処理装置を用いる場合、同時に処理されるマルチフィラメント糸は3本以上であることが好ましい。
本発明の交絡処理方法は、糸条が通過する糸道部と、該糸道部に開口する流体噴射孔と、該流体噴射孔から噴射された流体により、前記糸道部を通過する糸条に交絡を付与する糸処理部とからなるマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、糸道部の糸条の導入側から排気される排気流の排気圧P1と上記糸道部の上記糸条の導出側から排気される排気流の排気圧P2の比率P2/P1が次式<4>を満足する様に調整し、交絡を付与することが好ましい。
5 ≦ P2/P1 ≦ 10・・・・・<4>
P2/P1が5以上10以下範囲とすることで、絞り部における糸条の通過性や集束性を損なうことなく交絡処理することが可能となり、さらに、糸条の走行を妨げる原因である走行方向に対する上流側への流れを抑制できるので、毛羽や弛みのない交絡品位に優れた糸条を生産することできる。
図10は、本発明にかかるマルチフィラメント糸の交絡処理装置1から排出される排気流の圧力を測定する方法を説明する図であり、交絡処理装置1の流体噴射孔15の軸線と開口壁面FOとの交点と、糸条の入口側の排気圧を測定する圧力計P1の測定口までの距離L1と、絡処理装置1の流体噴射孔15の軸線と開口壁面FOとの交点と、糸条の出口側の排気圧を測定する圧力計P2の測定口までの距離L2を等しくし測定した。測定は測定口を糸条の走行軸線Yに対し垂直な面内において移動させ、最も高い圧力を示す位置での測定値を採用した。
図11は、本発明にかかる交絡処理装置を用いマルチフィラメント糸を製造するためのマルチフィラメント糸の製造装置の概略図であり、113は図示しない紡糸口金より紡出された熱可塑性溶融ポリマーに工程通過性を向上させるためマルチフィラメント糸に油剤付与する給油ガイドである。110、111は3000m/分前後の引き取り速度においてマルチフィラメント糸を延伸し搬送する第1、第2ゴデットローラで、112は延伸し搬送されたマルチフィラメント糸を巻き取る巻き取り機である。
以下の実施例において、交絡数の測定と判定、毛羽数の測定と判定、バラツキの測定と判定は以下の手法によったものである。
(1)交絡数の測定と評価:
本発明の各実施例および比較例で得られた各ポリエステル部分配向未延伸糸について、ロッシールド社製自動連続交絡度試験器R−2072を用い、プリテンションを10cN、トリップテンションを17cNと設定し、設定計数交絡部数を20個として試料糸を走行させて、交絡部が20個カウントされるまでに要した糸長さ(走行糸長さ)を測定し、交絡部から次の交絡部までの長さの平均値を、まず求めた。
さらに、上記長さの平均値から糸長さ1mあたりの交絡の個数に換算し、該換算値を「糸長さ1mあたり交絡数」として求めた。測定に当たっては、n数を20回としてその平均値を求めた。
交絡数についての判定は、糸1m長さ当たりの交絡数が、2個未満を「不良」として表1では「×」で表記し、2個以上5個未満を「やや未達」として表1では「△」で表記し、5個以上10個未満を「良」として表1では「○」で表記し、10個以上を「最良」として表1では「◎」で表記し、「良」以上を合格とし、「不良」は不合格とした。
(2)毛羽数の測定と判定
本発明の各実施例・比較例で得られた各ポリエステル部分配向未延伸糸について、東レ・エンジニアリング株式会社製毛羽計数装置DT−105を用いて、S型検出器により検出高さを0.5mmに設定し、パッケージの解舒速度を500m/分として、50000mの糸長さについて測定して、そのまま糸50000m長さ当たりに存在する毛羽数として求めた。
毛羽数についての判定は、糸50000m長さ当たりの毛羽数が、15個を越えるものを「不良」とし「×」で表記し、10個を超え15個以下のものを「やや未達」として「△」で表記し、5個を超え10個以下のものを「良」として「○」で表記し、5個以下を「最良」として「◎」で表記し、「良」以上を合格とし、「不良」は不合格とした。
実施例1〜8、比較例1〜8
表1に示した各種ディメンジョンの条件の流体交絡処理装置を用いて、図5に示した装置および工程により90デシテックス、フィラメント本数96本のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を溶融紡糸して流体交絡処理に供して巻取り速度3000m/分で巻き取り、流体交絡マルチフィラメント糸を製造した。
流体交絡処理装置は、表1に示した条件の他、噴射孔径0.9mmとしたものを用い、流体(圧空)噴射圧力を0.2MPaとし、交絡処理を施した。このときの紡糸張力は50gであった。
各実施例および比較例で得られた各ポリエステル部分配向未延伸糸の糸質を表1に示した。なお、実施例4,5および9は参考例である。
1、1’ :交絡処理装置
11、11’:流体供給部
12、12’:流体噴射ノズル部材
13、13’:側板部材
13A、13A’:流体噴射ノズル部材
14、14’:糸道部
15、15’:流体噴射孔
16 :導糸部
16’ :スリット部
17、17’:流体供給路
18、18’:流体導入通路
19、19’:シール部材
20、20’:糸処理部
21、21’:絞り部
22、22’:ボルト
23、23’:挟み込みボルト
24、24’:ハウジング部材
25、25’:ハウジング部材
101、101’:多糸条流体処理装置
110 :第1ゴデットロール
111 :第2ゴデットロール
112 :巻取機
113 :給油ガイド
Y :糸条の走行軸線
β :糸条の走行軸線と少なくとも2つの流体噴射孔の軸線がなす角度
A :絞り部の断面積
G :ギャップ
U :凹部
FO、FO’:流体噴射孔が開口する開口壁面
FP、FP’:糸条の進行方向に対しなだらか拡大する対向壁面
P1、P2 :圧力計
L1、L2 :排気圧力測定距離

Claims (8)

  1. 糸条が通過する糸道部と、該糸道部に開口する流体噴射孔と、該流体噴射孔から噴射された流体により、前記糸道部を通過する糸条に交絡を付与する糸処理部と、前記糸道部に前記糸条を導入する導糸部とからなるマルチフィラメント糸の交絡処理装置において、
    前記糸道部が、該糸道部の前記糸条の走行方向に垂直な断面における断面積が最も小さくなる絞り部を有し、
    前記断面積が前記絞り部から前記糸道部の糸条の出入り口部に向けてなだらかに拡大し、
    前記流体噴射孔が前記糸条の走行方向に対して、前記絞り部より下流に開口し、
    前記糸条の走行軸線Yと前記流体噴射孔の軸線がなす角度β(°)が、70°<β< 86°を満足し、
    前記絞り部の前記糸条の走行方向に垂直な断面における断面積Aと糸条の太さTとの関係が以下の式を満足することを特徴とするマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
    50 < A/[T/10ρ] < 150
    A:絞り部の断面積(mm
    T:糸の太さ(デシテックス)
    ρ:糸条の密度(g/10−6mm)
  2. 前記糸条の走行方向に垂直な断面における前記絞り部の間隔をギャップ(G)とした場合、該ギャップ(G)が以下の式を満足することを特徴とする請求項1に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
    0.05mm < G < 0.3mm
  3. 前記流体噴射孔が、互いに前記流体噴射孔の軸線の延長線上で交叉するように傾斜し前記糸処理部に開口する2つの流体噴射孔から構成されており、かつ、前記糸処理部が、外部と連通し前記糸処理部の役目も有するスリット部らなることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
  4. 前記2つの流体噴射孔が開口する開口壁面に、対向する前記絞り部に対応する位置を起点として、前記2つの流体噴射孔に挟まれた領域に、前記糸条の進行方向に対して前記絞り部より下流側へ、装置外部と連通する凹部を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
  5. 加圧流体の導入路を内部に設けた流体供給部と、該流体供給部の前記加圧流体導入路に沿って間隔をおいて列状に配置された流体噴射ノズル部材及び1つの側板部材を備え、該流体噴射ノズル部材は、隣接する他の流体噴射ノズル部材或いは1つの側板部材との間に、糸処理部と、該糸処理部と外部とを連通するスリットが介在するように隔離され、前記それぞれの流体噴射ノズル部材には、糸処理部に開口する流体噴射孔が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のマルチフィラメント糸の交絡処理装置を用い、前記糸道部に糸条を通過させ、前記流体噴射孔から噴射された流体により、前記糸道部を通過する糸条に交絡を付与するマルチフィラメント糸の交絡処理方法において、
    前記糸道部の糸条の導入側から排気される排気流の排気圧P1と前記糸道部糸条の導出側から排気される排気流の排気圧P2の比率P2/P1が以下の式を満足するように調整し、交絡を付与することを特徴とするマルチフィラメント糸の交絡処理方法。
    5 ≦ P2/P1 ≦ 10
  7. 前記排気流の調整を、前記絞り部の断面積を調節することによって行うことを特徴とする請求項に記載のマルチフィラメント糸の交絡処理方法。
  8. 請求項1からのいずれかに記載のマルチフィラメント糸交絡処理装置を用いてマルチフィラメント糸を製造することを特徴とするマルチフィラメント糸の製造方法。
JP2013045044A 2012-03-28 2013-03-07 マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法 Active JP6186759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013045044A JP6186759B2 (ja) 2012-03-28 2013-03-07 マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073330 2012-03-28
JP2012073330 2012-03-28
JP2013045044A JP6186759B2 (ja) 2012-03-28 2013-03-07 マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013227711A JP2013227711A (ja) 2013-11-07
JP6186759B2 true JP6186759B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=49675602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013045044A Active JP6186759B2 (ja) 2012-03-28 2013-03-07 マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6186759B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI768571B (zh) * 2019-11-28 2022-06-21 日商京瓷股份有限公司 紡絲噴嘴及紡絲裝置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2886690B1 (de) * 2013-12-19 2019-07-24 Heberlein AG Düse und verfahren zur herstellung von knotengarn

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08109536A (ja) * 1994-10-06 1996-04-30 Toyobo Co Ltd 糸条の交絡処理装置
JP2005213677A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Toray Ind Inc 流体交絡処理ノズル
JP5229117B2 (ja) * 2009-06-08 2013-07-03 東レ株式会社 マルチフィラメント糸の交絡付与装置および交絡付与方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI768571B (zh) * 2019-11-28 2022-06-21 日商京瓷股份有限公司 紡絲噴嘴及紡絲裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013227711A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6052878A (en) Methods and apparatus for interlacing filaments and methods of making the apparatus
JP6186759B2 (ja) マルチフィラメント糸の交絡処理装置、交絡処理方法および製造方法
JP5229117B2 (ja) マルチフィラメント糸の交絡付与装置および交絡付与方法
JP2007314918A (ja) 糸条の流体処理装置及び交絡糸条の製造方法
JP2005213692A (ja) 糸条の流体交絡処理装置および交絡糸条の製造方法
JP6926501B2 (ja) 糸条の交絡付与装置およびそれを用いた合繊繊維の製造方法
JP2023537099A (ja) 結び目を有するヤーンの製造のための交絡ノズルおよびヤーンを交絡させるための方法
TWI718091B (zh) 製造紮結紗線的噴嘴與方法
JP2017186716A (ja) 糸条の交絡付与装置およびそれを用いた合繊繊維の製造方法
JP2012097374A (ja) マルチフィラメント糸の交絡処理装置および交絡処理方法
JP3975765B2 (ja) 糸条の流体処理装置
JP7460115B2 (ja) オイリングノズル
JP2011195995A (ja) 糸条の交絡処理装置および交絡処理方法
JP2006111983A (ja) マルチフィラメント糸、マルチフィラメント糸の交絡付与装置および交絡付与方法
JP2022124860A (ja) 交絡装置、及び糸巻取機
JP2005179807A (ja) 糸状の交絡処理装置およびその交絡処理方法
US5434003A (en) Entangled polyamide yarn
JPS60110915A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH0533235A (ja) 糸条の交絡処理装置
JPH07138833A (ja) 特殊糸の製造方法
CN115613187A (zh) 络交装置以及丝线卷取机
JP2002069780A (ja) マルチフィラメント糸への交絡付与方法及び装置
JPH0429769B2 (ja)
JP2016172938A (ja) 糸条の交絡付与装置およびそれを用いた合繊繊維の製造方法
JPH03227420A (ja) ファンシーヤーン並びにその加工用ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6186759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151