JP7233931B2 - 凹状体及びカウンター板の接合構造、カウンター、及び凹状体及びカウンター板の接合方法 - Google Patents
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Description
ここで、人造大理石製の凹状体と人造大理石製のカウンター板とを接着剤で接着する際には、凹状体に接着剤がはみ出すほど接着剤を塗布することが一般的である。これにより、凹状体及びカウンター板の双方が人造大理石製である場合には、凹状体にはみ出した接着剤の除去方法が問題となっていた。
以下、図面を用いて第1の実施形態におけるカウンター10について説明する。
図1に示すように、カウンター10は、人造大理石製のカウンター板20と、このカウンター板20の下面に接着剤80(図2(A)参照)により固定される人造大理石製の凹状体40と、を備えている。
凹状体40は、下方に凹み、上面が開口した箱状の凹部41と、この凹部41の上端において外向きのフランジ部42と、を備えている。このフランジ部42とは、凹部41の上端において外向きフランジ状に突出した部分である。また、凹状体40には、凹部41の開口部分である凹部開口43が形成されている。そして、この凹部開口43の上端の開口幅は、カウンター板開口22の開口幅よりも小さい。
次に、第1工程に続く第2工程は、凹状体40とカウンター板20とを固定する際に上面部44にはみ出した接着剤層81とともに、上面部44の一部と第1内周縁23とが同時に切削される。凹状体40及びカウンター板20は、切削機として図示しないトリマーを用いて切削される。図2(B)には、トリマーの先端に装着されるトリマービット60を仮想線で示している。そして、このトリマービット60は、図2(B)に一点鎖線で示す回転中心Lを軸として軸回りに回転した状態で上面部44の一部と第1内周縁23とに接触されることで、上面部44の一部と第1内周縁23とを切削する。
次に、図3を用いて、第2の実施形態におけるカウンター板切削部24が形成される流れについて他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
図3(A)に示すように、第1工程が行われた結果、上面部44とカウンター板20の下面とが接着剤80で固定されている。
図3(B)に示すように、第2工程として、上面部44の一部、第1内周縁23及び上面部44にはみ出した接着剤層81が同時に切削される。
次に、図4を用いて、第3の実施形態におけるカウンター板切削部24が形成される流れについて他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
図4(A)に示すように、第1工程が行われた結果、上面部44とカウンター板20の下面とが接着剤80で固定されている。
図4(B)に示すように、第2工程として、上面部44の一部、第1内周縁23及び上面部44にはみ出した接着剤層81が同時に切削される。
次に、図5を用いて、第4の実施形態におけるカウンター板切削部24及び凹状体切削部45が形成される流れについて他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
図5(A)に示すように、第1工程が行われた結果、上面部44とカウンター板20の下面とが接着剤80で固定されている。
図5(B)に示すように、第2工程として、上面部44の一部、第1内周縁23及び上面部44にはみ出した接着剤層81が同時に切削される。
次に、図6を用いて、第5の実施形態におけるカウンター板切削部24及び凹状体切削部45が形成される流れについて他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
図6(A)に示すように、第1工程が行われた結果、上面部44とカウンター板20の下面とが接着剤80で固定されている。
図6(B)に示すように、第2工程として、上面部44の一部、第1内周縁23及び上面部44にはみ出した接着剤層81が同時に切削される。
次に、図7を用いて、第6の実施形態におけるカウンター板切削部24が形成される流れについて他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
図7(A)に示すように、第1工程が行われた結果、上面部44とカウンター板20の下面とが接着剤80で固定されている。
カウンター10は、上記の凹状体及びカウンター板の接合構造15を備えるため、凹状体40とカウンター板20とを接着剤80により固定する際に上面部44にはみ出した接着剤層81を除去しつつ、板状部材や網かご等を載置可能な段差を形成することができる。この板状部材には、例えば、水切りプレートやまな板が含まれる。
上記の実施形態における凹状体40は、「ボウル」、「シンク」又は「水槽」と言い換えることができる。また、上記の実施形態における凹状体40は、上面視にて長方形状に形成したが、これに限らず、凹状体40は、上面視にて円形、長円形、楕円、又は五角形等に形成することができ、その形状は限定されるものでない。
図12は、図10に示すA-A断面、及び図11に示すB-B断面を示している。この場合のカウンター10は、図12に示すように、板状部材Tの後方側が凹状体切削部45に載置され、板状部材Tの前方側が板状部材Tの下面にスポット溶接等で固定された右側面視にて略Z字状の取付部90を介してカウンター板20の上面に載置されている。この取付部90は、板状部材Tの下面に固定された線材91と、線材91のうち、カウンター板20又は凹状体40と接触する部分を被覆するエアーチューブ等で構成された傷防止用の緩衝部92と、を備えている。そして、図12に示す板状部材Tが載置されたカウンター10では、板状部材Tの上面とカウンター板20の上面とが略面一となっている。
20 カウンター板 23 第1内周縁
24 カウンター板切削部
40 凹状体 41 凹部
42 フランジ部 43 凹部開口
44 上面部 45 凹状体切削部
80 接着剤 81 接着剤層
Claims (3)
- 下方に凹んだ凹部と、前記凹部の上端において外向きのフランジ部とを有する人造大理石製の凹状体と、
前記凹部の開口部分である凹部開口の上端の開口幅よりも大きい開口幅を有する開口部分であるカウンター板開口が形成された人造大理石製のカウンター板と、
前記凹部の上面及び前記フランジ部の上面から構成される前記凹状体の上面と、前記カウンター板の下面とを、少なくとも前記凹部の上面の一部が上方から露出するように接着剤により固定して形成された接着剤層と、を備え、
前記凹状体には、前記凹状体の上面の一部が前記接着剤層及び前記カウンター板開口の内周縁と共に切削された凹状体切削部が形成され、
前記凹状体切削部は、前記カウンター板の切削されていない部分において上面となる前記カウンター板の上面に対して水平となる水平部分を有し、
前記カウンター板の切削された部分は、前記水平部分と平行となる部分を有さない、
凹状体及びカウンター板の接合構造。 - 請求項1に記載の凹状体及びカウンター板の接合構造を備えるカウンター。
- 下方に凹んだ凹部と、前記凹部の上端において外向きのフランジ部とを有する人造大理石製の凹状体と、
前記凹部の開口部分である凹部開口の上端の開口幅よりも大きい開口幅を有する開口部分であるカウンター板開口が形成された人造大理石製のカウンター板と、
前記凹状体と前記カウンター板とを接着する接着剤と、を備え、
前記凹部の上面及び前記フランジ部の上面から構成される前記凹状体の上面と、前記カウンター板の下面とを、少なくとも前記凹部の上面の一部が上方から露出するように前記接着剤で固定する第1工程と、
前記凹状体と前記カウンター板とを固定する際に前記凹状体からはみ出した前記接着剤及び前記カウンター板開口の内周縁とともに、前記凹状体の上面の一部を同時に切削して、前記カウンター板の切削されていない部分において上面となる前記カウンター板の上面に対して水平となる水平部分を有する凹状体切削部と、前記水平部分と平行となる部分を有さない前記カウンター板の切削された部分とを形成する第2工程と、
を備える凹状体及びカウンター板の接合方法。
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