JP2672112B2 - ベニヤ単板の縦矧方法 - Google Patents

ベニヤ単板の縦矧方法

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JP2672112B2 JP10123288A JP10123288A JP2672112B2 JP 2672112 B2 JP2672112 B2 JP 2672112B2 JP 10123288 A JP10123288 A JP 10123288A JP 10123288 A JP10123288 A JP 10123288A JP 2672112 B2 JP2672112 B2 JP 2672112B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はベニヤ単板(以下単板という)を繊維方向に
接合する、いわゆる縦矧方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来合板等を製造する際、繊維方向の長さが不足する
単板は、特公昭45−8113号公報、実公昭51−19655号公
報に記載されているように、縦矧強度高めるために、各
々の単板の繊維方向の端部を刃物等で歯形状に形成し、
該歯形状の端部を互いに嵌合して仮縦矧の状態とし、次
いで接着剤を含浸した糸等を接着して縦矧することを行
なっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、単板は繊維方向と直交する方向の強度が弱
いので、前記縦矧工程に至るまでの過程で前記端部に割
れが形成されていたり、又、単板の繊維方向の端部を歯
形状とするべく例えば第3図に示すようなジグザグ状の
刃物で切断する際、前記刃物の切断中に生じる力により
引き裂かれてしまい、切断後は第2図に示すように、単
板1の歯形状の端部2が部分的に分離欠落してしまった
状態となるのである。
その結果、このような単板を互いに嵌合しても、仮縦
矧の状態を保ちにくくてその後の作業性が悪く、また接
着剤を含浸した糸等を接着して縦矧しても、縦矧強度は
弱くしかも単板の縦矧部には欠損部が部分的に存在する
ことになり美観上も劣るものとなるのである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記問題点を解決すべく、縦矧すべき単板の
繊維方向の端部表面に、前記繊維方向に一定幅で且つ繊
維方向と直交する方向に、連続して延びる接着剤の帯域
を形成させ、次いで少なくとも前記接着剤の帯域の一定
幅内に歯形状の端部の先端が位置する状態に前記単板を
切断して歯形状の端部を形成し、前記歯形状の端部と、
前記と同様に切断された他の単板の歯形状の端部とを互
いに嵌合することにより縦矧するよう構成したものであ
る。
〔作 用〕
上記のように構成された縦矧方法によれば、単板の繊
維方向の端部を歯形状とするべく例えばジグザグ状の刃
物で切断する際、単板は特に繊維と直交する方向で接着
剤の帯域により補強された状態となっているのである。
〔実施例〕
以下実施例を、図面を参照して説明する。
第1A図に示すように、縦矧すべき単板1において、そ
の端部に紙製の接着テープ3を繊維方向と直交する方向
に連続的に接着する。それにより、接着テープ3の裏面
に積層された接着剤は前記単板1の表面部分に積層さ
れ、場合によっては一部表面から含浸する。そして、そ
こに補強層としての接着剤の帯域が形成される。なお、
この場合には、接着剤の帯域による補強効果に加え、接
着テープ3の基材である紙材による補強効果を得ること
ができ一層高い補強効果が得られる。
前記接着テープ3は単板1の端部の最端部1aから一定
の幅で接着してもよくまた第1B図に示すように最端部1a
から若干間をあけて接着してもよい。
次いで、刃先線が第3図のようにジグザグ状に構成さ
れ、且つ第4図の平面図に示すようにジグザグ状の刃先
線の幅が、接着テープ3の繊維方向と直交する方向の幅
より小である刃物4を、単板1の接着テープ3を接着し
た箇所に押しつけ切断することにより、第5図に示すよ
うに、鋸刃状の端部2を形成するのである。
この切断において、単板1は繊維方向と直交する方向
に刃物4が引き裂かれる力を受けるが、前記のように接
着テープ3を接着しているので、接着テープ3の裏面に
積層された接着剤により形成される接着剤の帯域による
補強効果に加え、接着テープ3の基材である紙材による
補強効果も得られ、一層高い補強効果が達成される利点
がある。それにより、単板1は繊維方向と直交する方向
に補強された状態となり、鋸刃状の端部2が部分的に分
離欠落することは無いのである。
それ故、前記同様の方法で製造した単板1の鋸刃状の
端部2同志を、第6図に示すように、互いに嵌合する
と、仮縦矧の状態が良好に保たれるのである。
このようにして得られた単板の縦矧部に、特公昭45−
8113号公報と同様に、接着剤を含浸した糸や接着テープ
5を接着して縦矧単板を得るのである。
以上実施例を示したが、次のように変更してもよい。
歯形状の端部は、接着剤の帯域の一定幅内に歯形状
の端部の先端が位置し内側の箇所では接着剤の帯域が形
成された部分からはずれた状態に単板を切断して歯形状
の端部を形成してもよく、こうすれば、該端部の少なく
とも先端付近は欠損することがなく、十分に嵌合するこ
とができる。
単板1の端部の表面部に形成する接着剤の帯域とし
ては、接着テープの代わりに、接着剤を同様に繊維方向
と直交する方向に連続的に接着或いは含浸するか、又は
接着剤を含浸した多数の糸を同方向に連続的に接着する
ことにより形成してもよい。前者の場合には接着剤の帯
域のみによる補強効果が得られるが、後者の場合には、
接着剤の帯域による補強効果に加え、糸による補強効果
が得られるので、一層高い補強効果が達成される。
単板1の端部で、片面だけでなく表裏両面の表面部
に接着剤の帯域を形成すればより強固に補強される。
前記実施例の方法で単板1の端部の片面の表面部に
のみ接着剤の帯域を形成して歯形状の端部を形成した2
枚の単板で、一方の単板を表裏を反転してから互いに嵌
合し縦矧すると、得られた縦矧単板の表裏各々の面には
接着剤の帯域が形成された面積が小となり、縦矧した単
板と他の単板とを接着剤によって接着した際の、縦矧部
での接着力が大きく低下することがない。
単板に形成する歯形状の端部の形状は、鋸刃状の
他、第7図に示すように、嵌合可能な形状であれば、波
型、台形等どんな形であってもよい。
前記実施例のように、単板の端部を鋸刃状に形成す
る場合、第5図に示す先端角θを考慮(例えば20度前
後)すれば、互いに嵌合した状態だけでも十分な縦矧強
度を得ることができる。
〔効 果〕
以上のように本発明によれば、単板は特に繊維と直交
する方向で接着剤の帯域で補強された状態となっている
ので、歯形状の端部を刃物等によって形成する際、繊維
と直交する方向に引き裂かれることがないのである。
それ故、欠損部のない歯形状の端部となり、単板を互
いに嵌合しても、仮縦矧の状態を良好に保つことができ
その後の作業性が良く、また、接着テープや接着剤を含
浸した糸等を用いる場合には、接着剤の帯域による補強
効果に加え、基材としての紙や糸による補強効果が得ら
れ、一層高い補強効果が得られる。そのために一層縦矧
強度は大となり、更には、単板の縦矧部には欠損部が存
在せず美観上にも優れたものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を説明するもので、第1A図及び第
1B図は単板の状態説明図、第2図は従来の方法で得られ
た単板の説明図、第3図は刃物の斜視図、第4図は刃物
の平面図、第5図は単板の平面説明図、第6図は縦矧さ
れた単板の状態説明図、第7図は単板に形成される歯形
状の端部の他の実施例の説明図である。 1……単板、3……接着テープ、4……刃物。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦矧すべきベニヤ単板の繊維方向の端部の
    表面部に、前記繊維方向に一定幅で且つ繊維方向と直交
    する方向に、連続して延びる接着剤の帯域を形成させ、
    次いで少なくとも前記接着剤の帯域の一定幅内に歯形状
    の端部の先端が位置する状態に前記ベニヤ単板を切断し
    て歯形状の端部を形成し、前記歯形状の端部と、前記と
    同様に切断された他のベニヤ単板の歯形状の端部とを互
    いに嵌合することにより縦矧するベニヤ単板の縦矧方
    法。
  2. 【請求項2】接着剤の帯域を、接着剤を付着させた接着
    テープを前記表面部に張り付けることにより得ることを
    特徴とする請求項1記載のベニヤ単板の縦矧方法。
  3. 【請求項3】接着剤の帯域を、接着剤を前記表面に塗布
    することにより得ることを特徴とする請求項1記載のベ
    ニヤ単板の縦矧方法。
  4. 【請求項4】接着剤の帯域を、接着剤を含浸した多数の
    糸をベニヤ単板の繊維方向と同方向に連続的に接着して
    得ることを特徴とする請求項1記載のベニヤ単板の縦矧
    方法。
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