JP2018029720A - 便座 - Google Patents

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Abstract

【課題】便座のヒンジ軸付近も良好な生産性かつ良好な強度の便座を提供する。
【解決手段】使用者の臀部を支持する着座部と、前記着座部の内周側から下方に延びる内側側壁部と、前記着座部の外周側から下方に延びる外側側壁部と、を有する上板部と、前記内側側壁部及び前記外側側壁部に溶着接合された底板溶着部を有し、前記着座部と対向して配置された底板部と、前記上板部及び前記底板部の後端に設けられたヒンジ部と、を備え、前記上板部は、少なくとも前記ヒンジ部よりも前方の外周側に設けられ、前記外側側壁部の下端で最外側に設けられ、前記底板溶着部と溶着接合された外側上板溶着部と、を有し、前記外側側壁部は、前記外側上板溶着部と接続され、後方に向かうに従って内側に向かうように傾斜した傾斜面と、を有することを特徴とする便座である。
【選択図】図8

Description

本発明の態様は、一般的に、便座に関する。
トイレ装置に設けられる便座において、便座の上板部と底板部との接合部の隙間を無くすことにより、隙間に汚れが溜まり難く、かつ汚れが便座に付着した場合でも、容易に拭き取ることができる、清掃性に優れた便座が知られている。
例えば、特許文献1には、上板部と底板部とを溶着した後、溶着部を切削することにより、上板部と底板部との間の隙間を無くした便座が開示されている。
便座は、一般にヒンジ軸を備えており、ヒンジ軸近くでは、溶着する事自体も難しく、さらに、溶着したとしても、その後の切削も難しい。その点については、先行文献1には、開示はない。そのため、改善の余地がある。
特開2010−99274号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便座のヒンジ軸付近も良好な生産性かつ良好な強度の便座を提供することを目的とする。
第1の発明は、使用者の臀部を支持する着座部と、前記着座部の内周側から下方に延びる内側側壁部と、前記着座部の外周側から下方に延びる外側側壁部と、を有する上板部と、 前記内側側壁部及び前記外側側壁部に溶着接合された底板溶着部を有し、前記着座部と対向して配置された底板部と、前記上板部及び前記底板部の後端に設けられたヒンジ部と、を備え、前記上板部は、少なくとも前記ヒンジ部よりも前方の外周側に設けられ、前記外側側壁部の下端で最外側に設けられ、前記底板溶着部と溶着接合された外側上板溶着部と、を有し、前記外側側壁部は、前記外側上板溶着部と接続され、後方に向かうに従って内側に向かうように傾斜した傾斜面と、を有することを特徴とする便座である。
この便座によれば、傾斜面によって、ヒンジ部に、外側上板溶着部を形成しない場合でも、清掃性に優れた便座で、便座のヒンジ軸付近も良好な生産性かつ良好な強度の便座を提供することができる。また、外側上板溶着部を切削したとしても、傾斜面によって、切削面よりも後方の外表面と、の間に、段差が生じてしまうことを抑制することができる。
本発明の態様によれば、便座のヒンジ軸付近も良好な生産性かつ良好な強度の便座を提供される。
第1の実施形態にかかる便座を備えたトイレ装置を表す斜視図である。 第1の実施形態にかかる便座を表す分解斜視図である。 第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を拡大し て表す部分断面図である。 第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。 第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分平面図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部 分断面図である。 図8(a)〜図8(d)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分 平面図である。 図9(a)〜図9(c)は、第1の実施形態にかかる便座の溶着接合及び切 削加工の手順を表す部分断面図である。 切削加工の一例を表す説明図である。 図11(a)〜図11(f)は、傾斜面の傾斜角度と切削加工との関係性 を模式的に表す参考図である。 第1の実施形態にかかる便座の変形例を表す部分平面図である。 図13(a)及び図13(b)は、第2の実施形態にかかる便座の一部を 表す部分断面図である。 第2の実施形態にかかる便座の一部を表す平面図である。 図15(a)及び図15(b)は、第3の実施形態にかかる便座の一部を 表す部分断面図である。 第3の実施形態にかかる便座の一部を表す底面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる便座を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置2は、便座装置4と、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)6と、を備える。便座装置4は、便器6の上に取り付けられる。便座装置4は、便器6に対して一体的に取り付けてもよいし、便器6に対して着脱可能に取り付けてもよい。
便座装置4は、便座10と、便蓋12と、本体部14と、を有する。便蓋12は、便座装置4に必要に応じて設けられ、省略可能である。便座10と便蓋12とは、本体部14に対して開閉可能に軸支されている。
ここで、本願明細書においては、便座10に座った使用者からみて上方を「上方」とし、便座10に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、開いた状態の便蓋12に背を向けて便座10に座った使用者からみて前方を「前方」とし、後方を「後方」とし、右側を「右側方」とし、左側を「左側方」とする。
便器6は、ボウル部6aを有する。ボウル部6aは、下方に凹む凹状である。便器6は、ボウル部6aにおいて使用者の尿や便などの排泄物を受ける。
便座装置4の本体部14は、便器6のボウル部6aよりも後方の部分の上に取り付けられる。本体部14は、便座10及び便蓋12を開閉可能に軸支し、閉じた状態において便座10及び便蓋12をボウル部6aの上方に配置する。便蓋12は、閉じた状態において便座10及び便器6のボウル部6aを覆う。
便座10は、ボウル部6aを露呈させる開口部10aを有する。便座10は、ボウル部6aの外縁を囲むように便器6の上に設けられ、開口部10aを介してボウル部6aを露呈させる。これにより、使用者は、便座10に座った状態でボウル部6aに排泄を行うことができる。この例では、貫通孔状の開口部10aが形成された、いわゆるO型の便座10を示している。便座10は、O型に限ることなく、U字型などでもよい。開口部10aは、貫通孔状に限ることなく、切り欠き状でもよい。使用状態(使用者が着座可能な状態)の便座10を上方から見た形状は、環状又はU字状である。
便座装置4は、例えば、便座10の着座面(使用者の臀部が接する面)SFを温める暖房便座機能を有する。便座装置4は、例えば、便座10に座った使用者の「おしり」などに向けて水(お湯や冷水)を噴出し、使用者の「おしり」などを洗浄する衛生洗浄機能を有してもよい。換言すれば、便座装置4は、衛生洗浄装置でもよい。
便座装置4は、例えば、便座10に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭機能」や「室内暖房機能」などの各種の機構をさらに有してもよい。
図2は、第1の実施形態にかかる便座を表す分解斜視図である。
図3は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。
図3は、図1のA1−A2線断面を表す。
図2及び図3に表したように、便座10は、上板部30と、底板部40と、支持体50と、一対のヒンジ部61、62と、を有する。
上板部30、底板部40、及び支持体50のそれぞれは、開口部30a、40a、50aを有する。上板部30及び底板部40を上方から見た形状は、便座10を上方から見た形状と実質的に同じである。すなわち、上板部30及び底板部40を上方から見た形状は、環状又はU字状である。上板部30の開口部30a及び底板部40の開口部40aによって、便座10の開口部10aが形成される。
上板部30は、着座部31と、内側側壁部32と、外側側壁部33と、後端側壁部34と、を有する。着座部31は、便器6に取り付けられた状態において使用者の臀部を支持する。着座部31は、着座面SFと、着座面SFの反対側の裏面BFと、を有する。着座部31は、略環状である。この例において、着座部31は、環状である。着座部31は、前端側の一部分を切り離して内周側と外周側とを連通させたU字状でもよい。すなわち、着座部31において略環状とは、環状又はU字状の状態である。
内側側壁部32は、着座部31の内周側から下方に延びる。外側側壁部33は、着座部31の外周側から下方に延びる。後端側壁部34は、着座部31の後端部から下方に延びる。なお、着座部31がU字状である場合、上板部30は、着座部31の内周側及び外周側に連続し、着座部31の内周側及び外周側のそれぞれから下方に延びる1つの側壁部を有すればよい。
底板部40は、着座部31と対向して配置される。底板部40は、裏面BFと対向する対向面FFを有し、対向面FFで裏面BFを覆う。換言すれば、底板部40は、上板部30の下端を塞ぐ。これにより、底板部40は、裏面BFと対向面FFと各側壁部32、33とで囲まれた空間(以下、内部空間SPと称す)を形成する。
支持体50は、内部空間SP内に設けられる。支持体50は、例えば、ネジ止めなどにより、底板部40に取り付けられる。支持体50は、着座部31の裏面BFと平行な方向に延びる横板部51と、上下方向に延びる複数の縦板部52と、を有する。各縦板部52と裏面BFとの間には、僅かに隙間が設けられる。支持体50は、使用者の着座によって着座部31が撓んだ際に、各縦板部52の上端を裏面BFに当接させることにより、着座部31を支持する。これにより、着座部31の破損などを抑制することができる。
この例において、支持体50を上方から見た形状は、上板部30及び底板部40と同様に、環状である。これに限ることなく、支持体50は、例えば、環状の板部30及び底板部40に対してU字状に形成してもよい。また、この例では、上板部30及び底板部40に沿って連続した1つの支持体50を設けている。これに限ることなく、支持体50は、複数のパーツに分かれていてもよい。換言すれば、便座10は、複数の支持体50を有してもよい。
ヒンジ部61、62は、上板部30及び底板部40の後端に設けられる。ヒンジ部61は、上板部30及び底板部40の後端右端に設けられる。ヒンジ部62は、上板部30及び底板部40の後端左端に設けられる。便座10は、ヒンジ部61、62で本体部14の一部を挟むことにより、ヒンジ部61、62を介して本体部14に開閉可能に軸支される。
ヒンジ部61、62の一部は、上板部30の後端に設けられる。ヒンジ部61、62の別の一部は、底板部40の後端に設けられる。ヒンジ部61、62は、上板部30と底板部40とを接合することによって形成される。また、ヒンジ部61、62は、着座面SFと連続した面を有する。これにより、便座10の美観を向上させることができる。ヒンジ部61、62は、例えば、上板部30及び底板部40の一方に設けてもよい。
底板部40は、内側側壁部32と溶着接合された内側底板溶着部42と、外側側壁部33と溶着接合された外側底板溶着部43と、を有する。このように、上板部30と底板部40とは、溶着によって接合される。より詳しくは、振動溶着によって接合される。
上記のように、上板部30は、着座部31と内側側壁部32と外側側壁部33とを有する。上板部30は、下方に開口した開口箱状である。換言すれば、上板部30の断面形状は、略円弧状である。上板部30は、円弧状に湾曲した板状である。
一方、底板部40は、略平板状である。底板部40は、環状の平板形状である。内側底板溶着部42は、平板状の底板部40の内側端に設定される。外側底板溶着部43は、平板状の底板部40の外側端に設定される。
例えば、底板部40を上方に開口した開口箱状に形成し、上板部30及び底板部40の開口端同士を溶着接合してもよい。但し、底板部40を平板状に形成することにより、上板部30と底板部40との接合部を下方に設定することができる。このように、上板部30と底板部40との接合部分をなるべく下方に設定する。これにより、例えば、接合部分を目立ち難くすることができる。便座10の美観を向上させることができる。
上板部30は、内側上板溶着部32aと、内側非溶着部32bと、外側上板溶着部33aと、外側非溶着部33bと、を有する。内側上板溶着部32aは、内側側壁部32の下端で最外側(外表面側)に設けられ、内側底板溶着部42と溶着接合される。内側上板溶着部32aは、内側側壁部32の外表面と連続して設けられる。内側非溶着部32bは、内側側壁部32の下端において内側上板溶着部32aの内側(内部空間SP側)に設けられる。内側非溶着部32bは、内部空間SP内に配置される。内側非溶着部32bは、底板部40と溶着接合されていない。外側上板溶着部33a及び外側非溶着部33bは、内側上板溶着部32a及び内側非溶着部32bと同様であるから、詳細な説明は省略する。
便座10は、内側上板溶着部32aと内側底板溶着部42との接合部、及び外側上板溶着部33aと外側底板溶着部43との接合部に、切削面MFを有する。上板部30と底板部40とを溶着接合した場合、接合部の内側及び外側には、溶着バリWBが生じる。このため、便座10では、上板部30と底板部40とを溶着接合した後、接合部の外側に突出した溶着バリWBが、切削加工によって除去される。この切削加工により、切削面MFが形成される。切削面MFは、例えば、便座10を閉じた状態において、略垂直面である。
図3では、便宜的に、上板部30と底板部40との境界が切削面MFに表れるように図示しているが、上板部30と底板部40とを溶着接合した場合、実際には、切削面MFに上板部30と底板部40との境界は表れない。便座10では、切削面MFを介して上板部30の外表面と底板部40の外表面とを実質的に連続した面とすることができる。
このように、便座10では、上板部30と底板部40との間に、つなぎ目(隙間)が生じることを抑制することができる。これにより、便座10の美観を向上させることができる。また、つなぎ目に汚れなどが溜まることを抑制することができる。さらには、便座10に付着した汚れを拭き取り易くし、清掃性を向上させることができる。
内側側壁部32は、傾斜面32cを有する。傾斜面32cは、内側側壁部32の外表面に設けられている。傾斜面32cは、下方に向かうに従って着座部31からの距離が広くなるように傾斜している。換言すれば、傾斜面32cは、下方に向かうに従って外側に広がるように傾斜している。傾斜面32cは、内側側壁部32の下端に位置する。傾斜面32cは、例えば、切削面MFと連続する。同様に、外側側壁部33は、傾斜面33cを有する。
傾斜面32cの垂直面に対する傾斜角度θ1、及び傾斜面33cの垂直面に対する傾斜角度θ2は、例えば、1°以上11°以下である。より好ましくは、5°以上7°以下である。傾斜面33cの傾斜角度θ2は、例えば、傾斜面32cの傾斜角度θ1と実質的に同じである。傾斜角度θ2は、傾斜角度θ1と異なってもよい。また、傾斜角度θ1、θ2は、例えば、便座10の周方向の位置によって異なってもよい。
上板部30及び底板部40には、例えば、ポリプロピレン(PP)、ABS(アクリロニトリル、ブタジエンおよびスチレンの共重合合成樹脂)、又はポリカーボネート(PC)などの熱可塑性樹脂が用いられる。これにより、上板部30及び底板部40の振動溶着が可能になる。例えば、上板部30及び底板部40にPPを用いる。これにより、便座10の製造コストを抑えることができる。また、底板部40の材料は、例えば、上板部30の材料と同じである。これにより、上板部30と底板部40とを振動溶着によって接合し易くすることができる。底板部40の材料は、上板部30の材料と異なってもよい。上板部30と底板部40との接合は、振動溶着に限ることなく、他の溶着方式を用いてもよい。
着座部31の厚さt1は、例えば、1mm以上3mm以下である。より好ましくは、1.5mmである。これにより、着座部31において、適切な強度を得ることができる。また、暖房便座機能を行う場合に、着座部31の熱容量を小さくし、着座部31の加熱にともなう消費電力を抑えることができる。
内側側壁部32の厚さt2は、例えば、4mm以上8mm以下である。外側側壁部33の厚さt3は、例えば、4mm以上8mm以下である。これにより、上板部30において適切な強度を得ることができる。内側上板溶着部32aの厚さt4は、例えば、1mm以上4mm以下である。外側上板溶着部33aの厚さt5は、例えば、1mm以上4mm以下である。これにより、上板部30と底板部40とを溶着させ易くし、溶着の作業効率を向上させることができる。
図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を拡大して表す部分断面図である。
図4(a)及び図4(b)は、内側側壁部32と内側底板溶着部42との接合部分を拡大して表す。また、図4(a)は、着座部31に使用者が着座していない時を表し、図4(b)は、着座部31に使用者が着座している時を表す。
図4(a)に表したように、内側非溶着部32bは、着座部31に使用者が着座していない時には、底板部40との間に間隙GPを有する。上板部30及び底板部40は、間隙GPに溶着バリWBを有する。一方、図4(b)に表したように、内側非溶着部32bは、着座部31に使用者が着座している時には、底板部40に当接可能である。
着座部31に使用者が着座していない状態における内側非溶着部32bと底板部40との間の距離d1は、例えば、1mm以上5mm以下である。これにより、使用者が着座部31に着座し、内側側壁部32が弾性変形した際に、内側非溶着部32bを底板部40に当接させることができる。なお、内側非溶着部32bは、底板部40に直接当接してもよいし、溶着バリWBなどを介して底板部40に間接的に当接してもよい。
図5は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。
図5は、図1のB1−B2線断面を表す。
図5に表したように、後端側壁部34は、溶着部34aを有する。溶着部34aは、後端側壁部34の下端に設けられている。溶着部34aは、後端側壁部34の下端よりも凹み、後端側壁部34に沿って延びる溝状である。溶着部34aは、後端側壁部34の外表面よりも内側に設けられる。
底板部40は、溶着部44を有する。溶着部44は、底板部40の後端付近において、上板部30の溶着部34aと対向する位置に設けられる。溶着部44は、上方に向かって突出し、底板部40の後端に沿って延びるリブ状である。延在する方向と直交する方向において、溶着部44の幅は、溶着部34aの幅よりも狭い。
このように、上板部30及び底板部40の後端においては、後端側壁部34の外表面よりも内側で、溶着部34a、44が溶着接合される。溶着部34a、44では、溶着部44の前後に溶着バリWBが生じ、各溶着バリWBが、溝状の溶着部34a内に収容される。これにより、外表面よりも内側に溶着部34a、44を設定した場合にも、溶着バリWBが外部に露呈してしまうことを抑制することができる。
図6は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分平面図である。
図6では、上板部30及び支持体50の図示を便宜的に省略し、底板部40のみを図示している。より詳しくは、底板部40の後端部分を上方から見た状態を拡大して図示している。図6の左側の部分は、ヒンジ部61に対応する部分であり、図6の右側の部分は、ヒンジ部62に対応する部分である。
図6に表したように、溶着部34a、44の一部は、ヒンジ部61、62まで延びている。ヒンジ部61、62も後端側壁部34と同様に、溶着部34a、44によって溶着される。このように、内側上板溶着部32a及び外側上板溶着部33aは、少なくともヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設けられる。
後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、溶着バリWBが内部に隠蔽される。従って、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、溶着バリWBの切削加工が不要となる。ヒンジ部61、62が設けられた上板部30及び底板部40の後端部分では、入隅が生じるため、切削加工を施すことが難しくなる。このため、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、溶着部34a、44により、溶着バリWBを内部に隠蔽する。これにより、便座10では、切削加工の作業効率を向上させることができる。便座10の生産性を向上させることができる。
一方、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、溶着部34a、44が、外表面よりも内側に設定されているため、上板部30と底板部40との間に、つなぎ目が生じてしまう。但し、後端側壁部34及びヒンジ部61、62に生じたつなぎ目は、後方を向き、本体部14や便器6によって覆われる。従って、つなぎ目が生じた場合においても、つなぎ目を目立ち難くし、便座10の美観の低下を抑制することができる。すなわち、便座10において、美観の低下を抑制しつつ、生産性を向上させることができる。
また、後端側壁部34の外表面は、下方に向かうに従って前方に向かうように傾斜している。後端側壁部34の外表面は、逆テーパ状の傾斜面である。便座10を閉じた状態において、後端側壁部34に生じたつなぎ目は、後端側壁部34の最後端よりも前方に位置する。これにより、便座10を閉じた状態において、つなぎ目をより目立ち難くすることができる。便座10の美観をより向上させることができる。
このように、便座10では、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、つなぎ目の生じる溶着方式を用い、内側側壁部32及び外側側壁部33では、つなぎ目の実質的に生じない溶着方式を用いる。これにより、便座10において、良好な美観、清掃性、及び生産性を得ることができる。
図6に表したように、溶着部44は、ヒンジ部61、62のそれぞれに対応する部分において、外側底板溶着部43(図6においてハッチングを施した部分)と離間する。すなわち、溶着部44は、つなぎ目の無い状態で溶着される部分と離間して設けられる。このように、溶着部44と外側底板溶着部43との間には、例えば、振動溶着の振幅及び溶着ズレを考慮した隙間を設定する。これにより、例えば、振動溶着を行う際に、リブ状の溶着部44が、内側側壁部32や外側側壁部33の内表面に当接してしまうことを抑制することができる。上板部30と底板部40とを適切に溶着接合することができる。溶着部44と外側底板溶着部43との間の隙間d11、d12は、例えば、1mm以上3mm以下である。
図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。
図7(a)及び図7(b)は、上板部30及び底板部40の溶着接合前の状態を表している。
図7(a)に表したように、上板部30の内側側壁部32は、溶着接合前の状態において、突出部32dを有する。突出部32dは、内側側壁部32の外表面から内周側に向かって突出し、内側側壁部32に沿って延びるリブ状である。突出部32dは、環状の内側側壁部32の全周に沿う環状である。
底板部40は、溶着接合前の状態において、突出部42aを有する。突出部42aは、内側底板溶着部42(底板部40の内側端)から内周側に向かって突出し、内側底板溶着部42に沿って延びるリブ状である。突出部42aは、内側底板溶着部42の全周に沿う環状である。
突出部32dは、突出部42aと上下方向において対向する。突出部32dは、内側上板溶着部32aの下端よりも上方、かつ内側非溶着部32bの下端よりも下方に配置される。従って、図7(a)に表したように、内側上板溶着部32aを内側底板溶着部42に当接させた状態において、突出部32dと突出部42aとの間に隙間が設けられる。傾斜面32cは、溶着接合前の状態において、突出部32dまで延在している。
図7(b)に表したように、上板部30の外側側壁部33は、溶着接合前の状態において、突出部33dを有する。突出部33dは、外側側壁部33の外表面から外周側に向かって突出し、外側側壁部33に沿って延びるリブ状である。突出部33dは、略U字状の外側側壁部33の全周に設けられる。
底板部40は、溶着接合前の状態において、突出部43aを有する。突出部43aは、外側底板溶着部43(底板部40の外側端)から外周側に向かって突出し、外側底板溶着部43に沿って延びるリブ状である。突出部43aは、略U字状の外側底板溶着部43の全周に設けられる。
突出部33dは、突出部43aと上下方向において対向する。突出部33dは、外側上板溶着部33aの下端よりも上方、かつ外側非溶着部33bの下端よりも下方に配置される。従って、図7(b)に表したように、外側上板溶着部33aを外側底板溶着部43に当接させた状態において、突出部33dと突出部43aとの間に隙間が設けられる。傾斜面33cは、溶着接合前の状態において、突出部33dまで延在している。
上板部30と底板部40との溶着接合においては、内側上板溶着部32a及び内側底板溶着部42から内周側に突出する溶着バリWBを、突出部32dと突出部42aとで挟む。同様に、外側上板溶着部33a及び外側底板溶着部43から外周側に突出する溶着バリWBを、突出部33dと突出部43aとで挟む。すなわち、内部空間SPに対して外側に突出する溶着バリWBを、突出部32dと突出部42aとの間、及び突出部33dと突出部43aとの間に介在させる。
このように、突出部32d、33d、42a、43aを設けることにより、溶着バリWBの位置を規制することができる。例えば、溶着バリWBが上方又は下方に延び、切削加工後においても便座10の外表面に溶着バリWBが残ってしまうことを抑制することができる。
突出部32d、33d、42a、43aの突出量は、溶着バリWBの突出量などに応じて適宜設定すればよい。突出部32d、33d、42a、43aの突出量は、例えば、溶着バリWBが突出部32d、33d、42a、43aからはみ出さない程度に設定すればよい。
図8(a)〜図8(d)は、第1の実施形態にかかる便座の一部を表す部分平面図である。
図8(a)及び図8(b)に表したように、外側側壁部33は、突出部33dよりも後方の部分に傾斜面33eを有する。傾斜面33eは、後方に向かうに従って内側に向かうように傾斜し、突出部33dの後端部と外側側壁部33の外表面とをなだらかに接続する。
図8(c)及び図8(d)に表したように、底板部40は、突出部43aよりも後方の部分に傾斜面43bを有する。傾斜面43bは、後方に向かうに従って内側に向かうように傾斜し、突出部43aの後端部と底板部40の外表面とをなだらかに接続する。
切削加工においては、傾斜面33e、43bの部分まで突出部33d、43a、及び溶着バリWBを切削する。これにより、切削後の切削面MFと、切削面MFよりも後方の外表面と、の間に、段差が生じてしまうことを抑制することができる。
図9(a)〜図9(c)は、第1の実施形態にかかる便座の溶着接合及び切削加工の手順を表す部分断面図である。
外側側壁部33における溶着接合の手順は、内側側壁部32における溶着接合の手順と実質的に同じである。従って、図9(a)〜図9(c)では、便宜的に、内側側壁部32を例に説明を行う。
図9(a)に表したように、上板部30と底板部40との溶着接合においては、まず、内側上板溶着部32aを内側底板溶着部42に当接させる。この状態で、内側上板溶着部32aと内側底板溶着部42とを溶着接合する。例えば、振動溶着により、内側上板溶着部32aと内側底板溶着部42とを溶着接合する。上板部30と底板部40とを振動溶着で溶着接合する場合の振動の方向は、例えば、左右方向である。
図9(b)に表したように、上板部30と底板部40とを溶着接合すると、内側上板溶着部32aの一部、及び内側底板溶着部42の一部が、溶着バリWBとなって表れる。内側に突出した溶着バリWBは、例えば、内側非溶着部32bと底板部40との間の間隙GP内に収容される。外側に突出した溶着バリWBは、例えば、突出部32dと突出部42aとの間に収容される。
図9(c)に表したように、上板部30と底板部40とを溶着接合した後、切削加工により、突出部32d、42a、及び外側に突出した溶着バリWBを除去する。これにより、便座10が完成する。
切削加工においては、例えば、突出部32dの直上まで延在した傾斜面32cまで切削を行い、突出部32dなどとともに傾斜面32cの一部を除去する。これにより、例えば、工作機械の位置が僅かにずれた場合などにも、突出部32d、42a、及び外側の溶着バリWBを適切に除去することができる。切削加工後において、切削面MFを傾斜面32cと連続させることができる。
図10は、切削加工の一例を表す説明図である。
図10に表したように、切削加工には、例えば、回転軸SHと、回転軸SHの先端に取り付けられた刃物BLと、刃物BLの上方において回転軸SHに回転自在に取り付けられたローラRLと、を有する工作機械MCTが用いられる。工作機械MCTは、回転軸SHを介して刃物BLを回転させることにより、切削加工を行う。工作機械MCTは、いわゆるエンドミルである。
ローラRLの外径は、刃物BLの外径よりも僅かに大きい。これにより、ローラRLを切削加工の対象物に当接させることで、必要以上に対象物が切削されてしまうことを抑制することができる。ローラRLと刃物BLとのクリアランス(半径の差)は、例えば、0.2mm程度(0.1mm以上0.5mm以下)である。
便座10の切削加工においては、例えば、ローラRLを傾斜面32c、33cに当接させ、傾斜面32c、33cに沿って刃物BLを移動させることにより、突出部32d、33d、42a、43a、及び外側の溶着バリWBを切削する。
図11(a)〜図11(f)は、傾斜面の傾斜角度と切削加工との関係性を模式的に表す参考図である。
図11(a)及び図11(b)に表したように、傾斜面32cの傾斜角度θ1が適切に設定されている場合(例えば7°)には、削り残しや削り過ぎなどの発生を抑制し、切削後の傾斜面32cと切削面MFとを適切に連続面とすることができる。
一方、図11(c)及び図11(d)に表したように、傾斜面32cの傾斜角度θ1が小さすぎる場合(例えば0°)には、ローラRLと刃物BLとの寸法差に応じた削り残しが発生してしまう。
図11(e)及び図11(f)に表したように、反対に、傾斜面32cの傾斜角度θ1が大きすぎる場合(例えば12°)には、対象物を削り過ぎてしまう可能性が高くなってしまう。例えば、図11(f)に表したように、切削後の傾斜面32cと切削面MFとの間に段差が生じてしまう。
従って、傾斜面32c、33cの傾斜角度θ1、θ2は、前述のように、1°以上11°以下に設定する。これにより、削り残しや削り過ぎなどの発生を抑制し、適切に切削加工を行うことができる。切削加工の作業効率を向上させ、便座10の生産性をより向上させることができる。例えば、傾斜面32c、33cの傾斜角度θ1、θ2を5°以上7°以下に設定する。これにより、切削加工をより適切に行うことができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る便座10では、上板部30が、内側上板溶着部32aと、内側非溶着部32bと、外側上板溶着部33aと、外側非溶着部33bと、を有する。従って、各底板溶着部42、43と各上板溶着部32a、33aとの接合面積を適切に設定することにより、溶着の作業効率を向上させ、良好な生産性を得ることができる。そして、内側側壁部32、外側側壁部33の下端に内側上板溶着部32a、外側上板溶着部33aと内側非溶着部32b、外側非溶着部33bとを設け、内側側壁部32、外側側壁部33の厚さを適切に設定することにより、良好な強度を得ることができる。従って、良好な生産性かつ良好な強度の便座10を提供することができる。
また、内側非溶着部32bと底板部40との間、及び外側非溶着部33bと底板部40との間に、間隙GPを設ける。これにより、確実に内側非溶着部32b及び外側非溶着部33bを形成することができる。
また、間隙GPに溶着バリWBを設ける。これにより、溶着バリWBを底板部40と上板部30との間で当接させることで強度確保に寄与させ、便座10の強度をより向上させることができる。
また、着座部31に使用者が着座している時に、内側非溶着部32b、外側非溶着部33bを底板部40に当接可能とすることにより、強度をより向上させることができる。
また、内側上板溶着部32a及び外側上板溶着部33aを、少なくともヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設ける。これにより、外側上板溶着部33aを全周に設ける場合と比べて生産性をより向上させることができる。
内側側壁部32、外側側壁部33に傾斜面32c、33cを設け、傾斜面32c、33cの傾斜角度θ1、θ2を1°以上11°以下に設定する。これにより、便座10の生産性をより向上させることができる。
図12は、第1の実施形態にかかる便座の変形例を表す部分平面図である。
図12に表したように、内側非溶着部32bと底板部40との間、及び外側非溶着部33bと底板部40との間は、溶着バリWBで埋めてもよい。すなわち、内側非溶着部32b及び外側非溶着部33bは、着座部31に使用者が着座していない時に、溶着バリWBを介して底板部40に当接してもよい。
このように、内側非溶着部32bと底板部40との間、及び外側非溶着部33bと底板部40との間を、溶着バリWBで埋める。これにより、溶着バリWBを強度確保に寄与させ、便座10の強度をより向上させることができる。
(第2の実施形態)
図13(a)及び図13(b)は、第2の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。
図13(a)及び図13(b)に表したように、この例において、底板部40は、底板リブ45、46を有する。なお、上記第1の実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
底板リブ45は、内側非溶着部32bと対向して設けられ、内側非溶着部32bに向かって上方に延びる。底板リブ46は、外側非溶着部33bと対向して設けられ、外側非溶着部33bに向かって上方に延びる。
上板部30及び底板部40は、溶着バリWBを有する。溶着バリWBは、底板リブ45と底板部40と内側側壁部32とで囲まれた空間S1内に設けられる。同様に、溶着バリWBは、底板リブ46と底板部40と外側側壁部33とで囲まれた空間S2内に設けられる。
図14は、第2の実施形態にかかる便座の一部を表す平面図である。
図14は、底板部40のみを上方から見た状態を表す。なお、図14では、他の部分との区別を容易にするため、底板リブ45、46に便宜的にハッチングを施している。
図14に表したように、底板リブ45は、例えば、内側底板溶着部42に沿う環状である。底板リブ45は、便座10の内周の全周に設けられる。例えば、複数の底板リブ45を内側底板溶着部42に沿って並べて設けてもよい。底板リブ45は、必ずしも全周に設ける必要はなく、便座10の内周の少なくとも一部に設けられていればよい。
底板リブ46は、例えば、外側底板溶着部43に沿う略U字状である。底板リブ46の一方の後端46aは、ヒンジ部61よりも前方に位置する。底板リブ46の他方の後端46bは、ヒンジ部62よりも前方に位置する。このように、底板リブ46は、便座10のヒンジ部61、62よりも前方の外周の全周に設けられる。例えば、複数の底板リブ46を外側底板溶着部43に沿って並べて設けてもよい。底板リブ46は、必ずしも全周に設ける必要はなく、便座10のヒンジ部61、62よりも前方の外周の少なくとも一部に設けられていればよい。
このように、底板リブ45、46は、底板部40の後端及びヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設けられる。
本実施形態に係る便座10では、底板部40が、底板リブ45、46を有する。これにより、着座部31に使用者が着座している時に、内側非溶着部32bと底板部40とを底板リブ45を介して当接させ易くすることができる。着座部31に使用者が着座している時に、外側非溶着部33bと底板部40とを底板リブ46を介して当接させ易くすることができる。例えば、便座10の強度をより向上させることができる。
また、底板リブ45と底板部40と内側側壁部32とで囲まれた空間S1内、及び底板リブ46と底板部40と外側側壁部33とで囲まれた空間S2内に、溶着バリWBを設ける。これにより、溶着バリWBを強度確保に寄与させ、便座10の強度をより向上させることができる。
また、底板リブ45、46を設けることにより、溶着バリWBが内側に入り過ぎてしまうことを抑制することができる。溶着バリWBを空間S1、S2内に留めることができる。例えば、溶着バリWBが支持体50や内部のヒータなどに付着してしまうことを抑制することができる。便座10の信頼性をより向上させることができる。
また、底板リブ45、46は、ヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設ける。これにより、例えば、底板リブ46を外周の全周に設ける場合と比べて部材を削減することができる。また、前述のように、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、つなぎ目の生じる溶着方式が用いられる。この場合、底板部40の後端及びヒンジ部61、62の部分に底板リブ46を設けなかったとしても、強度の低下や信頼性の低下を招くことが無い。
(第3の実施形態)
図15(a)及び図15(b)は、第3の実施形態にかかる便座の一部を表す部分断面図である。
図15(a)及び図15(b)に表したように、この例において、内側非溶着部32bは、上板リブ32fを有する。外側非溶着部33bは、上板リブ33fを有する。上板リブ32f、33fは、底板部40に向かって下方に延びる。
上板部30及び底板部40は、溶着バリWBを有する。溶着バリWBは、上板リブ32fと底板部40と内側側壁部32とで囲まれた空間S3内に設けられる。同様に、溶着バリWBは、上板リブ33fと底板部40と外側側壁部33とで囲まれた空間S4内に設けられる。
図16は、第3の実施形態にかかる便座の一部を表す底面図である。
図16は、上板部30のみを下方から見た状態を表す。なお、図16では、他の部分との区別を容易にするため、上板リブ32f、33fに便宜的にハッチングを施している。
図16に表したように、上板リブ32fは、例えば、内側非溶着部32bに沿う環状である。上板リブ32fは、便座10の内周の全周に設けられる。例えば、複数の上板リブ32fを内側非溶着部32bに沿って並べて設けてもよい。上板リブ32fは、必ずしも全周に設ける必要はなく、便座10の内周の少なくとも一部に設けられていればよい。
上板リブ33fは、例えば、外側非溶着部33bに沿う略U字状である。上板リブ33fの一方の後端33gは、ヒンジ部61よりも前方に位置する。上板リブ33fの他方の後端33hは、ヒンジ部62よりも前方に位置する。このように、上板リブ33fは、便座10のヒンジ部61、62よりも前方の外周の全周に設けられる。例えば、複数の上板リブ33fを外側非溶着部33bに沿って並べて設けてもよい。上板リブ33fは、必ずしも全周に設ける必要はなく、便座10のヒンジ部61、62よりも前方の外周の少なくとも一部に設けられていればよい。
このように、上板リブ32f、33fは、ヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設けられる。
本実施形態に係る便座10では、上板部30が、上板リブ32f、33fを有する。これにより、着座部31に使用者が着座している時に、内側非溶着部32bと底板部40とを上板リブ32fを介して当接させ易くすることができる。着座部31に使用者が着座している時に、外側非溶着部33bと底板部40とを上板リブ33fを介して当接させ易くすることができる。例えば、便座10の強度をより向上させることができる。
また、上板リブ32fと底板部40と内側側壁部32とで囲まれた空間S3内、及び上板リブ33fと底板部40と外側側壁部33とで囲まれた空間S4内に、溶着バリWBを設ける。これにより、溶着バリWBを強度確保に寄与させ、便座10の強度をより向上させることができる。
また、上板リブ32f、33fを設けることにより、溶着バリWBが内側に入り過ぎてしまうことを抑制することができる。溶着バリWBを空間S3、S4内に留めることができる。例えば、溶着バリWBが支持体50や内部のヒータなどに付着してしまうことを抑制することができる。便座10の信頼性をより向上させることができる。
また、上板リブ32f、33fは、ヒンジ部61、62よりも前方の内周側及び外周側に設ける。これにより、例えば、上板リブ33fを外周の全周に設ける場合と比べて部材を削減することができる。また、前述のように、後端側壁部34及びヒンジ部61、62では、つなぎ目の生じる溶着方式が用いられる。この場合、後端側壁部34及びヒンジ部61、62の部分に上板リブ33fを設けなかったとしても、強度の低下や信頼性の低下を招くことが無い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置2や便座10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 トイレ装置、 4 便座装置、 6 便器、 10 便座、 12 便蓋、 14 本体部、 30 上板部、 31 着座部、 32 内側側壁部、 32a 内側上板溶着部、 32b 内側非溶着部、 32c 傾斜面、 32d 突出部、 32f 上板リブ、 33 外側側壁部、 33a 外側上板溶着部、 33b 外側非溶着部、 33c 傾斜面、 33d 突出部、 33e 傾斜面、 33f 上板リブ、 34 後端側壁部、 34a 溶着部、 40 底板部、 42 内側底板溶着部、 42a 突出部、 43 外側底板溶着部、 43a 突出部、 43b 傾斜面、 44 溶着部、 45、46 底板リブ、 50 支持体、 51 横板部、 52 縦板部、 61、62 ヒンジ部、 BF 裏面、 FF 対向面、 MF 切削面、 SF 着座面、 SP 内部空間、 WB 溶着バリ

Claims (1)

  1. 使用者の臀部を支持する着座部と、前記着座部の内周側から下方に延びる内側側壁部と、前記着座部の外周側から下方に延びる外側側壁部と、を有する上板部と、
    前記内側側壁部及び前記外側側壁部に溶着接合された底板溶着部を有し、前記着座部と対向して配置された底板部と、
    前記上板部及び前記底板部の後端に設けられたヒンジ部と、
    を備え、
    前記上板部は、
    少なくとも前記ヒンジ部よりも前方の外周側に設けられ、前記外側側壁部の下端で最外側に設けられ、前記底板溶着部と溶着接合された外側上板溶着部と、を有し、
    前記外側側壁部は、前記外側上板溶着部と接続され、後方に向かうに従って内側に向かうように傾斜した傾斜面と、を有することを特徴とする便座。
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