JP7097194B2 - 畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置 - Google Patents

畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、縁無し畳、縁付き畳などの畳に用いる畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置に関する。
従来、畳を製造する際には、畳表を縫い付ける前、または、畳表を張り付ける前に、畳床の裁断装置によって、畳床の框を敷き込む部屋の寸法に合致する所定の寸法に裁断している。
すなわち、従来の畳床の裁断装置10では、図4に示したように、上面視で、畳床100の框102側(すなわち、短辺側)は、框102側の一方側102a(敷居側と反対側)は、畳床押さえ部材114で押さえた状態で、畳床100の裁断方向Cにおいて、真っ直ぐ裁断している。
一方、框102側の他方側102b(敷居側)は、畳を敷き詰める部屋の敷居側に配置されるため、畳を敷き詰める部屋の敷居の形状に応じて、畳床押さえ部材114で押さえた状状態で、畳床100の裁断方向Cにおいて、例えば、図4に示したように、上面視で、内側に傾斜した状態となるようにしている。
この場合、図5に示したように、框102側の裁断は、畳を敷き詰めやすいように、断面視で、畳床100を上方を鉛直方向に垂直面108で、下方を内側に傾斜した傾斜面112で、畳床100を裁断するようになっている。
このような裁断では、図5に示したように、傾斜角度γは、厚みの厚い畳を製造する場合(例えば、厚さ30mm~60mm)には、畳床100の垂直面108に対して、畳床100を約8°の傾斜角度γで裁断している。
一方、厚みの薄い畳(例えば、厚さ10mm~30mm未満)の場合には、畳床100の垂直面108に対して、畳床100を約13°の傾斜角度γで裁断している。
そして、このように裁断した畳床100に対して、框102側において、畳表を藺草の方向と垂直な方向に折り曲げて、縫い付けて畳を製造している。なお、畳表の畳床100への固定方法としては、このような縫い付け方法以外に、例えば、接着、樹脂による接着、金属または樹脂製のステープルを打ち付ける固定方法など、種々の方法がある。
このような従来の畳床の裁断装置としては、例えば、特許文献1(特許第5120935号公報)、特許文献2(特開2011-99215号公報)に開示されるような畳床の裁断装置が開示されている。
このように構成される従来の畳床の裁断装置200では、図6(A)の断面図に示したように、畳床100の裁断方向Cにおいて、上流側に設けた垂直裁断刃204により、畳床100の上方に鉛直方向に垂直面108が形成されるように裁断している。
その後、図6(B)に示したように、畳床100の裁断方向Cにおいて、下流側に設けた傾斜裁断刃206によって、畳床100の垂直面108に対して、畳床100を傾斜角度γで裁断することにより、畳床100の下方を内側に傾斜した傾斜面112で裁断している。
これにより、図6(C)に示したように、断面視で、畳床100を上方を鉛直方向に垂直面108で、下方を内側に傾斜した傾斜面112で、畳床100を裁断するようになっている。
なお、図示しないが、先に、下方を内側に傾斜した傾斜面112に切断した後、畳床100を、上方を鉛直方向に垂直面108で切断して、畳床100を裁断する場合もある。
また、畳床100の長手方向側である平刺104側も、同様にして裁断されるようになっている。
特許第5120935号公報 特開2011-99215号公報 特開2014-11980号公報 特開2005-124407号公報 特開平10-178860号公報
このように畳床100を裁断する場合、従来は、図7(A)の概略図に示したように、平刺側104は、畳床100の裁断方向Dに移動可能な移動機構201が設けられており、この移動機構202に、例えば、垂直裁断刃を構成する小径の八角刃210と、傾斜裁断刃を構成する下流側の大径のチップソー212を用いて裁断するようになっている。
また、図7(B)の概略図に示したように、框102側は、畳床100の裁断方向Cに移動可能な移動機構202が設けられており、この移動機構202に、例えば、垂直裁断刃を構成する小径のナイフ刃214と、傾斜裁断刃を構成する下流側の大径のチップソー216を用いて裁断するようになっている。
しかしながら、最近では、図示しないが、裁断刃の研磨、交換などの作業を省力化するために、小径の八角刃210、小径のナイフ刃214の代わりに、チップソーを用いる場合が多くなっている。
ところで、畳床100は、図8(A)の断面視で示したように、例えば、インシュレーションボード、藁、ポリスチレンフォーム、アルミニウム、ファイバーシート、プラスチックダンボールなどから構成される芯材120を備えている。
そして、畳床100の表面には、手触り、足触りの触感を改善するために、例えば、不織布などの表面材122が設けられている。
さらに、畳床100の裏面には、例えば、紙、麻、化成品などからなる裏シート材124が設けられている。
このように、畳床100は、様々な素材が組み合わせて使用される複合体であって、このような素材を組み合わせて縫着されている。この場合、図8(B)の断面図に示したように、縫着は、主に、「環縫い」とよばれる一本の縫着糸130によって、輪状に縫着されるようになっている。
従って、特に、小径の刃がチップソーから構成される場合には、回転数が多くなく、しかも、小径のチップソーを駆動する回転モーターの駆動力(トルク)が、比較的小さい。
このため、図示しないが、前述したような、環縫いされた縫着糸130、不織布などの表面材122、裏シート材124が、チップソーのチップ刃によって、巻き上げられて、この巻き上げられた部分(短冊または紐形状)が、チップソーの回転軸に巻き付いて、回転できなくなり、畳床100の裁断不良が発生する。
また、図9に示したように、従来、一般的に用いられている畳床の裁断刃300は、回転駆動軸に軸着される軸着部302と、この軸着部302に軸着された図示しない駆動モーターの回転力によって、所定の速度で回転方向Aに回転される略円板形状の回転刃本体304を備えている。
また、回転刃本体304の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部306が、形成されている。さらに、この突設部306には、それぞれ、回転方向Aの突設面308に、チップ刃310が配置されている。
すなわち、回転刃本体304の鉛直方向と、チップ刃310の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向Aに対して、図9では、例えば、+20°となっている。
また、チップ刃310の接線方向と、切断される畳床100の切断入射面Pとで形成される、切断角度βが、回転方向Aに対して、例えば、+60°となっている。
このため、チップ刃310が切断される畳床100の切断入射面Pに対して接触して切断される際には、図10の拡大図の矢印Bで示したように、回転刃本体304の中心Oから遠い部分304bから、中心Oから近い部分304aに至るようになっている。
従って、従来の畳床の裁断刃300では、例えば、前述したような環縫いされた縫着糸130、不織布などの表面材122、裏シート材124が、チップ刃310によって、図示しないが、巻き上げられて、この巻き上げられた部分が、回転軸に向かって巻き込まれていく。
また、図10の拡大図に示したように、巻き上げられた部分が、チップ刃310の内径側において、突設部306の突設面308に形成された溝部分308aに巻き込まれてしまうことにもなる。
このため、裁断刃300が回転できなくなって、畳床100の裁断不良が発生することになる。
また、特許文献3(特開2014-11980号公報)には、雑草などを刈り取る刈払い機に装着される刈払い用チップソーが開示されている。
この特許文献3の裁断刃400を、畳床100の裁断に用いようとする場合には、図11に示したように、回転刃本体404の鉛直方向と、チップ刃410の接線方向とで形成される、すくい角度αが、0°~-10°に設定されている。
従って、図12に示したように、チップ刃410の接線方向と、切断される畳床100の切断入射面Pとで形成される、切断角度βが、回転方向Aに対して、+70°程度となっている。
このため、この場合にも、チップ刃410が切断される畳床100の切断入射面Pに対して接触して切断される際には、図12の拡大図の矢印Bで示したように、回転刃本体404の中心Oから遠い部分404bから、中心Oから近い部分404aに至るようになっている。
この場合にも、前述したように、従来の裁断刃300と同様に、環縫いされた縫着糸130、不織布などの表面材122、裏シート材124が、チップ刃410によって、図示しないが、巻き上げられて、この巻き上げられた部分が、回転軸に向かって巻き込まれていく。
また、図12の拡大図に示したように、巻き上げられた部分が、チップ刃410の内径側において、突設部406の突設面408に形成された溝部分408aに巻き込まれてしまうことにもなる。
このため、裁断刃400が回転できなくなって、畳床100の裁断不良が発生することになる。
さらに、特許文献4(特開2005-124407号公報)、特許文献5(特開平10-178860号公報)には、草刈性能と耐久性を向上させるとともに、左右どちらに回転させても草刈可能な草刈用チップソーが提案されている。
しかしながら、いずれも左右どちらに回転させても草刈可能なように両面にチップ刃を単に形成したものであって、いずれも前述したような、巻き上げ、巻き込みによる、回転刃の回転不良、裁断不良を解消しているものではない。
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、環縫いされた縫着糸、不織布などの表面材、裏シート材が、裁断刃のチップ刃によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、裁断刃の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床の裁断不良が発生することがない畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、特に、回転数が多くなく、しかも、小径の裁断刃を駆動する回転モーターの駆動力(トルク)が、比較的小さい場合でも、巻き上げ、巻き込みによる、回転刃の回転不良、裁断不良が発生しない畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置を提供することを目的とする。
また、本発明の畳床の裁断方法は、
畳床を裁断する畳床の裁断方法であって、
回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を用いて、
前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断することを特徴とする

このように構成することによって、チップ刃が回転の際に、回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面P、すなわち、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断される。
この際、回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまでの距離Xを設定しているので、畳床を裁断する際に、回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るようになり、確実に切断されることになる。
これにより、例えば、環縫いされた縫着糸、不織布などの表面材、裏シート材が、裁断刃のチップ刃によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、裁断刃の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床の裁断不良が発生せず、確実に所定の裁断寸法に畳床を裁断することができる。
また、本発明の畳床の裁断装置は、
畳床の裁断装置であって、
回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を備え、
前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断するように構成したことを特徴とする
これにより、例えば、環縫いされた縫着糸、不織布などの表面材、裏シート材が、裁断刃のチップ刃によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、裁断刃の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床の裁断不良が発生せず、確実に所定の裁断寸法に畳床を裁断することができる。
また、本発明の畳床の裁断装置は、
畳床の框側または平刺側を断面視で、上方を鉛直方向に垂直面で裁断する垂直裁断刃と、
前記畳床を断面視で、下方を内側に傾斜した傾斜面で裁断する傾斜裁断刃と
を備えた畳床の裁断装置であって、
前記垂直裁断刃、傾斜裁断刃のうち少なくとも一方が、
回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を備え、、
前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断するように構成したことを特徴とする
このように構成することによって、例えば、環縫いされた縫着糸、不織布などの表面材、裏シート材が、裁断刃のチップ刃によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、裁断刃の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床の裁断不良が発生せず、確実に所定の裁断寸法に畳床を図5に示したように、框102側の裁断は、畳を敷き詰めやすいように、断面視で、畳床100を上方を鉛直方向に垂直面108で、下方を内側に傾斜した傾斜面112で、畳床100を裁断することができる。
本発明によれば、チップ刃が回転の際に、回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面P、すなわち、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断される。この際、回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断されることになる。
これにより、例えば、環縫いされた縫着糸、不織布などの表面材、裏シート材が、裁断刃のチップ刃によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、裁断刃の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床の裁断不良が発生せず、確実に所定の裁断寸法に畳床を裁断することができる。
図1は、本発明の畳床の裁断装置に用いられる畳床の裁断刃および畳床の裁断方法を説明する畳床の裁断刃の全体を示す正面図である。 図2は、図1の部分拡大図である。 図3は、畳床の裁断方法を説明する図2と同様な部分拡大図である。 図4は、従来の畳床の裁断装置によって畳床を裁断する状態を説明する上面図である。 図5は、従来の畳床の裁断装置によって畳床を裁断する状態を説明する畳床の部分拡大断面図である。 図6は、従来の畳床の裁断装置200によって畳床を裁断する状態を説明する畳床の部分拡大断面図である。 図7は、従来の畳床の裁断装置によって畳床を裁断する状態を説明する畳床の部分拡大断面図である。 図8は、畳床100の部分拡大断面図である。 図9は、従来の畳床の裁断刃300の全体を示す正面図である。 図10は、従来の畳床の裁断刃300の部分拡大図である。 図11は、従来の畳床の裁断刃300の部分拡大図である。 図12は、従来の畳床の裁断刃300の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の畳床の裁断装置に用いられる畳床の裁断刃および畳床の裁断方法を説明する畳床の裁断刃の全体を示す正面図、図2は、図1の部分拡大図、図3は、畳床の裁断方法を説明する図2と同様な部分拡大図である。
図1~図2において、符号10は、全体で本発明の畳床の裁断刃を示している。
本発明の畳床の裁断刃10は、図示しない畳床の裁断装置の回転駆動軸に軸着される軸着部12を備えている。
そして、この軸着部12に軸着された図示しない畳床の裁断装置の駆動モーターの回転力によって、所定の速度で回転方向Aに回転される略円板形状の回転刃本体14を備えている。
また、回転刃本体14の周縁に一定間隔離間して突設した二次曲線形状の複数の突設部16が、形成されている。さらに、この突設部16には、それぞれ、回転方向Aの突設面18に、チップ刃20が配置されている。
すなわち、回転刃本体14の鉛直方向と、チップ刃20の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向Aに対して、図1に示したように、-30°~-60°の範囲とするのが望ましい。なお、図1では、例えば、-45°の場合を図示している。
また、回転刃本体14の中心Oから、切断される畳床100の切断入射面Pまで設定された距離Xとして距離Xにおいて、チップ刃20の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面P、すなわち、切断される畳床100の切断入射面Pとで形成される、切断角度βが、回転方向Aに対して、0°~-30°の範囲とするのが望ましい。なお、図2、図3では、例えば、例えば、-3°となっている。
さらに、このような範囲に、切断角度βが構成されるように、上記のすくい角度α、回転刃本体14の中心Oから、切断される畳床100の切断入射面Pまでの距離Xを設定して、畳床100を裁断するようにすれば良い。
すなわち、従来の畳床の裁断刃300では、チップ刃310が切断される畳床100の切断入射面Pに対して接触して切断される際には、図10の拡大図の矢印Bで示したように、回転刃本体304の中心Oから遠い部分304bから、近い部分304aに至るようになっている。
従って、従来の畳床の裁断刃300では、例えば、前述したような環縫いされた縫着糸130、不織布などの表面材122、裏シート材124が、チップ刃310によって、図10のように巻き上げられて、この巻き上げられた部分が、回転軸に向かって巻き込まれていく。
また、図10の拡大図に示したように、巻き上げられた部分が、チップ刃310の内径側において、突設部306の突設面308に形成された溝部分308aに巻き込まれてしまうことにもなる。
このため、裁断刃300が回転できなくなって、畳床100の裁断不良が発生することになる。
これに対して、本願発明の畳床の裁断刃10では、前述したように、回転刃本体14の鉛直方向と、チップ刃20の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向Aに対して、図1に示したように、-30°~-60°の範囲に設定されている。
また、回転刃本体14の中心Oから、切断される畳床100の切断入射面Pまで設定された距離Xとして距離Xにおいて、チップ刃20の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面P、すなわち、切断される畳床100の切断入射面Pとで形成される、切断角度βが、回転方向Aに対して、0°~-30°の範囲に設定されている。
しかも、このような範囲に、切断角度βが構成されるように、すくい角度α、回転刃本体14の中心Oから、切断される畳床100の切断入射面Pまでの距離Xを設定して、畳床100を裁断するようになっている。
従って、本願発明の畳床の裁断刃10では、図2、図3に示したように、チップ刃20が回転の際に、切断される畳床100の切断入射面Pに対して接触して切断される。
この際、回転刃本体14の中心Oから、切断される畳床100の切断入射面Pまでの距離Xを設定しているので、畳床100を裁断する際に、図1~図3の矢印Eに示したように、回転刃本体14の中心Oから近い部分14aから、中心Oから遠い部分14bに至るようになり(すなわち、内側から外側に向かって)、確実に切断されることになる(図3の二点鎖線参照)。
これにより、例えば、環縫いされた縫着糸130、不織布などの表面材122、裏シート材124が、畳床の裁断刃10のチップ刃20によって、巻き上げられることがなく、この巻き上げられた部分が、畳床の裁断刃10の回転軸に巻き付かず、円滑に回転でき、畳床100の裁断不良が発生せず、確実に所定の裁断寸法に畳床100を裁断することができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、本発明の畳床の裁断刃10の構造についてのみ説明した。
しかしながら、本発明の畳床の裁断刃10は、畳床の框102側または平刺104側を断面視で、図7に示したように、上方を鉛直方向に垂直面で裁断する垂直裁断刃と、畳床を断面視で、下方を内側に傾斜した傾斜面で裁断する傾斜裁断刃とを備えた畳床の裁断装置において、垂直裁断刃、傾斜裁断刃のうち少なくとも一方に、本発明の畳床の裁断刃10を採用することができる。
さらに、このような2つの裁断刃を有する畳床の裁断装置以外にも、複数または単数の裁断刃にも適用可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、縁無し畳、縁付き畳などの畳に用いる畳床の裁断刃および畳床の裁断方法ならびに畳床の裁断装置に適用することができる。
1 裁断装置
10 畳床の裁断刃
12 軸着部
14 回転刃本体
14a 中心Oから近い部分
14b 中心Oから遠い部分
16 突設部
18 突設面
20 チップ刃
100 畳床
102 框
102a 一方側
102b 他方側
104 平刺側
108 垂直面
112 傾斜面
114 畳床押さえ部材
120 芯材
122 表面材
124 裏シート材
130 縫着糸
200 裁断装置
201、202 移動機構
204 垂直裁断刃
206 傾斜裁断刃
210 八角刃
212 チップソー
214 ナイフ刃
216 チップソー
300 裁断刃
302 軸着部
304 回転刃本体
304a 中心Oから近い部分
304b 中心Oから遠い部分
306 突設部
308 突設面
308a 溝部分
310 チップ刃
400 裁断刃
404 回転刃本体
404a 中心Oから近い部分
404b 中心Oから遠い部分
406 突設部
408 突設面
408a 溝部分
410 チップ刃
A 回転方向
B 矢印
C、D 裁断方向
E 矢印
O 中心
P 切断入射面
X 距離
α すくい角度
β 切断角度
γ 傾斜角度

Claims (3)

  1. 畳床を裁断する畳床の裁断方法であって、
    回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
    前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
    前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
    前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
    前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を用いて、
    前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
    前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断することを特徴とする畳床の裁断方法。
  2. 畳床の裁断装置であって、
    回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
    前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
    前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
    前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
    前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を備え、
    前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
    前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断するように構成したことを特徴とする畳床の裁断装置
  3. 畳床の框側または平刺側を断面視で、上方を鉛直方向に垂直面で裁断する垂直裁断刃と、
    前記畳床を断面視で、下方を内側に傾斜した傾斜面で裁断する傾斜裁断刃と
    を備えた畳床の裁断装置であって、
    前記垂直裁断刃、傾斜裁断刃のうち少なくとも一方が、
    回転駆動軸に軸着され、所定の速度で回転される略円板形状の回転刃本体と、
    前記回転刃本体の周縁に一定間隔離間して突設した曲線形状の複数の突設部と、
    前記突設部の回転方向の突設面に配置されたチップ刃と、
    前記チップ刃が回転の際に、前記回転刃本体の中心Oから近い部分から、遠い部分に至るように、切断される畳床の切断入射面Pに対して接触して切断されるように構成され、
    前記回転刃本体の鉛直方向と、前記チップ刃の接線方向とで形成される、すくい角度αが、回転方向に対して、-30°~-60°の範囲であるチップ刃とを備えた畳床の裁断刃を備え、、
    前記回転刃本体の中心Oから、切断される畳床の切断入射面Pまで設定された距離Xとして、
    前記距離Xにおいて、前記チップ刃の接線方向と、距離Xにおいて設定される水平方向の切断入射面Pに対して、切断角度βが、回転方向に対して、0°~-30°の範囲となるように畳床を裁断するように構成したことを特徴とする畳床の裁断装置。
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