JP7224118B2 - 安全確認評価装置、車載装置、これらを備えた安全確認評価システム、安全確認評価方法、及び安全確認評価プログラム - Google Patents

安全確認評価装置、車載装置、これらを備えた安全確認評価システム、安全確認評価方法、及び安全確認評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は安全確認評価装置、車載装置、これらを備えた安全確認評価システム、安全確認評価方法、及び安全確認評価プログラムに関する。
特許文献1には、交差点における安全運転度を判定する安全運転度判定装置が提案されている。前記安全運転度判定装置は、速度検出部、ヨーレート検出部、加速度検出部、車両位置検出部、地図データベース、及びコントローラを含んで構成されている。
前記コントローラでは、交差点への右左折進入の情報を受けて、車両の速度、ヨーレート、加速度等の交差点通過特性値の演算を行い、該交差点通過特性値を前記地図データベースの情報から求めた交差点の曲率半径と対応付けて記録部に記録させておき、前記交差点の曲率半径の分類ごとの前記交差点通過特性値に基づいて、運転者の安全運転度を判定する処理が行われる構成になっている。
[発明が解決しようとする課題]
特許文献1記載の安全運転度判定装置では、交差点通過時の速度、ヨーレート、加速度等の車両の走行状態に基づいて、運転者の安全運転度が判定されている。そのため、交差点通過時などの右左折時において、運転者が適切な安全確認を行っているのかどうかなど、運転者の安全確認行動までは評価することができていないという課題があった。
特開2015-76000号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、交差点における運転者の安全確認行動を、運転者の挙動、特に顔の向きや視線の向きから正確に評価することができる安全確認評価装置、車載装置、これらを備えた安全確認評価システム、安全確認評価方法、及び安全確認評価プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本開示に係る安全確認評価装置(1)は、車両の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価装置であって、
前記車両の交差点への進入時刻を推定する交差点推定部と、
前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を取得する情報取得部と、
前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(1)によれば、前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作が評価される。したがって、前記交差点における前記運転者の安全確認動作を、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報に基づいて適切に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(2)は、上記安全確認評価装置(1)において、前記評価部が、前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
前記進入時刻より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する第1評価部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(2)によれば、前記進入時刻より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作が評価される。したがって、前記交差点への進入前における前記運転者の左右の安全確認動作を正確に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(3)は、上記安全確認評価装置(1)又は(2)において、前記評価部が、前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
前記進入時刻より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第2評価部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(3)によれば、前記進入時刻より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作が評価される。したがって、前記交差点への進入後における前記運転者の前記進路変更方向に対する安全確認動作を正確に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(4)は、上記安全確認評価装置(1)~(3)のいずれかにおいて、前記評価部が、
前記進入時刻の前後所定時間における前記車両の速度に基づいて、前記運転者の減速意識を評価する第3評価部を備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(4)によれば、前記進入時刻の前後所定時間における前記車両の速度に基づいて、前記運転者の減速意識が評価される。したがって、前記交差点における前記運転者の安全確認意識を正確に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(5)は、上記安全確認評価装置(1)において、
前記評価部が、
前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
前記進入時刻より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する第1評価部と、
前記進入時刻より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第2評価部と、
前記進入時刻の前後所定時間における前記車両の速度に基づいて、前記運転者の減速意識を評価する第3評価部と、
前記第1評価部、前記第2評価部、及び前記第3評価部の評価に基づいて、前記交差点毎の評価点を算出する評価点算出部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(5)によれば、前記第1評価部により前記交差点への進入前における前記運転者の左右の安全確認動作を正確に評価することができる。また、前記第2評価部により前記交差点への進入後における前記運転者の前記進路変更方向に対する安全確認動作を正確に評価することができる。さらに前記第3評価部により、前記交差点における前記運転者の安全確認意識を正確に評価することができる。これら前記第1評価部、前記第2評価部、及び前記第3評価部の評価に基づいて、前記交差点毎の評価点を算出することにより、前記交差点全体における安全確認動作をより高度に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(6)は、上記安全確認評価装置(2)~(5)のいずれかにおいて、前記評価部が、
前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの上下の振り角度及び振り時間を検出する第2検出部と、
前記進入時刻の前後所定時間に、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの前記情報を安全確認動作の評価対象から除外する評価対象除外部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(6)によれば、前記進入時刻の前後所定時間に、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの前記情報が安全確認動作の評価対象から除外される。したがって、前記運転者が、例えば、スマートフォンを操作して下を向いている場合などのよそ見をしている場合を前記評価対象から除外することができ、前記評価の精度を高めることができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(7)は、上記安全確認評価装置(1)において、
交差点手前の所定地点における前記車両の速度を取得する車速取得部と、
該車速取得部により取得された前記車両の速度に基づいて、道路の種類を判定する道路種別判定部と、
前記道路の種類毎に、前記運転者が行うべき安全確認動作の評価条件が設定され、これら評価条件がテーブル化されて記憶された評価条件テーブル記憶部と、
前記道路種別判定部により判定された前記道路の種類に応じて、前記評価条件を切り替える評価条件切替部とを備え、
前記評価部が、前記評価条件切替部により切り替えられた前記評価条件に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価することを特徴としている。
上記安全確認評価装置(7)によれば、交差点手前の所定地点における前記車両の速度に基づいて、前記道路の種類が判定され、該判定された道路の種類に応じて、前記評価条件が切り替えられ、該切り替えられた前記評価条件に基づいて、前記運転者の安全確認動作が評価される。
例えば、道幅が広い道路の交差点と、道幅が狭い道路の交差点とでは、交差点を曲がる際に必要な安全確認動作は必ずしも同じではない。そのため、前記道路の種類に応じた前記評価条件を用いることにより、前記交差点における運転者の安全確認動作の評価をより精度良く実行することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(8)は、上記安全確認評価装置(7)において、
前記車速取得部が、
前記車両の角速度から推定された交差点通過時刻より所定時間手前の地点における前記車両の速度、又は前記交差点通過時刻の地点より所定距離手前の地点における前記車両の速度を取得するものであることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(8)によれば、前記車両の角速度から推定された交差点通過時刻より所定時間手前の地点における前記車両の速度、又は前記交差点通過時刻の地点より所定距離手前の地点における前記車両の速度を、前記道路の種類の判定に用いることにより、地図情報などを利用することなく、簡易に道路の種類を判定することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(9)は、上記安全確認評価装置(7)又は(8)において、前記道路種別判定部が、前記道路の種類として、幹線道路、又は生活道路であるかを判定するものであることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(9)によれば、前記道路種別判定部によって、前記道路の種類が幹線道路、又は生活道路であるかが判定されるので、前記幹線道路、又は前記生活道路に応じて設定された前記評価条件で、前記運転者の安全確認動作をより的確に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価装置(10)は、上記安全確認評価装置(2)~(6)のいずれかにおいて、
前記評価部が、
前記進入時刻より後の前記車両の角度変化量を算出する角度変化算出部と、
該角度変化算出部で算出された前記車両の角度変化量が所定値に到達するまでの間に取得された、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第4評価部とを備えていることを特徴としている。
上記安全確認評価装置(10)によれば、前記車両の角度変化量が所定値に到達するまでの間に取得された、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作が評価される。したがって、前記交差点で前記車両が右折又は左折する状況と、前記運転者の安全確認動作とをより的確に対応付けることができ、前記交差点への進入後における前記運転者の前記進路変更方向に対する安全確認動作をより正確に評価することができる。
また本開示に係る車載装置は、車両に搭載される車載装置であって、
前記車両の運転者の画像を撮像するカメラ部と、
該カメラ部で撮像された前記画像から前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を検出する画像情報検出部と、
該画像情報検出部で検出された前記情報を記憶する画像情報記憶部と、
前記車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、
該車両挙動検出部で検出された車両挙動を記憶する車両挙動記憶部と、
前記画像情報記憶部に記憶された前記情報と、前記車両挙動記憶部に記憶された前記車両挙動とを、前記運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価装置に出力する出力部とを備えていることを特徴としている。
上記車載装置によれば、前記情報と前記車両挙動とを前記安全確認評価装置に出力することができ、前記安全確認評価装置に前記運転者の安全確認動作の評価を実行させることができ、前記車載装置の処理負担を軽減することができる。
また本開示に係る安全確認評価システムは、上記安全確認評価装置(1)~(10)のいずれかと、上記車載装置とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記安全確認評価システムによれば、上記安全確認評価装置(1)~(10)のいずれかと、上記車載装置とを含んで構成されているので、上記安全確認評価装置(1)~(10)の効果を得ることができ、また、前記車載装置の処理負担を軽減することができ、低コストで導入可能なシステムを構築することができる。
また本開示に係る安全確認評価方法は、車両の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価方法であって、
前記車両の交差点への進入時刻を推定する進入時刻推定ステップと、
前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかに関する情報を取得する情報取得ステップと、
前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価ステップとを含むステップを実行させることを特徴としている。
上記安全確認評価方法によれば、前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価するので、前記交差点における前記運転者の安全確認動作を、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報に基づいて正確に評価することができる。
また本開示に係る安全確認評価プログラムは、車両の運転者の安全確認動作を評価する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための安全確認評価プログラムであって、前記少なくとも1つのコンピュータに、
前記車両の交差点への進入時刻を推定する進入時刻推定ステップと、
前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかに関する情報を取得する情報取得ステップと、
前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価ステップとを実行させることを特徴としている。
上記安全確認評価プログラムによれば、前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価するので、前記交差点における前記運転者の安全確認動作を、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報に基づいて正確に評価することが可能な安全確認評価装置を実現することができる。
実施の形態(1)に係る安全確認評価システムの適用例を示す概略図である。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムで用いられる車載装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムで用いられるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係るサーバ装置が備えている交差点推定部の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係るサーバ装置が備えている安全確認評価部の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムで行われる交差点への進入時刻の推定方法を説明するためのタイミングチャートである。 (a)~(c)は、実施の形態(1)に係るサーバ装置で行われる安全確認動作の評価方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムにおける車載装置が行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムにおける車載装置が行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムにおけるサーバ装置が行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る安全確認評価システムにおけるサーバ装置が行う安全確認評価の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係る安全確認評価システムで用いられるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 評価条件テーブル記憶部に記憶される評価条件テーブルの一例を示すデータ構成図である。 実施の形態(2)に係るサーバ装置が行う道路種別判定処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係るサーバ装置が行う別の道路種別判定処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係るサーバ装置が行う安全確認評価の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(3)に係るサーバ装置が備えている安全確認評価部の構成の一例を示すブロック図である。 評価条件テーブル記憶部に記憶される評価条件テーブルの一例を示すデータ構成図である。 実施の形態(3)に係るサーバ装置が行う安全確認評価の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る安全確認評価装置、車載装置、これらを備えた安全確認評価システム、安全確認評価方法、及び安全確認評価プログラムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
[適用例]
図1は、実施の形態(1)に係る安全確認評価システムの適用例を示す概略図である。
安全確認評価システム1は、車両2の運転者の安全確認動作を評価するためのシステムであって、少なくとも1台以上の車両2に搭載される車載装置10と、各車載装置10で取得されたデータを処理する少なくとも1つ以上のサーバ装置40とを含んで構成されている。サーバ装置40が、本発明の「安全確認評価装置」の一例である。
車載装置10が搭載される車両2は、特に限定されない。本適用例では、各種の事業を営む事業者が管理する車両が対象とされ得る。例えば、運送事業者が管理するトラック、バス事業者が管理するバス、タクシー事業者が管理するタクシー、カーシェアリング事業者が管理するカーシェア車両、レンタカー事業者が管理するレンタカー、会社が所有している社有車などが対象とされ得る。
車載装置10とサーバ装置40とは、通信ネットワーク3を介して通信可能に構成されてもよい。通信ネットワーク3には、基地局を含む携帯電話網(3G/4G)や無線LAN(Local Area Network)などの無線通信網を含んでもよいし、公衆電話網などの有線通信網、インターネット、又は専用網などを含んでもよい。
また、車両2を管理する事業者の端末装置80(以下、事業者端末という。)が、通信ネットワーク3を介してサーバ装置40と通信可能に構成されてもよい。事業者端末80は、通信機能を備えたパーソナルコンピュータでもよいし、携帯電話、スマートフォン、又はタブレット装置などの携帯情報端末などでもよい。
安全確認評価システム1では、サーバ装置40が、車両2の交差点進入時刻(以下、進入時刻ともいう。)を推定する処理を行う。例えば、サーバ装置40が、車載装置10で取得された車両2の角速度データを蓄積し、蓄積された車両2の角速度データに基づいて、前記進入時刻を推定してもよい。前記進入時刻は、換言すれば、車両2が右左折を始めた時刻(右左折開始時刻)であり、交差点への進入前と進入後とにおける運転者の安全確認動作を評価するための境界時刻としての役割も備えている。
また、交差点とは、例えば、2本以上の道路と道路が交差する分岐点であり、十字路(四叉路)の他、T字路やY字路を含んでもよく、また、四叉路以上の交差点を含んでもよい。また、信号機、横断歩道の有無は問わない。換言すれば、交差点とは、車両2が、右折又は左折により進行方向を切り替える地点を含み、上記した道路と道路が交差する部分の他、道路と沿道施設(店舗、駐車場など)に至る通路が交差する部分、すなわち、沿道施設への出入口地点も含んでもよい。前記沿道施設に至る通路には歩道部分を含んでもよい。
さらに、サーバ装置40は、車載装置10で取得された車両2の運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報(以下、向き情報ともいう。)を蓄積し、前記推定された進入時刻の前後所定時間に取得された前記向き情報に基づいて、運転者の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、サーバ装置40は、進入時刻より前の所定時間と、進入時刻より後の所定時間とにおける運転者の安全確認動作をそれぞれ評価する処理などを行い、これら評価結果を記憶する。
そして、例えば、事業者端末80から要求があった場合に、車両2の運転者の安全確認動作の評価結果などの情報を、通信ネットワーク3を介して事業者端末80に提供する処理を行う。
安全確認評価システム1によれば、地図データベースなどの交差点情報を用いることなく、車両2の角速度データを用いた、簡素かつ低コストの構成で、車両2が交差点に進入した時刻を推定することが可能となる。
また、サーバ装置40によれば、推定された進入時刻の前後所定時間に取得された前記向き情報に基づいて、運転者の安全確認動作が評価される。したがって、交差点への進入前後における運転者の安全確認行動を、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかから適切に評価することが可能となる。
[構成例]
図2は、実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1で用いられる車載装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態(1)に係る車載装置10は、カメラ部11、制御部20、及び記憶部30を含んで構成されている。カメラ部11で運転者の画像が撮像され、撮像された画像が制御部20で解析される。例えば、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかが解析される。
また、車載装置10には、車両2の慣性力を検出する慣性センサ12、位置検出部としてのGPS(Global Positioning System)受信機15、又は音声出力部としてのスピーカ16が装備されてもよいし、通信部17、外部インターフェース(外部I/F)18が装備されてもよい。慣性センサ12とGPS受信機15は、本発明の「車両挙動検出部」の一例である。
カメラ部11は、例えば、図示しないレンズ部、撮像素子部、光照射部、インターフェース部、これら各部を制御するカメラ制御部などを含んで構成されている。前記撮像素子部は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、フィルタ、マイクロレンズなどを含んで構成されている。前記撮像素子部は、可視領域の光を受けて撮像画像を形成できるものを含む他、紫外線又は赤外線を受けて撮像画像を形成できるCCD、CMOS、或いはフォトダイオード等の赤外線センサを含んでもよい。前記光照射部は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含み、また、昼夜を問わず運転者の状態を撮像できるように赤外線LEDなどを用いてもよい。カメラ部11は、単眼カメラでもよいし、ステレオカメラであってもよい。
前記カメラ制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、画像処理回路などを含んで構成されている。前記カメラ制御部が、前記撮像素子部や前記光照射部を制御して、該光照射部から光(例えば、近赤外線など)を照射し、前記撮像素子部でその反射光を撮像する制御などを行う。カメラ部11は所定のフレームレート(例えば、毎秒30~60フレーム)で画像を撮像し、カメラ部11で撮像された画像のデータが制御部20へ出力される。
慣性センサ12には、車両2の角速度を検出する角速度センサ13が含まれている。角速度センサ13には、少なくとも鉛直軸回り(ヨー方向)の回転に応じた角速度、すなわち、車両2の左右方向への回転(旋回)に応じた角速度データを検出可能なセンサ、例えば、ジャイロセンサ(ヨーレートセンサともいう)を用いることができる。
また、角速度センサ13には、鉛直軸回りの1軸ジャイロセンサの他、左右方向の水平軸回り(ピッチ方向)の角速度も検出する2軸ジャイロセンサ、さらに前後方向の水平軸回り(ロール方向)の角速度も検出する3軸ジャイロセンサを用いてもよい。これらジャイロセンサには、振動式ジャイロセンサの他、光学式、機械式のジャイロセンサを用いてもよい。
また、角速度センサ13の鉛直軸回りの角速度の検出方向については、例えば、時計回りを正方向に、半時計回りを負方向に設定してもよい。この場合、車両2が右方向に旋回すれば正の角速度データが検出され、左方向に旋回すれば負の角速度データが検出される。角速度センサ13では、所定の周期(例えば、33ms周期)で角速度が検出され、検出された角速度データが、検出時刻と対応付けて記憶部30の慣性データ記憶部32に記憶される。
また、慣性センサ12は、車両2の加速度を検出する加速度センサ14を含んで構成されてもよいし、角速度センサ13と加速度センサ14とを一つのパッケージに搭載したものであってもよい。加速度センサ14には、XYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサを用いてもよいし、2軸、1軸の加速度センサを用いてもよい。3軸加速度センサには、静電容量型の他、ピエゾ抵抗型などの半導体方式の加速度センサを用いてもよい。加速度センサ14で検出された加速度データが、検出時刻と対応付けて慣性データ記憶部32に記憶されてもよい。
GPS受信機15は、アンテナ15aを介して人工衛星からのGPS信号を所定周期で受信して、現在地の位置データ(緯度、経度)を検出する。GPS受信機15で検出された位置データは、位置検出時刻と対応付けて記憶部30の位置データ記憶部33に記憶される。なお、車両2の自車位置を検出する装置は、GPS受信機15に限定されるものではない。例えば、GPSの他、日本の準天頂衛星、ロシアのグロナス(GLONASS)、欧州のガリレオ(Galileo),中国のコンパス(Compass)等の他の衛星測位システムに対応した測位装置であってもよい。
通信部17は、本発明の「出力部」の一例であり、通信ネットワーク3を介してサーバ装置40にデータ出力などを行うための通信モジュールを含んで構成されている。
外部I/F18は、例えば、車外を撮像する車外カメラなどの車載機器(図示せず)との間でデータや信号の授受を行うためのインターフェース回路や接続コネクタなどを含んで構成されている。
制御部20は、画像情報検出部21を含んで構成され、さらに時刻t0検出部22、車速演算部23、時刻t0取消部24を含んで構成されてもよい。制御部20は、例えば、CPUなどの1つ以上のハードウェアプロセッサを含んで構成されている。
制御部20は、車載装置10で取得した各種データを記憶部30に記憶する処理を行う。また、制御部20は、記憶部30に記憶された各種データやプログラムを読み出して、該プログラムを実行することで、画像情報検出部21、さらに時刻t0検出部22、車速演算部23、時刻t0取消部24の動作を実現する。
画像情報検出部21は、カメラ部11で撮像された画像から運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報(向き情報)を検出する処理などを行う。画像情報検出部21は、例えば、画像処理プロセッサなどを含んで構成されてもよい。画像情報検出部21で検出された前記向き情報などが画像情報記憶部31に記憶される。また、画像情報記憶部31には、前記向き情報とともに、カメラ部11で撮影された画像、その撮像時刻などをそれぞれ対応付けて記憶するようにしてもよい。
運転者の顔の向きは、例えば、運転者の顔のX軸(左右軸)回りの角度(上下の向き)であるピッチ(Pitch)角、顔のY軸(上下軸)回りの角度(左右の向き)であるヨー(Yaw)角、及び顔のZ軸(前後軸)回りの角度(左右傾き)であるロール(Roll)角で示してよく、少なくとも左右の向きを示すピッチ角が含まれる。またこれらの角度は、所定の基準方向に対する角度で示すことができ、例えば、前記基準方向が、運転者の正面方向に設定されてもよい。
また、運転者の視線の向きは、例えば、運転者の顔の向きと、目領域の情報(目頭、眼尻及び瞳孔の位置など)との関係から推定される、3次元座標上における視線ベクトルV(3次元ベクトル)などで示すことができる。視線ベクトルVは、例えば、運転者の顔のX軸(左右軸)回りの角度(上下の向き)であるピッチ角、顔のY軸(上下軸)回りの角度(左右の向き)であるヨー角、及び顔のZ軸(前後軸)回りの角度(左右傾き)であるロール角のうち、少なくとも1つと、前記目領域の情報とから推定されたものでもよい。また、視線ベクトルVは、その3次元ベクトルの一部の値を顔の向きのベクトルの値と共通(例えば、3次元座標の原点を共通)にして示したり、顔の向きのベクトルを基準とした相対角度(顔の向きのベクトルの相対値)で示したりしてもよい。
時刻t0検出部22は、角速度センサ13で検出された角速度データが所定の角速度閾値ωthを超えた時刻t0を検出する処理を行う。
車速演算部23は、GPS受信機15で検出された位置(経度、緯度)データを用いて、車両2の速度を演算する処理を行う。
時刻t0取消部24は、時刻t0検出部22で検出された時刻t0における車両2の車速が所定速度以上である場合、時刻t0を取り消す処理を行う。また、時刻t0検出部22で検出された時刻t0が、前回検出された時刻t0’から所定時間以上経過していない場合、換言すれば、時刻t0の検出間隔が所定時間未満である場合、今回の時刻t0を取り消す処理を行ってもよい。
記憶部30は、画像情報記憶部31、慣性データ記憶部32、位置データ記憶部33、プログラム記憶部34を含んで構成されている。慣性データ記憶部32と位置データ記憶部33は、本発明の「車両挙動記憶部」の一例である。
記憶部30は、例えば、Random Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)など、1つ以上の記憶装置で構成されている。また、記憶部30は、メモリーカードなどの着脱可能な記憶装置を含んで構成してもよい。なお、RAM及びROMを制御部20に含んで構成してもよい。
画像情報記憶部31には、制御部20の画像情報検出部21で、画像解析などにより検出された運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの向きを含む情報が記憶される。
慣性データ記憶部32には、角速度センサ13で検出された角速度データなどが記憶される。位置データ記憶部33には、GPS受信機15で検出された位置(経度、緯度)データが記憶される。プログラム記憶部34には、制御部20で実行される各種プログラムが記憶される。
車載装置10は、上記した各部が1つの筐体内に収納された、コンパクトな構成にすることが可能である。その場合における車載装置10の車内設置箇所は、カメラ部11で少なくとも運転者の顔を含む視野を撮像できる位置であれば、特に限定されない。例えば車両2のダッシュボード中央付近の他、ハンドルコラム部分、メーターパネル付近、ルームミラー近傍位置、又はAピラー部分などに設置してもよい。また、カメラ部11の仕様(例えば、画角や画素数(縦×横)など)及び位置姿勢(例えば、取付角度や所定の原点(ハンドル中央位置など)からの距離など)を含む情報がカメラ部11又は記憶部30に記憶されてもよい。また、カメラ部11は、車載装置10と一体に構成される形態の他、車載装置10に外付けされる形態であってもよい。
図3は、実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1で用いられるサーバ装置40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態に係るサーバ装置40は、例えば、通信ユニット41、制御ユニット50、記憶ユニット70を含んで構成されている。
通信ユニット41は、通信ネットワーク3を介して、車載装置10や事業者端末80などの外部装置との間で各種のデータや信号を送信したり、受信したりするための通信制御を行う装置で構成されている。
制御ユニット50は、交差点推定部51、情報取得部56、安全確認評価部57を含んで構成されている。制御ユニット50は、例えば、CPUなどの1つ以上のハードウェアプロセッサを含んで構成されている。安全確認評価部57は、本発明の「評価部」の一例である。
記憶ユニット70は、画像情報蓄積部73、評価情報記憶部74、プログラム記憶部75を含んで構成され、さらに慣性データ蓄積部71と位置データ蓄積部72を含んで構成されてよい。記憶ユニット70は、例えば、HDD、SSDなど、1つ以上の大容量記憶装置で構成されている。
慣性データ蓄積部71には、車載装置10から取得した角速度データ(時刻t0のデータなども含む)などが蓄積される。位置データ蓄積部72には、車載装置10から取得した、GPS受信機15で検出された位置データ(経度、緯度)などが蓄積される。画像情報蓄積部73には、車載装置10から取得した、前記向き情報を含む画像情報が蓄積される。評価情報記憶部74には、各交差点での運転者の安全確認動作の評価結果などの情報が記憶される。また、プログラム記憶部75には、制御ユニット50で実行される各種プログラムが記憶される。
制御ユニット50は、車載装置10から取得した各種データを記憶ユニット70に記憶する処理を行う。また、制御ユニット50は、記憶ユニット70に記憶された各種データやプログラムを読み出して、該プログラムを実行することで、交差点推定部51、安全確認評価部57などの動作を実現する。
図4は、サーバ装置40が備えている交差点推定部51の構成の一例を示すブロック図である。
交差点推定部51は、積分値演算部52と、時刻t5検出部53とを含み、さらに時刻t5検出取り止め部54と、方向推定部55とを含んで構成されてよい。交差点推定部51は、記憶ユニット70の慣性データ蓄積部71に記憶された車両2の角速度データに基づいて、車両2の交差点への進入時刻を推定する処理を行う。
積分値演算部52は、交差点通過時刻を示す時刻t0の前後所定時間の角速度データの積分値を演算する。時刻t5検出部53は、積分値演算部52で演算された積分値が、所定の積分比率に到達した時刻t5を検出し、当該時刻t5を交差点への進入時刻として推定する処理を行う。
時刻t5検出取り止め部54は、積分値演算部52で演算された積分値が、所定の道路交差角度の範囲内にない場合に、時刻t5検出部53による進入時刻t5の検出を取り止める処理を行う。
方向推定部55は、積分値演算部52で演算された積分値の正負に基づいて、車両2の右左折方向を推定する。本実施の形態の一例では、積分値が正の場合、右折と推定し、積分値が負の場合、左折と推定する。
図5は、サーバ装置40が備えている安全確認評価部57の構成の一例を示すブロック図である。
安全確認評価部57は、交差点推定部51で推定された進入時刻t5の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する処理を行う。
安全確認評価部57は、第1検出部58、第1評価部59、第2評価部60、第3評価部61、及び評価点算出部62を含んで構成され、さらに、第2検出部63と評価対象除外部64とを含んで構成されてもよい。
第1検出部58は、画像情報蓄積部73に蓄積された前記向き情報に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間内における運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する。例えば、第1検出部58は、進入時刻t5の前後所定時間内に取得された前記向き情報の経時変化を検出する。
第1評価部59は、進入時刻t5より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、第1評価部59では、進入時刻t5より前の所定時間に、右方向の安全確認と、左方向の安全確認とが行われたかを判定する。なお、左右の各方向の検出順序は問わない。
前記右方向の安全確認については、[評価項目1]右方向への振り角度が所定角度以上であるかを判定し、また、[評価項目2]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているかを判定する。同様に、前記左方向の安全確認については、[評価項目3]左方向への振り角度が所定角度以上であるかを判定し、また、[評価項目4]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているかを判定する。
第2評価部60は、進入時刻t5より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点での進路変更方向、例えば、右折先又は左折先の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、第2評価部60では、進入時刻t5より後の所定時間に、進路変更方向に対する安全確認が行われたかを判定する。
前記進路変更方向の安全確認については、[評価項目5]右左折する進路変更方向への振り角度が所定角度以上であるかを判定し、[評価項目6]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているかを判定する。
第3評価部61は、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度に基づいて、運転者の減速意識を評価する処理を行う。例えば、第3評価部61では、[評価項目7]進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度の最高値が、所定の上限速度以下であるかを判定することにより、減速意識の有無を評価する。
評価点算出部62は、第1評価部59、第2評価部60、及び第3評価部61の評価に基づいて、交差点毎の評価点を算出する処理を行う。例えば、評価点算出部62は、上記した評価項目1から7の各項目で判定された評価点を合計して、交差点の評価点を算出し、算出した評価点を記憶ユニット70の評価情報記憶部74に記憶する処理を行う。
第2検出部63は、画像情報蓄積部73に蓄積された前記向き情報に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間内における、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの上下の振り角度及び振り時間を検出する。例えば、第2検出部63は、進入時刻t5の前後所定時間内に取得された前記向き情報の経時変化を検出する。
評価対象除外部64は、第1検出部58及び第2検出部63での検出結果に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間に、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの前記向き情報を安全確認動作の評価対象から除外する処理を行う。所定値以上の上下の振り角度には、上下方向への脇見であると判定し得る角度を設定することができる。
また、別の形態に係るサーバ装置40では、プレゼンテーション層として動作するWebサーバ、アプリケーション層として動作するアプリケーションサーバ、データベース層として動作するデータベースサーバを含む、クラウドサービスを提供可能な構成としてもよい。なお、クラウドサービスを提供するためのサーバの構成は、上記した3層構造に限定されない。
前記Webサーバは、通信ユニット41として動作するものであり、例えば、事業者端末80のブラウザから要求されたHTTPリクエストを処理して、前記アプリケーションサーバに該当する処理を指示したり、又は前記アプリケーションサーバから処理結果を受け取り、ブラウザを通じて事業者端末80に処理結果を提示したりする処理を行う。
前記アプリケーションサーバは、制御ユニット50として動作するものであり、例えば、前記Webサーバからの要求に応じ、前記データベースサーバにアクセスして、処理に必要なデータの検索やデータの抽出を行い、交差点推定部51、安全確認評価部57などの処理を行う。
前記データベースサーバは、記憶ユニット70として動作するものであり、例えば、車載装置10から取得した慣性データ、画像情報、評価情報を含む各種データを管理し、前記アプリケーションサーバからの要求に応じて、データの検索、抽出、保存などの処理を行う。
[動作例]
図6は、実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1において、車両2が交差点で右左折したときの交差点進入時刻の推定方法を説明するためのタイミングチャートであり、車両2の角速度の経時変化の一例を示している。
時刻t0は、車両2の角速度(ω)データから推定された交差点通過時刻を示している。時刻t5は、角速度データから推定された交差点進入時刻を示している。
時刻t0は、車両2の角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL未満の状態から所定の角速度閾値ωth以上となった時刻を示している。所定の角速度閾値ωthは、所定の角速度下限値ωLよりも大きな値に設定されている。角速度下限値ωLは、例えば、5dps~15dpsのいずれかの値、角速度閾値ωthは、例えば、15dps~50dpsのいずれかの値に設定することができる。所定の角速度下限値ωLは、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度値に設定してもよい。また、所定の角速度閾値ωthは、例えば、車両2が交差点を曲がっている(右左折中である)ときに検出される角速度値に設定してもよい。なお、時刻t0は、車載装置10で検出してもよいし、サーバ装置40で検出してもよい。
なお、車両2が交差点で右左折する場合、車両2は速度を落として走行する。そのため、時刻t0での車速が、所定の交差点上限速度以上である場合は、交差点を右左折中ではないと見做し、時刻t0を取り消してもよい。
時刻t0での車速は、車載装置10のGPS受信機15で検出された位置データに基づいて、例えば、位置データの検出周期の移動距離(経緯度の変化)から算出される。この場合、角速度センサ13による角速度の検出周期は、GPS受信機15による位置データの検出周期よりも短い。したがって、時刻t0での位置データの誤差を少なくするため、時刻t0の直前に検出された位置データから演算した車速を、時刻t0での車速とすることが好ましい。
また、角速度データが角速度閾値ωth以上となった後の所定時間内、例えば1~3秒程度以下の短時間内に、角速度の向きが変化(正から負、または負から正に変化)した場合、交差点を右左折中ではない、例えば、急なハンドル操作で車線変更したと見做し、時刻t0を取り消してもよい。
また、時刻t0と、前回の交差点通過時刻t0’との間隔(時間)が、所定の閾値時間Th以上でない場合は、交差点を右左折中ではないと見做し、時刻t0を取り消してもよい。所定の閾値時間Thには、例えば、カーブが連続している道路を走行していると推定できる時間、例えば、10~20秒間程度の時間を設定することができる。
交差点進入時刻である時刻t5の推定方法は、まず、時刻t0の前後所定時間(±n秒間)の角速度データを、交差点進入時刻を推定するための分析データ範囲に設定する。すなわち、時刻t0は、分析データ範囲の中心点となっている。前記±n秒間は、例えば、±10~20秒間のいずれかの時間に設定できる。
次に、分析データ範囲の角速度データの積分値θを演算する。積分値θは、車両2が曲がった(右左折したときの)角度を示す。このときに、角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL以上の角速度データのみを演算してもよい。角速度下限値ωLには、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度値を設定することができる。これにより、演算された積分値θに、蛇行走行などに伴う角速度の誤差成分が含まれないようにできる。
角速度データの積分値θが、所定の積分比率θr(積分値θに対する比率)に到達した時刻を、時刻t5、すなわち交差点進入時刻として検出する。
積分比率θrは、例えば、角速度データの積分値θの10%以下のいずれかの割合x%に設定することができる。なお、積分値θの値に応じて、積分比率θrの設定値を変更してもよいし、時刻t0-n秒間における角速度の変化状態に応じて、積分比率θrの設定値を変更してもよい。例えば、時刻t0-n秒間に、角速度下限値ωL以上で角速度閾値ωth未満の角速度データが検出された場合、積分比率θrを設定値よりも高い値に変更する構成にしてもよい。
上記角速度データの積分値θの絶対値は角度を示す。積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にない場合、交差点ではないと見做し、時刻t5を取り消してもよい。所定の道路交差角度の範囲には、例えば、交差角度下限値から交差角度上限値の範囲(例えば、40度~120度)を設定してもよい。
また、分析データ範囲の角速度データの積分値θが正の値であれば右折、負の値であれば左折と判定することができる。
そして、交差点への進入時刻t5が検出された後、時刻t5より前の所定時間内と、時刻t5より後の所定時間内とにおける運転者の安全確認動作がそれぞれ評価されるようになっている。
図7は、実施の形態(1)に係るサーバ装置40で行われる安全確認動作の評価方法を説明するためのタイミングチャートである。図7(a)は、車両2の角速度ωの経時変化の一例と、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右(ヨー)方向の振り角度θyawの経時変化の一例を示している。図7(b)は、左右(ヨー)方向の振り角度θyawの経時変化の別の例を示し、図7(c)は、左右(ヨー)方向の振り角度θyawと上下(ピッチ)方向の振り角度θpitchの経時変化のさらに別の例を示している。
交差点での安全確認動作の評価方法は、まず、交差点への進入時刻t5の前後所定時間(±m秒間)の向き情報を評価範囲に設定する。前記±m秒間は、例えば、±10~20秒間のいずれかの時間に設定できる。次に、記憶ユニット70の画像情報蓄積部73から、進入時刻t5の前後所定時間の向き情報を読み出し、向き情報の経時変化を検出する。例えば、時間的に連続する左右の振り角度の経時変化を検出する。
図7の例では、縦軸の正の角度が、交差点で進行方向を切り替える方向(進路変更方向)の振り角度を示し、負の角度が、前記切り替える方向とは反対方向の振り角度を示しているものとする。例えば、交差点を右折する場合、正の角度は右方向の振り角度を示し、負の角度は左方向の振り角度を示す。振り角度の判定については、例えば、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかが判定条件を満たしていることを判定してもよい。
次に、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)における、左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する処理を行う。
図7の例では、t5-m秒間において、前記進路変更方向を示す正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間を検出する[評価項目1]。所定角度θpには、例えば、30度~40度のいずれかの値を設定できる。その結果、時刻taから時刻tbまでの時間x1が検出され、時間x1が振り時間となる。また、時間x1が所定時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判定する[評価項目2]。
次に、t5-m秒間において、前記進路変更方向とは反対方向を示す負の振り角度が所定角度θm以上となっている時間を検出する[評価項目3]。所定角度θmには、例えば、30度~40度のいずれかの値を設定できる。その結果、時刻tcから時刻tdまでの時間x2が検出され、時間x2が振り時間となる。また、時間x2が所定時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判定する[評価項目4]。
次に、進入時刻t5より後の所定時間(例えば、t5+m秒間)における、左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点で進行方向を切り替える方向の安全確認動作を評価する処理を行う。
図7(a)の例では、t5+m秒間において、前記進路変更方向を示す正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間を検出する[評価項目5]。その結果、時刻teから時刻tfまでの時間x3が検出され、時間x3が振り時間となる。次に、時間x3が所定の時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判定する[評価項目6]。
次に、t5±m秒間における車両2の速度に基づいて、運転者の減速意識を評価する処理を行う。車両2の速度は、例えば、車載装置10から取得した、車両2の位置データに基づいて演算する。そして、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度(例えば、最高値)が、所定の上限速度(例えば、15~30km/hのいずれかの速度)以下であるかを判定する[評価項目7]。
上記評価項目1から7までの評価を行った後、交差点毎の評価点の算出を行う。例えば、上記した評価項目1から7の各項目の条件を満たしていれば、各項目で評価点(1点)を付与し、付与された上記7項目の評価点の合計値を交差点の評価点として算出し、算出した評価点を評価情報記憶部74に記憶する処理を行う。
なお、図7(a)の例が、交差点を右折しているときの例を示しているとすると、進入時刻t5より前の時間x1で右方向(右折方向の車、歩行者などの状況)が確認され、時間x2で左方向(対向車線の車の状況)が確認され、進入時刻t5より後の時間x3で右折方向(右折方向の車、歩行者などの状況)が確認されていることが判定できる。
なお、進入時刻t5より前の所定時間における、左右の安全確認動作の順序は問わない。
例えば、図7(b)に示すように、進入時刻t5より前の時刻tgから時刻thまでの時間x4で左方向(対向車線の車の状況)を確認し、時刻tiから時刻t5までの時間x5で右方向(右折方向の車、歩行者などの状況)を確認したまま、進入時刻t5より後の時刻t5から時刻tjまでの時刻x6で右折方向を確認した場合でも、進入時刻t5の前に左右の安全確認動作が行われたものとして評価される。
また、図7(c)に示す例のように、時刻t5の前後所定時間において、左右(ヨー)方向の振り角度θyawとともに、所定の閾値θth以上の上下(ピッチ)方向の振り角度θpitchが検出された場合、時刻tkから時刻tmまでの時間x7の左右の振り角度を安全確認動作の評価対象から除外するようにしてもよい。所定の閾値θth以上のピッチ方向の振り角度が検出されている場合は、安全確認ではなく、よそ見をしている可能性が高いからである。
図8は、実施の形態(1)に係る車載装置10の制御部20が行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、角速度センサ13で角速度が検出されるタイミング(例えば、33ms等の所定周期)で実行される。
ステップS1では、制御部20が、角速度センサ13で検出された角速度データを取得し、次のステップS2では、制御部20が、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上になったか否か、すなわち、所定の角速度下限値ωL未満の状態から、はじめて所定の角速度閾値ωth以上になったか否かを判断する。
ステップS2において、制御部20が、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth未満であると判断すればステップS10に進み、ステップS10では、取得した角速度データと、その検出時刻とを対応付けて慣性データ記憶部32に記憶する処理を行い、その後ステップS11に進む。
一方ステップS2において、制御部20が、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上であると判断すればステップS3に進む。ステップS3では、制御部20が、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上になった時刻t0(交差点通過時刻)を検出し、交差点通過フラグFを1にして、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御部20が、時刻t0での車両2の速度(車速)を検出する。車速は、例えば、時刻t0の直前にGPS受信機15で検出された位置データに基づいて演算される。次のステップS5では、制御部20が、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度以下であるか否かを判定する。所定の交差点上限速度には、例えば、交差点内で安全を確認するのに好ましい低速度の値を設定することができる。
ステップS5において、制御部20が、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度以下であると判断すればステップS6に進む。ステップS6では、制御部20が、前回の交差点通過時刻(時刻t0’)を慣性データ記憶部32から読み出し、次のステップS7では、制御部20が、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔(時間)が、所定時間以上経過しているか否かを判定する。前記所定時間には、車両2の角速度が短時間で変化する道路、例えば、ワインディングロードなどのカーブが連続している道路を走行していると推定できる時間(例えば、10~20秒間程度の値)を設定することができる。
ステップS7において、制御部20が、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔が所定時間以上であると判断すればステップS8に進む。ステップS8では、制御部20が、取得した角速度データと、交差点通過時刻t0と、交差点通過フラグF=1とを対応付けて慣性データ記憶部32に記憶する処理を行い、ステップS11に進む。
一方ステップS5において、制御部20が、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度より大きい、すなわち、交差点ではなく、カーブした道路(曲線道路)などを走行していると判断すればステップS9に進む。また、ステップS7において、制御部20が、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔が、所定時間未満である、例えば、角速度が短時間で変化する道路を走行していると判断すれば、ステップS9に進む。
ステップS9では、制御部20が、ステップS3で検出した交差点通過時刻(時刻t0)を取り消す処理、この場合、交差点通過フラグFを0にして、その後ステップS10に進む。ステップS10では、制御部20が、ステップS1で取得した角速度データと、その検出時刻とを対応付けて、慣性データ記憶部32に記憶して、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御部20が、慣性データ記憶部32に記憶された角速度データを、サーバ装置40に送信するタイミングになったか否か、例えば、前回の送信タイミングから所定時間(例えば、1分~5分程度の時間)が経過したか否かを判断し、送信タイミングになっていないと判断すれば、その後処理を終える一方、送信タイミングになったと判断すればステップS12に進む。
ステップS12では、制御部20が、慣性データ記憶部32に記憶されたデータ(所定時間の角速度データ、その検出時刻、交差点通過時刻t0、交差点通過フラグFなどのデータ)をサーバ装置40に送信する処理を行い、その後処理を終える。なお、ステップS12において、慣性データ記憶部32に記憶されたデータとともに、位置データ記憶部33に記憶された位置データをサーバ装置40に送信してもよい。
一方、サーバ装置40は、車載装置10から送信されてきたデータを受信し、慣性データ蓄積部71に記憶する処理を行い、位置データを受信した場合は、位置データを記憶ユニット70の位置データ蓄積部72に記憶する処理を行う。
なお、上記ステップS1~S12の処理のうち、ステップS4、S5の処理を省略した構成としてもよいし、ステップS6、S7の処理を省略した構成としてもよいし、又はステップS4~S7及びステップS9の処理を省略した構成としてもよい。
また、ステップS12でのサーバ装置40へのデータ送信処理において、慣性データ記憶部32に記憶されたデータの他、位置データ記憶部33に記憶されたデータ、画像情報記憶部31に記憶されたデータを送信するようにしてもよい。
また、ステップS11とS12の処理を省略し、ステップS8とS10とで慣性データ記憶部32に記憶されたデータを、メモリーカードなどの着脱式記憶装置に記憶し、走行後、前記メモリーカードに記憶されたデータを事業者端末80で読み込み、事業者端末80からサーバ装置40に送信してもよい。
図9は、実施の形態(1)に係る車載装置10の制御部20が行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、カメラ部11で画像が撮像されるタイミング(例えば、毎フレーム、又は所定間隔のフレーム毎)で実行される。
まず、ステップS21では、制御部20が、カメラ部11で撮像された画像を取得し、次のステップS22では、取得された画像から運転者の顔(例えば、顔の領域)を検出する処理を行い、その後ステップS23に進む。画像から顔を検出する手法は特に限定されないが、高速で高精度に顔を検出する手法を採用することが好ましい。
ステップS23では、制御部20が、ステップS22で検出された顔の領域から、目、鼻、口、眉などの顔器官の位置や形状を検出する処理を行う。画像中の顔の領域から顔器官を検出する手法は特に限定されないが、高速で高精度に顔器官を検出できる手法を採用することが好ましい。例えば、制御部20が、3次元顔形状モデルを作成し、これを2次元画像上の顔の領域にフィッティングさせ、顔の各器官の位置と形状を検出する手法が採用され得る。この手法によれば、カメラ部11の設置位置や画像中の顔の向きなどに関わらず、正確に顔の各器官の位置と形状を検出することが可能となる。画像中の人の顔に3次元顔形状モデルをフィッティングさせる技術として、例えば、特開2007-249280号公報に記載された技術を適用することができるが、これに限定されるものではない。
次のステップS24では、制御部20が、ステップS23で求めた顔の各器官の位置や形状のデータに基づいて、運転者の顔の向きを検出する。例えば、上記3次元顔形状モデルのパラメータに含まれている、上下回転(X軸回り)のピッチ角、左右回転(Y軸回り)のヨー角、及び全体回転(Z軸回り)のロール角を運転者の顔の向きに関する情報として検出してもよい。
ステップS25では、制御部20が、ステップS24で求めた運転者の顔の向き、及びステップS23で求めた運転者の顔器官の位置や形状、特に目の特徴点(目尻、目頭、瞳孔)の位置や形状に基づいて、視線の方向を検出し、その後ステップS26に進む。
視線の方向は、例えば、様々な顔の向きと視線方向の目の画像の特徴量(目尻、目頭、瞳孔の相対位置、又は白目部分と黒目部分の相対位置、濃淡、テクスチャーなど)とを予め学習器を用いて学習し、これら学習した特徴量データとの類似度を評価することで検出してもよい。または、前記3次元顔形状モデルのフィッティング結果などを用いて、顔の大きさや向きと目の位置などから眼球の大きさと中心位置とを推定するとともに、瞳孔(黒目)の位置を検出し、眼球の中心と瞳孔の中心とを結ぶベクトルを視線方向として検出してもよい。
ステップS26では、制御部20が、ステップS24で検出した運転者の顔の向きと、ステップS25で検出した運転者の視線の向きと(向き情報)を、当該画像及び撮像時刻と対応付けて、画像情報として画像情報記憶部31に記憶して、その後ステップS27に進む。
ステップS27では、制御部20が、画像情報記憶部31に記憶された画像情報を、サーバ装置40に送信するタイミングになったか否か、例えば、前回の送信タイミングから所定時間(例えば、1分~5分程度の時間)が経過したか否かを判断し、送信タイミングになっていないと判断すれば、その後処理を終える一方、送信タイミングになったと判断すればステップS28に進む。
ステップS28では、画像情報記憶部31に記憶された画像情報(所定時間の向き情報、その画像、及び撮像時刻などの情報)をサーバ装置40に送信する処理を行い、その後処理を終える。
一方、サーバ装置40は、ステップS29において、車載装置10から送信されてきた画像情報を取得し、ステップS30で、画像情報を画像情報蓄積部73に記憶する処理を行う。
なお、上記ステップS21~S28の処理のうち、ステップS24の処理を省略した構成としてもよいし、又はステップS25の処理を省略した構成としてもよい。
また、ステップS27とS28の処理を省略し、ステップS26で画像情報記憶部31に記憶された画像情報を、メモリーカードなどの着脱式記憶装置に記憶し、走行後、前記メモリーカードに記憶された情報を事業者端末80で読み込み、事業者端末80からサーバ装置40に送信してもよい。
図10は、実施の形態(1)に係るサーバ装置40における制御ユニット50の行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、車載装置10からデータを受信したタイミング(例えば、1分から5分程度の周期)で実行してもよいし、サーバ装置40側で定めた所定時間毎に実行してもよいし、事業者端末80から要求があった場合に実行してもよい。
まずステップS31では、制御ユニット50が、記憶ユニット70の慣性データ蓄積部71に蓄積されたデータから、交差点通過フラグF=1が付されている交差点通過時刻(時刻t0)を抽出し、ステップS32に進む。ステップS32では、制御ユニット50が、交差点への進入時刻(時刻t5)を推定するための分析データ範囲として、時刻t0の前後所定時間(例えば、時刻t0±n秒)の角速度データを慣性データ蓄積部71から読み出し、ステップS33に進む。
ステップS33では、制御ユニット50が、時刻t0の前後所定時間の角速度データを積分する処理を行う。当該積分処理では、角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL以上の角速度データのみを積分してもよい。所定の角速度下限値ωLには、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度を設定してもよい。
ステップS34では、制御ユニット50が、ステップS33で演算した角速度データの積分値θの絶対値(角度)が、所定の道路交差角度の範囲内にあるか否かを判断する。所定の道路交差角度の範囲には、例えば、交差角度下限値から交差角度上限値の範囲(例えば、40度~120度)を設定してもよい。
ステップS34において、制御ユニット50が、角速度データの積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にないと判断した場合、交差点進入時刻(時刻t5)の検出を取り止めて、ステップS40に進む。所定の道路交差角度の範囲内にない場合とは、例えば、緩やかなカーブ又は急カーブの道路を走行している場合、或いは隣接車線へ車線変更した場合などである。
一方、ステップS34において、制御ユニット50が、角速度データの積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にあると判断すればステップS35に進む。ステップS35では、制御ユニット50が、角速度データの積分値が所定の積分比率θrに到達した時刻t5を検出する。次のステップS36では、制御ユニット50が、ステップS35で検出された時刻t5を交差点進入時刻と推定し、ステップS37に進む。
所定の積分比率θrは、積分値θの10%以下のいずれかの割合x%に設定してもよい。例えば、ステップS33で演算した積分値θの絶対値、すなわち角度が90度であった場合、所定の積分比率θrがx%に到達した時刻t5とは、角度が90×(x/100)度になった時刻であり、この時刻を交差点への進入時刻として推定する。
ステップS37では、制御ユニット50が、ステップS33で演算した積分値θの正負に基づいて、車両2の右左折方向(右折又は左折)を判定する。次のステップS38では、制御ユニット50が、車両2の進入時刻(時刻t5)と右左折方向とを対応付けて、評価情報記憶部74に記憶し、ステップS39に進む。
ステップS39では、制御ユニット50が、進入時刻t5の前後所定時間における運転者の安全確認動作を評価する処理を行い、その後ステップS40に進む。ステップS39の処理の内容は、図11を用いて説明する。
ステップS40では、制御ユニット50が、次の交差点通過時刻t0があるか否かを判断し、次の交差点通過時刻t0があると判断すれば、ステップS31に戻り、すべての交差点通過時刻t0の抽出が終了するまで処理を繰り返す。一方、次の交差点通過時刻t0がない、すなわち、蓄積されたデータから交差点通過時刻t0の抽出が全て終了したと判断すれば、その後処理を終える。
図11は、実施の形態(1)に係るサーバ装置40における制御ユニット50の行う安全確認動作の評価処理動作を示すフローチャートである。なお、この評価処理動作に先立って交差点の評価点(合計値)Kをクリアしておく。
まず、ステップS41では、制御ユニット50が、評価情報記憶部74から進入時刻t5と右左折方向を読み出し、次のステップS42では、画像情報蓄積部73から進入時刻t5の前後所定時間(±m秒間)の向き情報を読み出し、その後ステップS43に進む。
ステップS43では、制御ユニット50が、ステップS42で読み出した向き情報の経時変化を検出する。例えば、前記向き情報を基に、時間的に連続する左右の振り角度の経時変化を検出する。このとき、進路変更方向の振り角度が正となるように設定してもよい。その後ステップS44に進む。
ステップS44では、制御ユニット50が、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)において、正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間x1が検出された否かを判断する。前記所定角度θpは、安全確認をしたと見做せる角度に設定される。
ステップS44において、時間x1が検出されたと判断すれば、ステップS45に進み、ステップS45では、制御ユニット50が、時間x1における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値(閾値θth)未満であるか否かを判定する。前記ピッチ角の所定値は、上下方向によそ見をしていると見做せる角度に設定される。
ステップS45において、時間x1における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS46に進み、ステップS46では、制御ユニット50が、評価点Kに1を加算し、ステップS47に進む。
次にステップS47では、制御ユニット50が、時間x1が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判断し、時間x1が所定時間以上であると判断すれば、ステップS48に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS49に進む。
一方ステップS44において、時間x1が検出されていないと判断すれば、ステップS49に進む。また、ステップS45において、時間x1における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS49に進む。また、ステップS47において、時間x1が所定時間未満であると判断すれば、ステップS49に進む。
ステップS49では、制御ユニット50が、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)において、負の振り角度が所定角度θm以上となっている時間x2が検出されたか否かを判断する。前記負の振り角度は、前記進路変更方向とは反対方向の振り角度を示す。
ステップS49において、制御ユニット50が、時間x2が検出されたと判断すれば、ステップS50に進み、時間x2における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値未満であるか否かを判定する。
ステップS50において、制御ユニット50が、時間x2における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS51に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS52に進む。
次にステップS52では、制御ユニット50が、時間x2が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判断し、時間x2が所定時間以上であると判断すれば、ステップS53に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS54に進む。
一方ステップS49において、時間x2が検出されていないと判断すれば、ステップS54に進む。また、ステップS50において、時間x2における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS54に進む。また、ステップS52において、時間x2が所定時間未満であると判断すれば、ステップS54に進む。
ステップS54では、制御ユニット50が、進入時刻t5より後の所定時間(例えば、t5+m秒間)において、正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間x3が検出されたか否かを判断する。
ステップS54において、制御ユニット50が、時間x3が検出されたと判断すれば、ステップS55に進み、ステップS55では、制御ユニット50が、時間x3における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値未満であるか否かを判定する。
ステップS55において、制御ユニット50が、時間x3における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS56に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS57に進む。
次にステップS57では、制御ユニット50が、時間x3が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるかを判断し、時間x3が所定時間以上であると判断すれば、ステップS58に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS59に進む。
一方ステップS54において、時間x3が検出されていないと判断すれば、ステップS59に進む。また、ステップS55において、時間x3における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS59に進む。また、ステップS57において、時間x3が所定時間未満であると判断すれば、ステップS59に進む。
ステップS59では、制御ユニット50が、位置データ蓄積部72から進入時刻t5の前後所定時間における車両2の位置データを読み出し、該位置データを用いて、進入時刻t5の前後所定時間(例えば±m秒間)の車速を演算する。次のステップS60では、制御ユニット50が、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度(例えば、最高値)が、交差点内での安全走行が可能な所定の上限速度以下であるかを判定する。
ステップS60において、制御ユニット50が、進入時刻t5の前後所定時間の車速が所定の上限速度以下であると判断すれば、ステップS61に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS62に進む。
一方ステップS60において、進入時刻t5の前後所定時間の車速が所定の上限速度より大きいと判断すれば、その後ステップS62に進む。
ステップS62では、制御ユニット50が、加算された合計の評価点K(最小0点、最大7点)を、当該交差点の評価点Kとして評価情報記憶部74に記憶して、その後処理を終える。評価情報記憶部74には、評価点Kと、当該交差点への進入時刻t5及び当該交差点の位置座標データとが対応付けて記憶されてもよい。
なお、上記ステップS44からS48までの処理と、ステップS49からS53までの処理との順序が入れ替わってもよい。また、ステップS45、S50、S55の処理が省略されてもよい。
実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1によれば、地図データベースなどの交差点情報を用いることなく、角速度データを用いた、簡素かつ低コストの構成で、車両2が交差点に進入した時刻を推定でき、推定された交差点への進入時刻t5を用いて、交差点への進入前と進入後における運転者の安全確認動作を、運転者の顔の向き及又は視線の向きの少なくともいずれかの情報に基づいて、適切に評価することができる。
また、車載装置10で、角速度データが所定の角速度閾値ωthを超えた時刻t0が検出され、サーバ装置40で、時刻t0の前後所定時間の角速度データの積分値θが演算され、積分値θが所定の積分比率θrに到達した時刻t5が、交差点への進入時刻として推定されるので、車両2が交差点に進入した時刻を精度良く推定することができる。
また、サーバ装置40によれば、第1評価部59により、交差点への進入前における運転者の左右の安全確認動作を正確に評価することができる。また、第2評価部60により、交差点への進入後における運転者の進路変更方向に対する安全確認動作を正確に評価することができる。さらに、第3評価部により、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度に基づいて、運転者の減速意識が評価されるので、交差点における運転者の安全確認意識を正確に評価することができる。さらに、これらの評価結果に基づいて、交差点毎の安全確認動作の評価点を算出することにより、交差点全体における安全確認動作をより高度に評価することができる。
また、サーバ装置40によれば、進入時刻t5の前後所定時間に、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの向き情報が安全確認動作の評価対象から除外される。したがって、運転者が、スマートフォンを操作して下を向いている場合などのよそ見をしている場合を前記評価対象から除外することができ、前記評価の精度を高めることができる。
また、サーバ装置40によれば、積分値演算部52による積分値の演算に、所定の角速度下限値ωL未満の角速度データ、例えば、蛇行走行で検出される程度の小さな角速度データを含まないようにすることで、車両2が交差点で右左折するときの積分値をより精度良く演算することができる。
また、サーバ装置40によれば、積分値θで示される角度が、所定の道路交差角度の範囲内にない場合、例えば、曲線道路の走行や隣接車線への車線変更など、交差点での右左折ではない場合は、交差点への進入時刻t5の検出を取り止めることができ、交差点の検出精度を高めることができる。
また、サーバ装置40によれば、時刻t0検出部22で検出された時刻t0における車両2の速度が所定速度以上である場合、時刻t0が取り消されるので、カーブした道路での走行を交差点での右左折であると誤って検出されることを防止できる。
また、サーバ装置40によれば、時刻t0が、前回検出された時刻t0’から所定時間以上経過していない場合、今回の時刻t0が取り消されるので、カーブが連続するような道路の走行する場合に、カーブした道路の走行が交差点への進入であると誤検出されることを防止できる。
また、車載装置10によれば、サーバ装置40に、向き情報と車両挙動とを出力し、サーバ装置40に運転者の安全確認動作の評価を実行させることにより、車載装置10の処理負担を軽減することができ、また、その構成を簡略化することができ、車両2への後付けも容易に行うことができ、安全確認評価システム1を低コストで導入することができる。
次に実施の形態(2)に係る安全確認評価システムについて説明する。但し、実施の形態(2)に係る安全確認評価システム1Aの構成については、サーバ装置40Aを除いて、図1に示した実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1と略同様であるため、同一機能を有する構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。
安全確認評価システム1Aでは、安全確認評価システム1と同様に、サーバ装置40Aが、各車載装置10から送信されてきた、運転者の状態、車両2の位置及び車両2の挙動を含む各種データを蓄積し、蓄積されたこれらデータを用いて、交差点における各運転者の安全確認動作の評価を実行する。サーバ装置40Aは、例えば、各車載装置10から取得したデータを用いて、各車両2の一日の運転が終了した後に、その日に通過した各交差点における安全確認動作の評価処理を実行してもよいし、又は一定期間毎に、該一定期間内に通過した各交差点における安全確認動作の評価処理を実行してもよい。
図12は、実施の形態(2)に係る安全確認評価システム1Aで用いられるサーバ装置40Aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。但し、図3に示したサーバ装置40と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(2)に係るサーバ装置40Aは、通信ユニット41、制御ユニット50A、及び記憶ユニット70Aを含んで構成されている。
サーバ装置40Aが車載装置10から取得するデータには、交差点を通過する前後所定時間分のデータが含まれている。これらデータには、例えば、各車載装置10の識別情報、送信日時、運転者の顔の向き(ピッチ、ヨー、及びロール)、視線の方向(ピッチ、及びヨー)、車両の加速度(前後、左右、及び上下)、角速度(ピッチ、及びヨー)、運転者画像、車両の位置データ(緯度、及び経度)、及び車両の速度(車速)などが含まれている。
角速度データには、所定周期(例えば、66m秒毎)に取得されたデータが含まれている。角速度データは慣性データ蓄積部71に蓄積される。位置データには、所定周期(例えば、1秒毎)に取得されたデータが含まれ、車速データには、位置データを用いて求められた、例えば、毎秒ごとの車速データが含まれている。これら位置データと車速データとは、位置データ蓄積部72に蓄積される。
サーバ装置40Aは、運転者の安全確認動作を評価する際に、交差点手前の所定地点における車両の車速に基づいて、道路の種類を判定し、該判定された道路の種類に応じて、安全確認動作の評価条件を切り替え、該切り替えられた評価条件に基づいて、運転者の安全確認動作を評価するように構成されている。
制御ユニット50Aは、交差点推定部51、情報取得部56、及び安全確認評価部57Aの他、車速取得部65、道路種別判定部66、及び評価条件切替部67を含んで構成されている。
記憶ユニット70Aは、慣性データ蓄積部71、位置データ蓄積部72、画像情報蓄積部73、評価情報記憶部74、及びプログラム記憶部75の他、評価条件テーブル記憶部76を含んで構成されている。
制御ユニット50Aの車速取得部65は、交差点手前の所定地点における車両の速度を取得する処理を実行する。交差点手前の所定地点は、例えば、車両の角速度から推定された交差点通過時刻(t0)より所定時間(tn秒)手前の地点であってもよいし、交差点通過時刻(t0)の地点より所定距離(Xn)手前の地点であってもよい。
道路種別判定部66は、車速取得部65により取得された車両の速度に基づいて、道路の種類を判定する処理を実行する。道路種別判定部66は、例えば、道路の種類として、幹線道路、又は生活道路であるかを判定する。
幹線道路には、例えば、一般国道、都道府県道、及び市町村道のような主要な道路が想定されている。生活道路には、例えば、各地域に生活する人が住宅などから幹線道路に出るまでに利用する道路が想定されている。
道路の種類は、車両の速度から判定可能な種類であれば、種類の名称や種類の数は特に限定されない。例えば、道幅の広い道路、又は道幅の狭い道路でもよいし、低速道路、又は非低速道路などでもよいが、交差点での安全確認動作の違いを考慮して、道路の種類を設定することが好ましい。
評価条件切替部67は、評価条件テーブル記憶部76に記憶されている評価条件テーブルを読み出し、この評価条件テーブルから、例えば、道路種別判定部66により判別された道路の種類に対応する評価条件を選択し、選択した評価条件に切り替える処理を実行する。
なお、評価条件切替部67は、評価条件テーブルから、道路種別判定部66により判別された道路の種類と、他の項目(例えば、方向推定部55で推定された交差点で曲がった方向)とに対応する評価条件を選択し、選択した評価条件に切り替える処理を実行してもよい。
安全確認評価部57Aは、評価条件切替部67により切り替えられた、評価条件テーブルの評価条件に基づいて、各交差点における運転者の安全確認動作を評価する処理を実行する。
評価条件テーブル記憶部76には、道路の種類と交差点で曲がる方向との組み合わせ毎に評価条件が設定され、これら評価条件がテーブル化されて記憶されてもよい。
図13は、評価条件テーブル記憶部76に記憶されている評価条件テーブル76aの一例を示すデータ構成図である。評価条件テーブル記憶部76には、道路の種類毎に、交差点で運転者が行うべき安全確認動作の評価条件が少なくとも1つ以上設定され、これら評価条件がテーブル化されて記憶されている。
図13に例示した評価条件テーブル76aの項目には、パターンナンバー、道路の種類、曲がる方向、第1評価セット、及び第2評価セットが含まれている。第1評価セット、及び第2評価セットには、交差点に進入する前後において運転者が行うべき確認動作及び評価タイミング(評価を行う期間)が含まれている。
なお、図13に示した評価条件テーブルは、日本等の自動車が左側通行である場合の一例である。自動車が左側通行の国と、自動車が右側通行の国とでは、右折と左折が逆になる。また、評価条件テーブルの内容は、各国による交通法規に適応した内容に設定することが好ましい。
道路の種類の項目には、予め類型化された道路の種類が記憶されている。図13に示した例では、道路の種類として生活道路及び幹線道路が記憶されているが、道路の種類はこれに限定されない。なお、交差点における信号の有無、または横断歩道の有無などの項目でさらに細かく類型化してもよい。
また、曲がる方向の項目には、各道路の種類の交差点で曲がる方向、例えば、左折又は右折が記憶されている。
確認動作の項目には、各道路の種類の交差点を通過する際(例えば、進入前、又は進入後)に、運転者が安全確認すべき方向(右又は左)、確認すべき角度、及び時間などの項目が1つ以上記憶されている。確認すべき角度は、例えば、車両の正面方向に対する運転者の顔の向き、又は視線の方向を示す。また、第1評価セットの評価タイミングには、進入時刻t5を基準にして定義された開始時刻(t5-mα秒)と終了時刻(t5-mβ秒)(なお、mα>mβ)とが設定されている。第2評価セットの評価タイミングには、進入時刻t5を基準にして定義された開始時刻(t5-mγ秒)と終了時刻(t5+mδ秒)とが設定されている。mα秒、mβ秒、mγ秒、及びmδ秒には、図13にm1からm16として示すように、パターンナンバー、即ち、道路の種類や曲がる方向毎に異なる時間が設定されてもよい。mα秒、mβ秒、mγ秒、及びmδ秒は、例えば、それぞれ、0から20秒のいずれかの時間に設定され得るが、これらの時間に限定されない。
図13に例示した評価条件テーブル76aのNo.1の場合(生活道路の交差点を左折するパターン)では、第1評価セットの確認動作1として、評価タイミングの開始時刻(t5-m1秒)から終了時刻(t5-m2秒)までの間に左確認がa度(例えば35度)以上でt秒(例えば1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。この評価は、交差点進入前に歩行者や二輪車などの巻き込み確認を行ったか否かの評価である。
確認動作2には、評価タイミングの開始時刻(t5-m1秒)から終了時刻(t5-m2秒)までの間に右確認がb度以上でt秒間以上行われたかを評価する項目が設定されている。この評価は、交差点で右折してくる対向車の有無、又は車両の前方から交差点を渡ろうとしている歩行者等の有無を確認したか否かの評価である。
第2評価セットの確認動作3には、評価タイミングの開始時刻(t5-m3秒)から終了時刻(t5+m4秒)までの間における左確認がc度(例えば30度)以上でt秒(例えば、1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。この評価は、交差点を渡ろうとしている歩行者等の有無、巻き込み確認、左折後の前方(進路切替方向)の安全を確認したか否かの評価である。
また、評価条件テーブル76aのNo.3の場合(幹線道路の交差点を左折するパターン)では、第1評価セットの確認動作1として、評価タイミングの開始時刻(t5-m9秒)から終了時刻(t5-m10秒)までの間に左確認がg度(例えば30度)以上でt秒(例えば1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。また、確認動作2には、評価タイミングの開始時刻(t5-m9秒)から終了時刻(t5-m10秒)までの間に右確認がh度以上でt秒間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
第2評価セットの確認動作3には、評価タイミングの開始時刻(t5-m11秒)から終了時刻(t5+m12秒)までの間に左確認がi度(例えば50度)以上でt秒(例えば、1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
幹線道路は、一般的に道幅が広く見通しが良いため、幹線道路での第1評価セットの左右確認角度は、生活道路での第1評価セットの左右確認角度よりも小さく設定してもよい。
また、幹線道路では、交差点進入後の巻き込み確認をより注意深く行う必要があるため、幹線道路での第2評価セットの左右確認角度は、生活道路での第2評価セットの左右確認角度よりも大きく設定することが好ましい。
図14は、実施の形態(2)に係るサーバ装置40Aが行う道路種別判定処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、図10に示した、交差点への進入時刻(t5)の推定処理の前後(例えば、ステップS38の後)、又は進入時刻(t5)の推定処理と並行して実行される。
まずステップS71では、制御ユニット50Aは、記憶ユニット70Aの慣性データ蓄積部71に蓄積されたデータから、交差点通過フラグF=1が付されている交差点通過時刻(時刻t0)を抽出し、ステップS72に進む。
ステップS72では、制御ユニット50Aは、車速取得部65として動作し、位置データ蓄積部72から、交差点通過時刻(時刻t0)から所定時間(tn秒)前の時点(時刻t0-tn)での車速(Vtn)データを取得し、ステップS73に進む。なお、位置データ蓄積部72には、車載装置10から取得した、交差点を通過する間の位置データと車速データとが時刻に対応付けて(時系列で)記憶されている。
なお、位置データ蓄積部72に、交差点を通過する間の位置データが記憶され、車速データが記憶されていない場合は、ステップS72において、時系列の位置データを用いて、時刻t0から所定時間(tn秒)前の時点(時刻t0-tn)の車速Vtnを算出してもよい。
ステップS73では、制御ユニット50Aは、道路種別判定部66として動作し、時刻t0-tn時の車速Vtnが、所定速度Vn(例えば、40km/h)以上であるか否かを判定する。所定速度Vnは、車両が幹線道路を走行しているのか、又は生活道路を走行しているのかを判定するための基準である。
ステップS73において、制御ユニット50Aが、車速Vtnは所定速度Vn以上である(即ち、道路の種類は幹線道路である)と判定すれば、制御ユニット50Aは、ステップS74の処理に進み、道路フラグFrを1にして、その後ステップS76に進む。
一方、ステップS73において、制御ユニット50Aが、車速Vtnは所定速度Vn未満である(即ち、道路の種類は生活道路である)と判断すれば、制御ユニット50Aは、ステップS75の処理に進み、道路フラグFrを0にして、ステップS76に進む。
ステップS76では、制御ユニット50Aは、車両の交差点進入時刻(t5)と道路フラグFr(1又は0)とを対応付けて、評価情報記憶部74に記憶して、道路種類の判定処理を終え、その後、図10に示すステップS39の安全確認動作の評価処理に進む。
なお、サーバ装置40Aが行う道路種別判定処理動作は、図14に示した動作例に限定されない。
図15は、実施の形態(2)に係るサーバ装置40Aが行う別の道路種別判定処理動作を示すフローチャートである。
まずステップS81では、制御ユニット50Aは、記憶ユニット70Aの慣性データ蓄積部71に蓄積されたデータから、交差点通過フラグF=1が付されている交差点通過時刻(時刻t0)を抽出し、ステップS82に進む。
ステップS82では、制御ユニット50Aは、車速取得部65として動作し、位置データ蓄積部72から、交差点通過時刻(時刻t0)より前の時系列の車速データを取得し、ステップS83に進む。なお、位置データ蓄積部72には、車載装置10から取得した、交差点を通過する間の位置データと車速データとが時刻に対応付けて(時系列で)記憶されている。
なお、位置データ蓄積部72に、交差点を通過する間の位置データが記憶され、車速データが記憶されていない場合は、ステップS82において、位置データ蓄積部72から時刻t0より前の時系列の位置データを読み出し、時系列の位置データを用いて、時刻t0より前の時系列の車速を算出するようにしてもよい。
ステップS83では、制御ユニット50Aは、車速取得部65として動作し、取得した時系列の車速データを積分し、時刻t0の地点より手前の距離Xtを算出し、次のステップS84に進む。
ステップS84では、制御ユニット50Aは、車速取得部65として動作し、算出した距離Xtが、所定の距離Xn(例えば、Xn=50m)となる時点の車速Vxnを取得し、次にステップS85に進む。
ステップS85では、制御ユニット50Aは、道路種別判定部66として動作し、時刻t0の地点からの距離Xt(=距離Xn)となる時点の車速Vxnが、所定速度Vn(例えば、40km/h)以上であるか否かを判断する。
ステップS85において、制御ユニット50Aが、車速Vxnが、所定速度Vn以上である(即ち、道路の種類は幹線道路である)と判断すれば、制御ユニット50Aは、ステップS86の処理に進み、道路フラグFrを1にして、ステップS88に進む。
一方、ステップS85において、制御ユニット50Aが、車速Vxnが、所定速度Vn未満である(即ち、道路の種類は生活道路である)と判断すれば、制御ユニット50Aは、ステップS87の処理に進み、道路フラグFrを0にして、ステップS88に進む。
ステップS88では、制御ユニット50Aは、車両の交差点進入時刻(時刻t5)と道路フラグFr(1又は0)とを対応付けて、評価情報記憶部74に記憶して、道路種類の判定処理を終え、その後、図10に示すステップS39の安全確認動作の評価処理に進む。
図16は、実施の形態(2)に係るサーバ装置40Aにおける制御ユニット50Aが行う安全確認評価の処理動作を示すフローチャートである。但し、図11に示した安全確認評価の処理動作を示すフローチャートとは、ステップS41、S42の処理が異なり、ステップS43以降の処理は略同一であるので、ここではステップS43以降の処理については説明を省略する。
まず、ステップS91では、制御ユニット50Aが、評価条件切替部67として動作し、評価情報記憶部74から進入時刻t5と対応付けられた道路フラグFr(=1又は0)及び右左折方向(右折又は左折)を読み出し、ステップS92に進む。
ステップS92では、制御ユニット50Aが、評価条件切替部67として動作し、評価条件テーブル記憶部76に記憶された評価条件テーブル76aを読み込み、評価条件テーブル76aから、ステップS91で読み出した道路フラグFr及び右左折方向に対応した評価条件を選択し、選択された評価条件に切り替え、ステップS93に進む。
ステップS93では、制御ユニット50Aが、安全確認評価部57Aとして動作し、ステップS92で選択された評価条件に設定された評価タイミング、即ち、進入時刻t5を基準にして定義された開始時刻から終了時刻までの間の向き情報を画像情報蓄積部73から読み出す。
制御ユニット50Aは、その後ステップS43以降の処理動作に進み、評価条件に設定された確認動作の条件(確認方向、角度、及び時間)に基づいて、交差点における安全確認評価処理を行う。
なお、本処理では、図11に示すステップS43以降の処理において、第1評価セットに対応するステップS44、S49の評価タイミングが、開始時刻(t5-mα秒)から終了時刻(t5-mβ秒)までの間に設定される。また、第2評価セットに対応するステップS54の評価タイミングが、開始時刻(t5-mγ秒)から終了時刻(t5+mδ秒)までの間に設定される。また、ステップS59における時刻t5前後の時間が、時刻(t5-mα秒)から時刻(t5+mδ秒)までに設定される。
実施の形態(2)に係る安全確認評価システム1Aのサーバ装置40Aによれば、交差点手前の所定地点における車両の速度に基づいて、道路の種類が判定され、該判定された道路の種類に応じて、評価条件テーブル76aの評価条件が切り替えられ、該切り替えられた評価条件に基づいて、各交差点における運転者の安全確認動作が評価される。したがって、道路の種類に応じた評価条件を用いることにより、交差点における運転者の安全確認動作の評価をより精度良く実行することができる。
またサーバ装置40Aによれば、車両の角速度から推定された交差点通過時刻t0より所定時間(tn秒)手前の地点における車両の速度Vtn、又は交差点通過時刻t0の地点より所定距離(Xn)手前の地点における車両の速度Vxnを、道路の種類の判定に用いることにより、地図情報などを利用することなく、簡易に道路の種類を判定することができる。
またサーバ装置40Aによれば、道路種別判定部66によって、道路の種類として、幹線道路、又は生活道路であるかが判定されるので、幹線道路、又は生活道路に応じた設定された評価条件で、運転者の安全確認動作をより的確に評価することができる。
次に実施の形態(3)に係る安全確認評価システムについて説明する。但し、実施の形態(3)に係る安全確認評価システム1Bの構成については、サーバ装置40Bを除いて、図1に示した実施の形態(1)に係る安全確認評価システム1と略同様であるため、同一機能を有する構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。
また、実施の形態(3)に係るサーバ装置40Bのハードウェア構成については、制御ユニット50Bの安全確認評価部57Bと、記憶ユニット70Bの評価条件テーブル記憶部76Aとを除いて、図12に示した実施の形態(2)に係るサーバ装置40Aと略同様であるため、同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図17は、実施の形態(3)に係るサーバ装置40Bが備えている安全確認評価部57Bの構成の一例を示すブロック図である。但し、図5に示した安全確認評価部57と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示した安全確認評価部57では、交差点推定部51で推定された進入時刻t5の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する処理を行うように構成されている。一方、安全確認評価部57Bでは、交差点推定部51で推定された進入時刻t5より前の時刻(t5-mα秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値(所定角度)Dに到達する時刻(t5+mε秒)までの間における運転者の安全確認動作を評価する処理を行うように構成されている。所定値Dは、道路の種類や曲がる方向毎に適宜設定されてよい。
安全確認評価部57Bは、第1検出部58、第1評価部59、第3評価部61、評価点算出部62、第2検出部63、及び評価対象除外部64の他に、角度変化算出部68と第4評価部69とを含んで構成されている。
角度変化算出部68は、慣性データ蓄積部71から、交差点への進入時刻t5より後の車両の角速度のデータを読み出し、読み出した角速度のデータに基づいて、時刻t5より後の車両の角度変化量Δdを算出する。
第4評価部69は、評価タイミングとして開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する時刻(t5+mε秒)までの間に取得された、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点での進路変更方向、例えば、右折先又は左折先の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、第4評価部69では、評価タイミングとして開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する時刻(t5+mε秒)までの間に、進路変更方向に対する所定の安全確認動作が行われたかを判定する。
なお、進路変更方向に対する安全確認の評価項目には、右左折する進路変更方向への振り角度が所定角度以上であるか、該所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているかを判定する項目が含まれている。
図18は、評価条件テーブル記憶部76Aに記憶されている評価条件テーブル76bの一例を示すデータ構成図である。評価条件テーブル76bの項目には、図13に示した評価条件テーブル76aと同様に、パターンナンバー、道路の種類、曲がる方向、交差点に進入する前後において運転者が行うべき確認動作及び評価タイミング(評価する期間)が含まれている。
図18に示す評価条件テーブル76bが、図13に示した評価条件テーブル76aと相違する点は、第2評価セットの評価タイミングの項目にある。
評価条件テーブル76bでは、第2評価セットの評価タイミングが、開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する時刻(t5+mε秒)までの期間に設定されている。
図18に例示した評価条件テーブル76bのNo.1の場合(生活道路の交差点を左折するパターン)では、第1評価セットの確認動作1として、評価タイミングの開始時刻(t5-m1秒)から終了時刻(t5-m2秒)までの間に左確認がa度(例えば35度)以上でt秒(例えば1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。確認動作2には、評価タイミングの開始時刻(t5-m1秒)から終了時刻(t5-m2秒)までの間に右確認がb度以上でt秒間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
第2評価セットの確認動作3には、評価タイミングの開始時刻(t5-m3秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値D(例えば、D=60度)に到達する終了時刻(t5+m21秒)までの間に、左確認がm度(例えば30度)以上でt秒(例えば、1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
また、評価条件テーブル76bのNo.3の場合(幹線道路の交差点を左折するパターン)では、第1評価セットの確認動作1として、評価タイミングの開始時刻(t5-m9秒)から終了時刻(t5-m10秒)までの間に左確認がg度(例えば30度)以上でt秒(例えば1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。確認動作2には、評価タイミングの開始時刻(t5-m9秒)から終了時刻(t5-m10秒)までの間に右確認がh度以上でt秒間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
第2評価セットの確認動作3には、評価タイミングの開始時刻(t5-m11秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値D(例えば、D=10度)に到達する終了時刻(t5+m23秒)までの間に、左確認がo度(例えば50度)以上でt秒(例えば、1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
また、評価条件テーブル76bのNo.4の場合(幹線道路の交差点を右折するパターン)には、第2評価セットの確認動作3として、評価タイミングの開始時刻(t5-m15秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値D(例えば、D=40度)に到達する終了時刻(t5+m24秒)までの間に、右確認がp度(例えば50度)以上でt12秒(例えば、1秒)間以上行われたかを評価する項目が設定されている。
幹線道路では、交差点進入後の巻き込み確認をより早く、注意深く行う必要があるため、幹線道路での第2評価セットの評価タイミングの終了時刻を規定するための、角度変化量Δdの所定値Dは、生活道路での所定値Dよりも小さく設定し、幹線道路での第2評価セットの左右確認角度は、生活道路での第2評価セットの左右確認角度よりも大きく設定することが好ましい。
図18に示した評価条件テーブル76bでは、第2評価セットの評価タイミングが、開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する時刻(t5+mε秒)までの時間に設定されている。別の実施の形態では、道路の種類によって、第2評価セットの評価タイミングの終了時刻に、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する時刻(t5+mε秒)と、進入時刻t5より後の所定時刻(t5+mδ秒)とを使い分けて設定してもよい。
図19は、実施の形態(3)に係るサーバ装置40Bにおける制御ユニット50Bが行う安全確認評価の処理動作を示すフローチャートである。但し、図11に示した安全確認評価の処理動作を示すフローチャートとは、ステップS41、S42の処理が異なり、ステップS43以降の処理は略同一であるので、ここでは、ステップS43以降の処理については説明を省略する。
まず、ステップS101では、制御ユニット50Bが、評価条件切替部67として動作し、評価情報記憶部74から進入時刻t5と対応付けられた道路フラグFr(=1又は0)及び右左折方向(右折又は左折)を読み出し、ステップS102に進む。
ステップS102では、制御ユニット50Bが、評価条件切替部67として動作し、評価条件テーブル記憶部76Aに記憶された評価条件テーブル76bを読み込み、評価条件テーブル76bから、ステップS101で読み出した道路フラグFr(1又は0)及び右左折方向(右折又は左折)に対応した評価条件を選択し、選択された評価条件に切り替え、ステップS103に進む。
ステップS103では、制御ユニット50Bが、安全確認評価部57Bとして動作し、ステップS102で切り替えられた評価条件に設定された第1評価セットの評価タイミング(即ち、開始時刻(t5-mα秒)から終了時刻(t5-mβ)までの間)における向き情報を画像情報蓄積部73から読み出し、その後ステップS104に進む。
ステップS104では、制御ユニット50Bが、進入時刻t5より後の時系列の角速度データを慣性データ蓄積部71から読み出し、その後ステップS105に進む。
ステップS105では、制御ユニット50Bが、慣性データ蓄積部71から読み出された時系列の角速度データを積分し、車両の角度変化量Δdを算出する処理を行い、その後ステップS106に進む。
ステップS106では、制御ユニット50Bは、車両の角度変化量Δdが評価条件に設定された所定値Dに到達する時刻(t5+mε)を求める処理を行い、その後ステップS107に進む。
ステップS107では、制御ユニット50Bは、第2評価セットの評価タイミング、即ち、開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到する終了時刻(t5+mε秒)までの期間における向き情報を画像情報蓄積部73から読み出し、その後ステップS43以降の処理に進み、評価条件に設定された確認動作の条件(確認方向及び角度、並びに確認時間)に基づいて、交差点における安全確認評価処理を行う。
なお、本処理では、図11に示すステップS43以降の処理において、第1評価セットに対応するステップS44、S49の評価タイミングが、開始時刻(t5-mα秒)から終了時刻(t5-mβ秒)までの間に設定される。また、第2評価セットに対応するステップS54の評価タイミングが、開始時刻(t5-mγ秒)から終了時刻(t5+mε秒)までの間に設定される。また、ステップS59における時刻t5前後の時間が、時刻(t5-mα)から時刻(t5+mε)までに設定される。
実施の形態(3)に係る安全確認評価システム1Bのサーバ装置40Bによれば、上記サーバ装置40Aと同様、道路の種類に応じた評価条件を用いることにより、交差点における運転者の安全確認動作の評価をより精度良く実行することができる。
また、サーバ装置40Bによれば、第2評価セットの評価タイミングに設定された開始時刻(t5-mγ秒)から、進入時刻t5より後の車両の角度変化量Δdが所定値Dに到達する終了時刻(t5+mε秒)までの間に取得された、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点での進路変更方向の安全確認動作が評価される。したがって、交差点内で車両が曲がる状況と、運転者の安全確認動作とをより的確に対応付けることができ、交差点への進入後における運転者の進路変更方向に対する安全確認動作をより正確に評価することができる。
以上、本発明の実施の形態(1)~(3)を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、種々の改良や変更を行うことができることは言うまでもない。また、実施の形態(1)の構成に、実施の形態(2)又は実施の形態(3)の構成を適宜組み合わせてもよい。
また、上記実施の形態(1)~(3)では、車両2の角速度データ、換言すれば、車両2が右左折するときになどに検出される角速度データに基づいて、車両2の交差点への進入時刻(時刻t5)を推定し、推定された時刻t5の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する構成となっている。
例えば、別の実施の形態では、車両2の角速度データに基づいて、車両2の沿道施設の出入口地点への進入時刻を推定し、推定された時刻の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する構成としてもよい。係る構成によれば、道路から沿線施設に入るとき、又は沿線施設から道路に出るときの運転者の安全確認動作も評価することができる。
[付記]
本発明の実施の形態は、以下の付記の様にも記載され得るが、これらに限定されない。
(付記1)
車両(2)の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価装置(40、40A、又は40B)であって、
車両(2)の交差点への進入時刻を推定する交差点推定部(51)と、
前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を取得する情報取得部(56)と、
前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価部(57、57A、又は57B)とを備えていることを特徴とする安全確認評価装置(40)。
(付記2)
車両(2)に搭載される車載装置(10)であって、
車両(2)の運転者の画像を撮像するカメラ部(11)と、
カメラ部(11)で撮像された前記画像から前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を検出する画像情報検出部(21)と、
画像情報検出部(21)で検出された前記情報を記憶する画像情報記憶部(31)と、
車両の挙動を検出する車両挙動検出部(12)と、
車両挙動検出部(12)で検出された車両挙動を記憶する車両挙動記憶部(32)と、
画像情報記憶部(31)に記憶された前記情報と、車両挙動記憶部(32)に記憶された前記車両挙動とを、前記運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価装置(40)に出力する出力部(17)とを備えていることを特徴とする車載装置(10)。
(付記3)
安全確認評価装置(40、40A、又は40B)と、車載装置(10)とを含んで構成されていることを特徴とする安全確認評価システム(1、1A、又は1B)。
(付記4)
車両(2)の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価方法であって、
車両(2)の交差点への進入時刻を推定する進入時刻推定ステップ(S36)と、
前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかに関する情報を取得する情報取得ステップ(S29)と、
前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価ステップ(S39)とを含むステップを実行させることを特徴とする安全確認評価方法。
1、1A、1B 安全確認評価システム
2 車両
3 通信ネットワーク
10 車載装置
11 カメラ部
12 慣性センサ
13 角速度センサ
14 加速度センサ
15 GPS受信機
16 スピーカ
17 通信部
18 外部インターフェース
20 制御部
21 画像情報検出部
22 時刻t0検出部
22 車速演算部
23 時刻t0取消部
30 記憶部
31 画像情報記憶部
32 慣性データ記憶部
33 位置データ記憶部
34 プログラム記憶部
40、40A、40B サーバ装置
41 通信ユニット
50、50A、50B 制御ユニット
51 交差点推定部
52 積分値演算部
53 時刻t5検出部
54 時刻t5検出取り止め部
55 方向推定部
56 情報取得部
57、57A、57B 安全確認評価部
58 第1検出部
59 第1評価部
60 第2評価部
61 第3評価部
62 評価点算出部
63 第2検出部
64 評価対象除外部
65 車速取得部
66 道路種別判定部
67 評価条件切替部
68 角度変化算出部
69 第4評価部
70、70A、70B 記憶ユニット
71 慣性データ蓄積部
72 位置データ蓄積部
73 画像情報蓄積部
74 評価情報記憶部
75 プログラム記憶部
76、76A 評価条件テーブル記憶部
76a、76b 評価条件テーブル
80 事業者端末

Claims (13)

  1. 車両の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価装置であって、
    前記車両の交差点への進入時刻を推定する交差点推定部と、
    前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を取得する情報取得部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価部とを備え
    前記交差点推定部が、前記車両の角速度データが所定の角速度閾値を超えた時刻の前後所定時間の角速度データの積分値を演算し、演算された積分値が所定の積分比率に到達した時刻を前記進入時刻として推定するものであることを特徴とする安全確認評価装置。
  2. 前記評価部が、
    前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する第1評価部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の安全確認評価装置。
  3. 前記評価部が、
    前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第2評価部とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の安全確認評価装置。
  4. 前記評価部が、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻の前後所定時間における前記車両の速度に基づいて、前記運転者の減速意識を評価する第3評価部を備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれかの項に記載の安全確認評価装置。
  5. 前記評価部が、
    前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する第1検出部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する第1評価部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第2評価部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻の前後所定時間における前記車両の速度に基づいて、前記運転者の減速意識を評価する第3評価部と、
    前記第1評価部、前記第2評価部、及び前記第3評価部の評価に基づいて、前記交差点毎の評価点を算出する評価点算出部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の安全確認評価装置。
  6. 前記評価部が、
    前記情報に基づいて、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの上下の振り角度及び振り時間を検出する第2検出部と、
    前記交差点推定部により推定された前記進入時刻の前後所定時間に、前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの前記情報を安全確認動作の評価対象から除外する評価対象除外部とを備えていることを特徴とする請求項2~5のいずれかの項に記載の安全確認評価装置。
  7. 交差点手前の所定地点における前記車両の速度を取得する車速取得部と、
    該車速取得部により取得された前記車両の速度に基づいて、道路の種類を判定する道路種別判定部と、
    前記道路の種類毎に、前記運転者が行うべき安全確認動作の評価条件が設定され、これら評価条件がテーブル化されて記憶された評価条件テーブル記憶部と、
    前記道路種別判定部により判定された前記道路の種類に応じて、前記評価条件を切り替える評価条件切替部とを備え、
    前記評価部が、前記評価条件切替部により切り替えられた前記評価条件に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価することを特徴とする請求項1記載の安全確認評価装置。
  8. 前記車速取得部が、
    前記車両の角速度から推定された交差点通過時刻より所定時間手前の地点における前記車両の速度、又は前記交差点通過時刻の地点より所定距離手前の地点における前記車両の速度を取得するものであることを特徴とする請求項7記載の安全確認評価装置。
  9. 前記道路種別判定部が、
    前記道路の種類として、幹線道路、又は生活道路であるかを判定するものであることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の安全確認評価装置。
  10. 前記評価部が、
    前記交差点推定部により推定された前記交差点進入時刻より後の前記車両の角度変化量を算出する角度変化算出部と、
    該角度変化算出部で算出された前記車両の角度変化量が所定値に到達するまでの間に取得された、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、前記交差点での進路変更方向の安全確認動作を評価する第4評価部とを備えていることを特徴とする請求項2~6のいずれかの項に記載の安全確認評価装置。
  11. 請求項1~10のいずれかの項に記載の安全確認評価装置と、
    1台以上の車両に搭載される車載装置とを含んで構成され、
    前記車載装置が、
    前記車両の運転者の画像を撮像するカメラ部と、
    該カメラ部で撮像された前記画像から前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を検出する画像情報検出部と、
    該画像情報検出部で検出された前記情報を記憶する画像情報記憶部と、
    前記車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、
    該車両挙動検出部で検出された車両挙動を記憶する車両挙動記憶部と、
    前記画像情報記憶部に記憶された前記情報と、前記車両挙動記憶部に記憶された前記車両挙動とを、1台以上の車両それぞれの運転者の安全確認動作を評価する前記安全確認評価装置に出力する出力部とを備えていることを特徴とする安全確認評価システム。
  12. 車両の運転者の安全確認動作を評価する安全確認評価方法であって、
    前記車両の交差点への進入時刻を推定する進入時刻推定ステップと、
    前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかに関する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記進入時刻推定ステップにより推定された前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価ステップとを含むステップを実行させ
    前記進入時刻推定ステップが、前記車両の角速度データが所定の角速度閾値を超えた時刻の前後所定時間の角速度データの積分値を演算し、演算された積分値が所定の積分比率に到達した時刻を前記進入時刻として推定することを特徴とする安全確認評価方法。
  13. 車両の運転者の安全確認動作を評価する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための安全確認評価プログラムであって、
    前記少なくとも1つのコンピュータに、
    前記車両の交差点への進入時刻を推定する進入時刻推定ステップと、
    前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかに関する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記進入時刻推定ステップにより推定された前記進入時刻の前後所定時間に取得された前記情報に基づいて、前記運転者の安全確認動作を評価する評価ステップとを実行させ
    前記進入時刻推定ステップが、前記車両の角速度データが所定の角速度閾値を超えた時刻の前後所定時間の角速度データの積分値を演算し、演算された積分値が所定の積分比率に到達した時刻を前記進入時刻として推定することを特徴とする安全確認評価プログラム。
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