JP7223927B2 - 加熱調理器および調理物の撹拌方法 - Google Patents

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Description

本開示は、調理容器内の調理物を撹拌する撹拌体を備えた加熱調理器および調理物の撹拌方法に関する。
従来の加熱調理器について図40~図42を用いて説明する。
図40は、従来の加熱調理器の撹拌体の斜視図である。図40に示すように、撹拌体100は、撹拌体100が回転軸100Aを中心として調理容器内で回転する際、調理物を調理容器の内周面に向けて押圧する押圧部101と、調理容器の内周面側に位置する調理物を調理容器の中心部に向かって反転させる反転部102と、を備えている。押圧部101は、平面視において回転方向X100の下流側に向けて凸状に湾曲し、反転部102に近づくに従い高さが低くなるように形成されている。また、反転部102は、回転方向X100の上流側に向かうに従い上方に傾斜する第1傾斜面102Aと、第1傾斜面102Aに隣接し、第1傾斜面102Aの頂部から回転軸A100側に向かって下方に傾斜する第2傾斜面102Bを有している(例えば、特許文献1参照)。
図41は従来の他の加熱調理器の撹拌体の側面図であり、図42はその撹拌体の平面図である。図41、図42に示すように、撹拌体200は、平面視において回転方向X200の下流側に向けて凸状に湾曲するブレード201を備えている。ブレード201は、ほぼ板状の部材であり、その全長にわたって、回転方向X200の上流側に向かうに従い上方へ傾斜するように設けられている。また、ブレード201は、回転軸A200から離れるに従い、高さが低くなるように形成されている。ブレード201の先端部201Aは、その手前(窪み部210B)と比べて、やや高さが高くなるように形成されている。すなわち、ブレード201の先端部201Aより回転軸A200側には、緩やかな傾斜面で構成された窪み部201Bが形成されている。また、ブレード201の回転方向X200の上流側の中心部には、フィン202が設けられている。フィン202は、ブレード201の延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように構成されている。フィン202は、ブレード201の上端部よりも高さが高くなるように形成されている(例えば、特許文献2参照)。
図40に示す特許文献1の加熱調理器において、フライドポテトのような比較的大きな調理物を調理する場合、この調理物は、通常、撹拌体100の回転方向X100の回転に伴って、押圧部101により調理容器の内周面側へ押圧される。調理容器の内周面側へ押圧された調理物は、当該内周面によって回転軸A100から離れる方向への移動を規制される。したがって、調理物は、反転部102の第1傾斜面102Aに沿って第1傾斜面102Aの頂部に上り、第2傾斜面102Bに沿って回転軸A100側に落ちる。この際、この調理物には回転力が働き、この調理物は反転する。その結果、加熱ムラが抑えられると考えられる。
一方、特許文献1の加熱調理器において、みじん切りした玉ネギのような比較的小さな調理物を加熱調理する場合、この調理物は、加熱の初期段階では、通常、大きな調理物と同様に移動する。すなわち、この調理物は、押圧部101、第1傾斜面102A、及び第2傾斜面102Bに沿って移動し反転する。
しかしながら、加熱が進むに連れて、この調理物の内部から水分が排出され始めると、この調理物が撹拌体100に付着しやすくなるとともに、調理容器の底面からの抵抗が減
少する。このため、この調理物が、押圧部101により調理容器の内周面側へ移動し難くなるとともに、反転部102の第1傾斜面102A上を上り難くなる。また、第1傾斜面102Aは、半径方向に対して平行に設けられており、第1傾斜面102Aを上る調理物は、回転軸A100側に向かい難い。このため、第1傾斜面102Aが堰となって、この調理物が撹拌体100と共に回転し易くなる。その結果、調理物の同じ部分が加熱され続けることになり、加熱ムラが生じる。
また、図41及び図42に示す特許文献2の加熱調理器において、みじん切りした玉ネギのような比較的小さな調理物を加熱調理する場合、この調理物は、通常、ブレード201により調理容器の内周面へ押圧される。調理容器の内周面側へ押圧された調理物は、窪み部201Bの高さが低いことにより、窪み部201Bを乗り越えるように移動する。この現象は、調理容器の内周面側の調理物の量が多くなれば、窪み部201Bを容易に乗り越えることができるので、加熱の初期段階のみならず後期段階においても発生する。したがって、この調理物が撹拌体200と共に回転することが抑えられる。しかし、撹拌体200を乗り越えた調理物は、調理容器の内周面側に寄せられたままの状態に留まってしまっている。
また一方で、特許文献2の加熱調理器において、フライドポテトのような比較的大きな調理物を加熱調理する場合、この調理物の一部は、ブレード201上を上り、フィン202に接触してブレード201を乗り越える。このとき、この調理物には回転力が働き、この調理物は反転する。しかしながら、大きな調理物の多くは、通常、小さな調理物と同様に、ブレード201により調理容器の内周面へ押圧され、窪み部201Bを乗り越えるように移動する。この場合、窪み部201Bの高さが低いために、この調理物自体が回転するように作用する外力が弱くなり、この調理物は反転し難くなると同時に、調理容器の内周面側に寄せられたままの状態に留まってしまう。その結果、調理物の同じ部分が加熱され続けることになり、加熱ムラが生じることになる。
特許第5250428号公報 特表2014-533544号公報
従って、特許文献1及び特許文献2に開示された加熱調理器において、比較的大きい調理物及び比較的小さな調理物の両方をより均一に加熱調理するという観点において、未だ改善の余地がある。
本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、比較的小さな調理物及び比較的大きな調理物の両方をより均一に加熱調理することができる撹拌機能付き加熱調理器を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本開示の加熱調理器は、調理容器に収容された調理物を撹拌する撹拌体を備える加熱調理器である。前記撹拌体は、前記調理容器の底面の中心部に回転自在に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの外周面から、前記調理容器の前記底面の周縁部に配置された内周面に向けて延びて、前記ハウジングの平面視において凸状に湾曲するブレードと、を備える。前記ブレードは捩れた斜面を有し、側面視において、前記ハウジング近傍では、前記傾斜面は前記内周面側の方向を向き、前記先端部分では、前記傾斜面は前記ハウジングの方向を向くように構成される。
また前記従来の課題を解決するために、本開示の加熱調理器は、ブレードにより調理容器に収容された調理物を撹拌する調理物の撹拌方法を実施する。前記撹拌方法は、前記ブレードを回転させ、前記ブレードを調理物に接触させるステップと、前記調理物を、前記ブレードに乗り上げさせるステップと、前記ブレードに乗り上げた調理物を、前記ブレードの先端部分へと持ち上げるステップと、前記持ち上げた調理物を、前記ブレードの回転中心方向へと落下させるステップと、を有する。
これによって、比較的小さな調理物及び比較的大きな調理物の両方を、より均一に加熱調理できる。
本開示に係る加熱調理器によれば、比較的小さな調理物及び比較的大きな調理物の両方を、より均一に加熱調理できる。
図1は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図である。 図2は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の断面図である。 図3は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の蓋体を取り外した状態を示す平面図である。 図4は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体の斜視図である。 図5は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体の側面図である。 図6は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体の平面図である。 図7は、図6の7Aー7A断面図である。 図8は、図6の7Bー7B断面図である。 図9は、図6の7Cー7C断面図である。 図10は、図6の7Dー7D断面図である。 図11は、図6の7Eー7E断面図である。 図12は、図6の7Fー7F断面図である。 図13は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図14は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図15は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図16は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図17は、図13の9A-9A断面図である。 図18は、図14の9B-9B断面図である。 図19は、図15の9C-9C断面図である。 図20は、図16の9D-9D断面図である。 図21は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌するときの撹拌体と邪魔部と調理物との位置関係を示す平面図である。 図22は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌するときの撹拌体と邪魔部と調理物との位置関係を示す平面図である。 図23は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌するときの撹拌体と邪魔部と調理物との位置関係を示す平面図である。 図24は、本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌するときの撹拌体と邪魔部と調理物との位置関係を示す平面図である。 図25は、図21に示す位置関係にある本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の一部断面で示す斜視図である。 図26は、図22に示す位置関係にある本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の一部断面で示す斜視図である。 図27は、図23に示す位置関係にある本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の一部断面で示す斜視図である。 図28は、図24に示す位置関係にある本開示の実施の形態1に係る加熱調理器の一部断面で示す斜視図である。 図29は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の断面図である。 図30は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の蓋体を取り外した状態を示す平面図である。 図31は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体の斜視図である。 図32は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体の側面図である。 図33は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体の平面図である。 図34は、図33の17Aー17A断面図である。 図35は、図33の17Bー17B断面図である。 図36は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図37は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図38は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図39は、本開示の実施の形態2に係る加熱調理器の撹拌体が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。 図40は、従来の加熱調理器の撹拌体の斜視図である。 図41は、従来の他の加熱調理器の撹拌体の側面図である。 図42は、従来の他の加熱調理器の撹拌体の平面図である。
本開示の第1態様によれば、調理容器に収容された調理物を撹拌する撹拌体を備える加熱調理器が提供される。前記撹拌体は、前記調理容器の底面の中心部に回転自在に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの外周面から、前記調理容器の前記底面の周縁部に配置された内周面に向けて延びて、前記ハウジングの回転方向に平行な平面視において前記回転方向の下流側に向けて凸状に湾曲するブレードと、を備える。前記ブレードは、前記ブレードの回転に伴って、前記調理物を前記ハウジングの近傍から前記調理容器の前記内周面に向けて押し出すように構成された押出部と、前記ブレードの先端部分に配置され、前記ブレードの回転に伴って前記調理物を持ち上げて、前記調理物を前記回転方向の上流側へと落下させるように構成された持ち上げ部と、を含む。前記ブレードは、前記回転方向の前記下流側に位置する前方縁と、前記前方縁よりも前記回転方向の前記上流側に位置する後方縁と、を含む。前記持ち上げ部は、前記平面視において、前記調理容器の前記内周面に沿うように湾曲する前記前方縁を含む。前記持ち上げ部の前記前方縁は、前記回転方向の前記上流側に向かうに従い上方に傾斜し、かつ、背中合わせの位置関係にある前記後方縁よりも上方に位置する。前記平面視において、前記持ち上げ部の前記前方縁と、前記前方縁と背中合わせの位置関係にある前記後方縁とが前記ブレードの先端に向かうに従い、ほぼ重なる位置関係となるように構成される。以上の構成により、調理物は、押出部に押し出されて調理容器の内周面側に寄せ集められ、持ち上げ部で調理容器の底面に落下させられる。したがって、加熱調理器は、調理物を拡散させ易くなる。その結果、加熱調理器は、調理物を撹拌し易くなる。
本開示の第2態様によれば、前記持ち上げ部は、前記押出部によって前記ハウジングの前記近傍から前記調理容器の前記内周面に向かって押し出された前記調理物を含み、前記
調理容器の前記内周面の近傍にある前記調理物の少なくとも一部を持ち上げ、前記調理物の前記少なくとも一部を、前記回転方向の前記下流側から前記上流側へと前記ブレードを乗り越えて落下させるように構成された、第1態様に記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、加熱調理器は、押出部により調理容器の内周面側に寄せられた調理物を、持ち上げ部で調理容器の底面に落下させて散らすことができる。したがって、加熱調理器は、より均一に調理物を加熱できる。
本開示の第3態様によれば、前記持ち上げ部の一部の前記前方縁と、前記調理容器の底面との隙間、および、前記持ち上げ部の他の一部の前記前方縁と、前記調理容器の前記内周面との隙間は、各々、ほぼ同一の間隔で形成されている、第1態様または第2態様に記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、持ち上げ部周辺のブレードの面では、回転トルクに影響する力を大幅に減少させることができるため、必要な回転トルクを抑えることができる。
本開示の第4態様によれば、前記持ち上げ部は、前記前方縁である、第1~3態様のいずれか1つに記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、持ち上げ部に乗り上がる調理物は、調理容器の内周面に付着しにくくなり、スムーズにブレード回転方向の上流側へと落下する。
本開示の第5態様によれば、前記持ち上げ部の前記前方縁と、前記前方縁と背中合わせの位置関係にある前記後方縁とを繋ぐ面は、前記回転方向に平行な面に対して60°~90°の角度に傾斜するように構成されている、第1~4態様のいずれか1つに記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、調理物は、持ち上げ部の前方縁と後方縁との間で形成される面上に留まりにくくなり、落下し易くなる。したがって、面上に留まる調理物による、回転トルクへの影響が抑制される。
本開示の第6の態様によれば、前記持ち上げ部の終端は、前記調理容器の中心方向にさらに湾曲する寄せ部を含む、第1~5態様のいずれか1つに記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、ブレードを乗り越えた調理物を、より効率的に調理容器の底面上に散らすことができる。
本開示の第7態様によれば、前記ブレードは、ねじれた一様な面で構成されている、第1~6態様のいずれか1つに記載の加熱調理器が提供される。以上の構成により、押出部の作用から持ち上げ部の作用へと、調理物に対するブレードの作用を、スムーズに切り替えることができる。
本開示の第8の態様によれば、前記押出部の、前記ハウジングと接続される部分における前記後方縁は、前記前方縁よりも高い位置に配置され、前記押出部は、前記ハウジングと接続される前記部分から前記内周面へ近づくに従い、前記後方縁の高さ位置が下がり、かつ、前記前方縁と前記後方縁との前記高さ位置の差が小さくなるように構成されている、第1態様に記載の加熱調理器が提供される。この構成によれば、調理物を内周面へ押し出すことができる。
本開示の第9態様によれば、調理容器に収容された調理物を撹拌する撹拌体を備える。前記撹拌体は、前記調理容器の底面の中心部に回転自在に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングの外周面から、前記調理容器の前記底面の周縁部に配置された内周面に向けて延びて、前記ハウジングの平面視において凸状に湾曲するブレードと、を備える。前記ブレードは捩れた傾斜面を有し、側面視において、前記ハウジング近傍では、前記傾斜面は前記内周面側の方向を向き、前記先端部分では、前記傾斜面は前記ハウジングの方向を向くように構成されている、加熱調理器が提供される。この構成によれば、調理物を中
心方向へ移動させることができる。
本開示の第10態様によれば、ブレードにより調理容器に収容された調理物を撹拌する調理物の撹拌方法であって、前記ブレードを回転させ、前記ブレードを調理物に接触させるステップと、前記調理物を、前記ブレードに乗り上げさせるステップと、前記ブレードに乗り上げた調理物を、前記ブレードの先端部分へと持ち上げるステップと、前記持ち上げた調理物を、前記ブレードの回転中心方向へと落下させるステップと、を有する、調理物の撹拌方法である。この方法によれば、内周面近傍の調理物をも中心方向へ移動させることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これから説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本開示の第1の実施の形態に係る加熱調理器は、調理容器内に収容された調理物を撹拌する撹拌体を備える撹拌機能付き加熱調理器である。図1は、本実施の形態に係る加熱調理器の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る加熱調理器の断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る加熱調理器は、略有底筒状の機器本体1と、機器本体1の上部開口部を開閉するように覆う蓋体2とを備えている。蓋体2は、図2に示すように、ヒンジ部1Aに回動するように取り付けられている。ヒンジ部1Aは、機器本体1の上方後部(図2の右上側)に設けられる。ヒンジ部1Aは、加熱調理器の水平方向に対して平行な軸を含む。
機器本体1の前部には、調理メニューの選択等の各種操作を行う操作部3が設けられている。操作部3は、操作キー群3Aと、表示部3Bとを備えている。操作キー群3Aには、例えば、スタートキー、取り消しキー、及び調理メニューなどを選択する選択キーが含まれる。表示部3Bは、例えば、液晶表示パネルによって構成され、操作キー群によって設定された情報などの各種情報を表示する。
機器本体1の内部には、図2に示すように、収納部5が設けられている。収納部5は、調理容器4を着脱自在に収納する。収納部5の形状は、有底筒状である。収納部5の底部の中心部には、モータ保持部6の一部が、当該底部の中心部を貫通するように設けられている。モータ保持部6の形状は、略筒状である。モータ保持部6の内部には、円環状の駆動側磁石7と、駆動側磁石7を保持する磁石保持部8が設けられている。磁石保持部8の中心部には、回転駆動力を発生させるモータ9の駆動軸9Aが挿入されている。駆動軸9Aは、加熱調理器の鉛直方向に対して平行である。モータ9は、収納部5の外側に設けられ、モータ保持部6によって保持されている。モータ9が駆動されることで、駆動軸9Aが軸回りに回転し、当該回転に伴って磁石保持部8及び駆動側磁石7が回転する。
収納部5の内側下方で、且つモータ保持部6の外側には、ヒータ10が設けられている。ヒータ10は、調理容器4を加熱する。本実施の形態において、ヒータ10は、シーズヒータである。ヒータ10は、調理容器4の底壁に接触して、熱を伝達する。ヒータ10の形状は、略環状である。ヒータ10は、調理容器4の底壁の外周部に対向する位置に設けられている。
モータ9及びヒータ10の駆動は、制御部11により制御される。制御部11は、機器本体1の内部で、且つ収納部5の外側に配置されている。制御部11は、操作部3によって設定された各種情報と、機器本体1内に設けられる温度センサ(図示せず)等の検知結果とに基づいて、モータ9及びヒータ10を含む各部、各装置の駆動を制御する。制御部
11は、マイクロコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro Processing Unit)などで構成される。制御部11は、ソフトウェアで実現されてもよく、回路又はハードウエアで実現されてもよい。
調理容器4は、複数の調理物を収容可能な容器である。複数の調理物には、フライドポテトのような比較的大きな調理物、及びみじん切りした玉ネギのような比較的小さな調理物などの少なくとも一方が含まれる。調理容器4の内部には、調理物を撹拌する撹拌体20が設けられている。調理容器4の内面は、底面と、内周面とを含む。内周面は、底面の周縁部に配置される。本実施の形態の調理容器4では、内周面は、加熱調理器の鉛直方向に平行な、筒状の面である。
撹拌体20は、ハウジング21と、ブレード31と、を備える。ハウジング21は、調理容器4の底面の中心部に、回転自在に取り付けられる。ブレード31は、ハウジング21の外周面に接続される。ブレード31は、ハウジング21の外周面から調理容器4の内周面4aに向けて延びる。
ハウジング21の内部には、軸体22と、従動側磁石23とが設けられている。軸体22は、ハウジング21の回転軸である。軸体22は、加熱調理器の鉛直方向に平行である。従動側磁石23は、軸体22の周囲に配置されている。従動側磁石23の形状は、円環状である。従動側磁石23は、上述の駆動側磁石7とで磁気カップリングを構成する。撹拌体20は、当該磁気カップリングを介して、着脱自在に調理容器4の底面の中心部に取り付けられる。また撹拌体20は、モータ9が駆動されることにより、軸体22を中心に回転する。
図3は、図1の加熱調理器の蓋体2を取り外した状態を示す平面図である。図3に示すように、撹拌体20のブレード31の先端を、先端部分34とする。先端部分34は、ブレード31の、ハウジング21に接続される端部と反対側の端部である。
ブレード31は、平面視においてハウジング21の回転方向X1の下流側に向けて凸状に湾曲するように形成されている。ブレード31は、前方縁32と、後方縁33と、を有する。前方縁32は、後方縁33よりも、回転方向X1の下流側に位置する。後方縁33は、前方縁32よりも回転方向X1の上流側に位置する。なお、下流側とは、基準となる地点から回転方向X1に離れた側を意味する。また、上流側とは、基準となる地点から回転方向X1と逆回転方向に離れた側を意味する。
ブレード31の先端部分34は、平面視において調理容器4の内周面4aに沿って湾曲するように形成されている。なお、ブレード31の先端部分34の曲率は、調理容器4の内周面4aの曲率と全く同じ曲率に限定されず、調理容器4の内周面4aの曲率と概ね同じ曲率あればよい。
また、調理容器4の内周面4aには、調理容器4の中心部側に突出するとともに、上下方向(つまり、加熱調理器の鉛直方向)に延びる邪魔部4Aが設けられている。ブレード31の先端部分34は、軸体22の軸回りに回転する際、邪魔部4Aに接触しないように、調理容器4の内周面4aに対して所定の隙間を空けて配置されている。邪魔部4Aについては、後で詳しく説明する。
ブレード31の、ハウジング21の近傍部分では、前方縁32と調理容器4の底面との間の隙間が、約1~3mmで一様となるように設定されている。ハウジング21の近傍部分とは、後述する押出部の作用領域(E1)を指す。また、ブレード31の先端部分34
では、前方縁32と邪魔部4Aとの間の隙間が、約1~3mmとなるように一様に設定されている。
図4は撹拌体20の斜視図であり、図5は撹拌体20の側面図である。図6は、撹拌体20の平面図である。図7は図6の7A-7A断面図であり、図8は図6の7B-7B断面図であり、図9は図6の7C-7C断面図である。図10は図6の7D-7D断面図であり、図11は図6の7E-7E断面図であり、図12は図6の7F-7F断面図である。
図7~図9に示すように、ハウジング21の近傍において、ブレード31の前方縁32は後方縁33よりも下方に位置している。すなわち、ハウジング21の近傍において、ブレード31は、回転方向X1の上流側に向かうに従い、上方へ傾斜するように形成されている。また、ハウジング21の近傍において、ブレード31は、ハウジング21の外周面から離れて調理容器4の内周面4aへ近づくに従い、後方縁33の高さ位置が低くなるように形成されている。さらに、ハウジング21の近傍において、ブレード31は、後方縁33の高さ位置が変動するのに対し、前方縁32の高さ位置は実質的に一様となるように形成されている。
すなわち、ブレード31は、ハウジング21の近傍において、後方縁33が前方縁32よりも上方に位置する傾斜面を有する。この傾斜面は、ハウジング21の外周面から離れて調理容器4の内周面4aへ近づくに従って略水平面に近づくように、傾斜角が変化している。
上述したブレード31の捩れた傾斜面は、図5に示すように、加熱調理器を側面から見た場合に、内周面4a側へ向いた面S2を有する。したがって、傾斜面は、ブレード31の回転に伴って、ブレード31のハウジング21近傍部分の調理物を、調理容器4の内周面側4aに向けて押し出すように作用する。本実施の形態において、このブレード31の押し出し作用が機能する作用領域(E1)を「押出部」と呼ぶ。作用領域(E1)は、ハウジング21の外周面から、図10に示す前方縁32と後方縁33との高さ位置が同じまたは略同じ高さとなるまでの範囲である。この押出部の作用領域(E1)の終端を、領域(E1a)とする。終端の領域(E1a)を、略水平部と呼ぶ。略水平部では、前方縁32と後方縁33との高さが同じ、または略同じ高さとなる。略水平部(つまり領域(E1a))は、図13に示すように、調理容器4の内周面4aの近傍に位置している。
なお、ハウジング21の近傍において、ブレード31の、前方縁32と後方縁33とを繋ぐ傾斜面の、図7に示す回転方向X1に平行な面S1に対する傾斜角度をθ1とする。傾斜角度θ1は、20°~40°であることが好ましく、30°~40°であることがより好ましい。その理由を、以下に説明する。
傾斜角度θ1が50°以上の場合、表面に水分を有する小さな調理物がブレード31の押出部の作用領域(E1)に付着したときに、調理物が上方へ押し出されにくい。つまり、作用領域(E1)により、調理物の、調理容器4の内周面4aへの押し出し作用が低下する。一方、傾斜角度θ1が10°以下であると、大きな調理物がブレード31の押出部、つまり作用領域(E1)を乗り越え易くなり、結果として、調理容器4の内周面4aへの押し出し作用が低下する。このため、傾斜角度θ1は、上述のとおり、20°~40°であることが好ましく、30°~40°であることがより好ましい。
さらに、ブレード31の、作用領域(E1)の終端である領域(E1a)より先の先端部分34は、回転方向X1にほぼ平行な領域(E2a)と、作用領域(E2)とを含む。領域(E2a)を、略水平部と呼ぶ。略水平部(つまり、領域(E2a))では、前方縁
32と後方縁33との高さ位置が同じまたは略同じである。
作用領域(E2)は、領域(E2a)よりもブレード31の終端側に配置されている。終端とは、ブレード31がハウジング21と接続される端部と反対側の端部であり、先端と同義である。作用領域(E2)は、図4及び図5に示すように、回転方向X1の上流側に向かうに従い、つまり先端部分34の終端に向かうに従い、前方縁32の高さ位置が上方に位置するように、傾斜している。さらに、作用領域(E2)において、図10~図12に示すように、略水平部(E2a)の終端から、ブレード31の終端に至るに従い、後方縁33が前方縁32よりも下方に位置する。また作用領域(E2)において、略水平部(E2a)の終端からブレード31の終端に至るに従い、前方縁32と後方縁33とを繋ぐ方向は、ほぼ水平方向から、ほぼ鉛直方向となるように変化する。すなわち、ブレード31の先端部分34は、回転方向X1に平行な面S1に対する傾斜角度が、ほぼ0°からほぼ垂直となるまで変化している。
このブレード31の先端部分34では、調理物が略水平部(E2a)の前方縁32と、内周面4aもしくは邪魔部4Aとから押圧を受けて、そのまま前方縁32の上を伝ってブレード31の終端に向かって持ち上げられる。そして先端部分34では、ブレード31の終端で、もしくは、その途中で、調理物を回転方向X1の上流側へと落下させる作用が機能する。本実施の形態において、この調理物を高い位置まで持ち上げて回転方向の上流側へと落下させる作用が機能する作用領域(E2)を、「持ち上げ部」と呼ぶ。
なお、図5に示すように、ブレード31の先端部分34の前方縁32と、回転方向X1に平行な面S1との間の角度θ2は、30°~50°であることが好ましく、30°~40°であることがより好ましい。その理由を、以下に説明する。
角度θ2が20°以下であると、ブレード31の先端部分34の前方縁32の上を伝ってブレード31の終端まで移動した調理物は、調理容器4の内周面4a付近に落下しやすい。したがって、撹拌した調理物が、内周面4a付近に偏ってしまう。一方、角度θ2が60°以上であると、特に、小さな調理物においては、ブレード31の先端部分34の前方縁32が堰となって、調理物がブレード31と一緒に回転してしまう。その結果、調理物は同じ部分が加熱され続けることになり、加熱ムラが生じることになる。このため、角度θ2は、30°~50°であることが好ましく、30°~40°であることがより好ましい。
また、図5に示すように、ブレード31の先端部分34の上端P1は、ブレード31とハウジング21との接続部の上端P2よりも上方に位置する。これにより、調理物がブレード31の先端部分34の前方縁32の上をブレード31終端まで移動すると、調理物の位置エネルギーはより大きくなる。したがって、上流側へと落下した調理物は、調理容器4の底面で転がり、広い範囲に分散する。
また、図11、図12に示すように、ブレード31の先端部分34において、前方縁32と後方縁33の間に形成される面の、回転方向X1に平行な面S1に対する傾斜角度θ3は、60°~90°であることが好ましく、80°~90°であることがより好ましい。その理由を、以下に説明する。
傾斜角度θ3が50°以下であると、調理物は、ブレード31の先端部分34の前方縁32と後方縁33との間で形成される面に乗り上げ、その面上を伝ってブレード31の先端に向かって移動するようになる。その場合、調理物は、ブレード31の面から受ける抵抗が大きくなるため、ブレード31の先端部分34に調理物が長く留まった状態で撹拌体20を回転させることになる。したがって、ブレード31の回転トルクが増大してしまう
。特に、本実施の形態における磁気カップリングによる回転伝達構成では、回転トルクが増大すると、磁気カップリングに脱調が生じ、撹拌不能となってしまう。また、ブレード31の面上に調理物が留まると、さらにその上に次の調理物が乗り上がってくる。そうなると、調理容器4の内周面4aに調理物が付着し易くなる。また、付着した調理物は、掻き落とされずに付着したままとなってしまう。そのため、ブレード31の持ち上げ部(E2)である前方縁32と、当該前方縁32と背中合わせの位置関係にある後方縁33との間に形成される面の、回転方向X1に平行な面S1に対する傾斜角度θ3は、60°~90°であることが好ましく、80°~90°であることがより好ましい。傾斜角度θ3が80°~90°であることがより好ましい理由は、みじん切りした玉ネギのような、小さな調理物の場合、充分に加熱されて柔らかくなると、押圧を受けた時の接触面積が増加し、滑り落ち難くなるからである。つまり、調理物を押圧する面が傾斜していても、調理物の個々の重量が小さいために、ある程度の傾斜面であれば、滑り落ちる力は小さい。したがって、滑り落ちる力よりも面抵抗の方が大きくなり、調理物が滑り落ちにくくなる。
本実施の形態では、ブレード31の先端部分34では、調理物は、前方縁32の上を移動するため、前方縁32と後方縁33との間の面上を移動する場合と比べて、調理物が受ける抵抗が小さい。したがって、ブレード31の先端部分34に調理物が留まりにくい。その結果、撹拌体20の回転トルクが増大しにくい。また、ブレード31の先端部分34に調理物が留まりにくいため、調理容器4の内周面4aへの調理物の付着も減少する。
次に、撹拌体20による調理物の撹拌動作について説明する。
図13~図16は、撹拌体20が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。図17は図13の9A-9A断面図であり、図18は図14の9B-9B断面図であり、図19は図15の9C-9C断面図であり、図20は図16の9D-9D断面図である。
以下、みじん切りした玉ねぎのような比較的小さな調理物を加熱調理する場合を例に、撹拌動作を説明する。
まず、図2のモータ9が駆動され、モータ9の回転力が駆動側磁石7と従動側磁石23とで構成される磁気カップリングを介して撹拌体20に伝達されると、撹拌体20が回転方向X1に回転する。これにより、図13及び図17に示すように、撹拌体20のブレード31が調理物41,42に接触する。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転されると、図14及び図18に示すように、ハウジング21側の調理物41(図13~図16、図17~図20において、斜線のハッチングが付与されている調理物41)は、押出部(つまり作用領域(E1))によって、調理容器4の内周面4a側に押し出される。
このとき、図14に示すように、ブレード31の前方縁32に沿った矢印M2方向に移動する調理物41と、押出部としての作用領域(E1)の上に乗り上がるように、矢印M1方向に移動する調理物41とがある。
また、このとき、調理容器4の内周面4a付近にある調理物42(図13~図16、図17~図20上、梨地状のハッチングが付与されている調理物42)は、矢印M2方向に移動した調理物によって、内周面4aに向かって押される。さらに、内周面4a付近にある調理物42は、内周面4aでハウジング21から離れる方向への移動を規制するように押圧を受け、略水平部(E1a,E2a)にすくい上げられるように矢印M3の方向に移動する。なお、この略水平部(E1a,E2a)は、調理容器4の底面からの高さ位置が低いため、大きい調理物及び小さい調理物の両方が、容易にすくい上げられる。
ハウジング21の近傍において、ブレード31の前方縁32と調理容器4の底面との間の隙間は、1~3mmであり、一様に設定されている。したがって、みじん切りの玉ネギ等の小さな調理物も、ブレード31と調理容器4の底面とで挟まれにくい。そして小さな調理物も、前方縁32の厚み部分に押されながら、前方縁32に沿って調理容器4の底面を滑り、調理容器4の内周面側へと移動することができる。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図15及び図19に示すように、押出部である作用領域(E1)によってハウジング21の近傍から内周面4a方向に押し出された調理物41を含み、内周面4a近傍にある調理物41,42は、略水平部(E2a)の前方縁32と、内周面4a、もしくは邪魔部4Aとの間で挟まれて押圧を受ける。これにより、調理物41,42は、作用領域(E2)である前方縁32上に乗り上がり、矢印M5の方向に上がって移動する。そして、略水平部(E1a,E2a)にすくい上げられた調理物は、図中の矢印M4の方向にブレード31を乗り越えて、回転方向X1の上流側に落下する。また、作用領域(E1)上に乗り上げていた調理物41の一部は、ハウジング21付近の調理物41が続いて作用領域(E1)上に乗り上がることで押圧を受け、作用領域(E1)の傾斜面の傾斜角が水平に近づく辺りで回転方向X1の上流側に落下する。また作用領域(E1)上に乗り上げていた残りの調理物41は、略水平部(E1a,E2a)上を矢印M6方向に移動して回転方向X1の上流側に落下する。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図16及び図20に示すように、持ち上げ部としての、作用領域(E2)である前方縁32上を、調理物41,42が移動する。そして作用領域(E2)の終端付近まで持ち上げられた調理物41,42は、回転方向X1の上流側である矢印M7の方向に落下する。ここで、作用領域(E2)である前方縁32と調理容器4の内周面4aとの間の隙間は、ほぼ一定に形成されている。その間隔は、邪魔部4Aの突出量(6mm)に、回動のためのクリアランスである1~3mmを加えた値で設定されている。本実施の形態では、作用領域(E2)である前方縁32と調理容器4の内周面4aとの間隔が8mmに設定されている。この隙間の設定により、作用領域(E2)では、調理物41,42が内周面4aに支えられ、前方縁32の上を移動しながら持ち上がる作用が生じる。そのため、この隙間が上記の間隔よりも広く設定されてしまうと、特に、比較的小さい調理物41,42は、作用領域(E2)で持ち上げられる手前で、内周面4aと作用領域(E2)との間に落下してしまう。
調理物41,42が作用領域(E2)である前方縁32の上を持ち上がるのは、その次に続く調理物41,42からの押圧を受けることで移動するためである。調理物41,42は、作用領域(E2)の終端付近からM7方向に落下する。この際、調理物41,42は、大きな位置エネルギーが加わった状態で落下することになり、落下により位置エネルギーが運動エネルギーに変わる。つまり、落下した調理物41,42は、調理容器4の底面を転がる運動エネルギーを持つ。この運動エネルギーにより、作用領域(E2)から回転方向X1の上流側へ落下した調理物41,42は、調理容器4の内周面4a側に偏りにくく、広い範囲に散らばることができる。
以上の動作により、撹拌体20が回転する前のハウジング21付近の調理物41と、調理容器4の内周面4a付近の調理物42とは、図16、図20に示すように混ざり合い、撹拌される。したがって、ヒータ10によって調理容器4を介して調理物41,42を加熱することにより、調理物41,42は均一に加熱されることになる。
以下、撹拌体20が回転方向X1に回転される間、図13~図16及び図17~図20に示す動作が繰り返される。これにより、調理物がより均一に撹拌される。また、本実施の形態では、押出部である作用領域(E1)から持ち上げ部である作用領域(E2)の間
、ブレード31は、ねじれた一様な面で形成されている。すなわち、前方縁32が屈曲個所を持たない一様な縁であるため、調理物に対して押し出し作用から持ち上げ作用へと、一連の移動動作から作用を切り替えることができる。
次に、調理容器4の内周面4aに設けられた邪魔部4Aについて、より詳しく説明する。
図21~図24は、撹拌体20が調理物を撹拌するときの、撹拌体20と邪魔部4Aと調理物との位置関係を示す平面図である。図25は、図21に示す位置関係を一部断面で示す斜視図である。図26は、図22に示す位置関係を一部断面で示す斜視図である。図27は、図23に示す位置関係を一部断面で示す斜視図である。図28は、図24に示す位置関係を一部断面で示す斜視図である。
図2及び図25に示すように、邪魔部4Aは、調理容器4の内周面4aから調理容器4の中心部側に突出する。また、邪魔部4Aは、上下方向に延びるように設けられている。邪魔部4Aの調理容器4の中心部側への突出量は、持ち上げ部(つまり、作用領域E2)との間隔を所望の大きさ(例えば1~3mm)とするため、本実施の形態では6mmの設定とした。つまり、邪魔部4Aと持ち上げ部との間隔が、調理物を邪魔部4Aで支えながら持ち上げ部で持ち上げられるような大きさに設定されている。邪魔部4Aの水平方向に切った断面は、例えば、半円形である。
邪魔部4Aの下端部4Aaは、調理容器4の底面と内周面4aとの間のコーナー部4Bに沿って、湾曲するように形成されている。邪魔部4Aの下端部4Aaの始端は、調理容器4の底面上に位置している。これにより、ブレード31の回転に伴って、作用領域E2(持ち上げ部)となる前方縁32と邪魔部4Aの端面との交点と、邪魔部4Aの端面、調理容器4の内周面4a、及び作用領域E2となる前方縁32のそれぞれのラインで囲まれる三角エリアが上方に移動することになる。なお、邪魔部4Aの端面とは、図24の邪魔部4Aを示す半円弧の左側部分の面であって、調理容器4の底面との交点から内周面4a側の上方端点までの鉛直方向の範囲である。また、交点とは、図25、図26、及び図27の調理物C1がある位置、つまり、作用領域E2と邪魔部4Aとが接近する位置(すなわち設定された隙間)である。
まず、図2のモータ9が駆動され、モータ9の回転力が駆動側磁石7と従動側磁石23とで構成される磁気カップリングを介して撹拌体20に伝達されると、撹拌体20が図25に示す回転方向X1に回転する。これにより、図21及び図25に示すように、撹拌体20のブレード31が調理物C1を調理容器4の内周面4a側に押し出す。このとき、調理物C1は、ブレード31の前方縁32に押し出されて移動している。ブレード31の回転が進むと、調理物C1は前方縁32と邪魔部4Aとの間で挟まれる。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図22及び図26に示すように、調理物C1は、ブレード31の前方縁32と邪魔部4Aの端面と内周面4aとで形成される前述の三角エリアが上方に移動することにより、邪魔部4Aの下端部4Aaの湾曲部に沿って持ち上げられるように移動する。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図23及び図27に示すように、調理物C1は、ブレード31の持ち上げ部(つまり、作用領域(E2))から押圧されて、邪魔部4Aに沿って上方へ移動する。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図24及び図28に示すように、調理物C1は、ブレード31の作用領域(E2)の上方に到達する。その後、又はこの
過程で、調理物C1は、作用領域(E2)の終端から回転方向X1の上流側に落下する。又は、調理物C1は、作用領域(E2)の途中で回転方向X1の上流側に落下する。このとき、調理物C1には、位置エネルギーが加わっているため、上流側に落下した調理物C1は、調理容器4の底面上であって、内周面4a付近から中心方向までの広い範囲に転がる。つまり、調理物C1を上流側に撒き散らすことができる。
本実施の形態に係る加熱調理器によれば、ブレード31が平面視においてハウジング21の回転方向X1の下流側に向けて凸状に湾曲するとともに、ハウジング21の近傍において、前方縁32が後方縁33よりも下方に位置するように構成されている。また、ハウジング21の近傍において、ブレード31の下流側の面は、ハウジング21側よりも、内周面4a側に向いている。この構成によれば、調理物を調理容器4の内周面4aへ移動させることができる。
また、本実施の形態に係る加熱調理器によれば、ブレード31の先端部分34が、平面視において調理容器4の内周面4aに沿うように湾曲する。なお、平面視とは、回転方向X1に平行な面から見た場合をいう。また、先端部分34は、回転方向X1の上流側に向かうに従い、上方に傾斜するように構成されている。この構成によれば、撹拌体20の回転に伴って調理物がブレード31の先端部分34を上ることで、調理物を回転方向の上流側へ落下させたときに広い範囲に散らすことができる。
また、本実施の形態に係る加熱調理器によれば、ブレード31の先端部分34の近傍において、前方縁32は後方縁33よりも上方に位置している。また、回転方向X1に平行な平面から見た場合に、作用領域E2の前方縁32と後方縁33とが、ブレード31の先端部分34に向かうに従い、ほぼ重なる位置関係に構成されている。言い換えれば、平面視において、持ち上げ部(作用領域E2)の前方縁32と、前方縁32と背中合わせの位置関係にある後方縁33との間隔が、ブレード31の先端部分34に向かうに従い小さくなるように、前方縁32と後方縁33とを繋ぐ面の傾きが変化する。この構成によれば、ブレード31の回転に伴ってブレード31の先端部分34を乗り上げた調理物は、ブレード31から受ける抵抗が少ないため、スムーズにブレード31の先端部分の終端、もしくは終端近くまで昇り上がり、回転方向X1の上流側へと移動できる。
このような結果、調理物が比較的小さい場合、及び比較的大きい場合のいずれの場合においても、加熱調理器は、調理物をより均一に加熱調理できる。
また、本実施の形態に係る加熱調理器によれば、前方縁32と後方縁33とが、調理容器4の内周面4aの近傍で、同じ又は略同じ高さになるように形成されている。この構成によれば、調理容器4の内周面4a側に位置する調理物が、より確実にブレード31を乗り越えられる。
また、本実施の形態に係る加熱調理器によれば、調理容器4の内周面4aに邪魔部4Aが設けられ、邪魔部4Aの下端部が調理容器4のコーナー部4Bに沿って湾曲するように形成されている。この構成によれば、ブレード31と邪魔部4Aとの隙間をより狭くすることができるので、ブレード31と調理容器4の内周面4aとの隙間に大きな調理物が詰まるのを抑制でき、ブレード31の回転が停止ことを抑制できる。なお、邪魔部4Aの数は、少なくとも一つであればよく、複数あってもよい。一又は複数の邪魔部4Aは、調理容器4の内周面4aに設けられればよい。
また、本実施の形態に係る加熱調理器によれば、撹拌体20が磁気カップリングを介して着脱自在に調理容器4の底面の中心部に取り付けられている。この構成によれば、例えば、撹拌体20に回転力を伝達するために、調理容器4の底部に回転軸となるシャフトを
貫通させる貫通穴を設けるなどの必要性を無くすことができる。また、この構成によれば、ブレード31と調理容器4の内周面4a(又は邪魔部4A)との隙間に調理物が詰まった場合でも、撹拌体20は、負荷を逃がすように、磁力が働く範囲内で移動できる。従って、ブレード31の回転が停止するのを抑えることができる。
(実施の形態2)
図29は、本開示の第2の実施の形態に係る加熱調理器の断面図である。図30は、図29の加熱調理器の蓋体を取り外した状態を示す平面図である。図31は、図29の加熱調理器の撹拌体の斜視図である。図32は、図29の加熱調理器の撹拌体の側面図である。図33は、図29の加熱調理器の撹拌体の平面図である。図34は、図33の17A-17A断面図であり、図35は、図33の17B-17B断面図である。なお、実施の形態1と同一の構成要素には同一符号を付与し、説明は省略する。
本実施の形態2に係る加熱調理器が実施の形態1に係る加熱調理器と異なる点は、図30、図33に示すように、ブレード31の先端部分34付近が、平面視において、調理容器4の内周面4aに沿うように湾曲し、終端付近では、終端が調理容器4の中心に近づくように、さらに湾曲している。また、図31、図32に示すように、ブレード31の先端部分34付近が、回転方向X1の上流側に向かうに従い上方に傾斜するように形成されている。図33~図35に示すように、ブレード31は、回転方向X1に平行な平面から見た場合に、ブレード31の終端に至るに従い、前方縁32と後方縁33との上下方向の位置関係がほぼ重なるように形成されている。すなわち、ブレード31の先端部分34において、前方縁32と後方縁33とを結ぶ面が、回転方向X1に平行な面S1に対して鉛直方向となる面にほぼ一致するまで傾斜している。
このブレード31の先端部分34では、実施の形態1の持ち上げ部(つまり、作用領域(E2))とは別に、略水平部(E1a、E2a)を回転方向X1の上流側へと乗り越えた調理物を、先端部分34の終端において調理容器4の中心方向へと寄せる機能が作用する。本実施の形態のブレード31の寄せる作用が機能する領域(E3)を「寄せ部」と呼ぶ。
次に、この実施の形態2における撹拌体20による撹拌動作において、実施の形態1と異なる点を説明する。
図36~図39は、撹拌体20が調理物を撹拌する様子を示す平面図である。図36、図37に示すように、撹拌体20が回転方向X1に回転し、押出部である作用領域(E1)と、略水平部である作用領域(E1a)での調理物への作用は、実施の形態1と同様の動きであり、説明を省略する。
続けて、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図38に示すように、調理容器4の内周面4a近傍にある調理物の一部は、略水平部(つまり、領域(E2a))の前方縁32と、内周面4a又は邪魔部4Aとの間で挟むように押圧されることで、持ち上げ部(つまり、作用領域(E2))である前方縁32上を、矢印M5の方向に持ち上がって移動する。そして、略水平部(領域(E1a)及び領域(E2a))にすくい上げられた調理物は、図中の矢印M4の方向にブレード31を乗り越えて、回転方向X1の上流側に落下する。また、作用領域(E1)上に乗り上げていた調理物の一部は、続いてハウジング21付近の調理物が作用領域(E1)上に乗り上がることで、調理物からの押圧を受ける。そして作用領域(E1)内の傾斜角が水平に近づく辺りで、回転方向X1の上流側に落下する。また、押出部の作用領域(E1)上に乗り上げていた残りの調理物は、略水平部(E1a,E2a)上を矢印M6方向に移動して、回転方向X1の上流側に落下する。この動きも、実施の形態1と同様である。
その後、更に撹拌体20が回転方向X1に回転すると、図39に示すように、持ち上げ部(つまり、作用領域(E2))である前方縁32上を調理物が移動し、持ち上がった調理物の一部は、その延長上にある寄せ部(つまり、作用領域(E3))の前方縁32の上を継続して移動する。そして、寄せ部の終端付近で、回転方向X1の上流側の矢印M8方向に落下する。寄せ部(つまり、作用領域(E3))は、調理容器4の内周面4aから調理容器4の中心方向に向かって湾曲する形状であるため、実施の形態1と比べ、寄せ部から落下した調理物は、調理容器4の中心付近から内周面4aまでの、より広い範囲に散らばる。また、寄せ部(つまり、作用領域(E3))の上流側の面は、ハウジング21の方向を向いている。したがって、寄せ部は、略水平部(E1a、E2a)を回転方向X1の上流側へ乗り越えた調理物の塊を、図38、図39に示す矢印M4の方向へ、調理容器4の中心方向である矢印M9の方向へと、移動させる。
これにより加熱調理器は、塊となっていた調理物を崩しながら中心方向へ散らすことができるため、より効果的に加熱のムラを低減できる。したがって、調理物の大きさが、比較的小さい場合、及び、比較的大きい場合の両方の場合において、より一層、調理物を均一に加熱調理できる。
なお、本開示は本実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、図25に示す構成では、邪魔部4Aの下端部4Aaの始端は、調理容器4の底面上に位置するものとしたが、本開示はこれに限定されない。例えば、邪魔部4Aの下端部4Aaの始端は、調理容器4のコーナー部4B上に位置してもよい。
また、本実施の形態では、ブレード31は、一枚の板材をねじるようにして構成されるものとしたが、本開示はこれに限定されない。例えば、ブレード31は、樹脂の射出成形により立体的に構成されてもよい。
なお、様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示によれば、比較的小さな調理物及び比較的大きな調理物の両方をより均一に加熱調理することができるので、撹拌機能付き加熱調理器に有用である。
1 機器本体
1A ヒンジ部
2 蓋体
3 操作部
3A 操作キー群
3B 表示部
4 調理容器
4a 内周面
4A 邪魔部
4Aa 下端部
4B コーナー部
5 収納部
6 モータ保持部
7 駆動側磁石
8 磁石保持部
9 モータ
9A 駆動軸
10 ヒータ
11 制御部
20,100,200 撹拌体
21 ハウジング
22 軸体
23 従動側磁石
31,201 ブレード
32 前方縁
33 後方縁
34 先端部分
41,42 調理物
E1 作用領域(押出部)
E1a,E2a 領域(水平部)
E2 作用領域(持ち上げ部)
E3 作用領域(寄せ部)

Claims (2)

  1. 調理容器に収容された調理物を撹拌する撹拌体を備える加熱調理器であって、
    前記撹拌体は、
    前記調理容器の底面の中心部に回転自在に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングの外周面から、前記調理容器の前記底面の周縁部に配置された内周面に向けて延びて、前記ハウジングの平面視において凸状に湾曲するブレードと、を備え、
    前記ブレードは捩れた同一面で形成された傾斜面を有し、
    側面視において、前記ブレードの前記ハウジング近傍部分では、前記傾斜面は前記内周面側の方向を向き、前記ブレードの先端部分では、前記傾斜面は前記ハウジングの方向を向くとともに、上方に傾斜するように構成される、加熱調理器。
  2. ブレードにより調理容器に収容された調理物を撹拌する調理物の撹拌方法であって、
    前記ブレードを回転させ、前記ブレードを調理物に接触させるステップと、
    前記調理物を、前記ブレードに乗り上げさせるステップと、
    前記ブレードに乗り上げた調理物を、前記ブレードの先端部分まで捩れた同一面で形成される傾斜面上を移動させ、前記ブレードの先端部分へと持ち上げるステップと、
    前記持ち上げた調理物を、前記ブレードの回転中心方向へと落下させるステップと、
    を有する、調理物の撹拌方法。
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