JP2008000255A - 混練調理器 - Google Patents

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泰洋 垣本
Takahiro Oshita
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Abstract

【課題】混練時の混練対象物の痛みや振動が少ない混練調理器を提供する。
【解決手段】電動機2を内蔵した製品本体1と、略四角形で混練対象物14を収容すると共に前記電動機2の回転出力が伝達される回転軸10を備えた容器7と、混練対象物14を混連する練り羽根9を備え、前記容器7のコーナー部7aを略円弧状に形成し、前記練り羽根9は、前記回転軸10に着脱に装着される軸嵌合部11と、前記軸嵌合部11に突設された羽根板部12から成り、前記羽根板部12を回転方向に対し流線型に傾けた形状としたもので、容器7と練り羽根9先端部の隙間への混練対象物14の巻き込みがスムーズに行われるので、振動が少なく、混練対象物14を痛めることなく短時間で効率良く混練調理ができる。また、スムーズな混練により、出力の小さい小型の電動機2を用いることができ、混練調理器のコンパクト化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機等による回転動力にてパン生地や麺生地などの混練対象物の混練や、もちつき等をおこなう混練調理器に関するものである。
従来、この種の混練調理器は、図4および図5に示すように、混練対象物104を収納する容器102と、容器102内に回転自在に設けられると共に屈曲した練り羽根103と、練り羽根103を回転させる電動機101とを備え、電動機101の回転動力により容器102内の練り羽根103を回転させて容器102内の混練対象物104を混練する構成となっている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平5−154056号公報 特開2002−272356号公報
しかしながら上記従来の混練調理器の構成では、練り羽根103の回転方向下流側への屈曲が、図5に示すように、平面視略「へ」の字状と、急激に屈曲しているため、容器102と練り羽根103の先端部の隙間への生地などの混練対象物104の巻き込みが不充分で、また、巻き込みがスムーズでないため混練による生地の痛みが大きいという課題を有していた。同時に、巻き込みがスムーズでないため、混練時の混練調理器の振動が大きいという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる混練調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の混練調理器は、電動機を内蔵した製品本体と、略四角形で混練対象物を収容すると共に前記電動機の回転出力が伝達される回転軸を備えた容器と、前記混練対象物を混連する練り羽根を備え、前記容器のコーナー部を略円弧状に形成し、前記練り羽根は、前記回転軸に着脱自在に装着される軸嵌合部と、前記軸嵌合部に突設された羽根板部から成り、前記羽根板部を回転方向に対し流線型に傾けた形状としたもので、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物(生地)の巻き込みがスムーズに行われ、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。また、スムーズな混練により電動機の出力を小さくすることができる。したがって、小さなサイズの電動機を用いることができ混練調理器のコンパクト化を図ることができる。
本発明の混練調理器は、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物(生地)の巻き込みがスムーズに行われ、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことが可能となる。また、スムーズな混練により電動機の出力を小さくすることができる。したがって、小さなサイズの電動機を用いることができ混練調理機のコンパクト化を図ることが可能となる。
第1の発明は、電動機を内蔵した製品本体と、略四角形で混練対象物を収容すると共に前記電動機の回転出力が伝達される回転軸を備えた容器と、前記混練対象物を混連する練り羽根を備え、前記容器のコーナー部を略円弧状に形成し、前記練り羽根は、前記回転軸に着脱自在に装着される軸嵌合部と、前記軸嵌合部に突設された羽根板部から成り、前記羽根板部を回転方向に対し流線型に傾けた形状としたもので、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物(生地)の巻き込みがスムーズに行われ、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。また、スムーズな混練により電動機の出力を小さくすることができる。したがって、小さなサイズの電動機を用いることができ混練調理器のコンパクト化を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の混練調理器は、パン生地の混練ともちつきが同一の容器および練り羽根で行えるもので、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物の巻き込みがスムーズに行われ、負荷や混練時の生地の挙動が大きく異なるパン生地ともちつきを同じ羽根と容器で行うことができる。また、パン生地の混練ともちつきを同じ容器および練り羽根でできるので、複数の練り羽根、容器を準備する必要がなく、使い分けの煩わしさがなく手軽に混練調理器を使用することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の混練調理器は、麺生地の混練ともちつきが同一の容器および練り羽根で行えるもので、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物の巻き込みがスムーズに行われ、負荷や混練時の生地の挙動が大きく異なる麺生地ともちつきを同じ羽根と容器で行うことができる。また、麺生地の混練ともちつきを同じ容器および練り羽根でできるので、複数の練り羽根、容器を準備する必要がなく、使い分けの煩わしさがなく手軽に混練調理器を使用することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の練り羽根は複数の羽根板部を有するもので、より短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の羽根板部の先端に平面部を設けたもので、練り羽根の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため、容器と練り羽根先端部の隙間への混練対象物の巻き込みがスムーズに行われ、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。また、羽根板先端部に平面部を設けているため、平面部と容器内面の間の混練対象物はより大きなせん断力を受ける。したがって、より効率的に短時間で細密な混練をおこなうことができる。また、スムーズな混練により電動機の出力を小さくすることができる。したがって、小さなサイズの電動機を用いることができ混練調理器のコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における混練調理器の断面図、図2は、同混練調理器の容器内を示す平面図、図3は、同混練調理器の練り羽根の三面図である。
図1〜図3において、混練調理器の製品本体1には、電動機2が内蔵されている。電動機2の回転動力は、小プーリ3、ベルト4、大プーリ5により減速・伝達され、駆動軸6が回転する。製品本体1には、容器7が着脱自在に載置され、容器7の上方は、蓋8で開閉自在に覆われている。容器7内には、練り羽根9が回転軸10に着脱自在に装着されている。
容器7は、図2に示すように、コーナー部7aを円弧状に形成した略四角形である。容器7内にはパン生地、麺生地、蒸されたもち米等の混練対象物14が入れられる。また、練り羽根9は、容器7内の回転軸10に着脱される軸嵌合部11と、そこに突設された羽根板部12から成り、羽根板部12を、回転方向に対し流線型に傾けた形状となっている。さらに、羽根板部12の先端には平面部13が設けられている。羽根板部12の回転方向下流側への屈曲は流線型になめらかに屈曲しているため、容器7と羽根板部12の先端部の間の隙間への混練対象物14の巻き込みをスムーズにおこなうことができる。
したがって、運転時の振動が少なく、混練対象物11を痛めることなく短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。この、羽根板部12の屈曲が従来のように急激だと、混練時の混練対象物14の挙動が大きくなり混練調理器の振動が大きくなる。また、混練対象物14の挙動が大きいため、例えば、混練対象物14がパン生地の場合、せっかく混練されてできたグルテンが引き千切れてしまいパン生地が傷んでしまう。したがって、よく膨らんだ良質のパンはできなくなってしまう。
しかし、本実施の形態によれば、練り羽根9の羽根板部12の屈曲が流線型で緩やかであるため、そのようなことがない。また、羽根板部12の先端部に平面部13を設けているため、平面部13と容器7の内面の間の混練対象物14は、より大きなせん断力を受ける。したがって、より効率的に短時間で細密な混練をおこなうことができる。また、スムーズな混練により、電動機2の出力が小さくて済むので、小さなサイズの電動機2を用いることができ、混練調理器のコンパクト化を図ることができる。
また、練り羽根9の回転方向下流側への屈曲が流線型になめらかに屈曲しているため容器7と練り羽根9の先端部の隙間への混練対象物14の巻き込みがスムーズにおこなうことができるので、負荷や混練時の混練対象物14の挙動が大きく異なる、麺生地やパン生地の混練ともちつきを、同じ練り羽根9と容器7とでおこなうことができる。これにより、複数の練り羽根9、複数の容器7を準備する必要がなく、使い分けの煩わしさがなく手軽に混練調理器を使用することができる。
また、練り羽根9は、図2に示すように、複数の羽根板部12を有することにより、より短時間で効率良く混練調理をおこなうことができる。
以上のように、本発明にかかる混練調理器は、振動が少なく、混練対象物を痛めることなく短時間で効率良くパン生地、麺生地、もちつき等の混練調理をおこなうことができるもので、家庭用、業務用の各種混練調理器に適用できる。
本発明の実施の形態1における混練調理器の断面図 同混練調理器の容器内を示す平面図 同混練調理器の練り羽根の三面図 従来の混練調理器の断面図 同混練調理器の容器内を示す平面図
符号の説明
1 本体
2 電動機
7 容器
7a コーナー部
9 練り羽根
10 回転軸
11 軸嵌合部
12 羽根板部
13 平面部
14 混練対象物

Claims (5)

  1. 電動機を内蔵した製品本体と、略四角形で混練対象物を収容すると共に前記電動機の回転出力が伝達される回転軸を備えた容器と、前記混練対象物を混連する練り羽根を備え、前記容器のコーナー部を略円弧状に形成し、前記練り羽根は、前記回転軸に着脱自在に装着される軸嵌合部と、前記軸嵌合部に突設された羽根板部から成り、前記羽根板部を回転方向に対し流線型に傾けた形状とした混練調理器。
  2. パン生地の混練ともちつきが同一の容器および練り羽根で行える請求項1に記載の混練調理器。
  3. 麺生地の混練ともちつきが同一の容器および練り羽根で行える請求項1に記載の混練調理器。
  4. 練り羽根は複数の羽根板部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の混練調理器。
  5. 羽根板部の先端に平面部を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の混練調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011082504A1 (zh) * 2010-01-07 2011-07-14 Yang Liangen 一种自动取面包的面包机
JP2013236693A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Panasonic Corp 自動製パン器
JP2021184810A (ja) * 2017-01-27 2021-12-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器および調理物の撹拌方法

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