JP7220772B2 - クラッチバイワイヤシステム - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチバイワイヤシステムに関する。
本願は、2019年3月13日に、日本に出願された特願2019-045693号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、クラッチレバーとクラッチ装置とを電気的に連係するクラッチバイワイヤシステムがある。例えば、クラッチバイワイヤシステムは、クラッチ装置を駆動するアクチュエータと、クラッチレバーの操作量を検出する操作量検出手段と、操作量検出手段の検出値に基づいてアクチュエータの作動を制御する電子制御ユニットと、を備える。
例えば、電子制御ユニットは、操作量検出手段の検出値に基づき、乗員によって操作されていないクラッチレバーの解放位置を基準とした操作量を算出する。この場合、電子制御ユニットは、クラッチレバーの解放位置を記憶する必要がある。例えば、下記特許文献1に記載の変速機では、電源投入後、クラッチレバーの操作量に、出力されるクラッチトルク容量指令値を対応させるため、制御部がレバー操作量検出部から入力される信号レンジを用いてクラッチレバーの操作範囲を学習する。
日本国特許第5639142号公報
しかしながら、クラッチバイワイヤシステムにおいて、仮にクラッチレバーの操作範囲の誤学習が発生した場合には、クラッチレバーの操作をクラッチ装置に正確に伝達できない可能性がある。
そこで本発明は、クラッチレバーの操作範囲の誤学習を速やかに解消できるクラッチバイワイヤシステムを提供するものである。
(1)本発明の一態様に係るクラッチバイワイヤシステムは、所定の学習許可条件を満足したときのクラッチレバー(51)の位置を計測し、前記クラッチレバー(51)の解放位置として以前に記憶した位置を更新する更新処理を行うクラッチバイワイヤシステムであって、電源投入後、前記更新処理を繰り返し行う。
上記の態様によれば、電源投入後、クラッチレバーの解放位置として以前に記憶した位置を更新する更新処理を繰り返し行うので、仮にクラッチレバーの解放位置の誤学習が発生しても、次回の電源投入まで待つことなくクラッチレバーの解放位置の誤学習を速やかに解消できる。よって、記憶したクラッチレバーの解放位置を基準としてクラッチレバーの操作範囲を学習するクラッチバイワイヤシステムにおいて、クラッチレバーの操作範囲の誤学習を速やかに解消できる。
(2)上記(1)に記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、電源投入後、前記所定の学習許可条件を満足した状態で、所定時間経過毎に前記更新処理を行ってもよい。
上記の態様によれば、所定の学習許可条件を満足していれば、仮にクラッチレバーの解放位置の誤学習が発生しても、運転者がクラッチレバーを操作する前にクラッチレバーの解放位置の誤学習を解消できる。
(3)上記(1)または(2)に記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記クラッチレバー(51)の操作量を検出する検出装置(160)を備え、前記学習許可条件は、前記検出装置(160)の検出値が所定の学習許可範囲内であることを条件として含んでもよい。
上記の態様において、検出装置の検出値が所定の学習許可範囲外の値になっている状態は、クラッチレバー等の形状によって一意的に定まる本来の解放位置から大幅にずれた位置にクラッチレバーが位置している状態に相当する。このため、クラッチレバーが握られた状態(解放されていない状態)や、検出装置が故障している状態等、クラッチレバーの解放位置を更新するのに不適切な状態で更新処理が行われることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記学習許可条件は、記憶した前記クラッチレバー(51)の前記解放位置を基準とした所定の更新許可範囲内に前記クラッチレバー(51)が位置していることを条件として含んでもよい。
上記の態様において、所定の更新許可範囲外にクラッチレバーが位置している状態は、記憶したクラッチレバーの解放位置から比較的大きくずれた位置にクラッチレバーが位置している状態に相当する。このため、クラッチレバーが握られた状態(解放されていない状態)や、クラッチレバーの操作量を検出する装置が故障している状態等、クラッチレバーの解放位置を更新するのに不適切な状態で更新処理が行われることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(5)上記(4)に記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記所定の更新許可範囲は、記憶した前記クラッチレバー(51)の前記解放位置に対して、前記クラッチレバー(51)の握り側よりも解放側に大きくてもよい。
上記の態様によれば、クラッチレバーが運転者に握られた状態で静止している場合に、クラッチレバーの解放位置を更新されることを効果的に抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかに記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記学習許可条件は、前記クラッチレバー(51)の位置の実測値の振動幅が所定値以下であることを条件として含んでもよい。
クラッチレバーが握られた状態ではクラッチレバーの位置が振動しやすい。上記の態様によれば、クラッチレバーの位置の実測値の振動幅が所定値以下の場合のみに更新処理を行うことで、クラッチレバーが握られている場合に、クラッチレバーの解放位置を更新されることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記学習許可条件は、エンジン回転数が所定値以下であることを条件として含んでもよい。
上記の態様によれば、エンジンの回転に伴う振動によってクラッチレバーが振動して、クラッチレバーの位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかに記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記学習許可条件は、車両の速度が所定値であることを条件として含んでもよい。
上記の態様によれば、車両の速度が0の状態(車両の停止状態)に限定して更新処理を行うことで、車両の走行時における路面からの振動によってクラッチレバーが振動して、クラッチレバーの位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかに記載のクラッチバイワイヤシステムにおいて、前記学習許可条件は、ギアポジションがニュートラルであることを条件として含んでもよい。
ギアポジションがニュートラルでない場合には、車両が走行している可能性が高く、またエンジンがアイドリング時よりも高回転している可能性が高い。上記の態様によれば、ギアポジションがニュートラルの状態に限定して更新処理を行うことで、路面からの振動、およびエンジンの回転に伴う振動の少なくともいずれか一方によってクラッチレバーが振動して、クラッチレバーの位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバーの解放位置の誤学習を抑制できる。
上記のクラッチバイワイヤシステムによれば、クラッチレバーの操作範囲の誤学習を速やかに解消できる。
実施形態の自動二輪車の左側面図である。 クラッチアクチュエータを含むクラッチ作動システムの概略説明図である。 実施形態の変速システムのブロック図である。 実施形態のクラッチレバー装置周辺の平面図である。 実施形態のクラッチレバー装置を前上方から見た斜視図である。 実施形態のクラッチレバー装置を上方から見た断面図である。 図4のVII-VII線における断面図である。 実施形態のクラッチレバー装置の動作説明図である。 実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバーの解放位置の更新処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバーの解放位置の更新処理の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態の変形例のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバーの解放位置の更新処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両の全体構成>
図1は、実施形態の自動二輪車の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両である自動二輪車1に適用されている。自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム6の前端部のヘッドパイプ7に支持されている。ステアリングステム4上方のトップブリッジには、操向用のハンドルバー5が取り付けられている。ハンドルバー5の左右それぞれの外側部には、運転者が握るグリップ部5aが設けられている。
車体フレーム6は、ヘッドパイプ7と、ヘッドパイプ7から車幅方向中央を下後方へ延びるメインチューブ8と、メインチューブ8の後端部から下方に延びる左右ピボットフレーム9と、メインチューブ8および左右ピボットフレーム9から後方に延びるシートフレーム10と、を備えている。左右ピボットフレーム9には、スイングアーム11の前端部が揺動可能に枢支されている。スイングアーム11の後端部には、自動二輪車1の後輪12が支持されている。
左右メインチューブ8の上方には、燃料タンク18が支持されている。シートフレーム10の上方には、前シート19および後シートカバー19aが燃料タンク18の後方で前後に並んで支持されている。シートフレーム10の周囲は、リヤカウル10aに覆われている。左右メインチューブ8の下方には、自動二輪車1の原動機であるパワーユニットPUが懸架されている。パワーユニットPUは、後輪12と例えばチェーン式伝動機構を介して連係されている。
パワーユニットPUは、前部に位置するエンジン13と後部に位置する変速機21とを一体に有している。エンジン13は、例えばクランクシャフト14の回転軸を車幅方向に沿わせた複数気筒エンジンである。エンジン13は、クランクケース15の前部で上方に起立したシリンダ16を備える。クランクケース15の後部は、変速機21を収容する変速機ケース17とされている。変速機21は、有段式のトランスミッションである。
図2は、クラッチアクチュエータを含むクラッチ作動システムの概略説明図である。
図1および図2に示すように、変速機21には、クラッチアクチュエータ30により作動するクラッチ装置26が配置されている。クラッチ装置26は、例えば湿式多板クラッチであり、いわゆるノーマルオープンクラッチである。すなわち、クラッチ装置26は、クラッチアクチュエータ30からの油圧供給によって動力伝達可能な接続状態となり、クラッチアクチュエータ30からの油圧供給がなくなると動力伝達不能な切断状態に戻る。
クランクシャフト14の回転動力は、クラッチ装置26を介して変速機21に伝達される。変速機21には、前記チェーン式伝動機構のドライブスプロケット27が取り付けられている。
<変速システム>
図3は、実施形態の変速システムのブロック図である。
ここで、図3に示すように、自動二輪車1の変速システムは、クラッチアクチュエータ30と、ECU40(Electronic Control Unit)と、クラッチレバー装置50と、各種センサと、を備え、クラッチ装置26と後述のクラッチレバー51とを電気的に接続したクラッチバイワイヤシステムを採用している。
ECU40は、ギアポジションセンサ41、スロットル開度センサ43、車速センサ44およびエンジン回転数センサ45等からの各種の車両状態検知情報等に基づいて、クラッチアクチュエータ30を作動制御するとともに、点火装置46および燃料噴射装置47を作動制御する。ECU60には、後述するクラッチレバー装置50の回転センサ160(検出装置)からの検知情報も入力される。ECU60は、CPU(Central Processing Unit)の他、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等のメモリ62を備えている。
図2に示すように、クラッチアクチュエータ30は、ECU40により作動制御されることで、クラッチ装置26を断接する液圧を制御可能とする。クラッチアクチュエータ30は、駆動源としての電気モータ32(以下、単にモータ32という。)と、モータ32により駆動されるマスターシリンダ31と、を備えている。クラッチアクチュエータ30は、マスターシリンダ31および油圧給排ポート30pの間に設けられる油圧回路装置33とともに、一体のクラッチ制御ユニット30Aを構成している。
ECU40は、クラッチレバー51の位置、および予め設定された演算プログラムに基づいて、クラッチ装置26を断接するためにスレーブシリンダ28に供給する油圧の目標値(目標油圧)を演算する。ECU40は、下流側油圧センサ38で検出されるスレーブシリンダ28側の油圧(スレーブ油圧)が目標油圧に近づくように、クラッチ制御ユニット30Aを制御する。ECU40は、クラッチレバー装置50の回転センサ160の検出値から、クラッチレバー51の位置を計測する。ECU40によるクラッチレバー51の位置の計測方法については後述する。
マスターシリンダ31は、シリンダ本体31a内のピストン31bをモータ32の駆動によりストロークさせて、シリンダ本体31a内の作動油をスレーブシリンダ28に対して給排可能とする。図中符号35はボールネジ機構としての変換機構、符号34はモータ32および変換機構35に跨る伝達機構、符号31eはマスターシリンダ31に接続されるリザーバをそれぞれ示す。
油圧回路装置33は、マスターシリンダ31からクラッチ装置26側(スレーブシリンダ28側)へ延びる主油路33mの中間部位を開通または遮断するバルブ機構(ソレノイドバルブ36)を有している。油圧回路装置33の主油路33mは、ソレノイドバルブ36よりもマスターシリンダ31側の上流側油路33aと、ソレノイドバルブ36よりもスレーブシリンダ28側の下流側油路33bと、に分けられる。油圧回路装置33はさらに、ソレノイドバルブ36を迂回して上流側油路33aと下流側油路33bとを連通するバイパス油路33cを備えている。
ソレノイドバルブ36は、いわゆるノーマルオープンバルブである。バイパス油路33cには、上流側から下流側への方向のみ作動油を流通させるワンウェイバルブ33c1が設けられている。ソレノイドバルブ36の上流側には、上流側油路33aの油圧を検出する上流側油圧センサ37が設けられている。ソレノイドバルブ36の下流側には、下流側油路33bの油圧を検出する下流側油圧センサ38が設けられている。
図1に示すように、クラッチ制御ユニット30Aは、例えばリヤカウル10a内に収容されている。スレーブシリンダ28は、クランクケース15の後部左側に取り付けられている。クラッチ制御ユニット30Aとスレーブシリンダ28とは、油圧配管33e(図2参照)を介して接続されている。
図2に示すように、スレーブシリンダ28は、クラッチアクチュエータ30からの油圧供給時には、クラッチ装置26を接続状態へ作動させる。スレーブシリンダ28は、前記油圧供給が無くなると、クラッチ装置26を切断状態に戻す。
クラッチ装置26を接続状態に維持するには油圧供給を継続する必要があるが、その分だけ電力を消費することとなる。そこで、クラッチ制御ユニット30Aの油圧回路装置33にソレノイドバルブ36を設け、クラッチ装置26側への油圧供給後にソレノイドバルブ36を閉じている。これにより、クラッチ装置26側への供給油圧を維持し、圧力低下分だけ油圧を補う(リーク分だけリチャージする)構成として、エネルギー消費を抑えている。
<クラッチレバー装置の構成>
図4は、実施形態のクラッチレバー装置周辺の平面図である。
図4に示すように、クラッチレバー装置50は、左側のグリップ部5aに並ぶように、ハンドルバー5に取り付けられる。クラッチレバー装置50は、クラッチ装置26とケーブルや油圧等を用いた機械的な接続がなく、ECU40にクラッチ作動要求信号を発信する操作子として機能する。
図5は、実施形態のクラッチレバー装置を前上方から見た斜視図である。
図4および図5に示すように、クラッチレバー装置50は、乗員に操作されて回転軸線O回りに回動するクラッチレバー51と、クラッチレバー51を回動可能に支持するレバーホルダ110と、クラッチレバー51に操作反力を発生させる反力発生装置130と、クラッチレバー51の操作量を検出する回転センサ160と、を備える。
なお、以下のクラッチレバー装置50の形状に関する説明では、特に記載のない限り、クラッチレバー51が操作されていない状態を述べる。また、クラッチレバー51の位置のうち、クラッチレバー51が操作されていない状態の位置を解放位置という。また、回転軸線O回りの周方向のうち、クラッチレバー51が操作される際に解放位置から回動する方向を操作方向Gと定義する。また、以下の説明では、回転軸線Oの延びる方向を軸方向と称する。本実施形態では、軸方向は、便宜上鉛直方向と一致する方向であるものとする。
レバーホルダ110は、ハンドルバー5における左側のグリップ部5aよりも車幅方向内側(右側)に取り付けられている。レバーホルダ110は、ハンドルバー5に固定される固定部111と、固定部111から延びてクラッチレバー51を支持するレバー支持部113と、固定部111およびレバー支持部113に接続するとともに反力発生装置130のピストン133(図6参照)を保持するピストン保持部117と、回転センサ160を保持する回転センサ保持部124(図7参照)と、を備える。
図4に示すように、固定部111は、スイッチボックス5bを挟んで左側のグリップ部5aとは反対側で、ハンドルバー5に固定されている。固定部111は、ハンドルバー5の前半周面に嵌合される前半体と、ハンドルバー5の後半周面に嵌合される後半体と、を備える。固定部111の前半体および後半体は、ハンドルバー5を挟持するように、ボルトにより互いに連結されている。
レバー支持部113は、軸方向に直交する方向に沿って固定部111から延びている(図5も併せて参照)。レバー支持部113は、上側支持部114および下側支持部115(図6参照)を備える。上側支持部114および下側支持部115は、クラッチレバー51の根元を挟むように、軸方向に間隔をあけて互いに平行に延びている。上側支持部114および下側支持部115は、鉛直方向から見て、固定部111から前側に延びた後、屈曲し、前側かつ車幅方向外側に延びている。上側支持部114および下側支持部115には、回転軸線Oと同軸の貫通孔113a(図7参照)が形成されている。
図6は、実施形態のクラッチレバー装置を上方から見た断面図である。
図6に示すように、ピストン保持部117は、円筒状に形成され、レバー支持部113から車幅方向内側に向かって延びている。ピストン保持部117は、固定部111、上側支持部114および下側支持部115に結合している。ピストン保持部117におけるレバー支持部113側の端部は、上側支持部114と下側支持部115との間の空間に開口している。ピストン保持部117におけるレバー支持部113とは反対側の端部は、閉塞している。ピストン保持部117は、反力発生装置130のシリンダ131を形成している。
図7は、図4のVII-VII線における断面図である。
図7に示すように、回転センサ保持部124は、レバー支持部113に設けられている。回転センサ保持部124は、レバー支持部113の下側支持部115の下面に設けられている。回転センサ保持部124は、上方に窪む凹部124aを備える。凹部124aには、貫通孔113aの下端部が開口する。凹部124aには、回転センサ160の一部が下方から挿入されている。
図6に示すように、反力発生装置130は、ピストン構造を有する。反力発生装置130は、弾性的に伸縮してクラッチレバー51に操作反力を付与する。反力発生装置130は、シリンダ131と、ピストン133と、スプリング151と、を備える。シリンダ131は、ピストン保持部117である。ピストン133は、シリンダ131の内側に挿入されている。スプリング151は、シリンダ131とピストン133との間に介在している。
ピストン133は、クラッチレバー51が当接する部材である。ピストン133は、有底円筒状に形成され、シリンダ131と同軸に配置されている。ピストン133におけるレバー支持部113側の端部には、クラッチレバー51が当接する先端面138が設けられている。
スプリング151は、ピストン133をシリンダ131に対してレバー支持部113側に付勢している。スプリング151は、圧縮コイルばねであって、ピストン133と同軸に配置されている。スプリング151は、ピストン133の内周面よりも小径に形成されている。スプリング151は、シリンダ131の内側からピストン133の内側にわたって配置されている。
図4に示すように、クラッチレバー51は、乗員に操作されるクラッチ操作子である。クラッチレバー51は、左側のグリップ部5aの前方に配置されている。
図6に示すように、クラッチレバー51は、乗員の操作によって回動し、ピストン133を押圧するように形成されている。クラッチレバー51は、乗員が触れて操作するレバー本体60と、レバー本体60とは別体で設けられ、レバー本体60と係合してレバー本体60とともに回動するノッカー70と、回転軸線Oと同軸に配置され、レバー本体60およびノッカー70とともに回転軸線O回りを回動する支持軸90と、を備える。なお、本実施形態では、レバー本体60およびノッカー70が互いに別部材として設けられているが、一体的に形成されて1つの部材とされていてもよい。
図6および図7に示すように、ノッカー70は、レバー支持部113の上側支持部114と下側支持部115との間に配置されている。ノッカー70は、レバー支持部113に対して回転軸線O回りに回動可能に設けられている。ノッカー70は、支持軸90に支持される基部71と、基部71から延びる第1アーム74および第2アーム77と、第1アーム74に支持されたローラ80と、を備える。
図7に示すように、基部71には、支持軸90が挿通される支持軸挿通孔72が形成されている。支持軸挿通孔72は、回転軸線Oに沿って基部71を貫通している。支持軸挿通孔72は、軸方向から見て円形状に形成されている。支持軸挿通孔72は、ノッカー70と支持軸90とが一体となって回転できるようにスプライン加工されている。
図6に示すように、第1アーム74は、鉛直方向から見て、基部71から後側かつ車幅方向内側に延びている。第1アーム74は、基部71から軸方向に直交する方向に沿って延びている。第1アーム74の先端は、ピストン133の先端面138に対向するように設けられている。第1アーム74の先端は、ローラ80を回転可能に支持している(図7参照)。ローラ80は、回転軸線Oと平行な軸線回りに回転可能に設けられている。ローラ80は、ピストン133の先端面138に当接している。ローラ80は、ピストン133の先端面138に対して操作方向Gの上流側から当接している。ローラ80は、ノッカー70の回動に伴って、ピストン133の先端面138上を転動する。
第2アーム77は、基部71から第1アーム74とは反対側に延びている。すなわち、第2アーム77は、鉛直方向から見て、基部71から前側かつ車幅方向外側に延びている。第2アーム77は、基部71から軸方向に直交する方向に沿って延びている。
図6および図7に示すように、ノッカー70には、レバー本体60の回動基部61が収容される凹部78が形成されている。凹部78は、軸方向に直交する方向に沿って、後側に窪むとともに前側に向けて開口している。凹部78は、第2アーム77から基部71にわたって形成されている。
図6に示すように、ノッカー70は、当接部82をさらに備える。当接部82は、基部71から軸方向に直交する方向に突出している。当接部82は、鉛直方向から見て、基部71から前側かつ車幅方向内側に延びている。当接部82の先端部は、レバーホルダ110のピストン保持部117における操作方向Gの下流側に向く箇所に、操作方向Gの下流側から当接している。ノッカー70は、当接部82をピストン保持部117に当接させることで、操作方向Gとは反対方向の回動を規制される。当接部82がピストン保持部117に当接しているとき、ノッカー70は、回動範囲のうち、操作方向Gの上流側の端部に位置している。当接部82がピストン保持部117に当接している状態は、クラッチレバー51が操作されていない(握られていない)状態である。すなわち、当接部82がピストン保持部117に当接しているとき、クラッチレバー51は解放位置にある。これにより、クラッチレバー51の解放位置は、クラッチレバー装置50の形状によって一意的に定まる。
図6および図7に示すように、レバー本体60は、支持軸90に支持される回動基部61と、回動基部61から左側のグリップ部5aの前方に延びる操作部63と、を備える。回動基部61は、ノッカー70の凹部78に挿入され、ノッカー70に軸方向の両側から挟まれている。回動基部61には、支持軸挿通孔65が形成されている。支持軸挿通孔65は、回転軸線Oに沿って回動基部61を貫通している。支持軸挿通孔65は、軸方向から見て円形状に形成されている。
図6に示すように、操作部63は、回動基部61の前部から、車幅方向外側に向かって延びている。操作部63の車幅方向内側の端部は、ノッカー70の当接部82に対し、操作方向Gの下流側から間隔をあけて対向している。操作部63の車幅方向内側の端部には、戻しばね収容部67が形成されている。戻しばね収容部67は、操作方向Gの上流側に向く側面に形成されている。戻しばね収容部67は、操作方向Gの上流側に向かって開口する凹部である。戻しばね収容部67は、ノッカー70の当接部82に臨む位置に形成されている。戻しばね収容部67には、圧縮コイルばねである戻しばね86が挿入されている。戻しばね86は、ノッカー70に対してレバー本体60を操作方向Gに付勢している。
レバー本体60とノッカー70との間には、アジャスト機構100が介装されている。アジャスト機構100は、グリップ部5aとレバー本体60との間の握り代を調整する機構である。アジャスト機構100は、ノッカー70の第2アーム77に回転自在に装着されたアジャストピン101と、レバー本体60に装着されたカム当接部材106と、を備える。
図6および図7に示すように、アジャストピン101は、軸方向と平行な軸線回りに回転可能に設けられている。アジャストピン101は、ノッカー70の凹部78に配置されたカムクラッチ部102と、カムクラッチ部102から軸方向の両側に延びる軸部103と、軸部103に設けられた操作ダイヤル104と、を備える。カムクラッチ部102は、レバー本体60の操作部63に対して操作方向Gの下流側に配置されている。カムクラッチ部102は、軸方向から見て五角形状に形成され、外周に複数(本実施形態では5つ)のカム面102aを有する。複数のカム面102aは、アジャストピン101の中心軸線からそれぞれ異なる距離に設けられている。軸部103は、カムクラッチ部102を挟んだ上下両側で、ノッカー70の第2アーム77に回転可能に支持されている。操作ダイヤル104は、軸部103の上端に設けられている。操作ダイヤル104は、ノッカー70の第2アーム77の上面に沿って配置されている。操作ダイヤル104は、乗員により回転操作可能とされている。
図6に示すように、カム当接部材106は、カムクラッチ部102のカム面102aに当接するカム当接面106aを有する部材である。カム当接面106aは、カムクラッチ部102の複数のカム面102aのいずれかに、操作方向Gの上流側から当接している。これにより、レバー本体60は、ノッカー70に係合している。レバー本体60は、戻しばね86によって操作方向Gに付勢されているので、ノッカー70に常時係合した状態となる。
図7に示すように、支持軸90は、先端に設けられたねじ軸91を有するボルトである。支持軸90は、レバーホルダ110の貫通孔113a、およびクラッチレバー51の支持軸挿通孔72,65に下方から挿通されている。ねじ軸91は、レバーホルダ110の上方に突出している。支持軸90は、レバー本体60を相対回動可能に支持している。支持軸90は、ノッカー70を相対回転不能に支持している。支持軸90の外周面には、軸方向の上側に向く段差面92が形成されている。段差面92は、回転軸線Oの垂直面に沿って延びている。
支持軸90は、ねじ軸91にナット93を螺着することによりレバーホルダ110に取り付けられている。支持軸90の段差面92は、座面として、ノッカー70の凹部78の天面78aに当接している。ナット93は、支持軸90の上部に外挿された円筒状の第1スペーサ94を介して、ノッカー70の基部71に締め込まれている。これにより、ノッカー70の基部71は、支持軸90の段差面92と、第1スペーサ94と、に挟まれた状態で、ナット93の締結力によって支持軸90に固定されている。支持軸90の上部は、レバーホルダ110の上側支持部114に対して、第1スペーサ94に外挿された第1ブッシュ95を介して摺動可能に支持されている。支持軸90の下部は、レバーホルダ110の下側支持部115に対して、支持軸90の下部に外挿された円筒状の第2スペーサ96と、第2スペーサ96に外挿された第2ブッシュ97と、を介して摺動可能に支持されている。
回転センサ160は、クラッチレバー51の操作量を電気信号に変換して出力する。例えば、回転センサ160は、例えばポテンショメータである。回転センサ160は、クラッチレバー51の操作量に応じて出力電圧を変化させる。本実施形態では、回転センサ160は、クラッチレバー51の操作量が大きくなるに従い、出力電圧が大きくなる。
回転センサ160は、レバー本体60よりも下方に配置されている。回転センサ160は、レバーホルダ110に取り付けられている。回転センサ160は、一部を回転センサ保持部124の凹部124aに挿入した状態で、ボルト等により回転センサ保持部124に締結されている。回転センサ160の回動検出子161は、クラッチレバー51の回転中心(回転軸線O)と同軸に配置され、支持軸90の下端部に一体的に回動可能に連結されている。回転センサ160は、支持軸90の回転角を検出することによって、支持軸90と一体的に回動するノッカー70の回転角を検出する。ノッカー70は、レバー本体60と一体的に回動するので、回転センサ160は、クラッチレバー51の操作量を検出できる。回転センサ160により検出されるクラッチレバー51の操作量は、ECU40に入力される。
<クラッチレバー装置の動作>
次に、本実施形態のクラッチレバー装置の動作について、図8を参照して説明する。
図8は、実施形態のクラッチレバー装置の動作説明図であって、クラッチレバー装置を上方から見た部分断面図である。
クラッチ装置26の動力伝達を切断する際、レバー本体60は、解放位置に対し、操作方向Gに回動するように操作される。レバー本体60が操作方向Gに回動すると、レバー本体60に係合するノッカー70も、レバー本体60とともに操作方向Gに回動する。ノッカー70が操作方向Gに回動すると、ローラ80が操作方向Gに変位し、ピストン133の先端面138上を転動しながら、ピストン133を押圧する。反力発生装置130は、ピストン133がノッカー70に押圧されることで収縮する。
ピストン133は、スプリング151によって伸長する方向に付勢されている。このため、ローラ80には、操作方向Gとは反対方向の力が作用する。すなわち、反力発生装置130は、ノッカー70を操作方向Gとは反対側に回動させるように、ノッカー70を押圧する。ノッカー70が操作方向Gとは反対方向に押圧されると、ノッカー70に係合するレバー本体60も、操作方向Gとは反対方向に押圧される。これにより、レバー本体60に操作反力が発生する。乗員がレバー本体60の握りを緩めることで、レバー本体60がノッカー70とともに操作方向Gとは反対方向に回動し、解放位置に戻る。
<クラッチレバーの位置の計測方法>
次に、ECU40によるクラッチレバー51の位置の計測方法について説明する。
ECU40は、回転センサ160の検出値(出力電圧)からクラッチレバー51の位置を計測し、計測したクラッチレバー51の位置に応じてクラッチ制御ユニット30Aを制御する。クラッチレバー51の位置は、クラッチレバー51の解放位置を基準としたときのクラッチレバー51の操作量に相当する。つまり、クラッチレバー51の位置は、クラッチレバー51の解放位置からの回動角度に対応する。ECU40は、クラッチレバー51の解放位置を回転センサ160の検出値に対応させて記憶する。以下、ECU40が記憶したクラッチレバー51の解放位置に対応する回転センサ160の検出値を解放位置電圧と称する。
本実施形態のクラッチバイワイヤシステムでは、所定の学習許可条件を満足したときのクラッチレバー51の位置計測し、クラッチレバー51の解放位置として以前に記憶した位置を更新記録する更新処理を行う。さらに、クラッチバイワイヤシステムは、車両の電源投入後、前記更新処理を繰り返し行う。所定の学習許可条件は、車両状態に関する第1から第3の許可条件と、クラッチレバー装置50の状態に関する第4から第7の許可条件と、を含む。以下、本実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおける前記更新処理について詳述する。
図9は、実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバーの解放位置の更新処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、ECU40は、ステップS10からステップS30において車両状態に関する学習許可条件を判定する。
ステップS10では、ECU40は、第1の許可条件を満たしているか否かを判定する。第1の許可条件は、エンジン回転数が所定値以下であることである。例えば、第1の許可条件における所定値は、アイドリング時におけるエンジン回転数に設定される。ECU40は、エンジン回転数が所定値以下の場合(S10:YES)、エンジンの振動によるクラッチレバー51の位置の誤検出を抑制できるので、ステップS20の処理に移行する。ECU40は、エンジン回転数が所定値よりも大きい場合(S10:NO)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
ステップS20では、ECU40は、第2の許可条件を満たしているか否かを判定する。第2の許可条件は、車両の速度が所定値であることである。第2の許可条件における所定値は、0である。すなわち、第2の許可条件は、車両が停止していることである。ECU40は、車両の速度が所定値以下の場合(S20:YES)、車両走行時の路面からの振動によるクラッチレバー51の位置の誤検出を抑制できるので、ステップS30の処理に移行する。ECU40は、車両の速度が所定値よりも大きい場合(S20:NO)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
ステップS30では、ECU40は、第3の許可条件を満たしているか否かを判定する。第3の許可条件は、ギアポジションがニュートラルであることである。ECU40は、ギアポジションがニュートラルの場合(S30:YES)、ステップS10およびステップS20における判定結果の信頼性が向上するので、ステップS40の処理に移行する。ギアポジションがニュートラルでない場合、クラッチレバー51が操作されている(握られている)可能性がある。このため、ECU40は、ギアポジションがニュートラルでない場合(S30:NO)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
続いて、ECU40は、ステップS40からステップS70においてクラッチレバー装置50の状態に関する学習許可条件を判定する。
ステップS40では、ECU40は、第4の許可条件を満たしているか否かを判定する。第4の許可条件は、回転センサ160が正常に動作していることである。ECU40は、回転センサ160に異常がないと判定した場合(S40:NO)、ステップS50の処理に移行する。ECU40は、回転センサ160に異常があると判定した場合(S40:YES)、クラッチレバー51の解放位置として以前に記憶した位置を更新せずに前回値を保持し(ステップS100)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
ステップS50では、ECU40は、第5の許可条件を満たしているか否かを判定する。第5の許可条件は、回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲内であることである。所定の学習許可範囲は、クラッチレバー51が操作されていない状態における回転センサ160の検出値を含むように設定される。すなわち、所定の学習許可範囲は、クラッチレバー51が解放位置に位置する状態で、揺らぎを考慮した回転センサ160の検出値が含まれるように幅を持って設定される。ECU40は、回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲内であると判定した場合(S50:YES)、ステップS60の処理に移行する。回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲内でない場合、クラッチレバー51が操作されている(握られている)、または回転センサ160が故障している可能性がある。このため、ECU40は、回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲内でないと判定した場合(S50:NO)、クラッチレバー51の解放位置の前回値を保持し(ステップS100)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
ステップS60では、ECU40は、第6の許可条件を満たしているか否かを判定する。第6の許可条件は、クラッチレバー51の位置の実測値の振動幅が所定値以下であることである。すなわち、第6の許可条件は、回転センサ160の検出値の振動幅が所定値以下であることである。例えば、回転センサ160の検出値の振動幅は、所定時間内での検出値の上限と下限との差分である。ECU40は、クラッチレバー51の位置の実測値の振動幅が所定値以下であると判定した場合(S60:YES)、ステップS70の処理に移行する。クラッチレバー51の位置の実測値の振動幅が所定値よりも大きい場合、クラッチレバー51が操作されている(握られている)可能性がある。このため、ECU40は、クラッチレバー51の位置の振動幅が所定値よりも大きいと判定した場合(S60:NO)、クラッチレバー51の解放位置の前回値を保持し(ステップS100)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
ステップS70では、ECU40は、第7の許可条件を満たしているか否かを判定する。第7の許可条件は、ECU40が記憶したクラッチレバー51の解放位置を基準とした所定の更新許可範囲内にクラッチレバー51が位置していることである。すなわち、第7の許可条件は、回転センサ160の検出値が解放位置電圧を基準とした所定の更新許可範囲に対応する電圧範囲内であることである。所定の更新許可範囲は、ECU40が記憶したクラッチレバー51の解放位置に対して、操作方向Gの下流側(クラッチレバー51の握り側)よりも操作方向Gの上流側(クラッチレバー51の解放側)に大きい。換言すると、所定の更新許可範囲における操作方向Gの下流側の端部は、操作方向Gの上流側の端部よりも、クラッチレバー51の解放位置に近い位置に設定されている。ECU40は、所定の更新許可範囲内にクラッチレバー51が位置していると判定した場合(S70:YES)、ステップS80の処理に移行する。所定の更新許可範囲内にクラッチレバー51が位置していない場合、クラッチレバー51が解放位置から大幅にずれた位置にある可能性がある。このため、ECU40は、所定の更新許可範囲内にクラッチレバー51が位置していないと判定した場合(S70:NO)、クラッチレバー51の解放位置の前回値を保持し(ステップS100)、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を終了する。
続いて、ECU40は、ステップS80において、所定の学習許可条件を全て満足してから所定の学習待ち時間が経過したか否かを判定する。例えば、所定の学習待ち時間は、ステップS10からステップS100の一連の処理において、最初にステップS80の処理を行ったタイミングを起点とする。ECU40は、所定の学習待ち時間が経過していないと判定した場合(S80:NO)、ステップS40の処理を再度行う。ECU40は、所定の学習待ち時間が経過したと判定した場合(S80:YES)、ステップS90の処理に移行する。すなわち、ECU40は、所定の学習待ち時間が経過するまで、クラッチレバー装置50の状態に関する学習許可条件を繰り返し判定する。
ステップS90では、ECU40は、クラッチレバー51の位置を計測し、以前に記憶した解放位置を更新する。具体的に、ECU40は、回転センサ160の検出値を取得して、解放位置電圧を更新する。この際、ECU40は、記憶した解放位置電圧に対して更新幅の上限を設けて、解放位置電圧を更新する。なお、ECU40は、更新幅の上限を設けず、回転センサ160の検出値をそのまま解放位置電圧として更新してもよい。
以上により、所定の学習許可条件を満足したときのクラッチレバー51の位置を計測し、解放位置として以前に記憶した位置を更新する更新処理が完了する。
ECU40は、車両の電源投入後、ステップS10からステップS100の処理を周期的に繰り返し行う。これにより、ECU40は、所定の学習許可条件を全て満足した状態で、所定時間経過毎に更新処理を行う。
次に、図10を参照して、本実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバー51の解放位置の更新処理の一例を説明する。
図10は、実施形態のクラッチバイワイヤシステムにおけるクラッチレバー51の解放位置の更新処理の一例を示すタイミングチャートである。図10の縦軸は、回転センサ160の検出値(出力電圧)を示している。図10の横軸は、時間を示している。
図10に示す例では、時刻t0において、ECU40は、解放位置電圧として学習許可範囲の上限電圧を記憶している。時刻t0において、ECU40が計測したクラッチレバー51の位置は、上述した学習許可範囲内にある。時刻t0において、ECU40は、上述した所定の学習許可条件を全て満足したと判定し、ステップS80における所定の学習待ち時間のカウントを開始する。
時刻t0と時刻t1との間において、ECU40は、ステップS40からステップS80の処理を繰り返し行う。時刻t1において、所定の学習許可条件を全て満足した状態で時刻t0から所定の学習待ち時間が経過したため、ECU40は、クラッチレバー51の位置を計測し、以前に記憶した解放位置を更新する。具体的に、ECU40は、回転センサ160の検出値をそのまま解放位置電圧として更新する。
時刻t1以降の時刻t2から時刻t5において、クラッチレバー51が操作されて回転センサ160の検出値が解放位置電圧に対して変動している。時刻t2から時刻t3においては、回転センサ160の検出値が漸次上昇している。すなわち、時刻t2から時刻t3においては、クラッチレバー51が操作方向G(図8参照)に変位している過程にあり、上述した第6の許可条件を満足していない。時刻t3から時刻t4においては、クラッチレバー51が所定の学習許可範囲内に位置していないので、上述した第5の学習許可条件を満足していない。時刻t4から時刻t5においては、回転センサ160の検出値が漸次下降している。すなわち、時刻t4から時刻t5においては、クラッチレバー51が操作方向Gとは反対方向に変位している過程にあり、上述した第6の許可条件を満足していない。
時刻t5以降の時刻t6から時刻t7において、クラッチレバー51が解放位置に位置する状態で回転センサ160の検出値が上昇し、ECU40が記憶した解放位置電圧との差異が生じている。時刻t7において、回転センサ160の検出値が上述した学習許可範囲内、かつ上述した更新許可範囲に対応する電圧範囲内で安定に転じる。時刻t7において、ECU40は、上述した所定の学習許可条件を全て満足したと判定し、ステップS80における所定の学習待ち時間のカウントを開始する。
時刻t7と時刻t8との間において、ECU40は、ステップS40からステップS80の処理を繰り返し行う。時刻t8において、所定の学習許可条件を全て満足した状態で時刻t7から所定の学習待ち時間が経過したため、ECU40は、クラッチレバー51の位置を計測し、以前に記憶した解放位置を更新する。具体的に、ECU40は、回転センサ160の検出値と解放位置電圧との差分が更新許可範囲の更新幅の上限よりも大きいので、記憶した解放位置電圧に対して更新幅の上限分だけ解放位置電圧を更新する。時刻t8において、引き続き上述した所定の学習許可条件を満足しているので、ECU40は、ステップS80における所定の学習待ち時間のカウントを開始する。
時刻t8と時刻t9との間において、ECU40は、ステップS40からステップS80の処理を繰り返し行う。時刻t9において、所定の学習許可条件を全て満足した状態で時刻t8から所定の学習待ち時間が経過したため、ECU40は、クラッチレバー51の位置を計測し、以前に記憶した解放位置を更新する。具体的に、ECU40は、回転センサ160の検出値と解放位置電圧との差分が更新許可範囲の更新幅の上限よりも小さいので、回転センサ160の検出値をそのまま解放位置電圧として更新する。
以上に説明したように、本実施形態のクラッチバイワイヤシステムは、電源投入後、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を繰り返し行う。これにより、仮にクラッチレバー51の解放位置の誤学習が発生しても、次回の電源投入まで待つことなくクラッチレバー51の解放位置の誤学習を速やかに解消できる。よって、記憶したクラッチレバー51の解放位置を基準としてクラッチレバー51の操作範囲を学習するクラッチバイワイヤシステムにおいて、クラッチレバー51の操作範囲の誤学習を速やかに解消できる。
また、本実施形態では、電源投入後、所定の学習許可条件を満足した状態で、所定時間経過毎にクラッチレバー51の解放位置の更新処理を行う。これにより、所定の学習許可条件を満足していれば、仮にクラッチレバー51の解放位置の誤学習が発生しても、運転者がクラッチレバー51を操作する前にクラッチレバー51の解放位置の誤学習を解消できる。
また、本実施形態において、学習許可条件は、回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲内であることを条件として含む。ここで、回転センサ160の検出値が所定の学習許可範囲外の値になっている状態は、クラッチレバー装置50の形状によって一意的に定まる本来の解放位置から大幅にずれた位置にクラッチレバー51が位置している状態に相当する。このため、クラッチレバー51が握られた状態(解放されていない状態)や、回転センサ160が故障している状態等、クラッチレバー51の解放位置を更新するのに不適切な状態で更新処理が行われることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、学習許可条件は、記憶したクラッチレバー51の解放位置を基準とした所定の更新許可範囲内にクラッチレバー51が位置していることを条件として含む。ここで、所定の更新許可範囲外にクラッチレバー51が位置している状態は、記憶したクラッチレバー51の解放位置から比較的大きくずれた位置にクラッチレバー51が位置している状態に相当する。このため、クラッチレバー51が握られた状態や、回転センサ160が故障している状態等、クラッチレバー51の解放位置を更新するのに不適切な状態で更新処理が行われることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、所定の更新許可範囲は、記憶したクラッチレバー51の解放位置に対して、クラッチレバー51の握り側よりも解放側に大きい。これにより、クラッチレバー51が運転者に握られた状態で静止している場合に、クラッチレバー51の解放位置を更新されることを効果的に抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、学習許可条件は、クラッチレバー51の位置の実測値の振動幅が所定値以下であることを条件として含む。クラッチレバー51が握られた状態ではクラッチレバー51の位置が振動しやすい。このため、クラッチレバー51の位置の実測値の振動幅が所定値以下の場合のみに更新処理を行うことで、クラッチレバー51が握られている場合に、クラッチレバー51の解放位置を更新されることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、学習許可条件は、エンジン回転数が所定値以下であることを条件として含む。これにより、エンジンの回転に伴う振動によってクラッチレバー51が振動して、クラッチレバー51の位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、学習許可条件は、車両の速度が所定値であることを条件として含む。これにより、車両の速度が0の状態(車両の停止状態)に限定してクラッチレバー51の解放位置の更新処理を行うことで、車両の走行時における路面からの振動によってクラッチレバー51が振動して、クラッチレバー51の位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
また、学習許可条件は、ギアポジションがニュートラルであることを条件として含む。ここで、ギアポジションがニュートラルでない場合には、車両が走行している可能性が高く、またエンジンがアイドリング時よりも高回転している可能性が高い。このため、ギアポジションがニュートラルの状態に限定してクラッチレバー51の解放位置の更新処理を行うことで、路面からの振動、およびエンジンの回転に伴う振動の少なくともいずれか一方によってクラッチレバー51が振動して、クラッチレバー51の位置の計測結果に誤差が生じることを抑制できる。したがって、クラッチレバー51の解放位置の誤学習を抑制できる。
なお、上記実施形態では、ECU40は、所定の学習待ち時間が経過するまで、クラッチレバー装置50の状態に関する学習許可条件を繰り返し判定するがこれに限定されない。例えば、図11に示すように、ECU40は、所定の学習待ち時間が経過するまで、全ての学習許可条件を繰り返し判定してもよい。すなわち、ECU40は、所定の学習待ち時間が経過していないと判定した場合(S80:NO)、ステップS10の処理を再度行ってもよい。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、クラッチレバー51の解放位置の更新処理を行う学習許可条件は、上記実施形態の学習許可条件のうち一部のみであってもよい。
また、上記実施形態およびその変形例では、ECU40は、クラッチレバー51の解放位置の更新処理において、所定の学習待ち時間が経過していないと判定した場合、クラッチレバー装置50の状態に関する学習許可条件の全てを繰り返し判定している。しかしながらこれに限定されず、ECU40は、所定の学習待ち時間が経過していないと判定した場合、クラッチレバー装置50の状態に関する学習許可条件の一部のみを繰り返し判定してもよい。
また、上記実施形態では、所定の更新許可範囲は、ECU40が記憶したクラッチレバー51の解放位置に対して、クラッチレバー51の握り側よりもクラッチレバー51の解放側に大きくなっているが、これに限定されない。例えば、所定の更新許可範囲は、ECU40が記憶したクラッチレバー51の解放位置に対して、クラッチレバー51の握り側と解放側とで同じになっていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
上記のクラッチバイワイヤシステムによれば、電源投入後、クラッチレバーの解放位置として以前に記憶した位置を更新する更新処理を繰り返し行うので、仮にクラッチレバーの解放位置の誤学習が発生しても、次回の電源投入まで待つことなくクラッチレバーの解放位置の誤学習を速やかに解消できる。よって、記憶したクラッチレバーの解放位置を基準としてクラッチレバーの操作範囲を学習するクラッチバイワイヤシステムにおいて、クラッチレバーの操作範囲の誤学習を速やかに解消できる。
51 クラッチレバー
160 回転センサ(検出装置)

Claims (9)

  1. 所定の学習許可条件を満足したときのクラッチレバー(51)の位置を計測し、前記クラッチレバー(51)の解放位置として以前に記憶した位置を更新する更新処理を行うクラッチバイワイヤシステムであって、
    前記学習許可条件は、前記クラッチレバー(51)の位置の実測値の振動幅が所定値以下であることを条件として含み、
    電源投入後、前記更新処理を繰り返し行うクラッチバイワイヤシステム。
  2. 電源投入後、前記所定の学習許可条件を満足した状態で、所定時間経過毎に前記更新処理を行う、
    請求項1に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  3. 前記クラッチレバー(51)の操作量を検出する検出装置(160)を備え、
    前記学習許可条件は、前記検出装置(160)の検出値が所定の学習許可範囲内であることを条件として含む、
    請求項1または請求項2に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  4. 前記学習許可条件は、記憶した前記クラッチレバー(51)の前記解放位置を基準とした所定の更新許可範囲内に前記クラッチレバー(51)が位置していることを条件として含む、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  5. 前記所定の更新許可範囲は、記憶した前記クラッチレバー(51)の前記解放位置に対して、前記クラッチレバー(51)の握り側よりも解放側に大きい、
    請求項4に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  6. (削除)
  7. 前記学習許可条件は、エンジン回転数が所定値以下であることを条件として含む、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  8. 前記学習許可条件は、車両の速度が所定値であることを条件として含む、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のクラッチバイワイヤシステム。
  9. 前記学習許可条件は、ギアポジションがニュートラルであることを条件として含む、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のクラッチバイワイヤシステム。
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