JP2017187097A - 自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構 - Google Patents

自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構 Download PDF

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Abstract

【課題】シフトロッドがシフトチェンジペダルに接続する位置とリンクアームに接続する位置との距離が短いレイアウトにおいても、シフトロッドに検出装置を一体的に設けられるようにする。
【解決手段】トランスミッション装置200の操作機構10において、シフトロッド13はシフトチェンジペダル11及びリンクアーム12につながり、シフトチェンジペダル11によるシフト操作によりシフトシャフト205を回転駆動する。シフトロッド13は、シフトロッドアジャスタ17と、検出装置が組み付けられる円柱状のシフトロッドボディ18とが同軸上に連設されて構成され、シフトロッドボディ18の側面にボールジョイント16が設けられ、ボールジョイント16に取り付けられたリンクアーム12が、車両側面視においてシフトロッドボディ18の長手方向の範囲内でシフトシャフト205に連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車においてライダーのシフト操作によりシフトチェンジする際にトランスミッション装置を操作する操作機構に関する。
所謂スーパースポーツと呼ばれる大型自動二輪車であって、競技用のベース車両となるような自動二輪車において、ラップタイムを短縮するためには如何に加速性能をよくするかが大きな影響を及ぼす。その一つの方法として、シフトチェンジの際に必ず発生する駆動力が抜けてしまう時間を極めて短く短縮する方法がある。
従来からシフトロッドの回転をスイッチで検知したり、シフトロッド上に配置したロードセルタイプの荷重センサで荷重値を検知したりすることでシフト操作を検出し、ライダーのシフトチェンジしようとしている意図を汲み取る方法が知られている。そのような信号に基づき、ECU(Engine Control Unit)の制御により点火プラグの点火失火や遅角等でエンジン出力を一瞬低下させることで、ギヤドッグの噛合い力が低下した一瞬の隙にシフトチェンジを行わせるという方法が採用されてきた。
シフト操作を検出するための技術として、例えば特許文献1には、シフトチェンジペダルの操作により駆動されるシフトロッドに、ストローク量を計測するストロークセンサと、シフトチェンジペダルからのシフトアップ及びシフトダウンの操作荷重に対応して伸縮方向にストロークするシフト荷重センサとを一体的に設ける構成が開示されている。
また、例えば特許文献2には、シフト指示により作動する変速ペダルとシフトスピンドルとの間に、シフト操作の操作力を伝達するシフトリンク機構が設けられ、このシフトリンク機構上に、弾発部材としての圧縮コイルばねを介して操作力を伝達するロストモーション機構が設けられ、ロストモーション機構にシフト操作量検出部が設けられる構成が開示されている。
特開2015−105002号公報 特許第5002516号公報
シフトロッドがシフトチェンジペダルに接続する位置とリンクアームに接続する位置との距離が長いレイアウトであれば、シフトロッドの長さを確保できるので、特許文献1のようにシフトロッドにストロークセンサ及びシフト荷重センサを一体的に設けることに問題はない。
しかしながら、シフトロッドがシフトチェンジペダルに接続する位置とリンクアームに接続する位置との距離が短いレイアウトにおいては、ストロークセンサ及びシフト荷重センサの配置の自由度に制限が課され、シフトロッドに一体的に設けることが難しくなるおそれがある。特許文献2でも同様に、変速ペダルとシフトスピンドルとの間のシフトリンク機構を短くせざるをえないレイアウトにおいては、シフトリンク機構にロストモーション機構及びシフト操作量検出部を設けることが難しくなるおそれがある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、シフトロッドがシフトチェンジペダルに接続する位置とリンクアームに接続する位置との距離が短いレイアウトにおいても、シフトロッドに検出装置を一体的に設けられるようにすることを目的とする。
本発明の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構は、シフトシャフトの回転に応じて変速するトランスミッション装置を備えた自動二輪車において、シフトチェンジペダルによるシフト操作により駆動されるシフトロッドが、リンクアームを介して前記シフトシャフトを回転駆動するように構成された自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構であって、前記シフトロッドの長手方向の範囲内で、シフト操作を検出する検出装置が前記シフトロッドに一体的に設けられ、前記シフトロッドに接続する前記リンクアームが、車両側面視において前記シフトロッドの長手方向の範囲内で前記シフトシャフトに連結することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構の他の特徴とするところは、前記シフトロッドは、ロッド部材と、前記検出装置が組み付けられる柱状のボディとが同軸上に連設されて構成され、前記ボディの側面にボールジョイントが設けられ、前記ボールジョイントに取り付けられた前記リンクアームが、車両側面視において前記ボディの長手方向の範囲内で前記シフトシャフトに連結する点にある。
また、本発明の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構の他の特徴とするところは、前記リンクアームが、前記シフトロッドの軸線に対して略垂直方向に延出して、前記シフトシャフトに連結する点にある。
また、本発明の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構の他の特徴とするところは、前記シフトロッドが、車両側面視において略水平方向に延伸する点にある。
本発明によれば、シフトロッドに接続するリンクアームが、車両側面視においてシフトロッドの長手方向の範囲内でシフトシャフトに連結する構成にしたので、シフトロッドがシフトチェンジペダルに接続する位置とリンクアームに接続する位置との距離が短いレイアウトにおいても、シフトロッドの長さを確保して、シフトロッドに検出装置を一体的に設けることができる。
実施形態に係る自動二輪車のエンジンユニットまわりを示す側面図である。 エンジンユニットを示す側面図である。 トランスミッション装置及び操作機構の概略構成例を示す斜視図である。 トランスミッション装置及び操作機構の概略構成例を示す斜視図である。 トランスミッション装置及び操作機構の概略構成例を示す斜視図である。 シフトロッドを示す図である。 検出装置を説明するためのシフトロッドの要部断面図である。 検出装置におけるストローク及び電圧特性の関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。以下の説明においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の右側を矢印Rにより、車両の左側を矢印Lにより示す。
図1は、実施形態に係る自動二輪車のエンジンユニットまわりを示す側面図である。
ステアリングヘッドパイプ102の後部に、車体フレーム(メインフレーム)101が一体的に結合する。車体フレーム101は、後方に向けて左右一対で二又状に分岐し、ステアリングヘッドパイプ102から後下方に拡幅しながら延設される。車体フレーム101に搭載されるエンジンユニット103には、不図示のエアクリーナ及び燃料供給装置からそれぞれ供給される空気及び燃料でなる混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが不図示のエキゾーストパイプを通って、マフラから排気される。
エンジンユニット103は、図2に示すように、クランクケース103Aの上部に順次シリンダ103B、シリンダヘッド103C及びシリンダヘッドカバー103Dが一体的に結合してなる。本実施形態のフレーム構造においては、エンジンユニット103は複数のエンジンマウントを介して車体フレーム101に懸架されることで車体フレーム101に一体的に結合支持され、それ自体で車体の剛性部材として作用する。
クランクケース103Aの後部にはトランスミッションケース104が配置され、このトランスミッションケース104内に後述するトランスミッション装置(変速機)200が配置構成される。トランスミッション装置200において、トランスミッションケース104内でシフトシャフトの回転によりシフトドラム及びシフトフォークを介して変速用ドッグを移動させるようになっており、ライダーのシフト操作によりそのシフトシャフトを回転駆動する操作機構10を有する。
図3〜図5に、トランスミッション装置200及び操作機構10の概略構成例を示す。
まず、トランスミッション装置200について説明する。
エンジンユニット103のクランクシャフト105の後方且つこれと平行に、カウンタシャフト201とドライブシャフト202が所定間隔おいて相互に平行配置される。図2に示すように、クランクケース103Aは上下に分割され、その分割面でクランクシャフト105、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202が軸支される。即ち、クランクシャフト105、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202は、車両側面視において水平方向に横並びに配置される。
カウンタシャフト201及びドライブシャフト202のそれぞれには、複数の変速ギヤを含んでなるギヤ列203及びギヤ列204がそれらの軸方向に沿って配設される。ギヤシフト機構によりギヤ列203及びギヤ列204間の所定のギヤ同士が噛合し、カウンタシャフト201の回転がそれらのギヤを介して、ドライブシャフト202へ変速して伝達される。図示は省略するが、ドライブシャフト202の左端部にはドライブスプロケットが取り付けられており、エンジンユニット103から後輪へと動力伝達経路が形成される。図1に示すように、ドライブスプロケットを覆うようにスプロケットカバー106が取り付けられ、スプロケットカバー106の下方に操作機構10が配置される。
ギヤ列203及びギヤ列204において所定のギヤはカウンタシャフト201又はドライブシャフト202と回転一体に結合し、また一部のギヤは回転可能に結合し、或いはカウンタシャフト201又はドライブシャフト202の軸方向に沿ってスライド可能に結合する。この場合、所定のギヤをスライドさせることで、隣接するギヤ相互間でドッグクラッチを介して回転一体に結合するように構成され、つまりギヤシフト機構の作動によりカウンタシャフト201及びドライブシャフト202間を所望の一組の変速ギヤの組合せで接続できるようになっている。
更にトランスミッション装置200においてギヤシフト機構を有し、このギヤシフト機構はシフトシャフト205、シフトアーム206、シフトドラム207及びシフトフォーク208等を含んで構成される。
シフトシャフト205はカウンタシャフト201と平行に配設され、シフトドラム207の後方で回転可能に軸支される。シフトシャフト205は、後述のシフトチェンジペダル11によるシフト操作に連動して回転する。例えば、シフトアップのシフト操作では一方方向に回転し、シフトダウンのシフト操作ではそれとは反対の他方方向に回転する。
シフトシャフト205には、該シフトシャフト205の回転に伴って揺動するシフトアーム206が連結される。シフトアーム206はヘラ板状に形成され、シフトドラム207を左側から覆うように配置される。シフトアーム206は、シフトシャフト205の回転に応じて前後いずれかの方向に揺動し、その揺動後に中立状態に戻るように付勢されている。
シフトドラム207は、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202と平行に配設され、その下方で回転可能に軸支される。シフトドラム207における円筒状のカム本体の外周面には、所定の数及び所定の形状のカム溝が形成されている。詳細図示等を省略するが、シフトドラム207のカム本体の左端部にはシフトアーム206と係合するアーム係合部が固定され、そのアーム係合部が回動することで、シフトドラム207が回転する。
図4に示すように、シフトフォーク208は、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202と平行な軸に沿って往復動可能に支持される(図4中の矢印を参照)。シフトフォーク208は、シフトドラム207のカム溝に係合するとともに、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202のギヤ列203及びギヤ列204のうちの隣り合う所定の2つの変速ギヤの間に係合する。シフトフォーク208はシフトドラム207が回転すると、そのカム溝の形状に従って移動する。シフトフォーク208はその移動に応じて所定の変速ギヤを、カウンタシャフト201又はドライブシャフト202の軸方向に移動させる。これによりギヤ列203及びギヤ列204間で所定の変速ギヤが移動することにより、カウンタシャフト201からドライブシャフト202への回転動力の伝達経路、即ち変速ギヤの組み合わせが変更される。
次に、トランスミッション装置200の操作機構10について説明する。
操作機構10は、シフトチェンジペダル11と、リンクアーム12と、シフトチェンジペダル11及びリンクアーム12間を連結するシフトロッド13とを含んで構成される。
シフトチェンジペダル11は、エンジンユニット103の左下部外側(クランクケース103A下部の左外側付近)にて支軸14のまわりに上下方向に揺動可能に枢支される。また、リンクアーム12は、トランスミッション装置200のシフトシャフト205を回転すべくその軸端部に連結される。シフトロッド13は、ピロボールとも呼ばれるボールジョイント15を介してシフトチェンジペダル11に接続し、かつ、同じくピロボールとも呼ばれるボールジョイント16を介してリンクアーム12に接続し、シフトチェンジペダル11によるシフト操作により駆動され、リンクアーム12を介してシフトシャフト205を回転駆動するように構成される。
シフトチェンジペダル11及びリンクアーム12間を連結するシフトロッド13は、車両側面視において略水平方向に延伸するように、本実施形態では図1、図2に示すように、後方がやや立ち上がるように配置される。このように車両の上下方向の近接した位置において、上方でシフトシャフト205が車幅方向に延伸するように配置され、下方でシフトロッド13が車両前後方向に延伸するように配置される。
ここで、シフトロッド13には、シフト操作を検出する検出装置として、ストローク量を計測するストロークセンサと、シフトチェンジペダル11からのシフトアップ及びシフトダウンの操作荷重に対応して伸縮方向にストロークする、即ちシフトアップかシフトダウンかのシフト方向とその際の荷重を検知するためのシフト荷重センサと、を一体的に設けている。
具体的に、シフトロッド13は、ロッド部材であるシフトロッドアジャスタ17と、検出装置が組み付けられる柱状のボディである円柱状のシフトロッドボディ18とが同軸上に連設されて構成される。
シフトロッドアジャスタ17は、ボールジョイント15を介してシフトチェンジペダル11に接続する。ボールジョイント15は、シフトロッド13の延伸方向にさらに突出するように配置されて、シフトチェンジペダル11に連結する。
また、シフトロッドボディ18は、その端部の外側面のブラケット部19にボールジョイント16が設けられ、このボールジョイント16を介してリンクアーム12に接続する。この場合に、ブラケット部19で支持されるボールジョイント16の支持柱16Aが、シフトロッド13と平行に、かつ、シフトロッドアジャスタ17側の端部に向かって延伸するように配置される。即ち、シフトロッド13に対してUターンするようなかたちでボールジョイント16が配設される。これにより、シフトロッドボディ18の長手方向の略中央位置でボールジョイント16にリンクアーム12が取り付けられる。リンクアーム12は、シフトロッド13の軸線に対して略垂直方向に上方に延出して、シフトシャフト205に連結する。
以下、図6〜図8を参照して、シフトロッド13に一体的に設けられる検出装置の構成例を説明する。図6(a)はシフトロッド13の底面図を示し、(b)はシフトロッドボディ18の内部構成を示す。また、図7はシフトロッド13の要部断面を示す。
シフトロッドボディ18は実質的に中空構造(円筒状)を有し、その内部にシフト荷重センサの構成部品として、シフトロッドアジャスタ17につながるピストン20と、第1プランジャ21と、第2プランジャ22と、第1スプリング23と、第2スプリング24と、ストッパピン25と、磁石26とが内蔵され、これらの構成部品がシフトロッドボディ18内部で同一軸線方向に沿ってストロークするように配設される。シフトロッドボディ18の端部は、第1スプリング23のバネ受けを兼ねるキャップ状部材28で閉塞される。
また、シフトロッドボディ18の外面に、ストロークセンサ27が磁石26と対向するように配置され、非接触式で磁石26の移動量を相対的に検知するようになっている。
ピストン20はシフトロッドボディ18内でその軸線方向に所定ストローク往復動可能に装着されるが、シフトチェンジペダル11側からの操作荷重がかかっていないときにはそのストローク中央に位置する(中立位置O)。一方、伸び側又は縮み側の操作荷重の付与により中立位置Oから一方側及びその反対の他方側へストローク±Sまで移動できる。
シフト荷重センサの伸び縮み反力を付与する第1スプリング23及び第2スプリング24(コイルスプリングが好適である)は、ピストン20のストローク方向両側で第1プランジャ21及び第2プランジャ22をそれぞれ挟んで対向する位置に配置される。
また、ピストン20は第1プランジャ21及び第2プランジャ22により挟まれ、第1スプリング23が第1プランジャ21を、第2スプリング24が第2プランジャ22を押圧する。そして、第1スプリング23及び第2スプリング24それぞれのスプリング反力により、操作荷重がない場合はピストン20が中立位置Oに復帰するようにしている。
ここで、図7(A)は縮み側動作のストローク端、図7(B)は伸び側動作のストローク端の各部材の配置関係を示しており、それぞれピストン20は中立位置Oに対して縮み方向及び伸び方向にストロークSだけ変位している。シフトロッドボディ18の内周面にはその軸線方向に沿って、このように往復動するピストン20のガイド孔29が形成されており、ガイド孔29の両端には段部30A,30Bが設けられている。第1プランジャ21は段部30Aに当接してその位置が規制され、第2プランジャ22は段部30Bに当接してその位置が規制される。図7(A)に示すように段部30A及び段部30B相互間の幅w(段部幅)は、ピストン20の長さlと同一寸法に設定される。このためピストン20が中立位置Oにあるとき、第1プランジャ21及び第2プランジャ22はそれぞれ段部30A及び段部30Bに当接する。
シフト荷重センサの伸び縮み移動量を規制するストッパピン25は、ピストン20のストローク方向と直交方向に突出する。磁石26はストッパピン25と同軸上に設けられるが、ストッパピン25は、好適には磁性を持たない金属部材で構成される。なお、ストロークセンサ27の検知精度に実質的な影響を与えない程度であれば、磁性を有していても差し支えない。
また、シフトロッドボディ18にはその軸線方向に沿って、ストッパピン25が係合するストッパ孔31が形成されている。ストッパ孔31はピストン20のストローク方向を長径とする長穴であってよく、図7(A)に示すようにストッパピン25の外径dとシフトロッドボディ18のストッパ孔31の内径Dとによりシフト荷重センサの伸び縮み移動量が規制される。
上記の場合、本例ではストロークセンサ27は磁石26の位置を感磁素子で検出し、即ちピストン20のストローク位置を検知する。ピストン20のストローク位置とストロークセンサ27で得られた出力電圧Vとの関係は例えば図8のストローク・電圧特性線図のように変化し、実使用においてストロークに応じて出力電圧Vmin〜Vmaxの間で変化する。
ここで、伸び縮み反力を付与する第1スプリング23及び第2スプリング24は、ピストン20のストローク方向両側で第1プランジャ21及び第2プランジャ22をそれぞれ挟んで対向する位置に配置される。
シフト荷重センサの伸び縮みが開始する操作力を独立して設定できるため、シフトアップ及びシフトダウンのために機械的に要求されるライダーへの要求荷重に対応する操作力を最適化し、シフトチェンジを確実にすることができる。図8を参照して、例えばシフトアップ側の要求荷重をFb、またシフトダウン側の要求荷重をFaとする。ストローク・電圧特性線図から分かるように、伸び側及び縮み側の操作荷重の設定を独立に行うことができ、最適なFa,Fb値を実現することができる。
また、ピストン20は第1プランジャ21及び第2プランジャ22により挟まれ、第1スプリング23及び第2スプリング24それぞれのスプリング反力により、操作荷重がない場合はピストン20が中立位置Oに復帰する。
磁石26を同軸上に配置したストローク量規制用のストッパピン25はその構造上、左右の第1プランジャ21及び第2プランジャ22に付与されているイニシャル荷重Fn(図8参照)によって押し込まれるため、操作荷重がない場合は常に中立位置Oに位置するようになる。伸び縮み方向に移動するストロークSを予め設定しておけば、図8のストローク・電圧特性線図から分かるように、ストローク量からシフト荷重センサに働く荷重を推定することができる。したがって、検知したストローク量をECUの制御プログラム上で荷重に変換し、このように算出した荷重に基づき、点火遅角或いは失火量もしくは率の制御に用いることができる。この場合、常にストローク量を検知することによって、スイッチ式のようなあいまいな信号発生による誤判定を防ぐことができる。
上記のように構成されたトランスミッション装置200の操作機構10の基本動作において、走行中にギヤチェンジを行う際、ライダーはシフトチェンジペダル11を蹴り上げ、又は蹴り下げる。シフトチェンジペダル11に対するシフト操作に連動して、操作機構10を介してトランスミッション装置200においてシフトシャフト205が回転する。シフトシャフト205の回転でシフトアーム206を介してシフトドラム207を回転させ、これに対応してシフトフォーク208が所定の変速ギヤをスライド移動させる。これにより変速ギヤの組み合わせが変更され、シフトチェンジが行われる。なお、シフトアップはシフトチェンジペダル11の蹴上げにより行われ、シフトダウンはその蹴下げにより行われ、これに応じてシフトロッド13が伸縮すると共にピストン20がシフトロッドボディ18内で移動する。かかるシフト操作がギヤチェンジの都度行われるが、シフトアップ及びシフトダウンとシフトチェンジペダル11の蹴上げ及び蹴下げとの関係は、上記と反対であってもよい。
以上述べたように、シフトロッド13の長手方向の範囲X内(図6を参照)で、検出装置がシフトロッド13に一体的に設けられる。そして、シフトロッド13に接続するリンクアーム12が、車両側面視においてシフトロッド13の長手方向の範囲X内でシフトシャフト205に連結する。
より詳細には、シフトロッド13は、シフトロッドアジャスタ17と、検出装置が組み付けられるシフトロッドボディ18とにより構成され、シフトロッドボディ18の側面にボールジョイント16が設けられ、ボールジョイント16に取り付けられたリンクアーム12が、車両側面視においてシフトロッドボディ18の長手方向の範囲内でシフトシャフト205に連結する。換言すれば、車両左側面視において、シフトロッドボディ18の奥側にボールジョイント16及びリンクアーム12が配置されて、リンクアーム12がシフトシャフト205に連結する。
本実施形態のように、クランクシャフト105、カウンタシャフト201及びドライブシャフト202が車両側面視において水平方向に横並びに配置される場合、シフトロッド13がシフトチェンジペダル11に接続する位置とリンクアーム12に接続する位置との距離L1(図5を参照)が短いレイアウトとなる。この場合でも、車両側面視においてシフトロッド13の長手方向の範囲X内でリンクアーム12がシフトシャフト205に連結するようにしたので、シフトロッド13の長さを確保して、シフトロッド13に検出装置を一体的に設けることができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態では、本発明でいう検出装置として、特許文献1と同様のストロークセンサ及びシフト荷重センサを例にしたが、シフトロッドの長手方向の範囲内でシフトロッドに一体的に設けられるものであれば、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、シャフト105、201及び202の位置により、シフトロッド13を横置きする構成を例にしたが、これに限定されるものではない。本発明は、例えば特許文献1にあるようにシフトロッドを縦置きする構成にも適用可能である。
また、本発明は、上記実施形態の場合のみならず、例えば4輪車のシフトリンケージに対して同様の構造を適用可能であり、この場合クラッチ操作なしでシフトチェンジを行うことを可能にする。
10:操作機構、11:シフトチェンジペダル、12:リンクアーム、13:シフトロッド、15、16:ボールジョイント、17:シフトロッドアジャスタ、18:シフトロッドボディ18、200:トランスミッション装置、201:カウンタシャフト、202:ドライブシャフト、205:シフトシャフト

Claims (4)

  1. シフトシャフトの回転に応じて変速するトランスミッション装置を備えた自動二輪車において、シフトチェンジペダルによるシフト操作により駆動されるシフトロッドが、リンクアームを介して前記シフトシャフトを回転駆動するように構成された自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構であって、
    前記シフトロッドの長手方向の範囲内で、シフト操作を検出する検出装置が前記シフトロッドに一体的に設けられ、
    前記シフトロッドに接続する前記リンクアームが、車両側面視において前記シフトロッドの長手方向の範囲内で前記シフトシャフトに連結することを特徴とする自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構。
  2. 前記シフトロッドは、ロッド部材と、前記検出装置が組み付けられる柱状のボディとが同軸上に連設されて構成され、
    前記ボディの側面にボールジョイントが設けられ、前記ボールジョイントに取り付けられた前記リンクアームが、車両側面視において前記ボディの長手方向の範囲内で前記シフトシャフトに連結することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構。
  3. 前記リンクアームが、前記シフトロッドの軸線に対して略垂直方向に延出して、前記シフトシャフトに連結することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構。
  4. 前記シフトロッドが、車両側面視において略水平方向に延伸することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動二輪車のトランスミッション装置の操作機構。
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