JP7217731B2 - 編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、襞を有する筒状編地を総針編成する編成方法に関する。
4枚ベッド横編機を用いて総針組織を有する筒状編地を編成することが行われている。総針組織とは、横編機において編幅方向に隣接する編目の間に空針を設けることなく編成された編組織のことである。このような編成を総針編成という。総針組織を有する筒状編地では、編目の大きさや隣接する編目の間隔が均一となり易い。このような総針組織を有する筒状編地に襞を形成したいというニーズがある。例えば、特許文献1には、ズボンのポケットの上端を折り畳んでズボンに接合する編成方法が開示されている。襞は、S字状又はZ字状に折りたたまれた外層と中間層と内層とを備える。外層は筒状編地の筒の外側に配置される層であり、内層は筒状編地の筒の内側に配置される層である。中間層は、外層と内層との間に配置される層である。
図7は、襞の形成手順を模式的に示すイメージ図である。以降の説明において、4枚ベッド横編機に備わる下部前針床、上部前針床、下部後針床、及び上部後針床をそれぞれ、FD、FU、BD、及びBUと表記する。FDとBDは互いに対向する位置に配置されている。FUとBUは、FDとBDの上方において互いに対向する位置に配置されている。4枚ベッド横編機では、FDとBDとの間、FDとBUとの間、及びBDとFUとの間で編目を移動させることができる。FD,FUとBD,BUとは相対的にラッキング可能に構成されている。ラッキング量には機械的な限度がある。図7に示す襞の形成手順は、限度を超えるラッキングを必要とする襞の形成手順である。従って、襞の形成時に、FD,FUに対するBD,BUの相対的なラッキングピッチ、即ち相対的な左右のずれをリセットする必要がある。
図7における『S+数字』は編成工程の番号を示す。S1には、筒状編地5の第一編地部1と第二編地部2とがそれぞれFDとBDとに係止された状態が示されている。このS1の状態から外層と中間層と内層とで構成される襞を形成する。S1では、外層となる第一部分11の編目、中間層となる第二部分12の編目、及び内層となる第三部分13の編目が丸印で示されている。その他の部分は直線で示されている。直線に直交する棒線は、第一編地部1と第二編地部2との境界を示す。また、第一部分11と第二部分12との間の第一境界1A、及び第二部分12と第三部分13との第二境界1Bはアローヘッド付き矢印で示されている。
S2では、第二部分12と第三部分13を針抜き状態とする。針抜き状態とは、隣接する編目の間に空針が設けられた状態である。第二部分12と第三部分13とを針抜き状態とするには、隣接する二つの編目を重ねれば良い。
S3では、C字状の矢印で示すように、回し込みによって筒状編地を反時計回りに回転させ、第二境界1Bが前後の針床の間に配置された状態とする。回し込みは、一方の針床の編幅方向の端部編目を他方の針床の端部編目の外側に移動させる公知の編成方法である。図7ではこの回し込みの際にBD,BUを左方向に移動させることを繰り返すことでラッキングピッチが大きくなっているので、ラッキングピッチをリセットする必要がある。具体的には、BDに係止されるすべての編目をFUに移動させ、ラッキングピッチをリセットした後、FUに預けておいた全ての編目をBDに戻す。
S4では、BDにおける第三部分13の編幅内の空針に第二部分12の編目を移動させる。S5,S6では、第二部分12の編目を第一境界1A側から順次、第一部分11の一つ置きの編目に重ねる。S5,S6によってラッキングピッチが大きくなる。ラッキングピッチが限界に達する前に、ラッキングピッチをリセットする必要がある。そこで、S7では、BDに係止される全ての編目をFUに移動させ、その後BD,BUをFD,FUに対して相対的に右方向に移動させることで、ラッキングピッチをリセットしている。BDに係止される全ての編目をFUに移動させているのは、S6の状態からBD,BUを右方向にラッキングさせると、第一境界1Aを含む渡り糸が切れてしまうからである。
以降、第二部分12の編目を第一部分11の編目に重ね終わったら、第三部分13の編目を第二境界1B(S3参照)側から順次、第一部分11の一つ置きの編目に重ねる。第三部分13の編目は、第一部分11の編目のうち、第二部分12の編目が重ねられていない編目に重ねられる。その結果、S状に折りたたまれた外層と中間層と内層とからなる襞が形成される。
特開2019-90144号公報
特許文献1の編成方法では、襞を形成する前準備として、筒状編地を回し込んで、第二部分と第三部分とが前針床と後針床とに配置された状態とする必要がある。そのため、襞を形成するための工程数が多くなってしまう。
上記事情に鑑み、本発明の目的の一つは、総針組織の筒状編地に襞を形成するにあたり、従来の編成方法よりも回し込みの回数を減らすことができる編成方法を提供することにある。
<1>本発明の編成方法は、
第一針床と第二針床と第三針床と第四針床とを備え、前記第一針床と前記第二針床とが対向し、前記第三針床は前記第一針床の上部に配置され、前記第四針床は前記第二針床の上部に配置される横編機を用いて、
前記第一針床に係止される総針組織の第一編地部と、前記第二針床に係止される総針組織の第二編地部とで構成される筒状編地を編成する際、前記筒状編地の編幅方向の一部に三層構造を有する襞を形成するための編成方法において、
前記三層構造における外層となる第一部分と、中間層となる第二部分と、内層となる第三部分とを前記第一編地部の編幅内に規定し、前記第二部分と前記第三部分とを針抜き状態とする工程Aと、
前記第一部分の複数の編目を第一グループの編目と第二グループの編目とに区分し、前記第一グループの編目に前記第二部分の編目を重ねることと、前記第二グループの編目を前記第三針床に移動させることとを行う工程Bと、
前記第二グループの編目を前記第一針床に戻すことと、前記第二グループの編目に前記第三部分の編目を重ねることとを行う工程Cとを備える。
ここで、前記第一グループの編目は、第一境界から見て偶数番目又は奇数番目の編目であり、前記第二グループの編目は、前記第一グループを除く編目であることが好ましい。前記第一境界は前記第一部分と前記第二部分との境界である。
<2>本発明の編成方法の一形態として、
前記工程Bにおいて、前記第一グループの編目に前記第二部分の一つの編目を重ねることと、前記第二グループの一つの編目を移動させることとを交互に行う形態が挙げられる。
<3>本発明の編成方法の一形態として、
前記工程Bにおいて、前記第二部分の全ての編目を前記第一グループの各編目に重ねてから、前記第二グループの編目を移動させる形態が挙げられる。
<4>本発明の編成方法の一形態として、
前記工程Cにおいて、前記第二グループの一つの編目を移動させることと、前記第二グループの編目に前記第三部分の一つの編目を重ねることとを交互に行う形態が挙げられる。
<5>本発明の編成方法の一形態として、
前記工程Cにおいて、前記第二グループの全ての編目を移動させてから、前記第三部分の全ての編目を前記第二グループの各編目に重ねる形態が挙げられる。
本発明の編成方法では、折り畳まれる部分の境界を前後の針床の間に配置するための回し込みが必要ない。従って、本発明の編成方法は、特許文献1の編成方法よりも、総針組織の筒状編地に襞を効率的に編成できる。また、襞を形成するために必要な回し込みの回数が少なくなることで、編地にかかる負荷が低減される。
後述する実施形態に示されるように、本発明の編成方法では、一部の編目を回し込むだけでラッキングピッチをリセットできる。そのため、本発明の編成方法によれば、ラッキングピッチのリセットに伴う編地の負荷が低減される。一方、従来技術ではラッキングピッチのリセットのために、ラッキングさせる針床に係止される全ての編目を移動させなければならない。そのため、従来技術において編目の移動に伴う負荷が作用する編目の数が、本発明の編成方法よりも多い。
上記形態<2>の編成方法に示されるように、工程Bにおいて重ね目の形成と編目の移動を交互に行うことで、重ね目の形成と編目の移動が不具合なく確実に行われ易い。また、このような規則的な編成を繰り返す編成プログラムの作成と修正は容易であるという利点もある。
上記形態<3>の編成方法によれば、工程Bにおいて第二グループの複数の編目を同時に移動させることができる。その結果、襞の形成に要する編成工程数を大幅に低減できる。
上記形態<4>の編成方法に示されるように、工程Cにおいて編目の移動と重ね目の形成を交互に行うことで、編目の移動と重ね目の形成が不具合なく確実に行われ易い。また、このような規則的な編成を繰り返す編成プログラムの作成と修正は容易であるという利点もある。
上記形態<5>の編成方法によれば、工程Cにおいて第二グループの複数の編目を同時に移動させることができる。また、後述する実施形態で説明するように、全ての重ね目を一度に形成することもできる。その結果、襞の形成に要する編成工程数を大幅に低減できる。
図1は、実施形態に係るパンツの概略図である。 図2は、図1のII-II断面図である。 図3は、実施形態に係る編成方法の概略を示す第一のイメージ図である。 図4は、実施形態に係る編成方法の概略を示す第二のイメージ図である。 図5は、実施形態に係る編成方法の工程Aの一部を示す編成工程図である。 図6は、実施形態に係る編成方法の工程Bの一部を示す編成工程図である。 図7は、従来の編成方法の概略を示すイメージ図である。
<実施形態1>
実施形態1では、襞9を有する筒状編地5の一例として、ポケットを備えるパンツを説明する。もちろん、襞9を有する筒状編地5はパンツに限定されるわけではなく、その他のニットウェア、例えばスカートなどであっても良い。また、襞9を有する筒状編地5は、自動車のシートカバーなどの産業資材であっても構わない。
図1に示す筒状編地5は、前編地部5Aと後編地部5Bとが筒状に繋がることで形成されている。前編地部5Aには左右一対のポケット編地部6を備える。本例のポケット編地部6は、ポケットの底となる部分を始端として編成される。ポケット編地部6の編幅方向の両端は前編地部5Aに連続している。従って、ポケット編地部6と前編地部5Aとの境界がポケットの開口の縁部を構成する。ポケット編地部6の上端60は、図2の断面図に示されるように、ポケットの内部に折り返された状態で前編地部5Aに接合されている。
ポケット編地部6の上端60が折り返されることで形成される襞9は、外層91と中間層92と内層93とを備える三層構造となっている。外層91は前編地部5Aによって構成されている。中間層92はポケット編地部6の前側の編地部によって構成されている。内層93はポケット編地部6の後側の編地部によって構成されている。
4枚ベッド横編機によって襞9を形成するための具体的な編成方法を図3から図6に基づいて説明する。図3,4は、襞9を形成する手順を模式的に示すイメージ図である。図3,4の見方は、従来図である図7と同じである。
図3のS1、S2は、図7のS1,S2と同じである。本例においては、FDが第一針床、BDが第二針床、FUが第三針床、BUが第四針床である。S1には、外層91(図2)となる第一部分11と、中間層92(図2)となる第二部分12と、内層93となる第三部分13とがFDの編針に係止されている。S2では、第二部分12と第三部分13とを針抜き状態とする(工程A)。本例の針抜き状態は、一針置きの編針に編目が係止された状態である。即ち、隣接する2つの編目の間に一つの空針が配置されている。
本例では、図7のS3のような回し込みによる筒状編地5の回転を行うことなく、襞9(図2)の形成を開始する。まず、第一部分11の複数の編目を便宜上、第一グループG1の編目と第二グループG2の編目とに区分する。本例の第一グループG1は、第一境界1Aから見て偶数番目の編目である。第二グループG2は、第一グループG1以外の編目である。本例とは異なり、第一グループG1は、第一境界1Aから見て奇数番目の編目であっても良い。
S3では、第二部分12と第三部分13とをBUに移動させる。S4では、BD,BUを左方向にラッキングさせ、第二部分12の左側の端部編目3(S3参照)を、第一グループG1の右側の端部編目31(S3参照)に重ねることで、重ね目4を形成する。端部編目3は、第二部分12の編目のうち、第一境界1Aに最も近い編目である。端部編目31は、第一グループG1の編目のうち、第一境界1Aに最も近い編目である。また、S4では、第二グループG2の右側の端部編目32を、重ね目4の上部にあるFUの編針に移動させる。端部編目32は、第二グループG2の編目のうち、第一境界1Aに最も近い編目である。このS4では更に、第二編地部2における編幅方向の左側の端部編目をFDに回し込んでいる。一方、右側の端部編目はBDに回し込まれていない。このS4の具体的な編成工程については、図5を参照して後述する。端部編目3と端部編目31とで構成される重ね目4は二重丸で示されている。
S5では、S4と同様の編成を行う。S5の編成を行うにあたり、S4におけるBUに係止される第二部分12の編目のうち、最も第一境界1A(S3参照)に近い左端の編目を、第二部分12の端部編目3とする。また、FDに係止される第一部分11の編目のうち、重ね目4を除いて最も第一境界1A(S3参照)に近い編目を、第二グループG2の端部編目32とする。
S6,S7では、ラッキングピッチが限界を迎える前に、ラッキングピッチをリセットする。S6では、BUに係止される全ての編目をFDに移動させる。S4,S5において端部編目32をFUに移動させることでFDに空針が形成されているため、それらの空針に第二部分12の編目を移動させることができる。このS6によって、FDとBDとに筒状編地5が環状に係止された状態になる。
S7では、回し込みによって筒状編地5を時計回りに回転させる。回し込みに伴い、BD,BUが右方向にラッキングされる。つまり、従来技術に係る図7のS7のようにBDに係止される全ての編目をFUに移動させることなく、少ない回数の回し込みによってラッキングピッチがリセットされる。
以降、S6においてBUからFDに移動させた複数の編目をBUに戻し、第二部分12の編目が全て第一グループG1の編目に重ねられるまでS4,S5と同様の編成を繰り返す。第二部分12の処理が終了し、筒状編地5が反時計回りに回転された状態が、図4のS8に示されている。
S8の状態から、第三部分13を第一部分11に重ねる操作を開始する。S8に至るまでの間、BD,BUが左方向にラッキングされているため、ラッキングピッチをリセットする。S9では、BUに係止される全ての編目をFDに移動させる。このとき、重ね目4の右側に形成される空針に第三部分13の編目が配置される。S10では、回し込みによって筒状編地5を時計回りに回転させ、ラッキングピッチをリセットする。
S11では、S9においてFDに移動させた編目をBUに戻した後、第二グループG2の左側の端部編目33(S10参照)を、第二境界1Bに最も近いFDの編針に移動させる。端部編目33は、第二グループG2の編目のうち、第二境界1Bに最も近い編目である。更にS11では、FDに戻した第二グループG2の端部編目33に、第三部分13の左側の端部編目34(S10参照)を重ねる。端部編目34は、第三部分13の編目のうち、第二境界1B(S10参照)に最も近い編目である。編目33と編目34とで構成される重ね目40は、二つの重ね目4の間に形成される。このS11の具体的な編成工程については、図6を参照して後述する。
S11以降は、S11と同様の編成を繰り返す。S12に、S11と同様の編成を行ったときの編目の動きを直線矢印で示す。S12を行うことで、S13に示されるように、第一編地部1の編幅内に襞9が形成される。この襞9は図2の紙面右側の襞9と同じS字状の三層構造を有する。
以上説明した本発明の編成方法によれば、特許文献1の編成方法よりも簡単に襞9を形成することができる。
第一に、図3に示されるように、襞9の形成を開始する前に筒状編地5を回し込む必要がない。
第二に、図3のS7及び図4のS10に示されるように、編幅方向の両端部の一部の編目を回し込むだけでラッキングピッチをリセットできる。これに対して、図7のS7に示されるように、従来技術では、BDに係止される全ての編目を移動させる必要があり、筒状編地5に対する負荷が大きい。
次に、図5を参照して、図3のS4の重ね目4を編成する手順を説明する。図5の『T+数字』は編成工程の番号を示す。図5の黒点は編針を、大文字アルファベットはFD,FUの編針の位置を示す。丸印は編目を、二重丸は重ね目を示す。直線矢印は編目の移動を示す。図5の符号が示す構成は、図3の符号が示す構成と同じである。
T0には、図3のS2に対応する編目の係止状態が示されている。具体的には、FDの編針Cから編針Hに第一部分11の編目が係止され、FDの編針I,K,Mに第二部分12の編目が係止され、FDの編針O,Q,Sに第三部分13の編目が係止されている。FDの編針T,U,Vに係止される編目は、本体端部14の編目である。図5では、説明の便宜上、図3のS2よりも第一部分11、第二部分12、及び第三部分13の編目数が少なくなっている。
T1では、第二部分12と第三部分13と本体端部14の編目をBUに移動させる。T2では、BDとBUを左方向に2ピッチラッキングさせ、第二部分12の端部編目3(T1参照)を第一グループG1の端部編目31に重ねる。その結果、FDの編針Gにおいて重ね目4が形成される。T2では更に、第二編地部2の編目20をFUの編針Fに移動させ、BDに目移し用の空針を形成する。
T3では、BD,BUを右方向に2ピッチラッキングさせ、第一部分11の第二グループG2の編目32をBDの空針に移動させる。T4では、BD,BUを左方向に1ピッチラッキングさせ、編目32をFUの編針Gに移動させる。T5では、FUの編針Fに係止される編目20を元の位置に戻す。
図5に示されるように、重ね目4の形成と、第二グループG2の端部編目32の移動とを交互にひとつずつ行うことで、編糸が絡むといった不具合が生じ難い。この場合、編成動作が単純なので、編成プログラムを作成したり修正したりし易い。
ここで、本例とは異なり、全ての重ね目4を形成した後、BDにおける一つ置きの複数の編目をFUに退避させて、第二グループG2の端部編目32の移動を行っても良い。この場合、第二グループG2の複数の編目を同時に移動させることができる。その結果、襞9を形成するための編成効率が向上する。
図6を参照して、図4のS11の重ね目40を編成する手順を説明する。図6の見方は図5と同じである。図6では、BDとBUのラッキングを省略する。図6の符号が示す構成は、図4の符号が示す構成と同じである。
図6のT10には、図4のS8に対応する編目の係止状態が示されている。T11では、第二編地部2の編目21をFUの編針Bに移動させ、BDに空針を形成する。T12では、第二グループG2の端部編目33を、BDの空針を経由させ、FDの編針Dに移動させる。T13では、第三部分13の端部編目34を、第二グループG2の端部編目33に重ねる。その結果、FDの編針Dに重ね目40が形成される。T13では更に、FUの編針Bに係止される編目21を元の位置に戻す。
図6に示されるように、第二グループG2の端部編目33の元の位置への移動と、重ね目40の形成とを交互にひとつずつ行うことで、編糸が絡むといった不具合が生じ難い。この場合、編成動作が単純なので、編成プログラムを作成したり修正したりし易い。
ここで、本例とは異なり、第二グループG2の全ての編目をFDに移動させてから、重ね目40の形成を行っても良い。この場合、第二グループG2の複数の編目を同時に移動させることができる。また、全ての重ね目40を一度に形成することもできる。その結果、襞9を形成するための編成効率が向上する。
<実施形態2>
実施形態1では、第一編地部1にのみ襞9を形成する手順を説明した。これに対して、第一編地部1に加えて第二編地部2にも襞9を形成しても良い。第二編地部2に襞9を形成する場合、第二編地部2に第一部分11、第二部分12、及び第三部分13を規定し、図3,4に示す手順を行うと良い。
その他、2枚ベッド横編機を用いて、実施形態1,2と同様の編成を行っても良い。その場合、第一編地部1と第二編地部2とは、隣接する編目の間に一つの空針が配置される針抜き状態とする。工程Bにおいて、第二部分12と第三部分13は、隣接する編目の間に三つの空針が配置される針抜き状態とする。工程Bにおいて、第二グループG2の編目は第二編地部2の編幅内の空針に退避させる。
1 第一編地部
1A 第一境界、1B 第二境界
11 第一部分、12 第二部分、13 第三部分、14 本体端部
G1 第一グループ、G2 第二グループ
2 第二編地部
20,21 編目
3,31,32,33,34 端部編目
4,40 重ね目
5 筒状編地
5A 前編地部、5B 後編地部
6 ポケット編地部
60 上端
9 襞
91 外層、92 中間層、93 内層

Claims (5)

  1. 第一針床と第二針床と第三針床と第四針床とを備え、前記第一針床と前記第二針床とが対向し、前記第三針床は前記第一針床の上部に配置され、前記第四針床は前記第二針床の上部に配置される横編機を用いて、
    前記第一針床に係止される総針組織の第一編地部と、前記第二針床に係止される総針組織の第二編地部とで構成される筒状編地を編成する際、前記筒状編地の編幅方向の一部に三層構造を有する襞を形成するための編成方法において、
    前記三層構造における外層となる第一部分と、中間層となる第二部分と、内層となる第三部分とを前記第一編地部の編幅内に規定し、前記第二部分と前記第三部分とを針抜き状態とする工程Aと、
    前記第一部分の複数の編目を第一グループの編目と第二グループの編目とに区分し、前記第一グループの編目に前記第二部分の編目を重ねることと、前記第二グループの編目を前記第三針床に移動させることとを行う工程Bと、
    前記第二グループの編目を前記第一針床に戻すことと、前記第二グループの編目に前記第三部分の編目を重ねることとを行う工程Cとを備える編成方法。
  2. 前記工程Bにおいて、前記第一グループの編目に前記第二部分の一つの編目を重ねることと、前記第二グループの一つの編目を移動させることとを交互に行う請求項1に記載の編成方法。
  3. 前記工程Bにおいて、前記第二部分の全ての編目を前記第一グループの各編目に重ねてから、前記第二グループの編目を移動させる請求項1に記載の編成方法。
  4. 前記工程Cにおいて、前記第二グループの一つの編目を移動させることと、前記第二グループの編目に前記第三部分の一つの編目を重ねることとを交互に行う請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の編成方法。
  5. 前記工程Cにおいて、前記第二グループの全ての編目を移動させてから、前記第三部分の全ての編目を前記第二グループの各編目に重ねる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の編成方法。
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