JP7164388B2 - シート材容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材容器、及び、内容物詰めシート材容器に関する。
シート材により構成されたシート材容器として、近年、保形性の向上等を目的として、シート材の層間に部分的に非接合部を設け、その非接合部に空気などの充填材を封入して充填部を構成したタイプのものが提案されている(例えば、特許文献1)。
更に、特許文献1には、そのようなシート材容器を、フック若しくはクリップなどの突起部から吊り下げた状態で保存することが記載されている。
特開2018-108866号公報
本願発明者等の検討によれば、特許文献1のシート材容器では、吊り下げ時における安定性や強度について、改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、吊り下げ時における安定性や強度に優れた構造のシート材容器、及び、内容物詰めシート材容器に関する。
本発明は、吊り下げ部材を係止させて吊り下げ可能なシート材容器であって、
内容物を収容する閉空間である収容領域を覆っている容器本体を備え、
前記容器本体は、複数のフィルム層を積層した本体構成シート材により構成されており、
前記本体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有し、
当該シート材容器は、吊り下げ時に前記吊り下げ部材により荷重が支えられる部分である被係止部を有し、
前記充填部は、前記吊り下げ時に前記被係止部の上側に位置する特定充填部を含んでいるシート材容器に関する。
本発明によれば、吊り下げ時におけるシート材容器の安定性と強度を良好に確保することができる。
第1実施形態に係るシート材容器の正面図である。 第1実施形態に係るシート材容器の側面図である。 図1のA-A線に沿ったシート材容器の切断端面図である。 第1実施形態に係るシート材容器の吊り下げ時の状態を示す切断端面図(図1のB-B線に沿った切断端面図)である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の分解斜視図である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の平面図であり、内容器を構成する内容器構成シート材において収容領域を画定する面(内面)となる方を手前側に示している。 図7(a)は第1実施形態の変形例1に係るシート材容器の吊り下げ時の状態を示す切断端面図であり、図7(b)は第1実施形態の変形例2に係るシート材容器の吊り下げ時の状態を示す切断端面図である。 第2実施形態に係るシート材容器の正面図である。 第2実施形態に係るシート材容器の吊り下げ時の状態を示す切断端面図(図8のA-A線に沿った切断端面図)である。 第3実施形態に係るシート材容器の正面図である。 図11(a)は第4実施形態に係るシート材容器の正面図であり、図11(b)は図11(a)におけるA部の拡大図であり、図11(c)、図11(d)、図11(e)、図11(f)及び、図11(g)の各々は第4実施形態の変形例に係るシート材容器の部分拡大の正面図である。 第5実施形態に係るシート材容器の正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
まず、図1から図6を用いて第1実施形態を説明する。
本発明に係るシート材容器の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて載置することを想定した形態であっても良い。ただし、本実施形態の場合、シート材容器100は、底マチ13(図1、図2)を有しており、図1に示すように底マチ13が水平な載置面71に載置された状態で自立可能な自立容器である。
本実施形態において、シート材容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器100を図1のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、図4に示すように吊り下げ部材130を用いてシート材容器100を吊り下げた状態での位置関係を説明する場合もある。また、これらの説明における位置関係は、シート材容器100のその他の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
シート材容器100の正面側(図1における手前側、図2における左側)を前方、シート材容器100の背面側(図1における奥側、図2における右側)を後方といい、シート材容器100の正面に向かって左側(図1における左側、図2における奥側)を左方、シート材容器100の正面に向かって右側(図1における右側、図2における手前側)を右方という。また、シート材容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
本実施形態に係るシート材容器100は、図4に示すように吊り下げ部材130を係止させて吊り下げ可能なシート材容器100であって、内容物18を収容する閉空間である収容領域17を覆っている容器本体20を備えている。本実施形態の場合、容器本体20は、収容領域17のほぼ全域を覆っている。ただし、本発明において、容器本体20は、収容領域17の少なくとも一部分を覆っていればよい。
容器本体20は、複数のフィルム層(本実施形態の場合、図5に示すように、外側フィルム22と内側フィルム23との2つのフィルム層)を積層した本体構成シート材21により構成されている。
本体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24(図6参照)を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部60(図1から図3参照)を有する。充填部60に封入されている充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
シート材容器100は、吊り下げ時に吊り下げ部材130により荷重が支えられる部分である被係止部を有する。
充填部60は、吊り下げ時に被係止部の上側に位置する特定充填部(本実施形態の場合、横幅方向延在部121)を含んでいる。すなわち、被係止部とシート材容器100の重心とを結んだ鉛直線上において、被係止部よりも上方に特定充填部が配されている。特定充填部に封入されている充填材は、充填部における特定充填部以外の部分と同様、流体、固体または半固体とすることができる。また、特定充填部は、充填部における特定充填部以外の部分とつながっていても良いし、充填部における特定充填部以外の部分とは独立に存在しても良い。
図4に示すように、本実施形態の場合、被係止部は、後述する貫通孔111の内縁と、吊り下げ時における横幅方向延在部121の下面と、を含んで構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、被係止部は、例えば、貫通孔111の内縁のみにより構成されていてもよいし、吊り下げ時における特定充填部(例えば横幅方向延在部121)の下面のみにより構成されていてもよいし、
後述する貫通孔112の内縁のみにより構成されていてもよい。
特定充填部が被係止部の上側に位置するとは、特定充填部の少なくとも一部分が、被係止部の上側に位置することを意味する。例えば、被係止部が、吊り下げ時における特定充填部の下面のみにより構成されている場合においても、特定充填部の一部分が、吊り下げ時に被係止部の上側に位置する。
本実施形態によれば、クッション性を有する特定充填部によって被係止部を補強できるため、吊り下げ時において、シート材容器100の安定性と強度とを良好に確保することができる。
また、本実施形態に係る内容物詰めシート材容器200は、本実施形態に係るシート材容器100と、収容領域17に収容された内容物18と、を備える。
本発明において、内容物18の種類は、特に限定されない。内容物18としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物18は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物18は、例えば、液体である。
内容物18が液体の場合には、内容物18の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV-10又はビスコメーターTVB-10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
本実施形態の場合、シート材容器100は、図3に示すように、内袋構成シート材41(図5参照)により構成されている内袋40(内容器)を備えている。内袋構成シート材41を折り曲げて当該内袋構成シート材41の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋40が構成されている。内袋40は、容器本体20によって覆われている。内袋40は、当該内袋40の内部に収容領域17を有する。
ただし、本発明において、内容器は、シート材により構成されたものに限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。また、シート材容器は、内袋が存在しない外容器だけの構成とすることもできる。
シート材容器100は、容器本体20により構成されている胴体部11と、胴体部11の上端から上方に突出している円筒状の口頸部と、を備えている。胴体部11は、収容領域17を包囲している(本実施形態の場合、内袋40を包囲している)。口頸部は、後述するスパウト15の注出筒部15aにより構成されている。
容器本体20(胴体部11)の正面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、図1に示すように、縦長の略四角形状となっており、より詳細には、縦長で角丸の長方形状となっている。
図3に示すように、容器本体20は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a及び第2主面部20bを有する。第1主面部20aは正面側に位置しており、第2主面部20bは背面側に位置している。胴体部11は、底マチ13と天マチ14とを有する袋状に形成されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、容器本体20は、天マチ14を有していなくてもよく、また、底マチ13を有していなくてもよい。
内袋40の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋40は容器本体20と同様の形状に形成されている。
内袋40は、収容領域17を間に挟んで正面側に位置する第1主面部40aと背面側に位置する第2主面部40bとを有する。
シート材容器100は、収容領域17から内容物18を吐出可能な吐出部(例えばスパウト15)を有する。
シート材容器100における吐出部の配置は、特に限定されないが、本実施形態の場合、スパウト15は、天マチ14を貫通して設けられている。より詳細には、スパウト15は、例えば、内容物18を吐出する筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において、胴体部11の天マチ14に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。注出筒部15aの先端(上端)の開口は、収容領域17から内容物18を吐出可能な吐出口である。
図4に示す吊り下げ時には、吐出口が下向きとなるようになっている。ここでいう下向きは、鉛直下方に限らず、下向き成分を含む方向である。
シート材容器100は、更に、スパウト15の注出筒部15aに対して着脱可能に取り付けられているキャップ16を備えている。キャップ16は、例えば、スクリューキャップである。
なお、本実施形態の場合、キャップ16によってスパウト15の先端の吐出口が閉止されることで、収容領域17が閉空間となっている。ただし、本発明は、この例に限らず、シート材容器100が製袋された状態で収容領域17が閉空間となっており、シート材容器100の一部分を破断又は切断により除去することで、収容領域17から内容物18を外部に排出可能となってもよい。
本実施形態の場合、キャップ16は、より詳細には、例えば、注出筒部15aと螺合する雌ねじ形状の内筒部16bと、内筒部16bと同心に配置されていて内筒部16bの周囲を覆っている外筒部16aと、少なくとも上面が平坦に形成されていて、外筒部16a及び内筒部16bの上端を閉塞している閉塞部16cと、を備えている。
なお、閉塞部16cの上面は水平となっている。キャップ16を注出筒部15aに装着した状態で、シート材容器100を図1の姿勢とは天地逆転した姿勢で、閉塞部16cの上面を載置面71に載置することによっても、シート材容器100が自立可能となっている。
次に、シート材容器100における充填部60の例について、より詳細に説明する。
本実施形態の場合、充填部60は、例えば、第1主面部20aと第2主面部20bの各々の周縁部に沿って周回状に形成されている主面部充填部61と、底マチ13の周縁に沿って周回状に形成されている底部充填部63と、を含んでいる。
主面部充填部61は、例えば、縦長の長方形状ないしは長円形状に形成されている。
前側の主面部充填部61は、例えば、第1主面部20aの左右両側縁部に沿ってそれぞれ上下に延在している上下延在充填部66、67と、第1主面部20aの下縁と上縁との各々に沿って左右に延在している横幅方向延在部121、123と、を備えている。上下延在充填部66の下端が横幅方向延在部121の左端に連通しており、上下延在充填部66の上端が横幅方向延在部123の左端に連通しており、上下延在充填部67の下端が横幅方向延在部121の右端に連通しており、上下延在充填部67の上端が横幅方向延在部123の右端に連通している。
後側の主面部充填部61は、例えば、前側の主面部充填部61と同様に上下延在充填部66、67、横幅方向延在部121、123を備えており、前側の主面部充填部61と前後対称に形成されている。
前側の横幅方向延在部121は、底マチ13と第1主面部20aとに跨がって配置されている。第1主面部20aの主面部充填部61と底部充填部63とで前側の横幅方向延在部121を共有している。
同様に、後側の横幅方向延在部121は、底マチ13と第2主面部20bとに跨がって配置されており、第2主面部20bの主面部充填部61と底部充填部63とで後側の横幅方向延在部121を共有している。
底部充填部63は、前後一対の横幅方向延在部121と、左右一対の前後方向延在部122(図2)と、を備えている。
左右の前後方向延在部122はそれぞれ前後方向に延在している。前側の横幅方向延在部121の左端が左側の前後方向延在部122の前端に連通しており、前側の横幅方向延在部121の右端が右側の前後方向延在部122の前端に連通しており、後側の横幅方向延在部121の左端が左側の前後方向延在部122の後端に連通しており、後側の横幅方向延在部121の右端が右側の前後方向延在部122の後端に連通している。
シート材容器100は、このような構造の充填部60を備えていることによって、容器本体20のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
本実施形態の場合、充填部60の全体が一繋がりに形成されている。ただし、本発明において、シート材容器100は、互いに独立した複数の充填部を備えていても良い。
本実施形態の場合、シート材容器100は、例えば、第1主面部20aを貫通している貫通孔111と、底マチ13を貫通している貫通孔112(第2貫通孔)と、を備えている。貫通孔111は、第1主面部20aを前後に貫通しており、貫通孔112は、底マチ13を上下に貫通している。容器本体20の内面と内袋40の外面との間の間隙151(図3参照)が、貫通孔111及び貫通孔112を介して、シート材容器100の外部の空間と相互に連通している。
貫通孔111の形状は特に限定されないが、例えば、円形、長円形又は楕円形などであることが好ましい。貫通孔112の形状も同様である。
貫通孔111の寸法は特に限定されないが、一例として、横幅方向延在部121の太さ(横断面における直径)よりも小さい。貫通孔111の内径は、3mm以上30mm以下であることが好ましい。貫通孔112の寸法も同様である。
貫通孔111は、例えば、主面部充填部61に囲まれた領域に配置されている。より詳細には、貫通孔111は、例えば、前側の横幅方向延在部121の上方且つ前側の横幅方向延在部121の近傍の位置に配置されている。横幅方向における貫通孔111の配置は特に限定されないが、例えば、貫通孔111は横幅方向における中央部に配置されている。
ただし、第1主面部20aにおける貫通孔111の配置は、この例に限らない。例えば、横幅方向延在部123の下方且つ横幅方向延在部123の近傍の位置や、上下延在充填部66の右方且つ上下延在充填部66の近傍の位置や、上下延在充填部67の左方且つ上下延在充填部67の近傍の位置などに、貫通孔111を配置することができる。
また、本実施形態では、第1主面部20aに1個の貫通孔111が形成されている例を説明するが、第1主面部20aの複数箇所に貫通孔111が形成されていてもよい。
更に、第1主面部20aと第2主面部20bとの双方に貫通孔111が形成されていてもよい。
また、貫通孔112は、例えば、底部充填部63に囲まれた領域に配置されている。より詳細には、貫通孔112は、例えば、前側の横幅方向延在部121の後方且つ前側の横幅方向延在部121の近傍の位置に配置されている。横幅方向における貫通孔112の配置は特に限定されないが、例えば、貫通孔112は横幅方向における中央部に配置されている。
より詳細には、図4に示すように、貫通孔111と貫通孔112との間に前側の横幅方向延在部121が配置されている。
貫通孔111、112は、本体構成シート材21の外側フィルム22と内側フィルム23とが相互に接合されている接合部(後述する本体シール部48)に形成されている。
すなわち、本体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが接合されている接合部を有し、貫通孔111は、接合部に形成されている。
図4に示すように、貫通孔111から間隙151を介して吊り下げ時における横幅方向延在部121の下面側の位置に吊り下げ部材130をその一端側から差し込んで、吊り下げ部材130によってシート材容器100を吊り下げることができる。
吊り下げ部材130の形状は特に限定されないが、一例として、吊り下げ部材130としてはS字フックを用いることができる。
より詳細には、例えば図4に示すように、吊り下げ部材130を横幅方向延在部121の断面弧状の下面に沿わせて配置し、吊り下げ部材130によって貫通孔111の内縁と横幅方向延在部121の下面とを支持させることで、シート材容器100を吊り下げることができる。
なお、吊り下げ部材130によるシート材容器100の吊り下げ時において、必ずしも吊り下げ部材130が横幅方向延在部121に接していなくてもよい。その場合も、横幅方向延在部121の下方に吊り下げ部材130が配置される。
更に、図4に示すように、吊り下げ部材130の一端は、貫通孔112を介してシート材容器100の外部に突出させることができる。
図4に示すように、吊り下げ部材130を建物などに固定された支持部材140にも係止させることによって、支持部材140により吊り下げ部材130を介してシート材容器100を吊り下げ支持させることができる。支持部材140は、特に限定されないが、一例として、浴室に設けられたタオル掛けなどであることが挙げられる。
シート材容器100を吊り下げた状態でスパウト15からキャップ16を取り外して使用者がシート材容器100を圧搾することによって、内容物18をスパウト15から吐出させることができる。
このように、本実施形態の場合、シート材容器100は、収容領域17を内部に有する内容器(内袋40)と、本体構成シート材21を貫通している貫通孔111とを備えている。容器本体20は、内容器を覆っている。
そして、図4に示すように、容器本体20の内面と内容器の外面との間の間隙151を介して、吊り下げ時における特定充填部(横幅方向延在部121)の下面に通じる位置に、貫通孔111が配置されている。
図4に示すように、吊り下げ部材130によるシート材容器100の吊り下げ時において、貫通孔111の上側となる位置に、横幅方向延在部121(特定充填部)が配置されている。すなわち、横幅方向延在部121の少なくとも一部分が、吊り下げ時において貫通孔111の上側に位置するようになっている。好ましくは、横幅方向延在部121の横断面(図4に示す断面)において、横幅方向延在部121の過半部が、吊り下げ時において貫通孔111の上側に位置するようになっている。
また、上述のように、横幅方向延在部121近傍に貫通孔111が配置されている。
また、シート材容器100は、本体構成シート材21を貫通している第2貫通孔(貫通孔112)を備え、特定充填部(横幅方向延在部121)を間に挟んで貫通孔111と第2貫通孔とが配置されている。
ここで、本実施形態の場合、吊り下げ部材130によって係止される部分である横幅方向延在部121と貫通孔111の内縁は、容器本体20の第1主面部20aの周縁部に配置されている。すなわち、容器本体20の周縁部に被係止部が配置されている。したがって、被係止部がシート材容器100の重心から離れた位置に配置されており、図4に示すようにシート材容器100を吊り下げたときに、シート材容器100の姿勢をより安定させることができる。
本体構成シート材21の外側フィルム22と内側フィルム23とが相互に接合されている接合部(本体シール部48)には、横幅方向延在部121に隣接する領域に配置されている隣接接合部が含まれている。すなわち、本体構成シート材21は、特定充填部(横幅方向延在部121)に隣接する領域において複数のフィルム層どうしが接合されている隣接接合部を有する。
そして、隣接接合部は、シート材容器100の吊り下げ時における特定充填部(横幅方向延在部121)の下面において、特定充填部の横断面(図4に示す断面)における鉛直中心線AX(図4)と交差する位置P1(図4)を避けて配置されている。
このため、図4に示すように、シート材容器100の吊り下げ時において、隣接接合部(図4に符号を示す本体シール部48)と吊り下げ部材130との干渉を抑制でき、横幅方向延在部121を吊り下げ部材130によってより安定的に支持できる。
なお、シート材容器100からの内容物18の吐出は、例えば、使用者が第1主面部20aと第2主面部20bとが近づく方向にシート材容器100を圧搾することによって行うことができる。内容物18の吐出により内袋40が縮小する。圧搾操作が解除されると、容器本体20が当初の形状に復元する。この際に、貫通孔111及び貫通孔112を介して、間隙151に外気が取り込まれる。
図5に示すように、本体構成シート材21は、容器本体20の外面側を構成する外側フィルム22と、容器本体20の内面側を構成する内側フィルム23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、本体構成シート材21は、外側フィルム22と内側フィルム23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、本体構成シート材21は、外側フィルム22及び内側フィルム23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム22と内側フィルム23とは互いに同形状に形成されている。
外側フィルム22及び内側フィルム23には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通孔と、貫通孔111及び貫通孔112をそれぞれ構成する貫通孔と、が形成されている。
本体構成シート材21には、外側フィルム22と内側フィルム23とが部分的に非接合とされた非接合部24(図6)が形成されている。例えば、外側フィルム22又は内側フィルム23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム22と内側フィルム23との接合を防止できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。
非接合処理が施された範囲が非接合部24となる。非接合部24に充填材が封入されることによって、充填部60が形成されるようになっている。
充填部60は、必ずしも非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部24の一部に形成されていてもよい。
非接合部24を除いて、内側フィルム23と外側フィルム22とが接合された本体シール部48となっていることが好ましく、本実施形態ではそのようになっている。
図5では、外側フィルム22及び内側フィルム23において、非接合部24となる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。図6では、非接合部24とそれ以外の領域との境界線を破線で示している。
外側フィルム22と内側フィルム23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
外側フィルム22及び内側フィルム23の各々も、複数の層構造をなしている。また、内袋構成シート材41も、複数の層構造をなしている。
外側フィルム22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、容器本体20に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに容器本体20の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、容器本体20にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、容器本体20の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム23とのヒートシール性、外側フィルム22どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム23の層構造としては、外側フィルム22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、内側フィルム23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム22及び内側フィルム23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム22及び内側フィルム23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
内袋40を構成する内袋構成シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、本体構成シート材21とのヒートシール性(内側フィルム23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内袋構成シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
図6に示すように、本体構成シート材21に内袋構成シート材41が積層されるとともに、内側フィルム23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とが相互に接合されて内外シール部43が形成されることによって、本体構成シート材21と内袋構成シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。
内袋構成シート材41と本体構成シート材21(内側フィルム23)との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
図6に示すように、本体構成シート材21は、例えば、第1主面部20aを構成する部分である第1シート部31と、第2主面部20bを構成する部分である第2シート部32と、底マチ13を構成する部分である底マチ構成シート部38と、天マチ14を構成する部分である天マチ構成シート部39と、チューブ状の延出部25と、を有する。延出部25は、例えば、第2シート部32から外方に延出している。
天マチ構成シート部39には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
本実施形態の場合、非接合部24は、シート材容器100の充填部60の形状と対応する形状に形成されている。この段階で、非接合部24は、例えば、延出部25の先端の開放端24aにおいてのみ外部と連通している。
本実施形態の場合、内袋構成シート材41は、本体構成シート材21における延出部25を除く部分と同形状に形成されている。
なお、図5では、内袋構成シート材41のシール境界線41aを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線41aは、容器構成シート材51を用いてシート材容器100が形成される際に、内袋構成シート材41どうしが接合(シール)される領域と、内袋構成シート材41における他の領域と、の境界線である。
内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なる部分には、スパウト15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41bが形成されている。
スパウト15の板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なっている部分の内面に設けられている。注出筒部15aは、内袋構成シート材41の挿通穴41b及び天マチ構成シート部39の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
容器構成シート材51が、図6に示す折り曲げ線81、折り曲げ線82及び折り曲げ線84においてそれぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線83において山折りされた状態で、容器構成シート材51の周縁部どうし(内袋構成シート材41どうし)が接合されることによって、容器構成シート材51が二重構造の袋状に形成される。ここで、谷折りとは、図6における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図6における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
すなわち、内袋構成シート材41の縁部どうしが接合されて内袋シール部42(図1、図3参照)が形成されることにより、内袋構成シート材41によって内袋40が形成されるとともに、内袋40を覆う袋状の容器本体20が形成される。
内袋構成シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
容器構成シート材51が二重の袋状に形成された後、延出部25の開放端24aから非接合部24に充填材が注入され、例えば、延出部25の基端側に連接する部位において非接合部24が封止される。これにより、非接合部24に充填材が封入されて充填部60が形成される。
なお、充填部60の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
充填部60の形成後、例えば、延出部25は切除される。
こうして、シート材容器100が得られる。ただし、シート材容器100の状態でも延出部25が残留していてもよい。
シート材容器100の作製後、スパウト15の注出筒部15aを通して収容領域17に内容物18を充填した後で、スパウト15にキャップ16が装着されることによって、収容領域17に内容物18が封入された内容物詰めシート材容器200が得られる。
<第1実施形態の変形例1>
次に、図7(a)を用いて第1実施形態の変形例1を説明する。
本変形例の場合、シート材容器100は貫通孔111を有していない点で上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本変形例の場合、例えば、図7(a)に示すように、吊り下げ部材130の一端を貫通孔112から間隙151に差し込み、吊り下げ部材130によって横幅方向延在部121を支持することで、シート材容器100を吊り下げることができる。吊り下げ部材130の形状は特に限定されないが、例えば、J字状のフックを用いることができる。
なお、本変形例の場合、例えば、横幅方向延在部121の横断面(図7(a)に示す断面)において、横幅方向延在部121の過半部が、吊り下げ時において貫通孔112の下側に位置するようになっている。
<第1実施形態の変形例2>
次に、図7(b)を用いて第1実施形態の変形例2を説明する。
本変形例の場合、シート材容器100は貫通孔112を有していない点で上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
吊り下げ部材130の形状は特に限定されないが、例えば、水平に延在する棒状の吊り下げ部材130を用いることができる。
本変形例の場合、例えば、図7(b)に示すように、吊り下げ部材130の一端を貫通孔111から間隙151に差し込み、吊り下げ部材130によって横幅方向延在部121を支持することで、シート材容器100を吊り下げることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図8及び図9を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、貫通孔111の形状が第1実施形態に係るシート材容器100とは相違しており、その他の点では、第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、第1主面部20aにおいて主面部充填部61に囲まれた領域のほぼ全域に貫通孔111が形成されている。
本実施形態の場合も、図9に示すように、貫通孔111から吊り下げ部材130を間隙151に差し込んで、吊り下げ部材130を貫通孔111の内縁及び横幅方向延在部121の下面に係止させて、シート材容器100を吊り下げることができる。
また、使用者は、貫通孔111を介して直に内袋40を押圧して内容物18を吐出させることが可能となっている。
なお、貫通孔111は、使用者による圧搾操作に専用の開口であってもよく、貫通孔111とは別に、吊り下げ部材130を用いた吊り下げ用の開口が第1主面部20a又は第2主面部20bの周縁部に形成されていてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図10を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100とは相違しており、その他の点では、第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、横幅方向延在部121は、当該横幅方向延在部121が部分的に貫通孔111から遠ざかる方向に屈曲している屈曲部121aを有しており、屈曲部121aの近傍に貫通孔111が配置されている。屈曲部121aの形状は、特に限定されないが、U字状又はV字状とすることができる。
これにより、本実施形態の場合、吊り下げ部材130を用いてシート材容器100を吊り下げたときの安定性が更に向上する。
〔第4実施形態〕
次に、図11(a)及び図11(b)を用いて第4実施形態を説明する。
上記の各実施形態では、容器本体20のほぼ全体に亘って充填部60によって補強されている例を説明した。これに対し、本実施形態の場合、貫通孔111の近傍においてのみ局部的に容器本体20が充填部125(特定充填部)によって補強されている例を説明する。
充填部125は、充填部60と同様に、本体構成シート材21を構成する複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されることにより構成されている。
一例として、貫通孔111は、容器本体20の上端部又は下端部であって、左端部又は右端部に配置されている。
また、充填部125は、吊り下げ部材130を用いたシート材容器100の吊り下げ時における貫通孔111の上側の位置に配置されている。
充填部125の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、充填部125は、例えば、貫通孔111の近傍において、左右に直線状に延在している。
容器本体20において充填部125の一端に隣接する部位には、充填部125に充填材を封入した後で本体構成シート材21のフィルム層どうしを接合することにより形成された封止部125aが形成されている。すなわち、封止部125aが形成される前の段階では、封止部125aは、充填部125に充填材を注入するための注入部として機能する。
なお、貫通孔111の形成箇所を避けて内袋40が配置されており、第1主面部20aと第2主面部20bとの双方に貫通孔111が形成されており、且つ、これら貫通孔111が互いに前後に重なる位置に配置されていてもよい。この場合、吊り下げ部材130を、前後の貫通孔111に挿通させて、シート材容器100を吊り下げることができる。
<第4実施形態の変形例>
次に、図11(c)から図11(g)を用いて、第4実施形態の各変形例を説明する。図11(c)から図11(g)の各々は、図11(a)におけるA部に相当する領域の拡大図である。
図11(c)及び図11(d)に示す例では、充填部125は、貫通孔111の周囲を局部的に取り囲む環状に形成されている。図11(c)の例では、充填部125は円環状に形成されている。図11(d)に示す例では、充填部125は、矩形環状に形成されている。
図11(e)の例では、充填部125は、当該充填部125が部分的に貫通孔111から遠ざかる方向に屈曲している屈曲部125bを有しており、屈曲部125bの近傍に貫通孔111が配置されている。
図11(f)の例では、充填部125は、貫通孔111の周囲を局部的に取り囲むC環状に形成されている。
図11(g)の例では、充填部125は、L字状に形成されている。より詳細には、充填部125は、貫通孔111の上方において左右に延在する部分と、貫通孔111の一側方(例えば貫通孔111と容器本体20の縁辺との間)において上下に延在する部分と、を含んでいる。
〔第5実施形態〕
次に、図12を用いて第5実施形態を説明する。
本実施形態の場合、容器本体20は、胴体部11から突出している取っ手部12を備えており、使用者は取っ手部12を把持してシート材容器100を操作したり、図12に示すように取っ手部12に吊り下げ部材130を係止させてシート材容器100を吊り下げたりすることが可能となっている。
なお、シート材容器100は、例えば、底マチ13を有しており、底マチ13が水平な載置面に載置された状態で自立することも可能となっている。
取っ手部12は、例えば、胴体部11から側方に突出したC環状に形成されており、取っ手部12と胴体部11との間には、貫通孔19が形成されている。図12に示すように、貫通孔19に吊り下げ部材130の一部分を挿通してシート材容器100を吊り下げ可能となっている。
また、シート材容器100は、外気を内袋40の外面と容器本体20の内面との間に導入させる外気導入部73を備える。外気導入部73は、例えば、胴体部11において貫通孔19に臨む部位と、内袋40において貫通孔19に臨む部位と、の間隙により構成されている。
本実施形態の場合、充填部60は、取っ手部12に沿ってC環状に形成された取っ手部充填部62を含んで構成されている。例えば、取っ手部充填部62の両端の各々は、例えば、上下延在充填部67と連通している。
なお、主面部充填部61は、例えば、上側の横幅方向延在部123を有していない。
本実施形態の場合、図12に示すように吊り下げ部材130によりシート材容器100を吊り下げたときに、シート材容器100において吊り下げ部材130により荷重が支えられる部分、すなわち被係止部は、取っ手部12における貫通孔19の内縁の部分である。
そして、図12に示すように、取っ手部充填部62の一部分は、吊り下げ時に被係止部の上側に位置する特定充填部となっている。
なお、本実施形態の場合、内袋40の一部分は、例えば、取っ手部12の内側に配置されている。ただし、内袋40は、胴体部11内にのみ配置されていてもよい。
また、シート材容器100における取っ手部12の形成箇所は、図12の例に限らず、取っ手部12は、胴体部11から上方に突出していてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上記においては、シート材容器100が容器本体20と内袋40とを備えて構成されているとともに、シート材容器100が貫通孔111を有する例を説明したが、本発明は、この例に限らず、シート材容器100は、内袋40を備えていないとともに貫通孔111を有していない構造であってもよい。この場合に、容器本体20の充填部においてシート材容器100の外面に露出している部分に対して吊り下げ部材130を係止させてシート材容器100を吊り下げ可能となっていてもよい。
また、上記においては、容器本体20が袋状である例を説明したが、本発明は、この例に限らず、容器本体20は、非袋状の形状に形成されていて、内袋40の一部分のみを覆っていてもよい。
また、シート材容器100は、ポンプ操作部を有するポンプ容器であってもよい。この場合、吊り下げ部材130によりシート材容器100を吊り下げた状態で、使用者がポンプ操作部に対して操作を行うことによって、内容物18が吐出されるようになっているとともに、被係止部は、ポンプ操作部に対する操作による荷重に耐えうる強度を有するものであることが好ましい。
また、上記の実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
また、本実施形態に係るシート材容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
11 胴体部
12 取っ手部
13 底マチ
14 天マチ
15 スパウト
15a 注出筒部
15b 板状部
16 キャップ
16a 外筒部
16b 内筒部
16c 閉塞部
17 収容領域
18 内容物
19 貫通孔
20 容器本体
20a 第1主面部
20b 第2主面部
21 本体構成シート材
21a 挿通穴
22 外側フィルム
23 内側フィルム
24 非接合部
24a 開放端
25 延出部
31 第1シート部
32 第2シート部
38 底マチ構成シート部
39 天マチ構成シート部
40 内袋(内容器)
40a 第1主面部
40b 第2主面部
41 内袋構成シート材
41a シール境界線
41b 挿通穴
42 内袋シール部
43 内外シール部
48 本体シール部
51 容器構成シート材
60 充填部
61 主面部充填部
62 取っ手部充填部(特定充填部)
63 底部充填部
66 上下延在充填部
67 上下延在充填部
71 載置面
73 外気導入部
81、82、83、84 折り曲げ線
100 シート材容器
111 貫通孔
112 貫通孔(第2貫通孔)
121 横幅方向延在部(特定充填部)
121a 屈曲部
122 前後方向延在部
123 横幅方向延在部
125 充填部(特定充填部)
125a 封止部
130 吊り下げ部材
140 支持部材
151 間隙
200 内容物詰めシート材容器

Claims (10)

  1. 吊り下げ部材を係止させて吊り下げ可能なシート材容器であって、
    内容物を収容する閉空間である収容領域を有する内容器と、
    前記内容器を覆っている容器本体と、
    を備え、
    前記容器本体は、複数のフィルム層を積層した本体構成シート材により構成されており、
    前記本体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有し、
    当該シート材容器は、
    吊り下げ時に前記吊り下げ部材により荷重が支えられる部分である被係止部と、
    前記本体構成シート材を貫通している貫通孔と、
    を有し、
    前記充填部は、前記吊り下げ時に前記被係止部の上側に位置する特定充填部を含んでおり、
    前記容器本体の内面と前記内容器の外面との間の間隙を介して、前記吊り下げ時における前記特定充填部の下面に通じる位置に、前記貫通孔が配置されているシート材容器。
  2. 前記吊り下げ時において前記貫通孔の上側となる位置に、前記特定充填部が配置されている請求項に記載のシート材容器。
  3. 前記特定充填部の近傍に前記貫通孔が配置されている請求項又はに記載のシート材容器。
  4. 前記本体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合されている接合部を有し、
    前記貫通孔は、前記接合部に形成されている請求項からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  5. 前記本体構成シート材を貫通している第2貫通孔を更に備え、
    前記特定充填部を間に挟んで前記貫通孔と前記第2貫通孔とが配置されている請求項からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  6. 前記被係止部は前記吊り下げ時における前記特定充填部の下面を含む請求項1からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  7. 前記容器本体の周縁部に前記被係止部が配置されている請求項1からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  8. 前記本体構成シート材は、前記特定充填部に隣接する領域において前記複数のフィルム層どうしが接合されている隣接接合部を有し、
    前記隣接接合部は、前記吊り下げ時における前記特定充填部の下面において前記特定充填部の横断面における鉛直中心線と交差する位置を避けて配置されている請求項1からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  9. 前記収容領域から前記内容物を吐出可能な吐出口を更に備え、
    前記吊り下げ時に前記吐出口が下向きとなる請求項1からのいずれか一項に記載のシート材容器。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載のシート材容器と、
    前記収容領域に収容された前記内容物と、を備える内容物詰めシート材容器。
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