JP6817809B2 - シート材容器 - Google Patents

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本発明は、シート材容器、シート材容器詰め品、容器用シート及びシート材容器の製造方法に関する。
シート材により構成された軟包装容器(以下、シート材容器)として、近年、保形性の向上等を目的として、シート材の層間に部分的に非接着部を設け、その非接着部に空気などの充填材を封入して充填部を構成したタイプのものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特表2015−520706号公報
シート材容器の中には、胴部に折り目が形成されたタイプのものがある。そのようなタイプのシート材容器の場合、荷重が作用した場合に、折り目に沿って胴部が座屈する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、胴部の折り目に沿った座屈を抑制することが可能な構造のシート材容器、シート材容器詰め品、容器用シート及びシート材容器の製造方法に関する。
本発明は、内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材が封入されて充填部が構成されているシート材容器を提供する。
また、本発明は、本発明のシート材容器と、
前記収容領域に収容された内容物と、
を備えるシート材容器詰め品を提供する。
また、本発明は、内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置されている容器用シートを提供する。
また、本発明は、本発明の容器用シートの前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材を充填することにより、前記折り目を展開するとともに、前記充填材が充填された充填部を形成する工程と、
前記充填部を封止する工程と、
を備えるシート材容器の製造方法を提供する。
本発明によれば、胴部の折り目に沿った座屈を抑制することが可能となる。
実施形態に係るシート材容器の正面図である。 実施形態に係るシート材容器の背面図である。 実施形態に係るシート材容器の側面図である。 図4(a)は実施形態に係るシート材容器の平面図、図4(b)は実施形態に係るシート材容器の底面図である。 図5(a)は図1のV−V線に沿った断面図であり、図5(b)は第2シート材の層構成として変更例を採用した場合の図1のV−V線に沿った断面図である。 実施形態に係るシート材容器の正面図であり、ポンプ付きキャップが装着された状態を示す。 図7(a)は実施形態に係るシート材容器を構成する積層シートの分解図(平面図)であり、図7(b)は実施形態に係るシート材容器を構成する積層シートの分解図(断面図)である。 図8(a)は実施形態に係るシート材容器を構成する積層シートを示す平面図であり、図8(b)は実施形態に係るシート材容器を構成する積層シートを示す断面図である。 実施形態に係るシート材容器の展開図であり、収容領域となる部分を手前側に示している。 実施形態に係る容器用シートの側面図である。 図11(a)は実施形態に係る容器用シートの正面図であり、折り畳み状態を示す。図11(b)は実施形態に係る容器用シートの側面図であり、折り畳み状態を示す。 図12(a)は変形例1に係るシート材容器の正面図、図12(b)は変形例1に係るシート材容器の背面図である。 図13(a)は変形例2に係るシート材容器の正面図、図13(b)は変形例2に係るシート材容器の背面図である。 図14(a)は変形例3に係るシート材容器の正面図、図14(b)は変形例3に係るシート材容器の背面図である。 図15(a)は変形例4に係るシート材容器の正面図、図15(b)は変形例4に係るシート材容器の背面図である。 図16(a)は変形例5に係るシート材容器の正面図、図16(b)は変形例5に係るシート材容器の背面図である。 図17(a)は変形例6に係るシート材容器の正面図、図17(b)は変形例6に係るシート材容器の背面図である。 図18(a)は変形例7に係るシート材容器の斜視図、図18(b)は変形例7に係るシート材容器の展開図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本発明に係るシート材容器の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて配置することを想定した形態であっても良い。ただし、以下に説明する実施形態の場合、シート材容器100は、底マチ部13を有しており、自立可能な形態となっている。
また、本実施形態において、シート材容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器100を図1及び図2のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、この説明における位置関係は、シート材容器100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
なお、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
また、シート材容器100の正面側を前方、シート材容器100の背面側を後方といい、シート材容器100の正面に向かって右側(図1における右側)を右方、シート材容器100の正面に向かって左側(図1における左側)を左方という。
図1から図11のいずれかに示すように、本実施形態に係るシート材容器100は、内容物96(図5(a)参照)を収容する収容領域10a(図5(a)参照)を包囲する袋体10を有している。
ここで、内容物96の種類は、特に限定されない。内容物96としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、柔軟剤、飲料、食品などが挙げられる。
また、内容物96は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。ただし、本実施形態の場合は、シート材容器100はポンプ付きキャップ90を有しており、内容物96は液体であるものとする。
内容物96が液体の場合には、内容物96の粘度は、例えば30℃において1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業株式会社製、ビスコメーター TV−10、TVB−10等)好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下であることが挙げられる。
本実施形態の場合、袋体10が収容領域10aを画定している。したがって、収容領域10aに収容されている内容物96が、袋体10の内面に対して直に接触している。
袋体10は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シート20どうしが接合されて構成されている。
本実施形態の場合、積層シート20は、2層のシート材(第1シート材21、第2シート材22(図5(a)、図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)、図9参照))が相互に積層及び積層されることにより構成されている。ただし、後述するように、各シート材(第1シート材21、第2シート材22)についても、複数の層構造をなしていても良い。
ここで、積層シート20どうしが接合されているとは、一の積層シート20の一部分どうしが相互に接合されていることであっても良いし、複数の積層シート20どうしが相互に接合されていることであっても良い。本実施形態の場合は、例えば、図9に示す一枚の積層シート20を用いてシート材容器100が構成されている。このため、一の積層シート20の一部分どうしが相互に接合されて袋体10が構成されている。
袋体10は、胴部11を有しているとともに、胴部11の横幅方向に延在する折り目71を有している。折り目71は、袋体10に形成された折り筋であり、罫線とも呼ばれるものである。
ここで、横幅方向とは、典型的には、図1及び図2に示すように、水平方向であり、袋体10を正面視又は背面視したときには左右方向となる方向である。ただし、本発明において、折り目71が延在する方向である横幅方向は、水平方向に対して若干(例えば20度以内)傾斜していることが許容される。
折り目71を跨いで、シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部67、61、62(図1、図2、図3、図8(a)参照)が配置されている。ここで、非接合部67、61、62が折り目71を跨いでいるとは、折り目71に対する交差方向において、折り目71を基準とする一方の側から他方の側に亘って非接合部67、61、62が連続的に存在していることを意味する。本実施形態の場合、折り目71よりも下方の位置から折り目71よりも上方の位置に亘って連続的に非接合部67、61、62が存在している。
そして、非接合部67、61、62におけるシート材どうしの層間に充填材が封入されることで充填部80(図1、図2)、41(図1、図2)、42(図1、図2)が構成されている。したがって、充填部80、41、42が折り目71を跨いで配置されている。充填部80、41、42が折り目71を跨いでいるとは、折り目71に対する交差方向において、折り目71を基準とする一方の側から他方の側に亘って充填部80、41、42が連続的に存在していることを意味する。本実施形態の場合、折り目71よりも下方の位置から折り目71よりも上方の位置に亘って連続的に充填部80、41、42が存在している。
ここで、充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば、発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
充填部80、41、42が折り目71を跨いで配置されていることにより、折り目71の位置において胴部11が補強されるため、折り目71の位置での胴部11の座屈を抑制することができる。すなわち、充填部80、41、42によって袋体10の耐荷重性が向上することにより、座屈を抑制できる。
なお、折り目71の存在範囲において、いずれかの充填部(本実施形態の場合、充填部80、41、42のいずれか)が占める割合が大きくなるほど、耐座屈強度が向上する。
この割合は、特に限定されないが、折り目71の全長(図1に示す横幅方向位置w1から横幅方向位置w8までの距離)に対して、図1に示す横幅方向位置w2から横幅方向位置w3までの距離と、横幅方向位置w4から横幅方向位置w5までの距離と、横幅方向位置w6から横幅方向位置w7までの距離との合計が、例えば、20%以上であることが好ましく、50%以上であることが更に好ましい。また、収容領域10aの容積確保の観点から、この割合は、95%以下であることが好ましく、90%以下であることも好ましい。
より詳細には、袋体10は、当該袋体10の上端部に形成されたマチ(ガセット)である天マチ部12と、当該袋体10の底部に形成されたマチである底マチ部13と、を有している。袋体10は、底マチ部13が水平な載置面上に載置された状態で、自立可能となっている。袋体10における天マチ部12と底マチ部13との間の部分が胴部11を構成している。
図1及び図2に示すように、天マチ部12は、例えば、袋体10の横幅方向において、中央部(後述するスパウト27が設けられている部分)の高さ位置が相対的に高く、その両側部分は袋体10の左右両端に向けて下り傾斜している。よって、袋体10は、なで肩形状となっている。
本実施形態の場合、折り目71は、袋体10の正面側(表側)の面(図1に示される面)と、袋体10の背面側(裏側)の面(図2に示される面)との双方に形成されている。これら折り目71は、互いに表裏の位置関係とされている。これら折り目71は、ほぼ水平方向に延在している。
ここで、折り目71は、胴部11と底マチ部13との境界の折り目よりも上方において、胴部11の横幅方向に延在している。より詳細には、折り目71は、袋体10を正面視又は背面視したときに天マチ部12の左右両端を結ぶ位置に配置されている。したがって、折り目71は、胴部11の上部に形成されている。
このように、袋体10は、底部(底マチ部13)と、胴部11と、天マチ部12と、を有し、胴部11の上部に折り目71が形成されている。
本実施形態の場合、袋体10の表側においては、折り目71を上下に跨ぐ充填部80、41、42が形成されている(図1、図5(a))。
同様に、袋体10の裏側においても、折り目71を上下に跨ぐ充填部80、41、42が形成されている(図2、図5(a))。
ここで、図5(a)は、V−V線に沿った断面図、すなわち図1の折り目71の位置での平断面である。
より詳細には、図1に示すように、胴部11の表側の面の上部中央に充填部80が配置されている。胴部11の表側の面の横幅方向において、充填部80の左右両側には、それぞれ上下に延在する充填部41、42が配置されている。胴部11の表側の面の下端部には、左右に延在する充填部43が配置されている。
これら充填部80、充填部41、充填部42及び充填部43は、相互に連通している。
より詳細には、例えば、充填部80の左端部は充填部41の上部に連通しており、充填部80の右端部は充填部42の上部に連通しており、充填部43の左端部は充填部41の下端部に連通しており、充填部43の右端部は充填部42の下端部に連通している。
同様に、図2に示すように、胴部11の裏側の面の上部中央にも充填部80が配置されている。胴部11の裏側の面の横幅方向において、充填部80の左右両側には、それぞれ上下に延在する充填部41、42が配置されている。胴部11の裏側の面の下端部には、左右に延在する充填部43が配置されている。
これら充填部80、充填部41、充填部42及び充填部43は、相互に連通している。
より詳細には、例えば、充填部80の左端部(図2における右端部)は充填部42の上部に連通しており、充填部80の右端部(図2における左端部)は充填部41の上部に連通しており、充填部43の左端部(図2における右端部)は充填部42の下端部に連通しており、充填部43の右端部(図2における左端部)は充填部41の下端部に連通している。
このように、胴部11の横幅方向において非接合部67(第1非接合部)の両側には、シート材どうしが部分的に非接合とされている一対の第2非接合部(非接合部61、62)であってそれぞれ上下に延在する第2非接合部が配置され、一対の第2非接合部の各々は、非接合部67と連通しており、第2非接合部におけるシート材どうしの層間に充填材が封入されて第2充填部(充填部41、42)が構成されている。
なお、充填部41、42は、それぞれ柱状に形成されている。充填部41、42の長手方向に対して直交する断面形状は、例えば円形又は楕円形となっている。
ここで、シート材容器100は、袋体10から突出しているチューブ状の充填材排出部19を有している。充填材排出部19は上記非接合部内の空間に封入される充填材の入口でもある。充填材排出部19の配置は特に限定されないが、例えば、図2及び図3に示すように、天マチ部12から背面側且つ上側に突出していることが挙げられる。
図2に示すように、充填材排出部19の内部にも充填部45が形成されている。
充填材排出部19の周縁部において、第1シート材21と第2シート材22とが相互に接合(例えばヒートシール)されて、充填部45は封止されている。
充填部45は、例えば、胴部11の裏側の充填部80及び充填部41に対して、充填部46を介して連通している。
また、図4(b)に示すように、底マチ部13には、充填部44、44が配置されている。これら充填部44、44は、相互に連通している。これら充填部44、44の総体は、底マチ部13の中央部の周りを囲む環状の形状となっている。
これら充填部44、44のうち、袋体10の正面側の充填部44は、正面側の充填部43と連通しており、袋体10の背面側の充填部44は、背面側の充填部43と連通している。
このように、本実施形態の場合、シート材容器100が備えるすべての充填部41、42、43、44、45、46、80は相互に連通している。
したがって、袋体10を廃棄する際には、充填材排出部19を破断して充填部45を外気と連通させることにより、充填部45を介して、各充填部41、42、43、44、45、46、80内の充填材(例えば空気)を外部に排出することができ、その状態では袋体10を薄く押しつぶすことができる。
ここで、図1に示すように、本実施形態の場合、充填部80は、上に凸の形状に形成されている。本実施形態の場合、充填部80は、逆V字型ないしは逆U字型をなしている。
充填部80の下縁81は、上に凸の形状(山型)に形成されている。充填部80の下縁81は、例えば、上に凸の曲線形状となっている。より詳細には、充填部80の下縁81は、例えば、弧状に形成されている。
ここで、充填部41、42、43、44、45、46、80を含む、シート材容器100が備えるすべての充填部の集合体は、胴部11の横幅方向に延在する中間充填部(充填部80)を含んで構成されており、充填部80が折り目71を跨いで配置されており、上記下縁81は、充填部80の下縁81である。
すなわち、充填部(充填部41、42、43、44、45、46、80を含む、シート材容器100が備えるすべての充填部の集合体)は、胴部11の横幅方向に延在する中間充填部(充填部80)を含んで構成されており、中間充填部が折り目71を跨いで配置されており、充填部の上記下縁81は、中間充填部の下縁81である。
また、充填部41、42、43、44、45、46、80を含む、シート材容器100が備えるすべての充填部の集合体は、充填部80、充填部41、充填部42及び充填部43により構成される環状の部分(以下、環状部と称する)を含んで構成されている。
図1及び図2に示すように、環状部の上部である充填部80が折り目71を跨いで配置されている。
そして、上記下縁81は、環状部の上部である充填部80の下縁である。
すなわち、充填部(充填部41、42、43、44、45、46、80を含む、シート材容器100が備えるすべての充填部の集合体)は、環状に形成された環状部を含み、環状部の上部が折り目71を跨いで配置されており、充填部の上記下縁81は、環状部の上部(充填部80)の下縁81である。
またシート材容器100が、胴部11を正面視又は背面視したときの左右方向に対称形状である場合に、充填部80の下縁81の頂点(上端位置)は、胴部11の横幅方向の中央部に配置されていることが、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保する観点で好ましい。ここで、胴部11の横幅方向中央部(横幅方向における中央部)とは、例えば、胴部11を正面視又は背面視したときの左右方向に胴部11を3等分したうち、真ん中の領域を意味する。
より好ましくは、充填部80の下縁81の頂点は、胴部11の横幅方向における中心に配置されている。
また、充填部80の上下幅は、胴部11の横幅方向中央部においては相対的に大きく、胴部11の横幅方向両端部においては相対的に小さくなっている。より詳細には、充填部80の上下幅は、胴部11の横幅方向中央において最も大きく、胴部11の横幅方向両端側に向かって徐々に小さくなっている。
また、充填部80の上縁82も、上に凸の形状(山型)に形成されている。そして、充填部80の上縁82の頂点(上端位置)も、胴部11の横幅方向中央部に配置されている。
より好ましくは、充填部80の上縁82の頂点は、胴部11の横幅方向における中心に配置されている。
また、充填部80の上縁82は、例えば、上に凸の折れ線形状に形成されている。
また本実施形態では、下縁81は、例えば、折り目71よりも下方に配置されている。
また、充填部80と充填部41との接続部83、及び、充填部80と充填部42との接続部83は、それぞれ折り目71よりも下方に配置されている。すなわち、第2充填部(充填部41、42)と充填部80との接続部83が折り目71よりも下方に配置されている。また、充填部41及び充填部42は、それぞれ接続部83よりも上方に延び、更に折り目71を超えて上方に延びている。また、充填部80も接続部83よりも上方に突出し、更に、折り目71を超えて上方に突出している。
このため、本実施形態の場合、袋体10の表側において、互いに離間した複数箇所(例えば3箇所)に、それぞれ折り目71を跨ぐ充填部(充填部41、充填部80、充填部42)が配置されている。同様に、袋体10の裏側においても、互いに離間した複数箇所(例えば3箇所)に、それぞれ折り目71を跨ぐ充填部(充填部41、充填部80、充填部42)が配置されている。これにより、折り目71の位置において胴部11が十分に補強されているとともに、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
なお、接続部83の径D1(図1)は、接続部83と対応する位置における充填部41及び充填部42の径D2(図1)よりも小さいことが好ましい。これにより、接続部83の位置での袋体10の剛性が過度に大きくなることを抑制できるため、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。より詳細には、充填部80の上下幅は、接続部83において最小となっている。
このようにすることにより、充填部80に空気等の充填材が充填された際に接続部83に応力が集中して当該接続部83にしわ(皺)が発生するようにでき、胴部11の膨らみを大きくすることができる。よって、袋体10の容積を十分に確保することができる。
例えば、径D1は、径D2の1/2以下とすることができ、1/3以下としても良い。
なお、本実施形態では、シート材容器100が、胴部11を正面視又は背面視したときの左右方向に対称形状であり、充填部80も左右対称に形成されている。
また、胴部11の表側において、充填部41と充填部42とは左右対称に配置されている。
また、胴部11の表側において、充填部43は左右対称に形成されている。
また、底マチ部13において、充填部44は左右対称に形成されている。
これらの各充填部は、胴部11の表側においてまたは底マチ部13において左右非対称に形成されていても良いが、シート材容器100が、胴部11を正面視又は背面視したときの左右方向に対称形状の場合には、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保する観点で、左右対称に形成されていることが好ましい。
なお、胴部11の裏側の充填部80の上部は、充填部46を介して充填部45と連通しており、充填部80における充填部46との接続箇所においては、上縁82が部分的に途切れている。
また、胴部11の裏側においては、充填部42の上端部も充填部45と連通している。
また、胴部11の裏側においては、例えば、充填部80、充填部46及び充填部42により囲まれた島状接合部72において、第1シート材21と第2シート材22とが相互に接合(ヒートシール)されている。これは、胴部11の裏側において充填部80、充填部46及び充填部42の上方に充填材排出部19が設けられており、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保できるようにするために、島状接合部72が設けられている。
また、各充填部80、41、42の外形線は、水平に直線状に延在する部分を持たないことが好ましい。すなわち、各充填部80、41、42の外形線は、全域に亘り水平に対して傾斜していることが好ましい。これにより、袋体10に対して鉛直下方の荷重が作用した際における袋体10の座屈を好適に抑制することができる。
天マチ部12には、収容領域10aから外部に内容物96を注出する注出部(スパウト27)が設けられている。図6に示すように、注出部には、押下操作により内容物96を吐出するポンプ付きキャップ90が装着されている。
スパウト27は、平板状の基部27a(図4(a))と、基部27aから立設された円筒状の筒部27b(図1〜図3、図4(a))と、を備えて構成されている。
基部27aには、当該基部27aの表裏を貫通する開口が形成されており、この開口が筒部27bと連通している。
筒部27bの外周面にはネジ山が形成されており、筒部27bは雄ネジを構成している。
ポンプ付きキャップ90は、スパウト27の筒部27bと螺合するキャップ部91と、キャップ部91から上方に突出している起立筒部92と、起立筒部92の上端に設けられていて使用者による押下操作を受け付ける押下部93と、押下部93から略水平に突出しているノズル部94と、起立筒部92と連通しキャップ部91よりも下方に突出している送液チューブ95と、を備えている。
図6に示すようにポンプ付きキャップ90がスパウト27の筒部27bに装着された状態で、押下部93に対して押下操作がなされることによって、内容物96が起立筒部92及びノズル部94を介して外部に吐出されるようになっている。また、押下部93に対する押下操作が解除されて押下部93が上昇する際に、収容領域10aの内部の内容物96が送液チューブ95を介して吸い上げられる。
なお、ポンプ付きキャップ90は筒部27bに対して着脱可能である。シート材容器100内の内容物96を使い終わった後は、内容物96入りの新たな袋体10に対してポンプ付きキャップ90を装着することで、引き続きポンプ付きキャップ90を使用することができる。すなわち、内容物96入りの袋体10は使い捨てとする一方で、ポンプ付きキャップ90は再利用することができる。
ここで、積層シート20を構成する第1シート材21及び第2シート材22の各々の層構成の一例を説明する。
第1シート材21は、袋体10の外面側を構成するシート材である。図7(b)に示すように、第1シート材21は、例えば、第1層31と、第2層32と、第3層33と、第4層34と、をこの順に積層することにより構成されている。
第1層31は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。
第2層32は、例えば、一方の面(第1層31側の面)にシリカ及びアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。
第3層33は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。
第4層34は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。
これらの層の厚さは、特に限定されないが、一例として、第1層31は12μm、第2層32は12μm、第3層33は15μm、第4層34は40μmとすることができる。
第1層31の主な機能としては、袋体10に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに袋体10の剛性を確保することが挙げられる。
第2層32の主な機能としては、ガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層33の主な機能としては、耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層34の主な機能としては、第2シート材22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
また、第2シート材22の層構造としては、第1シート材21と同様の層構造を採用することができる。
ただし、第1シート材21及び第2シート材22を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
また、第2シート材22は、第1シート材21とは異なる層構造を有していても良い。
例えば、最外層である第1層31として、第4層34と同様の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を設けても良い。このような層構成とすることで、図5(b)のように表側シート部51と裏側シート部52をシール部25にてヒートシールすることが容易となる。
ここで、図5(a)の構成では、収容領域10aは、第1シート材21と、第2シート材22と、第1シート材21どうしの接合部であるシール部25と、により囲まれた領域(ただし、各充填部を除く)であるのに対して、図5(b)の構成では、収容領域10aは、第2シート材22と、第2シート材22どうしの接合部であるシール部25と、により囲まれた領域である。
第1シート材21と第2シート材22とが相互に積層及び接合(例えばヒートシール)されることにより、積層シート20が構成されている。
すなわち、第1シート材21の第4層34と第2シート材22の第4層34とが互いに対向する向きで第1シート材21と第2シート材22とが相互に積層される。そして、その状態で第1シート材21と第2シート材22とが相互に加圧され且つ加熱されることによって、第1シート材21の第4層34と第2シート材22の第4層34とが相互にヒートシールされている。これにより、積層シート20が構成されている(図8(a)、図8(b)参照)。
ここで、第1シート材21と第2シート材22との層間(第1シート材21の第4層34と第2シート材22の第4層34との層間)が部分的に非接合となって非接合部61、62、63、64、65、67、69が形成されるように、例えば、第1シート材21または第2シート材22のうちの少なくとも一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接着処理が施された非接着部23(図7(a))が形成されている。非接着部23は、当該部分に非接着剤(糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、接着剤層の接着を防止できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。なお、本明細書において、接着には粘着も含まれるものとする。
非接着部23の形成範囲が非接合部(非接合部61、62、63、64、65、67、69)となる。また、非接合部(非接合部61、62、63、64、65、67、69)が形成されている部位に充填材が封入されることにより充填部(充填部41、42、43、44、45、46、80)が形成される。
非接合部のうち、非接合部61は充填部41と対応しており、非接合部62は充填部42と対応しており、非接合部63は充填部43と対応しており、非接合部64は充填部44と対応しており、非接合部65は充填部45と対応しており、非接合部67は充填部80と対応しており、非接合部69は充填部46と対応している。
なお、第1シート材21と第2シート材22との層間に非接合部61、62、63、64、65、67、69を形成する方法は、ここで例示した方法に限らない。例えば、第1シート材21と第2シート材22とをヒートシールする金型において非接合部61、62、63、64、65、67、69と対応する部位に凹部(溝)を形成する方法や、第1シート材21と第2シート材22との層間にヒートシール性を持たない材料により構成されたスペーサ層(例えば、PET等の樹脂層)を介装させる方法などが挙げられる。
図9に示すように、積層シート20は、袋体10の表側部分を構成する表側シート部51と、袋体10の裏側部分を構成する裏側シート部52と、底マチ部13を構成する第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54と、天マチ部12を構成する天マチシート部55と、を含んで構成されている。
このうち、天マチシート部55は、例えば、六角形状(より詳細には、左右方向に長い六角形状)に形成されている。
図9において、表側シート部51は、天マチシート部55と一辺を共有しており、天マチシート部55の下側に連接されている。
表側シート部51は、天マチ貼り合わせ部56を含んでいる。ここで、図1に示すように、表側シート部51において、折り目71が形成される部位(図9の折り曲げ線78に沿った部位)よりも上側の部分が、天マチ貼り合わせ部56である。天マチ貼り合わせ部56は、例えば、上底が下底よりも短い台形形状に形成されている。一方、表側シート部51において、折り目71が形成される部位よりも下側の部分は、例えば縦長の四角形に形成されている。
第1底マチシート部53は、第2底マチシート部54とともに底マチ部13を構成する部分である。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54は互いに同形状に形成されている。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54は、例えば、それぞれ左右方向に長い矩形状の形状に形成されている。第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54の左右幅寸法は、表側シート部51及び裏側シート部52の下端部の左右幅寸法と同等の寸法に設定されている。
図9において、第1底マチシート部53は表側シート部51の下側に連接されており、第2底マチシート部54は第1底マチシート部53の下側に連接されている。
更に、図9において、第2底マチシート部54の下側には、裏側シート部52が連接されている。
裏側シート部52は、表側シート部51と同様の形状に形成されている。
裏側シート部52は、天マチ貼り合わせ部57を含んでいる。ここで、図2に示すように、裏側シート部52において、折り目71が形成される部位よりも上側の部分(図9では折り曲げ線78に沿った部位よりも下側の部分)が、天マチ貼り合わせ部57である。天マチ貼り合わせ部57は、例えば、天マチ貼り合わせ部56と同様の形状に形成されている。また、裏側シート部52において、折り目71が形成される部位よりも下側の部分は、表側シート部51において、折り目71よりも下側の部分と同様の形状に形成されている。
ただし、例えば、裏側シート部52には、充填材排出部19が一体に設けられている。
天マチシート部55の中央には、円形のスパウト挿通孔73が形成されており、スパウト挿通孔73にスパウト27が取り付けられている。
すなわち、天マチシート部55のスパウト挿通孔73に筒部27bが挿通され、基部27aにおける筒部27bの周囲縁部が天マチシート部55に対して接合されている。かかる場合において、前述の第2シート材22において基部27aと直接接する第1層31(図7(b))が前述のように例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている場合には、第1シート材21においてスパウト挿通孔73を構成する孔73a(図7(a))の内径よりも、第2シート材22においてスパウト挿通孔73を構成する孔73b(図7(a))の内径をある程度大きくして、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)で構成されている第1シート材21の第4層34が孔73bの内側において露出するようにし(図8(a))、第1シート材21の第4層34と基部27aとが直接接触するようにすれば、基部27aにおける筒部27bの周囲縁部が天マチシート部55に対して良好な接合状態となる。
図9において、基部27aは天マチシート部55の手前側に位置しており、筒部27bは天マチシート部55を貫通して該天マチシート部55よりも奥側に突出している。ただし、スパウトは天マチシート部55の手前側に位置していなくてもよく、第1シート材21と第2シート材22との間に位置していても良い。
ここで、第1シート材21は第2シート材22よりも一回り大きく形成されており、第2シート材22の周囲に第1シート材21が張り出している。つまり、積層シート20の周縁部において、第1シート材21の第4層34が露出している。
そして、第1シート材21において第2シート材22の周囲に張り出している部分どうし(つまり第1シート材21の第4層34どうし)がヒートシールされることで、袋体10が構成されている(図5(a)参照)。
なお、充填材排出部19においては、第1シート材21と第2シート材22とが互いに同寸法に形成されており、第1シート材21が第2シート材22よりも張り出している訳ではない。つまり、第1シート材21の第4層34が非露出となっている。
更に、充填材排出部19の基端側の位置でも、第1シート材21の第4層34が非露出となっている。この部分に対しては、第4層34と同様のヒートシール性の材料により構成されたシーラント層を一方の面に有するシール層24を接着しておく。すなわち、シーラント層が図9における手前側を向くように、シール層24を接着しておく。これにより、ヒートシールによってシール層24を天マチシート部55の周縁部と接合し、袋体10を密封状態に形成することができる。
一方、第2シート材22の第1層31及び第4層34の各々として、ヒートシール可能な材料(例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE))で構成されているフィルムが使用されている場合、第1シート材21と第2シート材22は同じ大きさで形成されており(図5(b)参照)、天マチシート部55の周縁部で接合し、袋体10を密封状態に形成することができる。
積層シート20が、図9に示す2つの折り曲げ線75と、折り曲げ線76において、それぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線77と2つの折り曲げ線78においてそれぞれ山折りされた状態で、ヒートシールされることによって、袋体10が構成されている。
ここで、2つの折り曲げ線75のうちの一方は、表側シート部51と第1底マチシート部53との境界であり、他方は、裏側シート部52と第2底マチシート部54との境界である。
また、折り曲げ線76は、天マチシート部55と表側シート部51との境界(天マチシート部55と天マチ貼り合わせ部56との境界)である。
折り曲げ線77は、第1底マチシート部53と第2底マチシート部54との境界である。
2つの折り曲げ線78のうちの一方は、表側シート部51における天マチ貼り合わせ部56と当該表側シート部51における他部との境界であり、他方は、裏側シート部52における天マチ貼り合わせ部57と当該裏側シート部52における他部との境界である。
ここで、谷折りとは、図9における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図9における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
表側シート部51が折り曲げ線78に沿って折り曲げられることで胴部11の表側の折り目71が形成され、裏側シート部52が折り曲げ線78に沿って折り曲げられることで胴部11の裏側の折り目71が形成される。
積層シート20がこのように折り曲げられた状態では、天マチシート部55の半部(図9における下側の半部)と天マチ貼り合わせ部56とが相互に重なり合い、天マチシート部55の残部(図9における上側の半部)と天マチ貼り合わせ部57とが相互に重なり合い、第1底マチシート部53と第2底マチシート部54とが相互に重なり合い、第1底マチシート部53と表側シート部51の下端部とが相互に重なり合い、第2底マチシート部54と裏側シート部52の下端部とが相互に重なり合い、且つ、表側シート部51における天マチ貼り合わせ部56以外の部分と裏側シート部52における天マチ貼り合わせ部57以外の部分とが相互に重なり合う。
そして、積層シート20がこのように折り曲げられた状態で積層シート20がヒートシールされることにより、天マチシート部55の半部(図9における下側の半部)と天マチ貼り合わせ部56とが相互に接合され、天マチシート部55の残部(図9における上側の半部)と天マチ貼り合わせ部57とが相互に接合され、第1底マチシート部53と表側シート部51の下端部とが相互に接合され、第2底マチシート部54と裏側シート部52の下端部とが相互に接合され、表側シート部51と裏側シート部52とが相互に接合される。
ここで、表側シート部51において裏側シート部52と接合される部分は、天マチ貼り合わせ部56と、表側シート部51において第1底マチシート部53と重なる部分と、を除く部分である。
同様に、裏側シート部52において表側シート部51と接合される部分は、天マチ貼り合わせ部57と、裏側シート部52において第2底マチシート部54と重なる部分と、を除く部分である。
ここで、図9に示すように、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54の左右両端部には、それぞれ切欠形状部58が形成されている。
このため、上記のように積層シート20が折り曲げられた状態で、表側シート部51(裏側シート部52)において各切欠形状部58と対応する部分は、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54を介さずに直に裏側シート部52(表側シート部51)に対して対向する。したがって、上記のように積層シート20がヒートシールされることにより、各切欠形状部58を介して、表側シート部51の下端部と裏側シート部52の下端部とが部分的に相互にヒートシールされている。
このように積層シート20がヒートシールされることにより、シール部25が形成されるとともに袋体10が形成されることで、図10、図11(a)及び図11(b)に示す容器用シート200が作製される。
このように、容器用シート200は、内容物96を収容する収容領域10aを包囲する袋体10を有し、袋体10は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シート20どうしが接合されて構成され、且つ、袋体10は、胴部11を有しているとともに、胴部11の横幅方向に延在する折り目71を有し、折り目71を跨いで、シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部67、61、62が配置されている。
なお、図10は、天マチ部12が胴部11に対して直交した状態を示している。積層シート20に対するヒートシールを行う際には、図10のような姿勢となって、天マチシート部55の半部と天マチ貼り合わせ部56とが金型(不図示)によって挟持されるとともに、天マチシート部55の残部と天マチ貼り合わせ部57とが金型によって挟持され、且つ、表側シート部51、裏側シート部52、第1底マチシート部53及び第2底マチシート部54も金型によって挟持される。
このため、積層シート20に対してヒートシールを行うことによって、表側シート部51における天マチ貼り合わせ部56と残部との境界部、並びに、裏側シート部52における天マチ貼り合わせ部57と残部の境界部に、それぞれ折り目71が形成される。
なお、図11(a)及び図11(b)は、天マチ貼り合わせ部56が表側シート部51における残部と重なるように、折り目71に沿って容器用シート200が折り曲げられた状態を示している。本実施形態では、容器用シート200は、このように折り曲げられた状態で、当該容器用シート200が作製される工程から、内容物96を収容する工程へ供給される。
更に、上記のように積層シート20がヒートシールされることによって容器用シート200が作製された後、充填材排出部19から、各非接合部61、62、63、64、65、67、69に対して充填材(例えば空気)が導入される。これにより、各非接合部61、62、63、64、65、67、69が膨らんで充填部41、42、43、44、45、46、80が形成され、袋体10に剛性が付与される。
すなわち、各非接合部61、62、63、64、65、67、69における第1シート材21と第2シート材22との層間に充填材が充填されて充填部41、42、43、44、45、46、80が構成される。
各非接合部61、62、63、64、65、67、69が膨らむことにより、例えば、胴部11が前後方向にも膨出する(図4(a)、図4(b)、図5(a)参照)。
なお、非接合部67が膨らむことにより、折り目71が展開される。すなわち、表裏の折り目71のうち少なくとも一方が、充填材が充填される前の状態よりも開いた状態となる。
また、各充填部41、42、43、44、45、46、80が構成された後、充填材排出部19におけるいずれかの部位(一例として、充填材排出部19の先端)に位置する封止部19aが適宜の方法で封止される(つまり、各充填部41、42、43、44、45、46、80が封止されて、各充填部41、42、43、44、45、46、80に充填材が封入される)。これにより、各充填部41、42、43、44、45、46、80からの充填材の漏洩が規制される。
こうして、シート材容器100が作製される。
このように、本実施形態に係るシート材容器の製造方法は、本実施形態に係る容器用シート200の非接合部67におけるシート材どうしの層間に充填材を充填することにより、折り目71を展開するとともに、充填材が充填された充填部80を形成する工程と、充填部80を封止する工程と、を備える。
なお、各充填部41〜46、80の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、ゲージ圧で10kPa以上500kPa以下とすることができる。
ここで、封止部19aを封止する方法としては、例えば、第1シート材21と第2シート材22とにおいて封止部19aを構成する部分の互いの対向面に、それぞれ上記のシール層24と同様のシール層を接着しておき、これらシール層24どうしをヒートシールにより接合する方法が挙げられる。
更に、スパウト27の筒部27bを介して収容領域10a内に内容物96が収容されることによって、内容物96入りのシート材容器100、すなわちシート材容器詰め品が得られる。
このように、本実施形態に係るシート材容器詰め品は、本実施形態に係るシート材容器100と、収容領域10aに収容された内容物96と、を備えている。
なお、各充填部41、42、43、44、45、46、80に充填材を封入するタイミングと、収容領域10aに内容物96を収容させるタイミングとの前後関係は、特に限定されない。各充填部に充填材を封入した後で収容領域10aに内容物96を収容させても良いし、収容領域10aに内容物96を収容させた後で各充填部に充填材を封入しても良いし、各充填部への充填材の封入と収容領域10aへの内容物96の収容とを同時に(並行して)行っても良い。
ここで、上述のように、袋体10は、胴部11を有しているとともに、胴部11の横幅方向に延在する折り目71を有し、折り目71を跨いで、シート材どうし(第1シート材21と第2シート材22)が部分的に非接合とされた非接合部67、61、62が配置されている。そして、非接合部67、61、62におけるシート材どうしの層間に充填材が封入されて充填部80、41、42が構成されている。
したがって、充填部80、41、42が折り目71を跨いで配置されている。これにより、折り目71の位置において胴部11が補強されるため、折り目71の位置での胴部11の座屈を抑制することができる。
特に、本実施形態の場合、天マチ部12には収容領域10aから外部に内容物96を注出する注出部(スパウト27)が設けられ、注出部には、押下操作により内容物を吐出するポンプ付きキャップ90が装着されている。この場合、ポンプ付きキャップ90の押下部93に対する押下操作により内容物96を注出する際に、折り目71に沿って袋体10が座屈しやすいが、充填部80、41、42によって折り目71の位置において胴部11が補強されているため、折り目71の位置での胴部11の座屈を抑制することができる。
また、充填部80の下縁81が、上に凸の形状であることにより、袋体10におけるシワ(皺)の発生を抑制することができるとともに、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
また、充填部80の下縁81の頂点が、胴部11の横幅方向中央部に配置されている。このことによっても、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
また、充填部80の上下幅は、胴部11の横幅方向中央部においては相対的に大きく、胴部11の横幅方向両端部においては相対的に小さい。このことによっても、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
このような充填部80の形状は、充填部80の上縁82が上に凸の形状であることによって、好適に実現することができる。
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。
<変形例1>
図12(a)及び図12(b)に示すように、変形例1に係るシート材容器100は、充填部80と充填部41とを相互に連通させている充填部84と、充填部80と充填部42とを相互に連通させている充填部84と、を備えている。充填部84は、例えば充填部80の上縁82の頂点と充填部41、42とをそれぞれ曲線状または直線状に接続している。
ここで、充填部84の幅は、胴部11の横幅方向における端部に向けて(接続部83に向けて)小さくなっていることが好ましい。より詳細には、充填部84の幅は、接続部83において最小となっている。
このようにすることにより、充填部80に空気等の充填材が充填された際に接続部83に応力が集中して当該接続部83にシワ(皺)が発生するようにでき、胴部11の膨らみを大きくすることができる。ただし、充填部84は、その延在方向に亘り一定幅(一定の径)に形成されていてもよい。
また、充填部84は、胴部11の幅方向両端に向けて下り傾斜している。充填部84との接続部83は、例えば、折り目71よりも上方に配置されている。
充填部84の径は、充填部84と充填部41、42との接続部83における充填部41、42の径よりも小さいことが好ましい。これにより、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。充填部84の径は、充填部84と充填部41、42との接続部83における充填部41、42の径の1/2以下とすることができ、1/3以下としても良い。
<変形例2>
図13(a)及び図13(b)に示すように、変形例2に係るシート材容器100においては、充填部80の下縁81が上に凸の折れ線形状に形成されている。すなわち、下縁81は複数の直線の組み合わせにより構成されている。
本変形例においても、充填部80と充填部41、42との接続部83の径は、接続部83と対応する位置における充填部41及び充填部42の径よりも小さいことが好ましく、これにより、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
<変形例3>
図14(a)及び図14(b)に示すように、変形例3に係るシート材容器100においては、上縁82が下に凸の曲線形状または折れ線形状に形成されている。したがって、充填部80の上下幅は、胴部11の横幅方向中央部においては相対的に小さく、胴部11の横幅方向両端部においては相対的に大きくなっている。
このように、充填部80の中央部85を細くすることによっても、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
本変形例の場合、充填部80と充填部41、42との接続部83が、折り目71を上下に跨いでいる。また、充填部80における細径の中央部85も、折り目71を上下に跨いでいる。
<変形例4>
図15(a)及び図15(b)に示すように、変形例4に係るシート材容器100においては、接続部83の径D1(図15(a))が、接続部83と対応する位置における充填部41及び充填部42の径D2(図15(a))と同等に設定されている。ただし、径D2>径D1の関係となっている。
径D1と径D2との関係を本変形例のようにすることにより、シート材容器100の前後方向への胴部11の十分な膨らみを実現し、袋体10の容積を十分に確保することができる。
<変形例5>
図16(a)及び図16(b)に示すように、変形例5に係るシート材容器100においては、4つの頂点が上下左右に位置する菱形の充填部80が、胴部11の幅方向中央部に配置され、充填部80の左右の頂点と充填部41及び充填部42とが曲線状または直線状の充填部84を介して相互に接続されている。
本変形例によっても、充填部80によって折り目71の位置での座屈を抑制することができる。
<変形例6>
図17(a)及び図17(b)に示すように、変形例6に係るシート材容器100においては、逆ホームベース型の充填部80が、胴部11の幅方向中央部に配置され、充填部80と充填部41及び充填部42とが曲線状または直線状の充填部84を介して相互に接続されている。
本変形例によっても、充填部80によって折り目71の位置での座屈を抑制することができる。
<変形例7>
図18(a)及び図18(b)に示すように、変形例7に係るシート材容器100は、いわゆるスタンディングパウチ型であり、シート材容器100の袋体10は、天マチ部12を有していないとともに、袋体10にはスパウト27及びポンプ付きキャップ90が設けられていない。
本変形例においても、シート材容器100は、内容物を収容する収容領域10aを包囲する袋体10を有し、袋体10は、少なくとも2層以上のシート材(例えば2層の第1シート材21、第2シート材22)を相互に積層及び接合することにより構成された積層シート20どうしを接合することによって構成されている。袋体10は、胴部11を有しているとともに、胴部11の横幅方向に延在する折り目71を有している。そして、折り目71を跨いで、シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部67、61、62が配置され、非接合部67、61、62におけるシート材どうしの層間に充填材が封入されることで充填部80、41、42が構成されている。
よって、本変形例によっても、充填部80、41、42が折り目71を跨いで配置されているので、折り目71の位置において胴部11が補強されるため、折り目71の位置での胴部11の座屈を抑制することができる。
なお、本変形例における充填部80の形状は、例えば、上記の実施形態又は各変形例の形状とすることができる。
本変形例の場合、折り目71は、例えば、シート材容器100の上端部を切除して開封するための開封案内線である。シート材容器100を構成するシート材において、開封案内線と対応する部位は、レーザー加工等により、その他の部位と比べて薄く形成されている。
開封案内線である折り目71に沿ってシート材容器100を破断し、当該シート材容器100の上端部を切除することにより、シート材容器100の上部に注出口が形成される。ここで、収容領域10aにおいて注出口の下側に隣接する部位を注出流路15(図18(a)参照)と称する。本変形例では、注出流路15が注出口に向けて(上方に向けて)徐々に狭くなるように、シール部25の形状が設定されている。すなわち、胴部11を正面視したときに、注出流路15が例えば台形となるように、シール部25の形状が設定されている。これにより、注出口の開口面積を十分に確保でき、内容物の注出をスムーズに行うことができる。
また、本発明は、この例に限らず。折り目71は、シート材容器100の内容物を途中まで使用した後でシート材容器100を保管するために、当該シート材容器100を折り曲げることによって形成されたものであってもよい。
本発明は上述の実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記の実施形態においては、スパウト27の筒部27bに対してポンプ付きキャップ90が装着されている例を説明したが、スパウト27の筒部27bに対して単なるスクリューキャップ、その他ディスペンサ(例えばトリガーディスペンサー)が装着されていても良い。
また、上記の変形例7においては、シート材容器100がスタンディングパウチ型である例を説明したが、本発明のシート材容器は、寝かせて配置することを想定した形態のもの(いわゆるピロータイプのもの)であっても良い。すなわち、シート材容器は底マチ部13を有していなくても良い。
この場合も、充填部の形状は、例えば、上記の実施形態又は各変形例の形状とすることができる。
この場合、袋体は、互いに対向して配置された一対の縁辺部を有し、一対の縁辺部の間の部分が胴部を構成している。ここで、便宜的に、一対の縁辺部のうち一方の縁辺部から他方の縁辺部に向かう方向を縦方向と称する。胴部の横幅方向とは、縦方向に対する交差方向(典型的には、例えば直交方向)を意味する。
この場合、充填部における一方の縁辺部側の縁辺は、一方の縁辺部側に向けて凸の形状であることが好ましい。
また、充填部における一方の縁辺部側の縁辺における頂点が、胴部の横幅方向中央部に配置されていることが好ましい。
縦方向における充填部の幅寸法は、胴部の横幅方向中央部においては相対的に大きく、胴部の横幅方向両端部においては相対的に小さいことが好ましい。
また、充填部における他方の縁辺部側の縁辺は、一方の縁辺側に向けて凸の形状であることが好ましい。
また、上記においては、袋体10が収容領域10aを画定していて、収容領域10aに収容されている内容物96が、袋体10の内面に対して直に接触する例を説明したが、本発明は、この例に限らない。例えば、袋体10の内側に別の袋体が配置されていて、当該別の袋体が収容領域を画定しているとともに、当該別の袋体の内面に対して内容物96が接触し、袋体10の内面には内容物96が接触しないようになっていてもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材が封入されて充填部が構成されているシート材容器。
<2>前記袋体は、底部と、前記胴部と、天マチ部と、を有し、
前記胴部の上部に前記折り目が配置されている<1>に記載のシート材容器。
<3>前記充填部の下縁は、上に凸の形状である<1>又は<2>に記載のシート材容器。
<4>前記充填部は、前記胴部の横幅方向に延在する中間充填部を含んで構成されており、
前記中間充填部が前記折り目を跨いで配置されており、
前記充填部の前記下縁は、前記中間充填部の下縁である<3>に記載のシート材容器。
<5>前記充填部は、環状に形成された環状部を含んで構成されており、
前記環状部の上部が前記折り目を跨いで配置されており、
前記充填部の前記下縁は、前記環状部の前記上部の下縁である<3>又は<4>に記載のシート材容器。
<6>前記充填部の前記下縁の頂点が、前記胴部の横幅方向中央部に配置されている<3>から<5>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<7>前記充填部の上下幅は、前記胴部の横幅方向中央部においては相対的に大きく、前記胴部の横幅方向両端部においては相対的に小さい<2>から<6>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<8>前記充填部の上縁は、上に凸の形状である<2>から<7>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<9>前記天マチ部には、前記収容領域から外部に前記内容物を注出する注出部が設けられ、
前記注出部には、押下操作により前記内容物を吐出するポンプ付きキャップが装着されている<2>から<8>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<10><1>から<9>のいずれか一項に記載のシート材容器と、
前記収容領域に収容された内容物と、
を備えるシート材容器詰め品。
<11>内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置されている容器用シート。
<12><11>に記載の容器用シートの前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材を充填することにより、前記折り目を展開するとともに、前記充填材が充填された充填部を形成する工程と、
前記充填部を封止する工程と、
を備えるシート材容器の製造方法。
<13>前記充填材は空気である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<14>前記内容物は液体である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<15>前記胴部の横幅方向において、前記非接合部の両側には、前記シート材どうしが部分的に非接合とされている一対の第2非接合部であってそれぞれ上下に延在する第2非接合部が配置され、
前記一対の第2非接合部の各々は、前記非接合部と連通しており、
前記第2非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材が封入されて第2充填部が構成されている上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<16>前記充填部の前記下縁は、上に凸の曲線形状である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<17>前記充填部の前記下縁は、弧状に形成されている<16>に記載のシート材容器。
<18>前記充填部の前記下縁は、上に凸の折れ線形状である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<19>前記充填部の前記上縁の頂点が、前記胴部の横幅方向中央部に配置されている上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<20>前記充填部の前記上縁は、上に凸の曲線形状である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<21>前記充填部の前記上縁は、上に凸の折れ線形状である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<22>前記充填部は、逆V字型である上記いずれか一項に記載のシート材容器。
<23>前記充填部の外形線は、全域に亘り水平に対して傾斜している上記いずれか一項に記載のシート材容器。
10 袋体
10a 収容領域
11 胴部
12 天マチ部
13 底マチ部
15 注出流路
19 充填材排出部
19a 封止部
20 積層シート
21 第1シート材
22 第2シート材
23 非接着部
24 シール層
25 シール部
27 スパウト
27a 基部
27b 筒部
31 第1層
32 第2層
33 第3層
34 第4層
41、42、43、44、45、46 充填部
51 表側シート部
52 裏側シート部
53 第1底マチシート部
54 第2底マチシート部
55 天マチシート部
56、57 天マチ貼り合わせ部
58 切欠形状部
61、62、63、64、65、67、69 非接合部
71 折り目
72 島状接合部
73 スパウト挿通孔
73a、73b 孔
75、76、77、78 折り曲げ線
80 充填部
81 下縁
82 上縁
83 接続部
84 充填部
85 中央部
90 ポンプ付きキャップ
91 キャップ部
92 起立筒部
93 押下部
94 ノズル部
95 送液チューブ
96 内容物
100 シート材容器
200 容器用シート

Claims (13)

  1. 内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
    前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
    且つ、
    前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
    前記折り目は、前記袋体の作製時に前記シート材が折り曲げられることで形成された折り筋であり、前記胴部の横幅方向における両端間に亘って連続的に形成されており、
    前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
    前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材が封入されて充填部が構成されているシート材容器。
  2. 前記袋体は、底部と、前記胴部と、天マチ部と、を有し、
    前記胴部の上部に前記折り目が配置されている請求項1に記載のシート材容器。
  3. 前記充填部の下縁は、上に凸の形状である請求項1又は2に記載のシート材容器。
  4. 前記充填部は、前記胴部の横幅方向に延在する中間充填部を含んで構成されており、
    前記中間充填部が前記折り目を跨いで配置されており、
    前記充填部の前記下縁は、前記中間充填部の下縁である請求項3に記載のシート材容器。
  5. 前記充填部は、環状に形成された環状部を含んで構成されており、
    前記環状部の上部が前記折り目を跨いで配置されており、
    前記充填部の前記下縁は、前記環状部の前記上部の下縁である請求項3又は4に記載のシート材容器。
  6. 前記充填部の前記下縁の頂点が、前記胴部の横幅方向中央部に配置されている請求項3から5のいずれか一項に記載のシート材容器。
  7. 前記充填部は、前記胴部の横幅方向中央部から前記胴部の横幅方向両端部に向けて上下幅が相対的に小さくなる部分を有する請求項2から6のいずれか一項に記載のシート材容器。
  8. 前記充填部の上縁は、上に凸の形状である請求項2から7のいずれか一項に記載のシート材容器。
  9. 前記袋体は、底部と、前記胴部と、天マチ部と、を有し、
    前記胴部の上部に前記折り目が配置されており、
    前記天マチ部には、前記収容領域から外部に前記内容物を注出する注出部が設けられ、
    前記注出部には、押下操作により前記内容物を吐出するポンプ付きキャップが装着されている請求項2から8いずれか一項に記載のシート材容器。
  10. 前記充填部は、
    前記胴部の横幅方向に延在する中間充填部と、
    横幅方向における前記中間充填部の両側においてそれぞれ上下に延在する一対の上下延在充填部と、
    を含み、
    前記中間充填部と前記一対の上下延在充填部の各々とが相互に連通しており、
    前記中間充填部が前記折り目を跨いで配置されており、
    前記中間充填部及び前記一対の上下延在充填部の各々の外形線は、全体に亘り水平に対して傾斜している請求項1から9のいずれか一項に記載のシート材容器。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のシート材容器と、
    前記収容領域に収容された内容物と、
    を備えるシート材容器詰め品。
  12. 内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
    前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
    且つ、
    前記袋体は、胴部を有しているとともに、前記胴部の横幅方向に延在する折り目を有し、
    前記折り目は、前記袋体の作製時に前記シート材が折り曲げられることで形成された折り筋であり、前記胴部の横幅方向における両端間に亘って連続的に形成されており、
    前記折り目を跨いで、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置されている容器用シート。
  13. 請求項1に記載の容器用シートの前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填材を充填することにより、前記折り目を展開するとともに、前記充填材が充填された充填部を形成する工程と、
    前記充填部を封止する工程と、
    を備えるシート材容器の製造方法。
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