WO2023037686A1

WO2023037686A1 - パウチ

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Publication number: WO2023037686A1
Application number: PCT/JP2022/024089
Authority: WO
Inventors: 忠高野; 政弘神長
Original assignee: 株式会社フジシール
Priority date: 2021-09-09
Filing date: 2022-06-16
Publication date: 2023-03-16
Also published as: JPWO2023037686A1; EP4147996A1; US20230072263A1

Abstract

パウチの天面シートにスパウトを設ける場合に、パウチの剛性を高めることを可能とした構成を備えるパウチを提供する。　このパウチ１は、包装袋１００と、包装袋１００から内容物を注出するためのスパウト２００とを備え、左側部シール部１０４，１０５は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第１側部気体封入部１３１を含み、右側部シール部１０５，１０７は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第２側部気体封入部１３２を含み、左側裏天部シール部１１８，１２０は、気体が封入されて後方に延びる第１後気体封入部１３５を含み、右側裏天部シール部１１９，１２１は、気体が封入されて後方に延びる第２後気体封入部１３６を含み、第１側部気体封入部１３１の上端において第１後気体封入部１３５が連通し、第２側部気体封入部１３２の上端において第２後気体封入部１３６が連通している。

Description

パウチ

　この発明は、パウチに関する。

　従来、自立性を有するパウチが知られている。たとえば、特開２０１５－９８４７号公報（特許文献１）には、第１の側面フィルムと、第２の側面フィルムと、底フィルムと、注出部と、を備えるパウチが開示されている。各フィルムの互いに接するフィルム間の周縁部がシールされることによって収納部が形成されている。このパウチの側縁部には、上下方向に延びる形状を有する気体封入部が形成されている。気体封入部により側縁部の剛性が高まり、パウチの自立性が保たれている。

　他方、特開２０２１－４０９５号公報（特許文献２）には、樹脂製の容器の天面にスパウトが設けられる構成が開示されている。

特開２０１５－９８４７号公報特開２０２１－４０９５号公報

　パウチの天面にスパウトが固定される構成を採用した場合には、内容物を注ぐ際には、パウチを保持しながら大きくパウチを傾ける必要があるため、パウチの剛性を高める必要がある。

　本発明の目的は、パウチの天面シートにスパウトを設ける場合に、パウチの剛性を高めることを可能とした構成を備えるパウチを提供することである。

　本開示に基づくパウチは、以下の構成を備える。表面シート、裏面シートおよび天面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、上記天面シートに固定されており、上記包装袋から上記内容物を注出するためのスパウトと、を備える。

　上記包装袋は、幅方向における上記表面シートの端部と上記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成されており、高さ方向に延びる形状を有する左側部シール部および右側部シール部と、上記表面シートと上記天面シートとが互いにシールされることによって形成された前側表天部シール部、左側表天部シール部および右側表天部シール部と、上記裏面シートと上記天面シートとが互いにシールされることによって形成された後側裏天部シール部、左側裏天部シール部および右側裏天部シール部と、を有する。

　上記左側部シール部は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第１側部気体封入部を含み、上記右側部シール部は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第２側部気体封入部を含み、上記左側裏天部シール部は、気体が封入されて後方に延びる第１後気体封入部を含み、上記右側裏天部シール部は、気体が封入されて後方に延びる第２後気体封入部を含み、上記第１側部気体封入部の上端において上記第１後気体封入部が連通し、上記第２側部気体封入部の上端において上記第２後気体封入部が連通している。

　他の形態におけるパウチは、上記左側表天部シール部は、気体が封入されて前方に延びる第１前気体封入部を含み、上記右側表天部シール部は、気体が封入されて前方に延びる第２前気体封入部を含み、上記第１側部気体封入部の上端において、上記第１側部気体封入部および上記第１後気体封入部に上記第１前気体封入部が連通し、上記第２側部気体封入部の上端において、上記第２側部気体封入部および上記第２後気体封入部に上記第２前気体封入部が連通している。

　他の形態におけるパウチは、上記後側裏天部シール部は、気体が封入された第３後気体封入部を含み、上記第３後気体封入部は、上記第１後気体封入部および上記第２後気体封入部に連通することで、上記第１後気体封入部、上記第３後気体封入部および上記第２後気体封入部により、上記スパウトを後方側から取り囲む形態となる。

　他の形態におけるパウチは、上記天面シートは、前側に向かって傾斜し、上記スパウトは、前側に向かって傾斜している。

　他の形態におけるパウチは、上記左側部シール部および上記右側部シール部は、上記包装袋の側部の下方近傍領域にまで延びるように設けられている。

　他の形態におけるパウチは、上記左側表天部シール部と上記左側裏天部シール部との折り目、および、上記右側表天部シール部と上記右側裏天部シール部との折り目とを結んだ仮想線を折り目ラインとした場合に、上記折り目ラインから上記前側表天部シール部までの距離よりも、上記後側裏天部シール部までの距離が長く設けられている。

　他の形態におけるパウチは、上記前側表天部シール部は、上記左側表天部シール部の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第１前側表天部延長シールを含み、上記右側表天部シール部の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第２前側表天部延長シール部を含む。

　他の形態におけるパウチは、上記スパウトは、上記左側表天部シール部と上記左側裏天部シール部との折り目、および、上記右側表天部シール部と上記右側裏天部シール部との折り目とを結んだ仮想線を折り目ラインとした場合に、上記折り目ラインよりも後側に設けられている。

　この開示によれば、パウチの天面シートにスパウトを設ける場合に、パウチの剛性を高めることを可能とする。

実施の形態１のパウチの正面側からの斜視図である。実施の形態１のパウチの背面側からの斜視図である。実施の形態１において気体封入部に気体を導入する前のパウチの正面側からの平面図である。実施の形態１の気体封入部を封止する前のパウチの斜視図である。実施の形態２のパウチの正面側からの斜視図である。実施の形態２において気体封入部に気体を導入する前のパウチの正面側からの平面図である。実施の形態３のパウチの正面側からの斜視図である。実施の形態４のパウチの正面側からの斜視図である。実施の形態５のパウチの正面側からの斜視図である。

　本発明に基づいた各実施の形態のパウチについて、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。

　以下、図を用いた説明において、スパウト２００が設けられる側を表と称し、その反対側を裏と称する。また、図示において、左を左側と称し、右を右側と称する。よって、パウチから見た左右と、図示の左右とは逆となる。幅方向とは、図示における左右方向を意味し、高さ方向とは、図示における上下方向を意味する。

　内容物としては、特に限定される物ではないが、たとえば、スポーツドリンク等の飲料、アイスクリームやゼリー等の食品、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、柔軟剤等の日用品、あるいは医薬品等が挙げられる。

　（実施の形態１：パウチ１）
　本実施の形態に係るパウチ１の構成について、図１および図２を参照して説明する。図１は、パウチ１の正面側からの斜視図、図２は、パウチ１の背面側からの斜視図である。

　このパウチ１は、表面シート１０１、裏面シート１０２、底面シート１０３および天面シート１１０を含む、内容物を収容可能な包装袋１００を備える。天面シート１１０には、包装袋１００から内容物を注出するためのスパウト２００が固定されている。スパウト２００の外周には、注出口を塞ぐキャップ２１０が取り付けられている。

　表面シート１０１、裏面シート１０２、底面シート１０３および天面シート１１０は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンを含む積層体で構成されている。

　包装袋１００は、幅方向における表面シート１０１の端部と裏面シート１０２の端部とが互いにシールされることにより形成されており、高さ方向に延びる形状を有する左側部シール部１０４，１０６および右側部シール部１０５，１０７を有する。

　包装袋１００は、表面シート１０１と底面シート１０３とが互いにシールされることによって形成された表側底部シール部１０８と、裏面シート１０２と底面シート１０３とが互いにシールされることによって形成された裏側底部シール部１０９と、表面シート１０１と天面シート１１０とが互いにシールされることによって形成された前側表天部シール部１１１と、左側表天部シール部１１４，１１６および右側表天部シール部１１５，１１７と、裏面シート１０２と天面シート１１０とが互いにシールされることによって形成された後側裏天部シール部１２２，１２３、左側裏天部シール部１１８，１２０および右側裏天部シール部１１９．１２１と、を有している。

　左側部シール部１０４，１０６は、気体（たとえば、空気等。以下同様。）が封入され高さ方向に延びる形状を有する第１側部気体封入部１３１を含み、右側部シール部１０５，１０７は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第２側部気体封入部１３２を含む。

　左側表天部シール部１１４，１１６は、気体が封入されて前方に延びる第１前気体封入部１３３を含み、右側表天部シール部１１５，１１７は、気体が封入されて前方に延びる第２前気体封入部１３４を含む。第１前気体封入部１３３の前面側には、前側表天部シール部１１１が延長されて形成された第１前側表天部延長シール部１１１ａが設けられ、第２前気体封入部１３４の前面側には、前側表天部シール部１１１が延長されて形成された第２前側表天部延長シール部１１１ｂが設けられている。第１前気体封入部１３３および第２前気体封入部１３４は前方側へ延びるように設けられるものの、前側表天部シール部１１１は、シールのみ実施され気体は封入されていない。

　左側裏天部シール部１１８，１２０は、気体が封入されて後方に延びる第１後気体封入部１３５を含み、右側裏天部シール部１１９，１２１は、気体が封入されて後方に延びる第２後気体封入部１３６を含む。

　後側裏天部シール部１２２，１２３は、気体が封入された第３後気体封入部１３７を含み、この第３後気体封入部１３７は、第１後気体封入部１３５および第２後気体封入部１３６に連通することで、一連の単一の気体封入部を構成する。これにより、第１後気体封入部１３５、第３後気体封入部１３７、および第２後気体封入部１３６により、スパウト２００を後方側から取り囲む形態となる。さらに、スパウト２００を後方側から取り囲むことで、内容物を注ぐ際にスパウト２００を安定させることができる。

　第１側部気体封入部１３１の上端において、第１前気体封入部１３３および第１後気体封入部１３５が連通し、第２側部気体封入部１３２の上端において、第２前気体封入部１３４および第２後気体封入部１３６が連通している。また、第１側部気体封入部１３１と第１後気体封入部１３５とが連通し、第２側部気体封入部１３２と第２後気体封入部１３６が連通している。

　包装袋１００を構成する各シート間のシールや、包装袋１００にスパウト２００を固定する部位のシール方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等による融着、接着剤による接着等の各種公知の方法を用いるとよい。

　上記のように各シール部に気体を封入した（たとえば、空気）気体封入部を設けることで、各シール部は曲げ剛性を高める機能を有することとなる。気体封入部の幅は、図示においては一定の幅に設けているが、必要に応じて幅を変化させてもよい。たとえば、下方から上方に向かうにしたがって次第に大きくなってもよいし、下方から上方に向かうにしたがって次第に小さくなってもよい。

　次に、図３および図４を参照して、各気体封入部に気体を導入する前のパウチ１の形態について説明する。図３は、気体封入部に気体を導入する前のパウチ１の正面側からの平面図、図４は、各気体封入部を封止する前のパウチ１の斜視図である。

　本実施の形態では、左側表天部シール部１１４，１１６と左側裏天部シール部１１８，１２０との折り目、および、右側表天部シール部１１５，１１７と右側裏天部シール部１１９，１２１との折り目とを結んだ仮想線を折り目ラインＳ１とした場合（図１および図３参照）に、スパウト２００は、折り目ラインＳ１よりも後側に設けられているとよい。

　折り目ラインＳ１から、前側表天部シール部１１１までの距離を距離Ｌ１とし、後側裏天部シール部１２２までの距離を距離Ｌ２とした場合に、距離Ｌ１に比べ距離Ｌ２を長くすることで天面シート１１０がより傾斜しやすくなる。さらに、天面シート１１０が傾斜することで、前側が低くなるものの、スパウト２００を後側に設けることでスパウト２００の位置を高く設けることが可能となり、包装袋１００の内容量を多くすることができる。

　また、前側表天部シール部１１１は、左側表天部シール部１１４，１１６の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第１前側表天部延長シール部１１１ａを含み、右側表天部シール部１１５，１１７の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第２前側表天部延長シール部１１１ｂを含む。たとえば、折り目ラインＳ１から、第１前側表天部延長シール部１１１ａおよび第２前側表天部延長シール部１１１ｂまでの距離を距離Ｌ３とした場合に、距離Ｌ１に比べ距離Ｌ３が短くなる構成としている。この構成により、第１前気体封入部１３３および第２前気体封入部１３４の前方に延びる距離が短くなる。その結果、天面シート１１０が傾斜した際に、第１前気体封入部１３３および第２前気体封入部１３４による天面シート１１０を傾斜させない方向への抵抗力が小さくなり、天面シート１１０をより傾斜させることが可能となる。

　スパウト２００の後方には、各気体封入部へ気体（空気）を送り込むための気体導入口１４１が、第３後気体封入部１３７に連通するように設けられている。

　図４に示すように、気体導入口１４１から各気体封入部へ気体（空気）を送り込むことで、各気体封入部が膨らみ包装袋１００の剛性が高められる。その後、気体導入口１４１の根元部分（図中のＭで示す領域）をシールすることで、第３後気体封入部１３７を完成させると共に、各気体封入部への気体の封入を完了させる。

　なお、気体封入部の位置は図４に示すように天面にあってもよいし、胴部または底面にあってもよい。気体封入部への気体の封入は、図４のように２枚のフィルムの間の気体導入口から気体を送り込んでもよいし、気体封入部の一部に孔を設け、そこから気体を吹き込み、封入完了後に孔を閉塞してもよい。

　この際、包装袋１００の下方領域で、左側部シール部１０４，１０６の下方領域に、内方に向かう切欠部１５１を設け、同様に、右側部シール部１０５，１０７の下方領域に、内方に向かう切欠部１５２を設けておくとよい。これにより気体封入部（第１側部気体封入部１３１および第２側部気体封入部１３２）が前面側に湾曲し持ちやすくなる。なお、切欠部に代わり、スリットを設けるようにしてもよい。

　以上、本実施の形態においては、スパウト２００の後方を取り囲むように、第１後気体封入部１３５、第３後気体封入部１３７、および、第２後気体封入部１３６を設けている。さらに、第１側部気体封入部１３１の上端において、第１前気体封入部１３３および第１後気体封入部１３５が連通し、第２側部気体封入部１３２の上端において、第２前気体封入部１３４および第２後気体封入部１３６が連通している。

　つまり、スパウト２００の左右の位置（包装袋１００の肩の位置）で、連通する気体封入部が前方、下方、および、後方の３方向（三つ股）に延びて形成されている。これにより、包装袋１００の外形形状を維持する剛性が高まり、スパウト２００から内容物を注ぐ際に、包装袋１００を傾斜させてもスパウト２００がふらつくことが無く、安定的に内容物をスパウトから注ぐことを容易にする。

　また、第１前気体封入部１３３および第１後気体封入部１３５が前方に延びて設けられていることにより、前側表天部シール部１１１が前方に向かって突出することとなり、天面シート１１０に傾斜を設けることが可能となる。

　本実施の形態では、第１前気体封入部１３３および第２前気体封入部１３４は前方側へ延びるように設けられるものの、前側表天部シール部１１１には気体は封入されていない。この構成により、天面シート１１０が前側に向かって傾斜することを促し、スパウト２００もこの天面シート１１０の傾斜に従って前側に向かって傾斜している。この形態により内容物をスパウト２００からより容易に注ぐことを可能とする。なお、天面シート１１０の傾斜角度は任意の傾斜角度に設定することができる。

　また、パウチ１の陳列時には、スパウト２００が設けられる側を背面とし、裏面シート１０２側を正面となるように陳列することで（図２に示す状態が陳列状態）、立ち上がった裏面シートが購入者の目に触れることとなり、裏面シート１０２に商品内容を示すデザイン印刷等を付しておくことで表示面積拡大となり、消費者の注意喚起を促すことができる。

　（実施の形態２：パウチ１Ａ）
　本実施の形態に係るパウチ１Ａの構成について、図５および図６を参照して説明する。図５は、パウチ１Ａの正面側からの斜視図、図６は、気体封入部に気体を導入する前のパウチ１Ａの正面側からの平面図である。

　本実施の形態におけるパウチ１Ａの基本的構成は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。相違点としては、パウチ１Ａにおいて、スパウト２００が、折り目ラインＳ１上に設けられている。これにより、スパウト２００の位置が上記実施の形態１におけるパウチ１よりも前方に位置するため、内容物をより注ぎやすくすることが可能となる。その他の作用効果は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。

　（実施の形態３：パウチ１Ｂ）
　本実施の形態に係るパウチ１Ｂの構成について、図７を参照して説明する。図７は、パウチ１Ｂの正面側からの斜視図である。

　本実施の形態におけるパウチ１Ｂの基本的構成は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。相違点としては、パウチ１は、包装袋１００の下方領域で、左側部シール部１０４，１０６の下方領域に、内方に向かう切欠部１５１を設け、同様に、右側部シール部１０５，１０７の下方領域に、内方に向かう切欠部１５２を設けていたが、本実施の形態のパウチ１Ｂは、切欠部１５１および切欠部１５２は設けずに、左側部シール部１０４，１０６および右側部シール部１０５，１０７を下端にまで延びるように設けている。この構成によっては、包装袋１００の下方領域におけるシール性をより高めることができる。その他の作用効果は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。

　（実施の形態４：パウチ１Ｃ）
　本実施の形態に係るパウチ１Ｃの構成について、図８を参照して説明する。図８は、パウチ１Ｃの正面側からの斜視図である。

　本実施の形態におけるパウチ１Ｃの基本的構成は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。相違点としては、パウチ１Ｃの場合、第１側部気体封入部１３１および第２側部気体封入部１３２が包装袋１００の下端領域にまで延びること無く、包装袋１００の高さ方向でみた場合に、包装袋１００の高さの半分よりも上方の位置［（Ｈ１）／２≦Ｈ２］で止まっている。また、第３後気体封入部１３７が設けられていない。

　この構成により、包装袋１００の両肩の部分の剛性が気体封入部により高められる。その結果、スパウト２００の回りの剛性のみを高めれば十分である場合に適した構成となる。たとえば、内容物の容量が小さい場合に適した構成となる。その他の作用効果は、上記実施の形態１におけるパウチ１と同じである。

　（実施の形態５：パウチ１Ｄ）
　本実施の形態に係るパウチ１Ｄの構成について、図９を参照して説明する。図９は、パウチ１Ｄの正面側からの斜視図である。

　本実施の形態におけるパウチ１Ｄの基本的構成は、上記実施の形態３におけるパウチ１Ｃと同じである。相違点としては、パウチ１Ｄの場合、第１前気体封入部１３３および第２前気体封入部１３４が設けられていない。

　さらに、上記各実施の形態におけるパウチの構成によれば、樹脂成型品からなる容器に比較して、使用する樹脂量を大幅に削減できるとともに、使用後は気体封入部から気体を除去してコンパクトに折り畳み減容化して、廃棄することを可能とする。

　以上、各実施の形態において本開示の包装体のパウチについて説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　１，１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ　パウチ、１００　包装袋、１０１　表面シート、１０２　裏面シート、１０３　底面シート、１０４，１０６　左側部シール部、１０５，１０７　右側部シール部、１０８　表側底部シール部、１０９　裏側底部シール部、１１０　天面シート、１１１　前側表天部シール部、１１１ａ　第１前側表天部延長シール部、１１１ｂ　第２前側表天部延長シール部、１１４，１１６　左側表天部シール部、１１５，１１７　右側表天部シール部、１１８，１２０　左側裏天部シール部、１１９，１２１　右側裏天部シール部、１２２，１２３　後側裏天部シール部、１３１　第１側部気体封入部、１３２　第２側部気体封入部、１３３　第１前気体封入部、１３４　第２前気体封入部、１３５　第１後気体封入部、１３６　第２後気体封入部、１３７　第３後気体封入部、１４１　気体導入口、１５１，１５２　切欠部、２００　スパウト、２１０　キャップ。

Claims

　表面シート、裏面シートおよび天面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、
　前記天面シートに固定されており、前記包装袋から前記内容物を注出するためのスパウトと、を備え、
　前記包装袋は、
　幅方向における前記表面シートの端部と前記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成されており、高さ方向に延びる形状を有する左側部シール部および右側部シール部と、
　前記表面シートと前記天面シートとが互いにシールされることによって形成された前側表天部シール部、左側表天部シール部および右側表天部シール部と、
　前記裏面シートと前記天面シートとが互いにシールされることによって形成された後側裏天部シール部、左側裏天部シール部および右側裏天部シール部と、
　を有し、
　前記左側部シール部は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第１側部気体封入部を含み、
　前記右側部シール部は、気体が封入され高さ方向に延びる形状を有する第２側部気体封入部を含み、
　前記左側裏天部シール部は、気体が封入されて後方に延びる第１後気体封入部を含み、
　前記右側裏天部シール部は、気体が封入されて後方に延びる第２後気体封入部を含み、
　前記第１側部気体封入部の上端において前記第１後気体封入部が連通し、
　前記第２側部気体封入部の上端において前記第２後気体封入部が連通している、
　パウチ。
　前記左側表天部シール部は、気体が封入されて前方に延びる第１前気体封入部を含み、
　前記右側表天部シール部は、気体が封入されて前方に延びる第２前気体封入部を含み、
　前記第１側部気体封入部の上端において、前記第１側部気体封入部および前記第１後気体封入部に前記第１前気体封入部が連通し、
　前記第２側部気体封入部の上端において、前記第２側部気体封入部および前記第２後気体封入部に前記第２前気体封入部が連通している、
　請求項１に記載のパウチ。
　前記後側裏天部シール部は、気体が封入された第３後気体封入部を含み、
　前記第３後気体封入部は、前記第１後気体封入部および前記第２後気体封入部に連通することで、前記第１後気体封入部、前記第３後気体封入部および前記第２後気体封入部により、前記スパウトを後方側から取り囲む形態となる、請求項１または請求項２に記載のパウチ。
　前記天面シートは、前側に向かって傾斜し、
　前記スパウトは、前側に向かって傾斜している、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のパウチ。
　前記左側部シール部および前記右側部シール部は、前記包装袋の側部の下方近傍領域にまで延びるように設けられている、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のパウチ。
　前記左側表天部シール部と前記左側裏天部シール部との折り目、および、前記右側表天部シール部と前記右側裏天部シール部との折り目とを結んだ仮想線を折り目ラインとした場合に、前記折り目ラインから前記前側表天部シール部までの距離よりも、前記後側裏天部シール部までの距離が長く設けられている、
　請求項１から請求項５のいずれか１項に記載のパウチ。
　前記前側表天部シール部は、
　前記左側表天部シール部の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第１前側表天部延長シール部を含み、
　前記右側表天部シール部の前側領域において、中央部よりも後側に位置する第２前側表天部延長シール部を含む、
　請求項１から請求項６のいずれか１項に記載のパウチ。
　前記スパウトは、前記左側表天部シール部と前記左側裏天部シール部との折り目、および、前記右側表天部シール部と前記右側裏天部シール部との折り目とを結んだ仮想線を折り目ラインとした場合に、前記折り目ラインよりも後側に設けられている、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載のパウチ。