JP7288139B2 - シート材容器 - Google Patents

Description

本発明は、シート材容器に関する。

複数のフィルムが積層され、その層間に空気などの充填材が封入された構造であるシート材容器として、例えば特許文献１には、収容物を収容する収容領域と、収容領域を包囲している容器本体を構成している容器構成シート材（同文献には、内容器構成シート材と記載）と、複数のフィルム層を積層した本体構成シート材（同文献には、容器本体構成シート材と記載）と、を備えるシート材容器であって、本体構成シート材は、複数のフィルム層どうしが接合している本体シール部（同文献には、内容器シール部と記載）と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部と、を備え、非接合部における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されて充填部が形成されている容器について記載されている。
先行技術文献
特許文献１ 特開２０１８－１４４８６０号公報

本発明は、内側フィルム層と外側フィルム層とを含む複数のフィルム層を積層した本体構成シート材を含む１又は複数のシート材を備えて構成されているシート材容器であって、内容物を収容する収容領域と、前記本体構成シート材により構成されており、前記収容領域を包囲している容器本体と、を備え、前記本体構成シート材は、前記内側フィルム層と前記外側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記内側フィルム層と前記外側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記内側フィルム層と前記外側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、当該シート材容器は、前記１又は複数のシート材が折り曲げ線に沿って折り曲げられるとともに、前記１又は複数のシート材の周縁部どうしが相互に接合されている周縁シール部を有し、前記容器本体は胴部を有する形状に形成されており、前記周縁シール部は、前記胴部の一対の側縁の各々に沿って延在されている側縁シール部を含み、前記側縁シール部の延在方向における少なくとも一部の領域において、前記側縁シール部と前記本体シール部との間には、当該シート材容器を構成するフィルム層どうしが非接合となっている第２非接合部が配置されているシート材容器に関する。

第１実施形態に係るシート材容器の充填材を封入した状態の背面図である。 第１実施形態に係るシート材容器の充填材を封入した状態の側面図である。 第１実施形態に係るシート材容器の充填材を封入した状態の底面図である。 図４（ａ）及び図４（ｂ）は図１のＡ－Ａ線に沿った断面図であり、このうち図４（ｂ）は図４（ａ）の部分拡大図である。 本体構成シート材の内側フィルム層と外側フィルム層とを示す分解斜視図である。 内袋構成シート材と本体構成シート材とを示す分解斜視図である。 相互に積層された内袋構成シート材と本体構成シート材とを有する容器構成シート材を示す平面図である。 第１実施形態に係るシート材容器の正面図であり、充填部に充填材が封入される前の状態を示している。 第１実施形態の変形例１に係るシート材容器の容器構成シート材を示す平面図である。 図１０（ａ）及び図１０（ｂ）は第１実施形態の変形例２に係るシート材容器を示す図であり、このうち図１０（ａ）は背面図、図１０（ｂ）は容器構成シート材を示す平面図である。 図１１（ａ）及び図１１（ｂ）は第２実施形態に係るシート材容器の充填材を封入した状態の平断面図であり、このうち図１１（ｂ）は図１１（ａ）の部分拡大図である。

発明の詳細な説明

本発明者等の検討によれば、特許文献１のシート材容器は、把持する際の手触りに関して、なお改善の余地がある。

本発明は、手触りがよりソフトなシート材容器に関する。

以下、本発明の実施形態の例について、図面を用いて説明する。
なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。

〔第１実施形態〕
先ず、図１から図８を用いて第１実施形態を説明する。なお、図１、図２及び図３は、充填部に充填材が封入された状態のシート材容器１００を示している。
本実施形態に係るシート材容器１００は、内側フィルム層２３と外側フィルム層２２とを含む複数のフィルム層を積層した本体構成シート材２１を含む１又は複数のシート材を備えて構成されている。
シート材容器１００は、内容物１８を収容する収容領域１７と、収容領域１７を包囲している容器本体２０と、を備えている。容器本体２０は、本体構成シート材２１により構成されている。
本体構成シート材２１は、内側フィルム層２３と外側フィルム層２２との接合部である本体シール部２６と、内側フィルム層２３と外側フィルム層２２とが部分的に非接合とされた非接合部２４と、を有するとともに、非接合部２４における内側フィルム層２３と外側フィルム層２２との層間に充填材を封入可能な充填部７０を有する。シート材容器１００は、１又は複数のシート材が折り曲げ線１０１、１０２、１０３、１０４、１０５（図７及び図８参照）に沿って折り曲げられるとともに、１又は複数のシート材の周縁部どうしが相互に接合されている周縁シール部６０を有している。
容器本体２０は、胴部１１を有する形状に形成されている。周縁シール部６０は、胴部の一対の側縁の各々に沿って延在されている側縁シール部６１を含み、側縁シール部６１の延在方向における少なくとも一部の領域において、側縁シール部６１と本体シール部２６との間には、当該シート材容器１００を構成するフィルム層どうしが非接合となっている第２非接合部８１が配置されている。

本実施形態の場合、第２非接合部８１において、シート材容器１００を構成するフィルム層のすべてが非接合となっている。したがって、第２非接合部８１においては、少なくとも外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが互いに非接合となっている。

本実施形態によれば、第２非接合部８１においてシート材容器１００を構成するフィルム層どうしが非接合となっているため、第２非接合部８１は、側縁シール部６１及び本体シール部２６よりも柔軟となっている。すなわち、シート材容器１００は、側縁シール部６１と本体シール部２６との間において、側縁シール部６１及び本体シール部２６よりも相対的に柔軟な部分を有する。これにより、使用者が胴部１１を把持した際に、胴部１１の側縁部１２が使用者の指や掌に沿って折れ曲がることが容易となり、シート材容器１００を把持する際の手触りをソフトにすることができる。
しかも、落下等により強い衝撃がシート材容器１００に加わった場合において、側縁部１２が良好な柔軟性を有することによって、側縁シール部６１に加わる衝撃が軽減されることが期待できる。これにより、側縁シール部６１において１又は複数のシート材の周縁部どうしが相互に接合されている状態を良好に維持することができるので、シート材容器１００の構造的強度を十分に確保することができる。

本発明において、シート材容器１００の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて載置することを想定した形態であってもよい。本実施形態の場合、シート材容器１００は、底部としての底部１３を有しており、底部１３が水平な載置面に載置された状態で自立可能な自立容器である。

本実施形態において、シート材容器１００の各構成要素の位置関係（上下関係等）の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器１００を図１及び図２のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、シート材容器１００の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、シート材容器１００の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
シート材容器１００の正面側（図１における紙面の奥側）を前方、シート材容器１００の背面側（図１における手前側）を後方といい、シート材容器１００の正面に向かって左側（図１における右側）を左方、シート材容器１００の正面に向かって右側（図１における左側）を右方という。また、シート材容器１００の左右方向を横幅方向という場合がある。

本発明において、内容物１８の種類は、特に限定されない。内容物１８としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物１８は、液体（ペースト状のものを含む）であっても良いし、固体（例えば、粒状のもの（顆粒状のものを含む）、或いは粉状のものなど）であっても良い。
本実施形態の場合、内容物１８は、例えば、液体である。
内容物１８が液体の場合には、内容物１８の粘度は、例えば３０℃において好ましくは１ｍＰａ・ｓ以上１２万ｍＰａ・ｓ以下（Ｂ型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターＴＶ－１０又はビスコメーターＴＶＢ－１０等で測定）であり、より好ましくは１ｍＰａ・ｓ以上６万ｍＰａ・ｓ以下である。

充填部７０に封入されている充填材は、流体（気体または液体）、固体（例えば粉粒体、樹脂ペレット等）または半固体（例えば発泡剤等）とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。

本実施形態の場合、容器本体２０は、上述の胴部１１と、胴部１１の上側に位置する天部１４と、胴部１１の下側に位置する底部１３と、を有する袋状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、容器本体２０は、天部１４を有していなくてもよく、また、底部１３を有していなくてもよい。
また、胴部１１の上縁は、上方に向けて凸の弧状に形成されている。
容器本体２０は、収容領域１７を包囲している（本実施形態の場合、後述の内袋４０を包囲している）。容器本体２０はシート材容器１００の外殻を構成している。以下では、容器本体２０の胴部１１、天部１４及び底部１３のことを、シート材容器１００の胴部１１、天部１４及び底部１３と称する場合がある。
シート材容器１００は、更に、天部１４から上方に突出している円筒状の口頸部を備えている。口頸部は、後述するスパウト部材１５の注出筒部１５ａによって構成されている。

図１及び図２に示すように、胴部１１は、収容領域１７を間に挟んで互いに対向している第１面状部２０ａ（前側のパネル）及び第２面状部２０ｂ（後側のパネル）を有する。第１面状部２０ａは正面側に位置しており、第２面状部２０ｂは背面側に位置している。

天部１４の平面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、天部１４は、横幅方向における中央部から左方に向かうにつれて前後幅が縮小するとともに、横幅方向における中央部から右方に向かうにつれて前後幅が縮小する形状に形成されている。天部１４は、例えば、横長の扁桃形状に形成されている。

容器本体２０は、本体構成シート材２１（図５、図７参照）を折り曲げて本体構成シート材２１の周縁部どうしを相互に接合（本実施形態の場合、内袋構成シート材４１を介して相互に接合）することによって構成されている。

本実施形態の場合、シート材容器１００は、例えば、容器本体２０の内側に配置されている内袋４０を更に備えている。
内袋４０は、内袋構成シート材４１（図６参照）の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されている（図７参照）。すなわち、内袋構成シート材４１を折り曲げて当該内袋構成シート材４１の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋４０が構成されている。内袋４０は、容器本体２０によって覆われている。内袋４０は、当該内袋４０の内部に収容領域１７を有する。
ただし、本発明において、収容領域１７を画定する内容器が容器本体２０の内側に配置されている場合に、その内容器は、シート材により構成された内袋４０に限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。

内袋４０の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋４０は容器本体２０と同様の形状に形成されている。
内袋４０は、収容領域１７を間に挟んで正面側に位置する第１主面部４０ａと背面側に位置する第２主面部４０ｂとを有する。

シート材容器１００は、例えば、天部１４を貫通して設けられているスパウト部材１５と、スパウト部材１５に装着（例えば着脱可能に装着）されているキャップ部９０と、を備えている。
より詳細には、スパウト部材１５は、例えば、図１に示すように、内容物１８を通過させる筒状の注出筒部１５ａと、注出筒部１５ａの軸方向における一端（下端）において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部１５ｂと、を一体に備えて構成されている。注出筒部１５ａの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部１５ａは雄ねじ形状となっている。板状部１５ｂは、例えば、内袋構成シート材４１において、天部１４に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。

キャップ部９０は、例えば、注出筒部１５ａに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である装着部９１と、装着部９１に固定されているポンプ部９２と、ポンプ部９２から下方に延出しているディップチューブ９７と、ポンプ部９２に対して昇降可能にポンプ部９２に保持されているヘッド部９３と、を備えている。
ヘッド部９３は、例えば、ポンプ部９２から上方に突出している支持筒部９４と、当該ヘッド部９３の上端部から水平に突出しているノズル部９５と、を有し、ノズル部９５の先端には内容物１８を吐出する吐出口９６が形成されている。
ヘッド部９３がポンプ部９２に対して押し込まれる（押下される）と、ポンプ部９２の働きによって内容物１８が吐出口９６から吐出されるようになっている。

図５及び図７に示すように、本体構成シート材２１は、容器本体２０の外面側を構成する外側フィルム層２２と、容器本体２０の内面側を構成する内側フィルム層２３と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、本体構成シート材２１は、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３との２層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、本体構成シート材２１は、外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とは互いに同形状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とは互いに異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム層２２は内側フィルム層２３よりも大きい形状であることが好ましい。
外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３には、スパウト部材１５の注出筒部１５ａが挿通される挿通孔が形成されている。

上述のように、本体構成シート材２１には、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが部分的に相互に非接合とされている非接合部２４が形成されている。
図５では、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが相互に接合されて、本体シール部２６となる領域に、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
図１、図２、図３、図６、図７及び図８では、非接合部２４を画定するために外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが相互に接合されている領域、すなわち本体シール部２６の形成領域には、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
更に、図６では、本体構成シート材２１の周縁部のシール領域と、それ以外の領域と、の境界線であるシール境界線２１ｃを二点鎖線で示している。本実施形態の場合、本体構成シート材２１のシール境界線２１ｃよりも外側の領域においては、製袋の際に、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが相互に接合されるとともに、内側フィルム層２３と内袋構成シート材４１とが相互に接合される。
外側フィルム層２２と内側フィルム層２３との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
例えば、外側フィルム層２２又は内側フィルム層２３の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤（いわゆる糊殺し剤）を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３との接合を抑制できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷（凸版印刷）のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。非接合処理が施された範囲が非接合部２４となる。

非接合部２４と第２非接合部８１とのうち、非接合部２４には充填材が封入されることによって、充填材が封入された充填部７０が形成されている。
本発明において、非接合部２４及び第２非接合部８１以外の他の非接合部が存在していて、当該他の非接合部において、充填材が封入されていなかったり、非接合部２４よりも低圧で充填材が封入されていたりしてもよい。

本実施形態の場合、充填部７０は、図１～図３に示すように、例えば、第１面状部２０ａの周縁部に沿って周回状に形成されている第１胴部充填部７１と、第２面状部２０ｂの周縁部に沿って周回状に形成されている第２胴部充填部７２と、底部１３の周縁部に沿って周回状に形成されている底部充填部７３と、天部１４において注出筒部１５ａの周囲に周回状に形成されている天部充填部７４と、を含んでいる。
第１胴部充填部７１の下縁は底部充填部７３の前縁と繋がっており、第２胴部充填部７２の下縁は底部充填部７３の後縁と繋がっており、第１胴部充填部７１の上端部の横幅方向における中央部は天部充填部７４の前端部の横幅方向における中央部と繋がっている。
シート材容器１００は、このような構造の充填部７０を備えていることによって、容器本体２０のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
本実施形態の場合、充填部７０の全体が一繋がりに形成されている。ここで、第１胴部充填部７１と天部充填部７４との接続部６７は、括れている。すなわち、非接合部２４において接続部６７となる部分である接続部２４ａ（図７参照）は、括れている。
なお、本発明において、シート材容器１００は、互いに独立した複数の充填部７０を備えていても良い。
また、充填部７０は、必ずしも非接合部２４の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部２４の一部に形成されていてもよい。

本実施形態の場合、外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３の各々は、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。また、内袋構成シート材４１も、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。

本体構成シート材２１は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか１種の樹脂層を含んでいることが好ましい。
本体構成シート材２１の外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３を構成する樹脂層の材料は、特に限定されないが、例えば、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、中密度ポリエチレン（ＭＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、超低密度ポリエチレン（ＵＬＤＰＥ）、エチレン－ビニルアルコール共重合体（ＥＶＯＨ）などのポリエチレン系材料、または延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）、未延伸ポリプロピレン（ＣＰＰ）、アイソタクチックＰＰ、シンジオタクチックＰＰ、アタクチックＰＰ、ランダムＰＰ、ブロックＰＰなどのポリプロピレン系材料、またはポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、非晶性ポリエチレンテレフタレート（非晶性ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）、ポリブチレンナフタレート（ＰＢＮ）などのポリエステル系材料、または延伸ナイロン（ＯＮｙ）、未延伸ナイロン（ＣＮｙ）、ナイロン６、ナイロン６６、ナイロン１１、ナイロン１２、ＭＸＤ６などのポリアミド系材料のいずれかであるのがより好ましく、これらのうち上記ポリエチレン系材料であるのが特に好ましい。

外側フィルム層２２は、一例として、第１層、第２層、第３層及び第４層の４つの樹脂層をこの順に積層することにより構成された４層構造をなしている。
このうち第１層は、容器本体２０の外面を構成する。第１層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）または延伸ナイロン（ＯＮｙ）により構成されている。第１層の主な機能としては、容器本体２０に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに容器本体２０の剛性を確保することが挙げられる。
第２層は、例えば、当該第２層における第１層側の面にシリカ及び／又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着ＰＥＴの層である。第２層の主な機能としては、容器本体２０にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第３層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第３層の主な機能としては、容器本体２０の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第４層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）により構成されている。第４層の主な機能としては、内側フィルム層２３とのヒートシール性を確保することが挙げられる。

内側フィルム層２３の層構造としては、外側フィルム層２２の第１層から第４層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）により構成されている第５層を備える構造が挙げられる。第５層は、第１層と隣接した層であり、内側フィルム層２３における第４層とは反対側の面を構成している。第５層の主な機能としては、外側フィルム層２２とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層２３の第４層の主な機能としては、内袋構成シート材４１とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム層２２及び内側フィルム層２３を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。

内袋４０を構成する内袋構成シート材４１は、一例として、第１層、第２層及び第３層をこの順に積層することにより構成された３層構造をなしている。
このうち第１層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第１層の主な機能としては、本体構成シート材２１とのヒートシール性（内側フィルム層２３とのヒートシール性）を確保することが挙げられる。
第２層は、例えば、当該第２層における第１層側の面にシリカ及び／又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第２層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第３層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第３層の主な機能としては、内袋構成シート材４１どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材４１の層構造は、ここで説明した構造に限らない。

図６に示すように本体構成シート材２１に内袋構成シート材４１が積層され、図７に示すように内側フィルム層２３の周縁部と内袋構成シート材４１の周縁部とが相互に接合されるとともに、外側フィルム層２２の周縁部と内側フィルム層２３の周縁部とが相互に接合されている。これにより、本体構成シート材２１と内袋構成シート材４１とにより容器構成シート材５１が構成されている。
容器構成シート材５１の周縁部のシール部を周縁シール部５２と称する。周縁シール部５２は、内側フィルム層２３の周縁部と内袋構成シート材４１の周縁部とのシール部（以下、内外シール部４３）と、外側フィルム層２２の周縁部と内側フィルム層２３の周縁部とのシール部（以下、本体周縁シール部２８）と、を含む。
図７において、周縁シール部５２の形成領域には、左上がりのハッチングを付している。また、図７において、周縁シール部５２の形成領域と本体シール部２６の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
周縁シール部５２を形成する手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。

図７に示すように、本体構成シート材２１は、例えば、第１面状部２０ａを構成する部分である第１シート部３１と、第２面状部２０ｂを構成する部分である第２シート部３２と、底部１３を構成する部分である底部構成シート部３８と、天部１４を構成する部分である天部構成シート部３９と、平面視矩形状の延出部２５を有する。延出部２５は、例えば、第２シート部３２から外方に延出している。
天部構成シート部３９には、スパウト部材１５の注出筒部１５ａが挿通される挿通穴２１ａが形成されている。

本実施形態の場合、内袋構成シート材４１は、本体構成シート材２１における延出部２５を除く部分と同形状に形成されている。
なお、図６では、内袋構成シート材４１のシール境界線４１ａを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線４１ａは、内袋構成シート材４１が本体構成シート材２１と接合（シール）される領域と内袋構成シート材４１における他の領域との境界線であるとともに、容器構成シート材５１を用いてシート材容器１００が形成される（製袋される）際に内袋構成シート材４１どうしが接合される領域と内袋構成シート材４１における他の領域との境界線である。
本実施形態の場合、シール境界線４１ａの位置とシール境界線２１ｃの位置とは互いに対応している（互いに重なっている）。

内袋構成シート材４１において天部構成シート部３９と重なる部分には、スパウト部材１５の注出筒部１５ａが挿通される挿通穴４１ｂが形成されている。
スパウト部材１５の板状部１５ｂは、例えば、内袋構成シート材４１において天部構成シート部３９と重なっている部分の内面に対して接合されており、挿通穴４１ｂの周縁は内袋構成シート材４１と本体構成シート材２１と板状部１５ｂが接合されている周縁シール部５２となっている。注出筒部１５ａは、内袋構成シート材４１の挿通穴４１ｂ及び天部構成シート部３９の挿通穴２１ａを通してこれらシートの外面側に突出している。

容器構成シート材５１が、図７に示す折り曲げ線１０１、折り曲げ線１０２及び折り曲げ線１０４においてそれぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線１０３及び折り曲げ線１０５においてそれぞれ山折りされた状態で、容器構成シート材５１の周縁部どうし（内袋構成シート材４１どうし）が接合されることによって、容器構成シート材５１が二重構造の袋状に形成される（図８参照）。
すなわち、内袋構成シート材４１の縁部どうしが接合されて内袋シール部４２（図４（ａ）及び図６参照）が形成されることにより、内袋構成シート材４１によって内袋４０が形成されるとともに、内袋４０を覆う袋状の容器本体２０（図８参照）が形成される。
内袋構成シート材４１どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
本実施形態の場合、本体周縁シール部２８、内袋シール部４２及び内外シール部４３は、互いに対応する位置（互いに重なる位置）に配置されている。本体周縁シール部２８、内袋シール部４２及び内外シール部４３の総称を周縁シール部６０とする（周縁シール部６０は、本体周縁シール部２８、内袋シール部４２及び内外シール部４３を含む）。すなわち、製袋された状態のシート材容器１００の周縁部のシール部を周縁シール部６０（図８参照）と称する。
図８において、周縁シール部６０の形成領域を左上がりのハッチングで示している。また、図８において、周縁シール部６０の形成領域と本体シール部２６の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。また、図１及び図２においても、周縁シール部６０の形成領域を、左上がりのハッチングで示している。

第１シート部３１において、折り曲げ線１０５よりも天部構成シート部３９側の部分は、第１重複部３１ａである。第１重複部３１ａは、非接合部２４に充填材が充填される前の状態では、天部構成シート部３９における一方の半部と重なって配置されている。
第２シート部３２において、折り曲げ線１０６よりも底部構成シート部３８から遠い側に位置する部分は、第２重複部３２ａである。第２重複部３２ａは、非接合部２４に充填材が充填される前の状態では、天部構成シート部３９における他方の半部と重なって配置されている。

図８に示すように、容器構成シート材５１が二重の袋状に形成され、容器が得られる。容器は例えば、延出部２５に形成されている注入口２５ｃから非接合部２４に充填材が注入され、その後、延出部２５の基端側に連接する部位において非接合部２４が封止される。これにより、非接合部２４（充填部７０）に充填材が封入される。
なお、充填部７０の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、１０ｋＰａ以上５００ｋＰａ以下（ゲージ圧）とすることができる。
すなわち、充填材を封入可能な充填部とは、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３との層間に位置し、１０ｋＰａ以上５００ｋＰａ以下程度の圧力で充填材が封入されたときに密閉性を保持することが可能な空間をいう。
充填材が封入された充填部７０の形成後、例えば、延出部２５は切除される。
こうして、充填材が封入されたシート材容器１００が得られる（図１及び図２参照）。ただし、充填材が封入されたシート材容器１００の状態でも延出部２５が残留していてもよい。

シート材容器１００の作製後、スパウト部材１５の注出筒部１５ａを通して収容領域１７に内容物１８を充填した後で、スパウト部材１５にキャップ部９０が装着されることによって、収容領域１７に内容物１８が封入されたシート材容器１００が得られる。

本実施形態の場合、図１～図３に示すように、周縁シール部６０は、例えば、天部１４の周縁に沿って配置されている天部周縁シール部６２と、胴部１１の側縁に沿って上下に延在している側縁シール部６１と、底部１３の周縁に沿って配置されている底部周縁シール部６３と、を含んでいる。
天部周縁シール部６２は、天部１４と第１面状部２０ａとの境界に沿って配置されている第１面状部側天部周縁シール部６２ａと、天部１４と第２面状部２０ｂとの境界に沿って配置されている第２面状部側天部周縁シール部６２ｂと、を含んでいる。
側縁シール部６１は、胴部１１の右側縁に沿って配置されている側縁シール部６１ａと、胴部１１の左側縁に沿って配置されている側縁シール部６１ｂと、を含む。
底部周縁シール部６３は、底部１３の右側縁に沿って配置されている底部周縁シール部６３ａと、底部周縁シール部６３の左側縁に沿って配置されている底部周縁シール部６３ｂと、を含む。

右側の側縁シール部６１ａの上端は天部周縁シール部６２の右側端部と繋がっており、左側の側縁シール部６１ｂの上端は天部周縁シール部６２の左側端部と繋がっている。右側の側縁シール部６１ａの下端は右側の底部周縁シール部６３ａの前後方向における中央部と繋がっており、左側の側縁シール部６１ｂの下端は左側の底部周縁シール部６３ｂの前後方向における中央部と繋がっている。

側縁シール部６１ａ、６１ｂの各々は、例えば、第１シート部３１の側縁部と第２シート部３２の側縁部とが（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより構成されている。第１面状部側天部周縁シール部６２ａは、天部構成シート部３９における第１シート部３１側の半部と第１シート部３１の上端部が（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより構成されている。第２面状部側天部周縁シール部６２ｂは、天部構成シート部３９における第２シート部３２側の半部と第２シート部３２の上端部とが（内袋構成シート材４１を間に介して）相互に接合されていることにより構成されている。
また、底部構成シート部３８の右側縁部における第１シート部３１側の半部と第１シート部３１の右側縁部の下端部とが（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより前側下部シート片７５ａが構成されており、底部構成シート部３８の右側縁部における第２シート部３２側の半部と第２シート部３２の右側縁部の下端部とが（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより後側下部シート片７５ｂが構成されている。そして、前側下部シート片７５ａと後側下部シート片７５ｂとが互いに部分的に接合されることにより、容器本体２０において、一繋がりのスカート部７５が構成されている。
同様に、底部構成シート部３８の左側縁部における第１シート部３１側の半部と第１シート部３１の左側縁部の下端部とが（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより前側下部シート片７５ａが構成されており、底部構成シート部３８の左側縁部における第２シート部３２側の半部と第２シート部３２の左側縁部の下端部とが（内袋構成シート材４１を介して）相互に接合されていることにより後側下部シート片７５ｂが構成されている。そして、前側下部シート片７５ａと後側下部シート片７５ｂとが互いに接合されていることにより、一繋がりのスカート部７５が構成されている。左右のスカート部７５が、それぞれ底部周縁シール部６３である。

底部周縁シール部６３（スカート部７５）は、例えば、側面視において、２本の等辺が共有する頂点が上側に配置されている略二等辺三角形状に形成されている。底部周縁シール部６３（スカート部７５）の上端（上記の頂点）は、側縁シール部６１の下端と繋がっている。（図２参照）。
本実施形態の場合、一例として、底部周縁シール部６３（上述の略二等辺三角形状）の外形線よりも内側の全域において、１又は複数のシート材どうしが相互に接合されている。
ただし、底部周縁シール部６３の外形線よりも内側の領域において、１又は複数のシート材の周縁部どうしが互いに非接合となっている部分が形成されていてもよい。より詳細には、底部周縁シール部６３は、例えば、側縁シール部６１の下端から下方に向けて縦に延出している第１部分と、側縁シール部６１の下端から上述の略二等辺三角形状の２本の等辺（斜辺）の各々に沿って延在している第２部分及び第３部分と、によって構成されていてもよい。スカート部７５において、第１部分と第２部分とによって挟まれている領域、及び、第１部分と第３部分とによって挟まれている領域は、１又は複数のシート材の周縁部どうしが互いに非接合となっている。
このようにすることによって、底部周縁シール部６３の外形線よりも内側の領域において、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが互いに非接合となっている部分を、底部周縁シール部６３が形成される際に閉じ込められた空気の逃げ場所とすることができる。
本実施形態の場合、底部１３は、容器本体２０の底面と、スカート部７５と、スカート部７５によって覆われている部分と、を含んでいる。

本実施形態の場合、第２非接合部８１において、例えば、本体構成シート材２１を構成するフィルム層と内袋構成シート材４１とが非接合となっている。
好ましくは、第２非接合部８１において、シート材容器１００を構成するフィルム層のすべてが非接合となっている。このようにすることにより、胴部１１の側縁部１２が良好な柔軟性を有する構造となるため、側縁部１２の手触りがソフトになる。
より詳細には、図４（ａ）及び図４（ｂ）に示すように、第２非接合部８１においては、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが非接合となっているとともに、内側フィルム層２３と内袋構成シート材４１とが非接合となっている。すなわち、第２非接合部８１においては、外側フィルム層２２の一部分、内側フィルム層２３の一部分、内袋構成シート材４１の一部分、内袋構成シート材４１の他の一部分、内側フィルム層２３の他の一部分、及び、外側フィルム層２２の他の一部分が、互いに非接合の状態で、この順に積層されている。

周縁シール部６０においては、シート材容器１００を構成するフィルム層のうち互いに隣接するフィルム層どうしがすべて接合されている。これにより、シート材容器１００を所望の形状に維持することできる。
より詳細には、周縁シール部６０においては、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが互いに接合されているとともに、内側フィルム層２３と内袋構成シート材４１とが互いに接合されている。すなわち、周縁シール部６０においては、外側フィルム層２２の一部分、内側フィルム層２３の一部分、内袋構成シート材４１の一部分、内袋構成シート材４１の他の一部分、内側フィルム層２３の他の一部分、及び、外側フィルム層２２の他の一部分が、この順に積層されて相互に接合されている。

図６に示すように、本体シール部２６は、後述のシール連続部６４ａ、６４ｂ、６４ｃとなっている部分を除いて、周縁シール部６０よりも内側に配置されている。
本実施形態の場合、本体シール部２６は、例えば、本体構成シート材の周縁部に沿って周回状に形成されている外周側本体シール部２６ａと、外周側本体シール部２６ａよりも内側に配置されている複数（例えば、４つ）の内周側本体シール部２６ｂと、を含む。
外周側本体シール部２６ａは、例えば、第１シート部３１と、第２シート部３２と、底部構成シート部３８と、天部構成シート部３９と、に亘って一連に形成されている。
より詳細には、図７に示すように、外周側本体シール部２６ａのうち天部構成シート部３９に形成されている部分は、天部周縁シール部６２に沿って配置されている。外周側本体シール部２６ａのうち第１シート部３１及び第２シート部３２に形成されている部分の各々は、側縁シール部６１に沿って配置されている。外周側本体シール部２６ａのうち底部構成シート部３８に形成されている部分は、底部周縁シール部６３に沿って配置されている。
内周側本体シール部２６ｂは、例えば、第１シート部３１と、第２シート部３２と、底部構成シート部３８と、天部構成シート部３９と、にそれぞれ形成されている。
外周側本体シール部２６ａは、例えば、環状に形成されている。各内周側本体シール部２６ｂも、例えば、環状に形成されている。
充填材を封入した状態において、非接合部２４（充填部７０）は、外周側本体シール部２６ａと複数の内周側本体シール部２６ｂとにより画定された閉領域である。
第２非接合部８１は、外周側本体シール部２６ａと周縁シール部６０とにより画定された閉領域である。

本実施形態の場合、例えば、胴部１１の一対の側縁部１２の各々において、側縁シール部６１と本体シール部２６との間に第２非接合部８１が配置されている。
これにより、胴部１１の一対の側縁部１２の各々が良好な柔軟性を有する構造となるため、使用者がシート材容器１００を把持する際の手触りをよりソフトにすることができる。
より詳細には、側縁シール部６１ａと、外周側本体シール部２６ａの右側縁と、の間に第２非接合部８１が配置されているとともに、側縁シール部６１ｂと、本体シール部２６の左側縁と、の間にも第２非接合部８１が配置されている。

また、本実施形態の場合、図２に示すように、第１面状部２０ａ及び第２面状部２０ｂの各々において、側縁シール部６１と本体シール部２６との間に第２非接合部８１が配置されている。
これにより、使用者がシート材容器１００の正面側（第１面状部２０ａ側）と背面側（第２面状部２０ｂ側）とのどちらの側から把持したとしても、側縁部１２における第２非接合部８１と対応している部分が、自然に使用者の指や掌に触れるようにできる。
より詳細には、側縁シール部６１と、第１面状部２０ａ側の外周側本体シール部２６ａと、の間に第２非接合部８１が配置されているとともに、側縁シール部６１と、第２面状部２０ｂ側の外周側本体シール部２６ａと、の間にも第２非接合部８１が配置されている。

本実施形態の場合、例えば、側縁シール部６１の延在方向において互いに離間している複数の第２非接合部８１が胴部１１に形成されている。より詳細には、複数の第２非接合部８１は、例えば、胴部１１において、上下方向において互いに離間して配置されている。
これにより、胴部１１の側縁部１２が部分的に好適な柔軟性を有する構成となるため、側縁部１２の手触りをソフトにすることができる。

より詳細には、例えば、高さ方向における胴部１１の中央位置よりも上側に、側縁シール部６１と本体シール部２６とが繋がったシール連続部６４ａが配置されている。シール連続部６４ａは、側縁シール部６１と本体シール部２６とが重なった状態で繋がっている形態や、側縁シール部６１と本体シール部２６とが重ならずに繋がっている（隣接している）形態を含む。そして、シール連続部６４ａの上側と下側にそれぞれ第２非接合部８１が配置されている。これにより、シート材容器１００は、側縁部１２の一部分において相対的に柔軟な部分を有し、側縁部１２のその他の部分において相対的に硬質の部分を有する構造となる。したがって、シート材容器１００の構造的強度を十分に確保するとともに、側縁部１２の手触りを良好にすることができる。
より詳細には、第２非接合部８１は、シール連続部６４ａを基準として、上側に配置されている第２非接合部８１ａ（以下上側第２非接合部８１ａ）と、下側に配置されている第２非接合部８１ｂ（以下、下側第２非接合部８１ｂ）とを含む。上側第２非接合部８１ａの下端はシール連続部６４ａの上端と繋がっており、下側第２非接合部８１ｂの上端はシール連続部６４ａの下端と繋がっている。換言すると、上側第２非接合部８１ａは、上下方向において、シール連続部６４ａによって下側第２非接合部８１ｂと隔てられている。
シール連続部６４ａにおいて、シート材容器１００を構成するフィルム層のうち厚み方向において互いに隣接するフィルム層どうしがすべて接合されている。すなわち、シール連続部６４ａにおいては、外側フィルム層２２の一部分、内側フィルム層２３の一部分、内袋構成シート材４１の一部分、内袋構成シート材４１の他の一部分、内側フィルム層２３の他の一部分、及び、外側フィルム層２２の他の一部分が、この順に積層されて相互に接合されている。

図２に示すように、第２非接合部８１（例えば、上側第２非接合部８１ａ）は、例えば、側縁シール部６１の上端と天部周縁シール部６２との天部側交点６５よりも上側の位置から天部側交点６５よりも下側の位置に亘って連続して延在している。換言すると、第２非接合部８１は、上下方向において天部側交点６５を跨いで延在している。これにより、シート材容器１００は、天部周縁シール部６２と側縁シール部６１とが交差している部分の周囲において、相対的に柔軟な部分を有する構造となる。したがって、シート材容器１００の手触りをよりソフトにすることができる。
より詳細には、本実施形態の場合、天部側交点６５は、側縁シール部６１ａの上端と天部周縁シール部６２の右側端部との天部側交点６５ａと、側縁シール部６１ｂの上端と、天部周縁シール部６２の左側端部との天部側交点（不図示）と、を含む。
右側の天部側交点６５ａは、第１面状部側天部周縁シール部６２ａの右端と、第２面状部側天部周縁シール部６２ｂの右端と、側縁シール部６１ａの上端と、の交点である。
左側の天部側交点は、第１面状部側天部周縁シール部６２ａの左端と、第２面状部側天部周縁シール部６２ｂの左端と、側縁シール部６１ｂの上端と、の交点である。

ここで、第２非接合部８１（例えば、上側第２非接合部８１ａ）は、高さ方向における天部側交点６５の位置において、横幅が最も広くなっていることが好ましい。本実施形態において、横幅は、シート材容器１００の底部１３を水平面に載置した状態における水平方向の長さをさす。
これにより、シート材容器１００は、天部周縁シール部６２と側縁シール部６１とが交差している部分の周囲において、相対的により柔軟な部分を有する構造となる。したがって、シート材容器１００の手触りを更にソフトにすることができる。
充填部７０に充填材が封入されている状態において、図２に示すように、側面視において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における天部側交点６５の位置にて、最も広くなっていることが好ましい。また、正面視において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における天部側交点６５の位置にて、最も広くなっていることも好ましい。より好ましくは、側面視と正面視との双方において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における天部側交点６５の位置にて、最も広くなっている。

更に、図２に示すように、第２非接合部８１（下側第２非接合部８１ｂ）は、側縁シール部６１の下端と底部周縁シール部６３との交点である底部側交点６６よりも上側の位置から底部側交点６６よりも下側の位置に亘って連続して延在している。換言すると、第２非接合部８１は、上下方向において底部側交点６６を跨いで延在している。これにより、シート材容器１００は、底部周縁シール部６３と側縁シール部６１とが交差している部分の周囲において、相対的に柔軟な部分を有する構造となる。したがって、シート材容器１００の手触りをよりソフトにすることができる。
より詳細には、本実施形態の場合、底部側交点６６は、側縁シール部６１ａの下端と底部周縁シール部６３の右側端部との底部側交点６６ａと、側縁シール部６１ｂの下端と、底部周縁シール部６３の左側端部との底部側交点（不図示）と、を含む。
右側の底部側交点６６ａは、底部周縁シール部６３ａの前後方向における中央部と、側縁シール部６１ａの下端と、の交点である。
左側の底部側交点は、底部周縁シール部６３ｂの前後方向における中央部と、側縁シール部６１ｂの上端と、の交点である。

また、第２非接合部８１（例えば、下側第２非接合部８１ｂ）は、高さ方向における底部側交点６６の位置において、横幅が最も広くなっていることが好ましい。
これにより、シート材容器１００は、底部周縁シール部６３と側縁シール部６１とが交差している部分の周囲において、相対的により柔軟な部分を有する構造となる。したがって、シート材容器１００の手触りを更にソフトにすることができる。
充填部７０に充填材が封入されている状態において、図２に示すように、側面視において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における底部側交点６６の位置にて、最も広くなっていることが好ましい。また、正面視において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における底部側交点６６の位置にて、最も広くなっていることも好ましい。より好ましくは、側面視と正面視との双方において、第２非接合部８１の横幅は、高さ方向における底部側交点６６の位置にて、最も広くなっている。

よって、上側第２非接合部８１ａの中で、天部側交点６５を基準として、上側第２非接合部８１ａの下部は、側縁シール部６１の一部分と、外周側本体シール部２６ａの一部分と、によって画定されており、上側第２非接合部８１ａの上部は、天部周縁シール部６２の一部分と、外周側本体シール部２６ａの一部分と、によって画定されている。
また、下側第２非接合部８１ｂの中で、底部側交点６６を基準として、下側第２非接合部８１ｂの上部は、側縁シール部６１の一部分と、外周側本体シール部２６ａの一部分と、によって画定されており、下側第２非接合部８１ｂの下部は、底部周縁シール部６３の一部分と、外周側本体シール部２６ａの一部分と、によって画定されている。

本実施形態の場合、上述のように、第２非接合部８１は、上側第２非接合部８１ａと下側第２非接合部８１ｂとを有しており、この場合、高さ方向において、天部側交点６５の位置における上側第２非接合部８１ａの横幅と、底部側交点６６の位置における下側第２非接合部８１ｂの横幅とは、互いに同等であってもよいし、いずれか一方の横幅が他方の横幅よりも大きくてもよい。

また、シート材容器１００は、例えば、胴部１１の上端部の横方向における中央部に配置されているシール連続部６４ｂと、胴部１１の下端部の右端と左端にそれぞれ配置されているシール連続部６４ｃと、を更に有する。
シール連続部６４ｂは、例えば、胴部１１の上端部において、第１面状部２０ａ側と第２面状部２０ｂ側の各々に形成されている。シール連続部６４ｃは、例えば、胴部１１の下端部において、第１面状部２０ａ側と第２面状部２０ｂ側の各々に形成されている。
シール連続部６４ｂは、例えば、図１に示すように、天部周縁シール部６２の横方向における中央部と、対応する外周側本体シール部２６ａの一部分とが繋がって形成されている。なお、第１面状部２０ａ側に形成されているシール連続部６４ｂの横方向における中央部には、上述の接続部２４ａが形成されており、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とは互いに非接合となっている。
シール連続部６４ｃは、例えば、図２に示すように、胴部１１の第１面状部２０ａ側において、底部周縁シール部６３の前端と、対応する本体シール部２６の一部分とが繋がって形成されている。シール連続部６４ｃは、例えば、胴部１１の第２面状部２０ｂ側において、底部周縁シール部６３の後端と対応する本体シール部２６の一部分とが繋がって形成されている。

シール連続部６４ａの上側の第２非接合部８１（上側第２非接合部８１ａ）は、例えば、シール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている部分を有する。より詳細には、側縁シール部６１のうち上側第２非接合部８１ａを画定している部分と、外周側本体シール部２６ａのうち上側第２非接合部８１ａを画定している部分と、の離間距離は下方（シール連続部６４ａ）に向けて徐々に狭まっている。これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ａに加わる衝撃を軽減することができるので、シール連続部６４ａにおいて、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を良好に維持することができる。
また、上側第２非接合部８１ａは、例えば、シール連続部６４ｂに向けて徐々に幅狭となっている部分を有する。より詳細には、天部周縁シール部６２のうち上側第２非接合部８１ａを画定している部分と、外周側本体シール部２６ａのうち上側第２非接合部８１ａを画定している部分と、の離間距離は上方（シール連続部６４ｂ）に向けて徐々に狭まっている。これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ｂに加わる衝撃を軽減することができる。

第２非接合部８１は、天部側交点６５の位置からシール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている。より詳細には、上側第２非接合部８１ａは、天部側交点６５の位置からシール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている。
これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ａに加わる衝撃をより軽減することができるので、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を更に良好に維持することができる。
また、第２非接合部８１は、例えば、天部側交点６５の位置から上側に向けて徐々に幅狭になっている。より詳細には、天部側交点６５の位置からシール連続部６４ｂに向けて徐々に幅狭になっている。
これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ｂに加わる衝撃をより軽減することができるので、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を更に良好に維持することができる。

同様に、シール連続部６４ａの下側の第２非接合部８１（下側第２非接合部８１ｂ）は、例えば、シール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている部分を有する。より詳細には、側縁シール部６１のうち下側第２非接合部８１ｂを画定している部分と、外周側本体シール部２６ａのうち下側第２非接合部８１ｂを画定している部分と、の離間距離は上方（シール連続部６４ａ）に向けて徐々に狭まっている。これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ａに加わる衝撃を軽減することができるので、シール連続部６４ａにおいて、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を良好に維持することができる。

第２非接合部８１は、底部側交点６６の位置からシール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている。より詳細には、下側第２非接合部８１ｂは、底部側交点６６の位置からシール連続部６４ａに向けて徐々に幅狭になっている。
これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ａに加わる衝撃をより軽減することができるので、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を更に良好に維持することができる。
また、第２非接合部８１は、底部側交点６６の位置から下側に向けて徐々に幅狭になっている。より詳細には、下側第２非接合部８１ｂは、底部側交点６６の位置からシール連続部６４ｃに向けて徐々に幅狭になっている。
これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ｃに加わる衝撃をより軽減することができるので、互いに隣接するフィルム層どうしやそれぞれのフィルム層を構成する樹脂層どうしが接合されている状態を更に良好に維持することができる。

ここで、本実施形態の場合、例えば、充填部７０に充填材が封入されている状態において、胴部１１は裾広がりの形状に形成されている。より詳細には、胴部１１の横幅寸法は、下方に向けて徐々に僅かに拡大している。また、図２に示すように、胴部１１の前後幅寸法も、下方に向けて徐々に僅かに拡大している。
そして、シール連続部６４ａの下側の第２非接合部８１ｂの少なくとも一部分の幅寸法は、下方に向けて徐々に拡大している。より詳細には、下側の第２非接合部８１ｂは、側縁シール部６１と外周側本体シール部２６ａとによって画定されている部分と、底部周縁シール部６３と外周側本体シール部２６ａとによって画定されている部分と、を含む。下側の第２非接合部８１ｂのうち側縁シール部６１と外周側本体シール部２６ａとによって画定されている部分の幅寸法は、底部周縁シール部６３の上端に向けて徐々に拡大している。換言すると、側縁シール部６１と底部周縁シール部６３との交点の周囲において、下側第２非接合部８１ｂの形成領域が相対的に大きくなっている。
これにより、シート材容器１００が、第１シート部３１と、第２シート部３２と、底部構成シート部３８と、が密集している部分において、より柔軟性を有する構成となるため、シート材容器１００の構造的強度を向上させることができる。
また、下側第２非接合部８１ｂのうち底部周縁シール部６３と外周側本体シール部２６ａとによって画定されている部分の幅寸法は、シール連続部６４ｃに向けて徐々に縮小している。これにより、落下等によりシート材容器１００に衝撃が加わったとしても、シール連続部６４ｃに加わる衝撃を軽減することができるので、シール連続部６４ｃにおいて、互いに隣接するフィルム層どうしが接合されている状態を良好に維持することができる。

図７に示すように、例えば、底部１３の少なくとも一部の領域において、底部周縁シール部６３と本体シール部２６との間には、シート材容器１００を構成するフィルム層どうしが非接合となっている第４非接合部８４が配置されている。
これにより、底部１３の左右一対の側縁部が柔軟性を有する構造となるため、底部充填部７３が良好に所望の形状に膨張することができる。これにより、底部充填部７３を載置面に対して十分に接触させることができるため、シート材容器１００の自立性を向上させることができる。
より詳細には、第４非接合部８４は、例えば、底部１３の左右一対の側縁部の各々に形成されており、底部１３の前端部から後端部まで延びている。第４非接合部８４は、例えば、前側のシール連続部６４ｃに向けて徐々に幅狭となっているとともに、後側のシール連続部６４ｃに向けて徐々に幅狭となっている。
また、第４非接合部８４は、スカート部７５よりも内側に配置されている。
右側の第４非接合部８４は、底部周縁シール部６３ａと外周側本体シール部２６ａの一部分とによって画定されている。左側の第４非接合部８４は、底部周縁シール部６３ｂと外周側本体シール部２６ａの一部分とによって画定されている。

側縁シール部６１の延在方向における全長のうち、側縁シール部６１に沿って第２非接合部８１が配置されている領域の割合が、５０％以上である。
これにより、使用者がシート材容器１００を把持する際に、側縁シール部６１における第２非接合部８１と対応する部分が自然に使用者の指や掌に触れるようにできるので、シート材容器１００の手触りがよりソフトになる。

なお、上述の説明において、第２非接合部８１は、胴部１１の一対の側縁部１２の各々に形成されている例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、胴部１１の一対の側縁部１２のうちどちらか一方にのみ第２非接合部８１が形成されていてもよい。また、第２非接合部８１は、胴部１１の第１面状部２０ａ側と第２面状部２０ｂ側とのうちどちらか一方にのみ形成されていてもよい。

＜第１実施形態の変形例１＞
次に、図９を用いて第１実施形態の変形例１について説明する。なお、図９は、天部構成シート部３９の周辺構造の部分拡大図である。図９において、周縁シール部６０の形成領域を左上がりのハッチングで示しており、本体シール部２６の形成領域を右上がりのハッチングで示している。
本変形例に係るシート材容器１００は、以下に説明する点で、上記の第１実施形態に係るシート材容器１００と相違しており、その他の点では、上記の第１実施形態に係るシート材容器１００と同様に構成されている。

本変形例の場合、図９に示すように、例えば、天部１４の少なくとも一部の領域において、天部周縁シール部６２と本体シール部２６との間には、シート材容器１００を構成するフィルム層どうしが非接合となっている第３非接合部８３が配置されている。
第３非接合部８３は、例えば、平面視において、天部構成シート部３９の周縁部に沿って、周回状に形成されている。
上述の構成によれば、シート材容器１００は、天部１４の周縁部において好適な柔軟性を有する構造となる。これにより、例えば、使用者が天部周縁シール部６２を把持してキャップ部９０を着脱する際の手触りをソフトにすることができる。

＜第１実施形態の変形例２＞
次に、図１０（ａ）及び図１０（ｂ）を用いて第１実施形態の変形例２について説明する。なお、図１０（ａ）及び図１０（ｂ）において、胴部１１の周辺の構造を部分拡大図で示している。また、図１０（ａ）及び図１０（ｂ）において、周縁シール部６０の形成領域を左上がりのハッチングで示しており、本体シール部２６の形成領域を右上がりのハッチングで示している。
本変形例に係るシート材容器１００は、以下に説明する点で、上記の第１実施形態及び変形例１に係るシート材容器１００と相違しており、その他の点では、上記の第１実施形態及び変形例１に係るシート材容器１００と同様に構成されている。

図１０（ａ）及び図１０（ｂ）に示すように、本変形例に係る第２非接合部８１は、側縁シール部６１の一端部に隣接する位置から他端部に隣接する位置に亘って連続して延在している。
より詳細には、胴部１１は、シール連続部６４ａを有しておらず、第２非接合部８１は、側縁シール部６１の上端部に隣接する位置から下端部に隣接する位置に亘って連続して延在している。第２非接合部８１の上端は、胴部１１の上端部の横方向における中央付近まで延在しており、第２非接合部８１の下端は、スカート部７５の下縁付近まで延在している。
したがって、胴部１１の一対の側縁部１２は、上下方向における略全域に亘って好適な柔軟性を有する。これにより、一対の側縁部１２の上下方向における何れの部分においても、把持する際の手触りが良好となる。

［第２実施形態］
次に、図１１（ａ）及び図１１（ｂ）を用いて第２実施形態について説明する。
本実施形態に係るシート材容器１００は、以下に説明する点で、上記の第１実施形態に係るシート材容器１００と相違しており、その他の点では、上記の第１実施形態に係るシート材容器１００と同様に構成されている。

図１１（ａ）及び図１１（ｂ）に示すように、本実施形態の場合、シート材容器１００は、内袋４０を備えていない。そして、容器本体２０によって収容領域１７が構成されている。すなわち、周縁シール部６０（図１等参照）において、本体構成シート材２１の内側フィルム層２３の一部分どうしが接合されて内側フィルム層シール部２８ａが形成されることにより、容器本体２０が形成されるとともに収容領域１７が構成されている。換言すると、周縁シール部６０において、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが互いに接合されているとともに、内側フィルム層２３の一部分どうしが接合されている。
また、第２非接合部８１において、外側フィルム層２２と内側フィルム層２３とが互いに非接合となっている。

本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。

例えば、上記においては、シート材容器１００がポンプ部９２を有するポンプ容器である例を説明したが、シート材容器１００は、ポンプ容器以外であってもよい。例えば、シート材容器１００は、注出筒部１５ａを閉塞するキャップ（スクリューキャップなど）を有するものであってもよい。
この場合、シート材容器１００は、底部１３を有していて、吐出口が上向きの姿勢で自立する形態であってもよいし、吐出口が下向きの姿勢（倒立姿勢）で自立する形態であってもよい。

また、シート材容器１００の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等が許容される。

１１ 胴部
１２ 側縁部
１３ 底部
１４ 天部
１５ スパウト部材
１７ 収容領域
１８ 内容物
２０ 容器本体
２０ａ 第１面状部
２０ｂ 第２面状部
２１ 本体構成シート材
２２ 外側フィルム層
２３ 内側フィルム層
２４ 非接合部
２５ 延出部
２６ 本体シール部
２８ 本体周縁シール部
３１ 第１シート部
３２ 第２シート部
３８ 底部構成シート部
３９ 天部構成シート部
４０ 内袋
４０ａ 第１主面部
４０ｂ 第２主面部
４１ 内袋構成シート材
４２ 内袋シール部
４３ 内外シール部
５１ 容器構成シート材
５２、６０ 周縁シール部
６１ 側縁シール部
６２ 天部周縁シール部
６３ 底部周縁シール部
６４ａ、６４ｂ、６４ｃ シール連続部
６５ 天部側交点
６６ 底部側交点
７０ 充填部
７１ 第１胴部充填部
７２ 第２胴部充填部
７３ 底部充填部
７４ 天部充填部
７５ スカート部
８１ 第２非接合部
８１ａ 上側第２非接合部
８１ｂ 下側第２非接合部
８３ 第３非接合部
８４ 第４非接合部
９０ キャップ部
９１ 装着部
９２ ポンプ部
９３ ヘッド部
９４ 支持筒状部
９５ ノズル部
９６ 吐出口
９７ ディップチューブ
１００ シート材容器

Claims (11)

1. 内側フィルム層と外側フィルム層とを含む複数のフィルム層を積層した本体構成シート材を含む１又は複数のシート材を備えて構成されているシート材容器であって、
   内容物を収容する収容領域と、
   前記本体構成シート材により構成されており、前記収容領域を包囲している容器本体と、
   を備え、
   前記本体構成シート材は、前記内側フィルム層と前記外側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記内側フィルム層と前記外側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記内側フィルム層と前記外側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
   当該シート材容器は、前記１又は複数のシート材が折り曲げ線に沿って折り曲げられるとともに、前記１又は複数のシート材の周縁部どうしが相互に接合されている周縁シール部を有し、
   前記容器本体は胴部を有する形状に形成されており、
   前記周縁シール部は、前記胴部の一対の側縁の各々に沿って延在されている側縁シール部を含み、
   前記側縁シール部の延在方向における少なくとも一部の領域において、前記側縁シール部と前記本体シール部との間には、当該シート材容器を構成するフィルム層どうしが非接合となっている第２非接合部が配置されているシート材容器。
2. 前記側縁シール部の延在方向において互いに離間している複数の前記第２非接合部が前記胴部に形成されている請求項１に記載のシート材容器。
3. 前記容器本体は、前記胴部の上側に位置する天部と、前記胴部の下側に位置する底部とを有し、
   高さ方向における前記胴部の中央位置よりも上側に、前記側縁シール部と前記本体シール部とが繋がったシール連続部が配置されており、
   前記シール連続部の上側と下側にそれぞれ前記第２非接合部が配置されている請求項２に記載のシート材容器。
4. 前記シール連続部の上側の前記第２非接合部は、前記シール連続部に向けて徐々に幅狭になっている部分を有する請求項３に記載のシート材容器。
5. 前記シール連続部の下側の前記第２非接合部は、前記シール連続部に向けて徐々に幅狭になっている部分を有する請求項３又は４に記載のシート材容器。
6. 前記容器本体の内側に配置されている内袋を更に備え、
   前記内袋は、内袋構成シート材の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されており、
   前記第２非接合部において、前記本体構成シート材を構成するフィルム層と前記内袋構成シート材とが非接合となっている請求項１から５のいずれか一項に記載のシート材容器。
7. 前記容器本体は、前記胴部の上側に位置する天部と、前記胴部の下側に位置する底部とを有し、
   前記周縁シール部は、前記天部の周縁に沿って配置されている天部周縁シール部を含み、
   前記第２非接合部は、前記側縁シール部の上端と前記天部周縁シール部との交点である天部側交点よりも上側の位置から前記交点よりも下側の位置に亘って連続して延在している請求項１から６のいずれか一項に記載のシート材容器。
8. 前記第２非接合部は、高さ方向における前記天部側交点の位置において、横幅が最も広くなっている請求項７に記載のシート材容器。
9. 前記第２非接合部よりも下側に、前記側縁シール部と前記本体シール部とが繋がったシール連続部を有し、
   前記第２非接合部は、前記天部側交点の位置から前記シール連続部に向けて徐々に幅狭になっている請求項７又は８に記載のシート材容器。
10. 前記第２非接合部は、前記天部側交点の位置から上側に向けて徐々に幅狭になっている請求項７から９のいずれか一項に記載のシート材容器。
11. 前記充填部に充填材が封入されている請求項１から１０のいずれか一項に記載のシート材容器。

Images