JP7365222B2 - 容器 - Google Patents

容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7365222B2
JP7365222B2 JP2019225568A JP2019225568A JP7365222B2 JP 7365222 B2 JP7365222 B2 JP 7365222B2 JP 2019225568 A JP2019225568 A JP 2019225568A JP 2019225568 A JP2019225568 A JP 2019225568A JP 7365222 B2 JP7365222 B2 JP 7365222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film layer
sheet material
main body
container
outer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019225568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021095148A (ja
Inventor
貴博 大塚
大輔 児玉
雅安 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2019225568A priority Critical patent/JP7365222B2/ja
Publication of JP2021095148A publication Critical patent/JP2021095148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7365222B2 publication Critical patent/JP7365222B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

本発明は、容器に関する。
複数のフィルム層が積層され、その層間に空気などの充填材が封入された構造の容器として、例えば特許文献1には、内容物を収容する内容器と、複数のフィルム層を積層したシート材で構成されていて内容器を覆っている被覆体と、を備え、シート材は、複数のフィルム層どうしが接合しているフィルム領域と、複数のフィルム層の層間に充填材が存在している充填部とを備える容器について記載されている。
特許第6193535号公報
しかしながら、本願発明者等の検討によれば、特許文献1の容器は、リサイクルの容易性に関してなお改善の余地がある。
本発明は、リサイクルをより容易に行うことが可能な構造の容器に関する。
本発明は、外側フィルム層と内側フィルム層とを積層した本体構成シート材により構成されている容器本体と、前記容器本体の内側に配置されている内袋と、を備え、前記内袋の内部領域は、内容物を収容する収容領域であり、前記本体構成シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、少なくとも前記本体構成シート材の一部分を前記本体構成シート材の残部から分離させるための環状の分離誘導部が前記本体構成シート材に形成されている容器に関する。
また、本発明は、外側フィルム層と内側フィルム層とを積層した本体構成シート材により構成されている容器本体を備え、前記容器本体の内部領域は、内容物を収容する収容領域であり、前記本体構成シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、少なくとも前記外側フィルム層の一部分を前記外側フィルム層の残部から分離させるための環状の分離誘導部が前記外側フィルム層に形成されている容器に関する。
また、本発明は、本発明に係る容器をリサイクルする方法であって、前記分離誘導部に沿って前記本体構成シート材を破断して前記本体構成シート材の前記一部分を前記本体構成シート材の前記残部から分離させる工程と、前記本体構成シート材の前記一部分を洗浄する工程と、洗浄後の前記本体構成シート材の前記一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、を備えるリサイクル方法に関する。
また、本発明は、本発明に係る容器をリサイクルする方法であって、前記分離誘導部に沿って前記外側フィルム層を破断して前記外側フィルム層の前記一部分を前記外側フィルム層の前記残部から分離させる工程と、前記外側フィルム層の前記一部分を洗浄する工程と、洗浄後の前記外側フィルム層の前記一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、を備えるリサイクル方法に関する。
本発明によれば、分離誘導部に沿って容器を破断することによって、容器の一部分を他の部分から分離させることができるため、容器の分別とリサイクルを容易に行うことができる。
第1実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の斜視図である。 第1実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の背面図である。 第1実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の底面図である。 図2のA-A線に沿った断面図である。 本体構成シート材の内側フィルム層と外側フィルム層とを示す分解斜視図である。 内袋構成シート材と本体構成シート材とを示す分解斜視図である。 相互に積層された内袋構成シート材と本体構成シート材とを有する容器構成シート材を示す平面図である。 図7のA部の拡大図である。 本体構成シート材の一部分を分離させることにより得られた分離片を示す平面図である。 本体構成シート材に形成されているミシン目の一例を示す断面図である。 図11(a)は第2実施形態に係る容器を構成する容器構成シート材の一部分を示す平面図であり、図11(b)は第2実施形態に係る容器の本体構成シート材の一部分を分離させることにより得られた分離片を示す平面図である。 第3実施形態に係る容器を構成する本体構成シート材の内側フィルム層と外側フィルム層とを示す分解斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図10を用いて第1実施形態を説明する。
本実施形態に係る容器100は、内側フィルム層23と外側フィルム層22とを積層した本体構成シート材21(図5)により構成されている容器本体20(図1~図4)と、容器本体20の内側に配置されている内袋40(図4)と、を備えている。内袋40の内部領域は、内容物18を収容する収容領域17(図2、図4)である。
本体構成シート材21は、内側フィルム層23と外側フィルム層22との接合部である本体シール部26(図6)と、内側フィルム層23と外側フィルム層22とが部分的に非接合とされた非接合部24(図6)と、を有するとともに、非接合部24における内側フィルム層23と外側フィルム層22との層間に充填材を封入可能な充填部60(図1~図4)を有する。充填部60に封入されている充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
少なくとも本体構成シート材21の一部分を本体構成シート材21の残部から分離させるための環状の分離誘導部91が本体構成シート材21に形成されている。
本実施形態によれば、環状の分離誘導部91に沿って容器100を破断し、容器100の一部分を他の部分から分離させることができるため、容器100の分別とリサイクルを容易に行うことができる。すなわち本実施形態の場合、分離誘導部91に沿って本体構成シート材21を破断し、本体構成シート材21の一部分(図9に示す分離片21b)を本体構成シート材21の残部から分離させることができる。
ここで、分離誘導部91は、本実施形態の場合、ミシン目である。
ただし、本発明は、この例に限らず、本体構成シート材21が易開封フィルムを含むとともに分離誘導部91が本体構成シート材21に形成された破断案内線であってもよい。破断案内線は、例えば、ハーフカット溝とすることができる。一例として、本体構成シート材21が難開封フィルムと易開封フィルムとを含み、難開封フィルムに破断案内線と切り込み(破断の開始部)とが形成されており、この切り込みから破断を開始して本体構成シート材21を破断案内線に沿って破断すると、破断が易開封フィルムに進展して易開封フィルムが破断する構成が挙げられる。ただし、破断案内線は易開封フィルムに形成されていてもよい。
また、本体構成シート材21にティアテープやストリングが設けられることによって分離誘導部91が形成されていてもよい。ティアテープやストリングは、破断案内線を設けることなく容易に分離を可能にすることができる。ストリングは糸又は帯状の紐である。ティアテープやストリングは、例えばフィルムの積層間に埋没させる。本体構成シート材21の一部分を分離させる場合は、ティアテープやストリングを引き上げることによって、フィルムに亀裂を生じさせることができる。
分離誘導部91は、充填部60となっている非接合部24を避けた位置に配置されている。
分離誘導部91は、分離片21bを取り囲む環状に形成されている。分離誘導部91が環状であるとは、分離誘導部91が閉じた環状であることに限らず、分離誘導部91は(C環状などの)開環状であってもよい。
本発明において、容器の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて載置することを想定した形態であっても良い。本実施形態の場合、容器100は、底部としての底マチ13(図2、図3)を有しており、底マチ13が水平な載置面に載置された状態で自立可能な自立容器である。
本実施形態において、容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、容器100を図1及び図2のように自立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、容器100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
容器100の正面側(図2における紙面の奥側)を前方、容器100の背面側(図2における手前側)を後方といい、容器100の正面に向かって左側(図2における右側)を左方、容器100の正面に向かって右側(図2における左側)を右方という。また、容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
本発明において、内容物18の種類は、特に限定されない。内容物18としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物18は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物18は、例えば、液体である。
内容物18が液体の場合には、内容物18の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV-10又はビスコメーターTVB-10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
本実施形態の場合、容器本体20は、胴部11と、胴部11の上側に配置されている天マチ14と、胴部11の下側に配置されている底マチ13と、を有する袋状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、容器本体20は、天マチ14を有していなくてもよく、また、底マチ13を有していなくてもよい。
容器本体20は、収容領域17を包囲している(本実施形態の場合、内袋40を包囲している)。容器本体20は容器100の外殻を構成している。以下では、容器本体20の胴部11、天マチ14及び底マチ13のことを、容器100の胴部11、天マチ14及び底マチ13と称する場合がある。
容器100は、更に、天マチ14から上方に突出している円筒状の口頸部を備えている。口頸部は、後述するスパウト部材15の注出筒部15aによって構成されている。
胴部11の正面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、図2に示すように、横幅寸法が略一定の縦長形状となっており、胴部11の上縁は上方に向けて凸の弧状に形成されている。
図4に示すように、胴部11は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a(前側のパネル)及び第2主面部20b(後側のパネル)を有する。第1主面部20aは正面側に位置しており、第2主面部20bは背面側に位置している(図1、図2も参照)。
容器本体20は、本体構成シート材21(図5、図6参照)を折り曲げて当該本体構成シート材21の周縁部どうしを相互に接合(本実施形態の場合、内袋構成シート材41を介して相互に接合)することによって構成されている。
本実施形態の場合、内袋40は、内袋構成シート材41(図6参照)の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されている(図4参照)。すなわち、内袋構成シート材41を折り曲げて当該内袋構成シート材41の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋40が構成されている。内袋40は、容器本体20によって覆われている。内袋40は、当該内袋40の内部に収容領域17を有する。
ただし、本発明において、収容領域17を画定する内容器が容器本体20の内側に配置されている場合に、その内容器は、シート材により構成された内袋40に限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。
内袋40の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋40は容器本体20と同様の形状に形成されている。
内袋40は、収容領域17を間に挟んで正面側に位置する第1主面部40aと背面側に位置する第2主面部40bとを有する。
容器100は、例えば、天マチ14を貫通して設けられているスパウト部材15と、スパウト部材15に装着(例えば着脱可能に装着)されているキャップ部70と、を備えている。
より詳細には、スパウト部材15は、例えば、図2に示すように、内容物18を通過させる筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端(下端)において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において、胴部11の天マチ14に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。
キャップ部70は、例えば、注出筒部15aに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である装着部71と、装着部71に固定されているポンプ部72と、ポンプ部72から下方に延出しているディップチューブ77と、ポンプ部72に対して昇降可能にポンプ部72に保持されているヘッド部73と、を備えている。
ヘッド部73は、例えば、ポンプ部72から上方に突出している支持筒部74と、当該ヘッド部73の上端部から水平に突出しているノズル部75と、を有し、ノズル部75の先端には内容物18を吐出する吐出口76が形成されている。
ヘッド部73がポンプ部72に対して押し込まれる(押下される)と、ポンプ部72の働きによって内容物18が吐出口76から吐出されるようになっている。
本実施形態の場合、充填部60は、図1~図4に示すように、例えば、第1主面部20aの周縁部に沿って周回状に形成されている第1充填部61と、第2主面部20bの周縁部に沿って周回状に形成されている第2充填部62と、底マチ13の周縁部に沿って周回状に形成されている第3充填部63と、天マチ14において注出筒部15aの周囲に周回状に形成されている第4充填部64と、を含んでいる。
第1充填部61の下縁は第3充填部63の前縁と繋がっており、第2充填部62の下縁は第3充填部63の後縁と繋がっており、第1充填部61の上端部の横幅方向における中央部は第4充填部64の前端部の横幅方向における中央部と繋がっている。
容器100は、このような構造の充填部60を備えていることによって、容器本体20のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
本実施形態の場合、充填部60の全体が一繋がりに形成されている。ここで、第1充填部61と第4充填部64との接続部65は、括れている。すなわち、非接合部24において接続部65となる部分である接続部24a(図6、図7)は、括れている。
なお、本発明において、容器100は、互いに独立した複数の充填部60を備えていても良い。
図5及び図6に示すように、本体構成シート材21は、容器本体20の外面側を構成する外側フィルム層22と、容器本体20の内面側を構成する内側フィルム層23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、本体構成シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、本体構成シート材21は、外側フィルム層22及び内側フィルム層23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに同形状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム層22は内側フィルム層23よりも大きい形状であることが好ましい。
外側フィルム層22及び内側フィルム層23には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通孔が形成されている。
本体構成シート材21には、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが部分的に非接合とされた非接合部24(図6)が形成されている。例えば、外側フィルム層22又は内側フィルム層23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合を抑制できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。非接合処理が施された範囲が非接合部24となる。非接合部24に充填材が封入されることによって、充填部60が形成されるようになっている。
充填部60は、必ずしも非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部24の一部に形成されていてもよい。
図5では、外側フィルム層22及び内側フィルム層23において、充填部60となる非接合部24になる領域と、それ以外の領域と、の境界線を二点鎖線で示している。
図6及び図7では、本体構成シート材21において、非接合部24を画定するために外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されている領域、すなわち本体シール部26の形成領域には、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
更に、図6では、本体構成シート材21の周縁部のシール領域と、それ以外の領域と、の境界線であるシール境界線21cを二点鎖線で示している。本実施形態の場合、本体構成シート材21のシール境界線21cよりも外側の領域においては、製袋の際に、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されるとともに、内側フィルム層23と内袋構成シート材41とが相互に接合される。
外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
本実施形態の場合、分離誘導部91が本体構成シート材21にのみ形成されている。すなわち、内袋構成シート材41には分離誘導部91が形成されていない。
本実施形態の場合、分離誘導部91はミシン目である。このミシン目は、図5に示すように、外側フィルム層22に形成されている第1ミシン目91aと、第1ミシン目91aに沿って内側フィルム層23に形成されている第2ミシン目91bと、を含んで構成されている。すなわち、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが積層された本体構成シート材21が形成された状態では、第1ミシン目91aと第2ミシン目91bとが相互に重なっている。
ここで、図10は、本体構成シート材21を分離誘導部91に沿って厚み方向に切断したときの形状を模式的に示す断面図である。
図10に示すように、第1ミシン目91aを構成する各スリット91cと、第2ミシン目91bを構成する各スリット91dと、が、ミシン目(分離誘導部91)の延在方向において互いにずれた位置に配置されていることが好ましい。
このようにすることによって、本体構成シート材21のシール性を十分に確保できるので、例えば、容器本体20に水がかかった場合などにおいて、水が容器本体20の内部に浸入してしまうことを抑制することができる。
より詳細には、スリット91cとスリット91dとは、分離誘導部91の延在方向において交互に配置されていることが好ましい。
なお、本体構成シート材21にミシン目(分離誘導部91)を形成するタイミングは、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合される前であってもよいし、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されて本体構成シート材21が形成された後であってもよい。
更に、図2、図5、図6及び図7に示すように、本体構成シート材21の外側フィルム層22及び内側フィルム層23には、容器本体20と内袋40との間に空気(外気)を取り込むための空気取込穴96、97が形成されている。空気取込穴96は外側フィルム層22に形成されており、空気取込穴97は内側フィルム層23に形成されており、空気取込穴96と空気取込穴97とは、例えば互いに異なる位置に配置されている。一例として、図2に示すように、空気取込穴96は、容器本体20の第2主面部20bの下部に配置されており、空気取込穴97は、容器本体20の第2主面部20bの上部に配置されている。
本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の各々は、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。また、内袋構成シート材41も、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。
本体構成シート材21は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂層を含んでいることが好ましい。
本体構成シート材21の外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する樹脂層の材料は、特に限定されないが、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのポリエチレン系材料、または延伸ポリプロピレン(OPP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、アイソタクチックPP、シンジオタクチックPP、アタクチックPP、ランダムPP、ブロックPPなどのポリプロピレン系材料、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、非晶性ポリエチレンテレフタレート(非晶性PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)などのポリエステル系材料、または延伸ナイロン(ONy)、未延伸ナイロン(CNy)、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、MXD6などのポリアミド系材料のいずれかであるのがより好ましく、これらのうち上記ポリエチレン系材料であるのが特に好ましい。
外側フィルム層22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層の4つの樹脂層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、容器本体20の外面を構成する。第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、容器本体20に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに容器本体20の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、容器本体20にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、容器本体20の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム層23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の層構造としては、外側フィルム層22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム層23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、外側フィルム層22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の第4層の主な機能としては、内袋構成シート材41とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
リサイクル性の観点から、外側フィルム層22及び/又は内側フィルム層23は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂の単層又は積層で構成されることが好ましい。
ただし、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
内袋40を構成する内袋構成シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、本体構成シート材21とのヒートシール性(内側フィルム層23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内袋構成シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
図6及び図7に示すように本体構成シート材21に内袋構成シート材41が積層され、図7に示すように内側フィルム層23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とが相互に接合されるとともに、外側フィルム層22の周縁部と内側フィルム層23の周縁部とが相互に接合されている。これにより、本体構成シート材21と内袋構成シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。
ここで、容器構成シート材51の周縁部のシール部を周縁シール部52と称する。周縁シール部52は、内側フィルム層23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とのシール部(以下、内外シール部43)と、外側フィルム層22の周縁部と内側フィルム層23の周縁部とのシール部(以下、本体シール部28)と、を含む。
図7において、周縁シール部52の形成領域には、左上がりのハッチングを付している。また、図7において、周縁シール部52の形成領域と本体シール部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
周縁シール部52を形成する手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
図7に示すように、本体構成シート材21は、例えば、第1主面部20aを構成する部分である第1シート部31と、第2主面部20bを構成する部分である第2シート部32と、底マチ13を構成する部分である底マチ構成シート部38と、天マチ14を構成する部分である天マチ構成シート部39と、チューブ状の延出部25と、を有する。延出部25は、例えば、第2シート部32から外方に延出している。
天マチ構成シート部39には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
本実施形態の場合、非接合部24は、容器100の充填部60の形状と対応する形状に形成されている。
本実施形態の場合、内袋構成シート材41は、本体構成シート材21における延出部25を除く部分と同形状に形成されている。
なお、図6では、内袋構成シート材41のシール境界線41aを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線41aは、内袋構成シート材41が本体構成シート材21と接合(シール)される領域と内袋構成シート材41における他の領域との境界線であるとともに、容器構成シート材51を用いて容器100が形成される際に内袋構成シート材41どうしが接合される領域と内袋構成シート材41における他の領域との境界線である。
本実施形態の場合、シール境界線41aの位置とシール境界線21cの位置とは互いに対応している(互いに重なっている)。
内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なる部分には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41bが形成されている。
スパウト部材15の板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において天マチ構成シート部39と重なっている部分の内面に対して接合されており、挿通穴41bの周縁は内袋構成シート材41と本体構成シート材21と板状部15bが接合されている周縁シール部52となっている。注出筒部15aは、内袋構成シート材41の挿通穴41b及び天マチ構成シート部39の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
容器構成シート材51が、図7に示す折り曲げ線81、折り曲げ線82及び折り曲げ線84においてそれぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線83及び折り曲げ線85においてそれぞれ山折りされた状態で、容器構成シート材51の周縁部どうし(内袋構成シート材41どうし)が接合されることによって、容器構成シート材51が二重構造の袋状に形成される。ここで、谷折りとは、図7における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図7における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
すなわち、内袋構成シート材41の縁部どうしが接合されて内袋シール部42(図1参照)が形成されることにより、内袋構成シート材41によって内袋40が形成されるとともに、内袋40を覆う袋状の容器本体20が形成される。
内袋構成シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
本実施形態の場合、本体シール部28、内袋シール部42及び内外シール部43は、互いに対応する位置(互いに重なる位置)に配置されている。本体シール部28、内袋シール部42及び内外シール部43の総称を周縁シール部19とする(周縁シール部19は、本体シール部28、内袋シール部42及び内外シール部43を含む)。なお、挿通穴41bの周縁において、内袋構成シート材41と本体構成シート材21と板状部15bが接合されている部位も、周縁シール部19の一部分である。
第1シート部31において、折り曲げ線85よりも天マチ構成シート部39側の部分は、第1重複部31aである。第1重複部31aは、非接合部24に充填材が充填される前の状態では、天マチ構成シート部39における一方の半部と重なって配置されている。
第2シート部32において、折り曲げ線86よりも底マチ構成シート部38から遠い側に位置する部分は、第2重複部32aである。第2重複部32aは、非接合部24に充填材が充填される前の状態では、天マチ構成シート部39における他方の半部と重なって配置されている。
容器構成シート材51が二重の袋状に形成され、容器が得られる。容器は、例えば、延出部25に形成されている注入口27(図7)から非接合部24に充填材が注入され、その後、延出部25の基端側に連接する部位において非接合部24が封止される。これにより、非接合部24(充填部60)に充填材が封入される。
なお、充填部60の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
すなわち、充填材を封入可能な充填部とは、外側フィルム層22と内側フィルム層23との層間に位置し、10kPa以上500kPa以下程度の圧力で充填材が封入されたときに密閉性を保持することが可能な空間をいう。
充填部60の形成後、例えば、延出部25は切除される。
こうして、充填材が封入された容器100が得られる。ただし、充填材が封入された容器100の状態でも延出部25が残留していてもよい。
容器100の作製後、スパウト部材15の注出筒部15aを通して収容領域17に内容物18を充填した後で、スパウト部材15にキャップ部70が装着されることによって、収容領域17に内容物18が封入された容器100が得られる。
ここで、分離誘導部91は、図7に示すように、内袋構成シート材41の周縁部と本体構成シート材21の周縁部との接合部である内外シール部43よりも内側に配置されている。
このため、内外シール部43の形成時に、ミシン目である分離誘導部91を構成するスリット(スリット91c、91d)が塞がってしまうことを抑制できる。
より詳細には、本体シール部26と、内外シール部43と、の間にクリアランスが存在しており、このクリアランスに分離誘導部91の少なくとも一部分が配置されている。
一例として、分離誘導部91は、内外シール部43の内縁から一定距離(例えば2mm程度)内側に離れた位置において、内外シール部43に沿って延在していることが好ましい。
ただし、分離誘導部91は、内袋構成シート材41の周縁部における一部分どうしの接合部である内袋シール部42よりも内側に配置されていてもよい。また、本体シール部26と、内袋シール部42と、の間にクリアランスが存在しており、このクリアランスに分離誘導部91の少なくとも一部分が配置されていてもよい。
なお、本実施形態の場合、内袋シール部42の形成領域と内外シール部43の形成領域とが一致しているが、本発明は、この例に限らず、内袋シール部42の形成領域は、内外シール部43よりも内側に配置されていてもよい。
分離誘導部91は、非接合部24を画定する本体シール部26から離間していることが好ましいが、本実施形態のように容器100が内袋40を有する場合、本体シール部26に接していたり、本体シール部26に重なっていたりしてもよい。
本実施形態の場合、容器100は、分離誘導部91の近傍または分離誘導部91に沿って切り込み92(図7、図8)を有する。この切り込み92は、例えば、スリットであることが挙げられる。一例として、図8に示すように、分離誘導部91の一部分の延長上に、切り込み92を構成するスリットが配置されており、このスリットの延長上に、分離誘導部91の他の一部分が配置されている。
本体構成シート材21の一部分を分離させる際には、例えば、切り込み92に指を入れれて本体構成シート材21を摘まみ、本体構成シート材21を容器100の外方に持ち上げることによって、容易に分離誘導部91に沿って本体構成シート材21を破断することができる。
また、本体構成シート材21の周縁部の一部分が内袋構成シート材41に対して非接合とされた(内袋構成シート材41から浮いている)構成となっていて、その非接合となっている本体構成シート材21の縁から分離誘導部91に向かうスリット又はノッチからなる切り込み92であってもよい。
本実施形態の場合、容器本体20の第1主面部20a、底マチ13及び第2主面部20bに亘って一繋がりの環状の分離誘導部91が形成されている(図5、図6参照)。
図9に示すように、分離片21bは、例えば、第1主面部20aの周縁部を除く部分と、底マチ13の周縁部を除く部分と、第2主面部20bの周縁部を除く部分と、を一繋がりに有する形状となる。
このように、本実施形態の場合、容器本体20は、胴部11と底マチ13(底部)とを有し、胴部11及び底マチ13に亘って一繋がりの分離誘導部91が形成されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、胴部11と天マチ14(天部)とに亘って一繋がりの分離誘導部91が形成されていてもよいし、天マチ14、胴部11及び底マチ13に亘って一繋がりの分離誘導部91が形成されていてもよい。すなわち、容器本体20は、胴部11と、底部又は天部の少なくとも一方と、を有し、胴部11、底部及び天部の少なくとも2箇所に亘って一繋がりの分離誘導部91が形成されている。また、例えば、底マチを有さず天マチを有するタイプの容器本体を有する容器の場合に、第1主面部と第2主面部とに亘って(2箇所に亘って)一繋がりの分離誘導部が形成されていてもよい。
また、容器100には、リサイクルを目的とした分離が可能である旨の表示が付されていることが好ましい。
本実施形態の場合、例えば、図2に示すように、容器本体20の外面(例えば第2主面部20bの外面)に、「廃棄時に分離して下さい」との表示95が付されている。
なお、このような表示95は、この例に限らず、例えば、「ここから外側容器を分離し、リサイクルしてください」といったものや、「リサイクルできる容器です」といったものであってもよい。
さらに、容器100には、例えば、「樹脂量がX%少なく、環境に良い容器です」といった表示が付されていてもよい。
次に、本実施形態に係るリサイクル方法について説明する。
本実施形態に係るリサイクル方法は、本実施形態に係る容器100をリサイクルする方法であって、分離誘導部91に沿って本体構成シート材21を破断して本体構成シート材21の一部分(分離片21b)を本体構成シート材21の残部から分離させる工程と、本体構成シート材21の一部分を洗浄する工程と、洗浄後の本体構成シート材21の一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、を備える。
ここで、本体構成シート材21の一部分を洗浄してから細断することにより細断物を生成し、その細断物を用いて再生樹脂を形成してもよいし、本体構成シート材21の一部分を細断せずに洗浄して、そのまま溶融などして再生樹脂を形成してもよい。
再生樹脂としては、再び本体構成シート材21(外側フィルム層22や内側フィルム層23)を形成することが挙げられる。
例えば、使用者は、容器100内の内容物18を使い切った後、切り込み92を起点として分離誘導部91に沿って本体構成シート材21を破断し、分離片21bを分離させる。ここで、内袋40には内容物18が付着しているが、内袋40は、本体構成シート材21の残部(分離片21b以外の部分)とシールされて一体化している。分離片21bを本体構成シート材21の残部から分離させることによって、容器100において内容物18が付着している部分と、内容物18が付着していない分離片21bとを分別してリサイクルすることができる。
ここで、図1に示すように、例えば、第1主面部20aの上端部において、分離誘導部91の端部は、接続部65(接続部24a)に向かって延びており、分離誘導部91の端部の延長上に接続部65が配置されている。このため、分離誘導部91に沿って本体構成シート材21を破断した後、引き続き、本体構成シート材21において接続部65と対応する部分を引き千切ることによって、接続部65を破り、充填部60から充填材(例えば空気)を排出させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図11(a)及び図11(b)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、図11(a)に示すように、分離誘導部91は、本体構成シート材21において天マチ14を構成する部分にも形成されている。すなわち、容器本体20の天マチ14、第1主面部20a、底マチ13及び第2主面部20bに亘って一繋がりの環状の分離誘導部91が形成されている。このため、分離片21bは、図11(b)に示すように、第1主面部20aの一部分と、第2主面部20bの一部分と、底マチ13の一部分と、天マチ14の一部分と、を含む形状となる。
より詳細には、例えば、分離誘導部91としては、上述の一繋がりの分離誘導部91の他に、挿通穴21aの周囲に形成されている環状のものも含まれている。このため、注出筒部15aの周囲を囲む環状に天マチ14を破断して、分離片21bを分離させることができる。ここで、挿通穴21a及び41bの周囲には、外側フィルム層22と内側フィルム層23とを接合している環状の本体シール部26が形成されているとともに、内袋構成シート材41どうしを接合している環状の内袋シール部42が形成されている。図11では、内袋シール部42は未形成のため図示していないが、内袋シール部42の形成領域は、周縁シール部52の形成領域と一致して(重なって)いる。例えば、当該環状の内袋シール部42の形成領域の内縁は、当該環状の本体シール部26の内縁と一致して(重なって)いるが、当該環状の内袋シール部42の形成領域の外縁は、当該環状の本体シール部26の外縁よりも内側に位置している。つまり、環状の内袋シール部42の形成領域は、例えば、環状の本体シール部26の形成領域よりも一回り小さい。
そして、挿通穴21aの周囲の分離誘導部91は、環状の本体シール部26の形成領域であって、且つ、環状の内袋シール部42の非形成領域に、環状に形成されている。すなわち、挿通穴21aの周囲の環状の分離誘導部91は、環状の内袋シール部42の周囲を取り囲んでいる。
〔第3実施形態〕
次に、図12を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、容器100は、内袋40を備えていない。そして、容器本体20によって収容領域17が構成されている。すなわち、周縁シール部19(図1等参照)において、本体構成シート材21の内側フィルム層23の一部分どうしが接合されることによって、容器本体20が形成されるとともに収容領域17が構成されている。
本実施形態の場合は、内側フィルム層23には内容物18が付着する。
本実施形態の場合、分離誘導部91は、例えば、図12に示すように、外側フィルム層22において第1主面部20aを構成する部分であって第1充填部61の内側に位置する部分、外側フィルム層22において第2主面部20bを構成する部分であって第2充填部62の内側に位置する部分、及び、外側フィルム層22において底マチ13を構成する部分であって第3充填部63の内側に位置する部分に、それぞれ本体シール部26に沿って環状に形成されている(図12参照)。
このように、本実施形態に係る容器100は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とを積層した本体構成シート材21により構成されている容器本体20を備え、容器本体20の内部領域は内容物18を収容する収容領域17であり、本体構成シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合部である本体シール部26と、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが部分的に非接合とされた非接合部24と、を有するとともに、非接合部24における外側フィルム層22と内側フィルム層23との層間に充填材を封入可能な充填部60を有する。
そして、少なくとも外側フィルム層22の一部分を外側フィルム層22の残部から分離させるための環状の分離誘導部91が外側フィルム層22に形成されている。
本実施形態の場合、分離誘導部91が外側フィルム層22にのみ形成されている。すなわち、内側フィルム層23には分離誘導部91が形成されていない。
また、外側フィルム層22は、分離誘導部91に向かう切り込み92を有することが好ましい。切り込み92は、例えば、分離誘導部91よりも内側(分離誘導部91に囲まれた領域)に配置されている。
本実施形態の場合、本体構成シート材21の少なくとも外側フィルム層22が、上述のようなポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂層を含んで構成されている。
リサイクル性の観点から、本体構成シート材21の少なくとも外側フィルム層22が、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂の単層又は積層で構成されることが好ましい。
本実施形態の場合、例えば、分離誘導部91がミシン目であるか、又は、少なくとも外側フィルム層22が易開封フィルムであるとともに分離誘導部91が当該易開封フィルムに形成された破断案内線である。
本実施形態の場合も、容器100には、リサイクルを目的とした分離が可能である旨の表示が付されていることが好ましい。
本実施形態に係るリサイクル方法は、本実施形態に係る容器100をリサイクルする方法であって、分離誘導部91に沿って外側フィルム層22を破断して外側フィルム層22の一部分を外側フィルム層22の残部から分離させる工程と、外側フィルム層22の一部分を洗浄する工程と、洗浄後の外側フィルム層22の一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、を備える。
ここで、外側フィルム層22の一部分を洗浄してから細断することにより細断物を生成し、その細断物を用いて再生樹脂を形成してもよいし、外側フィルム層22の一部分を細断せずに洗浄して、そのまま溶融などして再生樹脂を形成してもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、容器100がポンプ部72を有するポンプ容器である例を説明したが、容器100は、ポンプ容器以外であってもよい。例えば、容器100は、注出筒部15aを閉塞するキャップ(スクリューキャップなど)を有するものであってもよい。この場合、容器100を傾倒又は倒立させることによって内容物18が自重で吐出されるようになっていてもよいし、スクイズ操作により内容物18が吐出されるようになっていてもよい。
更には、容器100は、口頸部などの口部を有していないタイプ(例えばスパウト部材15を備えていないタイプ)のものであってもよい。例えば、容器100は、いわゆるピロータイプの容器などであってもよい。
また、容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等が許容される。
11 胴部
13 底マチ
14 天マチ
17 収容領域
18 内容物
19 周縁シール部
20 容器本体
21 本体構成シート材
21b 分離片
22 外側フィルム層
23 内側フィルム層
24 非接合部
26、28 本体シール部
40 内袋
41 内袋構成シート材
42 内袋シール部
43 内外シール部
51 容器構成シート材
52 周縁シール部
60 充填部
91 分離誘導部
91a 第1ミシン目
91b 第2ミシン目
91c スリット
91d スリット
92 切り込み
95 表示
100 容器

Claims (12)

  1. 外側フィルム層と内側フィルム層とを積層した本体構成シート材により構成されている容器本体と、
    前記容器本体の内側に配置されている内袋と、
    を備え、
    前記内袋の内部領域は、内容物を収容する収容領域であり、
    前記本体構成シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    少なくとも前記本体構成シート材の一部分を前記本体構成シート材の残部から分離させるための環状の分離誘導部が前記本体構成シート材に形成されており、
    前記容器本体は、胴部と、前記胴部の下側に配置されている底部または前記胴部の上側に配置されている天部の少なくとも一方と、を有し、
    前記環状の分離誘導部は、前記胴部と、前記底部または前記天部の少なくとも一方と、に亘って一繋がりである容器。
  2. 前記環状の分離誘導部が前記本体構成シート材にのみ形成されている請求項1に記載の容器。
  3. 前記内袋は、内袋構成シート材の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されており、
    前記分離誘導部は、前記内袋構成シート材の周縁部と前記本体構成シート材の周縁部との接合部である内外シール部よりも内側に配置されているか、又は、前記内袋構成シート材の周縁部における一部分どうしの接合部である内袋シール部よりも内側に配置されている請求項1又は2に記載の容器。
  4. 前記本体シール部と、前記内外シール部又は前記内袋シール部と、の間にクリアランスが存在しており、前記クリアランスに前記分離誘導部の少なくとも一部分が配置されている請求項3に記載の容器。
  5. 前記分離誘導部がミシン目であるか、
    又は、
    前記本体構成シート材が易開封フィルムを含むとともに前記分離誘導部が前記本体構成シート材に形成された破断案内線である請求項1から4のいずれか一項に記載の容器。
  6. 前記胴部は、前記収容領域を間に挟んで互いに対向している第1主面部及び第2主面部を有し、
    前記環状の分離誘導部は、前記底部を介して、前記第1主面部と前記第2主面部との両方に亘って一繋がりである請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
  7. 外側フィルム層と内側フィルム層とを積層した本体構成シート材により構成されている容器本体と、
    前記容器本体の内側に配置されている内袋と、
    を備え、
    前記内袋の内部領域は、内容物を収容する収容領域であり、
    前記本体構成シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    少なくとも前記本体構成シート材の一部分を前記本体構成シート材の残部から分離させるための環状の分離誘導部が前記本体構成シート材に形成されており、
    前記分離誘導部がミシン目であり、
    前記ミシン目は、前記外側フィルム層に形成されている第1ミシン目と、前記第1ミシン目に沿って前記内側フィルム層に形成されている第2ミシン目と、を含んで構成されており、
    前記第1ミシン目を構成する各スリットと、前記第2ミシン目を構成する各スリットと、が、前記ミシン目の延在方向において互いにずれた位置に配置されている容器。
  8. 外側フィルム層と内側フィルム層とを積層した本体構成シート材により構成されている容器本体を備え、
    前記容器本体の内部領域は、内容物を収容する収容領域であり、
    前記本体構成シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との接合部である本体シール部と、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    少なくとも前記外側フィルム層の一部分を前記外側フィルム層の残部から分離させるための環状の分離誘導部が前記外側フィルム層に形成されており、
    前記容器本体は、胴部と、前記胴部の下側に配置されている底部と、を有し、
    前記胴部と前記底部との各々に前記充填部が形成されており、
    前記胴部と前記底部との各々において、前記充填部に囲まれた領域に、前記環状の分離誘導部が形成されている容器。
  9. 前記分離誘導部がミシン目であるか、
    又は、
    少なくとも前記外側フィルム層が易開封フィルムであるとともに前記分離誘導部が当該易開封フィルムに形成された破断案内線である請求項に記載の容器。
  10. 前記充填部に前記充填材が封入されている、請求項1からのいずれか一項に記載の容器。
  11. 請求項1からのいずれか一項に記載の容器をリサイクルする方法であって、
    前記分離誘導部に沿って前記本体構成シート材を破断して前記本体構成シート材の前記一部分を前記本体構成シート材の前記残部から分離させる工程と、
    前記本体構成シート材の前記一部分を洗浄する工程と、
    洗浄後の前記本体構成シート材の前記一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、
    を備えるリサイクル方法。
  12. 請求項又はに記載の容器をリサイクルする方法であって、
    前記分離誘導部に沿って前記外側フィルム層を破断して前記外側フィルム層の前記一部分を前記外側フィルム層の前記残部から分離させる工程と、
    前記外側フィルム層の前記一部分を洗浄する工程と、
    洗浄後の前記外側フィルム層の前記一部分を用いて再生樹脂を形成する工程と、
    を備えるリサイクル方法。
JP2019225568A 2019-12-13 2019-12-13 容器 Active JP7365222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019225568A JP7365222B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019225568A JP7365222B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021095148A JP2021095148A (ja) 2021-06-24
JP7365222B2 true JP7365222B2 (ja) 2023-10-19

Family

ID=76430414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019225568A Active JP7365222B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7365222B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103879630A (zh) 2014-04-18 2014-06-25 江苏东方印务有限公司 一种具有双行裁缝线的包装盒
US20180009587A1 (en) 2016-07-06 2018-01-11 Nestec S.A. Recyclable flexible pouch and methods of producing and using same
JP2018144886A (ja) 2017-07-31 2018-09-20 花王株式会社 シート材容器
JP2019202789A (ja) 2018-05-21 2019-11-28 花王株式会社 シート材容器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103879630A (zh) 2014-04-18 2014-06-25 江苏东方印务有限公司 一种具有双行裁缝线的包装盒
US20180009587A1 (en) 2016-07-06 2018-01-11 Nestec S.A. Recyclable flexible pouch and methods of producing and using same
JP2018144886A (ja) 2017-07-31 2018-09-20 花王株式会社 シート材容器
JP2019202789A (ja) 2018-05-21 2019-11-28 花王株式会社 シート材容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021095148A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6588497B2 (ja) シート材容器
JP6186547B1 (ja) シート材容器
TWI601669B (zh) Bags
JP6803306B2 (ja) 容器
JP7212493B2 (ja) 容器用シート
JP2018144885A (ja) シート材容器
JP7075827B2 (ja) シート材容器
JP7288139B2 (ja) シート材容器
JP5002908B2 (ja) 包装体
JP7365222B2 (ja) 容器
JP7350154B2 (ja) 容器
JP7360535B2 (ja) シート材容器
WO2021181690A1 (ja) 容器
US20230382622A1 (en) Sheet member container
WO2023037474A1 (ja) シート材容器
WO2021224995A1 (ja) シート材容器の製造方法
JP2022180794A (ja) シート材容器
JP7164388B2 (ja) シート材容器
JP2023039709A (ja) シート材容器
JP2021155062A (ja) 容器
JP2021176765A (ja) シート材容器の製造方法
JP2022189636A (ja) スタンディングパウチ
JP2023096332A (ja) 容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231006

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7365222

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151