JP2021155062A - 容器 - Google Patents

容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2021155062A
JP2021155062A JP2020055758A JP2020055758A JP2021155062A JP 2021155062 A JP2021155062 A JP 2021155062A JP 2020055758 A JP2020055758 A JP 2020055758A JP 2020055758 A JP2020055758 A JP 2020055758A JP 2021155062 A JP2021155062 A JP 2021155062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
container
filling
side edge
sheet material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020055758A
Other languages
English (en)
Inventor
雅安 佐藤
Masayasu Sato
雅安 佐藤
貴博 大塚
Takahiro Otsuka
貴博 大塚
大輔 児玉
Daisuke Kodama
大輔 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2020055758A priority Critical patent/JP2021155062A/ja
Publication of JP2021155062A publication Critical patent/JP2021155062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【課題】容器を構成する材料の削減と、十分な構造的強度の確保と、を両立することが可能な構造の容器を提供する。【解決手段】容器100は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とを積層して構成されている外装シート材21により構成されている外装構造体20と、内装シート材41により構成されており、内容物18を収容する収容領域17を有する容器本体40と、を備え、内装シート材41は、第1面状部44と、第2面状部45と、第1側縁部46と、第2側縁部47と、を有する。外装シート材21は、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との少なくとも一方に開口80を有し、第1側縁部46に沿って当該第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2側縁部47に沿って当該第2側縁部47に対して接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に関する。
複数のフィルム層が積層され、その層間に空気などの充填材が封入された構造の容器として、例えば特許文献1の図15には、流動性製品を収容する製品容積と、製品容積の少なくとも一部分を覆うパネルであって可撓性材料の第1の層と第1の層に隣接する可撓性材料の第2の層とを含むパネルと、複数の構造支持部材によって構成されているとともに製品容積を取り囲んでいる構造支持フレームと、構造支持部材によって画定されている非構造的パネルと、を備える容器について記載されている。特許文献1の容器は、第1の層に形成されている第1の孔と、第2の層に形成されている第2の孔と、によって構成されている通気孔を更に有する。
特表2016−538204号公報
本願発明者等の検討によれば、特許文献1の容器は、構造的強度について、改善の余地がある。
本発明は、容器を構成する材料の削減と、十分な構造的強度の確保と、を両立することが可能な構造の容器に関する。
本発明は、外側フィルム層と内側フィルム層とを積層して構成されている外装シート材により構成されている外装構造体と、内装シート材により構成されており、内容物を収容する収容領域を有する容器本体と、を備える容器であって、前記容器本体は、前記外装構造体の内側に保持されており、前記内装シート材は、第1面状部と、前記収容領域を間に挟んで前記第1面状部と対向して配置されている第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との一方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第1側縁部と、前記第1面状部と前記第2面状部との他方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第2側縁部と、を有し、前記外装シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが接合された充填部形成接合部と、前記充填部形成接合部により囲まれた領域において前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが非接合とされた充填部形成非接合部と、を有し、前記充填部形成非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、前記外装シート材は、前記第1面状部の外面側と前記第2面状部の外面側との少なくとも一方に開口を有し、前記第1側縁部に沿って当該第1側縁部に対して接合されているとともに、前記第2側縁部に沿って当該第2側縁部に対して接合されている容器に関する。
本発明によれば、容器を構成する材料の削減と、十分な構造的強度の確保と、を両立することができる。
実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の背面図である。 実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の側面図である。 実施形態に係る容器の充填材を封入した状態の底面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 外装シート材の内側フィルム層と外側フィルム層とを示す分解斜視図である。 内装シート材と外装シート材とを示す分解斜視図である。 相互に積層された内装シート材と外装シート材とを有する容器構成シート材を示す平面図である。 実施形態に係る容器の正面図であり、充填部に充填材が封入される前の状態を示している。 図9(a)及び図9(b)は実施形態の各変形例に係る容器の容器構成シート材を示す平面図であり、このうち図9(a)は変形例1、図9(b)は変形例2を示している。 図10は実施形態の変形例3に係る容器の充填材を封入した状態の正面図である。 実施形態の変形例4に係る容器の充填材を封入した状態の底面図である。 実施形態の変形例5に係る容器の充填材を封入した状態の背面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図8を用いて第1実施形態を説明する。
本実施形態に係る容器100は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とを積層して構成されている外装シート材21により構成されている外装構造体20と、内装シート材41により構成されており、内容物18を収容する収容領域17を有する容器本体40と、を備える。
容器本体40は、外装構造体20の内側に保持されており、内装シート材41は、第1面状部44と、収容領域17を間に挟んで第1面状部44と対向して配置されている第2面状部45と、第1面状部44と第2面状部45との一方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第1側縁部46と、第1面状部44と第2面状部45との他方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第2側縁部47と、を有する。
外装シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが接合された充填部形成接合部26と、充填部形成接合部26により囲まれた領域において外側フィルム層22と内側フィルム層23とが非接合とされた充填部形成非接合部24と、を有し、充填部形成非接合部24における外側フィルム層22と内側フィルム層23との層間に充填材を封入可能な充填部70を有する。
外装シート材21は、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との少なくとも一方に開口80を有し、第1側縁部46に沿って当該第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2側縁部47に沿って当該第2側縁部47に対して接合されている。
本実施形態によれば、外装シート材21は、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との少なくとも一方に開口80を有するので、外装シート材21を構成する材料、ひいては容器100を構成する材料を削減することができる。
しかも、外装シート材21は、第1側縁部46に沿って当該第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2側縁部47に沿って当該第2側縁部47に対して接合されている。よって、容器100は、容器本体40の第1側縁部46及び第2側縁部47が外装シート材21によって補強されている構造となる。これにより、容器100の構造的強度を十分に確保することができ、落下等による強い衝撃にも十分に耐えることができる。
このように、本実施形態によれば、容器100を構成する材料の削減と、容器100の十分な構造的強度の確保と、を両立することができる。
また、例えば、浴室などでの使用に際して、外装構造体20と容器本体40との間に水が入り込んでしまったとしても、この水を開口80から容器100の外部に容易に排出する為、菌の発生などを抑制することができる。
更に、容器本体40は薄肉のシート材で構成されており、容器本体40に対するスクイズ操作によって内容物18が容器100から吐出された後、スクイズ操作が解除された際において、スクイズバックが抑制される(充填部を有する容器の多くは、スクイズ後に充填部の弾性復元力によりスクイズバックが生じるが、本発明によれば、スクイズバックが実質的に生じないようにできる)。よって、吐出後において、空気が容器本体40の内部に戻る現象の発生を抑制できるため、内容物18が酸化してしまうことを抑制できる。さらに、容器本体40(収容領域17)に対して直接スクイズ操作を行うことが可能であるため、外装シート材21が開口80を有していない場合と比べて、収容されている内容物18を、容易に最後まで使い切ることができる。
本発明において、容器100の形態は特に限定されず、正立可能な形態であっても良いし、正立させず寝かせて載置することもできる。本実施形態の場合、容器100は、底部13(図2、図3)を有しており、底部13が水平な載置面に載置された状態で正立可能となっている。
本実施形態において、容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、容器100を図1及び図2のように正立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、容器100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
容器100の正面側(図1における紙面の奥側)を前方、容器100の背面側(図1における手前側)を後方といい、容器100の正面に向かって左側(図1における右側)を左方、容器100の正面に向かって右側(図1における左側)を右方という。また、図1における下方向が下方、上方向が上方であるものとする。また、容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
本発明において、内容物18の種類は、特に限定されない。内容物18としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物18は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物18は、例えば、液体である。
内容物18が液体の場合には、内容物18の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV−10又はビスコメーターTVB−10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
充填部70に封入される充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡剤等)とすることができ、空気などの圧縮性流体であることが好ましい。
本実施形態の場合、容器100は、胴部11と、胴部11の上側に位置する天部14と、胴部11の下側に位置する底部13と、を有する袋状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、容器100は、天部14を有していなくてもよく、また、底部13を有していなくてもよい。
また、胴部11の上縁は、上方に向けて凸の弧状に形成されている。
容器100は、更に、天部14から上方に突出している円筒状の口頸部を備えている。口頸部は、後述するスパウト部材15の注出筒部15aによって構成されている。
図1及び図2に示すように、胴部11は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部12a(前側のパネル)及び第2主面部12b(後側のパネル)を有する。第1主面部12aは正面側に位置しており、第2主面部12bは背面側に位置している。
天部14の平面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、天部14は、横幅方向における中央部から左方及び右方に向かうにつれてそれぞれ前後幅が縮小する形状に形成されている。天部14は、例えば、横長の扁桃形状に形成されている。
容器100は、例えば、天部14を貫通して設けられているスパウト部材15と、スパウト部材15に装着(例えば着脱可能に装着)されているキャップ部90と、を備えている。
スパウト部材15は、例えば、図1に示すように、内容物18を通過させる筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端(下端)において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。板状部15bは、例えば、内装シート材41において、天部14に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。
本実施形態の場合、注出筒部15aの上端側の開口が吐出口を構成している。
容器100に対するスクイズ操作(容器本体40に対するスクイズ操作)が行われると、吐出口から内容物18が吐出されるようになっている。
キャップ部90は、例えば、注出筒部15aに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である装着部91と、装着部91の上端を閉塞している閉塞部92と、を備えている。
ここで、図1及び図2に示すように、開口80は、例えば、指が入る大きさであることが好ましい。
このようにすることにより、使用者は、開口80に指を挿入することによって、容器本体40を直に(外装構造体20を介さずに)押圧してスクイズ操作を行うことができる。よって、容器本体40を十分に収縮させることができるので、容器本体40(収容領域17)に収容されている内容物18を良好に吐出させることができる。
なお、ここでいう指が入る大きさとは、例えば、少なくとも一般的な成人の指の直径よりも寸法を意味している。
開口80の円相当径は、2cm以上であることが好ましく、3cm以上であることがより好ましい。
図5及び図7に示すように、外装シート材21は、外側フィルム層22と、内側フィルム層23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、外装シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外装シート材21は、外側フィルム層22及び内側フィルム層23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに同形状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム層22は内側フィルム層23よりも大きい形状であることが好ましい。
図6に示すように、外側フィルム層22及び内側フィルム層23には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
上述のように、外装シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが接合された充填部形成接合部26と、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に非接合とされている充填部形成非接合部24と、を有する。
図5では、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されて、充填部形成接合部26となる領域に、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
図1、図2、図3、図6、図7及び図8では、充填部形成非接合部24を画定するために外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されている領域、すなわち充填部形成接合部26の形成領域には、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
更に、図6では、外装シート材21の周縁部のシール領域と、それ以外の領域と、の境界線であるシール境界線21cを二点鎖線で示している。本実施形態の場合、外装シート材21のシール境界線21cよりも外側の領域においては、製袋の際に、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されるとともに、内側フィルム層23と内装シート材41とが相互に接合される。
外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
例えば、外側フィルム層22又は内側フィルム層23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合を抑制できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。非接合処理が施された範囲が充填部形成非接合部24となる。
本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の各々は、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。また、内装シート材41も、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。
外装シート材21は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂層を含んでいることが好ましい。
外装シート材21の外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する樹脂層の材料は、特に限定されないが、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのポリエチレン系材料、または延伸ポリプロピレン(OPP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、アイソタクチックPP、シンジオタクチックPP、アタクチックPP、ランダムPP、ブロックPPなどのポリプロピレン系材料、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、非晶性ポリエチレンテレフタレート(非晶性PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)などのポリエステル系材料、または延伸ナイロン(ONy)、未延伸ナイロン(CNy)、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、MXD6などのポリアミド系材料のいずれかであるのがより好ましく、これらのうち上記ポリエチレン系材料であるのが特に好ましい。
外側フィルム層22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層の4つの樹脂層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、外装構造体20の外面を構成する。第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、容器100に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに容器本体40の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、外装構造体20にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、外装構造体20の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム層23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の層構造としては、外側フィルム層22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム層23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、外側フィルム層22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の第4層の主な機能としては、内装シート材41とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
容器本体40を構成する内装シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、外装シート材21とのヒートシール性(内側フィルム層23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内装シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内装シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
図6に示すように外装シート材21に内装シート材41が積層され、図7に示すように内側フィルム層23の周縁部(外周縁部)と内装シート材41の周縁部とが相互に接合されるとともに、外側フィルム層22の周縁部(外周縁部)と内側フィルム層23の周縁部(外周縁部)とが相互に接合されている。これにより、外装シート材21と内装シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。
容器構成シート材51の周縁部のシール部を周縁シール部52と称する。周縁シール部52は、内側フィルム層23の外周縁部と内装シート材41の周縁部とのシール部(以下、内外シール部43)と、外側フィルム層22の外周縁部と内側フィルム層23の外周縁部とのシール部(以下、外装周縁シール部28)と、を含む。
図7において、周縁シール部52の形成領域には、左上がりのハッチングを付している。また、図7において、周縁シール部52の形成領域と充填部形成接合部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
周縁シール部52を形成する手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
上述のように、内装シート材41(容器本体40)は、第1面状部44と、第2面状部45と、第1側縁部46と、第2側縁部47と、を有する。
本実施形態の場合、図6に示すように、内装シート材41は、例えば、第1面状部44と第2面状部45とを、底部13で相互に繋いでいる底面部48を更に有する。
底面部48は、例えば、第1面状部44の下縁と第2面状部45の下縁とを相互に繋いでいる。また、内装シート材41は、例えば、第1面状部44の上部と連接されている天面部49を更に有する。天面部49は、第1面状部44の上縁と第2面状部45の上縁とを相互に繋いでいる。
図7及び図6に示すように、外装シート材21は、例えば、内装シート材41の第1面状部44が積層されている部分である第1シート部31と、内装シート材41の第2面状部45が積層されている部分である第2シート部32と、内装シート材41の底面部48が積層されている部分である底部構成シート部38と、内装シート材41の天面部49が積層されている部分である天部構成シート部39と、平面視矩形状の延出部25を有する。延出部25は、例えば、第2シート部32から外方に延出している。
本実施形態の場合、内装シート材41の外形線は、外装シート材21における延出部25を除く部分の外形線と同形状に形成されている。外装シート材21に内装シート材41が積層されている状態において、内装シート材41の外形線は、外装シート材21における延出部25を除く部分の外形線に対して一致している。
なお、図6では、内装シート材41のシール境界線41aを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線41aは、内装シート材41が外装シート材21と接合(シール)される領域と内装シート材41における他の領域との境界線であるとともに、容器構成シート材51を用いて容器100が形成される(製袋される)際に内装シート材41どうしが接合される領域と内装シート材41における他の領域との境界線である。
本実施形態の場合、シール境界線41aの位置とシール境界線21cの位置とは互いに対応している(互いに重なっている)。
内装シート材41において天部構成シート部39と重なる部分、すなわち天面部49には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41bが形成されている。
スパウト部材15の板状部15bは、例えば、内装シート材41において天部構成シート部39と重なっている部分の内面に対して接合されており、挿通穴41bの周縁は内装シート材41と外装シート材21と板状部15bが接合されている周縁シール部52となっている。注出筒部15aは、天面部49の挿通穴41b及び天部構成シート部39の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
容器構成シート材51が、図7に示す折り曲げ線101、折り曲げ線102及び折り曲げ線104においてそれぞれ山折りされるとともに、折り曲げ線103及び折り曲げ線105においてそれぞれ谷折りされた状態で、容器構成シート材51の周縁部どうし(内装シート材41どうし)が接合されることによって、容器100が形成される。
すなわち、内装シート材41の縁部どうしが接合されて内装シール部42(図4及び図6参照)が形成されることにより、内装シート材41によって袋状の容器本体40が形成されるとともに、容器本体40を内側に保持している外装構造体20が形成される。
ここで、図6及び図7に示すように、外装構造体20は、例えば、第1シート部31の一方の側縁部である第1外装側縁部34aと、第2シート部32の一方の側縁部である第1外装側縁部34bと、第1シート部31の他方の側縁部である第2外装側縁部35aと、第2シート部32の一方の側縁部である第2外装側縁部35bと、を有する。
容器100において、図4に示すように、第1側縁部46は、厚み方向において、第1シート部31の第1外装側縁部34aと第2シート部32の第1外装側縁部34bとの間に挟まれた状態となっており、第2側縁部47は、厚み方向において、第1シート部31の第2外装側縁部35aと第2シート部32の第2外装側縁部35bとの間に挟まれた状態となっている。
これにより、容器本体40の第1側縁部46及び第2側縁部47の各々が、外装構造体20(外装シート材21)によって外側から補強されることとなるので、容器100の十分な構造的強度を得ることができる。
第1側縁部46及び第2側縁部47の各々は、内装シール部42の側縁部によって形成されている。
第1外装側縁部34a及び第1外装側縁部34bの各々は、内外シール部43の側縁部によって第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2外装側縁部35a及び第2外装側縁部35bの各々は、内外シール部43の側縁部によって第2側縁部47に対して接合されている。すなわち、第1外装側縁部34a及び第2外装側縁部35aは、容器本体40の第1面状部44の左右の側縁部に対してそれぞれ接合されており、第1外装側縁部34b及び第2外装側縁部35bは、第2面状部45の左右の側縁部に対してそれぞれ接合されている。
内装シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
本実施形態の場合、外装周縁シール部28、内装シール部42及び内外シール部43は、互いに対応する位置(互いに重なる位置)に配置されている。外装周縁シール部28、内装シール部42及び内外シール部43の総称を周縁シール部60とする(周縁シール部60は、外装周縁シール部28、内装シール部42及び内外シール部43を含む)。すなわち、製袋された状態の容器100の周縁部のシール部を周縁シール部60(図8参照)と称する。
図8において、周縁シール部60の形成領域を左上がりのハッチングで示している。また、図8において、周縁シール部60の形成領域と充填部形成接合部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。また、図1及び図2においても、周縁シール部60の形成領域を、左上がりのハッチングで示している。
第1シート部31において、折り曲げ線105よりも天部構成シート部39側の部分は、第1重複部31aである。第1重複部31aは、充填部形成非接合部24に充填材が充填される前の状態では、天部構成シート部39における一方の半部と重なって配置されている。
第2シート部32において、折り曲げ線106よりも底部構成シート部38から遠い側に位置する部分は、第2重複部32aである。第2重複部32aは、充填部形成非接合部24に充填材が充填される前の状態では、天部構成シート部39における他方の半部と重なって配置されている。
図8に示すように、容器構成シート材51が外装シート材21と内装シート材41が互いに重なった状態で袋状に形成され、容器100が得られる。容器100は例えば、延出部25に形成されている注入口25cから充填部形成非接合部24に充填材が注入され、その後、延出部25の基端側に連接する部位において充填部形成非接合部24が封止される。これにより、充填部形成非接合部24(充填部70)に充填材が封入される。すなわち、容器100の充填部70には、充填材が充填されている。
なお、気体を用いた場合の充填部70の内部における圧力は、特に限定されないが、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
すなわち、充填材を封入可能な充填部70とは、外側フィルム層22と内側フィルム層23との層間に位置し、10kPa以上500kPa以下程度の圧力で充填材が封入されたときに密閉性を保持することが可能な空間をいう。
充填材が封入された充填部70の形成後、例えば、延出部25は切除される。
こうして、充填材が封入された充填部70が得られる(図1及び図2参照)。ただし、充填材が封入された容器100の状態でも延出部25が残留していてもよい。
容器100の作製後、スパウト部材15の注出筒部15aを通して収容領域17に内容物18を充填した後で、スパウト部材15にキャップ部90が装着されることによって、収容領域17に内容物18が封入された容器100が得られる。
なお、本実施形態の場合、例えば、充填部形成非接合部24に充填材を封入する(充填部70を形成する)前に、収容領域17に内容物18を充填してもよい。
上述のように、本実施形態の場合、充填部形成非接合部24には充填材が封入されることによって、充填材が封入されている充填部70が形成されている。
本発明において、充填部形成非接合部24以外の他の非接合部が存在していて、当該他の非接合部において、充填材が封入されていなかったり、気体を用いた場合、充填部形成非接合部24よりも低圧で充填材が封入されていたりしてもよい。
本実施形態の場合、図1、図2及び図3に示すように、充填部70は、第1面状部44の外面側において第1側縁部46と第2側縁部47との各々に沿って延在しており、第2面状部45の外面側において第1側縁部46と第2側縁部47との各々に沿って延在しており、底面部48の外面側において当該底面部48の周縁に沿って延在している。
容器100は、このような構造の充填部70を備えていることによって、容器100のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
より詳細には、充填部70は、例えば、第1面状部44の外面の周縁部に沿って環状に形成されている第1胴部充填部71と、第2面状部45の外面の周縁部に沿って環状に形成されている第2胴部充填部72と、底面部48の外面の周縁部に沿って周回状に形成されている底部充填部73と、天面部49の外面において注出筒部15aの周囲に周回状に形成されている天部充填部74と、を含んでいる。
また、図1及び図4に示すように、第1胴部充填部71の一方の側部は、第1外装側縁部34に沿って延在しており、第1胴部充填部71の他方の側部は、第2外装側縁部35に沿って延在している。また、第2胴部充填部72の一方の側部は、第1外装側縁部34に沿って延在しており、第2胴部充填部72の他方の側部は、第2外装側縁部35に沿って延在している。
第1胴部充填部71の下縁は底部充填部73の前縁と繋がっており、第2胴部充填部72の下縁は底部充填部73の後縁と繋がっており、第1胴部充填部の上端部の横幅方向における中央部は天部充填部74の前端部の横幅方向における中央部と繋がっている。
このように、本実施形態の場合、充填部70の全体が一繋がりに形成されている。ここで、第1胴部充填部71と天部充填部74との接続部66は、括れている。すなわち、充填部形成非接合部24において接続部66となる部分である接続部24a(図7参照)は、括れている。
なお、本発明において、容器100は、互いに独立した複数の充填部70を備えていても良い。
また、充填部70は、必ずしも充填部形成非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある充填部形成非接合部24の一部に形成されていてもよい。
また、充填部70は、例えば、天部充填部74を有していなくてもよい。
本実施形態の場合、容器100において、胴部11の第1主面部12aは、例えば、第1面状部44と、第1胴部充填部71と、を含んでおり、胴部11の第2主面部12bは、例えば、第2面状部45と、第2胴部充填部72と、を含んでいる。また、胴部11の一方の側部は、第1側縁部46と、第1外装側縁部34a、34bと、を含んでおり、胴部11の他方の側部は、第2側縁部47と、第2外装側縁部35a、35bと、を含んでいる。底部13は、例えば、底面部48と底部充填部73とを含んでおり、天部14は、天面部49と天部充填部74とを含んでいる。
図6に示すように、本実施形態の場合、充填部形成接合部26は、例えば、外装シート材21の周縁部に沿って周回状に形成されている外周側充填部形成接合部26aと、外周側充填部形成接合部26aよりも内側に配置されている複数(例えば、4つ)の内周側充填部形成接合部26bと、を含む。
外周側充填部形成接合部26aは、例えば、第1シート部31と、第2シート部32と、底部構成シート部38と、天部構成シート部39と、に亘って一連に形成されている。
内周側充填部形成接合部26bは、例えば、第1シート部31と、第2シート部32と、底部構成シート部38と、天部構成シート部39と、にそれぞれ形成されている。
外周側充填部形成接合部26aは、例えば、環状に形成されている。各内周側充填部形成接合部26bも、例えば、環状に形成されている。
また、外周側充填部形成接合部26aの外形線は、外装シート材21の外形線と対応した形状に形成されている。
第1シート部31に形成されている内周側充填部形成接合部26bの中心は、例えば、第1シート部31の中央部に配置されている。第2シート部32に形成されている内周側充填部形成接合部26bの中心は、例えば、第2シート部32の中央部に配置されている。底部構成シート部38に形成されている内周側充填部形成接合部26bの中心は、例えば、底部構成シート部38の中央部に配置されている。天部構成シート部39に形成されている内周側充填部形成接合部26bの中心は、例えば、天部構成シート部39の中央部に配置されているとともに、当該内周側充填部形成接合部26bは挿通穴21aの周囲を周回状に囲んでいる。
充填部形成非接合部24(充填部70)は、外周側充填部形成接合部26aと複数の内周側充填部形成接合部26bとにより画定された閉領域である。すなわち、本実施形態において、外周側充填部形成接合部26aと内周側充填部形成接合部26bとによって、周回状の充填部形成非接合部24(充填部70)が形成されている。
より詳細には、第1胴部充填部71は、外周側充填部形成接合部26aの一部分と、第1シート部31に形成されている内周側充填部形成接合部26bと、によって画定されており、第2胴部充填部72は、外周側充填部形成接合部26aの一部分と、第2シート部32に形成されている内周側充填部形成接合部26bと、によって画定されている。また、底部充填部73は、外周側充填部形成接合部26aの一部分と、底部構成シート部38に形成されている内周側充填部形成接合部26bと、によって画定されており、第2胴部充填部72は、外周側充填部形成接合部26aの一部分と、天部構成シート部39に形成されている内周側充填部形成接合部26bと、によって画定されている。
尤も、周回状の充填部形成非接合部(充填部)に限らず、一つの充填部形成接合部によって画定されていて、両端部を有する半環形状や長尺状の充填部形成非接合部(充填部)であっても構わない。また、充填部形成非接合部24は非連続的に周回状であっても良い。
ここで、図2に示すように、本実施形態の場合、開口80は、第1面状部44の外面側に形成されている第1開口81aと、第2面状部45の外面側に形成されている第2開口81bと、を含む。第1開口81aと第2開口81bとは、例えば、互いに同様の形状に形成されている。ただし、第1開口81aと第2開口81bとは、互いに異なる形状に形成されていてもよい。
第1開口81aは、例えば、外装シート材21の第1シート部31に形成されており、第2開口81bは、例えば、外装シート材21の第2シート部32に形成されている。
より詳細には、第1開口81aは、第1シート部31を構成している各層(本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23)を厚み方向に貫通して形成されている。したがって、容器本体40において、第1開口81aに臨んでいる部分は、容器100の外部に露出している。
また、第2開口81bは、第2シート部32を構成している各層(本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23)を厚み方向に貫通して形成されている。したがって、容器本体40において、第2開口81bに臨んでいる部分は、容器100の外部に露出している。
第1開口81aは、例えば、第1シート部31において、第1シート部31に形成されている内周側充填部形成接合部26bにより囲まれた領域に配置されている。よって、第1開口81aは、第1胴部充填部71により囲まれた領域に配置されている。
また、第2開口81bは、例えば、第2シート部32において、第2シート部32に形成されている内周側充填部形成接合部26bにより囲まれた領域に配置されている。よって、第2開口81bは、第2胴部充填部72により囲まれた領域に配置されている。
また、図4に示すように、本実施形態の場合、例えば、容器100における周縁シール部60以外の部分においては、外装シート材21と内装シート材41とが互いに非接合となっている。これにより、外装シート材21と内装シート材41との相対的な変位が容易となるため、例えば、落下等によって強い衝撃が容器100に加わった際などにおいて、第1側縁部46及び第2側縁部47などに加わる衝撃を緩和することができる。よって、第1側縁部46や第2側縁部47における剥離などの発生を抑制することができる。
更に、第1側縁部46及び第2側縁部47の各々は、例えば、扁平な接合片であり、第1面状部44の外面側又は/及び第2面状部45の外面側の開口80の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。換言すると、第1側縁部46及び第2側縁部47の各々は、例えば、扁平な接合片であり、第1面状部44の外面側又は第2面状部45の外面側のいずれか一方の開口80の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。もしくは、第1側縁部46及び第2側縁部47の各々は、例えば、扁平な接合片であり、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との両方の開口80(第1開口81a及び第2開口81b)の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。
これにより、落下等によって強い衝撃が容器100に加わった際などにおいて、第1側縁部46及び第2側縁部47などに加わる衝撃をより緩和することができるので、第1側縁部46や第2側縁部47における剥離などの発生を更に抑制することができる。
なお、開口80の開口方向とは、開口80の中心線の延在方向を意味している。そして、第1開口81a及び第2開口81bの各々の中心線は、例えば、前後方向(容器100の正面側及び背面側)に延在しており、したがって、第1開口81a及び第2開口81bの各々の開口方向は、前後方向である。
より詳細には、図4に示すように、内装シール部42は、例えば、第1面状部44と第2面状部45との一方の側縁どうしを相互に接合して形成されている側縁シール部42aと、第1面状部44と第2面状部45との他方の側縁どうしを相互に接合して形成されている側縁シール部42bと、を含む。そして、第1側縁部46は、例えば、第1面状部44と第2面状部45との一方の側縁どうしと、側縁シール部42aと、を含む扁平な接合片である。同様に、第2側縁部47は、例えば、第1面状部44と第2面状部45との他方の側縁どうしと、側縁シール部42bと、を含む扁平な接合片である。
また、第1側縁部46における正面側の面及び背面側の面の各々は、開口80の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。同様に、第2側縁部47における正面側の面及び背面側の面の各々は、例えば、開口80の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。
よって、側縁シール部42aを含む扁平な接合片である第1側縁部46は、第1面状部44の外面側及び第2面状部45の外面側の開口81a、81bの開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。同様に、側縁シール部42bを含む扁平な接合片である第1側縁部46は、第1面状部44の外面側及び第2面状部45の外面側の開口81a、81bの開口方向に対して直交する面に沿って配置されている。
また、本実施形態の場合、外装シート材21は、充填部70及び充填部形成接合部26とは別に、第1面状部44の上部の外面側と第2面状部45の上部の外面側の少なくとも一方を覆っているフィルム領域85を有し、フィルム領域85は、開口80の上方に配置されている(図1及び図2参照)。
フィルム領域85は、例えば、外装シート材21(外装構造体20)において、充填部形成非接合部24(充填部70)及び充填部形成接合部26を除いた部分である。
外装構造体20がフィルム領域85を有することによって、外装構造体20の十分な構造的強度を確保でき、ひいては容器100の十分な構造的強度を確保することができる。
また、フィルム領域85において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
なお、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが接合されることにより形成されている接合部において、例えば、充填部70からの距離が所定距離(例えば3.0mm)以内の領域は、充填部形成接合部26であるものとし、充填部70からの距離が所定距離を超える領域は、フィルム領域85であるものとすることができる。また、フィルム領域85は、環状の充填部70により囲まれた領域に配置されていることが好ましい。
本実施形態の場合、フィルム領域85は、第1面状部44の上部の外面側を覆っている第1フィルム領域86と、第2面状部45の上部の外面側を覆っている第2フィルム領域88と、を含む。第1フィルム領域86と第2フィルム領域88とは、例えば、互いに同様の形状に形成されている。ただし、第1フィルム領域86と第2フィルム領域88とは、互いに異なる形状に形成されていてもよい。
第1フィルム領域86は、第1開口81aの上方の位置に配置されており、第2フィルム領域88は、第2開口81bの上方の位置に配置されている。
第1フィルム領域86は、例えば、第1シート部31において、内周側充填部形成接合部26bの内周縁よりも内側の部分である。
また、第2フィルム領域88は、例えば、第2シート部32において、内周側充填部形成接合部26bの内周縁よりも内側の部分である。
また、第1面状部44の外面側又は/及び第2面状部45の外面側の開口80の上縁は、例えば、フィルム領域85の下縁によって画定されている。換言すると、第1面状部44の外面側又は第2面状部45の外面側の開口80のいずれか一方の上縁は、フィルム領域85の下縁によって画定されている。もしくは、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との両方の開口80(第1開口81a及び第2開口81b)の上縁は、フィルム領域85の下縁によって画定されている。
本実施形態の場合、第1開口81a及び第2開口81bの各々の上縁が、フィルム領域85の下縁によって画定されている。したがって、第1開口81a及び第2開口81bの各々は、フィルム領域85と隣接して配置されている。
また、例えば、開口80の縁の少なくとも一部分が充填部形成接合部26により画定されている。より詳細には、開口80は、例えば、フィルム領域85の下縁によって画定されている部分と、充填部形成接合部26によって画定されている部分と、を含む。
本実施形態の場合、第1開口81a及び第2開口81bの各々の縁の少なくとも一部分が、内周側充填部形成接合部26bによって画定されている。
図2及び図7に示すように、より詳細には、第1開口81aの上縁は、例えば、第1フィルム領域の下縁86aによって画定されており、第1開口81aの残部は、第1シート部31に形成されている内周側充填部形成接合部26bのうち第1フィルム領域86と連接していない部分によって画定されている。
また、第2開口81bの上縁は、例えば、第2フィルム領域88の下縁88aによって画定されており、第2開口81bの残部は、第2シート部32に形成されている内周側充填部形成接合部26bのうち第2フィルム領域88と連接していない部分によって画定されている。
本実施形態の場合、第1フィルム領域86の下縁86a及び第2フィルム領域88の下縁88aの各々は、例えば、直線状に形成されているとともに水平に配置されている。したがって、第1開口81a及び第2開口81bの各々の上縁も、直線状に形成されており、水平に配置されている。
ただし、フィルム領域85の下縁(第1フィルム領域86の下縁86a及び第2フィルム領域88の下縁88a)の形状は、特に限定されず、例えば、上方又は下方に向けて凸の弧状に形成されていてもよいし、傾斜(例えば、右上がり又は右下がりに傾斜)した形状でもよい。同様に、開口80(第1開口81a及び第2開口81b)の上縁の形状は、特に限定されず、例えば、上方又は下方に向けて凸の弧状に形成されていてもよいし、傾斜(例えば、右上がり又は右下がりに傾斜)した形状でもよい。
ここで、収容領域17に内容物18が収容されている状態において、第1面状部44の外面側又は/及び第2面状部45の外面側の開口80を介して、容器本体40の一部分が外部に膨出している(はみ出している)ことが好ましい。換言すると、収容領域17に内容物18が収容されている状態において、内容物18の重みによって、第1面状部44の外面側又は第2面状部45の外面側のいずれか一方の開口80を介して、容器本体40の一部分が外部に膨出している(はみ出している)ことが好ましい。もしくは、収容領域17に内容物18が収容されている状態において、内容物18の重みによって、第1面状部44の外面側と第2面状部45の外面側との両方の開口80(第1開口81a及び第2開口81b)を介して、容器本体40の一部分が外部に膨出している(はみ出している)ことが好ましい。
更に好ましくは、収容領域17に内容物18が収容されている状態において、第1面状部44の外面側の開口81a(第1開口81a)を介して、第1面状部44において当該第1面状部44の上下寸法(図2に示す寸法L1)の1/3以上の部位が、外部に膨出しており、第2面状部45の外面側の開口81b(第2開口81b)を介して、第2面状部45において当該第2面状部45の上下寸法(図1及び図2に示す寸法L3)の1/3以上の部位が、外部に膨出している(はみ出している)。
このように、開口80を介して、容器本体40の一部分が外部に膨出していることによって、より多くの内容物18が収容領域17に充填された構造を実現できる。
より詳細には、第1面状部44の外面側の開口81a(第1開口81a)の上下寸法(図2に示す寸法L2)は、例えば、第1面状部44の上下寸法L1の1/3以上であり、第2面状部45の外面側の開口81b(第2開口81b)の上下寸法(図1及び図2に示す寸法L4)は、例えば、第2面状部45の上下寸法L3の1/3以上であることが好ましい。
このようにすることにより、容器100を構成する材料(例えば、樹脂材料)をより削減することができる。しかも、容器本体40の第1面状部44において、上下寸法L1の1/3以上の領域が容器100の外部に露出しており、第2面状部45において、上下寸法L3の1/3以上の領域が容器100の外部に露出している構造となる。これにより、収容領域17に内容物18を充填する際に、内容物18の流入にともなって、容器本体40は外方に向けて良好に膨出することができる。したがって、上述のような、開口80(第1開口81a及び第2開口81bを介して、容器本体40の一部分(例えば、第1面状部44における上下寸法L1の1/3以上の部位及び第2面状部45における上下寸法L3の1/3以上の部位)が外部に膨出している構造を実現できる。よって、より多くの内容物18を収容領域17に充填することができる。
本実施形態の場合、第1面状部44の上下寸法L1は、例えば、第1面状部44の上端から下端までの距離である。同様に、第2面状部45の上下寸法L3は、例えば、第2面状部45の上端から下端までの距離である。また、第1開口81aの上下寸法L2は、例えば、第1開口81aの上端から下端までの距離である。同様に、第2開口81bの上下寸法L4は、例えば、第2開口81bの上端から下端までの距離である。
また、第1面状部44の外面側の開口81a(第1開口81a)の上下寸法L2は、例えば、環状の第1胴部充填部71の内側領域の上下寸法(図2に示す寸法L5)の1/2以上であり、第2面状部45の外面側の開口81b(第2開口81b)の上下寸法L4は、例えば、環状の第2胴部充填部72の内側領域の上下寸法(図1及び図2に示す寸法L6)の1/2以上であることが好ましい。
このようにすることにより、収容領域17に内容物18を充填する際に、内容物18の流入にともなって、容器本体40は外方に向けてより良好に膨出することができる。
本実施形態の場合、第1胴部充填部71の内側領域とは、例えば、第1シート部31において、第1シート部31に配置されている内周側充填部形成接合部26bの内周縁よりも内側の領域であり、第2胴部充填部72の内側領域とは、例えば、第2シート部32において、第2シート部32に配置されている内周側充填部形成接合部26bの内周縁よりも内側の領域である。
なお、外装構造体20の剛性を確保する観点から、フィルム領域85は、互いに交差する縁辺部の各々において充填部70に対して連接されていることや、互いに対向する(互いに反対側に位置する)縁辺部の各々において、内周側充填部形成接合部26bに対して連接されていることが好ましい。
本実施形態の場合、図1に示すように、第2面状部45の外面側において、フィルム領域85(第2フィルム領域88)の左側の縁辺部と右側の縁辺部とがそれぞれ内周側充填部形成接合部26bに対して連接されている。すなわち、フィルム領域85(第2フィルム領域88)は、互いに対向する縁辺部の各々において、内周側充填部形成接合部26bに対して連接されている。
また、フィルム領域85の左側の縁辺部と上側の縁辺部とがそれぞれ内周側充填部形成接合部26bに対して連接されているとともに、フィルム領域85の右側の縁辺部と上側の縁辺部とがそれぞれ内周側充填部形成接合部26bに対して連接されている。すなわち、フィルム領域85は、互いに交差する縁辺部の各々において、内周側充填部形成接合部26bに対して連接されている。
これらの構造により、外装構造体20の剛性を十分に確保することができる。
また、第1面状部44の外面側のフィルム領域85(第1フィルム領域86)についても、第2面状部45の外面側のフィルム領域85(第2フィルム領域88)と同様の形状に形成されているとともに、第2フィルム領域88と同様に内周側充填部形成接合部26bに対して連接されている。このため、容器100の十分な構造的強度を得ることができる。
図3に示すように、外装シート材21は、例えば、底面部48の外面側に開口82(以下、第3開口82)を有していることが好ましい。
第3開口82は、底部構成シート部38を構成している各層(本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23)を厚み方向に貫通して形成されており、容器本体40側に開口しているとともに、容器100の外部に開口している。
上述の構成によれば、容器本体40において、少なくとも底面部48の一部分が外部に露出している構造となる。これにより、例えば、外装構造体20と容器本体40との間に水が入り込んでしまったとしても、当該水を第3開口82から容器100の外部に良好に排出することができる。しかも、容器100を構成する材料(例えば、樹脂材料)をより削減することができる。
第3開口82は、例えば、底部構成シート部38において、底部構成シート部38に配置されている内周側充填部形成接合部26bの内側に形成されている。よって、第1開口81aは、第1胴部充填部71の内側に形成されている。
より詳細には、第3開口82は、例えば、底部構成シート部38に配置されている内周側充填部形成接合部26bの内周縁によって画定されている。
<実施形態の変形例1>
次に、図9(a)を用いて実施形態の変形例1を説明する。なお、図9(a)においては、第1シート部31を部分拡大で示しており、第2シート部32、底部構成シート部38及び天部構成シート部39についてはそれぞれ図示を省略している。また、図9(a)において、周縁シール部52の形成領域には、左上がりのハッチングを付している。また、図9(a)において、周縁シール部52の形成領域と充填部形成接合部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
本変形例の場合、図9(a)に示すように、第1フィルム領域86は、例えば、第1面状部44の上部の外面側を覆っている上側第1フィルム領域86bと、第1面状部44の下部の外面側を覆っている下側第1フィルム領域86cと、を含む。
同様に、第2フィルム領域(不図示)は、例えば、第2面状部45の上部の外面側を覆っている上側第2フィルム領域(不図示)と、第2面状部45の下部の外面側を覆っているフィルム領域(不図示)と、を含む。
そして、第1開口81aは、例えば、上側第1フィルム領域86bの下縁861bと、下側第1フィルム領域86cの上縁861cと、第1シート部31に形成されている内周側充填部形成接合部26bにおいて第1フィルム領域86と連接していない部分の内周縁と、によって画定されている。
同様に、第2開口81bは、例えば、上側第2フィルム領域の下縁と、下側第2フィルム領域の上縁と、第2シート部32に形成されている内周側充填部形成接合部26bにおいて第2フィルム領域と連接していない部分の内周縁と、によって画定されている。
このように、外装シート材21において、開口80の上方及び下方のそれぞれにフィルム領域85が形成されていることによって、外装構造体20の好適な剛性を確保することができる。よって、容器100の十分な構造的強度を実現することができる。
しかも、第1面状部44及び第2面状部45の中央部が選択的に容器100の外部に露出している構造となるため、使用者は容器100に対するスクイズ操作を容易に行うことができる。
<実施形態の変形例2>
次に、図9(b)を用いて実施形態の変形例2を説明する。なお、図9(b)においては、第1シート部31を部分拡大で示しており、第2シート部32、底部構成シート部38及び天部構成シート部39についてはそれぞれ図示を省略している。また、図9(b)において、周縁シール部52の形成領域には、左上がりのハッチングを付している。また、図9(b)において、周縁シール部52の形成領域と充填部形成接合部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
図9(b)に示すように、本変形例の場合、第1フィルム領域86は、例えば、第1シート部31に配置されている内周側充填部形成接合部26bの内周縁の全周に沿って内フランジ状に形成されている。
そして、第1開口81aは、例えば、第1フィルム領域86の内周縁によって画定されている。換言すると、本変形例の場合、第1開口81aの全体が第1フィルム領域86によって画定されている。
上述の構成によれば、外装構造体20の好適な剛性を確保することができるので、容器100の十分な構造的強度を実現することができる。
なお、第2フィルム領域(不図示)は、例えば、第1フィルム領域86と同様の形状に形成されている。ただし、第2フィルム領域は、例えば、第1フィルム領域86とは異なる形状に形成されていてもよい。同様に、第2開口(不図示)は、例えば、第1開口81aと同様の形状に形成されている。ただし、第2開口は、第1開口81aとは異なる形状に形成されていてもよい。
<実施形態の変形例3>
次に、図10を用いて実施形態の変形例3を説明する。なお、図10において、周縁シール部60の形成領域には、左上がりのハッチングを付しており、充填部形成接合部26の形成領域には、便宜的に右上がりのハッチングを付している。また、図10において、キャップ部90の図示を省略している。
本変形例に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の実施形態の容器100と相違しており、その他の点では、上記の実施形態の容器100と同様に構成されている。
上記の実施形態では、第1胴部充填部71及び第2胴部充填部72の各々が、環状に形成されている例を説明した。これに対して、本変形例の場合、第1胴部充填部71及び第2胴部充填部(不図示)の各々は、非環状に形成されている。
より詳細には、図10に示すように、第1胴部充填部71は、例えば、正面視において、U字形状(上縁が開環した非環状)に形成されている。
第1胴部充填部71の上端71a(U字形状の両端)は、例えば、胴部11の上部に配置されている。
また、第1シート部31に形成されている充填部形成接合部26は、U字形状に形成されている第1胴部充填部71の外形線に沿って延在している。
本変形例の場合、第1フィルム領域86の下縁86aは、例えば、上方に向けて凸の弧状に形成されている。ただし、第1フィルム領域86の下縁86aの形状は、特に限定されず、例えば、直線状に形成されているとともに水平に配置されていてもよいし、下方に向けて凸の弧状に形成されていてもよいし、傾斜(例えば、右上がり又は右下がりに傾斜)した形状でもよい。
また、例えば、第1フィルム領域86の下縁86aの横幅方向における両端部は、第1胴部充填部71の上端71aと略同等の高さ位置に配置されており、第1フィルム領域86の下縁86aの横幅方向における中央部は第1胴部充填部71の上端71aよりも上側に配置されている。ただし、第1フィルム領域86の下縁86aの位置は、特に限定されず、第1胴部充填部71の上端71aよりも下側に配置されていてもよいし、第1フィルム領域86の下縁86aの全体が第1胴部充填部71の上端71aと略同等の高さ位置に配置されていてもよい。
また、本変形例の場合、第1開口81aは、第1フィルム領域86の下縁86aと、第1胴部充填部71における当該下縁86aよりも下側の部分に沿って形成されている充填部形成接合部26と、によって画定されている。
また、例えば、第1開口81aの上縁及び第2開口81bの上縁の各々は、例えば、上方に向けて凸の弧状に形成されている。
ただし、第1フィルム領域86の下縁86aと同様に、第1開口81aの上縁の形状は、特に限定されず、例えば、直線状に形成されているとともに水平に配置されていてもよいし、下方に向けて凸の弧状に形成されていてもよいし、傾斜(例えば、右上がり又は右下がりに傾斜)した形状でもよい。
本変形例の場合、第2胴部充填部72は、例えば、第1胴部充填部71と同様の形状に形成されている。ただし、第2胴部充填部72は、第1胴部充填部71とは異なる形状に形成されていてもよい。同様に、第2フィルム領域(不図示)は、例えば、第1フィルム領域86と同様の形状に形成されている。ただし、第2フィルム領域は、例えば、第1フィルム領域86とは異なる形状に形成されていてもよい。同様に、第2開口(不図示)は、第1開口81aと同様の形状に形成されている。ただし、第2開口は、第1開口81aとは異なる形状に形成されていてもよい。
上述の構成によっても、容器100を構成する材料の削減と、容器100の十分な構造的強度の確保と、を両立することができる。
<実施形態の変形例4>
次に、図11を用いて実施形態の変形例4を説明する。
本変形例の場合、フィルム領域85は、例えば、第3開口82の周囲において、底面部48の一部分を覆っている第3フィルム領域89を更に含んでいる。
図11に示すように、第3フィルム領域89は、例えば、底部構成シート部38に形成されている内周側充填部形成接合部26bの内周縁の全周に沿って内フランジ状に形成されている。そして、第3開口82は、例えば、第3フィルム領域89の内周縁によって画定されている。
上述の構成によれば、外装構造体20の好適な剛性を確保することができるので、容器100の十分な構造的強度を実現することができる。
なお、第3フィルム領域89において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
<実施形態の変形例5>
次に、図12を用いて実施形態の変形例5を説明する。
図12に示すように、本変形例に係る容器100は、以下に説明する点で、上記の実施形態の容器100と相違しており、その他の点では、上記の実施形態の容器100と同様に構成されている。
図12に示すように、本変形例に係る容器100は、ポンプ部93を有するポンプ容器であり、ポンプ部93に対する押圧操作によって内容物18を吐出するように構成されている
より詳細には、キャップ部90は、例えば、装着部91に固定されているポンプ部93と、ポンプ部93から下方に延出しているディップチューブ98と、ポンプ部93に対して昇降可能にポンプ部93に保持されているヘッド部94と、を更に備えている。
ヘッド部94は、例えば、ポンプ部93から上方に突出している支持筒部95と、当該ヘッド部94の上端部から水平に突出しているノズル部(不図示)と、を有し、ノズル部(不図示)の先端には内容物18を吐出する吐出口(不図示)が形成されている。
ヘッド部94がポンプ部93に対して押し込まれる(押下される)と、ポンプ部93の働きによって内容物18が吐出口(不図示)から吐出されるようになっている。
上述の構成によっても、容器100を構成する材料の削減と、容器100の十分な構造的強度の確保と、を両立することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、容器100がスクイズ操作により内容物18が吐出されるスクイズ容器である例を説明したが、容器100は、スクイズ容器以外であってもよい。例えば、容器100を傾倒又は倒立させることによって内容物18が自重で吐出されるようになっていてもよい。
更には、容器100は、口頸部などの口部を有していないタイプ(例えばスパウト部材15を備えておらず、開封案内線による開封予定部を有するタイプ)のものであってもよい。容器100が開封予定部を有する場合、当該開口予定部側が上方、開口予定部の反対側が下方であるものとする。
また、容器100は、いわゆるピロータイプの容器などであってもよい。
上記においては、容器本体40が底面部48及び天面部49の各々を有している例を説明したが、本発明はこの例に限らず、容器本体40は、底面部48と天面部49とのいずれか一方又はその両方を有していなくてもよい。
また、例えば、本発明において、外装シート材21の少なくとも一部分が、第1側縁部46に沿って当該第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2側縁部47に沿って当該第2側縁部47に対して接合されていればよい。よって、例えば、外装シート材21において、充填部70を構成している部分が、第1側縁部46に沿って当該第1側縁部46に対して接合されているとともに、第2側縁部47に沿って当該第2側縁部47に対して接合されていてもよい。
また、例えば、上述においては、内装シート材41の縁部どうしが接合されて内装シール部42が形成されることにより、袋状の容器本体40が形成されるとともに、容器本体40を内側に保持している外装構造体20が形成される例を説明した。しかし、本発明において、例えば、外装構造体20と容器本体40とを互いに別体で形成した後に、外装構造体20の内側に容器本体40を配置することによって容器100を形成してもよい。
また、例えば、上述においては、外装シート材21が、フィルム領域85を有している例を説明したが、外装シート材21は、例えば、フィルム領域85を有していなくてもよい。この場合、開口80は、例えば、内周側充填部形成接合部26bによって画定されている。
また、上述においては、外装シート材21は、第1面状部44の外面側と、第2面状部45の外面側と、底面部48の外面側と、の各々に開口80を有している例を説明したが、外装シート材21は、天面部49の外面側に開口80を更に有していてもよい。この場合、天面部49の外面側の開口80(以下、第4開口)は、例えば、天部構成シート部39に配置されている外周側充填部形成接合部26aよりも内側に形成されていることが好ましい。また、第4開口の中心は、平面視において、内装シート材41の挿通穴41bの中心と一致していることが好ましい。そして、第4開口には、例えば、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通されている。
上述の構成によれば、容器100を構成する材料を削減することができる。
また、容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等が許容される。
11 胴部
13 底部
14 天部
17 収容領域
18 内容物
20 外装構造体
21 外装シート材
22 外側フィルム層
23 内側フィルム層
24 充填部非接合部
26 充填部形成接合部
28 外装周縁シール部
40 容器本体
41 内装シート材
42 内装シール部
43 内外シール部
44 第1面状部
45 第2面状部
46 第1側縁部
47 第2側縁部
48 底面部
49 天面部
51 容器構成シート材
52 周縁シール部
60 周縁シール部
70 充填部
71 第1胴部充填部
72 第2胴部充填部
73 底部充填部
74 天部充填部
80 開口
81a 第1開口
81b 第2開口
82 第3開口
85 フィルム領域
86 第1フィルム領域
88 第2フィルム領域
89 第3フィルム領域
100 容器

Claims (11)

  1. 外側フィルム層と内側フィルム層とを積層して構成されている外装シート材により構成されている外装構造体と、
    内装シート材により構成されており、内容物を収容する収容領域を有する容器本体と、
    を備える容器であって、
    前記容器本体は、前記外装構造体の内側に保持されており、
    前記内装シート材は、第1面状部と、前記収容領域を間に挟んで前記第1面状部と対向して配置されている第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との一方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第1側縁部と、前記第1面状部と前記第2面状部との他方の側縁どうしを相互に接合して形成されている第2側縁部と、を有し、
    前記外装シート材は、前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが接合された充填部形成接合部と、前記充填部形成接合部により囲まれた領域において前記外側フィルム層と前記内側フィルム層とが非接合とされた充填部形成非接合部と、を有し、
    前記充填部形成非接合部における前記外側フィルム層と前記内側フィルム層との層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    前記外装シート材は、前記第1面状部の外面側と前記第2面状部の外面側との少なくとも一方に開口を有し、前記第1側縁部に沿って当該第1側縁部に対して接合されているとともに、前記第2側縁部に沿って当該第2側縁部に対して接合されている容器。
  2. 前記外装シート材は、前記充填部及び前記充填部形成接合部とは別に、前記第1面状部の上部の外面側と前記第2面状部の上部の外面側の少なくとも一方を覆っているフィルム領域を有し、
    前記フィルム領域は、前記開口の上方に配置されている請求項1に記載の容器。
  3. 前記第1面状部の外面側又は/及び前記第2面状部の外面側の前記開口の上縁は、前記フィルム領域の下縁によって画定されている請求項2に記載の容器。
  4. 前記開口の縁の少なくとも一部分が前記充填部形成接合部により画定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の容器。
  5. 前記第1側縁部及び前記第2側縁部の各々は、扁平な接合片であり、前記第1面状部の外面側又は/及び前記第2面状部の外面側の前記開口の開口方向に対して直交する面に沿って配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の容器。
  6. 前記開口は、指が入る大きさである請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
  7. 前記第1面状部の外面側の前記開口の上下寸法は、前記第1面状部の上下寸法の1/3以上であり、
    前記第2面状部の外面側の前記開口の上下寸法は、前記第2面状部の上下寸法の1/3以上である請求項1から6のいずれか一項に記載の容器。
  8. 前記内装シート材は、前記第1面状部と前記第2面状部とを、底部で相互に繋いでいる底面部を更に有し、
    前記充填部は、前記第1面状部の外面側において前記第1側縁部と前記第2側縁部との各々に沿って延在しており、前記第2面状部の外面側において前記第1側縁部と前記第2側縁部との各々に沿って延在しており、前記底面部の外面側において当該底面部の周縁に沿って延在している請求項1から7のいずれか一項に記載の容器。
  9. 前記内装シート材は、前記第1面状部と前記第2面状部とを相互に繋いでいる底面部を更に有し、
    前記外装シート材は、前記底面部の外面側に開口を有する請求項1から8のいずれか一項に記載の容器。
  10. 前記充填部に充填材が充填されている請求項1から9のいずれか一項に記載の容器。
  11. 前記収容領域に前記内容物が収容されている状態において、前記第1面状部の外面側又は/及び前記第2面状部の外面側の前記開口を介して、前記容器本体の一部分が外部に膨出している請求項10に記載の容器。
JP2020055758A 2020-03-26 2020-03-26 容器 Pending JP2021155062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055758A JP2021155062A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055758A JP2021155062A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021155062A true JP2021155062A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77917373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055758A Pending JP2021155062A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021155062A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6822917B2 (ja) シート材容器
JP6879784B2 (ja) シート材容器
JP6186547B1 (ja) シート材容器
CN109641681B (zh) 薄片材料容器
JP6817809B2 (ja) シート材容器
JP7212493B2 (ja) 容器用シート
JP6803306B2 (ja) 容器
WO2017042905A1 (ja) シート材容器
WO2021181689A1 (ja) シート材容器
JP7142473B2 (ja) シート材容器
JP6817810B2 (ja) シート材容器
JP7360535B2 (ja) シート材容器
WO2021181692A1 (ja) 容器
WO2021181690A1 (ja) 容器
JP2021155062A (ja) 容器
JP2020083426A (ja) シート材容器
WO2021224995A1 (ja) シート材容器の製造方法
JP7365222B2 (ja) 容器
JP7164387B2 (ja) シート材容器
JP2021176765A (ja) シート材容器の製造方法
JP6960515B2 (ja) シート材容器
JP2021054537A (ja) シート材容器
WO2022009276A1 (ja) 内容物詰めシート材容器の製造方法
JP2021172387A (ja) 容器
JP7164388B2 (ja) シート材容器