JP6960515B2 - シート材容器 - Google Patents
シート材容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6960515B2 JP6960515B2 JP2020216273A JP2020216273A JP6960515B2 JP 6960515 B2 JP6960515 B2 JP 6960515B2 JP 2020216273 A JP2020216273 A JP 2020216273A JP 2020216273 A JP2020216273 A JP 2020216273A JP 6960515 B2 JP6960515 B2 JP 6960515B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- bag body
- sheet
- filling
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Description
この種のシート材容器においては、開口が十分に拡がらなかったり、注出の際に内容物の減少に伴い開口が次第に狭まったりして、内容物の注出がしづらくなる場合がある。
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填物が封入されて充填部が構成されているシート材容器を提供する。
前記収容領域に収容された内容物と、
を備えるシート材容器詰め品を提供する。
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置されている容器用シートを提供する。
なお、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
また、シート材容器100の正面側を前方、シート材容器100の背面側を後方といい、シート材容器100の正面に向かって右側(図1における右側)を右方、シート材容器100の正面に向かって左側(図1における左側)を左方という。
なお、本実施形態においては、シート材容器100の正面側に充填材排出部19が配置されている例を示しているが、充填材排出部19はシート材容器100の背面側に配置されていても良い。
ここで、内容物90の種類は、特に限定されない。内容物90としては、例えば、洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンス、ボディーソープ、飲料、食品などが挙げられる。
また、内容物90は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
内容物90が液体の場合には、内容物90の粘度は、例えば30℃において1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業株式会社製、ビスコメーター TV−10、TVB−10等)、好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下であることが挙げられる。
本実施形態の場合、積層シート20は、2層のシート材(第1シート材21、第2シート材22(図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)参照))により構成されている。ただし、後述するように、各シート材(第1シート材21、第2シート材22)についても、複数の層構造をなしていても良い。
ここで、積層シート20どうしが接合されているとは、一の積層シート20の一部分どうしが相互に接合されていることであっても良いし、複数の積層シート20どうしが相互に接合されていることであっても良い。本実施形態の場合は、例えば、図7(a)に示す一枚の積層シート20を用いてシート材容器100が構成されている。このため、一の積層シート20の一部分どうしが相互に接合されて袋体10が構成されている。
積層シート20どうしが接合された部分はシール部25である。
ここで、開口予定部16とは、収容領域10aの内容物90を袋体10の外部に注出するために袋体10に開口26を形成することが予定されている部位である。
袋体10には、開口予定部16に沿って、ハーフカット溝またはミシン目などにより構成された開封案内線(不図示)が形成されていても良いし、開封案内線は形成されていなくても良い。また、開口予定部16に沿って、印刷等により線状の表示が付されていても良い。
いずれの場合にも、開口予定部16に沿って袋体10を破断しやすくするための開封用切欠形状部18が、開口予定部16の近傍に形成されていることが好ましい。
換言すれば、開口予定部16は、開封用切欠形状部18の切り込みの方向(開封用切欠形状部18の深さ方向)に延びる直線状の領域である。開口予定部16は、シール部25において開封用切欠形状部18が形成されている部分(図2のシール部251)と、シール部25において充填部41を間に挟まずに収容領域10aを介してシール部251と対向している部分(図2のシール部252)と、の間に延在している。
ここで、充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡材等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
充填部41が開口予定部16の近傍に配置されていることにより、開口予定部16が開口したとき(袋体10に開口26が形成されたとき)に、充填部41がもたらす反撥力によって開口26を開くことができる。よって、シート材容器100からの内容物90の注出がより容易になる。
なお、シート材容器100の底部13にマチが形成されていてシート材容器100が自立可能な形態である場合には、シート材容器100と比較形態に係るシート材容器との開口26の面積の比較試験は、各シート材容器を水平な載置面上に載置した状態で行うことができる。
一方、シート材容器100が自立不能なピロータイプである場合には、シート材容器100と比較形態に係るシート材容器との開口26の面積の比較試験は、例えば、開口26から内容物が飛び出ないような向きで各シート材容器を吊り下げた状態で行うことができる。
ここで、比較形態に係るシート材容器は、例えば、シート材容器100の充填部41から充填物を排出することにより得ることができる。充填部41から充填物を排出する方法としては、後述する充填材排出部19を破断して充填部41内の充填物を排出する方法、又は、シート材容器100の外部から充填部41に針等を突き刺して充填部41を大気開放して充填物を排出する方法などが挙げられる。
このため、袋体10は、底部13が水平な載置面上に載置された状態で、自立可能となっている。袋体10における上縁部12と底部13との間の部分が胴部11を構成している。
また、このように、袋体10の底部13はマチを有しているのに対して、袋体10の上縁部12はマチを有していないことにより、収容領域10aの内腔断面積は、底部13側から上縁部12側に向かって減少している。すなわち、袋体10の厚み方向において、収容領域10aの内腔領域の寸法が、底部13側から上縁部12側に向かって減少している。
このような構造のシート材容器100においては、仮に非接合部61を有していない場合には、内容物90の注出時に開口26(図8(a)、図8(b)参照)の拡がり具合を十分に確保できなかったり、注出の際に開口26が狭まったりしがちである。
このような事情に対し、本実施形態においては、開口予定部16の近傍に充填部41が配置されていることにより、そのような不具合の発生を抑制できる。
ただし、本発明において、容器本体10における開口予定部16の位置は特に限定されず、例えば、底部13の近傍における袋体10の側部に開口予定部16が配置されていても良い。
ここで、距離D1及び長さLは、開口予定部16が開口する前の状態(収容領域10aが密封されている状態)において、袋体10を正面視したときの寸法とすることができる。
本実施形態の場合、充填部41は柱状に形成されている。そして、2本の柱状の充填部41が互いに並列に延在している。
なお、本発明は、この例に限らず、袋体10の表裏のいずれか一方にのみ充填部41が設けられていてもよく、この場合も、充填部41によって袋体10の表裏のうち充填部41が設けられている方のシート材が充填部41に沿う形状に変形し当該シート材に張力が作用すること、又は、充填部41が袋体10の表裏を離間させることにより、開口26を開く作用を得ることができる。
ここで、距離D2は、袋体10を正面視したときの寸法とすることができる。また、直径Rは、袋体10を正面視したときの充填部41の幅寸法(長手方向に対して直交する幅寸法)とすることができる。
袋体10の上端側の一隅部には、ノズル部14が配置されている。ノズル部14においては、袋体10の上端側の一隅に向けて収容領域10aが徐々に狭まるような形状にシール部25が形成されている。ただし、ノズル部14において、袋体10の上端側の一隅に向けて収容領域10aが徐々に広がるような形状にシール部25が形成されていても良いし、ノズル部14における収容領域10aがストレート形状であってもよい。
収容領域10aのうち、特にノズル部14と対応する部分は、内容物90を袋体10から注出する際に内容物90が通過する注出流路14aである。ただし、図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態の場合、充填部41が注出流路14a内に向けて内側に膨出しているため、注出流路14aは充填部41によって狭められている。
開口予定部16は、注出流路14aを横断する方向に延在している。
なお、上縁部12において、ノズル部14と隣接する部位には、下方に向けて切り欠かれた形状の切欠形状部15が形成されている。
ノズル部14において、開口予定部16を境界として袋体10の上記一隅側の部分は、袋体10に開口26を形成する際に使用者によって摘ままれる開封タブ17である。なお、袋体10に開口26が形成されることにより、開封タブ17は袋体10から切除される。
同様に、袋体10の裏側の面においても、袋体10の左右の縁辺に沿って、それぞれ上下に延在する充填部41、充填部42が配置されており、下端部には、左右に延在する充填部43が配置されており、これら充填部41、充填部42及び充填部43は、相互に連通している。
なお、充填部41、42は、それぞれ柱状に形成されている。充填部41、42の長手方向に対して直交する断面形状は、例えば円形又は楕円形となっている。
これら充填部44、44のうち、袋体10の正面側の充填部44は、正面側の充填部43と連通しており、袋体10の背面側の充填部44は、背面側の充填部43と連通している。
この充填材排出部19の内部にも、充填部45が形成されている。
充填材排出部19の周縁部において、第1シート材21と第2シート材22とが相互に接合(ヒートシール)されて、充填部45は封止されている。
充填部45は、例えば、袋体10の表側の充填部41に対して、充填部46を介して連通している。
したがって、袋体10を廃棄する際には、充填材排出部19を破断して充填部45を外気と連通させることにより、充填部45を介して、各充填部41〜46内の充填材(例えば空気)を外部に排出することができ、その状態では袋体10を薄く押しつぶすことができる。
第1層31は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。
第2層32は、例えば、一方の面(第1層31側の面)にシリカ及びアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。
第3層33は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。
第4層34は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。
これらの層の厚さは、特に限定されないが、一例として、第1層31は12μm、第2層32は12μm、第3層33は15μm、第4層34は40μmとすることができる。
第1層31の主な機能としては、袋体10に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに袋体10の剛性を確保することが挙げられる。
第2層32の主な機能としては、ガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層33の主な機能としては、耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層34の主な機能としては、第2シート材22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、第1シート材21及び第2シート材22を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
また、第2シート材22は、第1シート材21とは異なる層構造を有していても良い。
例えば、第2シート材22の第1層31として、第4層34と同様の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を設けても良い。このような層構成とすることで、図5(c)のように表側シート部51と裏側シート部52をシール部25にてヒートシールすることが容易となる。
すなわち、第1シート材21の第4層34と第2シート材22の第4層34とが互いに対向する向きで第1シート材21と第2シート材22とが相互に積層される。そして、その状態で第1シート材21と第2シート材22とが相互に加圧され且つ加熱されることによって、第1シート材21の第4層34と第2シート材22の第4層34とが相互にヒートシールされている。これにより、積層シート20が構成されている(図7(a)、図7(b)参照)。
非接着部23の形成範囲が非接合部(非接合部61〜66)となる。また、非接合部(非接合部61〜66)が形成されている部位に充填材が封入されることにより充填部(充填部41〜46)が形成される。
非接合部のうち、非接合部61は充填部41と対応しており、非接合部62は充填部42と対応しており、非接合部63は充填部43と対応しており、非接合部64は充填部44と対応しており、非接合部65は充填部45と対応しており、非接合部66は充填部46と対応している。
第1底シート部53は、第2底シート部54とともに底部13を構成する部分である。第1底シート部53及び第2底シート部54は互いに同形状に形成されている。第1底シート部53及び第2底シート部54は、例えば、それぞれ左右方向に長い矩形状の形状に形成されている。第1底シート部53及び第2底シート部54の左右幅寸法は、表側シート部51及び裏側シート部52の左右幅寸法と同等の寸法に設定されている。
図7(a)において、第1底シート部53は表側シート部51の上側に連接されており、第2底シート部54は第1底シート部53の上側に連接されている。
裏側シート部52は、表側シート部51と同様の形状に形成されている。
ただし、表側シート部51と裏側シート部52とのうち、表側シート部51には、充填材排出部19が一体に設けられている。
そして、第1シート材21において第2シート材22の周囲に張り出している部分どうしがヒートシールされることで、袋体10が構成されている。
なお、充填材排出部19においては、第1シート材21と第2シート材22とが互いに同寸法に形成されており、第1シート材21が第2シート材22よりも張り出している訳ではない。つまり、第1シート材21の第4層34が非露出となっている。
更に、充填材排出部19の基端側の位置でも、第1シート材21の第4層34が非露出となっている。この部分に対しては、第4層34と同様のヒートシール性の材料により構成されたシーラント層を一方の面に有するシール層24を接着しておく。すなわち、シーラント層が図7(a)における手前側を向くように、シール層24を接着しておく。これにより、上縁部12をヒートシールすることによってシール層24を裏側シート部52の周縁部と接合し、袋体10を密封状態に形成することができる。
一方、第2シート材22の最内層である第1層31として、最外層である第4層34と同様にヒートシール可能なフィルム(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のフィルム)が用いられている場合、第1シート材21と第2シート材22は同じ大きさで形成されており、第2シート材22どうしが袋体10の周縁部で接合されることで、袋体10を密封状態に形成することができる。この場合にはシール層24は不要となる(図5(c)参照)。
ここで、折り曲げ線82は、表側シート部51と第1底シート部53との境界であり、折り曲げ線81は、裏側シート部52と第2底シート部54との境界である。
また、折り曲げ線83は、第1底シート部53と第2底シート部54との境界である。
また、谷折りとは、図7(a)における奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図7(a)における手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
ここで、表側シート部51において裏側シート部52と接合される部分は、表側シート部51において第1底シート部53と重なる部分を除く部分である。
同様に、裏側シート部52において表側シート部51と接合される部分は、裏側シート部52において第2底シート部54と重なる部分を除く部分である。
このため、上記のように積層シート20が折り曲げられた状態で、表側シート部51(裏側シート部52)において各切欠形状部58と対応する部分は、第1底シート部53及び第2底シート部54を介さずに直に裏側シート部52(表側シート部51)に対して対向する。したがって、上記のように積層シート20がヒートシールされることにより、各切欠形状部58を介して、表側シート部51の下端部と裏側シート部52の下端部とが部分的に相互にヒートシールされている。
このように、容器用シート200は、内容物90を収容する収容領域10aを包囲する袋体10を有し、袋体10は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シート20どうしが接合されて構成され、且つ、袋体10の開口予定部16の近傍に、シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部61が配置されている。
なお、この段階では、袋体10の上縁部12において、図4において網掛けで示された範囲はヒートシールが施されておらず、未シール部27となっている。よって、容器用シート200の作製後、この未シール部27を介して、収容領域10a内に内容物90を収容できるようになっている。
すなわち、各非接合部61〜66における第1シート材21と第2シート材22との層間に充填材が充填されて充填部41〜46が構成される。
各非接合部61〜66が膨らむことにより、底部13が前後方向に広がるので、胴部11は主に下部が前後方向に広がる(図3参照)。
ここで、非接合部61に充填材が充填されて該非接合部61が膨らむことにより、袋体10の開口予定部16には、当該開口予定部16が袋体10の表裏の方向に広がる方向の応力が付与される。なぜなら、本実施形態の場合、袋体10の表裏の非接合部61が膨らんで互いに反力を及ぼし合うためである。また、本実施形態とは異なり袋体10の表裏のうち一方にのみ非接合部61が設けられている場合にも、膨らんだ非接合部61が袋体10の表裏のうち他方と互いに反力を及ぼし合ったり、又は、袋体10の表裏のうち非接合部61が設けられている方のシート材が膨らんだ非接合部61に沿う形状に変形し当該シート材の張力が作用したりすることにより、やはり、開口予定部16には、当該開口予定部16が袋体10の表裏の方向に広がる方向の応力が付与される。そして、開口予定部16が開口したときには、袋体10に予め付与されている応力の作用によって、開口26を拡大することができる。
こうして、シート材容器100が作製される。
ここで、封止部19aを封止する方法としては、例えば、第1シート材21と第2シート材22とにおいて封止部19aを構成する部分の互いの対向面に、それぞれ上記のシール層24と同様のシール層を接着しておき、これらシール層24どうしをヒートシールにより接合する方法が挙げられる。
このように、本実施形態に係るシート材容器詰め品は、本実施形態に係るシート材容器100と、収容領域10aに収容された内容物90と、を備えている。
これにより、開口予定部16が開口したときに、充填部41によって開口26を拡大することができるため、シート材容器100からの内容物90の注出がより容易になる。
図9(a)は変形例1に係るシート材容器100のノズル部14近傍を示す正面図であり、図9(b)は変形例1に係るシート材容器100の開口26近傍を示す斜視図である。
本変形例の場合、積層シート20どうしの接合部であるシール部25と充填部41との間に間隙48があり、当該間隙48は当該充填部41に沿って直線状に延在している。そして、開口予定部16が開口する前の状態及び後の状態のそれぞれにおいて、間隙48の延長上の位置に積層シート20どうしの接合部(シール部25)の一部分25aが存在する。つまり、図9(a)に示すように開口26が形成される前の状態のとき、及び、図9(b)に示すように開口26が形成された後の状態のときのそれぞれにおいて、間隙48の延長上の位置にシール部25の一部分25aが存在する。
このため、開口予定部16に沿って袋体10が破断されて開口26が形成されたときに、一部分25aは、開封タブ17とともに切除されずに、袋体10における開封タブ17以外の部分と一体に残留する。
図10は変形例2に係るシート材容器の断面図であり、図5(a)に相当する位置での断面を示す。
本変形例の場合、積層シート20どうしの接合部であるシール部25と充填部41とが相互に隙間無く隣接して配置されている。
図11は変形例3に係るシート材容器100のノズル部14近傍を示す図である。
本変形の場合、充填部41における開口予定部16側の端部は、開口予定部16から遠ざかるにつれて充填部41が収容領域10aの内方側に迫り出すように傾斜したテーパー部41aとなっている。
本変形例によれば、充填部41の端部にテーパー部41aが形成されていることにより、充填部41を配置することによって注出流路14aが狭くなってしまうことを抑制でき、注出流路14aを介したよりスムーズな注出が可能となる。
図12は変形例4に係るシート材容器100を示す図である。
上記の実施形態及び各変形例においては、袋体10の角部にノズル部14が配置されている例を説明したが、本変形例の場合、袋体10の一の縁辺部72の中央部にノズル部14が配置されており、縁辺部72におけるノズル部14の両側にそれぞれ肩部72aが配置されている。
一例として、本変形例に係るシート材容器100は、自立可能なスタンディングパウチであり、縁辺部72は上縁部であり、収容領域10aを間に挟んで縁辺部72に対して対向している端部73は、底部である。
充填部41は、少なくとも1つ設けられていればよいが、例えば、図12におけるノズル部14の左右両端部と対応する位置にそれぞれ配置されている。また、充填部41は、袋体10の表側と裏側の少なくとも一方に設けられていればよいが、例えば、上記の実施形態と同様に、袋体10の表側と裏側の両方にそれぞれ充填部41を設けることができる。
したがって、例えば、図12におけるノズル部14の左端部に対応する位置において、袋体10の表側と裏側にそれぞれ充填部41を配置することができ、図12におけるノズル部14の右端部に対応する位置においても、袋体10の表側と裏側にそれぞれ充填部41を配置することができる。
<1>内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填物が封入されて充填部が構成されているシート材容器。
<2>前記袋体は、底部と、前記収容領域を間に挟んで前記底部とは反対側に位置する上縁部と、を有し、
前記収容領域の内腔断面積が、前記底部側から前記上縁部側に向かって減少しており、
前記開口予定部は前記上縁部側に配置されている<1>に記載のシート材容器
<3>前記開口予定部と前記充填部との最短距離が、前記開口予定部が開口したときの開口幅の3倍以内である<1>又は<2>に記載のシート材容器。
<4>前記袋体の表側と裏側のそれぞれに前記充填部が配置されており、これら充填部は、前記収容領域における前記開口予定部の近傍の部分を間に挟んで互いに表裏に位置している<1>から<3>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<5>前記充填部は柱状に形成されており、
前記積層シートどうしの接合部と前記充填部との前記開口予定部の近傍領域における最短距離が、前記充填部の直径以下である<1>から<4>のいずれか一項に記載のシート材容器。
<6>前記積層シートどうしの接合部と前記充填部とが相互に隙間無く隣接して配置されている<5>に記載のシート材容器。
<7>前記積層シートどうしの接合部と前記充填部との間に間隙があり、当該間隙は当該充填部に沿って直線状に延在しており、
前記開口予定部が開口する前の状態及び後の状態のそれぞれにおいて、前記間隙の延長上の位置に前記積層シートどうしの接合部の一部分が存在する<5>に記載のシート材容器。
<8><1>から<7>のいずれか一項に記載のシート材容器と、
前記収容領域に収容された内容物と、
を備えるシート材容器詰め品。
<9>内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置されている容器用シート。
10a 収容領域
11 胴部
12 上縁部
13 底部
14 ノズル部
14a 注出流路
15 切欠形状部
16 開口予定部
17 開封タブ
18 開封用切欠形状部
19 充填材排出部
19a 封止部
20 積層シート
21 第1シート材
22 第2シート材
23 非接着部
24 シール層
25 シール部
25a 一部分
26 開口
27 未シール部
31 第1層
32 第2層
33 第3層
34 第4層
41、42、43、44、45、46 充填部
41a テーパー部
48 間隙
51 表側シート部
52 裏側シート部
53 第1底シート部
54 第2底シート部
58 切欠形状部
61、62、63、64、65、66 非接合部
72 一端部
72a 肩部
73 他端部
81、82、83 折り曲げ線
90 内容物
100 シート材容器
D1 距離
D2 距離
L 開口予定部の長さ
R 直径
Claims (3)
- 内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記非接合部における前記シート材どうしの層間に充填物が封入されて充填部が構成されており、
前記袋体は、開封用切欠形状部を有し、
前記開口予定部は、前記開封用切欠形状部の切り込みの方向に延びており、
前記開口予定部に沿って前記袋体を破断することで前記袋体に開口が形成されるようになっており、
前記非接合部は、前記非接合部における前記シート材どうしの層間に前記充填物が封入されて前記充填部が形成された際に当該充填部が柱状となるような形状に形成されているとともにその一端が前記開口予定部に向かって先細り形状になるように延びているテーパー部を有するシート材容器。 - 請求項1に記載のシート材容器と、
前記収容領域に収容された内容物と、
を備えるシート材容器詰め品。 - 内容物を収容する収容領域を包囲する袋体を有し、
前記袋体は、少なくとも2層以上のシート材が相互に積層及び接合された積層シートどうしが接合されて構成され、
且つ、
前記袋体の開口予定部の近傍に、前記シート材どうしが部分的に非接合とされた非接合部が配置され、
前記袋体は、開封用切欠形状部を有し、
前記開口予定部は、前記開封用切欠形状部の切り込みの方向に延びており、
前記開口予定部に沿って前記袋体を破断することで前記袋体に開口が形成されるようになっており、
前記非接合部は、前記非接合部における前記シート材どうしの層間に前記充填物が封入されて前記充填部が形成された際に当該充填部が柱状となるような形状に形成されているとともにその一端が前記開口予定部に向かって先細り形状になるように延びているテーパー部を有する容器用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020216273A JP6960515B2 (ja) | 2016-12-28 | 2020-12-25 | シート材容器 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016257079A JP6817810B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | シート材容器 |
JP2020216273A JP6960515B2 (ja) | 2016-12-28 | 2020-12-25 | シート材容器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016257079A Division JP6817810B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | シート材容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021046262A JP2021046262A (ja) | 2021-03-25 |
JP6960515B2 true JP6960515B2 (ja) | 2021-11-05 |
Family
ID=74877628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020216273A Active JP6960515B2 (ja) | 2016-12-28 | 2020-12-25 | シート材容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6960515B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4121627B2 (ja) * | 1998-08-31 | 2008-07-23 | 大日本印刷株式会社 | 小袋包装体 |
JP4736364B2 (ja) * | 2004-07-20 | 2011-07-27 | 凸版印刷株式会社 | 自立袋 |
IN2014DN09161A (ja) * | 2012-05-07 | 2015-07-10 | Procter & Gamble |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020216273A patent/JP6960515B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021046262A (ja) | 2021-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6817810B2 (ja) | シート材容器 | |
JP6876763B2 (ja) | シート材容器 | |
JP6817809B2 (ja) | シート材容器 | |
JP6186547B1 (ja) | シート材容器 | |
JP6193535B1 (ja) | 容器 | |
JP6822917B2 (ja) | シート材容器 | |
JP6803306B2 (ja) | 容器 | |
JP6879784B2 (ja) | シート材容器 | |
JP7212493B2 (ja) | 容器用シート | |
JP7142473B2 (ja) | シート材容器 | |
JP2018144885A (ja) | シート材容器 | |
JP7075827B2 (ja) | シート材容器 | |
WO2016093046A1 (ja) | 包装袋 | |
WO2021181689A1 (ja) | シート材容器 | |
CN111448146A (zh) | 容器 | |
WO2021181691A1 (ja) | シート材容器 | |
JP6960515B2 (ja) | シート材容器 | |
JP7121625B2 (ja) | 容器 | |
WO2021181690A1 (ja) | 容器 | |
WO2021181692A1 (ja) | 容器 | |
JP2022124039A (ja) | 包装袋 | |
JP2020083426A (ja) | シート材容器 | |
JP7164387B2 (ja) | シート材容器 | |
JP6912917B2 (ja) | パウチ包装体及びパウチ容器 | |
JP6857323B2 (ja) | 袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210120 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211011 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6960515 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |