JP4121627B2 - 小袋包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックフィルムからなる小袋包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小袋包装体は、柔軟性のあるプラスチックフィルム単体あるいは積層フィルムによって3方シール袋、ピロウ包装袋、4方シール袋等のいわゆる平袋、さらにガゼット袋、自立袋等の種々の形状に製袋されると同時に、粉体状、粒状、固形状、液状等の種々の形態の食品、トイレタリーを中心とした内容物が充填されて、生活の種々の場面で使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図4は、従来の小袋包装体の3方シール袋による説明図である。
従来の小袋包装体20は、柔軟性の大きなプラスチック基材からなるものであり、「自立袋」と称される自立性を持たせたジャンルを除けば、特に液体が充填された場合、形状維持が困難で、流通過程では通常外箱を必要とし、また使用時点での使い勝手も決してよいものではない。
従来の小袋包装体20は、図4(a)に示すように、ノッチ、あるいは鋏を使用して上部のヒートシール部2の一部から切断されて、図4(b)に示すように開封され、開口部6から取り出し、液体の場合は注出が行われるが、少し縦長な3方シール袋になると、図4に示すように、持つ位置が下過ぎると途中から折れ曲がり、内容物が開口部6から溢れ出て、周辺を汚してしまう問題がある。この様な問題は、3方シール袋以外にも、ピロウ包装袋、4方シール袋等のいわゆる平袋においては共通するものであって、例えば、これらの平袋に入った調味料、ドレッシング、マヨネーズ等を開封して取り出す場面でよく遭遇する問題である。
また、自立袋においても、胴部、底部におけるリブ以外の部分は、以前として柔軟構造を残しているので、自立性は付与されていても必ずしも形状的に安定しているとはいえない。すなわち、液体が充填された状態で、自立はしても、上部に歪みが発生して、陳列時の体裁を悪くするという問題がある。さらに、液体の注出時に持つ位置によってはやはり前述のように注出口から溢れ出る問題がある。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、プラスチック基材として従来と同一な柔軟性のあるプラスチックフィルム単体あるいは積層材を使用し、また従来と同一構造の小袋包装体で有りながら、腰、すなわち剛性があって形状安定性に優れ、持ちやすく、開封や注出等に当たって内容物が溢れることの少ない小袋包装体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明による小袋包装体は、内面にヒートシール性を有する単体フィルム若しくは積層材の全面に雄雌型を用いて加熱、加圧成形することによって凹凸形状を形成してから製袋されて、上部に開口部を備え、側壁全面の上下方向に走る凸条と凹条とが交互に整列する凹凸形状が形成されてなり、かつ、側壁を水平方向に切断した場合の切断面に現れる前記の凹凸形状が、ウェーブ状、または、外側の平面部と内側の平面部とが交互に段差を介して配列する形状、または、外側に形成される広い幅の平面部と狭い幅の凹陥部とが交互に配列する形状であって、かつ、凹凸形状の波長が、1mm程度から15mm程度までの範囲であり、かつ、振幅が、0.5mmから7.5mmまでの範囲にあるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明による小袋包装体をさらに詳細に説明する。
本発明による小袋包装体10は、主として液体の内容物に対し、また1cc程度の薬味、調味料、クリーム等のポーションパックから、750cc程度の各種洗剤等の詰め替え用の自立袋に至る内容量にわたって適用されるものである。
図1は、本発明による小袋包装体の第1実施例の説明図である。この第1実施例は、小袋包装体10が3方シール袋の場合であり、図1(a)は、その正面図、図1(b)は、開封後の斜視図をそれぞれ示している。
本発明による小袋包装体10は、図1(a)に示すように、3方にヒートシール部2を有し、上下方向のヒートシール部2の上部に設けられたノッチ3から水平にカットされて開封される平袋であって、その開封された状態は図1(b)によって示されている。
本発明による小袋包装体10の側壁1(図1ではヒートシール部2以外の全部分)には、図1(b)の開口部6の断面から明らかなように、上下方向(図では、縦方向)に走る凸条4と凹条5が交互に整列することによる凹凸形状が形成されている。
この凹凸形状は平袋における側壁1の剛性を著しく高め、図4(c)に示すような小袋包装体の折れ曲がりを防止することができ、開封後、小袋包装体10の下部を持っても安定して内容液を注出させることができる。
【0006】
図2は、本発明による小袋包装体の第2実施例の説明図である。
第2実施例は、小袋包装体10が自立性のあるスタンディングパウチの場合である。
図2(a)は、水平に上部のヒートシール部2をカットして中央部に注出口を形成する場合であり、図2(b)は、上部コーナー部をカットして注出口を形成する場合である。
従来のスタンディングパウチの場合は、底材がさらに加わり底部における縦方向のヒートシール部2は4重構造をなし、底部に関しては、かなりの剛性を示すが、中央より上部における剛性は平袋と余り変わりがなく、液を充填して、自立させた場合、上半分に歪み、ひきつり等の変形が目立ち、店頭効果として必ずしも良い結果を生んでいない。
しかるに、本発明による小袋包装体10においては、全く同じ仕様のフィルム基材を用いたスタンディングパウチであっても、側壁1に上下方向に走る凸条4と凹条5を交互に形成することによって、側壁の剛性が向上するので、自立状態での上部の歪みは少なくなり、店頭における体裁は良くなるとともに、開口、注出も従来のものに較べて容易に行うことができる。
【0007】
図3は、本発明による小袋包装体に形成される凹凸形状の説明図である。
本発明による小袋包装体10に備えられる凹凸形状は、前述のように、小袋包装体10の側壁1に上下方向に縞状に配列するものであって、側壁1を水平方向に切断した場合の切断面に明確に現れる。その凹凸形状は、図3(a)に示すようなサインカーブに近いウェーブ状であっても、図3(b)に示すような外側の平面部と内側の平面部とが交互に段差を介して配列する形状であってもよい。
さらに、図3(c)に示すような、外側に形成される広い幅の平面部と狭い幅の凹陥部とが交互に配列する形状であってもよい。
凹凸形状が形成される部分は、対向する前後側壁1の全面でも、片側の側壁1だけでも、側壁1の一部、例えば側壁1の中央部分だけであってもよい。
凹凸形状の波長(隣接する凸条4幅と凹条5幅の和)は、1mm程度の極微細なものから、15mm程度の粗いものまで適用可能であり、振幅も0.5mm程度のものから7.5mm程度の範囲まで適用可能である。
これら凹凸形状の波長、振幅及び凹凸形状を施す部分は、小袋包装体10の大きさ、フィルム基材、用途等に応じて適宜定めればよい。
【0008】
凹凸形状の側壁2への付与は、ロール状のフィルム基材を製袋、充填機に供給する直前に雄雌型を用いて加熱、加圧成形することによって可能となる。 図1、図2に示すように、側壁1全面に凹凸形状を設ける場合には、ロールフィルムの全面に凹凸形状加工を行い、次いで製袋、充填を行えばよい。この場合、ヒートシール部2の凹凸形状はヒートシールによって消滅する。
また、成形される凹凸形状の各条の方向は、ロールフィルム基材の流れ方向に沿う場合と、流れ方向と直交する方向に沿う場合がある。これは、個々の小袋包装体10の形態と面取りから決定すればよい。
【0009】
本発明による小袋包装体10に使用されるフィルム基材は、内面にヒートシール性を有し、加熱、加圧成形によって凹凸形状が形成可能なものであれば、単体フィルムでも、積層材であってもよく、また積層材の構成はいかなるものであってもよい。ただし、アルミ箔等を内在する積層材については、アルミ箔の膜切れを起こさない程度の凹凸形状加工に止めれば問題はない。
【0010】
【発明の効果】
本発明による小袋包装体10によれば、平袋の側壁の少なくとも一部に上下方向に走る凸条と凹条を交互に整列させてなる凹凸形状を形成させることによって、従来と全く同一なフィルム基材、形状等の仕様でありながら、側壁により大きな剛性を持たせることができるので、開封、注出時に開口部からの液漏れを少なくし、注ぎ易くすることができる。また、自立袋においても、陳列時の上部の変形を少なくすることが可能となる。
さらに、小袋包装体の剛性を高めるために、剛性の高いフィルム基材をわざわざ使用する必要がなく、剛性のある使い易い小袋包装体を低コストで供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小袋包装体の第1実施例の説明図
【図2】本発明による小袋包装体の第2実施例の説明図
【図3】本発明による小袋包装体に形成される凹凸形状の説明図
【図4】従来の小袋包装体の3方シール袋による説明図
【符号の説明】
1 側壁
2 ヒートシール部
3 ノッチ
4 凸条
5 凹条
6 開口部
7 上部ノッチ
10 本発明による小袋包装体
20 従来の小袋包装体
Claims (1)
- 内面にヒートシール性を有する単体フィルム若しくは積層材の全面に雄雌型を用いて加熱、加圧成形することによって凹凸形状を形成してから製袋されて、上部に開口部を備え、側壁全面の上下方向に走る凸条と凹条とが交互に整列する凹凸形状が形成されてなり、かつ、側壁を水平方向に切断した場合の切断面に現れる前記の凹凸形状が、ウェーブ状、または、外側の平面部と内側の平面部とが交互に段差を介して配列する形状、または、外側に形成される広い幅の平面部と狭い幅の凹陥部とが交互に配列する形状であって、かつ、凹凸形状の波長が、1mm程度から15mm程度までの範囲であり、かつ、振幅が、0.5mmから7.5mmまでの範囲にあることを特徴とする小袋包装体。
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