JP2020083426A - シート材容器 - Google Patents

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Akira Kuragano
彰 倉賀野
稲川 義則
Yoshinori Inagawa
義則 稲川
大輔 児玉
Daisuke Kodama
大輔 児玉
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【課題】内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器を提供する。【解決手段】シート材容器100は、内容物18を吐出する吐出部(吐出口16b)が下向きとなる倒立姿勢で用いられるシート材容器100であって、内容物18を収容する収容領域17を有する内容器と、内容器を覆っている外容器20と、を備え、外容器20は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材21により構成されており、外容器構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、非接合部における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部60を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート材容器、内容物詰めシート材容器、及び、シート材容器セットに関する。
近年、複数のフィルム層の層間に流体などが充填された構造のシート材容器の開発が進んでいる。
特許文献1には、内容物を収容する内容器と、複数のフィルム層を積層した被覆体構成シート材で構成されていて内容器を覆っている被覆体と、を備えるシート材容器であって、被覆体構成シート材は、複数のフィルム層どうしが接合している接合部と、複数のフィルム層の層間に充填材が存在していて接合部よりも被覆体構成シート材の厚み方向に膨らんでいる充填部と、を備え、当該シート材容器は、内容器の外面と被覆体の内面との間に外気を導入させる外気導入部を備えるシート材容器について記載されている。
特許文献1の技術によれば、シート材容器が外気導入部を備えているため、被覆体とは独立して内容器の容積が容易に縮小でき、内容物を内容器から容易に排出することが可能となる。
特許第6193535号公報
しかしながら、本願発明者の検討によれば、特許文献1のシート材容器は、内容物の排出性に関し、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器、内容物詰めシート材容器、及び、シート材容器セットに関する。
本発明は、内容物を吐出する吐出部が下向きとなる倒立姿勢で用いられるシート材容器であって、前記内容物を収容する収容領域を有する内容器と、前記内容器を覆っている外容器と、を備え、前記外容器は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材により構成されており、前記外容器構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有するシート材容器に関する。
本発明によれば、内容物の排出性に一層優れた構造のシート材容器、及び、内容物詰めシート材容器を提供することができる。
第1実施形態に係るシート材容器の正面図である。 図1のA−A線に沿ったシート材容器の断面図である。 図3(a)は開閉蓋が開いた状態のキャップの斜視図であり、図3(b)はキャップの縦断面図である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の分解斜視図である。 第1実施形態に係るシート材容器を構成するシート材の平面図であり、内容器を構成する内容器構成シート材において収容領域を画定する面(内面)となる方を手前側に示している。 第1実施形態に係るシート材容器を壁に固定した状態を示す側面図である。 図7(a)は第2実施形態に係るシート材容器を壁に取り付けた状態を示す側面図であり、図7(b)は第2実施形態に係る保持具の斜視図、図7(c)は第2実施形態に係るシート材容器を壁に取り付けた状態を示す部分拡大の正面図である。 図8(a)は第3実施形態に係るシート材容器を壁に取り付けた状態を示す側面図であり、図8(b)は第3実施形態に係る保持具の斜視図である。 第4実施形態に係るシート材容器の背面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
まず、図1から図6を用いて第1実施形態を説明する。
本実施形態において、シート材容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器100を図1のように倒立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、シート材容器100の製造時における位置関係とは必ずしも一致しない。また、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
シート材容器100の正面側(図1における手前側、図2における下側)を前方、シート材容器100の背面側(図1における奥側、図2における上側)を後方といい、シート材容器100の正面に向かって左側(図1、図2における左側)を左方、シート材容器100の正面に向かって右側(図1、図2における右側)を右方という。また、シート材容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
図1に示すように、本実施形態に係るシート材容器100は、内容物18を吐出する吐出部(吐出口16b)が下向きとなる倒立姿勢(図1の姿勢)で用いられるシート材容器100である。
シート材容器100は、内容物18を収容する収容領域17を有する内容器(内袋40:図2参照)と、内容器を覆っている外容器20と、を備えている。外容器20は、複数のフィルム層(本実施形態の場合、図4に示すように、外側フィルム22と内側フィルム23との2つのフィルム層)を積層した外容器構成シート材21により構成されている。外容器構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部(図5、図2)を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部60(図1、図2)を有する。充填部60に封入されている充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡材等)とすることができ、空気や窒素ガスなどの気体であることが好ましい。
本実施形態の場合、吐出部としての吐出口16bは、スパウト部材15(後述)に装着されたキャップ16(後述)に形成されている。保管時等の通常時においては、キャップ16の開閉蓋16cにより吐出口16bは閉塞されている。使用者が開閉蓋16cを開いて吐出口16bを開放状態とし、外容器20に対して圧搾操作を行うと、圧搾力が外容器20の内側の内袋40にも伝わるため、内袋40の容積が収縮し、収容領域17内の内容物18が吐出口16bを介してシート材容器100の外部に吐出される。
本実施形態によれば、シート材容器100は、吐出口16bが下向きとなる倒立姿勢で用いられる。このため、常に内容物18が吐出口16bの近傍に存在する状態となる。よって、外容器20に対する圧搾操作に応じて、優れた応答性で内容物18を吐出口16bから吐出することができる。つまり、本実施形態によれば、内容物18の排出性に一層優れた構造のシート材容器100を提供することができる。
また、外容器20は、充填材が封入された充填部を備えているため、外容器20の構造的強度が高められており、十分な保形性を有する。このため、シート材容器100が倒立姿勢であっても、吐出口16bから意図せず内容物18が漏洩してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態に係る内容物詰めシート材容器200は、本実施形態に係るシート材容器100と、収容領域17に収容された内容物18と、を備える。
本発明において、内容物18の種類は、特に限定されない。内容物18としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物18は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物18は、例えば、液体である。
内容物18が液体の場合には、内容物18の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV−10又はビスコメーターTVB−10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
シート材容器100は、外容器20により構成されている胴体部11と、胴体部11の下端から下方に突出している円筒状の口頸部と、を備えている。胴体部11は、収容領域17を包囲している(本実施形態の場合、内袋40を包囲している)。口頸部は、後述するスパウト部材15の注出筒部15aにより構成されている。
外容器20(胴体部11)の正面形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、図1に示すように、縦長の略四角形状となっており、より詳細には、縦長で角丸の長方形状となっている。
図2に示すように、外容器20は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a(前側のパネル)及び第2主面部20b(後側のパネル)を有する。第1主面部20aは正面側に位置しており、第2主面部20bは背面側に位置している。胴体部11は、吐出口16b側に位置する吐出部側マチ14と、外容器20における吐出口16b側とは反対側の端部に位置する反対端側マチ13とを有する袋状に形成されている。
ただし、本発明は、この例に限らず、外容器20は、吐出部側マチ14を有していなくてもよく、また、反対端側マチ13を有していなくてもよい。
外容器20は、外容器構成シート材21(図4、図5参照)を折り曲げて当該外容器構成シート材21の周縁部どうしを相互に接合(本実施形態の場合、内袋構成シート材41を介して相互に接合)することによって構成されている。
図1に示すように、反対端側マチ13は、上方に向けて凸に膨らんだ形状に形成されている。
すなわち、外容器20は、当該外容器20における吐出部(吐出口16b)側とは反対側(つまり上側)の端部に形成されたマチである反対端側マチ13を有し、反対端側マチ13が吐出部(吐出口16b)側とは反対側(つまり上側)に向けて膨出している。
このため、シート材容器100は、吐出口16bが上向きとなる正立姿勢では自立できないようになっている。これにより、使用者は、シート材容器100が正立姿勢で用いられるものではなく倒立状態で用いられるものであることを容易に認識することができる。
本実施形態の場合、内袋40は、図2に示すように、内袋構成シート材41(図4参照)により構成されている。内袋構成シート材41を折り曲げて当該内袋構成シート材41の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋40が構成されている。内袋40は、外容器20によって覆われている。内袋40は、当該内袋40の内部に収容領域17を有する。
ただし、本発明において、内容器は、シート材により構成されたものに限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。
内袋40の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋40は外容器20と同様の形状に形成されている。
内袋40は、収容領域17を間に挟んで正面側に位置する第1主面部40aと背面側に位置する第2主面部40bとを有する。
シート材容器100は、例えば、吐出部側マチ14を貫通して設けられているスパウト部材15と、スパウト部材15に装着(例えば着脱可能に装着)されているキャップ16と、を備えている。
より詳細には、スパウト部材15は、例えば、内容物18を通過させる筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状のフランジ部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。フランジ部15bは、例えば、内袋構成シート材41において、胴体部11の吐出部側マチ14に沿って配置されている部分の内面又は外面に設けられている。これにより、本実施形態の場合、注出筒部15aの軸方向は、吐出部側マチ14に対して直交している。
キャップ16は、注出筒部15aに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である装着部16aと、装着部16aに連結されている開閉蓋16cと、を備えている。装着部16aの先端(下端)は、中央部を除いて閉塞部16d(図3(a)、(b))により閉塞されており、当該中央部は、内容物18を吐出可能な吐出口16bとなっている。
開閉蓋16cは、吐出口16bを塞ぐ閉状態(図1に実線で示される状態)と、吐出口16bを開放状態とする開状態(図1に二点鎖線で示される状態)とに変換可能に、薄肉ヒンジなどのヒンジを介して装着部16aに連結されている。
キャップ16がスパウト部材15に螺合することで装着された状態で、且つ、開閉蓋16cが開状態となっているときに、外容器20に対して圧搾操作が行われると、収容領域17の内容物18は、スパウト部材15の注出筒部15aを通過し、吐出口16bから外部に吐出される。
より詳細には、例えば、図3(a)及び図3(b)に示すように、キャップ16は、閉塞部16dの中央部に装着部16aと同軸に形成されている筒状の吐出筒部16eを備えており、吐出筒部16eの先端が吐出口16bとなっている。
キャップ16は、更に、吐出筒部16eに取り付けられている弁部材160を含んで構成されている。弁部材160は、例えば、吐出筒部16eに取り付けられている筒状の基部161と、基部161の先端を閉塞している弁膜162と、を備えている。弁部材160は、例えば、シリコーンゴムなどの軟質ゴムにより構成されている。弁膜162には、例えば十字形状などのスリット163が形成されている。
圧搾操作により収容領域17の内圧が高まると、内容物18により弁膜162が外方に押圧されることで弁膜162が弾性的に変形することによって、スリット163の間隙が広がり、スリット163及び吐出口16bを介して内容物18が外部に吐出される。圧搾操作が解除されると、弁膜162が元の形状に弾性復帰し、スリット163が閉塞する。これにより、内容物18の自重程度で内容物18がスリット163を介して垂れてしまうことが抑制される。また、収容領域17への外気の流入が弁部材160によって規制される。
このように、シート材容器100の吐出部(吐出口16b)には、内容物18の漏洩と収容領域17への外気の流入とを規制する逆止弁が設けられている。
なお、シート材容器100は、倒立姿勢で自立可能となっていてもよいし、自立不能であってもよい。本実施形態の場合、シート材容器100は、倒立姿勢において、キャップ16の開閉蓋16cが水平な載置面に載置された状態で自立可能である。
キャップ16の形状は、図1に示すものに限らない。例えば、図1に示すものよりも開閉蓋16cの平面積が大きく、開閉蓋16cが水平な載置面に載置された状態でのシート材容器100の自立安定性がさらに良好となる形態のキャップ16をシート材容器100が備えていてもよい。
次に、シート材容器100における充填部60の例について説明する。
本実施形態の場合、充填部60は、図1又は図2に示すように、例えば、第1主面部20aと第2主面部20bの各々の周縁部に沿って周回状に形成されている主面部充填部61と、反対端側マチ13に形成されている反対端側充填部63と、を含んでいる。
主面部充填部61は、例えば、縦長の長方形状ないしは長円形状に形成されている。
前側の主面部充填部61は、例えば、第1主面部20aの左右両側縁部に沿ってそれぞれ上下に延在している上下延在充填部65、66と、第1主面部20aの下縁と上縁との各々に沿って左右に(横幅方向に)延在している横幅方向延在充填部67、68と、を備えている。上下延在充填部65の下端が横幅方向延在充填部67の左端に連通しており、上下延在充填部65の上端が横幅方向延在充填部68の左端に連通しており、上下延在充填部66の下端が横幅方向延在充填部67の右端に連通しており、上下延在充填部66の上端が横幅方向延在充填部68の右端に連通している。
後側の主面部充填部61は、例えば、前側の主面部充填部61と同様に上下延在充填部65、66、横幅方向延在充填部67、68を備えており、前側の主面部充填部61と前後対称に形成されている。
前側の横幅方向延在充填部68の上縁は反対端側充填部63の前縁と連通しており、後側の横幅方向延在充填部68の上縁は反対端側充填部63の後縁と連通している。
本実施形態の場合、反対端側充填部63は、反対端側マチ13において、当該反対端側マチ13の左右縁部を除く全域に配置されている(図5に示す非接合部24の範囲も参照)。このため上方への反対端側充填部63の突出量をより十分に確保することができる。
シート材容器100は、このような構造の充填部60を備えていることによって、外容器20のほぼ全体に亘って、構造的強度が十分に確保されている。
本実施形態の場合、充填部60の全体が一繋がりに形成されている。ただし、本発明において、シート材容器100は、互いに独立した複数の充填部を備えていても良い。
図4及び図5に示すように、外容器構成シート材21は、外容器20の外面側を構成する外側フィルム22と、外容器20の内面側を構成する内側フィルム23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、外容器構成シート材21は、外側フィルム22と内側フィルム23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外容器構成シート材21は、外側フィルム22及び内側フィルム23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム22と内側フィルム23とは互いに同形状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外側フィルム22と内側フィルム23とは互いに異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム22は内側フィルム23よりも大きい形状であることが好ましい。
外側フィルム22及び内側フィルム23には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通孔が形成されている。
外容器構成シート材21には、外側フィルム22と内側フィルム23とが部分的に非接合とされた非接合部24(図5)が形成されている。例えば、外側フィルム22又は内側フィルム23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム22と内側フィルム23との接合を防止できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。
非接合処理が施された範囲が非接合部24となる。非接合部24に充填材が封入されることによって、充填部60が形成されるようになっている。
充填部60は、必ずしも非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部24の一部に形成されていてもよい。
非接合部24を除いて、内側フィルム23と外側フィルム22とが接合された本体シール部48となっていることが好ましく、本実施形態ではそのようになっている。
図4では、外側フィルム22及び内側フィルム23において、非接合部24となる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。図5では、非接合部24とそれ以外の領域との境界線を破線で示している。
外側フィルム22と内側フィルム23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
外側フィルム22及び内側フィルム23の各々も、複数の層構造をなしている。また、内袋構成シート材41も、複数の層構造をなしている。
外側フィルム22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、外容器20の外面を構成する。第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、外容器20に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに外容器20の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、外容器20にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、外容器20の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム23の層構造としては、外側フィルム22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、外側フィルム22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム23の第4層の主な機能としては、内袋構成シート材41とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム22及び内側フィルム23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム22及び内側フィルム23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
内袋40を構成する内袋構成シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、外容器構成シート材21とのヒートシール性(内側フィルム23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内袋構成シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
図5に示すように、外容器構成シート材21に内袋構成シート材41が積層されるとともに、内側フィルム23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とが相互に接合されて内外シール部43が形成されることによって、外容器構成シート材21と内袋構成シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。
内袋構成シート材41と外容器構成シート材21(内側フィルム23)との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
図5に示すように、外容器構成シート材21は、例えば、第1主面部20aを構成する部分である第1シート部31と、第2主面部20bを構成する部分である第2シート部32と、反対端側マチ13を構成する部分である反対端側マチ構成シート部38と、吐出部側マチ14を構成する部分である吐出部側マチ構成シート部39と、チューブ状の延出部25と、を有する。延出部25は、例えば、第2シート部32から外方に延出している。
吐出部側マチ構成シート部39には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
本実施形態の場合、非接合部24は、シート材容器100の充填部60の形状と対応する形状に形成されている。この段階で、非接合部24は、例えば、延出部25の先端の開放端24aにおいてのみ外部と連通している。
本実施形態の場合、内袋構成シート材41は、外容器構成シート材21における延出部25を除く部分と同形状に形成されている。
なお、図4では、内袋構成シート材41のシール境界線41aを便宜的に二点鎖線で示している。シール境界線41aは、容器構成シート材51を用いてシート材容器100が形成される際に、内袋構成シート材41どうしが接合(シール)される領域と、内袋構成シート材41における他の領域と、の境界線である。
内袋構成シート材41において吐出部側マチ構成シート部39と重なる部分には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41bが形成されている。
スパウト部材15のフランジ部15bは、例えば、内袋構成シート材41において吐出部側マチ構成シート部39と重なっている部分の内面に設けられている。注出筒部15aは、内袋構成シート材41の挿通穴41b及び吐出部側マチ構成シート部39の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
容器構成シート材51が、図5に示す折り曲げ線81、折り曲げ線82及び折り曲げ線84においてそれぞれ谷折りされるとともに、折り曲げ線83において山折りされた状態で、容器構成シート材51の周縁部どうし(内袋構成シート材41の周縁部どうし)が接合されることによって、容器構成シート材51が二重構造の袋状に形成される。ここで、谷折りとは、図5における紙面の奥側に向けて凸の折り曲げ方であり、山折りとは、図5における紙面の手前側に向けて凸の折り曲げ方である。
すなわち、内袋構成シート材41の周縁部どうしが接合されて内袋シール部42(図1、図2参照)が形成されることにより、内袋構成シート材41によって内袋40が形成されるとともに、内袋40を覆う袋状の外容器20が形成される。
内袋構成シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
容器構成シート材51が二重の袋状に形成された後、延出部25の開放端24aから非接合部24に充填材が注入され、例えば、延出部25の基端側に連接する部位において非接合部24が封止される。これにより、非接合部24に充填材が封入されて充填部60が形成される。
なお、充填部60の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
充填部60の形成後、例えば、延出部25は切除される。
こうして、シート材容器100が得られる。ただし、シート材容器100の状態でも延出部25が残留していてもよい。
シート材容器100の作製後、スパウト部材15の注出筒部15aを通して収容領域17に内容物18を充填した後で、スパウト部材15にキャップ16が装着されることによって、収容領域17に内容物18が封入された内容物詰めシート材容器200が得られる。
図1に示すように、本実施形態の場合、シート材容器100が倒立姿勢のときに正立状態となる標示部71を有する。標示部71が示す内容は特に限定されない。図1の例では、標示部71は、シート材容器100の内容物18がシャンプーであることを示す「Shampoo」との文字情報である。なお、標示部71は、必ずしも文字情報を含んでいなくてもよく、絵柄などであってもよいし、文字情報と絵柄との双方を含んでいてもよい。シート材容器100が倒立姿勢のときに標示部71が正立状態となるとは、標示部71を構成する文字又は絵柄などにおける天地の地の方が天の方よりも吐出口16b側に位置していることを意味する。
シート材容器100がこのような標示部71を有することによって、使用者は、シート材容器100が正立姿勢で用いられるものではなく倒立状態で用いられるものであることをより容易に認識することができる。
シート材容器100は、内袋40の外面と外容器20の内面との間隙に外気を導入可能な外気導入部(不図示)を備えていることが好ましい。外気導入部は、例えば、内袋40の周縁部の外面が部分的に外容器20の内面と非接合となっていることによって形成されている。
圧搾操作によりシート材容器100から内容物18が吐出された後、圧搾操作が解除されると、外容器20が元の形状に復元する。その際に、外気導入部を介して内袋40の外面と外容器20の内面との間隙に外気が導入される。
これにより、圧搾操作時以外の時には外容器20の形状を維持しつつ、収容領域17への外気の侵入は抑制することができる。このため、収容領域17内の内容物18の残量が減ったときにも、応答性よく収容領域17から内容物18を吐出することが可能となる。
図6に示すように、本実施形態の場合、シート材容器100は、第2主面部20bに設けられる貼付部91を有し、貼付部91によって、当該シート材容器100を浴室などの壁92に貼り付け固定可能となっている。
このため、シート材容器100の設置位置の自由度が高まるので、使用者のシート材容器100を好みの位置で保管することができる。よって、シート材容器100を整頓して配置しやすい。また、大人の使用者や子供の使用者など使用者の身長に応じた高さ位置にシート材容器100を設置することもできる。更に、シート材容器100が貼付部91により壁92に貼り付けられるので、収容領域17内の内容物18の残量が少なくなっても、シート材容器100の転倒を抑制できるため、シート材容器100の姿勢を維持できる。更に、シート材容器100を棚などの載置面に載置して保管する場合と比べて、シート材容器100を清潔に保つことができる。
シート材容器100を壁92に固定した状態では、第2主面部20bが壁92と対向する状態となる。この状態でシート材容器100から内容物18を吐出させるための圧搾操作は、例えば、第1主面部20aを第2主面部20b側(壁92側)に押圧することにより行われる。
また、第2主面部20bと壁92との間の間隙150が十分な広さである場合には、この間隙150に手指を差し込んで胴体部11を把持することで圧搾操作を行うこともできる。
貼付部91としては、例えば、シートの両面に粘着層が形成されているいわゆる両面テープを用いることができる。この場合、シート材容器100を壁92に固定する前の状態(流通時や、使用前の保管時など)においては、例えば、両面テープの一方の面は予め第2主面部20bに貼り付けられており、両面テープの他方の面には使用時に使用者によって剥離される剥離フィルムが貼り付けられている。
ただし、本発明は、この例に限らず、両面テープ(貼付部91)は、予め第2主面部20bに貼り付けられていなくてもよく、シート材容器100と同梱された状態で流通するようになっていてもよい。
貼付部91は、充填部60に配置されていることが好ましい。これにより、柔軟でクッション性を有する充填部60が壁92に貼り付けられるため、充填部60と壁92とが貼付部91を介して面接触する面積を十分に確保でき、シート材容器100を安定的に壁92に貼り付けることができる。
シート材容器100は、互いに離間した複数箇所にそれぞれ配置された複数の貼付部91を有することが好ましい。これによって、より安定的にシート材容器100を壁92に固定することができる。
シート材容器100は、互いに上下に離間した複数箇所にそれぞれ配置された複数の貼付部91を有することが更に好ましい。
一例として、図6に示すように、シート材容器100は、2つの貼付部91を有し、一方の貼付部91は下側の横幅方向延在充填部67に設けられており、他方の貼付部91は上側の横幅方向延在充填部68に設けられている。
ここでは、貼付部91が両面テープである例を説明したが、本発明は、この例に限らず、貼付部91は、吸盤(又は壁側に設けられた吸盤が吸着する被吸着部)であってもよいし、面ファスナーであってもよいし、磁力を用いて吸着するもの(磁石、又は、壁側に設けられた磁石に吸着する磁性体)であってもよい。
〔第2実施形態〕
次に、図7(a)、図7(b)及び図7(c)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、貼付部91を有していない点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
図7(a)に示すように、本実施形態に係るシート材容器セット500は、シート材容器100と、シート材容器100を倒立姿勢で保持する保持部310と保持部310を壁92に貼り付け固定するための貼付部340とを有する保持具300と、を備えている。
図7(a)及び図7(b)に示すように、保持部310は、例えば、貼付部340によって壁92に固定される板状の壁固定部330を備えている。壁固定部330は、壁92に沿って鉛直に配置される。貼付部340は、例えば、壁固定部330の背面に設けられている。貼付部340は、第1実施形態で説明した貼付部91と同様のものである。
保持部310は、更に、壁固定部330の下端部から水平に延びている水平部320を備えている。水平部320は、例えば、板状に形成されている。
水平部320には、例えば、当該水平部320の延出方向における先端側から基端側に向けてU字状に切り欠かれた形状の切欠形状部321が形成されている。
図7(b)及び図7(c)に示すように、水平部320の上面において、切欠形状部321の左右両側の位置には、左右一対の挟持部322がそれぞれ形成されている。
左側の挟持部322は、水平部320の上面に形成されていて前後に延在するリブである起立部323と、起立部323の上部から右側に向けて突出している上側水平突出部324と、を有する。上側水平突出部324も前後に延在している。同様に、右側の挟持部322は、水平部320の上面に形成されていて前後に延在するリブである起立部323と、起立部323の上部から左側に向けて突出している上側水平突出部324と、を有する。
左側の挟持部322の起立部323は、切欠形状部321の左縁よりも僅かに左側に配置されており、右側の挟持部322の起立部323は、切欠形状部321の右縁よりも僅かに右側に配置されている。
水平部320における切欠形状部321の左側の縁部は、左側の挟持部322の起立部323よりも右側に突出している下側水平突出部326である。同様に、水平部320における切欠形状部321の右側の縁部は、右側の挟持部322の起立部323よりも左側に突出している下側水平突出部326である。
水平部320の下面には、左右一対の下面側リブ325が形成されている。これら下面側リブ325は、それぞれ前後に延在している。左側の下面側リブ325は、切欠形状部321の左縁よりも左側に位置しており、右側の下面側リブ325は、切欠形状部321の右縁よりも右側に位置している。
シート材容器100のスパウト部材15の注出筒部15aの外周面には、例えば、上下一対のフランジ状の外周リブ15cが周回状に形成されている。
保持具300の上側水平突出部324と下側水平突出部326との間の上下の間隙は、上側の外周リブ15cの厚み寸法と同等の間隙又は当該厚み寸法よりも若干大きい間隙に設定されている。
上側水平突出部324の上下寸法(厚み寸法)は、上側の外周リブ15cと吐出部側マチ14との間の上下の間隙よりも小さい寸法に設定されている。
左右の上側水平突出部324どうしの左右の間隙は、注出筒部15aの外径よりも大きく、外周リブ15cの外径よりも小さい。
左右の下側水平突出部326どうしの左右の間隙も、注出筒部15aの外径よりも大きく、外周リブ15cの外径よりも小さい。
左右の起立部323どうしの左右の間隙は、外周リブ15cの外径よりも大きい。
下側水平突出部326の厚み寸法は、スパウト部材15の上下の外周リブ15cどうしの間の上下の間隙と同等の寸法、又は、当該上下の間隙よりも若干小さい寸法に設定されている。
左右の下面側リブ325どうしの左右の間隙は、下側の外周リブ15cの外径と、キャップ16の装着部16aの外径とのうち、寸法が大きい方よりも、若干大きい程度に設定されている。
このような構成の保持具300によってシート材容器100を保持させるには、図7(a)及び図7(c)に示すように、シート材容器100を倒立姿勢にして、スパウト部材15の注出筒部15aを水平部320の前側から切欠形状部321に押し込む。
この際に、上側の外周リブ15cを、左右の挟持部322と水平部320の上面との間に挟持させる。すなわち、挟持部322の上側水平突出部324と下側水平突出部326との間の上下の間隙に、上側の外周リブ15cを押し込む。また、上下の外周リブ15cによって、左右の下側水平突出部326を挟持させる。すなわち、上下の外周リブ15cどうしの間の上下の間隙、左右の下側水平突出部326を押し込む。
これにより、図7(c)に示すように、保持具300の水平部320に対するシート材容器100のスパウト部材15のがたつきが抑制された状態で、シート材容器100が保持具300によって保持される。
ここで、スパウト部材15を切欠形状部321の最奥部まで押し込んだ状態で、例えば、図7(a)に示すように、シート材容器100と壁固定部330との間には、手指を差し込み可能な間隙150が存在することが好ましい一例である。この場合、間隙150に手指を差し込んで胴体部11を把持することで、シート材容器100の圧搾操作が可能である。
ただし、本発明は、この例に限らず、スパウト部材15を切欠形状部321の最奥部まで押し込んだ状態で、シート材容器100と壁固定部330とが近接するようになっていてもよい。この場合は、シート材容器100の圧搾操作は、例えば、シート材容器100における手前側の面(例えば第1主面部20a)を奥側の面側(例えば第2主面部20b側)、すなわち壁固定部330及び壁92側に押圧することにより行われる。
スパウト部材15の注出筒部15aを水平部320の前側から切欠形状部321に押し込む際には、例えば、横幅方向延在充填部67を手指で押圧することによって、押し込み操作を好適に行うことができる。この際の押し込み力は、例えば、横幅方向延在充填部67からスパウト部材15のフランジ部15b(図1参照)に伝達されて、シート材容器100におけるスパウト部材15の近傍の部分が後方に押し込まれる。
このため、図1に示すように、横幅方向延在充填部67は、横幅方向においてフランジ部15bの全域をカバーする範囲に延在していることが好ましい。
すなわち、シート材容器100は、内容物18を注出する注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端において当該軸方向に対して交差(例えば直交)する配置で設けられている板状のフランジ部15bと、を有するスパウト部材15を備え、外容器20は、収容領域17を間に挟んで互いに対向している第1主面部20a及び第2主面部20bと、当該外容器20における吐出部(吐出口16b)側の端部に形成されたマチである吐出部側マチ14とを有し、吐出部側マチ14に沿ってフランジ部15bが設けられており、充填部60は、第1主面部20a又は第2主面部20bの少なくとも一方において、吐出部側マチ14に沿って横幅方向に延在する横幅方向延在充填部67を含み、横幅方向延在充填部67は、少なくとも横幅方向におけるフランジ部15bの両端間に亘る範囲に延在している。
このような構成により、スパウト部材15の注出筒部15aを水平部320の前側から切欠形状部321に押し込む操作を容易に行うことができる。
〔第3実施形態〕
次に、図8(a)及び図8(b)を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、貼付部91を有していない点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
図8(a)に示すように、本実施形態に係るシート材容器セット500は、シート材容器100と、シート材容器100を倒立姿勢で保持する保持部410と保持部410を壁92に貼り付け固定するための貼付部440とを有する保持具400と、を備えている。
本実施形態では、第2実施形態で説明した保持具300の代わりに、図8(a)及び図8(b)に示す保持具400が用いられる。
図8(a)及び図8(b)に示すように、本実施形態に係る保持具400の保持部410は、板状に形成されている。保持部410の前面は、シート材容器100を保持する保持面411である。保持面411は、シート材容器100の第2主面部20b又は第1主面部20aに沿って密着する湾曲形状の凹曲面となっている。
保持面411によってシート材容器100を保持する構造は、特に限定されない。例えば、保持面411がシート材容器100を吸盤のように吸着することによって保持するようになっていてもよいし、シート材容器100が両面テープなどにより保持面411に貼り付けられることによって保持するようになっていてもよい。
保持部410の背面は、壁92に固定される固定面412である。固定面412には、貼付部440が設けられている。貼付部440は、第1実施形態で説明した貼付部91と同様のものである。
本実施形態の場合、シート材容器100の圧搾操作は、例えば、シート材容器100における手前側の面(例えば第1主面部20a)を奥側の面側(例えば第2主面部20b側)、すなわち保持具400及び壁92側に押圧することにより行われる。
〔第4実施形態〕
次に、図9を用いて第4実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
図9に示すように、本実施形態の場合、充填部60は、第2主面部20bの横幅方向における中央部において上下に延在する中央上下延在充填部69を含む。
このため、第2主面部20bに設けられた貼付部91を用いてシート材容器100を壁92に固定した状態(不図示:ただし第1実施形態の図6参照)において、第1主面部20aを第2主面部20b側に押圧して圧搾操作を行う際に、中央上下延在充填部69が第2主面部20bの変形を抑制する梁として機能する。よって、第1主面部20aを押圧するストロークに比して、シート材容器100からの内容物18の吐出量をより多くすることができる。つまり、圧搾操作をより容易に行うことができる。
本実施形態の場合、中央上下延在充填部69の上端は第2主面部20bの横幅方向延在充填部68の横幅方向における中央部に連通しており、中央上下延在充填部69の下端は第2主面部20bの横幅方向延在充填部67の横幅方向における中央部に連通している。
すなわち、中央上下延在充填部69が上下の横幅方向延在充填部67、68とそれぞれ接続されているため、中央上下延在充填部69の構造的強度が更に高くなっている。
中央上下延在充填部69は、例えば、直線状に延在している。ただし、中央上下延在充填部69は曲線状に延在していてもよい。
また、中央上下延在充填部69の太さ(中央上下延在充填部69の延在方向に対して直交する中央上下延在充填部69の断面積)は、例えば、一定である。ただし、中央上下延在充填部69の太さが中央上下延在充填部69の長手方向における位置に応じて変化していてもよい。
中央上下延在充填部69の構造的強度を更に増すために、中央上下延在充填部69の太さが上下延在充填部65又は上下延在充填部66の太さよりも太くなっていてもよい。
第1主面部20aには中央上下延在充填部69が形成されていないことが好ましい。つまり、第1主面部20aと第2主面部20bとのうち、貼付部91が設けられている第2主面部20bに選択的に中央上下延在充填部69が形成されていることが好ましい。このようにすることによって、第1主面部20aの中央部に標示部71を配置することができる。
ただし、本発明は、この例に限らず、第2主面部20bと第1主面部20aとの双方に中央上下延在充填部69が配置されていてもよい。
或いは、第2主面部20bと第1主面部20aとのうち、貼付部91が設けられていない第1主面部20aに選択的に中央上下延在充填部69が形成されていてもよい。
第1主面部20aに中央上下延在充填部69が形成されている場合、例えば、中央上下延在充填部69の上下方向における中央部の一箇所を第2主面部20b側に押圧することによって、中央上下延在充填部69が中央部で折れ曲がって「くの字」の形状になるため、第1主面部20aを押圧するストロークに比して、シート材容器100からの内容物18の吐出量をより多くすることができる。
本実施形態の場合、貼付部91は、例えば、横幅方向延在充填部67と中央上下延在充填部69との境界部と、横幅方向延在充填部68と中央上下延在充填部69との境界部と、にそれぞれ配置されている。これら境界部においては、充填部60における他部と比べて充填部60の外面の平坦性が高くなっているため、充填部60と壁92とが貼付部91を介して面接触する面積をより十分に確保できる。
より詳細には、例えば、図9に示すように、一の貼付部91が横幅方向延在充填部67と中央上下延在充填部69との境界を跨いで設けられているとともに、他の貼付部91が横幅方向延在充填部68と中央上下延在充填部69との境界を跨いで設けられている。これによって、より一層貼付部91の平坦性を確保することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記の各実施形態では、反対端側マチ13が凸形状に膨出しており、シート材容器100が正立姿勢では自立しない形状である例を説明したが、本発明は、この例に限らず、シート材容器100は正立姿勢で自立可能であってもよい。
また、上記の実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
また、シート材容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
13 反対端側マチ
14 吐出部側マチ
15 スパウト部材
15a 注出筒部
15b フランジ部
15c 外周リブ
16 キャップ
17 収容領域
18 内容物
20 外容器
20a 第1主面部
20b 第2主面部
21 外容器構成シート材
22 外側フィルム
23 内側フィルム
24 非接合部
40 内袋(内容器)
41 内袋構成シート材
51 容器構成シート材
60 充填部
67、68 横幅方向延在充填部
69 中央上下延在充填部
71 標示部
91 貼付部
100 シート材容器
160 弁部材
161 基部
162 弁膜
163 スリット
200 内容物詰めシート材容器
300、400 保持具
310、410 保持部
500 シート材容器セット

Claims (8)

  1. 内容物を吐出する吐出部が下向きとなる倒立姿勢で用いられるシート材容器であって、
    前記内容物を収容する収容領域を有する内容器と、
    前記内容器を覆っている外容器と、
    を備え、
    前記外容器は、複数のフィルム層を積層した外容器構成シート材により構成されており、
    前記外容器構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されている充填部を有するシート材容器。
  2. 前記外容器は、当該外容器における前記吐出部側とは反対側の端部に形成されたマチである反対端側マチを有し、
    前記反対端側マチが前記吐出部側とは反対側に向けて膨出している請求項1に記載のシート材容器。
  3. 前記外容器は、前記収容領域を間に挟んで互いに対向している第1主面部及び第2主面部を有し、
    当該シート材容器は、更に、前記第2主面部の前記充填部に設けられる貼付部を有し、
    前記貼付部によって、当該シート材容器を壁に貼り付け固定可能である請求項1又は2に記載のシート材容器。
  4. 前記充填部は、前記第2主面部の横幅方向における中央部において上下に延在する中央上下延在充填部を含む請求項3に記載のシート材容器。
  5. 前記内容物を注出する注出筒部と、前記注出筒部の軸方向における一端において当該軸方向に対して交差する配置で設けられている板状のフランジ部と、を有するスパウト部材を備え、
    前記外容器は、前記収容領域を間に挟んで互いに対向している第1主面部及び第2主面部と、当該外容器における前記吐出部側の端部に形成されたマチである吐出部側マチと、を有し、
    前記吐出部側マチに沿って前記フランジ部が設けられており、
    前記充填部は、前記第1主面部又は前記第2主面部の少なくとも一方において、前記吐出部側マチに沿って横幅方向に延在する横幅方向延在充填部を含み、
    前記横幅方向延在充填部は、少なくとも横幅方向における前記フランジ部の両端間に亘る範囲に延在している請求項1から4のいずれか一項に記載のシート材容器。
  6. 当該シート材容器が前記倒立姿勢のときに正立状態となる標示部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載のシート材容器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のシート材容器と、
    前記収容領域に収容された前記内容物と、を備える内容物詰めシート材容器。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載のシート材容器と、
    前記シート材容器を倒立姿勢で保持する保持部と、前記保持部を壁に貼り付け固定するための貼付部と、を有する保持具と、
    を備えるシート材容器セット。
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