JP2022102203A - シート材容器 - Google Patents

シート材容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022102203A
JP2022102203A JP2020216802A JP2020216802A JP2022102203A JP 2022102203 A JP2022102203 A JP 2022102203A JP 2020216802 A JP2020216802 A JP 2020216802A JP 2020216802 A JP2020216802 A JP 2020216802A JP 2022102203 A JP2022102203 A JP 2022102203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planar
bag body
filling
sheet material
constituent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020216802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7524049B2 (ja
Inventor
理恵 石井
Rie Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2020216802A priority Critical patent/JP7524049B2/ja
Publication of JP2022102203A publication Critical patent/JP2022102203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7524049B2 publication Critical patent/JP7524049B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】充填部への充填材の良好な充填性を実現可能な構造のシート材容器を得る。【解決手段】シート材容器100が備える袋体10は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材21により構成されており、袋体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有する。袋体10は、充填部70に充填材が封入された状態においては、第1面状部と第2面状部と、第1面状部と第2面状部との境界部である辺状部81と、を有する。第1面状部の第1充填部と第2面状部の第2充填部とは、辺状部81の端部領域において相互に連通しており、辺状部の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となっており、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、袋体10の製造時に形成された折り目102、103、104、105を跨がずに相互に連通している。【選択図】図1

Description

本発明は、シート材容器、容器用シート、及び、シート材容器の製造方法に関する。
複数のフィルムが積層され、その層間に空気などの充填材が封入された構造であるシート材容器として、例えば特許文献1には、内容物を収容する収容領域を有する容器と、容器を覆っている袋体(同文献には被覆体と記載)と、袋体を構成している袋体構成シート材21(同文献には、被覆体構成シート材と記載)と、を備えるシート材容器(同文献には容器と記載)であって、袋体構成シート材は、複数のフィルム層どうしが接合している接合部(同文献には、フィルム領域と記載)と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部(同文献には充填材封入部と記載)と、を備え、非接合部における複数のフィルム層どうしの層間に充填材が封入されて充填部が形成されているシート材容器について記載されている。
特許第6193535号公報
本願発明者等の検討によれば、特許文献1のシート材容器の構造では、充填部への充填材の充填性について、改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、充填部への充填材の良好な充填性を実現可能な構造のシート材容器、容器用シート、及び、シート材容器の製造方法に関する。
内容物を収容する収容領域と、前記収容領域を包囲する袋体と、を備え、前記袋体は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材により構成されており、前記袋体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部を有し、前記袋体は、当該袋体の製造時に前記袋体構成シート材が折り目を有するように折り曲げられるとともに前記袋体構成シート材の周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部を有し、前記袋体は、前記充填部に前記充填材が封入された状態においては、第1面状部と、前記第1面状部に対して交差している第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との境界部である辺状部と、を有し、
前記充填部は、前記辺状部を介して前記第1面状部と前記第2面状部とに亘って連続的に形成されており、前記第1面状部における前記充填部である第1充填部と前記第2面状部における前記充填部である第2充填部とは、前記辺状部の端部領域において相互に連通した連通箇所を有しており、前記辺状部の長手方向における過半部は、前記充填部ではない非充填部となっており、前記第1充填部と前記第2充填部との前記連通箇所は、前記袋体の前記製造時に形成された前記折り目とは重ならないように形成されているシート材容器に関する。
本発明によれば、充填部への充填材の良好な充填性を実現可能な構造のシート材容器を実現することができる。
図1(a)及び図1(b)は第1実施形態に係るシート材容器の図であり、このうち図1(a)は正面側の斜視図、図1(b)は背面側の斜視図である。 図2(a)及び図2(b)は第1実施形態に係るシート材容器の図であり、このうち図2(a)は正面図、図2(b)は背面図である。 第1実施形態に係るシート材容器の底面図である。 第1実施形態における袋体構成シート材の内側フィルム層と外側フィルム層とを示す分解斜視図である。 第1実施形態における袋体構成シート材を示す平面図である。 図6(a)及び図6(b)は第1実施形態に係るシート材容器を示す図であり、このうち図6(a)は充填部に充填材が封入される前の状態を示しており、図6(b)は袋体構成シート材を袋状に形成する方法を説明するための図である。 図7(a)、図7(b)及び図7(c)は第1実施形態に係るシート材容器の充填部に充填材が封入される際の袋体構成シート材の動きを説明するため図であり、このうち図7(a)は充填部に充填材が封入される前の状態を示しており、図7(b)は充填部に充填材が封入されている途中の状態を示しており、図7(c)充填部に充填材が封入された状態を示している。 図8(a)及び図8(b)は第2実施形態に係るシート材容器の図であり、このうち図8(a)は正面側の斜視図、図8(b)は背面側の斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は第2実施形態に係るシート材容器の図であり、このうち図9(a)は正面図、図9(b)は背面図である。 第2実施形態に係るシート材容器の底面図である。 第2実施形態における袋体構成シート材の内側フィルム層と外側フィルム層、及び、内袋構成シート材とを示す分解斜視図である。 第2実施形態における容器構成シート材を示す平面図である。 第2実施形態に係るシート材容器の平面図であり、充填部に充填材が封入される前の状態を示している。 図14(a)及び図14(b)は第2実施形態に係るシート材容器の平面図であり、このうち図14(a)は第1耳状部及び第2耳状部が折り畳まれる前の状態を示す図であり、図14(b)は第1耳状部及び第2耳状部が折り畳まれる際の動作を示す図である。 図15(a)及び図15(b)は第2実施形態の変形例に係るシート材容器の図であり、このうち図15(a)は充填部に充填材が封入される前の状態を示しており、図15(b)は正面図である。 図16(a)及び図16(b)は第3実施形態に係るシート材容器を示す図であり、このうち図16(a)は容器構成シート材を示す平面図、図16(b)は正面図である。 図17(a)及び図17(b)は第3実施形態の変形例1に係るシート材容器を示す図であり、このうち図17(a)は容器構成シート材を示す平面図、図17(b)は正面図である。 図18(a)及び図18(b)は第3実施形態の変形例2に係るシート材容器を示す図であり、このうち図18(a)は容器構成シート材を示す平面図、図18(b)は斜視図である。 第4実施形態における容器構成シート材を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
また、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更又は改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図7(c)を用いて第1実施形態を説明する。なお、図1(a)は面状部12d側から視た斜視図であり、図1(b)は面状部12a側から視た斜視図である。また、図5においては、充填部70に充填材が封入される際の充填材の動きの一例を矢印A、Bで示している。
本実施形態に係るシート材容器100は、内容物(不図示)を収容する収容領域18と、収容領域18を包囲する袋体10と、を備えている。
袋体10は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材21により構成されており、袋体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部26と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24と、を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有する。
袋体10は、当該袋体10の製造時に袋体構成シート材21が折り目102、103、104、105を有するように折り曲げられるとともに袋体構成シート材の21周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部60を有する。
また、袋体10は、充填部70に充填材が封入された状態においては、第1面状部と、第1面状部に対して交差している第2面状部と、第1面状部と第2面状部との境界部である辺状部81と、を有する。
充填部70は、辺状部81を介して第1面状部と第2面状部とに亘って連続的に形成されており、第1面状部における充填部70である第1充填部と第2面状部における充填部70である第2充填部とは、辺状部81の端部領域において相互に連通した連通箇所を有しており、辺状部81の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となっており、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、袋体10の製造時に形成された折り目102~105を跨がずに相互に連通している。
なお、ここでいう辺状部とは、第1面状部及び第2面状部の各々よりも内方に凹の凹面を意味しており、当該辺状部は、第1面状部と第2面状部とが共有する2つの角部の間に亘って延在している。
また、ここでいう第1面状部及び第2面状部とは、それぞれ複数の角部により囲まれている領域を意味している。本実施形態においては、第1面状部及び第2面状部は、それぞれ4つの角部により囲まれている。
なお、ここでいう折り目102~105は、袋体10を製袋する際に、袋体構成シート材21が折り曲げ線106、107(図5参照)において折り曲げられることによって形成された折り筋である。
そして、本実施形態の場合、非接合部24に充填材が封入される前の段階では、袋体10は折り畳まれた状態であり、折り目102~105を有する形態(図6(a)参照)となっている。そして、充填部70に充填材が封入されることにより、袋体10は、互いに交差している第1面状部及び第2面状部を有する立体形状(図1(a)及び図1(b)等参照)に変形する。したがって、充填部70に充填材が封入されている状態や収容領域18に内容物が収容されている状態においては、袋体10は折り目102~105を有さない場合もある。また、ここでいう袋体10の製造時に形成された折り目は、充填部70に充填材が封入される際に袋体10が変形することによって形成される折り曲げ箇所を含まない。
本実施形態の場合、後述するように、袋体10は、6つの面状部12a~12fを有している。このうち、一例として、面状部12aと面状部12bとの組み合わせ、面状部12bと面状部12cとの組み合わせ、面状部12bと面状部12dとの組み合わせ、面状部12bと面状部12fとの組み合わせ、面状部12eと面状部12aとの組み合わせ、面状部12eと面状部12cとの組み合わせ、面状部12eと面状部12dとの組み合わせ及び面状部12eと面状部12fとの組み合わせが、それぞれ第1面状部と第2面状部との関係にある。このように第1面状部と第2面状部との関係にある2つの面状部のうち、いずれか一方の面状部が第1面状部となり、他方が第2面状部となる。そして、袋体10は、これらの第1面状部と第2面状部との関係にある面状部どうしの境界部である辺状部81~88を有する。また、その他の面状部どうしの組み合わせはこの関係になっておらず、当該面状部どうしの境界部は辺状部ではない。
本実施形態によれば、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、袋体10の製造時に形成された折り目102、103、104、105を跨がずに相互に連通している。すなわち、第1充填部と第2充填部とは、折り目102~105を跨がない経路でも充填可能となっている。より詳細には、一例として、図5における矢印A、Bで示すように、充填材は面状部12bにおける充填部70から、面状部12aにおける充填部70に折り曲げ線106、107(製袋時に形成される折り目102~105に相当)を跨がずに流入可能となっている。
このように、充填部70に充填材を封入する際に、第1充填部と第2充填部との境界部である辺状部が折り目102~105によって閉塞されてしまうことを抑制できるので、充填材は、第1充填部から第2充填部、又は第2充填部から第1充填部にスムーズに流入することができる。
更に、辺状部(本実施形態の場合、辺状部81~88)の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となっている。このため、充填部70に充填材を封入すると、充填材の圧力によって、袋体構成シート材21が第1充填部と第2充填部との境界部においてより確実に折れ曲がることとなる。すなわち、第1面状部と第2面状部とが互いに交差した袋体10の形状を容易に実現することができる。
このように、上述の構成によれば、充填部70への充填材の良好な充填性を実現可能な構造のシート材容器100を実現することができる。
本発明において、シート材容器100の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて載置することもできる。本実施形態の場合、シート材容器100は、底部としての底面部13を有しており、底面部13が水平な載置面に載置された状態で自立可能となっている。
本実施形態において、シート材容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、シート材容器100を図2(a)及び図2(b)のように正立させた状態での位置関係を説明したものである。ただし、これらの説明における位置関係は、シート材容器100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
また、シート材容器100の各構成要素の位置関係について、各図に示される位置関係を説明する場合もある。
シート材容器100の正面側(図2(a)における紙面の手前側)を前方、シート材容器100の背面側(図2(a)における奥側)を後方といい、シート材容器100の正面に向かって左側(図2(a)における左側)を左方、シート材容器100の正面に向かって右側(図2(a)における右側)を右方という。また、シート材容器100の左右方向を横幅方向という場合がある。
本発明において、内容物の種類は、特に限定されない。内容物としては、例えば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、漂白剤、柔軟剤、飲料、食品の他に、エンジンオイル、化学薬品などが挙げられる。
また、内容物は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
本実施形態の場合、内容物は、例えば、液体である。
内容物が液体の場合には、内容物の粘度は、例えば30℃において好ましくは1mPa・s以上12万mPa・s以下(B型粘度計で測定。例えば東機産業社製ビスコメーターTV-10又はビスコメーターTVB-10等で測定)であり、より好ましくは1mPa・s以上6万mPa・s以下である。
充填部70に封入されている充填材は、流体(気体または液体)、固体(例えば粉粒体、樹脂ペレット等)または半固体(例えば発泡剤等)とすることができ、空気などの気体であることが好ましい。
本実施形態の場合、袋体10は、第1面状部及び第2面状部の双方に対して交差している第3面状部を有する。より詳細には、上述のように、充填部70に充填材が封入された状態においては、第1面状部と第2面状部とは互いに交差しているとともに、当該面状部どうしの境界部には辺状部が配置されている。そして、第3面状部は、第1面状部及び第2面状部の双方に対して交差しているとともに、第1面状部及び第2面状部の各々と角部を共有している。換言すると、第1面状部と第2面状部との関係にある2つの面状部の双方に対して交差しているという条件と、これら2つの面状部と角部を共有している条件と、のうちの1つ又は2つの条件を満たさない面状部は、第3面状部ではない。
なお、第1面状部と第3面状部との境界部には、辺状部が配置されていてもよいし、配置されていなくてもよい。同様に、第2面状部と第3面状部との境界部には、辺状部が配置されていてもよいし、配置されていなくてもよい。本実施形態の場合、面状部どうしの境界部に辺状部が配置されていない場合は、当該境界部には、例えば、辺状部の代わりに後述する側縁シール部61a~61dうちの1つずつが配置されている。
より詳細には、袋体10は、例えば、4つ以上の面状部を有する多面体形状に形成されている。なお、ここでいう複数の面状部は、辺状部81~88は含まないものとする。
図2(a)及び図2(b)に示すように、袋体10は、一例として、3対の対向面を有しており、各隣接面が互いに略直交している略直方体形状の袋状に形成されている。より詳細には、袋体10は、6つの面状部12a~12fを有している。
シート材容器100の天面部14は、例えば、面状部12cによって構成されており、シート材容器100の底面部13は、例えば、面状部12fによって構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、シート材容器100は、天面部14を有していなくてもよく、また、底面部13を有していなくてもよい。
また、シート材容器100の胴部11は、例えば、面状部12a、面状部12bと、面状部12dと、面状部12eと、によって構成されている。本実施形態の場合、図2(a)及び図2(b)に示すように、面状部12bは正面側に位置しており、面状部12eは背面側に位置している。
袋体10は、収容領域18を包囲している。袋体10はシート材容器100の外殻を構成している。
シート材容器100は、更に、天面部14から上方に突出している円筒状の口頸部を備えている。口頸部は、後述するスパウト部材15の注出筒部15aによって構成されている。
本実施形態の場合、面状部12b及び面状部12eは、収容領域18を間に挟んで互いに対向して配置されている。また、面状部12a及び面状部12dは、収容領域18を間に挟んで互いに対向して配置されている。
また、面状部12c及び面状部12fは、収容領域18を間に挟んで互いに対向して配置されているとともに、面状部12a、面状部12b、面状部12d及び面状部12eの各々に対して直交している。
面状部12a~12fの各々の外形形状は、例えば、互いに略同一形状且つ略同一サイズに設定されており、それぞれ略正方形状に形成されている。すなわち、本実施形態の場合、袋体10は略立方体形状(略正六面体形状)に形成されている。
なお、袋体10の形状は、必ずしも立方体形状に限定されず、少なくとも2つの面状部を有する形状であればよい。また、各面状部の形状は特に限定されず、直方体形状や三角形状等であってもよい。また、各面状部どうしは、互いに異なる形状及び寸法に設定されていてもよい。
袋体10は、袋体構成シート材21(図4及び図5参照)の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されている。すなわち、袋体構成シート材21を折り曲げて当該袋体構成シート材21の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の袋体10が構成されている。
そして、シート材容器100は、例えば、袋体10の内部に収容領域18を有する。より詳細には、収容領域18は、面状部12a~12fの各々の内面と、辺状部81~88の各々の内面と、によって画定されている。
ただし、本発明において、シート材容器100は、例えば、後述する第2実施形態等のように、収容領域18を内部に有する内袋(不図示)を有していてもよい。この場合、シート材容器100は、袋体構成シート材21と、後述する内袋構成シート材41と、を少なくとも含む容器構成シート材51を備えている。
シート材容器100は、例えば、収容領域18から内容物を注出する吐出口98を有する吐出部90を備えている。
より詳細には、吐出部90は、例えば、天面部14を貫通して設けられているスパウト部材15と、スパウト部材15に装着(例えば着脱可能に装着)されているキャップ部91と、を備えている。
スパウト部材15は、例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、内容物を通過させる筒状の注出筒部15aと、注出筒部15aの軸方向における一端(下端)において当該軸方向に対して直交する配置で設けられている板状の板状部15bと、を一体に備えて構成されている。注出筒部15aの外周面にはねじ山が形成されており、注出筒部15aは雄ねじ形状となっている。板状部15bは、例えば、袋体構成シート材21において、胴部11の天面部14に沿って配置されている部分の内面に設けられている。
キャップ部91は、例えば、注出筒部15aに対して着脱可能に螺合している雌ねじ形状の筒状部である。また、吐出部90は、キャップ部91に固定されているポンプ部92と、ポンプ部92から下方に延出しているディップチューブ97と、ポンプ部92に対して昇降可能にポンプ部92に保持されているヘッド部93と、を備えている。
ヘッド部93は、例えば、ポンプ部92から上方に突出している支持筒部94と、当該ヘッド部93の上端部から水平に突出しているノズル部95と、を有し、ノズル部95の先端には内容物を吐出する吐出口98が形成されている。
ヘッド部93がポンプ部92に対して押し込まれる(押下される)と、ポンプ部92の働きによって内容物が吐出口98から吐出されるようになっている。
図4に示すように、袋体構成シート材21は、一例として、袋体10の外面側を構成する外側フィルム層22と、袋体10の内面側を構成する内側フィルム層23と、を相互に積層及び接合することにより構成されている。すなわち、一例として、本実施形態の場合、袋体構成シート材21は、外側フィルム層22と内側フィルム層23との2層のフィルム層により構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、袋体構成シート材21は、外側フィルム層22及び内側フィルム層23以外のフィルム層を有していても良い。
本実施形態の場合、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに同形状に形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに異形状であっても良い。異形状の場合は、外側フィルム層22は内側フィルム層23よりも大きい形状であることが好ましい。
外側フィルム層22及び内側フィルム層23には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
上述のように、袋体構成シート材21は、例えば、外側フィルム層22と内側フィルム層23との2層のフィルム層により構成されている。したがって、袋体シール部26は、内側フィルム層23と外側フィルム層22との接合部である。
図4では、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されて、袋体シール部26となる領域に、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
図5では、非接合部24を画定するために外側フィルム層22と内側フィルム層23とが相互に接合されている領域、すなわち袋体シール部26の形成領域には、便宜的に右上がりのハッチングを付している。
外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
例えば、外側フィルム層22又は内側フィルム層23の一方または両方において、他方に対して対向する面には、部分的に非接合処理が施されている。非接合処理は、非接合剤(いわゆる糊殺し剤)を塗布して糊殺し状態とすることによって、容易に形成することができる。糊殺し剤としては、外側フィルム層22と内側フィルム層23との接合を抑制できるものであれば、いかなるものも使用することができる。糊殺し剤としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、レタープレス印刷(凸版印刷)のそれぞれに使用する印刷用インキ、メジウムインキ、糊殺し専用インキ等を好ましく用いることができる。また、熱硬化型や紫外線硬化型のインキを好ましく用いることができる。非接合処理が施された範囲が非接合部24となる。
本実施形態の場合、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の各々は、複数の樹脂層を含む層構造をなしている。
袋体構成シート材21は、例えば、伸縮性の低い樹脂層を含んでいることが好ましい。
より詳細には、袋体構成シート材21は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエステル系又はポリアミド系のいずれか1種の樹脂層を含んでいることが好ましい。
袋体構成シート材21の外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する樹脂層の材料は、特に限定されないが、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのポリエチレン系材料、または延伸ポリプロピレン(OPP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、アイソタクチックPP、シンジオタクチックPP、アタクチックPP、ランダムPP、ブロックPPなどのポリプロピレン系材料、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、非晶性ポリエチレンテレフタレート(非晶性PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)などのポリエステル系材料、または延伸ナイロン(ONy)、未延伸ナイロン(CNy)、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、MXD6などのポリアミド系材料のいずれかであるのがより好ましく、これらのうち上記ポリエチレン系材料であるのが特に好ましい。
外側フィルム層22は、一例として、第1層、第2層、第3層及び第4層の4つの樹脂層をこの順に積層することにより構成された4層構造をなしている。
このうち第1層は、袋体10の外面を構成する。第1層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または延伸ナイロン(ONy)により構成されている。第1層の主な機能としては、袋体10に光沢感及び印刷適性をもたらすとともに袋体10の剛性を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレートにより構成された透明蒸着PETの層である。第2層の主な機能としては、袋体10にガスバリア性をもたらすことが挙げられる。
第3層は、例えば、延伸ナイロンにより構成されている。第3層の主な機能としては、袋体10の耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第4層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている。第4層の主な機能としては、内側フィルム層23とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の層構造としては、外側フィルム層22の第1層から第4層と同様の層構造に加えて、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)により構成されている第5層を備える構造が挙げられる。第5層は、第1層と隣接した層であり、内側フィルム層23における第4層とは反対側の面を構成している。第5層の主な機能としては、外側フィルム層22とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
内側フィルム層23の第4層の主な機能としては、後述する第2実施形態のように、シート材容器100が内袋構成シート材41を有する場合、当該内袋構成シート材41とのヒートシール性を確保することが挙げられる。
ただし、外側フィルム層22及び内側フィルム層23の層構造は、上記の例に限らず、また、外側フィルム層22及び内側フィルム層23を構成する各層の材料は、上記の例に限らない。
袋体構成シート材21は、例えば、第1面状部となる第1面状部構成部と、第2面状部となる第2面状部構成部と、を有する。
より詳細には、図5に示すように、本実施形態の場合、袋体構成シート材21は、例えば、面状部12aとなる面状部構成部31と、面状部12bとなる面状部構成部32と、面状部12cとなる面状部構成部33と、面状部12dとなる面状部構成部34と、面状部12eとなる面状部構成部35と、面状部12fとなる面状部構成部36と、を有する。
そして、このうち、一例として、面状部構成部31と面状部構成部32との組み合わせ、面状部構成部32と面状部構成部33との組み合わせ、面状部構成部32と面状部構成部34との組み合わせ、面状部構成部32と面状部構成部36との組み合わせ、面状部構成部35と面状部構成部31との組み合わせ、面状部構成部35と面状部構成部33との組み合わせ、面状部構成部35と面状部構成部34との組み合わせ及び面状部構成部35と面状部構成部36との組み合わせが、それぞれ第1面状部構成部と第2面状部構成部との関係にある。また、その他の面状部構成部どうしの組み合わせはこの関係になっていない。
また、袋体構成シート材21は、平面視矩形状の延出部25を更に有する。延出部25は、例えば、面状部構成部33から外方に延出している。
面状部構成部33には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴21aが形成されている。
ここで、図5に示すように、本実施形態の場合、展開されている状態における袋体構成シート材21は、平面視において、略十字形状に形成されている。
より詳細には、袋体構成シート材21が展開された状態において、面状部構成部31~36の各々は、例えば、互いに略同一形状及び略同一寸法に設定されており、平面視略正方形状に形成されている。なお、各面状部構成部の形状は特に限定されず、直方体形状や三角形状等であってもよい。
また、面状部構成部35は、例えば、袋体構成シート材21が展開されている状態において、面状部構成部35a、35b、35c、35dに略4等分された構造である。袋体構成シート材21を用いてシート材容器100が製袋される際に、面状部構成部35a~35dが互いに接合されることによって、略正方形状の面状部構成部35が構成されることとなる。
より詳細には、面状部構成部35a~35dは、袋体構成シート材21が展開されている状態において、互いに略同一形状及び略同一寸法に設定されており、それぞれ平面視略等脚台形状に形成されている。そして、図2(b)に示すように、面状部構成部35a~35dの各々が有する互いに平行な一対の対辺のうち、より長尺に形成されている一方の辺が、面状部構成部35が有する4辺をそれぞれ構成している。
また、図5に示すように、袋体構成シート材21が展開されている状態において、面状部構成部31の左側縁は、面状部構成部32の右側縁と連接しており、面状部構成部32の上縁は、面状部構成部33の下縁と連接しており、面状部構成部33の下縁は、面状部構成部36の上縁と連接しており、面状部構成部32の左側縁は、面状部構成部34の左側縁と連接している。
更に、袋体構成シート材21が展開されている状態において、面状部構成部35aは、面状部構成部33の上縁と連接しており、面状部構成部35bは、面状部構成部31の右側縁と連接しており、面状部構成部35cは面状部構成部36の下縁と連接しており、面状部構成部35dは、面状部構成部34の左側縁と連接している。
また、図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態の場合、充填部70は、面状部12aから面状部12fに跨がって配置されているとともに、充填部70の全体が一繋がりに形成されている。
より詳細には、充填部70は、図1(a)~図2(b)に示すように、例えば、面状部12aにおける充填部70である充填部71と、面状部12bにおける充填部70である充填部72と、面状部12cにおける充填部70である充填部73と、面状部12dにおける充填部70である充填部74と、面状部12eにおける充填部70である充填部75と、面状部12fにおける充填部70である充填部76と、を含んでいる。
そして、一例として、充填部71と充填部72との組み合わせ、充填部72と充填部73との組み合わせ、充填部72と充填部74との組み合わせ、充填部72と充填部76との組み合わせ、充填部75と充填部71との組み合わせ、充填部75と充填部73との組み合わせ、充填部75と充填部74との組み合わせ及び充填部75と充填部76との組み合わせが、それぞれ第1充填部と第2充填部との関係にある。
また、その他の充填部70どうしの組み合わせはこの関係になっていない。
したがって、充填部71~76は、製袋時に袋体10に形成された折り目102、103、104、105を跨がずに相互に連通している。
これにより、非接合部24に充填材を封入する際に、辺状部81~88の両端部領域の各々において充填材が好適に流動することとなるので、充填部71~76の各々を良好に膨張させることができるとともに、袋体10において、各隣接面(面状部12a~12f)が互いに交差する状態をより確実に実現することができる。すなわち、略直方体形状の袋体10をより確実に実現することができる。
なお、本発明において、シート材容器100は、少なくとも第1充填部と第2充填部とが互いに連通していればよく、互いに独立した複数の充填部70を備えていても良い。
また、充填部70は、必ずしも非接合部24の全部に形成されていることに限定されず、複数ある非接合部24の一部に形成されていてもよい。
ここで、第1充填部と第2充填部とは、例えば、辺状部の両端部の各々において、相互に連通している。
これにより、非接合部24に充填材を封入する際に、辺状部の両端部の各々において充填材が流動することとなるので、第1充填部と第2充填部との両方を良好に膨張させることができるとともに、第1面状部と第2面状部とが互いに交差する状態をより確実に実現することができる。
より詳細には、第1充填部と第2充填部とは、例えば、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部の端部において相互に連通しており、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、当該境界部の端部に形成されている。
本実施形態の場合、充填部71~76は、対応する辺状部(辺状部81~88)の両端部の各々において、相互に連通している。
また、充填部71~76どうしは、例えば、対応する面状部構成部どうしの境界部の端部において相互に連通しており、当該充填部71~76どうしの連通箇所は、当該境界部の端部に形成されている。
本実施形態の場合、第2充填部は、第1充填部との連通箇所(例えば、図1(a)等に示す連通箇所72a、72b)に向けて幅狭になっている。すなわち、充填部71~76の各々は、対応する充填部との連通箇所に向けて幅狭になっている。
図1(a)から図2(b)に示すように、充填部71~76の各々は、例えば、互いに略同一の形状及び略同一の寸法に形成されている。ただし、図2(b)に示すように、充填部75は、充填部75a、75b、75c、72dに4等分された形状となっている。そして、充填部75a~75dの集合体が、略四角星形状に形成されている。
面直方向に視た充填部71~76の各々は、例えば、略四角星形状に形成されており、互いに反対方向に延在している延在部78a、78dと、互いに反対方向に延在しているとともに延在部78a、78dに対して直交している延在部78b、78cと、を有する。
各延在部78a~78dの各々の先端部(延在方向における先端)は、例えば、それぞれ対応する面状部の各角部に向けて延出しているとともに幅狭となっている。また、充填部71~76の各々の中央部は、例えば、対応する面状部の中央部に位置している。
そして、互いに連通する充填部70(充填部71~76)において、各充填部70の対応する延在部78a~78dの先端どうしの境界部が、それぞれ当該充填部70どうしの連通箇所を構成している。
図5に示すように、本実施形態の場合、袋体シール部26は、例えば、袋体構成シート材21の周縁部に沿って周回状に形成されている袋体周縁シール部28と、袋体周縁シール部28と接続されているとともに、当該袋体周縁シール部28よりも内側に配置されている複数(例えば、16個)の屈曲シール部29と、屈曲シール部29よりも内側に配置されている複数(例えば、8つ)の辺状部構成シール部27と、を含む。
袋体周縁シール部28は、例えば、面状部構成部31~36の各々の周縁部に亘って一連に形成されている。
各屈曲シール部29は、例えば、各面状部構成部における、袋体構成シート材21が展開されている状態において他の面状部構成部と連接していない側の各側部にそれぞれ形成されている。
より詳細には、屈曲シール部29は、面状部構成部31、面状部構成部33、面状部構成部34及び面状部構成部36にそれぞれ形成されている第1屈曲シール部と、面状部構成部35a~35dにそれぞれ形成されている第2屈曲シール部と、を含む。そして、各第1屈曲シール部の長さ寸法は、各第2屈曲シール部の長さ寸法よりも大きい。
また、各屈曲シール部29は、例えば、対応する面状部の中心部に向けて、くの字状(dogleg shape:中心角が鈍角のL字状)に屈曲した形状となっている。各屈曲シール部29の両端部は、例えば、袋体周縁シール部28の一部分と連接しているとともに、それぞれ対応する面状部の角部に配置されている。そして、袋体構成シート材21において、各屈曲シール部29と袋体周縁シール部28の一部分とによって画定されている閉領域は、外側フィルム層22と内側フィルム層23とが部分的に非接合とされた非接合部である。
辺状部構成シール部27は、各辺状部構成シール部27は、例えば、袋体構成シート材21において、辺状部81~88となる部分にそれぞれ形成されている。
図5に示すように、各辺状部構成シール部27は、例えば、略菱形状の環状に形成されている。
各辺状部構成シール部27において、当該辺状部構成シール部27が有する一対の対角線のうち一方の対角線は、例えば、対応する面状部構成部どうしの境界線に沿って配置されている。
本実施形態の場合、非接合部24(充填部70)は、袋体周縁シール部28の一部分と、複数の屈曲シール部29と、複数の辺状部構成シール部27と、により画定された閉領域である。
より詳細には、面状部構成部31と面状部構成部32との境界部に形成されている辺状部構成シール部27の一部分は、充填部71の一部分を画定しており、当該辺状部構成シール部27の残りの部分は、充填部72の一部分を画定している。
また、充填部71と充填部72との連通箇所は、面状部構成部31と面状部構成部32との境界部の端部における、当該境界部に形成されている辺状部構成シール部27の長手方向における一対の頂部と、当該頂部と対応する袋体周縁シール部28の一部分と、の間の領域である。
同様に、各面状部構成部どうしの境界部に形成されている辺状部構成シール部27の一部分は、対応する充填部70の一部分を画定しており、当該辺状部構成シール部27の残りの部分は、対応する充填部70の一部分を画定している。
また、各充填部70どうしの連通箇所は、対応する2つの面状部構成部どうしの境界部に形成されている辺状部構成シール部27の長手方向における一対の頂部と、当該頂部と対応する袋体周縁シール部28の一部分と、の間の領域である。
また、各辺状部構成シール部27によって画定された閉領域において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに部分的に非接合とされている。
ここで、本実施形態の場合、図5に示すように、辺状部は、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部に形成されている辺状部構成シール部27の形成領域と、当該辺状部構成シール部27の内周縁により画定された閉領域と、第1充填部と第2充填部との連通箇所と、を含む。すなわち、辺状部81は、袋体構成シート材21における第1充填部と第2充填部との境界部である。
したがって、袋体構成シート材21において、辺状部81~88となる部分は、それぞれ対応する面状部どうしの境界部に形成されている辺状部構成シール部27の形成領域と、当該辺状部構成シール部27の内周縁により画定された閉領域と、対応する充填部70どうしの連通箇所と、を含む。
また、辺状部の非充填部77は、例えば、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部に形成されている辺状部構成シール部27の形成領域と、当該辺状部構成シール部27により画定された閉領域と、によって構成されている。すなわち、非充填部77は第1充填部と第2充填部との境界部に配置されている。
したがって、辺状部81~88の各々の非充填部77は、例えば、対応する面状部構成部どうしの境界部に形成されている辺状部構成シール部27の形成領域と、当該辺状部構成シール部27により画定された閉領域と、によって構成されている。
ここで、本実施形態の場合、辺状部の非充填部77は、辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、辺状部の両端部に向けて幅狭になっている。
より詳細には、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部に形成されている辺状部構成シール部27の中心は、例えば、当該境界部の長手方向における中央に配置されている。したがって、当該辺状部構成シール部27によって画定されている閉領域は、辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、辺状部の両端部に向けて幅狭になっている。
したがって、辺状部81~88の各々の非充填部77は、当該辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、当該辺状部の両端部に向けて幅狭になっている。
スパウト部材15の板状部15bは、例えば、面状部構成部33の外側フィルム層22の内面又は内側フィルム層23の外面に対して接合されており、挿通穴21aの周縁は外側フィルム層22と内側フィルム層23と板状部15bが接合されている袋体シール部26となっている。注出筒部15aは、袋体構成シート材21の面状部構成部33の挿通穴21aを通して当該袋体構成シート材21の外面側に突出している。
また、袋体シール部26は、例えば、面状部構成部36の中心部に形成されている底面部シール部13a(図5参照)を更に含む。底面部シール部13aは、例えば、略四角星の環状に形成されている。底面部シール部13aによって画定された閉領域(袋体構成シート材21における底面部シール部13aの内側の部分)において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに部分的に非接合とされている。
これにより、図3に示すように、面状部12fの中央部の膨らみを適度に抑制することができるので、シート材容器100の自立性を向上させることができる。
以下、本実施形態に係るシート材容器100の製造方法(以下、本方法と称する場合がある)について説明する。
先ず、内容物を収容する収容領域18となる収容領域形成部と、収容領域形成部を包囲する袋体10と、を備えており、充填部70に充填材が未充填である容器用シート200(図6(a)参照)を準備する。
より詳細には、袋体構成シート材21が、図5に示す折り曲げ線106及び折り曲げ線107においてそれぞれ谷折りされることにより、折り目102~105が形成され、折り曲げ線108において山折りされることにより、折り目101が形成される(図6(a)及び図6(b)参照)。なお、図5では、便宜的に、折り曲げ線106、107、108を破線で示している。この状態で、袋体構成シート材21の周縁部どうしが接合されて周縁シール部60が形成されることにより、容器用シート200が形成される。
周縁シール部60は、例えば、袋体周縁シール部28を含む。
袋体構成シート材21どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
なお、図5では、袋体構成シート材21において、周縁シール部60になる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。本実施形態の場合、袋体構成シート材21の上記境界線よりも外側の領域においては、製袋の際に、袋体構成シート材21の周縁部どうしと、が相互に接合される。また、袋体構成シート材21の上記境界線よりも内側の領域は、内容物を収容する収容領域18となる収容領域形成部を構成している。
本実施形態の場合、袋体周縁シール部28及び周縁シール部60は、互いに対応する位置(互いに重なる位置)に配置されている。
図6(a)において、周縁シール部60の形成領域を左上がりのハッチングで示している。また、図6(a)及び図6(b)において、袋体シール部26の形成領域を右上がりのハッチングで示している。また、図6(a)において、周縁シール部60の形成領域と袋体シール部26の形成領域とが重複している領域では、左上がりのハッチングと右上がりのハッチングとが重なっている。
このようにして、内容物を収容する収容領域18となる収容領域形成部と、収容領域形成部を包囲する袋体10と、を備える容器用シート200が得られる。
容器用シート200は、袋体10は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材21により構成されており、袋体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部26と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24と、を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有し、袋体10は、袋体構成シート材21の周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部60を有し、充填部70に充填材が封入された状態においては、袋体10は、第1面状部と、第1面状部に対して交差している第2面状部と、第1面状部と第2面状部との境界部である辺状部81と、を有する形態となり、充填部70は、辺状部81を介して第1面状部と第2面状部とに亘って連続的に形成され、第1面状部における充填部70である第1充填部と第2面状部における充填部70である第2充填部とは、辺状部81の端部領域において相互に連通した連通箇所を有し、辺状部81の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となるように構成されており、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、袋体10に形成されている折り目とは重ならないように形成されており、充填部70に充填材が未充填である。
ここで、本実施形態の場合、折り目102~105は、第2充填部において、当該第2充填部の中央部から連通箇所に向けての部分を、二分する位置において、当該中央部から連通箇所に向けて延びていることが好ましい。なお、この場合、充填部71~76のうち、充填部72が第2充填部となり、充填部71と充填部73と充填部74とのうちのいずれかが、第1充填部となる。
このようにすることにより、折り目102~105が連通箇所を跨がずに配置されることとなるので、非接合部24に充填材が封入される前の状態において、折り目102~105によって連通箇所が閉塞されてしまうことを容易に実現しうる構造となる。
更には、上述のように、第2充填部は、当該第2充填部の中央部から連通箇所にむけて幅狭となっている。換言すると、第2充填部は、連通箇所から当該第2充填部の中央部に向けて幅広となっている。よって、折り目102~105が第2充填部の中央部を跨がっていても、充填材は第2充填部において良好に流動することができる。
また、折り目101は、例えば、充填部75b、充填部71、充填部72、充填部74及び充填部75dにおいて、当該充填部70を上下方向に二分する位置において、充填部75bから充填部75dに向けて、充填部71と、充填部72と、充填部74と、に亘って連続的に延びている。
このように、折り目101~105が各充填部70どうしの連通箇所を跨がずに配置されているので、非接合部24に充填材が封入される前の状態において、折り目101~105によって当該連通箇所が閉塞されてしまうことを抑制できる。よって、充填部70に充填材を封入すると、充填部70がスムーズに膨張することとなる。
更に、本実施形態の場合、辺状部の延在箇所と折り目102~105の延在箇所とが互いに異なっている。
すなわち、折り目102、103、104及び105は、第1面状部と第2面状部との境界部を構成していない。また、袋体構成シート材21に充填材が封入される前の状態において、第1面状部構成部と第2面状部構成部は、互いの境界において折り曲げられた状態とはなっていない。
これにより、充填部70に充填部が封入される際に、第1充填部から第2充填部、又は第2充填部から第1充填部にスムーズに充填材が流入することとなる。
より詳細には、辺状部81~88の各々の延在箇所と折り目102、103、104及び105の延在箇所とが互いに異なっている。
すなわち、折り目102、103、104及び105は、各面状部どうしの境界ではない。また、袋体構成シート材21に充填材が封入される前の状態において、各々の境界において折り曲げられた状態とはなっていない。
より詳細には、充填部70に充填材が充填される前の状態では、折り曲げ線108を基準として、面状部構成部31における一方の半部は、面状部構成部31における他方の半部と重なって配置されており、面状部構成部34における一方の半部は、面状部構成部34における他方の半部と重なって配置されている。同様に、折り曲げ線108を基準として、面状部構成部35bにおける一方の半部は、面状部構成部35bにおける他方の半部と重なって配置されており、面状部構成部35dにおける一方の半部は、面状部構成部35dにおける他方の半部と重なって配置されている。
更に、面状部構成部32において、折り曲げ線106、107よりも面状部構成部34側の部分は、第1重複部32aである。第1重複部32aは、充填部70に充填材が充填される前の状態では、折り曲げ線108を基準として、第1重複部32aにおける一方の半部と重なって配置されている。同様に、面状部構成部32において、折り曲げ線106、107よりも面状部構成部31側の部分は、第2重複部32bである。第2重複部32bは、充填部70に充填材が充填される前の状態では、折り曲げ線108を基準として、第2重複部32bにおける一方の半部と重なって配置されている。
また、本実施形態の場合、辺状部は、周縁シール部60を含まない。すなわち、周縁シール部60は、第1面状部と第2面状部との境界部には形成されていない。
これにより、周縁シール部60が使用者の指や掌に接触しにくい構造となるので、シート材容器100を把持する際の手触りをソフトにすることができる。
また、第1面状部と第2面状部とは、それぞれ一連に形成されたシート材の一部分どうしによって構成されている。すなわち、第1面状部と第2面状部とは、接合により相互に接続されたものではないので、第1面状部と第2面状部との構造的な連続性が良好となる。よって、シート材容器100の構造的強度を向上させることができる。
より詳細には、周縁シール部60は、辺状部81~88と対応する面状部どうしの境界部にはそれぞれ形成されていない。また、辺状部81~88と対応する面状部どうしは、接合により相互に接続されたものではなく、当該面状部どうしの構造的な連続性が良好である。
図1(a)、図1(b)及び図3に示すように、周縁シール部60は、面状部構成部31と面状部構成部33とを接合している側縁シール部61aと、面状部構成部31と面状部構成部36を接合している側縁シール部61bと、面状部構成部33と面状部構成部34とを接合している側縁シール部61cと、面状部構成部34と面状部構成部36とを接合している側縁シール部61dと、を含む。
したがって、面状部12aと面状部12cとの境界部と、面状部12aと面状部12fとの境界部と、面状部12cと面状部12dとの境界部と、面状部12dと面状部12fとの境界部と、は辺状部81~88の代わりに側縁シール部61a~61dがそれぞれ1つずつ配置されている。
更に、周縁シール部60は、面状部構成部35a~35dを互いに接合している面状部構成シール部64を含む。
ここで、図5に示すように、面状部構成部35b及び面状部構成部35dの各々先端部(延在方向における先端)には、切欠形状部64a、64bが形成されている。これにより、面状部構成シール部64において、当該切欠形状部64a、64bと対応する部分は、面状部構成部35aと面状部構成部35cとを選択的に互いに接合している(面状部構成部35a~35dのすべてを互いに接合していない)状態となる。よって、面状部構成シール部64における、面状部構成部35a~35dの交点を接合する部分に加わる負荷を軽減することができるので、シート材容器100の構造的強度を良好に向上させることができる。
次に、容器用シート200の充填部70に充填材を封入する。本実施形態の場合、充填部70は、第1面状部構成部と第2面状部構成部とに亘って連続的に形成されており、第1充填部と第2充填部とは、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部の端部において相互に連通している。したがって、充填材は、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部の端部において、第1充填部から第2充填部又は第2充填部から第1充填部に流入する。
そして、図7(a)、図7(b)及び図7(c)に示すように、袋体構成シート材21が境界部において充填材の圧力により折れ曲がり、第1面状部と第2面状部とが互いに交差する状態となる。なお、充填部70に充填材が封入される前の状態では、上述のように面状部構成部31及び面状部構成部32はそれぞれ折り曲げ線106~108に沿って折り畳まれた状態となっているが、図7(a)~図7(c)では、便宜的に面状部構成部31及び面状部構成部33が展開されている状態を図示している。また、図7(c)は図7(a)に示すA-A線に沿った断面図である。
また、図7(a)~図7(c)では、面状部構成部31及び面状部構成部32を選択的に図示している。そして、以下の説明では、便宜的に一例として、面状部構成部31が第1面状部構成部、面状部構成部32が第2面状部構成部であるものとする。
袋体構成シート材21が袋状に形成された(容器用シート200が形成された)後、例えば、延出部25に形成されている注入口25c(図6(a))から非接合部24に充填材が注入され、その後、延出部25の基端側に連接する部位において非接合部24が封止される。これにより、非接合部24に充填材が封入されて充填部70が形成される。充填部70の形成後、例えば、延出部25は切除される。ただし、この状態でも延出部25が残留していてもよい。
なお、充填部70の内部における圧力は、特に限定されないが、大気圧よりも高圧であることが好ましく、例えば、10kPa以上500kPa以下(ゲージ圧)とすることができる。
本実施形態の場合、上述のように、辺状部の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となっている。したがって、充填部70は、辺状部と対応する部位において十分に幅狭となっている。換言すると、充填部70の内腔断面積は、辺状部と対応する部位において小さくなっている。これにより、充填部70が、辺状部と対応する部位において屈曲容易となる。
また、第1充填部及び第2充填部が膨張する際に、袋体構成シート材21に生じる歪みによって、第1充填部と第2充填部との境界部である非充填部77は、第1充填部側に引っ張られるとともに、第2充填部側にも引っ張られる。すなわち、非充填部77を介して第1充填部と第2充填部とが互いに引っ張られる。そして、充填部70は辺状部と対応する部位において屈曲容易となっているので、ある程度以上の引張力により引っ張られることによって、図7(c)に示すように、第1充填部と第2充填部との境界部、すなわち非充填部77において袋体構成シート材21は折れ曲がる。また、その過程において非充填部77は内方に凹の形状に変形する。
より詳細には、図7(a)及び図7(b)に示すように、上述のように、非充填部77は、辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、辺状部の両端部に向けて幅狭になっている。したがって、充填部70の内腔断面積は、辺状部の両端部に向けて小さくなっている(両端部と対応する部位において充填部70が括れた形状となっている)。これにより、充填部70が、辺状部の両端部と対応する部位において屈曲容易となる。
ここで、袋体構成シート材21が境界部において屈曲する際の揺動軸を図7(a)~図7(c)において二点鎖線120で仮想的に示している。二点鎖線120は、辺状部の両端部どうしを結んでいる仮想線である。
袋体構成シート材21はこの二点鎖線120が揺動軸となり(支点となり)、第1充填部と第2充填部との角度が小さくなるように袋体構成シート材21が屈曲する。
より詳細には、袋体構成シート材21が屈曲する際の力点は、非充填部77と充填部70との境界線に沿って連続的に存在している。すなわち、充填部70と非充填部77との境界線が力点の集合体となる。
そして、非充填部77は、辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、辺状部の両端部に向けて幅狭になっているので、上記支点と上記力点との離間距離を十分に確保できる。よって、てこの原理を利用してより効率的に袋体構成シート材21を屈曲させることができる。
しかも、図7(a)における各矢印で示すように、非充填部77と充填部70との境界線に作用する引張力は、辺状部の長手方向における中央部に向けて大きくなる。
このため、非充填部77と充填部70との境界線における、上記力点と上記支点との離間距離が最も大きい部位において、引張力が最も大きく作用することとなる。このため、てこの原理を利用した袋体構成シート材21の屈曲がより効率的に行われる。
より詳細には、図7(a)に示すように各矢印の向きは、充填部70の各部における膨らみの中心に向かう向きとなっている。すなわち、図7(a)で示す矢印の向きが、非充填部77と充填部70との境界線の中央部に向かうにつれて、揺動軸に対して直交する方向に近づき、しかも引張力の大きさも当該中央部に向かうにつれて大きくなる。なお、図7(a)における矢印は、充填部70の膨らみに起因する歪みの方向を示しているが、引張力とその歪みの応力は反作用の関係にあるので、引張力の作用方向は当該矢印とは逆方向になる。
そして、引張力が作用する向きが、非充填部77と充填部70との境界線の中央部以外では揺動軸に対して傾斜していることにより、より一層引張力が当該中央部に集中することとなる。
すなわち、非充填部77と充填部70との境界線における、揺動軸から最も離間している中央部において引張力が最も大きくなるので、非充填部77における袋体構成シート材21の折れ曲りが容易となる。
なお、充填部70の膨張による引張力の大きさと、第1充填部と第2充填部とを引っ張る距離(ストローク)とは、当該充填部70の膨張の大きさに応じたものである。このため、充填部70の膨張の大きさを確保できる範囲で、充填部70の形状及び寸法が設定されていることが好ましい。
本実施形態の場合、充填部70の形状及び寸法は、第1充填部と第2充填部が互いに略直交するように設定されている。ただし、充填部70の形状及び寸法は、第1充填部と第2充填部との所望の角度に応じて適宜設定することができる。
このように、充填部70に充填材を封入すると、充填部71~76の各々は、それぞれ上述のように互いの境界部(非充填部77)において屈曲し、面状部12a~12fが互いに交差した状態となる。
こうして、シート材容器100は、充填部70に充填材が封入された状態となる。
シート材容器100の作製後、スパウト部材15の注出筒部15aを通して収容領域18に内容物を充填した後で、スパウト部材15にキャップ部91が装着されることによって、収容領域18に内容物が封入されたシート材容器100が得られる。
このように、本実施形態に係るシート材容器100の製造方法は、内容物を収容する収容領域18と、収容領域18を包囲する袋体10と、を備え、袋体10は、第1面状部と、第1面状部に対して交差している第2面状部と、第1面状部と第2面状部との境界部である辺状部と、を有するシート材容器100を製造する方法である。
本方法は、相互に積層された複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部26と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24と、を形成し、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有する袋体構成シート材21を準備する袋体構成シート材準備工程と、折り目を有するように袋体構成シート材21を折り曲げるとともに袋体構成シート材21の周縁部どうしを相互に接合して周縁シール部60を形成することによって、袋体10を形成する袋体形成工程と、を備え、袋体構成シート材21は、第1面状部となる第1面状部構成部と、第2面状部となる第2面状部構成部と、を有し、袋体構成シート材準備工程においては、充填部70が、第1面状部構成部と第2面状部構成部とに亘って連続的に形成されており、第1面状部構成部における充填部70である第1充填部と第2面状部構成部における充填部70である第2充填部とは、第1面状部構成部と第2面状部構成部との境界部の端部領域において相互に連通した連通箇所を有し、境界部の長手方向における連通箇所よりも中央部において充填部70ではない非充填部77を有するように、袋体シール部26と非接合部24とを形成し、袋体形成工程においては、第1充填部と第2充填部との連通箇所と重ならない折り目102~105が形成されるように前記袋体構成シート材を折り曲げる。
また、本方法は、更に、充填部70に充填材を封入する充填材封入工程を備え、当該充填材封入工程において、袋体構成シート材21が境界部において充填材の圧力により折れ曲がり、第1面状部と第2面状部とが互いに交差する状態となる。
〔第2実施形態〕
次に、図8(a)から図14(b)を用いて第2実施形態について説明する。なお、図8(a)は面状部12a側から視た斜視図であり、図8(b)は面状部12c側から視た斜視図である。また、図8(a)、図8(b)、図14(a)及び図14(b)においては、キャップ部91の図示を省略している。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態に係るシート材容器100は、第1実施形態と同様に、内容物(不図示)を収容する収容領域18と、収容領域18を包囲する袋体10と、を備えている。
袋体10は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材21により構成されており、袋体構成シート材21は、複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部26と、複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部24と、を有するとともに、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有する。
袋体10は、当該袋体10の製造時に袋体構成シート材21が折り目110を有するように折り曲げられるとともに袋体構成シート材の21周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部60を有する。
また、袋体10は、充填部70に充填材が封入された状態においては、第1面状部と、第1面状部に対して交差している第2面状部と、第1面状部と第2面状部との境界部である辺状部81と、を有する。
充填部70は、辺状部81を介して第1面状部と第2面状部とに亘って連続的に形成されており、第1面状部における充填部70である第1充填部と第2面状部における充填部70である第2充填部とは、辺状部81の端部領域において相互に連通した連通箇所を有しており、辺状部81の長手方向における過半部は、充填部70ではない非充填部77となっており、第1充填部と第2充填部との連通箇所は、袋体10の製造時に形成された折り目102~105を跨がずに相互に連通している。
これにより、本実施形態の場合も、充填部70への充填材の良好な充填性を実現可能な構造のシート材容器100を実現することができる。
また、第1実施形態と同様に、袋体10は、第1面状部及び第2面状部の双方に対して交差している第3面状部を有する。
より詳細には、図8(a)及び図8(b)に示すように、本実施形態の場合も、シート材容器100は、面状部12a~12fを有する略立方体形状(正六面体形状)に形成されている。
ただし、本実施形態の場合、周縁シール部60は、第1面状部、第2面状部及び第3面状部が交差する角の頂部(例えば、図8(a)に示す頂部19a)を避けて配置されている。より詳細には、第1面状部、第2面状部及び第3面状部は、周縁シール部60を介さずに、互いに接続されているとともに当該頂部を形成している。
本実施形態によれば、第1面状、第2面状部及び第3面状部が交差する角の頂部に加わる負荷を軽減することができるので、第1面状、第2面状部及び第3面状部が互いに接続されている状態を良好に維持することができる。
より詳細には、周縁シール部60は、各面状部どうしが交差する複数の角の各々の頂部を避けて配置されている。これにより、上記複数の角の各々の頂部に加わる負荷をそれぞれ軽減することができるので、各面状部どうしが互いに接続されている状態を良好に維持することができる。
そして、本実施形態の場合も、一例として、面状部12aと面状部12bとの組み合わせ、面状部12bと面状部12cとの組み合わせ、面状部12bと面状部12dとの組み合わせ、面状部12bと面状部12fとの組み合わせ、面状部12eと面状部12aとの組み合わせ、面状部12eと面状部12cとの組み合わせ、面状部12eと面状部12dとの組み合わせ及び面状部12eと面状部12fがとの組み合わせ、それぞれ第1面状部と第2面状部との関係にある。すなわち、上記の第1面状部と第2面状部との関係にある面状部どうしは、充填部70に充填材が封入された状態においては、互いに交差しており、これら面状部どうしの境界部には、それぞれ辺状部81~88が配置されている。換言すると、その他の面状部どうしの組み合わせは第1面状部と第2面状部との関係になっておらず、当該面状部どうしの境界部は辺状部ではない。本実施形態の場合、第1面状部と第2面状部との関係になっていない面状部どうしの境界部には、辺状部の代わりに、後述する第1耳状部16a、16b、第2耳状部17a、17bがそれぞれ1つずつ配置されている。
また、第1面状部と第2面状部との関係にある組み合わせのうち、面状部12aと面状部12bとの組み合わせに対して、面状部12cが第3面状部になるとともに面状部12fも第3面状部となる。同様に、面状部12bと面状部12cとの組み合わせに対して、面状部12aが第3面状部になるとともに面状部12dも第3面状部となり、面状部12bと面状部12dとの組み合わせに対して、面状部12cが第3面状部になるとともに面状部12fが第3面状部となり、面状部12bと面状部12fとの組み合わせに対して、面状部12aが第3面状部になるとともに面状部12dも第3面状部となり、面状部12eと面状部12aとの組み合わせに対して、面状部12cが第3面状部になるとともに面状部12fも第3面状部となり、面状部12eと面状部12cとの組み合わせに対して、面状部12aが第3面状部になるとともに面状部12dも第3面状部となり、面状部12eと面状部12dとの組み合わせに対して、面状部12cが第3面状部になるとともに面状部12fも第3面状部となり、面状部12eと面状部12fとの組み合わせに対して、面状部12aが第3面状部になるとともに面状部12dも第3面状部となる。すなわち、上記の第3面状部となる面状部は、対応する上記の第1面状部及び第2面状部の関係にある面状部どうしの双方に対して交差しているとともに角部を共有している。
本実施形態の場合、図8(b)及び図9(b)に示すように、周縁シール部60は、例えば、袋体10の上下方向における中央部に沿って水平方向に延在している。
このため、周縁シール部60が胴部11の側縁部(胴部11を構成している上述の面状部どうしの境界部)に沿って形成されている場合と比較して、周縁シール部60が使用者の指や掌に接触しにくい構造となるので、シート材容器100を把持する際の手触りをソフトにすることができる。
また、本実施形態の場合、図9(a)、図9(b)及び図10に示すように、天面部14は、例えば、面状部12bによって構成されており、底面部13は、例えば、面状部12eによって構成されている。胴部11は、例えば、面状部12aと、面状部12cと、面状部12dと、面状部12fと、によって構成されている。また、面状部12fが正面側に位置しており、面状部12cが背面側に位置している。
更に、本実施形態の場合、図14(a)及び図14(b)に示すように、袋体10は、面状部12aと面状部12cとの境界部に設けられている第1耳状部16aと、面状部12aと面状部12fとの境界部に設けられている第1耳状部16bと、面状部12cと面状部12dとの境界部に設けられている第2耳状部17aと、面状部12dと面状部12fとの境界部に設けられている第2耳状部17bと、を更に有する。
第1耳状部16a、16bはそれぞれ面状部12aに沿って配置されており、第1耳状部16aの一部分と第1耳状部16bの一部分とは互いに重ね合わされている。同様に、第2耳状部17a、17bはそれぞれ面状部12dに沿って配置されており、第2耳状部17aの一部分と第2耳状部17bの一部分とは互いに重ね合わされている。
また、本実施形態の場合、図11及び図12に示すように、袋体構成シート材21(ただし、延出部25は除く)は、例えば、折り曲げ線109を基準として、線対称に形成されている。また、図12及び図13においては、スパウト部材15が装着された状態の袋体構成シート材21(容器構成シート材51)を図示している。
より詳細には、展開された状態における袋体構成シート材21は、平面視において、一方向に長尺な長方形状に形成されており、折り曲げ線109は、袋体構成シート材21において、当該袋体構成シート材21を長手方向に二分する位置に配置されている。なお、図12においては、便宜的に、折り曲げ線109を破線で示している。
本実施形態の場合も、袋体構成シート材21は、例えば、面状部構成部31と、面状部構成部と面状部構成部33と、面状部構成部34と、面状部構成部35と、面状部構成部36と、有する。
ただし、本実施形態の場合、面状部構成部31は、面状部構成部31aと面状部構成部31bとに上下方向において二分されており、面状部構成部33は、面状部構成部33aと面状部構成部33bとに上下方向において二分されており、面状部構成部35は、面状部構成部34aと面状部構成部34とに上下方向において二分されている。
図12に示すように、袋体構成シート材21が展開された状態において、面状部構成部31aの左側縁は面状部構成部32の右側縁と連接しており、面状部構成部32の上縁は面状部構成部36の下縁と連接しており、面状部構成部32の下縁は面状部構成部33aの上縁と連接しており、面状部構成部32の左側縁は面状部構成部34aの右側縁と連接している。また、面状部構成部31bの左側縁は面状部構成部35の右側縁と連接しており、面状部構成部35の上縁は面状部構成部33bの下縁と連接しており、面状部構成部35の下縁は面状部構成部36の上縁と連接しており、面状部構成部35の左側縁は面状部構成部34bの右側縁と連接している。
このように、各面状部構成部どうしは、接合により相互に接続されたものではなく、当該面状部どうしの構造的な連続性が良好である。
ここで、袋体構成シート材21は、第1耳状部16a、16bとなる第1耳状部構成部37a、37b、37cと、第2耳状部17a、17bとなる第2耳状部構成部38a、38b、38cと、を更に有する。
袋体構成シート材21が展開されている状態において、第1耳状部構成部37a及び第2耳状部構成部38aは、例えば、互いに同一形状及び同一寸法に設定されており、平面視長方形状に形成されている。また、袋体構成シート材21が展開されている状態において、第1耳状部構成部37b、37c及び第2耳状部構成部38b、38cは、例えば、互いに同一形状及び同一寸法に設定されており、平面視略正方形に形成されている。
また、本実施形態の場合、延出部25は、面状部構成部33bから外方に延出している。
図12に示すように、袋体構成シート材21が展開されている状態において、第1耳状部構成部37bは面状部構成部31bに連接しているとともに、面状部構成部33bに連接しており、第1耳状部構成部37cは面状部構成部31aに連接しているとともに、面状部構成部33aに連接している。第1耳状部構成部37aは、面状部構成部31b、面状部構成部36、面状部構成部31aにそれぞれ連接している。同様に、第2耳状部構成部38bは面状部構成部34bに連接しているとともに、面状部構成部33bに連接しており、第2耳状部構成部38cは面状部構成部33aに連接しているとともに、面状部構成部34aに連接している。第2耳状部構成部38aは、面状部構成部34b、面状部構成部36、面状部構成部34aにそれぞれ連接している。
そして、面状部構成部31~36、第1耳状部構成部37a、37b、37c及び第2耳状部構成部38a、38b、38cの集合体によって、袋体構成シート材21が構成されている。
このように、各面状部構成部どうしは、周縁シール部60を介さずに互いに接続されているので、シート材容器100の構造的強度を向上させることができる。
また、本実施形態の場合、例えば、袋体シール部26は、複数(例えば、8つ)の辺状部構成シール部27と、第1耳状部構成シール部66a、66b、66cと、第2耳状部構成シール部67a、67b、67cと、を含む。
各辺状部構成シール部27は、第1実施形態と同様に、対応する面状部構成部どうしの境界部に形成されている。
一連の第1耳状部構成シール部66bは、例えば、面状部構成部33bと、第1耳状部構成部37bと、面状部構成部31bと、に亘って連続的に形成されている。
一連の第1耳状部構成シール部66cは、例えば、面状部構成部33aと、第1耳状部構成部37cと、面状部構成部31aと、に亘って連続的に形成されている。
一連の第1耳状部構成シール部66aは、例えば、面状部構成部31bと、第1耳状部構成部37aと、面状部構成部36と、面状部構成部31a、に亘って連続的に形成されている。
また、第1耳状部構成シール部66a~66cの各々の両端部は、それぞれ周縁シール部60の一部分と接続されている。
一連の第2耳状部構成シール部67bは、例えば、面状部構成部33bと、第2耳状部構成部38bと、面状部構成部34bと、に亘って連続的に形成されている。
一連の第2耳状部構成シール部67cは、例えば、面状部構成部33aと、第2耳状部構成部38cと、面状部構成部34aと、に亘って連続的に形成されている。
一連の第2耳状部構成シール部67aは、例えば、面状部構成部34bと、第2耳状部構成部38aと、面状部構成部36と、面状部構成部34aと、に亘って連続的に形成されている。
また、第2耳状部構成シール部67a~67cの各々の両端部は、それぞれ周縁シール部60の一部分と接続されている。
本実施形態の場合、非接合部24(充填部70)は、第1耳状部構成部37a~37cのと、第2耳状部構成部38a~38cと、複数の辺状部構成シール部27と、により画定された閉領域である。
また、第1耳状部構成部37a~37cの各々の外周縁と周縁シール部60の内周縁とによって画定された閉領域において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに部分的に非接合とされている。同様に、第2耳状部構成部38a~38cの各々の外周縁と周縁シール部60の内周縁とによって画定された閉領域において、外側フィルム層22と内側フィルム層23とは互いに部分的に非接合とされている。
本実施形態の場合、シート材容器100は、例えば、袋体10の内側に配置されている内袋(不図示)を更に備えている。
内袋の形状は、特に限定されないが、本実施形態の場合、内袋は袋体10と同様の形状に形成されている。
内袋は、内袋構成シート材41(図11参照)の周縁部における一部分どうしを相互に接合することにより構成されている。すなわち、内袋構成シート材41を折り曲げて当該内袋構成シート材41の周縁部どうしを相互に接合することによって、袋状の内袋が構成されている。内袋は、袋体10によって覆われている。内袋は、当該内袋の内部に収容領域18を有する。
ただし、本発明において、収容領域18を画定する内容器が容器本体20の内側に配置されている場合に、その内容器は、シート材により構成された内袋に限らず、例えば、ブロー成形により構成されたものであってもよい。
本実施形態の場合、内袋構成シート材41は、袋体構成シート材21における延出部25を除く部分と同形状に形成されている。
また、内袋構成シート材41は、一例として、第1層、第2層及び第3層をこの順に積層することにより構成された3層構造をなしている。
このうち第1層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第1層の主な機能としては、袋体構成シート材21とのヒートシール性(内側フィルム層23とのヒートシール性)を確保することが挙げられる。
第2層は、例えば、当該第2層における第1層側の面にシリカ及び/又はアルミナが蒸着された延伸ナイロンにより構成された透明蒸着延伸ナイロンの層である。第2層の主な機能としては、ガスバリア性及び耐ピンホール性を確保することが挙げられる。
第3層は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンにより構成されている。第3層の主な機能としては、内袋構成シート材41どうしのヒートシール性を確保することが挙げられる。
なお、内袋構成シート材41の層構造は、ここで説明した構造に限らない。
図11に示すように袋体構成シート材21に内袋構成シート材41が積層され、周縁シール部60によって内側フィルム層23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とが相互に接合されるとともに、外側フィルム層22の周縁部と内側フィルム層23の周縁部とが相互に接合されている。これにより、袋体構成シート材21と内袋構成シート材41とにより容器構成シート材51が構成されている。
本実施形態の場合、周縁シール部60は、内側フィルム層23の周縁部と内袋構成シート材41の周縁部とのシール部(以下、内外シール部43)と、外側フィルム層22の周縁部と内側フィルム層23の周縁部とのシール部(袋体周縁シール部28)と、内袋構成シート材41の縁部どうしのシール部(以下、内袋シール部42)と、を含む。
内袋構成シート材41において面状部構成部32と重なる部分には、スパウト部材15の注出筒部15aが挿通される挿通穴41aが形成されている。
スパウト部材15の板状部15bは、例えば、内袋構成シート材41において面状部構成部32と重なっている部分の内面に対して接合されている。注出筒部15aは、内袋構成シート材41の挿通穴41a及び面状部構成部32の挿通穴21aを通してこれらシートの外面側に突出している。
以下、本実施形態に係るシート材容器100の製造方法(以下、本方法と称する場合がある)について、図14(a)及び図14(b)等を用いて説明する。なお、図14(a)及び図14(b)は、第1耳状部16a、16b及び第2耳状部17a、17bの各々は、折り畳まれる前の状態を示している。また、図14(b)では、第1耳状部16a、16b及び第2耳状部17a、17bの各々が折り畳まれる際の動作の一例を矢印で示している。
本実施形態の場合も、本方法は、非接合部24における複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部70を有する袋体構成シート材21を準備する工程と、充填部70に充填材を封入する工程と、を備えている。
より詳細には、容器構成シート材51が、折り曲げ線109において山折り(二つ折り)されることにより、折り目110(図13参照)が形成される。この状態で、容器構成シート材51の周縁部どうしが接合されて周縁シール部60が形成されることによって、袋体構成シート材21含む容器構成シート材51が袋状に形成される。
すなわち、内袋構成シート材41の縁部どうしが接合されて内袋シール部42(図13参照)が形成されるとともに、袋体構成シート材21の縁部どうしが接合されて周縁シール部60が形成されることにより、内袋構成シート材41によって内袋が形成されるとともに、内袋を覆う袋状の袋体10が形成される。
非接合部24に充填材が充填される前の状態では、図13に示すように、折り曲げ線109を基準として、容器構成シート材51における一方の半部は、容器構成シート材51における他方の半部と重なって配置されている。
内袋構成シート材41どうしの接合の手法としては、一例として、ヒートシール、超音波シール、接着剤による接合等を用いることができる。
本実施形態の場合、上述のように、周縁シール部60は、袋体周縁シール部28、内袋シール部42及び内外シール部43を含む。したがって、袋体周縁シール部28、内袋シール部42及び内外シール部43は、互いに対応する位置(互いに重なる位置)に配置されている。
図13において、周縁シール部60の形成領域を、右上がりのハッチングで示している。
なお、図12では、袋体構成シート材21及び内袋構成シート材41において、周縁シール部60になる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。本実施形態の場合、袋体構成シート材21及び内袋構成シート材41の上記境界線よりも外側の領域においては、製袋の際に、外側フィルム層22と内側フィルム層23と、内側フィルム層23と内袋構成シート材41と、内袋構成シート材41の周縁部どうしと、が相互に接合される。
ここで、本実施形態の場合、周縁シール部60は、面状部構成部31aの側縁部と面状部構成部31bの側縁部とを互いに接合しており、面状部構成部33aの側縁部と面状部構成部33bの側縁部とを互いに接合している。また、周縁シール部60は、例えば、第1耳状部構成部37bの周縁部と第1耳状部構成部37cの周縁部とを互いに接合しており、第2耳状部構成部38bの周縁部と第2耳状部構成部38aの周縁部とを互いに接合している。更に、周縁シール部60は、例えば、折り曲げ線109を基準として、第1耳状部構成部37aにおける一方の半部の側縁部と、第1耳状部構成部37aにおける他方の半部の側縁部と、と互いに接合しているとともに、折り曲げ線109を基準として、第2耳状部構成部38aにおける一方の半部の側縁部と、第2耳状部構成部38aにおける他方の半部の側縁部と、を互いに接合している。
次に、第1実施形態と同様に、袋状に形成された袋体構成シート材21の充填部70に充填材を封入する。これにより、袋体構成シート材21が各構成部どうしの境界部の各々において充填材の圧力により折れ曲がり、袋体10は隣接する面状部どうしが互いに交差する形状となる。この際に、図14(a)に示すように、第1耳状部16a、16b及び第2耳状部17a、17bの各々が、対応する面状部どうしの境界部から外方に延出した状態で形成される。次に、図14(b)に示すように、第1耳状部16a、16bが面状部12a側に折り畳まれ、第2耳状部17a、17bが面状部12d側に折り畳まれる。この状態において、第1耳状部16a、16bの各々の先端部(延出方向における先端)が互いに重ね合わされるとともに、充填部71を覆った状態で、当該第1耳状部16a、16bは互いに固定される。同様に、第2耳状部17a、17bの各々の先端部(延出方向における先端)が互いに重ね合わされるとともに、充填部74を覆った状態で、当該第2耳状部17a、17bは互いに固定される。第1耳状部16a、16b及び第2耳状部17a、17bの各々を固定する手法は特に限定されず、不図示の粘着テープによって固定してもよいし、接着剤によって固定してもよいし、不図示の係止部材に各耳状部の先端部を係止することにより固定しても良い。
このようにして、略正六面体形状のシート材容器100が得られる。
ここで、図15(a)及び図15(b)に示すように、吐出部90は、例えば、辺状部に設けられていてもよい。すなわち、スパウト部材15は、例えば、辺状部81~88のいずれかに設けられていてもよい。図15(a)及び図15(b)では、一例として、スパウト部材15(吐出部90)は辺状部81に設けられている。また、図15(a)において、周縁シール部60の形成領域を左上がりのハッチングで示しており、袋体シール部26の形成領域を右上がりのハッチングで示している。また、図15(a)、図15(b)においては、キャップ部91の図示を省略している。また、図15(a)においては、容器構成シート材51を面状部構成部31aが紙面における下側に配置されており、面状部構成部34aが紙面における上側に配置された姿勢で示している。また、図15(b)では一例として、面状部12bが正面側に位置しており、面状部12eは背面側に位置している。また、面状部14dが天面側に位置しており、面状部12aが底面側に位置している。
より詳細には、上述のように、第1面状部構成部及び第2面状部構成部が、周縁シール部60を介さずに互いに連接しているので、第1面状部構成部及び第2面状部構成部の境界部において、挿通穴21a、41aを形成することができる。なお、第1実施形態においても、スパウト部材15は、例えば、辺状部81~88に設けられていてもよい。
なお、第1実施形態においても、スパウト部材15は、例えば、辺状部81~88のいずれかに設けられていてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図16(a)から図18(b)を用いて第3実施形態について説明する。なお、図16(a)、図17(a)及び図18(a)において、袋体シール部26の形成領域を右上がりのハッチングで示している。また、図16(a)、図17(a)及び図18(a)では、容器構成シート材51において、周縁シール部60になる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。また、図16(a)、図17(a)及び図18(a)では、容器構成シート材51にスパウト部材15が装着された状態を示している。また、図16(a)、図17(a)及び図18(a)においては、便宜的に、折り曲げ線109を破線で示している。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第2実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第2実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
第1及び第2実施形態では、袋体10が略正立方体形状に形成されている例を説明したが、略正立方体形状に限定されず、袋体10は少なくとも2つの面状部を有する形状であればよい。
図16(a)及び図16(b)では、一例として、袋体10が、上下方向に長尺な略直方体形状に形成されている。この場合、図16(a)に示すように、胴部11を構成している面状部12b、面状部12cと、面状部12eと、面状部12fと、の各々が、上下方向に長尺な略長方形状に形成されている。
より詳細には、上記の各面状部どうしの境界部において、辺状部構成シール部27は二分されて形成されている。すなわち、菱形状の環状である辺状部構成シール部27が2つ形成されている。そして、2つの辺状部構成シール部27どうしは、上記境界部の長手方向において互いに離間しており、3つの連通箇所(対応する充填部70どうしの連通箇所)を構成している。すなわち、対応する充填部どうしは3つの連通箇所において互いに連通している。
これにより、上記の各面状部となる面状部構成部において、対応する充填部70の膨張量を良好に確保することができる。
また、図16(a)及び図16(b)では、面状部構成部32と、面状部構成部33と、面状部構成部34と、面状部構成部35と、の各々の中央部には、環状の内側袋体シール部26aが形成されている。これにより、対応する面状部の中央部の膨らみを適度に抑制することができるので、袋体10を良好に略直方体形状とすることができる。また、胴部11を把持しやすい構造とすることができる。
また、図17(a)及び図17(b)に示すように、辺状部81~88の各々に、2つの辺状部構成シール部27がそれぞれ形成されており、対応する充填部70は、3つの連通箇所において互いに連通していてもよい。このようにすることにより、シート材容器100の各面状部を、第2実施形態に係るシート材容器100の各面状部よりも大きい寸法に設定することができる。
より詳細には、充填部71~76は3つの連通箇所において互いに連通しているので、より大きい寸法の袋体10においても、充填部71~76に充填材をスムーズに封入することができる。
なお、図17(b)においては、天面部14は、例えば、面状部12aによって構成されており、底面部13は、例えば、面状部12dによって構成されている。胴部11は、例えば、面状部12bと、面状部12cと、面状部12eと、面状部12fと、によって構成されている。また、面状部12fが正面側に位置しており、面状部12cが背面側に位置している。
また、図17(a)及び図17(b)においては、一例として、スパウト部材15は、袋体10の側面部(例えば、面状部構成部35)に設けられている。そして、スパウト部材15の軸方向が水平方向となるように配置されており、キャップ部91は、上記側面部から水平に突出している。
また、本実施形態の場合、図18(a)に示すように、充填部70が、第1面状部、第2面状部及び第3面状部が交差する角の頂部(例えば、図18(b)に示す頂部19a)を避けて配置されていることが好ましい。換言すると、充填部70は、第1面状部、第2面状部及び第3面状部が共有する角の頂部を避けて配置されていることが好ましい。
これにより、充填部70は、第1面状部、第2面状部及び第3面状部が交差する角の頂部は、その他の部分よりも外部との接触によって擦れやすい部分となっているが、当該頂部を避けて配置されているので、充填部70に加わる負荷を抑制することができる。よって、充填部70(第1充填部及び第2充填部)に充填材が封入された状態を良好に維持することができる。
本実施形態の場合、充填部70は、例えば、面状部12a~12fが交差する角の各々の頂部をそれぞれ避けて配置されている。
なお、第1実施形態においても、充填部70が、第1面状部、第2面状部及び第3面状部が交差する角の頂部を避けて配置されていてもよい。
図18(a)では、一例として、第1耳状部構成シール部66a~66cは、例えば、対応する面状部構成部どうしが交差する角よりも内側にオフセットされた位置に形成されている。
同様に、第2耳状部構成シール部67a~76cは、例えば、対応する面状部構成部どうしが交差する角よりも内側にオフセットされた位置に形成されている。
〔第4実施形態〕
次に、図19を用いて第6実施形態について説明する。なお、図19では、容器構成シート材51において、周縁シール部60になる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。また、図19では、袋体シール部26の形成領域を右上がりのハッチングで示している。また、図19では、容器構成シート材51において、周縁シール部60になる領域とそれ以外の領域との境界線を二点鎖線で示している。図19は、容器構成シート材51にスパウト部材15が装着された状態を示している。また、図19においては、便宜的に、折り曲げ線109を破線で示している。
本実施形態に係るシート材容器100は、以下に説明する点で、上記の第2及び第3実施形態に係るシート材容器100と相違しており、その他の点では、上記の第2及び第3実施形態に係るシート材容器100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、袋体10は、少なくとも2つの面状部(第1面状部及び第2面状部)を有する略円盤形状に形成されている。
より詳細には、本実施形態における容器構成シート材51(袋体構成シート材21)も、第2及び第3実施形態と同様に、折り曲げ線109を基準として、線対称に形成されている。ただし、本実施形態の場合、図19に示すように、展開された状態における容器構成シート材51(ただし、延出部25は除く)は、平面視において、一部分どうしが重なっている2つの円の集合体の形状となっている。折り曲げ線108を基準として、容器構成シート材51における一方の半部が、上記2つの円のうち一方の円の部分を構成しており、容器構成シート材51における他方の半部が他方の円の部分を構成している。そして、折り曲げ線109を基準として、容器構成シート材51における一方の半部が、容器構成シート材51における他方の半部と重なって配置されている状態で周縁シール部60が形成されることにより、袋状の容器構成シート材51が得られる。
そして、充填部70に充填材が封入された際に、袋体構成シート材21が各面状部構成部どうしの境界部に沿って折れ曲がることにより、少なくとも2つの面状部(第1面状部及び第2面状部)を有する略円盤形状のシート材容器100が得られる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記においては、シート材容器100がポンプ部92を有するポンプ容器である例を説明したが、シート材容器100は、ポンプ容器以外であってもよい。例えば、シート材容器100は、注出筒部15aを閉塞するキャップ(スクリューキャップなど)を有するものであってもよい。
また、例えば、第2~4実施形態においては、シート材容器100が内袋40を備えている例を説明したが、第2~4実施形態に係るシート材容器100は、内袋40を備えていなくてもよい。この場合、第1実施形態と同様に、袋体10によって収容領域18が構成されている。すなわち、周縁シール部60において、袋体構成シート材21の内側フィルム層23の一部分どうしが接合されることによって、袋体10が形成されるとともに収容領域18が構成されている。
また、シート材容器100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等が許容される。
10 袋体
11 胴部
12a~12f 面状部
13 底面部
14 天面部
15 スパウト部材15
15a 注出筒部15a
16a、16b 第1耳状部
17a、17b 第2耳状部
18 収容領域
19a 頂部
21 袋体構成シート材
22 外側フィルム層
23 内側フィルム層
24 非接合部
25 延出部
26 袋体シール部
27 辺状部構成シール部
28 袋体周縁シール部
31~36 面状部構成部
40 内袋
41 内袋構成シート材
41a 挿通穴
51 容器構成シート材
60 周縁シール部
70 充填部
72a、72b 連通箇所
77 非充填部
81~88 辺状部
90 吐出部
92 ポンプ部
93 ヘッド部
98 吐出口
100 シート材容器
101~105 折り目
200 容器用シート

Claims (11)

  1. 内容物を収容する収容領域と、
    前記収容領域を包囲する袋体と、
    を備え、
    前記袋体は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材により構成されており、
    前記袋体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    前記袋体は、当該袋体の製造時に前記袋体構成シート材が折り目を有するように折り曲げられるとともに前記袋体構成シート材の周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部を有し、
    前記袋体は、前記充填部に前記充填材が封入された状態においては、第1面状部と、前記第1面状部に対して交差している第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との境界部である辺状部と、を有し、
    前記充填部は、前記辺状部を介して前記第1面状部と前記第2面状部とに亘って連続的に形成されており、
    前記第1面状部における前記充填部である第1充填部と前記第2面状部における前記充填部である第2充填部とは、前記辺状部の端部領域において相互に連通した連通箇所を有しており、前記辺状部の長手方向における過半部は、前記充填部ではない非充填部となっており、
    前記第1充填部と前記第2充填部との前記連通箇所は、前記袋体の前記製造時に形成された前記折り目とは重ならないように形成されているシート材容器。
  2. 前記第1充填部と前記第2充填部とは、前記辺状部の両端部の各々において、相互に連通している請求項1に記載のシート材容器。
  3. 前記辺状部の前記非充填部は、前記辺状部の長手方向における中央部において最も幅広であり、前記辺状部の両端部に向けて幅狭になっている請求項2に記載のシート材容器。
  4. 前記辺状部は、前記周縁シール部を含まない請求項1から3のいずれか一項に記載のシート材容器。
  5. 前記袋体は、前記第1面状部及び前記第2面状部の双方に対して交差している第3面状部を有し、
    前記周縁シール部は、前記第1面状部、前記第2面状部及び前記第3面状部が交差する角の頂部を避けて配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載のシート材容器。
  6. 前記第2充填部は、前記第1充填部との連通箇所に向けて幅狭になっており、
    前記折り目は、前記第2充填部において、当該第2充填部の中央部から前記連通箇所に向けての部分を、二分する位置において、当該中央部から前記連通箇所に向けて延びている請求項1から4のいずれか一項に記載のシート材容器。
  7. 前記辺状部の延在箇所と前記折り目の延在箇所とが互いに異なっている請求項1から6のいずれか一項に記載のシート材容器。
  8. 前記袋体は、前記第1面状部及び前記第2面状部の双方に対して交差している第3面状部を有し、
    前記充填部は、前記第1面状部、前記第2面状部及び前記第3面状部が交差する角の頂部を避けて配置されている請求項1から7のいずれか一項に記載のシート材容器。
  9. 前記収容領域から前記内容物を注出する吐出口を有する吐出部を備え、
    前記吐出部は、前記辺状部に設けられている請求項1から8のいずれか一項に記載のシート材容器。
  10. 内容物を収容する収容領域となる収容領域形成部と、
    前記収容領域形成部を包囲する袋体と、
    を備え、
    前記袋体は、複数のフィルム層を積層した袋体構成シート材により構成されており、
    前記袋体構成シート材は、前記複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部と、を有するとともに、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部を有し、
    前記袋体は、前記袋体構成シート材の周縁部どうしが相互に接合されることにより形成された周縁シール部を有し、
    前記充填部に前記充填材が封入された状態においては、前記袋体は、第1面状部と、前記第1面状部に対して交差している第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との境界部である辺状部と、を有する形態となり、前記充填部は、前記辺状部を介して前記第1面状部と前記第2面状部とに亘って連続的に形成され、前記第1面状部における前記充填部である第1充填部と前記第2面状部における前記充填部である第2充填部とは、前記辺状部の端部領域において相互に連通した連通箇所を有し、前記辺状部の長手方向における過半部は、前記充填部ではない非充填部となるように構成されており、
    前記第1充填部と前記第2充填部との前記連通箇所は、前記袋体に形成されている折り目とは重ならないように形成されており、
    前記充填部に前記充填材が未充填である容器用シート。
  11. 内容物を収容する収容領域と、前記収容領域を包囲する袋体と、を備え、前記袋体は、第1面状部と、前記第1面状部に対して交差している第2面状部と、前記第1面状部と前記第2面状部との境界部である辺状部と、を有するシート材容器を製造する方法であって、
    相互に積層された複数のフィルム層どうしが接合された袋体シール部と、前記複数のフィルム層どうしが部分的に非接合とされた非接合部と、を形成し、前記非接合部における前記複数のフィルム層どうしの層間に充填材を封入可能な充填部を有する袋体構成シート材を準備する袋体構成シート材準備工程と、
    折り目を有するように前記袋体構成シート材を折り曲げるとともに前記袋体構成シート材の周縁部どうしを相互に接合して周縁シール部を形成することによって、前記袋体を形成する袋体形成工程と、を備え、
    前記袋体構成シート材は、前記第1面状部となる第1面状部構成部と、前記第2面状部となる第2面状部構成部と、を有し、
    前記袋体構成シート材準備工程においては、前記充填部が、前記第1面状部構成部と前記第2面状部構成部とに亘って連続的に形成され、前記第1面状部構成部における前記充填部である第1充填部と前記第2面状部構成部における前記充填部である第2充填部とが、前記第1面状部構成部と前記第2面状部構成部との境界部の端部領域において相互に連通した連通箇所を有し、前記境界部の長手方向における前記連通箇所よりも中央部において前記充填部ではない非充填部を有するように、前記袋体シール部と前記非接合部とを形成し、
    前記袋体形成工程においては、前記第1充填部と前記第2充填部との前記連通箇所と重ならない前記折り目が形成されるように前記袋体構成シート材を折り曲げ、
    当該製造方法は、更に、前記充填部に前記充填材を封入する充填材封入工程を備え、当該充填材封入工程において、前記袋体構成シート材が前記境界部において前記充填材の圧力により折れ曲がり、前記第1面状部と前記第2面状部とが互いに交差する状態となるシート材容器の製造方法。
JP2020216802A 2020-12-25 2020-12-25 シート材容器 Active JP7524049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216802A JP7524049B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 シート材容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020216802A JP7524049B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 シート材容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022102203A true JP2022102203A (ja) 2022-07-07
JP7524049B2 JP7524049B2 (ja) 2024-07-29

Family

ID=82273525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020216802A Active JP7524049B2 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 シート材容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7524049B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2646332B1 (en) 2010-11-29 2015-08-26 Ian Darby Container and container blank
JP2014227211A (ja) 2013-05-24 2014-12-08 凸版印刷株式会社 サイドガゼット袋
BR112016002169A2 (pt) 2013-08-01 2017-08-01 Procter & Gamble método de formação de um recipiente flexível
JP6904691B2 (ja) 2016-12-09 2021-07-21 大和製罐株式会社 シート材からなる容器およびその容器の製造方法
JP7121625B2 (ja) 2018-10-04 2022-08-18 花王株式会社 容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7524049B2 (ja) 2024-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6193535B1 (ja) 容器
JP6186547B1 (ja) シート材容器
JP6588497B2 (ja) シート材容器
JP6822917B2 (ja) シート材容器
JP6803306B2 (ja) 容器
JP7212493B2 (ja) 容器用シート
JP6817809B2 (ja) シート材容器
WO2021181689A1 (ja) シート材容器
JP6879784B2 (ja) シート材容器
JP7142473B2 (ja) シート材容器
JP6817810B2 (ja) シート材容器
JP2018144885A (ja) シート材容器
CN111448146A (zh) 容器
JP7360535B2 (ja) シート材容器
JP7121625B2 (ja) 容器
JP7288140B2 (ja) 容器
JP2022102203A (ja) シート材容器
JP7350154B2 (ja) 容器
JP7365222B2 (ja) 容器
JP6960515B2 (ja) シート材容器
JP2021155062A (ja) 容器
JP2022180794A (ja) シート材容器
JP2023094333A (ja) 包装容器
JP2023039709A (ja) シート材容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7524049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150