JP7161067B2 - 透明積層体、画像表示装置 - Google Patents
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Description
本発明は、透明積層体、及び、画像表示装置に関する。
ITO(インジウムドープ酸化錫)などからなる透明導電層は、各種用途に用いられている。例えば、静電容量式のタッチパネルに使用する透明電極層、及び、電磁波シールド層などに用いられている。
特許文献1では、所定の屈折率の透明樹脂層と、透明導電層として機能する透明電極パターンとを有する透明積層体が開示されている。
特許文献1では、所定の屈折率の透明樹脂層と、透明導電層として機能する透明電極パターンとを有する透明積層体が開示されている。
一方で、透明導電層を含む透明積層体には、反射率の低減が求められている。例えば、透明積層体をタッチセンサーに適用した際に、反射率が高いと、外部の光源及び風景がディスプレイ面に映り込みやすくなる。
本発明者らは特許文献1に記載の透明積層体の反射率について検討したところ、昨今求められるレベルを満たしておらず、さらなる改良が必要であることを知見した。
また、透明積層体に含まれる透明導電層に関しては、各種用途への応用の点(特に、タッチセンサーへの応用の点)から、導電性に優れることが望まれている。
本発明者らは特許文献1に記載の透明積層体の反射率について検討したところ、昨今求められるレベルを満たしておらず、さらなる改良が必要であることを知見した。
また、透明積層体に含まれる透明導電層に関しては、各種用途への応用の点(特に、タッチセンサーへの応用の点)から、導電性に優れることが望まれている。
本発明は、反射率が低く、透明導電層の導電性に優れる、透明積層体を提供することを課題とする。
また、本発明は、上記透明積層体を含む画像表示装置を提供することも課題とする。
また、本発明は、上記透明積層体を含む画像表示装置を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
(1) 第1透明樹脂層と、透明導電層と、第2透明樹脂層とをこの順に有する透明積層体であって、
第1透明樹脂層と透明導電層との間、又は、透明導電層と第2透明樹脂層との間の少なくとも一方において、第1透明樹脂層の屈折率及び第2透明樹脂層の屈折率よりも高い屈折率を示す第3透明樹脂層を有し、
透明導電層の厚みTが、式(1)の関係を満たす、透明積層体。
式(1) {(n×550/4)-50}nm≦T≦{(n×550/4)+50}nm
nは、1以上の整数を表す。
(2) 第3透明樹脂層の屈折率が1.60以上である、(1)に記載の透明積層体。
(3) 第3透明樹脂層の厚みが200nm以下である、(1)又は(2)に記載の透明積層体。
(4) 式(1)において、nが1である、(1)~(3)のいずれかに記載の透明積層体。
(5) 透明導電層の厚みが100~160nmである、(1)~(4)のいずれかに記載の透明積層体。
(6) 第1透明樹脂層と透明導電層との間、及び、透明導電層と第2透明樹脂層との間の両方に、第3透明樹脂層を有する、(1)~(5)のいずれかに記載の透明積層体。
(7) 透明導電層と第3透明樹脂層との間に、第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す第4透明樹脂層を更に有する、(1)~(6)のいずれかに記載の透明積層体。
(8) 第3透明樹脂層が、金属酸化物粒子を含む、(1)~(7)のいずれかに記載の透明積層体。
(9) タッチセンサーとして用いられる、(1)~(8)のいずれかに記載の透明積層体。
(10) 画像表示素子と、(9)に記載の透明積層体とを有する、画像表示装置。
第1透明樹脂層と透明導電層との間、又は、透明導電層と第2透明樹脂層との間の少なくとも一方において、第1透明樹脂層の屈折率及び第2透明樹脂層の屈折率よりも高い屈折率を示す第3透明樹脂層を有し、
透明導電層の厚みTが、式(1)の関係を満たす、透明積層体。
式(1) {(n×550/4)-50}nm≦T≦{(n×550/4)+50}nm
nは、1以上の整数を表す。
(2) 第3透明樹脂層の屈折率が1.60以上である、(1)に記載の透明積層体。
(3) 第3透明樹脂層の厚みが200nm以下である、(1)又は(2)に記載の透明積層体。
(4) 式(1)において、nが1である、(1)~(3)のいずれかに記載の透明積層体。
(5) 透明導電層の厚みが100~160nmである、(1)~(4)のいずれかに記載の透明積層体。
(6) 第1透明樹脂層と透明導電層との間、及び、透明導電層と第2透明樹脂層との間の両方に、第3透明樹脂層を有する、(1)~(5)のいずれかに記載の透明積層体。
(7) 透明導電層と第3透明樹脂層との間に、第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す第4透明樹脂層を更に有する、(1)~(6)のいずれかに記載の透明積層体。
(8) 第3透明樹脂層が、金属酸化物粒子を含む、(1)~(7)のいずれかに記載の透明積層体。
(9) タッチセンサーとして用いられる、(1)~(8)のいずれかに記載の透明積層体。
(10) 画像表示素子と、(9)に記載の透明積層体とを有する、画像表示装置。
本発明によれば、反射率が低く、透明導電層の導電性に優れる、透明積層体を提供できる。
また、本発明によれば、上記透明積層体を含む画像表示装置を提供できる。
また、本発明によれば、上記透明積層体を含む画像表示装置を提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
また、本明細書中の「工程」の用語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば本用語に含まれる。
本明細書において、「透明」とは、波長400~700nmの可視光の平均透過率が、80%以上であることを意味し、90%以上であることが好ましい。従って、例えば、「透明樹脂層」とは、波長400~700nmの可視光の平均透過率が80%以上である樹脂層を指す。
また、可視光の平均透過率は、分光光度計を用いて測定される値であり、例えば、日立製作所株式会社製の分光光度計U-3310を用いて測定できる。
また、可視光の平均透過率は、分光光度計を用いて測定される値であり、例えば、日立製作所株式会社製の分光光度計U-3310を用いて測定できる。
本明細書において、特に断わりの無い限り、ポリマーの各構造単位の含有比率はモル比である。
また、本明細書において、屈折率は、特に断りがない限り、波長550nmでエリプソメーターによって測定される値である。
また、本明細書において、屈折率は、特に断りがない限り、波長550nmでエリプソメーターによって測定される値である。
本明細書において、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及びメタクリル酸の両方を包含する概念であり、「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基及びメタクリロイル基の両方を包含する概念である。
本発明の透明積層体の特徴点としては、後述する第3透明樹脂層を用いるとともに、透明導電層の厚みを所定の厚みに調整している点が挙げられる。本発明者らは、上記構成を採用することにより、透明積層体の反射率を低減できるとともに、透明積層体に含まれる透明導電層の導電性が優れることを知見している。
<<第1実施態様>>
図1は、透明積層体の第1実施態様の断面図である。
透明積層体10Aは、第1透明樹脂層12と、透明導電層14と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。第3透明樹脂層16は、透明導電層14と第2透明樹脂層18との間に配置されている。
以下では、透明積層体10Aを構成する各部材について詳述する。
図1は、透明積層体の第1実施態様の断面図である。
透明積層体10Aは、第1透明樹脂層12と、透明導電層14と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。第3透明樹脂層16は、透明導電層14と第2透明樹脂層18との間に配置されている。
以下では、透明積層体10Aを構成する各部材について詳述する。
<第1透明樹脂層>
第1透明樹脂層は、透明導電層の一方の表面側に配置される層である。
第1透明樹脂層の屈折率は後述する第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、積層体の反射率がより低減する点、及び、透明導電層の導電性がより優れる点の少なくとも一方の効果が得られる点(以下、単に「本発明の効果がより優れる点」ともいう。)で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第1透明樹脂層は、透明導電層の一方の表面側に配置される層である。
第1透明樹脂層の屈折率は後述する第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、積層体の反射率がより低減する点、及び、透明導電層の導電性がより優れる点の少なくとも一方の効果が得られる点(以下、単に「本発明の効果がより優れる点」ともいう。)で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第1透明樹脂層の厚みは特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.5μm以上が好ましく、0.5~50μmがより好ましく、0.5~20μmが更に好ましく、1~10μmが特に好ましい。
第1透明樹脂層の厚みは、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いて測定される平均厚みである。具体的には、ウルトラミクロトームを用いて透明積層体の切片を形成し、第1透明樹脂層の任意の5点の厚みを測定して、それらを算術平均して、平均厚みとする。
第1透明樹脂層の厚みは、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いて測定される平均厚みである。具体的には、ウルトラミクロトームを用いて透明積層体の切片を形成し、第1透明樹脂層の任意の5点の厚みを測定して、それらを算術平均して、平均厚みとする。
第1透明樹脂層に含まれる成分は特に制限されず、通常、樹脂が含まれる。
また、第1透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第1透明樹脂層は、第1透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第1透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含め、後述する第1透明転写層の説明を通じて明らかにする。
また、第1透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第1透明樹脂層は、第1透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第1透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含め、後述する第1透明転写層の説明を通じて明らかにする。
<透明導電層>
透明導電層は、上述した第1透明樹脂層の少なくとも一方の表面側に配置される層である。
透明導電層の厚みT(nm)が、式(1)の関係を満たす。nは、1以上の整数を表す。
式(1) {(n×550/4)-50}nm≦T≦{(n×550/4)+50}nm
例えば、nが1である場合、透明導電層の厚みTは、式(1-1)の関係を満たす。
式(1-1) 87.5nm≦T≦187.5nm
また、nが2である場合、透明導電層の厚みTは、式(1-2)の関係を満たす。
式(1-2) 225nm≦T≦325nm
nは、1以上の整数を表す。上限は特に制限されないが、5以下の整数の場合が多い。
なかでも、本発明の効果がより優れる点、及び、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、nが1であることが好ましい。
なかでも、本発明の効果がより優れる点、及び、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、透明導電層の厚みTは100~160nmが好ましい。
上記透明導電層の厚みTは、透過型電子顕微鏡(TEM;Transmission Electron Microscope)を用いて測定される平均厚みである。具体的には、ウルトラミクロトームを用いて透明積層体の切片を形成し、透明導電層の任意の5点の厚みを測定して、それらを算術平均して、平均厚みとする。
透明導電層は、上述した第1透明樹脂層の少なくとも一方の表面側に配置される層である。
透明導電層の厚みT(nm)が、式(1)の関係を満たす。nは、1以上の整数を表す。
式(1) {(n×550/4)-50}nm≦T≦{(n×550/4)+50}nm
例えば、nが1である場合、透明導電層の厚みTは、式(1-1)の関係を満たす。
式(1-1) 87.5nm≦T≦187.5nm
また、nが2である場合、透明導電層の厚みTは、式(1-2)の関係を満たす。
式(1-2) 225nm≦T≦325nm
nは、1以上の整数を表す。上限は特に制限されないが、5以下の整数の場合が多い。
なかでも、本発明の効果がより優れる点、及び、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、nが1であることが好ましい。
なかでも、本発明の効果がより優れる点、及び、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、透明導電層の厚みTは100~160nmが好ましい。
上記透明導電層の厚みTは、透過型電子顕微鏡(TEM;Transmission Electron Microscope)を用いて測定される平均厚みである。具体的には、ウルトラミクロトームを用いて透明積層体の切片を形成し、透明導電層の任意の5点の厚みを測定して、それらを算術平均して、平均厚みとする。
透明導電層の屈折率は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.70以上が好ましく、1.70~2.30がより好ましく、1.80~2.10が更に好ましい。
透明導電層を構成する材料は、透明導電層を形成し得る材料であればよく、公知の材料を用いることができる。例えば、酸化インジウム・スズ(Indium Tin Oxide:ITO)、酸化亜鉛・アルミニウム(AZO)、及び、酸化インジウム・亜鉛(Indium Zinc Oxide:IZO)などの金属酸化物が挙げられる。
なお、図1において透明導電層は第1透明樹脂層の全面に配置されているが、この態様に限定されず、パターン状に配置されていてもよい。
<第3透明樹脂層>
第3透明樹脂層は、第1透明樹脂層の屈折率及び後述する第2透明樹脂層の屈折率よりも高い屈折率を示す層である。
第3透明樹脂層の屈折率は、第1透明樹脂層の屈折率よりも高く、かつ、第2透明樹脂層の屈折率よりも高ければ特に制限されず、1.55以上の場合が多く、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、1.60以上が好ましく、1.65以上がより好ましく、1.68以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、1.90以下が好ましく、1.85がより好ましく、1.80以下が更に好ましい。
第3透明樹脂層は、第1透明樹脂層の屈折率及び後述する第2透明樹脂層の屈折率よりも高い屈折率を示す層である。
第3透明樹脂層の屈折率は、第1透明樹脂層の屈折率よりも高く、かつ、第2透明樹脂層の屈折率よりも高ければ特に制限されず、1.55以上の場合が多く、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、1.60以上が好ましく、1.65以上がより好ましく、1.68以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、1.90以下が好ましく、1.85がより好ましく、1.80以下が更に好ましい。
第3透明樹脂層の屈折率と第1透明樹脂層の屈折率との差は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.01以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、0.15以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、0.50以下の場合が多い。
第3透明樹脂層の屈折率と第2透明樹脂層の屈折率との差は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.01以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、0.15以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、0.50以下の場合が多い。
第3透明樹脂層の屈折率と第2透明樹脂層の屈折率との差は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.01以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、0.15以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、0.50以下の場合が多い。
第3透明樹脂層の厚みは特に制限されず、300nm以下の場合が多く、本発明の効果がより優れる点、及び、透明導電層がパターン状である場合に、パターン状の透明導電層が視認しづらい点で、200nm以下が好ましく、20~200nmがより好ましく、40~200nmが更に好ましく、50~100nmが特に好ましい。
第3透明樹脂層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第3透明樹脂層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第3透明樹脂層に含まれる成分は特に制限されず、通常、樹脂が含まれる。
第3透明樹脂層は、本発明の効果がより優れる点で、金属酸化物粒子を含むことが好ましい。
また、第3透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、金属酸化物粒子、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第3透明樹脂層は、第3透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第3透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、金属酸化物粒子、及び、重合開始剤を含め、後述する第3透明転写層の説明を通じて明らかにする。
第3透明樹脂層は、本発明の効果がより優れる点で、金属酸化物粒子を含むことが好ましい。
また、第3透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、金属酸化物粒子、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第3透明樹脂層は、第3透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第3透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、金属酸化物粒子、及び、重合開始剤を含め、後述する第3透明転写層の説明を通じて明らかにする。
<第2透明樹脂層>
第2透明樹脂層は、第3透明樹脂層の透明導電層側とは反対側に配置される層である。
第2透明樹脂層の屈折率は上述した第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第2透明樹脂層は、第3透明樹脂層の透明導電層側とは反対側に配置される層である。
第2透明樹脂層の屈折率は上述した第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第2透明樹脂層の厚みは特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、0.5μm以上が好ましく、0.5~50μmがより好ましく、0.5~20μmが更に好ましく、1~10μmが特に好ましい。
第2透明樹脂層の厚みは、走査型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の第1透明樹脂層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第2透明樹脂層の厚みは、走査型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の第1透明樹脂層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第2透明樹脂層に含まれる成分は特に制限されず、通常、樹脂が含まれる。
また、第2透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第2透明樹脂層は、第2透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第2透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含め、後述する第2透明転写層の説明を通じて明らかにする。
また、第2透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、後述するように、第2透明樹脂層は、第2透明転写層中の硬化成分(例えば、重合性モノマー)が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。
第2透明樹脂層を形成する成分の詳細については、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び、重合開始剤を含め、後述する第2透明転写層の説明を通じて明らかにする。
図1に示す、透明積層体10Aは、上述した第1透明樹脂層12、透明導電層14、第3透明樹脂層16、及び、第2透明樹脂層18以外の他の部材を含んでいてもよい。
<透明積層体の製造方法>
図1に示す、透明積層体10Aの製造方法は特に制限されず、公知の方法を採用できる。
例えば、各透明樹脂層を形成し得る透明転写層を有する転写フィルムを用いる方法が挙げられる。より具体的には、以下の工程1~工程4を有する透明積層体の製造方法が挙げられる。
工程1:転写後に第1透明樹脂層となる第1透明転写層を仮支持体上に有する第1転写フィルムを用いて、基材上に第1透明転写層を転写して、第1透明樹脂層を形成する工程
工程2:第1透明樹脂層上に透明導電層を形成する工程
工程3:転写後に第3透明樹脂層となる第3透明転写層を仮支持体上に有する第3転写フィルムを用いて、透明導電層上に第3透明転写層を転写して、第3透明樹脂層を形成する工程工程4:転写後に第2透明樹脂層となる第2透明転写層を仮支持体上に有する第2転写フィルムを用いて、第3透明転写層上に第2透明転写層を転写して、第2透明樹脂層を形成する工程
なお、上記工程では各透明樹脂層をそれぞれ転写しているが、例えば、工程3及び工程4の代わりに、仮支持体上に第2透明転写層と第3透明転写層とをこの順で有する転写フィルムを用いる転写処理を実施することにより、一度の処理で、第3透明転写層及び第2透明転写層を透明導電層上に転写できる。
以下、それぞれの転写フィルムの部材について詳述する。
図1に示す、透明積層体10Aの製造方法は特に制限されず、公知の方法を採用できる。
例えば、各透明樹脂層を形成し得る透明転写層を有する転写フィルムを用いる方法が挙げられる。より具体的には、以下の工程1~工程4を有する透明積層体の製造方法が挙げられる。
工程1:転写後に第1透明樹脂層となる第1透明転写層を仮支持体上に有する第1転写フィルムを用いて、基材上に第1透明転写層を転写して、第1透明樹脂層を形成する工程
工程2:第1透明樹脂層上に透明導電層を形成する工程
工程3:転写後に第3透明樹脂層となる第3透明転写層を仮支持体上に有する第3転写フィルムを用いて、透明導電層上に第3透明転写層を転写して、第3透明樹脂層を形成する工程工程4:転写後に第2透明樹脂層となる第2透明転写層を仮支持体上に有する第2転写フィルムを用いて、第3透明転写層上に第2透明転写層を転写して、第2透明樹脂層を形成する工程
なお、上記工程では各透明樹脂層をそれぞれ転写しているが、例えば、工程3及び工程4の代わりに、仮支持体上に第2透明転写層と第3透明転写層とをこの順で有する転写フィルムを用いる転写処理を実施することにより、一度の処理で、第3透明転写層及び第2透明転写層を透明導電層上に転写できる。
以下、それぞれの転写フィルムの部材について詳述する。
(仮支持体)
仮支持体の材質は、必要な強度と柔軟性を有する限り、特に制限されない。成形性及びコストの点から、樹脂フィルムが好ましい。
仮支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、トリ酢酸セルロースフィルム、ポリスチレンフィルム、及び、ポリカーボネートフィルムが挙げられる。
仮支持体の材質は、必要な強度と柔軟性を有する限り、特に制限されない。成形性及びコストの点から、樹脂フィルムが好ましい。
仮支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、トリ酢酸セルロースフィルム、ポリスチレンフィルム、及び、ポリカーボネートフィルムが挙げられる。
(第1透明転写層)
第1透明転写層は、転写後に第1透明樹脂層となり得る層である。
第1透明転写層は、例えば、少なくとも重合性モノマー及び樹脂を含む層でもよく、エネルギーの付与により硬化する層であってもよい。第1透明転写層は、更に、重合開始剤、又は、加熱により酸と反応可能な化合物を含んでいてもよい。
第1透明転写層は、光硬化性であっても、熱硬化性であっても、熱硬化性かつ光硬化性であってもよい。
第1透明転写層は、転写後に第1透明樹脂層となり得る層である。
第1透明転写層は、例えば、少なくとも重合性モノマー及び樹脂を含む層でもよく、エネルギーの付与により硬化する層であってもよい。第1透明転写層は、更に、重合開始剤、又は、加熱により酸と反応可能な化合物を含んでいてもよい。
第1透明転写層は、光硬化性であっても、熱硬化性であっても、熱硬化性かつ光硬化性であってもよい。
第1透明転写層の厚みは特に制限されず、上述した第1透明樹脂層の厚みとなるように調整される。
第1透明転写層は、樹脂を含むことが好ましい。樹脂は、バインダーとして機能することができる。樹脂としては、アルカリ可溶性樹脂が好ましい。
アルカリ可溶性樹脂は、線状有機高分子重合体であって、分子中に少なくとも1つのアルカリ可溶性を促進する基を有する重合体の中から適宜選択できる。アルカリ可溶性を促進する基、即ち、酸基としては、例えば、カルボキシル基、リン酸基、及び、スルホン酸基が挙げられ、カルボキシル基が好ましい。
アルカリ可溶性樹脂としては、現像性の点から、酸価が60mgKOH/g以上の樹脂が好ましい。上記酸価は、60~200mgKOH/gが好ましく、60~150mgKOH/gがより好ましい。
本明細書において、樹脂の酸価は、JIS K0070(1992)に規定される滴定方法で測定される値である。
アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量は、5,000以上が好ましく、10,000以上がより好ましい。アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量の上限値は、特に制限はなく、100,000としてよい。
また、架橋成分と反応して熱架橋し、強固な膜を形成し易い点から、アルカリ可溶性樹脂はカルボキシル基を有する樹脂が好ましい。
アルカリ可溶性樹脂としては、現像性及び透明性の点から、(メタ)アクリル樹脂が好ましい。(メタ)アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも一種に由来する構成単位を有する樹脂である。
アルカリ可溶性樹脂の含有量は特に制限されないが、第1透明転写層全質量に対して、1~80質量%が好ましく、5~60質量%がより好ましい。
樹脂は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
アルカリ可溶性樹脂は、線状有機高分子重合体であって、分子中に少なくとも1つのアルカリ可溶性を促進する基を有する重合体の中から適宜選択できる。アルカリ可溶性を促進する基、即ち、酸基としては、例えば、カルボキシル基、リン酸基、及び、スルホン酸基が挙げられ、カルボキシル基が好ましい。
アルカリ可溶性樹脂としては、現像性の点から、酸価が60mgKOH/g以上の樹脂が好ましい。上記酸価は、60~200mgKOH/gが好ましく、60~150mgKOH/gがより好ましい。
本明細書において、樹脂の酸価は、JIS K0070(1992)に規定される滴定方法で測定される値である。
アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量は、5,000以上が好ましく、10,000以上がより好ましい。アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量の上限値は、特に制限はなく、100,000としてよい。
また、架橋成分と反応して熱架橋し、強固な膜を形成し易い点から、アルカリ可溶性樹脂はカルボキシル基を有する樹脂が好ましい。
アルカリ可溶性樹脂としては、現像性及び透明性の点から、(メタ)アクリル樹脂が好ましい。(メタ)アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも一種に由来する構成単位を有する樹脂である。
アルカリ可溶性樹脂の含有量は特に制限されないが、第1透明転写層全質量に対して、1~80質量%が好ましく、5~60質量%がより好ましい。
樹脂は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
第1透明転写層は、重合性モノマーを含むことが好ましい。
重合性モノマーとしては、エチレン性不飽和基を有する重合性モノマーが好ましく、エチレン性不飽和基を有する光重合性化合物がより好ましい。重合性モノマーは、光重合性基として少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有していることが好ましく、エチレン性不飽和基に加えてエポキシ基などのカチオン重合性基を有していてもよい。重合性モノマーとしては、(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好ましい。
重合性モノマーとしては、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能重合性モノマーが好ましい。多官能重合性モノマーとしては、2つのエチレン性不飽和基を有する化合物、又は、少なくとも3つのエチレン性不飽和基を有する化合物が好ましく、2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は、少なくとも3つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物がより好ましい。
また、重合性モノマーの少なくとも1種がカルボキシル基を含むことが、上記の樹脂におけるカルボキシル基と、重合性モノマーのカルボキシル基と、がカルボン酸無水物を形成して、湿熱耐性を高められる点から好ましい。
重合性モノマーの分子量は、200~3000が好ましく、250~2600がより好ましく、280~2200が更に好ましい。
重合性モノマーの含有量は特に制限されないが、第1透明転写層全質量に対して、1~50質量%が好ましく、2~40質量%がより好ましい。
多官能重合性モノマーを用いる場合、第1透明転写層に含まれる全ての重合性モノマー全質量に対する多官能重合性モノマーの含有量は、10~90質量%が好ましく、20~85質量%がより好ましい。
重合性モノマーは1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーは、2つのエチレン性不飽和基を有する化合物、及び、3つ以上のエチレン性不飽和基を有する化合物を含むことが好ましい。
重合性モノマーとしては、エチレン性不飽和基を有する重合性モノマーが好ましく、エチレン性不飽和基を有する光重合性化合物がより好ましい。重合性モノマーは、光重合性基として少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有していることが好ましく、エチレン性不飽和基に加えてエポキシ基などのカチオン重合性基を有していてもよい。重合性モノマーとしては、(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好ましい。
重合性モノマーとしては、2つ以上のエチレン性不飽和基を有する多官能重合性モノマーが好ましい。多官能重合性モノマーとしては、2つのエチレン性不飽和基を有する化合物、又は、少なくとも3つのエチレン性不飽和基を有する化合物が好ましく、2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は、少なくとも3つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物がより好ましい。
また、重合性モノマーの少なくとも1種がカルボキシル基を含むことが、上記の樹脂におけるカルボキシル基と、重合性モノマーのカルボキシル基と、がカルボン酸無水物を形成して、湿熱耐性を高められる点から好ましい。
重合性モノマーの分子量は、200~3000が好ましく、250~2600がより好ましく、280~2200が更に好ましい。
重合性モノマーの含有量は特に制限されないが、第1透明転写層全質量に対して、1~50質量%が好ましく、2~40質量%がより好ましい。
多官能重合性モノマーを用いる場合、第1透明転写層に含まれる全ての重合性モノマー全質量に対する多官能重合性モノマーの含有量は、10~90質量%が好ましく、20~85質量%がより好ましい。
重合性モノマーは1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーは、2つのエチレン性不飽和基を有する化合物、及び、3つ以上のエチレン性不飽和基を有する化合物を含むことが好ましい。
第1透明転写層は、重合開始剤を含むことが好ましい。
重合開始剤としては、光重合開始剤が好ましい。
光重合開始剤は、オキシム系光重合開始剤、アルキルフェノン系光重合開始剤、及び、チオキサンテン系光重合開始剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
第1透明転写層が重合開始剤を含む場合の、第1透明転写層全質量に対する重合開始剤の含有量は、0.01~10質量%が好ましく、0.05~5質量%がより好ましい。
重合開始剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤は、オキシム系光重合開始剤及びアルキルフェノン系光重合開始剤を含むことが好ましい。光重合開始剤は、アルキルフェノン系光重合開始剤及びチオキサンテン系光重合開始剤を含むことも好ましい。
重合開始剤としては、光重合開始剤が好ましい。
光重合開始剤は、オキシム系光重合開始剤、アルキルフェノン系光重合開始剤、及び、チオキサンテン系光重合開始剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
第1透明転写層が重合開始剤を含む場合の、第1透明転写層全質量に対する重合開始剤の含有量は、0.01~10質量%が好ましく、0.05~5質量%がより好ましい。
重合開始剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤は、オキシム系光重合開始剤及びアルキルフェノン系光重合開始剤を含むことが好ましい。光重合開始剤は、アルキルフェノン系光重合開始剤及びチオキサンテン系光重合開始剤を含むことも好ましい。
第1透明転写層は、上述した成分以外の他の成分を含んでいてもよい。
他の成分としては、増感剤、重合禁止剤、加熱により酸と反応可能な化合物、界面活性剤、及び、粒子が挙げられる。
他の成分としては、増感剤、重合禁止剤、加熱により酸と反応可能な化合物、界面活性剤、及び、粒子が挙げられる。
第1透明転写層は、上述した各種成分を溶媒に溶解させた溶液を仮支持体上に塗布して、乾燥させることにより、形成できる。
(第2透明転写層)
第2透明転写層を構成する成分としては、上述した第1透明転写層を構成する成分(樹脂、重合性モノマー、重合開始剤など)と同じであるため、説明を省略する。
第2透明転写層を構成する成分としては、上述した第1透明転写層を構成する成分(樹脂、重合性モノマー、重合開始剤など)と同じであるため、説明を省略する。
(第3透明転写層)
第3透明転写層は、上述した第1透明転写層を構成する成分(樹脂、重合性モノマー、重合開始剤など)を含んでいてもよい。
また、第3透明転写層は、金属酸化物粒子を含むことが好ましい。第3透明転写層が金属酸化物粒子を含むことで、屈折率及び光透過性を調節できる。
金属酸化物粒子の種類は特に制限されず、公知の金属酸化物粒子を用いることができる。第3透明転写層は、透明性の点、及び、第3透明樹脂層の屈折率の範囲に屈折率を制御しやすい点から、酸化ジルコニウム粒子(ZrO2粒子)、Nb2O5粒子、酸化チタン粒子(TiO2粒子)、及び、二酸化珪素粒子(SiO2粒子)のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。なかでも、第3透明樹脂層の屈折率を1.60以上に調整しやすい点で、酸化ジルコニウム粒子又は酸化チタン粒子がより好ましく、酸化ジルコニウム粒子が更に好ましい。
金属酸化物粒子の平均一次粒子径は、ヘイズ等の光学性能の点から、100nm以下が好ましく、50nm以下がより好ましく、20nm以下が更に好ましい。
金属酸化物粒子の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡による観測で任意の100個の粒子の直径を測定し、100個の直径の算術平均により求められる値である。金属酸化物粒子が真円状でない場合は、長径を直径とする。
金属酸化物粒子の市販品としては、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F04)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F74)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F75)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F76)、酸化ジルコニウム粒子(ナノユースOZ-S30M、日産化学工業(株)製)、及び、酸化ジルコニウム粒子(ナノユースOZ-S30K、日産化学工業(株)製)が挙げられる。 第3透明転写層中における金属酸化物粒子の含有量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、第3透明転写層全質量に対して、1~95質量%が好ましく、20~90質量%がより好ましい。
金属酸化物粒子は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
第3透明転写層は、上述した第1透明転写層を構成する成分(樹脂、重合性モノマー、重合開始剤など)を含んでいてもよい。
また、第3透明転写層は、金属酸化物粒子を含むことが好ましい。第3透明転写層が金属酸化物粒子を含むことで、屈折率及び光透過性を調節できる。
金属酸化物粒子の種類は特に制限されず、公知の金属酸化物粒子を用いることができる。第3透明転写層は、透明性の点、及び、第3透明樹脂層の屈折率の範囲に屈折率を制御しやすい点から、酸化ジルコニウム粒子(ZrO2粒子)、Nb2O5粒子、酸化チタン粒子(TiO2粒子)、及び、二酸化珪素粒子(SiO2粒子)のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。なかでも、第3透明樹脂層の屈折率を1.60以上に調整しやすい点で、酸化ジルコニウム粒子又は酸化チタン粒子がより好ましく、酸化ジルコニウム粒子が更に好ましい。
金属酸化物粒子の平均一次粒子径は、ヘイズ等の光学性能の点から、100nm以下が好ましく、50nm以下がより好ましく、20nm以下が更に好ましい。
金属酸化物粒子の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡による観測で任意の100個の粒子の直径を測定し、100個の直径の算術平均により求められる値である。金属酸化物粒子が真円状でない場合は、長径を直径とする。
金属酸化物粒子の市販品としては、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F04)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F74)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F75)、焼成酸化ジルコニウム粒子(CIKナノテック株式会社製、製品名:ZRPGM15WT%-F76)、酸化ジルコニウム粒子(ナノユースOZ-S30M、日産化学工業(株)製)、及び、酸化ジルコニウム粒子(ナノユースOZ-S30K、日産化学工業(株)製)が挙げられる。 第3透明転写層中における金属酸化物粒子の含有量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、第3透明転写層全質量に対して、1~95質量%が好ましく、20~90質量%がより好ましい。
金属酸化物粒子は1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
第3透明転写層は、上述した成分以外に、金属酸化抑制剤を含んでいてもよい。金属酸化抑制剤としては、分子内に窒素原子を含む芳香環を有する化合物が好ましい。
また、金属酸化抑制剤に含まれる窒素原子を含む芳香環としては、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チアジアゾール環、及び、それらと他の芳香環との縮合環よりなる群から選ばれる少なくとも一つの環であることが好ましい。
また、金属酸化抑制剤に含まれる窒素原子を含む芳香環としては、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チアジアゾール環、及び、それらと他の芳香環との縮合環よりなる群から選ばれる少なくとも一つの環であることが好ましい。
上述した第1透明転写層~第3透明転写層に重合性モノマーが含まれる場合、各透明転写層に対して、光照射処理を施して、第1透明樹脂層~第3透明樹脂層を製造できる。
なお、必要に応じて、光照射の際には、パターン状に光照射を実施してもよい。また、パターン状に光照射を実施した際には、必要に応じて、現像処理(例えば、アルカリ現像処理)を実施してもよい。
また、後述する第5実施態様で述べるスルーホールを形成する際には、第1透明転写層に対して所望のスルーホールを形成するためのマスクを介して光照射してパターニングすることで形成できる。
なお、必要に応じて、光照射の際には、パターン状に光照射を実施してもよい。また、パターン状に光照射を実施した際には、必要に応じて、現像処理(例えば、アルカリ現像処理)を実施してもよい。
また、後述する第5実施態様で述べるスルーホールを形成する際には、第1透明転写層に対して所望のスルーホールを形成するためのマスクを介して光照射してパターニングすることで形成できる。
<<第2実施態様>>
図2は、透明積層体の第2実施態様の断面図である。
透明積層体10Bは、第1透明樹脂層12と、第3透明樹脂層16と、透明導電層14と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。第3透明樹脂層16は、第1透明樹脂層12と透明導電層14との間に配置されている。
透明積層体の第2実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、透明導電層14と第3透明樹脂層16との位置が異なる以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、透明積層体の第2実施態様の断面図である。
透明積層体10Bは、第1透明樹脂層12と、第3透明樹脂層16と、透明導電層14と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。第3透明樹脂層16は、第1透明樹脂層12と透明導電層14との間に配置されている。
透明積層体の第2実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、透明導電層14と第3透明樹脂層16との位置が異なる以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
<<第3実施態様>>
図3は、透明積層体の第3実施態様の断面図である。
透明積層体10Cは、第1透明樹脂層12と、第3透明樹脂層16Aと、透明導電層14と、第3透明樹脂層16Bと、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。透明積層体10Cにおいては、第1透明樹脂層12と透明導電層14との間、及び、透明導電層14と第2透明樹脂層18との間の両方において、第3透明樹脂層(16A及び16B)が配置されている。透明積層体10Cにおいては、反射率がより低減されている。
透明積層体の第3実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、2つの第3透明樹脂層(16A及び16B)を有する点以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第3透明樹脂層16A及び第3透明樹脂層16Bは、透明積層体の第1実施態様で説明した第3透明樹脂層16と同じ構成の部材である。
図3は、透明積層体の第3実施態様の断面図である。
透明積層体10Cは、第1透明樹脂層12と、第3透明樹脂層16Aと、透明導電層14と、第3透明樹脂層16Bと、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。透明積層体10Cにおいては、第1透明樹脂層12と透明導電層14との間、及び、透明導電層14と第2透明樹脂層18との間の両方において、第3透明樹脂層(16A及び16B)が配置されている。透明積層体10Cにおいては、反射率がより低減されている。
透明積層体の第3実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、2つの第3透明樹脂層(16A及び16B)を有する点以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第3透明樹脂層16A及び第3透明樹脂層16Bは、透明積層体の第1実施態様で説明した第3透明樹脂層16と同じ構成の部材である。
<<第4実施態様>>
図4は、透明積層体の第4実施態様の断面図である。
透明積層体10Dは、第1透明樹脂層12と、透明導電層14と、第4透明樹脂層20と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。
透明積層体の第4実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、第4透明樹脂層20を有する点以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、透明積層体の第4実施態様の断面図である。
透明積層体10Dは、第1透明樹脂層12と、透明導電層14と、第4透明樹脂層20と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。
透明積層体の第4実施態様は、上述した透明積層体の第1実施態様と比較して、第4透明樹脂層20を有する点以外は、同様の構成を有しており、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第4透明樹脂層は、第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す透明樹脂層である。
第4透明樹脂層の屈折率は後述する第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第4透明樹脂層の屈折率は後述する第3透明樹脂層との関係を満たしていれば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60未満が好ましく、1.40以上1.60未満がより好ましく、1.45~1.55が更に好ましい。
第4透明樹脂層の厚みは特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、5~200nmが好ましく、10~100nmがより好ましい。
第4透明樹脂層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第4透明樹脂層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
第4透明樹脂層に含まれる成分は特に制限されず、通常、樹脂が含まれる。
また、第4透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、第4透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び重合開始剤を含む第4透明転写層中の硬化成分が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。つまり、第4透明樹脂層は、第1透明樹脂層などと同様に、仮支持体と、仮支持体上に配置された第4透明樹脂層となり得る第4透明転写層とを有する転写フィルムを用いて形成できる。
第4透明転写層中に含まれる各種成分としては、上述した第1透明転写層に含まれる各種成分が挙げられる。
また、第4透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び重合開始剤を含む組成物の硬化物であることが好ましい。
なお、第4透明樹脂層は、アルカリ可溶性樹脂、重合性モノマー、及び重合開始剤を含む第4透明転写層中の硬化成分が硬化反応してなる硬化層であることが好ましい。つまり、第4透明樹脂層は、第1透明樹脂層などと同様に、仮支持体と、仮支持体上に配置された第4透明樹脂層となり得る第4透明転写層とを有する転写フィルムを用いて形成できる。
第4透明転写層中に含まれる各種成分としては、上述した第1透明転写層に含まれる各種成分が挙げられる。
<<第5実施態様>>
図5は、透明積層体の第5実施態様の一部断面図である。
透明積層体10Eは、透明基材22と、透明層24と、第1電極パターン26と、第1透明樹脂層12と、透明導電層14A及び第2島状電極部28を含む第2電極パターン30と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とを有する。
図6は、透明積層体10Eの第1電極パターン26及び第2電極パターン30の構成を示す平面図であり、図5は、図6中のA-A線断面図である。
図5は、透明積層体の第5実施態様の一部断面図である。
透明積層体10Eは、透明基材22と、透明層24と、第1電極パターン26と、第1透明樹脂層12と、透明導電層14A及び第2島状電極部28を含む第2電極パターン30と、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とを有する。
図6は、透明積層体10Eの第1電極パターン26及び第2電極パターン30の構成を示す平面図であり、図5は、図6中のA-A線断面図である。
透明積層体10Eにおいては、図6に示すように、互いに交差する矢印Pの方向又は矢印Qの方向にそれぞれ延在する第1電極パターン26と第2電極パターン30とを有する。
図5及び6に示すように、第1電極パターン26は、第1方向(矢印Pの方向)に配列された複数の第1島状電極部32と、隣接する第1島状電極部32を接続する配線部34とから構成される。つまり、透明積層体10Eにおいては、透明基材22の上部に、一方向に長尺状の電極が形成されている。なお、図5及び6には、一本の第1電極パターン26しか記載していないが、第1電極パターンは第1方向と直交する方向に沿って、所定の間隔をあけて、複数本配置されていてもよい。
また、図5及び6に示すように、第2電極パターン30は、第1方向と直交する他の方向(矢印Qの方向)に配列された複数の第2島状電極部28と、第1電極パターン26を跨ぐように、隣接する第2島状電極部28を橋掛けする透明導電層14Aとから構成される。つまり、透明積層体10Eにおいては、透明基材22の上部に、第1電極パターンと直交する方向に長尺状の電極が形成されている。なお、図5及び6には、一本の第2電極パターン30しか記載していないが、第2電極パターンは第1方向に沿って、所定の間隔をあけて、複数本配置されていてもよい。
なお、図5に示すように、第1電極パターン26及び第2電極パターン30は、交差部分において、交差する電極の一方が他方を飛び越えるブリッジ構造を成しており、互いに導通しない構造になっている。
また、第2島状電極部28には、第1透明樹脂層12に設けられるスルーホール36を介して、透明導電層14Aが接続されている。つまり、このスルーホール36を通じ、透明導電層(ブリッジ配線電極)14Aをスルーホール36内にて露出する第2島状電極部28と接続し、配線部34を跨ぐように、隣り合う第2島状電極部28間に透明導電層14Aが橋掛けられていることで、第2島状電極部28同士は電気的に接続された状態となっている。
図5及び6に示すように、第1電極パターン26は、第1方向(矢印Pの方向)に配列された複数の第1島状電極部32と、隣接する第1島状電極部32を接続する配線部34とから構成される。つまり、透明積層体10Eにおいては、透明基材22の上部に、一方向に長尺状の電極が形成されている。なお、図5及び6には、一本の第1電極パターン26しか記載していないが、第1電極パターンは第1方向と直交する方向に沿って、所定の間隔をあけて、複数本配置されていてもよい。
また、図5及び6に示すように、第2電極パターン30は、第1方向と直交する他の方向(矢印Qの方向)に配列された複数の第2島状電極部28と、第1電極パターン26を跨ぐように、隣接する第2島状電極部28を橋掛けする透明導電層14Aとから構成される。つまり、透明積層体10Eにおいては、透明基材22の上部に、第1電極パターンと直交する方向に長尺状の電極が形成されている。なお、図5及び6には、一本の第2電極パターン30しか記載していないが、第2電極パターンは第1方向に沿って、所定の間隔をあけて、複数本配置されていてもよい。
なお、図5に示すように、第1電極パターン26及び第2電極パターン30は、交差部分において、交差する電極の一方が他方を飛び越えるブリッジ構造を成しており、互いに導通しない構造になっている。
また、第2島状電極部28には、第1透明樹脂層12に設けられるスルーホール36を介して、透明導電層14Aが接続されている。つまり、このスルーホール36を通じ、透明導電層(ブリッジ配線電極)14Aをスルーホール36内にて露出する第2島状電極部28と接続し、配線部34を跨ぐように、隣り合う第2島状電極部28間に透明導電層14Aが橋掛けられていることで、第2島状電極部28同士は電気的に接続された状態となっている。
上記のように、透明積層体10Eは、透明基材22の一方の表面側に、互いに交差する方向にそれぞれ延在する第1電極パターン26及び第2電極パターン30を有し、第1電極パターン26は、第1方向に間隔をあけて配置された複数の第1島状電極部32と、隣り合う第1島状電極部32を電気的に接続する配線部34と、を有し、第2電極パターン30は、第1方向と交差する第2方向に間隔をあけて配置された複数の第2島状電極部28と、第1電極パターン26を跨ぐように、隣り合う第2島状電極部28を橋掛けして電気的に接続する透明導電層14Aと、を有し、透明導電層14Aの透明基材22側には第1透明樹脂層12が配置されており(透明導電層14Aと第1電極パターン26との間には第1透明樹脂層12が配置されており)、透明導電層14Aの透明基材22側とは反対側には、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とをこの順に有する。
上記のように、透明積層体10Eは、第1透明樹脂層12と、第2島状電極部28を橋掛けするブリッジ配線電極として機能する透明導電層14Aと、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とを有し、この4つの部材が配置される部分において、上述した第1実施態様などと同様に、反射率が低減しており、かつ、透明導電層14Aの導電性に優れる。
以下、透明積層体10Eに含まれる各部材について詳述する。
上記のように、透明積層体10Eは、第1透明樹脂層12と、第2島状電極部28を橋掛けするブリッジ配線電極として機能する透明導電層14Aと、第3透明樹脂層16と、第2透明樹脂層18とを有し、この4つの部材が配置される部分において、上述した第1実施態様などと同様に、反射率が低減しており、かつ、透明導電層14Aの導電性に優れる。
以下、透明積層体10Eに含まれる各部材について詳述する。
<透明基材22>
透明基材は、上述した各層を支持するための部材である。
透明基材としては、電気絶縁性の基板が好ましい。
電気絶縁性の基板としては、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、シクロオレフィンポリマーフィルム、及び、ポリ塩化ビニルフィルムが挙げられる。
シクロオレフィンポリマーフィルムは、光学等方性に優れているだけでなく、寸法安定性及び加工精度にも優れている点で好ましい。
なお、透明基材がガラス基板である場合、厚みは0.3~3mmであってもよい。また、透明基材が樹脂フィルムである場合、厚みは20μm~3mmであってもよい。
透明基材は、上述した各層を支持するための部材である。
透明基材としては、電気絶縁性の基板が好ましい。
電気絶縁性の基板としては、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、シクロオレフィンポリマーフィルム、及び、ポリ塩化ビニルフィルムが挙げられる。
シクロオレフィンポリマーフィルムは、光学等方性に優れているだけでなく、寸法安定性及び加工精度にも優れている点で好ましい。
なお、透明基材がガラス基板である場合、厚みは0.3~3mmであってもよい。また、透明基材が樹脂フィルムである場合、厚みは20μm~3mmであってもよい。
<透明層>
透明層は、透明基材上に配置される層である。なお、透明層は、必要に応じて設けられる任意の層である。
透明層は、樹脂を含む透明樹脂層であってもよい。
透明層の屈折率は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60以上が好ましく、1.60~1.90がより好ましく、1.60~1.70が更に好ましく、1.60~1.65が特に好ましい。
透明層の厚みは、200nm以下が好ましく、40~200nmがより好ましく、50~100nmが更に好ましい。
透明層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
透明層は、透明基材上に配置される層である。なお、透明層は、必要に応じて設けられる任意の層である。
透明層は、樹脂を含む透明樹脂層であってもよい。
透明層の屈折率は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、1.60以上が好ましく、1.60~1.90がより好ましく、1.60~1.70が更に好ましく、1.60~1.65が特に好ましい。
透明層の厚みは、200nm以下が好ましく、40~200nmがより好ましく、50~100nmが更に好ましい。
透明層の厚みは、透過型電子顕微鏡を用いて測定される平均厚みであり、上記の透明導電層の厚みの測定方法と同様の手順に従って測定できる。
<第1電極パターン>
第1電極パターンは、透明層上の第1方向に間隔をあけて配置された複数の第1島状電極部と、隣り合う第1島状電極部を電気的に接続する配線部と、を有している。
第1島状電極部の屈折率及び配線部の屈折率は、いずれも1.75~2.10が好ましい。
第1島状電極部は、例えば、ITO膜、IZO膜、及び、SiO2膜等の透光性の金属酸化膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo、Ag、及び、Au等の金属膜;銅ニッケル合金等の複数の金属の合金膜から構成できる。
第1島状電極部の厚みは、10~200nmが好ましい。
第1島状電極部の形状は特に制限されず、正方形、長方形、菱形、台形、及び、五角形以上の多角形等のいずれであってもよく、正方形、菱形、又は、六角形は細密充填構造を形成しやすい点で好ましい。
配線部は、隣り合う第1島状電極部を互いに電気的に接続することができる部材であれば制限はない。配線部は、第1島状電極部と同様の材料を適用することができ、厚みも同様である。
第1電極パターンは、透明層上の第1方向に間隔をあけて配置された複数の第1島状電極部と、隣り合う第1島状電極部を電気的に接続する配線部と、を有している。
第1島状電極部の屈折率及び配線部の屈折率は、いずれも1.75~2.10が好ましい。
第1島状電極部は、例えば、ITO膜、IZO膜、及び、SiO2膜等の透光性の金属酸化膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo、Ag、及び、Au等の金属膜;銅ニッケル合金等の複数の金属の合金膜から構成できる。
第1島状電極部の厚みは、10~200nmが好ましい。
第1島状電極部の形状は特に制限されず、正方形、長方形、菱形、台形、及び、五角形以上の多角形等のいずれであってもよく、正方形、菱形、又は、六角形は細密充填構造を形成しやすい点で好ましい。
配線部は、隣り合う第1島状電極部を互いに電気的に接続することができる部材であれば制限はない。配線部は、第1島状電極部と同様の材料を適用することができ、厚みも同様である。
<第2電極パターン>
第2電極パターンは、透明層上に第1方向と交差する第2方向に間隔をあけて配置された複数の第2島状電極部と、隣り合う第2島状電極部を橋掛けして電気的に接続する透明導電層14Aと、を有している。
第2島状電極部の屈折率及び配線部の屈折率は、いずれも1.75~2.10が好ましい。
第2島状電極部は、例えば、ITO膜、IZO膜、及び、SiO2膜等の透光性の金属酸化膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo、Ag、及び、Au等の金属膜;銅ニッケル合金等の複数の金属の合金膜から構成できる。
第2島状電極部の厚みは、10~200nmが好ましい。
第2島状電極部の形状は特に制限されず、正方形、長方形、菱形、台形、及び、五角形以上の多角形等のいずれであってもよく、正方形、菱形、又は、六角形は細密充填構造を形成しやすい点で好ましい。
第2電極パターンは、透明層上に第1方向と交差する第2方向に間隔をあけて配置された複数の第2島状電極部と、隣り合う第2島状電極部を橋掛けして電気的に接続する透明導電層14Aと、を有している。
第2島状電極部の屈折率及び配線部の屈折率は、いずれも1.75~2.10が好ましい。
第2島状電極部は、例えば、ITO膜、IZO膜、及び、SiO2膜等の透光性の金属酸化膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo、Ag、及び、Au等の金属膜;銅ニッケル合金等の複数の金属の合金膜から構成できる。
第2島状電極部の厚みは、10~200nmが好ましい。
第2島状電極部の形状は特に制限されず、正方形、長方形、菱形、台形、及び、五角形以上の多角形等のいずれであってもよく、正方形、菱形、又は、六角形は細密充填構造を形成しやすい点で好ましい。
透明導電層14Aは、第1電極パターンを跨ぎながら、隣り合う第2島状電極部を橋掛けして電気的に接続する部材である。
透明導電層14Aの特性(厚み、屈折率、材料等)は、上述した第1実施態様で説明した透明導電層14と同様であり、説明を省略する。つまり、透明導電層14Aの厚みTは、上述した式(1)の関係を満たす。
透明導電層14Aの特性(厚み、屈折率、材料等)は、上述した第1実施態様で説明した透明導電層14と同様であり、説明を省略する。つまり、透明導電層14Aの厚みTは、上述した式(1)の関係を満たす。
なお、第5実施態様中の第3透明樹脂層16及び第2透明樹脂層18に関しては、上述した第1実施態様で説明した第3透明樹脂層16及び第2透明樹脂層18と同様であり、説明を省略する。
透明積層体の第5実施態様は、公知の方法で製造できる。例えば、第1透明樹脂層~第3透明樹脂層は、上述した転写フィルムを用いて形成できる。
また、第1電極パターン及び第2電極パターンは、これらの層を構成する導電層(例えば、ITO層)を形成して、公知のエッチング処理を施して、所定のパターンを形成できる。
また、第1電極パターン及び第2電極パターンは、これらの層を構成する導電層(例えば、ITO層)を形成して、公知のエッチング処理を施して、所定のパターンを形成できる。
<用途>
本発明の透明積層体は、種々の用途に適用できる。例えば、タッチセンサー(好ましくは、静電容量式のタッチセンサー)、及び、電磁波シールドが挙げられる。特に、透明積層体の第5実施態様は、静電容量式のタッチセンサーとして好適に適用できる。
本発明は、上記透明積層体を含む画像表示装置にも関する。
上記画像表示装置は、液晶表示素子及び有機エレクトロルミネッセンス表示素子などの画像表示素子と、上述したタッチセンサーとして用いられる透明積層体とを含む。
本発明の透明積層体は、種々の用途に適用できる。例えば、タッチセンサー(好ましくは、静電容量式のタッチセンサー)、及び、電磁波シールドが挙げられる。特に、透明積層体の第5実施態様は、静電容量式のタッチセンサーとして好適に適用できる。
本発明は、上記透明積層体を含む画像表示装置にも関する。
上記画像表示装置は、液晶表示素子及び有機エレクトロルミネッセンス表示素子などの画像表示素子と、上述したタッチセンサーとして用いられる透明積層体とを含む。
以下、本発明の実施態様を実施例により更に具体的に説明する。但し、本発明の実施態様は、その主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
なお、ポリマー中の組成比は、特に断わりのない限り、モル比である。
また、特に断わりのない限り、屈折率は、25℃において波長550nmでエリプソメーターにて測定した値である。
具体的には、分光エリプソメーターM-2000(ジェー・エー・ウーラム社製)を用いて、測定スポット3mmφ、測定波長250~1000nm、測定角度60°、65°及び70°、積算回数100回の条件にて測定した値を用いた。
なお、ポリマー中の組成比は、特に断わりのない限り、モル比である。
また、特に断わりのない限り、屈折率は、25℃において波長550nmでエリプソメーターにて測定した値である。
具体的には、分光エリプソメーターM-2000(ジェー・エー・ウーラム社製)を用いて、測定スポット3mmφ、測定波長250~1000nm、測定角度60°、65°及び70°、積算回数100回の条件にて測定した値を用いた。
以下に示す実施例において、樹脂の重量平均分子量は、下記の条件にてゲル透過クロマトグラフ(GPC)により行った。検量線は、東ソー(株)製「標準試料TSK standard,polystyrene」:「F-40」、「F-20」、「F-4」、「F-1」、「A-5000」、「A-2500」、「A-1000」、「n-プロピルベンゼン」の8サンプルから作製した。
(条件)
GPC:HLC(登録商標)-8020GPC(東ソー(株)製)
カラム:TSKgel(登録商標)、Super MultiporeHZ-H(東ソー株式会社、4.6mmID×15cm)を3本
溶離液:テトラヒドロフラン
試料濃度:0.45質量%
流速:0.35ml/min
サンプル注入量:10μl
測定温度:40℃
検出器:示差屈折計(RI)
(条件)
GPC:HLC(登録商標)-8020GPC(東ソー(株)製)
カラム:TSKgel(登録商標)、Super MultiporeHZ-H(東ソー株式会社、4.6mmID×15cm)を3本
溶離液:テトラヒドロフラン
試料濃度:0.45質量%
流速:0.35ml/min
サンプル注入量:10μl
測定温度:40℃
検出器:示差屈折計(RI)
<第1透明転写層形成用塗布液及び第2透明転写層形成用塗布液の調製>
以下の表1に示す各成分の含有量(質量部)となるように、各成分を混合して、第1透明転写層形成用塗布液、及び、第2透明転写層形成用塗布液である塗布液A-1~A-2A-6を調製した。
表1中の各成分の含有量は「質量部」を表す。
以下の表1に示す各成分の含有量(質量部)となるように、各成分を混合して、第1透明転写層形成用塗布液、及び、第2透明転写層形成用塗布液である塗布液A-1~A-2A-6を調製した。
表1中の各成分の含有量は「質量部」を表す。
化合物B(以下構造式参照):Mw=17000、Mn=8100
<第3透明転写層形成用塗布液及び第4透明転写層形成用塗布液の調製>
以下の表2に示す各成分の含有量(質量部)となるように、各成分を混合して、第3透明転写層形成用塗布液及び第4透明転写層形成用塗布液である塗布液B-1~B-8を調製した。
以下の表2に示す各成分の含有量(質量部)となるように、各成分を混合して、第3透明転写層形成用塗布液及び第4透明転写層形成用塗布液である塗布液B-1~B-8を調製した。
化合物C(以下、構造式参照)
<転写フィルムの作製>
(転写フィルム1(後述する実施例1~9、12、14、22、23、34~41及び、比較例1~4で使用))
厚み16μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第1透明転写層形成用塗布液として塗布液A-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが3.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の表面に、保護フィルムとして厚み12μmのポリプロピレンフィルム12KW37(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム1を作製した。
(転写フィルム1(後述する実施例1~9、12、14、22、23、34~41及び、比較例1~4で使用))
厚み16μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第1透明転写層形成用塗布液として塗布液A-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが3.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の表面に、保護フィルムとして厚み12μmのポリプロピレンフィルム12KW37(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム1を作製した。
(転写フィルム2(後述する実施例10~11で使用))
厚み25μmの離型層付きPETフィルムFR-2(東レ株式会社製)の上に、スリット状ノズルを用いて、第1透明転写層形成用塗布液として塗布液A-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが3.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが70nmになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム2を作製した。
転写フィルム2においては、16KS40が仮支持体、離型層付きPETフィルムFR-2が保護フィルムとなる。
厚み25μmの離型層付きPETフィルムFR-2(東レ株式会社製)の上に、スリット状ノズルを用いて、第1透明転写層形成用塗布液として塗布液A-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが3.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが70nmになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム2を作製した。
転写フィルム2においては、16KS40が仮支持体、離型層付きPETフィルムFR-2が保護フィルムとなる。
(転写フィルム3(後述する実施例1~11、及び、比較例1~4で使用))
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第2透明転写層形成用塗布液として塗布液A-2を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが8.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、下記表5の組み合わせになるように、第3透明転写層形成用塗布液を塗布した。
この際、実施例10及び比較例3においては、第2透明転写層の上に、第3透明転写層形成用塗布液を塗布しなかった。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム3を作製した。
なお、第3透明転写層形成用塗布液を塗布しなかった実施例10及び比較例3においては、第2透明転写層に、保護フィルムを直接圧着した。
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第2透明転写層形成用塗布液として塗布液A-2を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが8.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、下記表5の組み合わせになるように、第3透明転写層形成用塗布液を塗布した。
この際、実施例10及び比較例3においては、第2透明転写層の上に、第3透明転写層形成用塗布液を塗布しなかった。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム3を作製した。
なお、第3透明転写層形成用塗布液を塗布しなかった実施例10及び比較例3においては、第2透明転写層に、保護フィルムを直接圧着した。
(転写フィルム4(実施例12で使用))
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第2透明転写層形成用塗布液として塗布液A-2を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが8.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明樹脂層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-5を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明樹脂層の上に、スリット状ノズルを用いて、第4透明転写層形成用塗布液として塗布液B-6を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第4透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第4透明樹脂層を形成した。
次に、第4透明樹脂層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム4を作製した。
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、第2透明転写層形成用塗布液として塗布液A-2を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが8.0μmになる塗布量に調整した。
塗布後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明樹脂層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-5を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明樹脂層の上に、スリット状ノズルを用いて、第4透明転写層形成用塗布液として塗布液B-6を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第4透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第4透明樹脂層を形成した。
次に、第4透明樹脂層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム4を作製した。
(転写フィルム5(実施例13、24~33で使用))
厚み25μmの離型層付きPETフィルムFR-2(東レ株式会社製)の上に、スリット状ノズルを用いて、表5に記載の組み合わせになるように、第1透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが64nmになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム5を作製した。
なお、転写フィルム5において、PETフィルム16KS40が仮支持体であり、離型層付きPETフィルムFR-2が保護フィルムである。
厚み25μmの離型層付きPETフィルムFR-2(東レ株式会社製)の上に、スリット状ノズルを用いて、表5に記載の組み合わせになるように、第1透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、第3透明転写層形成用塗布液として塗布液B-1を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが64nmになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム5を作製した。
なお、転写フィルム5において、PETフィルム16KS40が仮支持体であり、離型層付きPETフィルムFR-2が保護フィルムである。
(転写フィルム6(実施例15~21の第1透明層の形成に使用))
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第1透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の表面に、保護フィルムとして厚み12μmのポリプロピレンフィルム12KW37(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム6を作製した。
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第1透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第1透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第1透明転写層を形成した。
次に、第1透明転写層の表面に、保護フィルムとして厚み12μmのポリプロピレンフィルム12KW37(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム6を作製した。
(転写フィルム7(実施例13~41、第2透明層及び第3透明層の形成に使用)
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第2透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第3透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム7を作製した。
なお、転写フィルム7の作製での第3透明層とは、表5の第2透明層に隣接する列の第3透明層のことである。
厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)である仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第2透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第2透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、80℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第2透明転写層を形成した。
次に、第2透明転写層の上に、スリット状ノズルを用いて、表5の組み合わせになるように第3透明転写層形成用塗布液を塗布した。なお、塗布量は、乾燥後に得られる第3透明転写層の厚みが表5に記載の厚みになる量に調整した。
その後、70℃の乾燥温度で塗布層を乾燥させて、第3透明転写層を形成した。
次に、第3透明転写層の表面に、保護フィルムとして、厚み16μmのPETフィルム16KS40(東レ株式会社製)を圧着して、転写フィルム7を作製した。
なお、転写フィルム7の作製での第3透明層とは、表5の第2透明層に隣接する列の第3透明層のことである。
<透明層付き基材の作製>
膜厚38μm及び屈折率1.53のシクロオレフィン樹脂フィルムを、高周波発振機を用いて下記の条件でコロナ放電処理を3秒間行って表面改質を施し、透明フィルム基板(透明基材)とした。
(条件)
出力電圧:100%
出力:250W
電極:直径1.2mmのワイヤー電極
電極長:240mm
ワーク電極間:1.5mm
次に、下記表3に示す塗布液-Cを、スリット状ノズルを用いて透明フィルム基板のコロナ放電処理面に塗布した。その後、得られた透明フィルム基板に紫外線を照射(積算光量:300mJ/cm2)し、約110℃で乾燥することにより、屈折率1.62及び厚み80nmの透明層を形成した。
以上のようにして、透明層付き基材を作製した。
膜厚38μm及び屈折率1.53のシクロオレフィン樹脂フィルムを、高周波発振機を用いて下記の条件でコロナ放電処理を3秒間行って表面改質を施し、透明フィルム基板(透明基材)とした。
(条件)
出力電圧:100%
出力:250W
電極:直径1.2mmのワイヤー電極
電極長:240mm
ワーク電極間:1.5mm
次に、下記表3に示す塗布液-Cを、スリット状ノズルを用いて透明フィルム基板のコロナ放電処理面に塗布した。その後、得られた透明フィルム基板に紫外線を照射(積算光量:300mJ/cm2)し、約110℃で乾燥することにより、屈折率1.62及び厚み80nmの透明層を形成した。
以上のようにして、透明層付き基材を作製した。
<電極パターン付き基材の作製>
上記の透明層付き基材を真空チャンバー内に導入し、SnO2含有率が10質量%のITOターゲット(インジウム:錫=95:5(モル比))を用いて、直流(DC)マグネトロンスパッタリング(条件:透明層付き基材の透明フィルム基板の温度150℃、アルゴン圧:0.13Pa、酸素圧:0.01Pa)により、透明層付き基材の透明層上にITO層(厚み:40nm、屈折率:1.82)を形成した。
これにより、透明フィルム基板上に透明層と透明なITO層が積層された基材を得た。ITO層の表面抵抗は、80Ω/□(Ω毎スクエア)であった。
上記の透明層付き基材を真空チャンバー内に導入し、SnO2含有率が10質量%のITOターゲット(インジウム:錫=95:5(モル比))を用いて、直流(DC)マグネトロンスパッタリング(条件:透明層付き基材の透明フィルム基板の温度150℃、アルゴン圧:0.13Pa、酸素圧:0.01Pa)により、透明層付き基材の透明層上にITO層(厚み:40nm、屈折率:1.82)を形成した。
これにより、透明フィルム基板上に透明層と透明なITO層が積層された基材を得た。ITO層の表面抵抗は、80Ω/□(Ω毎スクエア)であった。
次に、公知の化学エッチング法によりITO層をエッチングしてパターニングした。これより、図5に示すような、透明層の上に第1電極パターン及び複数の第2島状電極部を有する電極パターン付き基材を作製した。
第1電極パターンは、複数の第1島状電極部と、隣接する第1島状電極部を導通させる配線部とから構成され、第1方向に延在していた。なお、第1電極パターンは、第1方向と直交する方向に所定の間隔をあけて、複数本配置されていた。
また、第2島状電極部は、図5及び6に示すように、第1方向と直交する第2方向に沿って、複数配置されていた。なお、第2島状電極部は、第1方向にも所定の間隔をあけて、複数個配置されていた。
島状電極部(第1島状電極部及び第2島状電極部)のサイズは2mm×2mm、配線部は、幅100μm、長さ500μmで配置した。また、後述するブリッジ配線電極は、幅80μm、長さ800μmで形成した。
第1電極パターンは、複数の第1島状電極部と、隣接する第1島状電極部を導通させる配線部とから構成され、第1方向に延在していた。なお、第1電極パターンは、第1方向と直交する方向に所定の間隔をあけて、複数本配置されていた。
また、第2島状電極部は、図5及び6に示すように、第1方向と直交する第2方向に沿って、複数配置されていた。なお、第2島状電極部は、第1方向にも所定の間隔をあけて、複数個配置されていた。
島状電極部(第1島状電極部及び第2島状電極部)のサイズは2mm×2mm、配線部は、幅100μm、長さ500μmで配置した。また、後述するブリッジ配線電極は、幅80μm、長さ800μmで形成した。
<実施例1>
(第1透明樹脂層の形成)
転写フィルム1の保護フィルムを剥離し、転写フィルム1の第1透明転写層の面を電極パターン付き基材の電極パターン(第1電極パターン及び複数の第2島状電極部)の形成面に接触させて、下記条件でラミネートし、積層体Xを得た。
(条件)
透明フィルム基板の温度:40℃
ゴムローラーの温度:110℃
線圧:3N/cm
搬送速度:2m/分
(第1透明樹脂層の形成)
転写フィルム1の保護フィルムを剥離し、転写フィルム1の第1透明転写層の面を電極パターン付き基材の電極パターン(第1電極パターン及び複数の第2島状電極部)の形成面に接触させて、下記条件でラミネートし、積層体Xを得た。
(条件)
透明フィルム基板の温度:40℃
ゴムローラーの温度:110℃
線圧:3N/cm
搬送速度:2m/分
次に、露光マスク(スルーホール形成用マスク)の表面と積層体X中の仮支持体の表面との間の距離を125μmに設定し、超高圧水銀灯を有するプロキシミティー型露光機(日立ハイテク電子エンジニアリング株式会社)を用いて、積層体Xに対して、露光量100mJ/cm2にてパターン状にi線を露光した。
その後、積層体Xから仮支持体を剥離し、温度32℃の炭酸ソーダ2質量%水溶液を用いて剥離面側を60秒間現像処理し、超高圧洗浄ノズルから超純水を噴射して残渣を除去し、エアを吹きかけて水分を除去した。その後、得られたフィルムを、温度145℃で30分間のポストベーク処理をした。
その後、積層体Xから仮支持体を剥離し、温度32℃の炭酸ソーダ2質量%水溶液を用いて剥離面側を60秒間現像処理し、超高圧洗浄ノズルから超純水を噴射して残渣を除去し、エアを吹きかけて水分を除去した。その後、得られたフィルムを、温度145℃で30分間のポストベーク処理をした。
以上のようにして、透明フィルム基板の上に、透明層と、電極パターン(第1電極パターン及び複数の第2島状電極部)と、第1透明樹脂層とが、この順に積層された積層体Yを作製した。なお、第1透明樹脂層には、スルーホールが形成されていた(図5及び6参照)。
(ブリッジ配線電極の形成)
次に、上記の<電極パターン付き基材の作製>と同様にして、積層体Yの第1透明樹脂層側の表面全面にITO層を形成した。この際、表5の「透明導電層」欄の屈折率となるようにSnO2含有率を調整したターゲットを使用し、ITO層の厚みも表5の「透明導電層」欄の厚みになるように調整した。そして、公知の化学エッチング法により、隣り合う第2島状電極部間を接続するブリッジ配線電極(透明導電層に該当)を形成した。
次に、上記の<電極パターン付き基材の作製>と同様にして、積層体Yの第1透明樹脂層側の表面全面にITO層を形成した。この際、表5の「透明導電層」欄の屈折率となるようにSnO2含有率を調整したターゲットを使用し、ITO層の厚みも表5の「透明導電層」欄の厚みになるように調整した。そして、公知の化学エッチング法により、隣り合う第2島状電極部間を接続するブリッジ配線電極(透明導電層に該当)を形成した。
(第2透明樹脂層の形成)
転写フィルム3の保護フィルムを剥離し、転写フィルム3の第3透明転写層の面を積層体Yのブリッジ配線電極形成面に接触させ、下記条件でラミネートし、積層体Zを作製した。
(条件)
透明フィルム基板の温度:40℃
ゴムローラーの温度:110℃
線圧:3N/cm
搬送速度:2m/分
転写フィルム3の保護フィルムを剥離し、転写フィルム3の第3透明転写層の面を積層体Yのブリッジ配線電極形成面に接触させ、下記条件でラミネートし、積層体Zを作製した。
(条件)
透明フィルム基板の温度:40℃
ゴムローラーの温度:110℃
線圧:3N/cm
搬送速度:2m/分
その後、露光マスク(オーバーコートパターンの石英露光マスク)の表面と積層体Zの仮支持体の表面との間の距離を125μmに設定し、超高圧水銀灯を有するプロキシミティー型露光機(日立ハイテク電子エンジニアリング株式会社)を用いて、積層体Zに対して、露光量100mJ/cm2にてパターン状にi線を露光した。
次に、得られた積層体Zから仮支持体を剥離した。仮支持体剥離後の剥離面を、温度32℃の炭酸ソーダ2質量%水溶液にて60秒間現像処理し、超高圧洗浄ノズルから超純水を噴射して残渣を除去し、エアを吹きかけて水分を除去した。その後、得られた積層体を温度145℃で30分間のポストベーク処理をし、タッチセンサーに対応する透明積層体を得た。
得られた透明積層体は、第1透明樹脂層と、ブリッジ配線電極(上述した透明導電層に該当)と、第3透明樹脂層と、第2透明樹脂層とを有する(図5及び6参照)。
得られた透明積層体は、第1透明樹脂層と、ブリッジ配線電極(上述した透明導電層に該当)と、第3透明樹脂層と、第2透明樹脂層とを有する(図5及び6参照)。
(実施例2~12、比較例1~4)
(第1透明樹脂層の形成)及び(第2透明樹脂層の形成)で用いる転写フィルムを以下の表4のようにし、(ブリッジ配線電極の形成)で作製するITO層を表5の屈折率、厚みとなるようにSnO2含有率を調整したターゲットを使用したこと以外は実施例1と同様に、透明積層体を作製した。
(第1透明樹脂層の形成)及び(第2透明樹脂層の形成)で用いる転写フィルムを以下の表4のようにし、(ブリッジ配線電極の形成)で作製するITO層を表5の屈折率、厚みとなるようにSnO2含有率を調整したターゲットを使用したこと以外は実施例1と同様に、透明積層体を作製した。
(実施例13~41)
(第1透明樹脂層の形成)及び(第2透明樹脂層の形成)で用いる転写フィルムを、表4のように変更したこと以外は実施例1と同様に、透明積層体を作製した。
(第1透明樹脂層の形成)及び(第2透明樹脂層の形成)で用いる転写フィルムを、表4のように変更したこと以外は実施例1と同様に、透明積層体を作製した。
なお、実施例1~41、及び、比較例1~4で使用された転写フィルムの組み合わせを表4に示す。
<評価>
上記のようにして作製した透明積層体に対して、以下の測定及び評価を行った。評価結果を表5に示す。
(1)反射率
上記の実施例及び比較例で各々作製した透明積層体について、分光光度計V-570(日本分光株式会社製)を用い、ブリッジ配線電極が形成されている部分(すなわち、実施例1においては、第1透明樹脂層/ブリッジ配線電極/第3透明樹脂層/第2透明樹脂層をこの順で有する部分)の各透明積層体のD65光源に対する反射率を計測した。
なお、本測定を実施するために、透明積層体を形成する際に、ブリッジ配線電極のサイズが5cm×5cmとなる部分を有する透明積層体を形成して、上記サイズのブリッジ配線電極が形成されている部分において、上記反射率を測定した。
上記のようにして作製した透明積層体に対して、以下の測定及び評価を行った。評価結果を表5に示す。
(1)反射率
上記の実施例及び比較例で各々作製した透明積層体について、分光光度計V-570(日本分光株式会社製)を用い、ブリッジ配線電極が形成されている部分(すなわち、実施例1においては、第1透明樹脂層/ブリッジ配線電極/第3透明樹脂層/第2透明樹脂層をこの順で有する部分)の各透明積層体のD65光源に対する反射率を計測した。
なお、本測定を実施するために、透明積層体を形成する際に、ブリッジ配線電極のサイズが5cm×5cmとなる部分を有する透明積層体を形成して、上記サイズのブリッジ配線電極が形成されている部分において、上記反射率を測定した。
(2)ブリッジ配線電極のシート抵抗
上記の実施例及び比較例で透明積層体を作製する際、ブリッジ配線電極を形成した後の、剥き出しになっているブリッジ配線電極に対し、抵抗率計ロレスタGX MCP-T700(三菱ケミカルアナリテック社製)を用いて、四探針プローブを押し当ててシート抵抗を測定した。
なお、本測定を実施するために、透明積層体を形成する際に、ブリッジ配線電極のサイズが5cm×5cmとなる部分を有する透明積層体を形成して、上記部分にてシート抵抗を測定した。
測定結果については、以下の基準で評価し、表5に記載した。
A:シート抵抗 30Ω未満。タッチセンサーの駆動上問題なし。
B:シート抵抗 30Ω以上。タッチセンサー感度が得られず駆動上問題が生じる場合がある。
上記の実施例及び比較例で透明積層体を作製する際、ブリッジ配線電極を形成した後の、剥き出しになっているブリッジ配線電極に対し、抵抗率計ロレスタGX MCP-T700(三菱ケミカルアナリテック社製)を用いて、四探針プローブを押し当ててシート抵抗を測定した。
なお、本測定を実施するために、透明積層体を形成する際に、ブリッジ配線電極のサイズが5cm×5cmとなる部分を有する透明積層体を形成して、上記部分にてシート抵抗を測定した。
測定結果については、以下の基準で評価し、表5に記載した。
A:シート抵抗 30Ω未満。タッチセンサーの駆動上問題なし。
B:シート抵抗 30Ω以上。タッチセンサー感度が得られず駆動上問題が生じる場合がある。
(3)電極パターンの隠蔽性
上記の実施例及び比較例で各々作製した、透明積層体について、透明フィルム基板の表面に、透明接着テープ(商品名:OCAテープ8171CL、スリーエムジャパン株式会社製)を用いて黒色のPET材を貼り付け、透明フィルム基板の表面全体を遮光した。
次に、透明積層体を暗室内に置き、透明積層体の第2透明樹脂層側(黒色のPET材が貼り付けられた側と反対側)から蛍光灯の光をあて、第2透明樹脂層側に反射する反射光を、第2透明樹脂層の法線方向に対して鋭角方向となる斜め方向から目視で観察した。この際、観察されるブリッジ配線電極のパターンの見え方を下記の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
A:透明積層体から10cm離れた位置から凝視してもブリッジ配線電極は視認されず、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にもブリッジ配線電極は視認されない。
B:透明積層体から10cm離れた位置から凝視すると、ブリッジ配線電極が僅かに視認でき、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にはブリッジ配線電極は視認されない。
C:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極が僅かに視認され、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際もブリッジ配線電極が僅かに視認される。
D:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極をはっきり視認することができ、透明積層体から30cm離れた位置から目視した場合にもブリッジ配線電極が僅かに視認できる。
E:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極がはっきり視認され、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にもブリッジ配線電極がはっきり視認できる。
上記の実施例及び比較例で各々作製した、透明積層体について、透明フィルム基板の表面に、透明接着テープ(商品名:OCAテープ8171CL、スリーエムジャパン株式会社製)を用いて黒色のPET材を貼り付け、透明フィルム基板の表面全体を遮光した。
次に、透明積層体を暗室内に置き、透明積層体の第2透明樹脂層側(黒色のPET材が貼り付けられた側と反対側)から蛍光灯の光をあて、第2透明樹脂層側に反射する反射光を、第2透明樹脂層の法線方向に対して鋭角方向となる斜め方向から目視で観察した。この際、観察されるブリッジ配線電極のパターンの見え方を下記の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
A:透明積層体から10cm離れた位置から凝視してもブリッジ配線電極は視認されず、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にもブリッジ配線電極は視認されない。
B:透明積層体から10cm離れた位置から凝視すると、ブリッジ配線電極が僅かに視認でき、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にはブリッジ配線電極は視認されない。
C:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極が僅かに視認され、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際もブリッジ配線電極が僅かに視認される。
D:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極をはっきり視認することができ、透明積層体から30cm離れた位置から目視した場合にもブリッジ配線電極が僅かに視認できる。
E:透明積層体から10cm離れた位置から凝視するとブリッジ配線電極がはっきり視認され、透明積層体から30cm離れた位置から目視した際にもブリッジ配線電極がはっきり視認できる。
上記表5に示すように、本発明の透明積層体であれば、所望の効果が得られることが確認された。
なかでも、実施例1~6の比較より、第3透明樹脂層の屈折率が1.60以上である場合、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と7との比較より、第3透明樹脂層の厚みが、200nm以下である場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と8との比較より、式(1)において、nが1である場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と8~9の比較より、透明導電層の厚みが100~160nmである場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と11との比較より、透明積層体が、第1透明樹脂層と透明導電層との間、及び、透明導電層と第2透明樹脂層との間の両方に、第3透明樹脂層を有する場合、反射率がより低くなることが確認された。
実施例1と12との比較より、透明積層体が、透明導電層と第3透明樹脂層との間に、第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す第4透明樹脂層を更に有する場合、反射率がより低くなることが確認された。
なかでも、実施例1~6の比較より、第3透明樹脂層の屈折率が1.60以上である場合、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と7との比較より、第3透明樹脂層の厚みが、200nm以下である場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と8との比較より、式(1)において、nが1である場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と8~9の比較より、透明導電層の厚みが100~160nmである場合、反射率がより低く、電極パターンの隠蔽性がより優れることが確認された。
実施例1と11との比較より、透明積層体が、第1透明樹脂層と透明導電層との間、及び、透明導電層と第2透明樹脂層との間の両方に、第3透明樹脂層を有する場合、反射率がより低くなることが確認された。
実施例1と12との比較より、透明積層体が、透明導電層と第3透明樹脂層との間に、第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す第4透明樹脂層を更に有する場合、反射率がより低くなることが確認された。
10A,10B,10C,10D,10E 透明積層体
12 第1透明樹脂層
14,14A 透明導電層
16,16A,16B 第3透明樹脂層
18 第2透明樹脂層
20 第4透明樹脂層
22 透明基材
24 透明層
26 第1電極パターン
28 第2島状電極部
30 第2電極パターン
32 第1島状電極部
34 配線部
36 スルーホール
12 第1透明樹脂層
14,14A 透明導電層
16,16A,16B 第3透明樹脂層
18 第2透明樹脂層
20 第4透明樹脂層
22 透明基材
24 透明層
26 第1電極パターン
28 第2島状電極部
30 第2電極パターン
32 第1島状電極部
34 配線部
36 スルーホール
Claims (10)
- 第1透明樹脂層と、透明導電層と、第2透明樹脂層とをこの順に有する透明積層体であって、
前記第1透明樹脂層と前記透明導電層との間、又は、前記透明導電層と前記第2透明樹脂層との間の少なくとも一方において、前記第1透明樹脂層の屈折率及び前記第2透明樹脂層の屈折率よりも高い屈折率を示す第3透明樹脂層を有し、
前記透明導電層の厚みTが、式(1)の関係を満たす、透明積層体。
式(1) {(n×550/4)-50}nm≦T≦{(n×550/4)+50}nm
nは、1以上の整数を表す。 - 前記第3透明樹脂層の屈折率が1.60以上である、請求項1に記載の透明積層体。
- 前記第3透明樹脂層の厚みが200nm以下である、請求項1又は2に記載の透明積層体。
- 前記式(1)において、nが1である、請求項1~3のいずれか1項に記載の透明積層体。
- 前記透明導電層の厚みが100~160nmである、請求項1~4のいずれか1項に記載の透明積層体。
- 前記第1透明樹脂層と前記透明導電層との間、及び、前記透明導電層と前記第2透明樹脂層との間の両方に、前記第3透明樹脂層を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の透明積層体。
- 前記透明導電層と前記第3透明樹脂層との間に、前記第3透明樹脂層の屈折率よりも低い屈折率を示す第4透明樹脂層を更に有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の透明積層体。
- 前記第3透明樹脂層が、金属酸化物粒子を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の透明積層体。
- タッチセンサーとして用いられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の透明積層体。
- 画像表示素子と、請求項9に記載の透明積層体とを有する、画像表示装置。
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