JP7152680B2 - 制御装置の調整支援装置及び制御装置の調整装置 - Google Patents

制御装置の調整支援装置及び制御装置の調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置の調整支援装置及び制御装置の調整装置に係り、特に、PID制御装置のパラメータを調整するための指針を提供する制御装置の調整支援装置、及びPID制御装置のパラメータを自動で調整する制御装置の調整装置に関する。
制御対象を制御する制御装置として、比例(P)、積分(I)、微分(D)の各要素を有するPID制御装置が知られている。PID制御装置の比例、積分、微分の各要素に対するパラメータを適切な値に設定することで、制御対象からの出力波形が所望の波形になるようにする。
また、特許文献1には、PID定数算出部は、測定値が振動したとき、測定値や操作量のピーク値から測定値や操作量の振動周期、振動振幅、位相差を測定し、これらに基づき上記振動を抑える修正PID定数を算出し、上記PID制御演算部のPID定数を置き換えることが開示されている。
特開平10-105201号公報
PID制御装置のパラメータ調整方法としては、様々な手法が用いられている。しかしながら、このような手法を用いてパラメータを設定した場合であっても、制御対象からの出力(測定値:PV)が振動する、換言すると揺らぎが生じる場合がある。このような場合、PID制御装置の比例、積分、微分の各要素に対するパラメータを調整して、測定値の振動を小さくする。
しかしながら、PID制御装置の比例、積分、微分の各要素に対するパラメータを手動で調整する場合、どのパラメータを調整するのがよいのか知る術がない。また、パラメータが特定できても、そのパラメータの値を大きくすればよいのか、小さくすればよいのか(以下、パラメータの調整方向という)を知る術がない。
PID制御装置の比例、積分、微分の各要素に対するパラメータを自動で調整する場合においても、調整対象のパラメータ及びパラメータの調整方向がわかれば、効率的に調整することが可能になる。
本発明は、以上の点に鑑み、PID制御装置における調整対象のパラメータ及びパラメータの調整方向を特定する、制御装置の調整支援装置及び制御装置の調整装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、比例要素、積分要素及び微分要素に対する各パラメータが設定され制御対象を制御するPID制御装置の前記パラメータの調整を支援する調整支援装置であって、(a)パラメータ調整指針をユーザが検知可能な態様で出力する通知部と、(b)前記PID制御装置の少なくとも比例出力と微分出力を入力し、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力若しくは微分出力の周期又は周期の所定倍との第1比率を求め、該第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、前記通知部から微分要素が強いこと又は微分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値以下の場合、前記通知部から比例要素が強いこと又は比例要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、前記通知部から比例要素が弱い若しくは積分要素が強いこと又は比例要素を強める若しくは積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる波形測定部とを備えた制御装置の調整支援装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、比例要素、積分要素及び微分要素に対する各パラメータが設定され制御対象を制御するPID制御装置の前記パラメータを調整する調整装置であって、(A)指示されるパラメータ調整指針に従い、前記PID制御装置の前記パラメータを調整する調整部と、(B)前記PID制御装置の少なくとも比例出力と微分出力を入力し、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力若しくは微分出力の周期又は周期の所定倍との第1比率を求め、該第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、前記調整部に微分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値以下の場合、前記調整部に比例要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、前記調整部に比例要素を強める又は積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する波形測定部とを備えた制御装置の調整装置が提供される。
本発明によると、PID制御装置における調整対象のパラメータ及びパラメータの調整方向を特定する、制御装置の調整支援装置及び制御装置の調整装置を提供することができる。
第1の実施形態における制御系のブロック図である。 微分出力と比例出力の位相差に基づくパラメータ調整指針の説明図である。 微分出力と比例出力の位相差と、各パラメータとの関係を示す説明図である。 比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針の説明図である。 第1の実施形態におけるパラメータ調整指針に従いPID制御装置のパラメータを調整した際のシミュレーション結果を示す。 第1の実施形態におけるパラメータ調整指針に従いPID制御装置のパラメータを調整した際のシミュレーション結果を示す。 第1の実施形態の変形例における制御系のブロック図である。 第2の実施形態における制御系のブロック図である。 第2の実施形態の変形例における制御系のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態
まず、PID制御装置のパラメータの調整を支援する調整支援装置(制御装置の調整支援装置)について説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態における制御系のブロック図である。
制御系1は、調整支援装置10と、PID制御装置20と、制御対象40とを備える。制御系1は、リミッタ30をさらに備えてもよい。調整支援装置10は、波形測定部11と通知部12を有する。制御系1は、図1に示すようにフィードバック制御系を構成している。
PID制御装置20は、比例要素(P)20a、積分要素(I)20b及び微分要素(D)20cの各パラメータが設定され、制御対象40を制御する。例えば、PID制御装置20は、制御対象40から出力され、適宜の測定器で測定される測定値(PV)が、与えられる目標値(SV)になるように制御する。
リミッタ30は、制御対象40へ入力される操作量を制限する。例えば、リミッタ30は、PID制御装置20から出力される操作量が予め設定された上限値を上回る場合は、当該上限値を制御対象40に出力し、操作量が下限値を下回る場合は当該下限値を制御対象40に出力する。
制御対象40は、PID制御装置20により制御される対象である。例えば、制御対象40の所望の部分の温度が制御されてもよい。制御対象40としては適宜の装置を用いることができ、制御される測定値(PV)は適宜の物理量でもよい。
調整支援装置10は、例えば、PID制御装置20のユーザがPID制御装置20のパラメータを調整する際に、パラメータ調整指針をユーザに通知することでパラメータの調整を支援する。ここで、パラメータ調整指針とは、比例要素(P)20a、積分要素(I)20b及び微分要素(D)20cのうちのどのパラメータを調整するか、及び、パラメータの値を増加するか減少するかを示すパラメータの調整方向を含む。なお、パラメータ調整指針の通知先はユーザ以外にも、PID制御装置20の保守者などでもよい。本明細書ではユーザとして説明する。
調整支援装置10の波形測定部11は、パラメータ調整指針を決定し、通知部12にパラメータ調整指針を指示する。パラメータ調整指針の決定手法については後に詳述する。
通知部12は、調整支援装置10から与えられるパラメータ調整指針をPID制御装置20のユーザが検知可能な態様で出力する。例えば、通知部12は、パラメータ調整指針をディスプレイ等の表示部に表示する。また、通知部12は、パラメータ調整指針を音声出力部により音声で出力してもよいし、パラメータ調整指針の内容と関連付けられた点灯部を点灯させてもよいし、他の適宜の態様でパラメータ調整指針を出力してもよい。ユーザは、通知部12により出力されたパラメータ調整指針を感知して、PID制御装置20のパラメータを調整する。
(パラメータ調整指針の判断)
波形測定部11は、以下の情報に基づいて、パラメータ調整指針を決定する。
(1)微分出力と比例出力の位相差
(2)比例出力と操作量の位相差
(3)振幅が減衰するか否か
まず、微分出力と比例出力の位相差に基づくパラメータ調整指針について説明する。図2は、微分出力と比例出力の位相差に基づくパラメータ調整指針の説明図である。図3は、微分出力と比例出力の位相差と、各パラメータとの関係を示す説明図である。なお、図2~図4において、各波形の振幅は規格化している。
図3において、波形31は、PID制御器20の比例要素20aの出力(比例出力)を示す。波形32~34はそれぞれ、微分要素20bの出力(微分出力)を示す。波形32は、微分要素が強い場合の微分出力を示す。波形33は、比例要素が強い場合の微分出力を示す。波形34は、比例要素が弱い又は積分要素が強い場合の微分出力を示す。このように、PID制御器20の各要素が効きすぎている又は効いていないことは、微分出力と比例出力の位相差の違いとして現れる。
そこで、波形測定部11は、PID制御器20の比例要素20aの出力(比例出力)と微分要素20bの出力(微分出力)を少なくとも入力する。図2において、波形22は比例出力を示し、波形21は微分出力を示す。波形測定部11は、比例出力と微分出力との位相差、及び、比例出力又は微分出力の1/4周期を求める。例えば、波形測定部11は、比例出力(波形22)の符号反転タイミングの時間と、微分出力(波形21)の符号反転タイミングの時間との差をとることで、比例出力と微分出力との位相差を求めることができる。また、例えば、波形測定部11は、比例出力(波形22)の符号反転タイミングの時間と、比例出力(波形22)のピーク値の時間との差をとることで、比例出力の1/4周期を求めることができる。なお、微分出力の1/4周期を求める場合も同様に求めればよい。また、比例出力又は微分出力の1/4周期以外にも、比例出力又は微分出力の1/2周期、1周期、又は1周期のその他所定倍の値を用いてもよい。図1からわかるように、比例出力又は微分出力の1/4周期を用いると、比例出力と微分出力との位相差と比例出力又は微分出力の1/4周期とをより効率的に求めることができる。
波形測定部11は、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力又は微分出力の1/4周期との比率(第1比率;1/4周期時間に対する比率)を求める。換言すると、波形測定部11は、以下の式により、第1比率を求める。
第1比率=(比例出力と微分出力の位相差)/(比例出力又は微分出力の1/4周期)
波形測定部11は、第1比率と、予め定められた第1閾値及び第2閾値に基づいて、以下の表1のようにパラメータ調整指針を決定する。波形測定部11は、決定したパラメータ調整指針を通知部12に出力し、通知部12にパラメータ調整指針を出力させる。なお、パラメータ調整指針は、以下の「判断」の欄又は「調整」の欄のいずれかを出力すればよい。より具体的な例は後述する。
Figure 0007152680000001
具体的には、波形測定部11は、第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、通知部12から微分要素が強いこと又は微分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。波形測定部11は、第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値以下の場合、通知部12から比例要素が強いこと又は比例要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。波形測定部11は、第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、通知部12から比例要素が弱い若しくは積分要素が強いこと又は比例要素を強める若しくは積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。
なお、「比例要素が強い」とは、現在の状況が比例要素が強いことから生じている可能性が高いことを示すものであり、調整内容として比例要素のパラメータを弱めるよう提案(通知)する。通知方法として、例えば「比例帯を広げてください」と通知してもよいが、これに限定されない。同様に、「比例要素が弱い」とは、現在の状況が比例要素が弱いことから生じている可能性が高いことを示すものであり、調整内容として比例要素のパラメータを強めるよう提案(通知)する。通知方法として、例えば「比例帯を狭めてください」と通知してもよいが、これに限定されない。
また、「微分要素が強い」とは、現在の状況が微分要素が強いことから生じている可能性が高いことを示すものであり、調整内容として微分要素のパラメータを弱めるよう提案(通知)する。通知方法として、例えば「微分時間を短くしてください」と通知してもよいが、これに限定されない。また、「積分要素が強い」とは、現在の状況が積分要素が強いことから生じている可能性が高いことを示すものであり、調整内容として積分要素のパラメータを弱めるよう提案(通知)する。通知方法として、例えば「積分時間を長くしてください」と通知してもよいが、これに限定されない。
第1閾値としては、例えば0.6を用いる。第1閾値は、0.6以外にも、0.50~0.70の範囲のいずれかの値、好ましくは、0.55~0.65の範囲のいずれかの値を用いても良い。第2閾値としては、例えば0.85を用いる。第1閾値は、0.85以外にも、0.75~0.95の範囲のいずれかの値、好ましくは、0.80~0.90の範囲のいずれかの値を用いても良い。なお、比例出力又は微分出力の1/4周期ではなく、比例出力又は微分出力の1/2周期、1周期、又は1周期のその他所定倍の値を用いる場合、第1閾値及び第2閾値についても適宜所定倍すればよい。例えば、1/2周期を用いる場合、1/4周期を用いる場合に比べて第1比率を求める際の分母が2倍、第1比率は1/2倍になるため、各閾値も上述の値の1/2倍にすればよい。
なお、第1閾値及び第2閾値は、経験則により予め定めることができるが、人工知能等の学習機能により見出してもよい。換言すると、パラメータ調整指針を区分する臨界点(第1閾値、第2閾値)を定めることも重要であるが、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力又は微分出力の1/4周期との比率という指標に着目する点がより重要である。
次に、比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針について説明する。図4は、比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針の説明図である。
上述の微分出力と比例出力の位相差に基づくパラメータ調整指針の決定においては、第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、比例要素が弱い又は積分要素が強い可能性があることが判断できる。比例要素が弱いか積分要素が強いかのいずれであるかは、比例出力と操作量の位相差に基づいて判断することができる。
波形測定部11は、制御対象40への操作量をさらに入力する。なお、波形測定部11は、上述の微分出力及び比例出力と、操作量を並行して入力することができる。図4において、波形41は操作量を示し、波形42は比例出力を示す。波形測定部11は、比例出力と操作量の位相差、及び、比例出力又は操作量の1/4周期を求める。例えば、波形測定部11は、操作量(波形41)のピークの時間と、比例出力(波形42)のピークの時間との差をとることで、比例出力と操作量との位相差を求めることができる。なお、比例出力又は操作量の1/4周期は、上述の第1比率を求める際に用いた比例出力又は微分出力の1/4周期と同じ周期であり、上述の比例出力又は微分出力の1/4周期の値を用いることができる。
波形測定部11は、比例出力と操作量の位相差と、比例出力又は操作量の1/4周期との比率(第2比率;1/4周期時間に対する比率)を求める。換言すると、波形測定部11は、以下の式により、第2比率を求める。
第2比率=(比例出力と操作量の位相差)/(比例出力又は操作量の1/4周期)
波形測定部11は、第2比率と、予め定められた第3閾値に基づいて、以下の表2のようにパラメータ調整指針を決定する。また、波形測定部11は、決定したパラメータ調整指針を通知部12に出力し、通知部12にパラメータ調整指針を出力させる。なお、パラメータ調整指針は、以下の「判断」の欄又は「調整」の欄のいずれかを出力すればよい。より具体的な例は後述する。
Figure 0007152680000002
具体的には、波形測定部11は、第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、通知部12から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。また、波形測定部11は、第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、通知部12から比例要素が弱いこと又は比例要素を強めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。通知方法の例については上述と同様である。
第3閾値としては、例えば0.3を用いる。第3閾値は、0.3以外にも、0.20~0.40の範囲のいずれかの値、好ましくは、0.25~0.35の範囲のいずれかの値を用いても良い。なお、比例出力又は操作量の1/4周期ではなく、比例出力又は操作量の1/2周期、1周期、又は1周期のその他所定倍の値を用いる場合、上述の第1閾値及び第2閾値と同様に、第3閾値についても適宜所定倍すればよい。
なお、第1閾値及び第2閾値と同様に、第3閾値についても、経験則により予め定めることができるが、人工知能等の学習機能により見出してもよい。換言すると、パラメータ調整指針を区分する臨界点(第3閾値)を定めることも重要であるが、比例出力と操作量の位相差と、比例出力又は操作量の1/4周期との比率という指標に着目する点がより重要である。
次に、振幅が減衰する場合のパラメータ調整指針について説明する。第1比率が予め定められた第2閾値以上であっても、制御対象40からの測定値の振幅が所定の減衰率以上で減衰していない場合、上述の比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針(すなわち第2比率に基づくパラメータ調整指針)ではなく、積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を用いる。具体的には、波形測定部11は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象40からの出力を測定した測定値の振幅が所定の減衰率以上で減衰していない場合、通知部12から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。
一方、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象からの出力を測定した測定値が所定の減衰率以上で減衰する場合、上述の比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針(すなわち第2比率に基づくパラメータ調整指針)を用いる。具体的には、波形測定部11は、第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、通知部12から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、通知部12から比例要素が弱いこと又は比例要素を強めることを示すパラメータ調整指針を出力させる。
(シミュレーション結果)
図5及び図6は、第1の実施形態におけるパラメータ調整指針に従いPID制御装置のパラメータを調整した際のシミュレーション結果を示す。
図5において、波形51は目標値(SV)を示し、波形52は測定値(PV)を示す。PID制御装置20のパラメータを調整前は、測定値が振動している。この例では、時刻300(単位は任意時間)において波形測定部11が波形の測定を開始し、時刻400において通知部12がパラメータ調整指針を表示した。その後、表示されたパラメータ調整指針に従いPID制御装置20のパラメータを調整した。パラメータの調整後の測定値は、波形52が示すように、調整前に比べて振動が減少し、目標値で安定した。
図6は、上述のシミュレーション動作における比例出力(波形61)と微分出力(波形62)を示す。比例出力と微分出力もパラメータの調整後に安定した。
(その他)
上述のパラメータ調整指針の通知は、例えば、ユーザからの所定の指示を契機として開始することができる。例えば、ユーザの操作により入力部から、パラメータ調整指針の通知処理を開始する指示が入力されてもよい。
通知部12により通知されたパラメータ調整指針に基づいてユーザはPID制御装置20のパラメータを調整するが、制御対象40からの測定値が所望の状態にならない場合(改善しない場合、改善したものの所望の状態にはなっていない場合を含む)、ユーザは再度パラメータ調整指針の通知処理を開始する指示を入力してもよい。
このように、パラメータの調整は複数回行うことができ、パラメータ調整指針を区分する第1閾値及び第2閾値は必ずしも厳密な臨界点である必要はない。
(変形例)
図7は、第1の実施形態の変形例における制御系のブロック図である。
本変形例における制御系2において、調整支援装置10は、フィルタ処理部13をさらに有する。フィルタ処理部13は、各PID演算値に対して、ローパスフィルタなどのフィルタ処理を行う。
フィルタ処理部13は、PID制御装置20の比例出力及び微分出力と、PID制御装置20から出力される操作量とを入力する。フィルタ処理部13は、比例出力、微分出力、及び操作量のそれぞれにフィルタ処理を行い、波形測定部11へ出力する。波形測定部11は、フィルタ処理された比例出力、微分出力及び操作量を用いて、上述と同様に第1比率及び第2比率を求めて、パラメータ調整指針を決定する。
なお、フィルタ処理部13は、比例出力、微分出力、及び操作量の全てにフィルタ処理を行う以外にも、比例出力、微分出力及び操作量のうちのひとつ又は複数にフィルタ処理を行うようにしてもよい。この場合、波形測定部11は、比例出力、微分出力及び操作量のうち、フィルタ処理の対象となったものについてはフィルタ処理された値を用い、フィルタ処理の対象ではないものについては、そのままの値を用いればよい。他の構成及び処理については第1の実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
フィルタ処理部13により、PID制御装置20の各出力及び操作量にノイズがある場合においても、精度を維持又は向上することができ、誤動作を回避できる。
2.第2の実施形態
次に、PID制御装置のパラメータを調整する調整装置(制御装置の調整装置)について説明する。
(システム構成)
図8は、第2の実施形態における制御系のブロック図である。
制御系3は、調整装置80と、PID制御装置20と、制御対象40とを備える。制御系3は、リミッタ30をさらに備えてもよい。調整装置80は、波形測定部81と自動調整部(調整部)82を有する。制御系3は、図8に示すようにフィードバック制御系を構成している。
PID制御装置20、リミッタ30及び制御対象40については、第1の実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
調整装置80は、パラメータ調整指針を決定し、パラメータ調整指針に従いPID制御装置20の比例要素(P)20a、積分要素(I)20b及び微分要素(D)20cの各パラメータを調整する。
(パラメータの自動調整)
調整装置80の波形測定部81は、パラメータ調整指針を決定し、自動調整部82に出力する。パラメータ調整指針の決定方法は、第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態においては、「比例要素を弱める」等、上述の表1及び表2の「調整」の欄に記載したパラメータ調整指針を自動調整部82に指示する。
より具体的には、波形測定部81は、第1の実施形態と同様に第1比率を求め、第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、自動調整部82に微分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。また、波形測定部81は、第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値未満の場合、自動調整部82に比例要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。波形測定部81は、第1比率が予め定められた第2閾値以上の場合、自動調整部82に比例要素を強める又は積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。
また、第1比率が予め定められた第2閾値以上の場合、波形測定部81は、第1の実施形態と同様に第2比率を求め、該第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、自動調整部82に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。波形測定部81は、第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、自動調整部82に比例要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。
なお、第1比率が予め定められた第2閾値以上であっても、制御対象40からの測定値の振幅が所定の減衰率以上で減衰していない場合、上述の比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針(すなわち第2比率に基づくパラメータ調整指針)ではなく、積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を用いる。具体的には、波形測定部81は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象40からの出力を測定した測定値が所定の減衰率以上で減衰していない場合、自動調整部82に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する。
一方、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象40からの出力を測定した測定値が所定の減衰率以上で減衰する場合、上述の比例出力と操作量の位相差に基づくパラメータ調整指針(すなわち第2比率に基づくパラメータ調整指針)を用いる。具体的には、波形測定部81は、第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、自動調整部82に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、自動調整部82に比例要素を強めるパラメータ調整指針を指示する。
第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び、波形測定部81のその他の構成・処理については第1の実施形態と同様である。
自動調整部82は、波形測定部81から指示されるパラメータ調整指針に従い、PID制御装置20の比例要素(P)20a、積分要素(I)20b及び微分要素(D)20cのいずれかのパラメータを調整する。
例えば、比例要素を弱めるパラメータ調整指針が指示された場合、自動調整部82は、比例帯を広げる。同様に、比例要素を強めるパラメータ調整指針が指示された場合、自動調整部82は、例えば比例帯を狭める。また、微分要素を弱めるパラメータ調整指針が指示された場合、自動調整部82は、例えば微分時間を短くする。積分要素を弱めるパラメータ調整指針が指示された場合、自動調整部82は、例えば積分時間を長くする。調整量は予め定めておくことができる。一例として、パラメータ調整指針が示すパラメータを、パラメータ調整方向に所定割合増加(又は減少)させてもよいし、所定量増加(又は減少)させてもよい。
自動調整部82によるパラメータの調整の後、調整装置80は、制御対象40からの測定値が所定の振幅以上で振動しているなど、依然として所望の状態ではない場合、再度上述の処理を行ってパラメータを再度調整してもよい。パラメータの調整は複数回行うことができ、パラメータ調整指針を区分する第1閾値及び第2閾値は必ずしも厳密な臨界点である必要はない。
なお、第1の実施形態の変形例を、第2実施形態に適用することもできる。具体的には、調整装置80は、第1の実施形態の変形例におけるフィルタ処理部13をさらに有してもよい。
(第2の実施形態の変形例)
図9は、第2の実施形態の変形例における制御系のブロック図である。
本変形例における制御系4において、調整装置80は、学習部83と閾値調整部84をさらに有する。学習部83と閾値調整部84は、自動調整部82によるパラメータの調整の結果を学習し、パラメータ調整指針の決定に用いる第1閾値、第2閾値及び第3閾値を調整(変更)する。
学習部83は、自動調整部82によるPID制御装置20のパラメータの調整により、例えば制御対象40からの出力を測定した測定値と目標値の偏差が、パラメータの調整前よりも減少したか否か(以下、調整効果という)を学習する。具体的には、パラメータ調整指針を決定する際に用いた第1比率又は第2比率と、調整効果を学習する。ここで、偏差は絶対値を用いてもよい。また、所定の時間範囲の偏差(絶対値)を累積すれば、測定値の振動がパラメータの調整前よりも減少しているか否かを学習できる。学習方法としては、人工知能を利用してもよい。
閾値調整部84は、学習部83による学習結果に基づいて、自動調整部82によるパラメータの調整により、制御対象40からの出力を測定した測定値と目標値の偏差が減少するように第1閾値、第2閾値及び第3閾値の少なくともいずれかを自動調整する。
(その他)
上述の調整支援装置10及び調整装置80は、処理部と記憶部を有するコンピュータで実現することも可能である。処理部は、調整支援装置10及び調整装置80の各処理を実行する。記憶部は、処理部が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部は、PID制御装置20からの比例出力、微分出力及び操作量を保持する。
上述の処理は、処理部が実行する調整支援方法及び調整方法としても実現可能である。また、処理部に上述の処理を実行させるための命令を含むプログラム又はプログラム媒体、該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び非一時的な記録媒体等により実現可能である。
本発明は、PID制御により例えば温度を制御する装置など、PID制御を行う制御系を用いる産業に利用可能である。
1、2、3、4 制御系
10 調整支援装置
11 波形測定部
12 通知部
13 フィルタ処理部
20 PID制御装置
30 リミッタ
40 制御対象
80 調整装置
81 波形測定部
82 自動調整部
83 学習部
84 閾値調整部

Claims (15)

  1. 比例要素、積分要素及び微分要素に対する各パラメータが設定され制御対象を制御するPID制御装置の前記パラメータの調整を支援する調整支援装置であって、
    パラメータ調整指針をユーザが検知可能な態様で出力する通知部と、
    前記PID制御装置の少なくとも比例出力と微分出力を入力し、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力若しくは微分出力の周期又は周期の所定倍との第1比率を求め、該第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、前記通知部から微分要素が強いこと又は微分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値以下の場合、前記通知部から比例要素が強いこと又は比例要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、前記通知部から比例要素が弱い若しくは積分要素が強いこと又は比例要素を強める若しくは積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させる波形測定部と
    を備えた制御装置の調整支援装置。
  2. 前記第1比率として、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力又は微分出力の1/4周期との比率を用い、
    前記第1閾値として、0.50~0.70の範囲の値を用い、
    前記第2閾値として、0.75~0.95の範囲の値を用いる請求項1に記載の制御装置の調整支援装置
  3. 前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上の場合、
    さらに前記制御対象への操作量を入力し、
    比例出力と操作量の位相差と、比例出力若しくは操作量の周期又は該周期の所定倍との第2比率を求め、
    該第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、前記通知部から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、前記通知部から比例要素が弱いこと又は比例要素を強めることを示すパラメータ調整指針を出力させる請求項1又は2に記載の制御装置の調整支援装置。
  4. 前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、前記制御対象からの出力を測定した測定値の振幅が所定の減衰率以上で減衰していない場合、前記通知部から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、
    前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象からの出力を測定した測定値が所定の減衰率以上で減衰する場合、
    さらに前記制御対象への操作量を入力し、
    比例出力と操作量の位相差と、比例出力若しくは操作量の周期又は該周期の所定倍との第2比率を求め、
    該第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、前記通知部から積分要素が強いこと又は積分要素を弱めることを示すパラメータ調整指針を出力させ、該第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、前記通知部から比例要素が弱いこと又は比例要素を強めることを示すパラメータ調整指針を出力させる請求項1又は2に記載の制御装置の調整支援装置
  5. 前記第2比率として、比例出力と操作量の位相差と、比例出力又は操作量の1/4周期との比率を用い、
    前記第3閾値として、0.20~0.40の範囲の値を用いる請求項3又は4に記載の制御装置の調整支援装置。
  6. 前記PID制御装置の比例出力と微分出力のいずれか又は双方にフィルタ処理を行い、前記波形測定部へ出力するフィルタ処理部
    をさらに備え、
    前記波形測定部は、比例出力と微分出力のいずれか又は双方がフィルタ処理された比例出力と微分出力を入力して第1比率を求める請求項1乃至5のいずれかに記載の制御装置の調整支援装置。
  7. 前記制御対象への操作量にフィルタ処理を行い、前記波形測定部へ出力するフィルタ処理部
    をさらに備え、
    前記波形測定部は、フィルタ処理された操作量を入力して第2比率を求める請求項3又は4に記載の制御装置の調整支援装置。
  8. 比例要素、積分要素及び微分要素に対する各パラメータが設定され制御対象を制御するPID制御装置の前記パラメータを調整する調整装置であって、
    指示されるパラメータ調整指針に従い、前記PID制御装置の前記パラメータを調整する調整部と、
    前記PID制御装置の少なくとも比例出力と微分出力を入力し、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力若しくは微分出力の周期又は周期の所定倍との第1比率を求め、該第1比率が予め定められた第1閾値未満の場合、前記調整部に微分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第1比率が予め定められた第1閾値以上第2閾値以下の場合、前記調整部に比例要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第1比率が予め定められた第2閾値より大きい場合、前記調整部に比例要素を強める又は積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示する波形測定部と
    を備えた制御装置の調整装置。
  9. 前記第1比率として、比例出力と微分出力の位相差と、比例出力又は微分出力の1/4周期との比率を用い、
    前記第1閾値として、0.50~0.70の範囲の値を用い、
    前記第2閾値として、0.75~0.95の範囲の値を用いる請求項8に記載の制御装置の調整装置。
  10. 前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上の場合、
    さらに前記制御対象への操作量を入力し、
    比例出力と操作量の位相差と、比例出力若しくは操作量の周期又は該周期の所定倍との第2比率を求め、
    該第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、前記調整部に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、前記調整部に比例要素を強めるパラメータ調整指針を指示する請求項8又は9に記載の制御装置の調整装置。
  11. 前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象からの出力を測定した測定値の振幅が所定の減衰率以上で減衰していない場合、前記調整部に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、
    前記波形測定部は、第1比率が予め定められた第2閾値以上であり、かつ、制御対象からの出力を測定した測定値が所定の減衰率以上で減衰する場合、
    さらに前記制御対象への操作量を入力し、
    比例出力と操作量の位相差と、比例出力若しくは操作量の周期又は該周期の所定倍との第2比率を求め、
    該第2比率が予め定められた第3閾値未満の場合、前記調整部に積分要素を弱めるパラメータ調整指針を指示し、該第2比率が予め定められた第3閾値以上の場合、前記調整部に比例要素を強めるパラメータ調整指針を指示する請求項8又は9に記載の制御装置の調整装置
  12. 前記第2比率として、比例出力と操作量の位相差と、比例出力又は操作量の1/4周期との比率を用い、
    前記第3閾値として、0.20~0.40の範囲の値を用いる請求項10又は11に記載の制御装置の調整装置。
  13. 前記PID制御装置の比例出力と微分出力のいずれか又は双方にフィルタ処理を行い、前記波形測定部へ出力するフィルタ処理部
    をさらに備え、
    前記波形測定部は、比例出力と微分出力のいずれか又は双方がフィルタ処理された比例出力と微分出力を入力して第1比率を求める請求項8乃至12のいずれかに記載の制御装置の調整援装置。
  14. 前記制御対象への操作量にフィルタ処理を行い、前記波形測定部へ出力するフィルタ処理部
    をさらに備え、
    前記波形測定部は、フィルタ処理された操作量を入力して第2比率を求める請求項10又は11に記載の制御装置の調整装置。
  15. 前記調整部による前記パラメータの調整により、前記制御対象からの出力を測定した測定値と目標値の偏差がパラメータの調整前よりも減少したか否かを学習する学習部と、
    前記学習部による学習結果に基づいて、前記調整部による前記パラメータの調整により、前記制御対象からの出力を測定した測定値と目標値の偏差が減少するように前記第1閾値、第2閾値及び第3閾値の少なくともいずれかを自動調整する閾値調整部と、
    をさらに備える請求項8乃至14のいずれかに記載の制御装置の調整装置。
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