本開示の第1態様によれば、基板に装着できない不良部品が部品装着部によって載置される第1の位置から、不良部品が取り出される第2の位置へ不良部品を送るベルトコンベアと、ベルトコンベアの高さを調節する高さ調節機構と、を備える、部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、高さが高い不良部品の場合、ベルトコンベアの高さを低くして、ベルトコンベアの載置面から部品装着部が不良部品を離す位置までの高さを高くすることで、部品装着部を上昇させることなく部品排出コンベアに載置することができる。また、高さが低い不良部品の場合、ベルトコンベアの高さを高くして、ベルトコンベアの載置面から部品装着部が不良部品を離す位置までの高さを低くすることで、部品装着部を下降させることなく載置するときの不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第2態様によれば、ベルトコンベアを駆動する駆動部をさらに備え、ベルトコンベアおよび駆動部は、一体的に上下移動する、第1態様に記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、ベルトコンベアおよび駆動部を一体的に上下移動させることで、ベルトコンベアと駆動部との位置関係が変化しないため、従来の駆動部を利用することができ、駆動部の構成が複雑になることを抑制することができる。
本開示の第3態様によれば、高さ調節機構は、ベルトコンベアの側方において上下方向にガイド溝が設けられてベルトコンベアを上下移動可能に保持するガイド面を有する、第1又は第2態様に記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、ベルトコンベアをガイド溝に沿って上下移動させることができるため、ベルトコンベアの高さ調節を容易に行うことができる。
本開示の第4態様によれば、ガイド面には、部品排出方向に並んでガイド溝が複数設けられる、第3態様に記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、ベルトコンベアの一部を上下移動させるだけでベルトコンベア全体の高さを均等に上下移動させることができるため、ベルトコンベアをより容易に上下移動させることができる。
本開示の第5態様によれば、ベルトコンベアは、ベルトコンベアに取り付けられてベルトコンベアを上下移動させるハンドルを有する、第1から第4態様のいずれか1つに記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、ベルトコンベアをより容易に上下移動させることができる。
本開示の第6態様によれば、第2の位置において、不良部品の有無を検出するセンサが設けられる、第1から第5態様のいずれか1つに記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、第2の位置にセンサを設けることで、第2の位置に不良部品が来たことを容易に検出することができる。
本開示の第7態様によれば、高さ調節機構は、部品装着部によってベルトコンベアに受け渡される不良部品の下端部よりも第1の位置の高さが低くなるように、ベルトコンベアの高さを調節する、第1から第6態様のいずれか1つに記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、高さが高い不良部品の場合でも、不良部品をベルトコンベアに容易に載置することができ、不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第8態様によれば、高さ調節機構は、部品装着部によってベルトコンベアに受け渡される不良部品の下端部と第1の位置との間の高さが予め決められた高さになるように、ベルトコンベアの高さを調節する、第7態様に記載の部品排出コンベアを提供する。
このような構成によれば、高さが低い不良部品の場合でも、載置するときの不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第9態様によれば、第1から第8態様のいずれか1つに記載の部品排出コンベアを含む部品装着装置を提供する。
このような構成によれば、不良部品の大きさに依らず、不良部品を載置するときの不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第10態様によれば、ベルトコンベアの高さを調節する高さ調節工程と、基板に装着できない不良部品を部品装着部によってベルトコンベア上の第1の位置に載置する載置工程と、ベルトコンベアによって、第1の位置から不良部品が取り出される第2の位置へ不良部品を送る搬送工程と、を含む、部品排出方法を提供する。
このような方法によれば、不良部品の高さに合わせてベルトコンベアの高さを調節することができる。このため、不良部品の大きさに依らず、不良部品を載置するときの不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第11態様によれば、高さ調節工程において、ベルトコンベアの高さは、部品装着部によってベルトコンベアに受け渡される不良部品の下端部よりも第1の位置の高さが低くなるように調節される、第10態様に記載の部品排出方法を提供する。
このような方法によれば、高さが高い不良部品の場合でも、不良部品をベルトコンベアに容易に載置することができ、不良部品へのダメージを低減することができる。
本開示の第12態様によれば、高さ調節工程において、ベルトコンベアの高さは、部品装着部によってベルトコンベアに受け渡される不良部品の下端部と第1の位置との間の高さが予め決められた高さになるように調節される、第11態様に記載の部品排出方法を提供する。
このような方法によれば、高さが低い不良部品の場合でも、載置するときの不良部品へのダメージを低減することができる。
以下、本開示に係る部品供給装置の例示的な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
まず図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る部品装着装置1について説明する。図1は、部品装着装置1の平面図である。部品装着装置1は、基板2に部品3を装着する機能を有する。部品装着装置1は、基板2に対して挿入実装を行ってもよく、また、基板2に対して表面実装を行ってもよい。以下、基板2に対して水平な搬送方向(左右方向)をX方向、X方向と水平面内において直交する方向(前後方向)をY方向、XY平面に対して垂直な方向(上下方向)をZ方向と定義する。
部品装着装置1が備える基台4の上面には、部品供給ユニット6および部品排出コンベア7が設けられている。
部品供給ユニット6は、ラジアル部品(ラジアルリード型部品)を供給する第1供給ユニット6aと、アキシャル部品(アキシャルリード型部品)を供給する第2供給ユニット6bと、チップ型部品を供給する第3供給ユニット6cとを備える。ラジアル部品は、部品本体部の下部から下方に突出する2本のリードを有する部品である。アキシャル部品は、部品本体部の両側部から側方(横方向)に突出した2本のリードを有する部品である。部品供給ユニット6は、ラジアルフィーダ、アキシャルフィーダ、又はテープフィーダ等のパーツフィーダ10で部品3を供給する。
基台4のX方向における両端部には、Y軸ビーム14が設けられており、Y軸ビーム14には、X軸ビーム15がY方向に移動自在に設けられている。X軸ビーム15には、板状のプレート部材16がX方向にスライド自在に装着されており、プレート部材16には、部品装着部(装着ヘッド)17が取り付けられている。X軸ビーム15およびプレート部材16を駆動させることによって、部品装着部17はXY方向に移動することができる。部品装着部17は、部品供給ユニット6から部品3を受け取って部品3を基板2に装着する機能を有する。
基台4において、基板2と部品供給ユニット6との間には、撮像視野を上方に向けた部品認識カメラ19が設けられている。部品認識カメラ19は、その上方を移動する部品装着部17に保持された部品3を下方から撮像する。また、部品認識カメラ19は、例えば部品3のリードの変形等を認識して、部品3が不良部品かどうかを認識する。
部品排出コンベア7は、部品装着部17がパーツフィーダ10から受け取った部品3を基板2に装着できないとき、基板2に装着できない不良部品3を部品装着部17から受け取って排出する。本実施の形態では、部品排出コンベア7は、部品送り方向(Y方向)に直交する方向に、パーツフィーダ10と並んで配置される。部品排出コンベア7は、例えば、基台4の左右方向端部に配置される。
次に図2および図3を参照して、部品装着装置1の概略動作について説明する。図2は、パーツフィーダ10における部品装着装置1の部分断面図である。図3は、部品排出コンベア7における部品装着装置1の部分断面図である。
図2において、部品供給ユニット6は、部品供給ユニット6が備えるフィーダ側接続部6eと基台1aが備える装置側接続部1bを接続した状態で基台1aに装着される。フィーダ側接続部6eと装置側接続部1bを接続することにより、部品供給ユニット6が部品装着装置1と電気的に接続され、エア(圧縮空気)が部品供給ユニット6に供給される。各部品装着部17の下端には、部品供給ユニット6によって供給される部品3を保持する部品保持部17aが装着されている。部品保持部17aは、例えば、足曲げ処理されたアキシャル部品のリードLを挟んで保持する。
部品装着動作では、部品装着部17は、X軸ビーム15およびY軸ビーム14により部品供給ユニット6の上方に移動し、部品供給ユニット6の供給位置6dに供給された部品3を部品保持部17aにより保持してピックアップする(矢印a)。部品装着部17は、例えば、足曲げ処理されたアキシャル部品を部品保持部17aにより保持してピックアップする。部品3を保持した部品装着部17は、X軸ビーム15およびY軸ビーム14により基板搬送機構5の装着作業位置に保持された基板2の上方に移動し、基板2に部品3を装着する(矢印b)。部品装着部17は、例えば、アキシャル部品を保持して基板2の上方に移動し、基板2に形成された貫通孔2aにリードLを挿入してアキシャル部品を装着する。
部品供給ユニット6から部品3を取り出した部品装着部17が部品認識カメラ19の上方を移動する際に、部品認識カメラ19は部品装着部17に保持された部品を撮像して認識する。部品装着部17が取り付けられたプレート部材16には、X軸ビーム15の下面側に位置して、それぞれ部品装着部17と一体的に移動する基板認識カメラ18が装着されている。
部品装着部17が移動することにより、基板認識カメラ18は基板搬送機構5に位置決めされた基板2の上方に移動して、基板2に設けられた基板マーク(図示せず)を撮像して基板2の位置を認識する。また、基板認識カメラ18は、基板2に形成された貫通孔2aを撮像して貫通孔2aの位置を認識する。部品装着部17によるアキシャル部品の基板2への部品装着動作では、部品認識カメラ19によるアキシャル部品の認識結果と、基板認識カメラ18による基板2と貫通孔2aの認識結果とを加味して装着位置補正が行われる。
図3において、部品排出コンベア7は、部品排出コンベア7が備えるコンベア側接続部7bと装置側接続部1bを接続した状態で基台1aに装着される。コンベア側接続部7bと装置側接続部1bを接続することにより、部品排出コンベア7が部品装着装置1と電気的に接続される。
例えば部品認識カメラ19又は基板認識カメラ18によって、部品装着部17によって保持される部品3が基板2に装着することができないと認識されたとき、図3に示すように、部品装着部17は、不良部品3を部品排出コンベア7に受け渡す(矢印c)。具体的には、部品装着部17は、X軸ビーム15およびY軸ビーム14により部品排出コンベア7の上方に移動し、第1の位置7aに不良部品3を載置する。第1の位置7aは、部品排出コンベア7の前方端部に位置する。具体的には、第1の位置7aは、X軸ビーム15およびY軸ビーム14によって部品装着部17の移動可能な範囲内に位置する。部品装着部17が不良部品3を離すときの高さは、例えば、供給位置6dで部品3を保持したときの高さである。
次に図4および図5を参照して、部品排出コンベア7の構成について説明する。図4は、部品排出コンベア7の斜視図である。図5は、部品排出コンベア7の分解斜視図である。
図4および図5に示すように、部品排出コンベア7は、コンベアユニット20と、コンベアユニット20(後述のベルトコンベア21)の高さを調節する高さ調節機構30とを備える。
コンベアユニット20は、不良部品3を送るベルトコンベア21と、ベルトコンベア21を駆動する駆動部22とを有する。ベルトコンベア21は、パーツフィーダ10によって部品3が送られる方向(前後方向)に沿って延びる。ベルトコンベア21は、パーツフィーダ10による部品送り方向(+Y方向)と逆の方向(-Y方向)に移動して不良部品3を第1の位置7aから第2の位置7cに送る。すなわち、ベルトコンベア21は、部品装着装置1の内側から外側に向けて不良部品3を送る。第2の位置7cは、ユーザが不良部品3を取り出す位置である。
ベルトコンベア21は、不良部品3を送るベルト21aと、ベルト21aを支持するコンベア本体21bとを有する。ベルト21aは、コンベア本体21bの外周を覆う。コンベア本体21bの前方端部には、前方ローラ21cが設けられ、コンベア本体21bの後方端部には、後方ローラ21dが設けられる。前方ローラ21cおよび後方ローラ21dの回転に伴ってベルト21aは回転する。
ベルトコンベア21は、ベルトコンベア21に取り付けられてベルトコンベア21を上下移動させるハンドル23aを有する。ハンドル23aは、ベルトコンベア21の左右方向の側方に設けられる。
駆動部22は、ベルトコンベア21の後方(-Y方向)の端部に設けられる。本実施の形態では、駆動部22は、ベルトコンベア21の第1の位置7aに不良部品3が載置される度に、ベルトコンベア21を間欠駆動させて、不良部品3を第2の位置7cに向けて徐々に移動させる。すなわち、ベルトコンベア21の第1の位置7aに不良部品3が載置される度に、例えば一定のピッチでベルト21aを回転させて不良部品3を第2の位置7cに送る。このため、図4に示すように、第1の位置7aに載置した不良部品3が第2の位置7cに送られた後、ベルト21a上には複数の不良部品3が例えば略一定のピッチで載置された状態となる。部品装着部17が不良部品3を離したことを検出して、ベルト21aが回転する。なお、第1の位置7a周辺で、不良部品3が載置されたことを検出するセンサを設けてもよい。ベルトコンベア21および駆動部22は、一体的に上下移動する。また、駆動部22の上面には、駆動部22を上下移動させるハンドル23bが設けられる。
次に図6を参照して、高さ調節機構30の構成について説明する。図6は、部品排出コンベア7の高さ調節機構30の斜視図である。
図6に示すように、高さ調節機構30は、ベルトコンベア21を上下移動可能に保持するガイド面31を有する。本実施の形態では、ガイド面31は、ベルトコンベア21の左右両側方に設けられる。左右のガイド面31には、上下方向にガイド溝32が設けられる。ガイド溝32は、左右方向に貫通して形成される。
ガイド溝32には、例えばねじ等の締結部材33(図4)が挿入される。締結部材33をガイド面31を介してコンベア本体21bに締結することで、ベルトコンベア21は、ガイド面31に固定される。本実施の形態では、最前方に形成されるガイド溝32は、ハンドル23aを挿入する溝である。
左右のガイド面31には、部品排出方向(-Y方向)に並んでガイド溝32が複数設けられる。また、ガイド面31には、ガイド溝32の周辺において、ベルトコンベア21の基準位置からの高さを示す高さ表示部34が上下方向に設けられる。これにより、ユーザは、ベルトコンベア21の高さをより容易に正確に調節することができる。また、高さ表示部34は、部品排出方向に並んで複数設けられる。これにより、ベルトコンベア21全体の高さが均等になるように、ベルトコンベア21の高さ調節を容易に行うことができる。本実施の形態では、高さ表示部34は、部品3の高さを表示する。ここで、部品3の高さとは、部品3が基板2に装着される姿勢において、部品3の上端部から下端部までの長さを意味する。
次に図7を参照して、不良部品3の有無を検出するセンサ24について説明する。図7は、センサ24付近の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、第2の位置7cにおいてセンサ24が設けられる。本実施の形態では、第2の位置7cは、ベルトコンベア21の後方端部に位置する。センサ24は、不良部品3がベルトコンベア21によって第2の位置7cに送られたことを検出する。
本実施の形態では、センサ24は、投光器24aと、投光器24aからの光を受け取る受光器24bを有する。投光器24aおよび受光器24bは、ベルトコンベア21の第2の位置7cの左右両側方において、部品排出方向に直交する方向(X方向)に並んで設けられる。不良部品3がベルトコンベア21により第2の位置7cに送られて投光器24aと受光器24bとの間に位置するとき、投光器24aからの光が不良部品3によって遮られる。これによって、センサ24は、第2の位置7cに不良部品3があることを検出する。
次に図8を参照して、駆動部22の構成について説明する。図8は、駆動部22の構成を示す側面図である。
本実施の形態では、図8に示すように、駆動部22は、モータ26と、モータ26の回転によって回転する駆動歯車27とを有する。駆動歯車27は、後方ローラ21dが備える従動歯車28を回転させる。モータ26の回転軸26aは、部品排出方向に沿って設けられる。駆動歯車27の回転軸27aおよび従動歯車28の回転軸28aは、水平面において部品排出方向に直交する方向に沿って設けられる。駆動歯車27の回転軸27aと従動歯車28の回転軸28aとは、略水平に設けられる。これにより、駆動部22の高さをコンパクトにすることができる。
次に図9~図11を参照して、部品排出コンベア7の高さ調節について説明する。図9は、ベルトコンベア21が図4よりも低い位置で固定されている部品排出コンベア7の斜視図である。図10は、図4の部品排出コンベア7の側面図である。図11は、図9の部品排出コンベア7の側面図である。なお、説明のために図10および図11の一部を強調して示している。
部品排出コンベア7は、部品供給ユニット6によって供給される部品3の高さに応じて高さ調節される。具体的には、部品保持部17aが不良部品3を離す高さにおいて、不良部品3の下端部が部品排出コンベア7の載置面に載置されるように、部品排出コンベア7の高さが調節される。図4および図10は、一例として、部品3の高さが10mmの場合の部品排出コンベア7を示す。図9および図11は、一例として、部品3の高さが65mmの場合の部品排出コンベア7を示す。
部品3の高さが低い場合、図10に示すように、ベルトコンベア21の高さは高く設定される。具体的には、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部よりも第1の位置7aの高さが低くなるように、ユーザは、高さ調節機構30によりベルトコンベア21の高さを調節する。すなわち、ベルトコンベア21の高さは、ユーザによって、部品保持部17aにより受け渡された状態の不良部品3がベルトコンベア21の載置面に接しない高さに調節される。
一方、部品3の高さが高い場合、図11に示すように、ベルトコンベア21の高さは低く設定される。具体的には、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部と第1の位置7aとの間の高さが予め決められた高さになるように、ユーザは、高さ調節機構30によりベルトコンベア21の高さを調節する。ここで、予め決められた高さは、不良部品3の高さに応じた高さを示す。例えば、予め決められた高さは、不良部品3の下端部よりも第1の位置7aの高さが低くなるような高さであって、かつ、不良部品3を第1の位置7aに載置する際に不良部品3の落下距離が最小限になる高さを示す。
ベルトコンベア21の高さを調節する際、ユーザが、部品3の高さに応じてベルトコンベア21の高さを調節する。一例として、図10の高さから図11の高さにベルトコンベア21の高さを低くする場合について説明する。ベルトコンベア21の高さを高くする場合についても同様の方法であるため、ここでは説明を省略する。
まず、ユーザは、ガイド面31に固定されている締結部材33を緩めて、ベルトコンベア21の上下移動の規制を解除する。そして、ユーザは、高さ表示部34を見ながら、ハンドル23a,23bを持ってベルトコンベア21の高さを調節する。このとき、ベルトコンベア21および駆動部22は一体的に、ガイド溝32に沿って上下移動する。そして、ユーザは、ガイド面31を介してコンベア本体21bに締結部材33を締結して、ベルトコンベア21をガイド面31に固定する。これにより、ベルトコンベア21は、上下移動を規制される。このようにして、本実施の形態では、ユーザがベルトコンベア21の高さを調節する。
次に図12を参照して、部品排出方法について説明する。図12は、部品排出方法を示すフローチャートである。
図12に示すように、部品排出方法は、高さ調節工程ST10と、載置工程ST20と、搬送工程ST30とを含む。
高さ調節工程ST10は、ベルトコンベア21の高さを調節する工程である。載置工程ST20は、基板2に装着できない不良部品3を部品装着部17によってベルトコンベア21上の第1の位置7aに載置する工程である。搬送工程ST30は、ベルトコンベア21によって、第1の位置7aから不良部品3が取り出される第2の位置7cへ不良部品3を送る工程である。
高さ調節工程ST10において、ベルトコンベア21の高さは、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部よりも第1の位置7aの高さが低くなるように調節される。具体的には、高さ調節工程ST10において、ベルトコンベア21の高さは、不良部品3の下端部と第1の位置7aの高さが予め決められた高さになるように調節される。
高さ調節工程ST10後、載置工程ST20において、部品装着部17によって不良部品3がベルトコンベア21上の第1の位置7aに載置される。載置工程ST20後、搬送工程ST30において、ベルトコンベア21によって不良部品3が第1の位置7aから第2の位置7cへ送られる。搬送工程ST30後、ユーザは、不良部品3を第2の位置7cから取り出す。ユーザは、例えば、取り出した不良部品3を修理して基板2へ手挿入する。
本実施の形態の部品排出コンベア7によれば、基板2に装着できない不良部品3を部品装着部17から受け取って排出する。部品排出コンベア7は、部品装着部17によって不良部品3が載置される第1の位置7aから、不良部品3が取り出される第2の位置7cへ不良部品3を送るベルトコンベア21と、ベルトコンベア21の高さを調節する高さ調節機構30とを備える。
これにより、高さが高い不良部品3の場合、ベルトコンベア21の高さを低くして、ベルトコンベア21の載置面から部品装着部17が不良部品3を離す位置までの高さを高くすることができる。このため、部品装着部17を上昇させることなく部品排出コンベア7に載置することができる。また、高さが低い不良部品3の場合、ベルトコンベア21の高さを高くして、ベルトコンベア21の載置面から部品装着部17が不良部品3を離す位置までの高さを低くすることができる。このため、部品装着部17を下降させることなく不良部品3を載置するときの不良部品3へのダメージを低減することができる。これにより、例えばQFP等の高価な部品3も再利用することができるため、部品装着におけるコストを低減することができる。
また、部品排出コンベア7は、ベルトコンベア21を駆動する駆動部22をさらに備え、ベルトコンベア21および駆動部22は、一体的に上下移動する。
これにより、ベルトコンベア21および駆動部22を一体的に上下移動させることで、ベルトコンベア21と駆動部22との位置関係が変化しない。このため、従来の駆動部を利用することができ、駆動部22の構成が複雑になることを抑制することができる。
また、高さ調節機構30は、ベルトコンベア21の側方において上下方向にガイド溝32が設けられてベルトコンベア21を上下移動可能に保持するガイド面31を有する。
これにより、ベルトコンベア21をガイド溝32に沿って上下移動させることができるため、ベルトコンベア21の高さ調節を容易に行うことができる。
また、ガイド面31には、部品排出方向に並んでガイド溝32が複数設けられる。
これにより、ベルトコンベア21の一部を上下移動させるだけでベルトコンベア21全体の高さを均等に上下移動させることができるため、ベルトコンベア21をより容易に上下移動させることができる。
また、ベルトコンベア21は、ベルトコンベア21に取り付けられてベルトコンベア21を上下移動させるハンドル23aを有する。
これにより、ベルトコンベア21をより容易に上下移動させることができる。
また、第2の位置7cにおいて、不良部品3の有無を検出するセンサ24が設けられる。
これにより、第2の位置7cにセンサ24を設けることで、第2の位置7cに不良部品3が来たことを容易に検出することができる。
また、高さ調節機構30は、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部よりも第1の位置7aの高さが低くなるように、ベルトコンベア21の高さを調節する。
これにより、高さが高い不良部品3の場合でも、不良部品3をベルトコンベア21に容易に載置することができ、不良部品3へのダメージを低減することができる。
また、高さ調節機構30は、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部と第1の位置7aとの間の高さが予め決められた高さになるように、ベルトコンベア21の高さを調節する。
これにより、高さが低い不良部品3の場合でも、載置するときの不良部品3へのダメージを低減することができる。
また、本実施の形態の部品装着装置1によれば、部品排出コンベア7を含む。
これにより、部品排出コンベア7によって不良部品3を再利用することができる。また、部品排出コンベア7の高さ調節機構30によって、不良部品3の大きさに依らず、不良部品3を載置するときの不良部品3へのダメージを低減することができる。このため、不良部品3を容易に修理することができ、容易に再利用して基板2に装着することができる。この結果、部品装着において、不良部品3がある場合でも、部品装着のコスト上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態の部品排出方法によれば、ベルトコンベア21の高さを調節する高さ調節工程ST10と、不良部品3を第1の位置7aに載置する載置工程ST20と、第1の位置7aから第2の位置7cへ不良部品3を送る搬送工程ST30とを含む。
これにより、不良部品3の高さに合わせてベルトコンベア21の高さを調節することができる。このため、不良部品3の大きさに依らず、不良部品3を載置するときの不良部品3へのダメージを低減することができる。
また、高さ調節工程ST10において、ベルトコンベア21の高さは、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部よりも第1の位置7aの高さが低くなるように調節される。
これにより、高さが高い不良部品3の場合でも、不良部品3をベルトコンベア21に容易に載置することができ、不良部品3へのダメージを低減することができる。
また、高さ調節工程ST10において、ベルトコンベア21の高さは、部品装着部17によってベルトコンベア21に受け渡される不良部品3の下端部と第1の位置7aとの間の高さが予め決められた高さになるように調節される。
これにより、高さが低い不良部品3の場合でも、載置するときの不良部品3へのダメージを低減することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、実施の形態では、ベルトコンベア21の高さを調節する際、ユーザが、部品3の高さに応じてベルトコンベア21の高さを調節するとしたが、これに限定されない。例えば、ベルトコンベア21の高さは、制御装置によって、部品3の高さに応じて自動的に調節されてもよい。
また、駆動部22は、ベルトコンベア21の第1の位置7aに不良部品3が載置される度に、ベルトコンベア21を間欠駆動させて、不良部品3を第2の位置7cに向けて徐々に移動させるとしたが、これに限定されない。例えば、第1の位置7aに不良部品3を載置した後第2の位置7cに送り終えるまで、ベルト21aを途中で止めることなく回転させてもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。