JP7141275B2 - 高周波回路基板 - Google Patents

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Description

本発明は、MHz帯域からGHz帯域にかけて使用される高周波回路基板に関し、より詳しくは、800MHzから100GHz以下の帯域で使用される高周波回路基板に関するものである。
近年、需要が急速に拡大している多機能携帯電話、タブレット端末等の移動体情報通信機器、次世代テレビ等の電子機器では、より大容量のデータをより高速に送受信することが求められており、これに伴い電気信号の高周波数化が検討されている。例えば、移動体情報通信分野では、第五世代移動通信システム(5G)の検討が世界的に進められている(特許文献1、2参照)。この第五世代移動通信システムの通信速度は前世代の数十倍以上となり、これを実現するために電気信号は10GHz以上の高周波数帯域が検討されている。また、自動車分野においては、車載レーダシステムとして、ミリ波と呼ばれる60GHz以上の高周波数帯域の信号の利用が研究されている。
特表2017‐507620号公報 特開2015‐210271号公報
しかしながら、従来の回路基板は、高周波数帯域を活用した大容量・高速通信を前提に設計・開発されてはいないので、通常タイプの比誘電率の値が4.3程度と高く、通常タイプの誘電正接も0.018程度と高い値となる。大容量・高速通信用の回路基板は、比誘電率や誘電正接等の誘電特性が低く、耐熱性や機械的強度等の特性に優れる材料が要求される。ここで、比誘電率とは、誘電体内の分極の程度を示すパラメータであり、比誘電率が高い程、電気信号の伝搬遅延が大きくなる。したがって、電気信号の伝搬速度を高め、高速演算を可能にするためには、比誘電率は低いほうが好ましい。
また、誘電正接(tanδともいう)とは、誘電体内の伝搬する電気信号が熱に変換されて失われる量を示すパラメータであり、誘電正接が低い程、信号の損失が少なくなり、電気信号の伝達率が向上する。比誘電率が高いと、電気信号の伝搬速度が遅くなり、誘電正接が高いと、電気信号の伝達率が低下する。また、誘電正接は、高周波数帯域では、周波数の増加に伴って増大してしまうので、損失を少しでも小さくするためには、値の小さい材料を用いる必要がある。したがって、MHz帯域からGHz帯域等の高周波数帯域で使用される回路基板は、比誘電率と誘電正接の低い材料が強く望まれる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、比誘電率と誘電正接の値を低くし、機械的強度と耐熱性に優れ、MHz帯域からGHz帯域を活用した大容量・高速通信の実現を容易にすることのできる高周波回路基板を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、樹脂フィルムを含み、MHz帯域からGHz帯域にかけての帯域で使用されるものであって、
樹脂フィルムがポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる厚さ10μm以上800μm以下のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムであり、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下であり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度が15%以上50%以下、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの引張最大強度が80N/mm以上144N/mm 以下、かつ引張破断伸びが80%以上260%以下、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの引張弾性率が3000N/mm以上5000N/mm 以下であり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムのはんだ耐熱性が、288℃のはんだ浴にポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを10秒間浮かべても変形しないことを特徴としている。
なお、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにスパッタリング法により積層されるシード層と、このシード層に電気めっき法により積層される導体層とを含むことができる。
また、樹脂フィルムがポリエーテルエーテルケトン樹脂により押出成形されたポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムであり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の見かけのせん断粘度を、温度390℃における見かけのせん断速度1×10sec-1の場合に5.0×10Pa・s以上5.0×10Pa・s以下の範囲内とすることができる。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数1GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下とすることもできる。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数25GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下とすることが可能である。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数28GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下とすることが可能である。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数60GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下とすることも可能である。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数76.5GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下とすることもできる。
ここで、特許請求の範囲におけるポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムは、透明、不透明、半透明、無延伸フィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムを特に問うものではない。また、シード層は、必要に応じ、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの片面に積層されたり、両面に積層される。さらに、本発明に係る高周波回路基板は、800MHzから100GHz以下の周波数帯域で使用されることが好ましい。
本発明によれば、高周波回路基板のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数800MHzから100GHz以下の範囲における比誘電率が1.5以上3.1以下であり、かつ誘電正接が0.0001以上0.007以下なので、比誘電率と誘電正接の値を低くすることができる。したがって、電気信号の伝搬速度を速くし、信号伝達率を増大させることができる。この結果、800MHz以上100GHz以下のMHz帯域からGHz帯域を活用した大容量・高速通信が実現可能となる。
本発明によれば、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの厚さが10μm以上800μm以下なので、高周波回路基板の厚さを充分に確保したり、ハンドリング性の向上や薄型化を図ることができるという効果がある。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下なので、比誘電率と誘電正接の値を低くし、高周波数帯域を活用した大容量・高速通信の実現を容易にすることができるという効果がある。したがって、本発明に係る高周波回路基板を使用すれば、第五世代移動通信システムの実現に大いに寄与することができる。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度を15%以上50%以下とするので、優れた耐熱性を確保したり、高周波回路基板として使用可能な機械的強度の確保が期待できる。
また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの機械的特性、具体的には、引張最大強度が80N/mm以上144N/mm 以下、かつ引張破断時伸びが80%以上260%以下であるので、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが靭性に優れ、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの破断や割れ等を防止することができる。さらに、引張弾性率が3000N/mm以上5000N/mm 以下なので、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムに高い剛性を付与し、高周波回路基板の作製時におけるハンドリング性を向上させることが可能になる。加えて、引張弾性率が5000N/mm 以下なので、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの成形に長時間を要することがなく、コストの削減が期待できる。
請求項2記載の発明によれば、シード層をスパッタリングにより積層するので、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムと導体層とを体裁良く密着させ、これらの密着強度を安定させることが可能となる。また、導体層を接着剤を用いることなく、電気めっきするので、接着剤の接着成分が高周波回路基板に悪影響を及ぼすことが少ない。
請求項3ないし5記載の発明によれば、800MHz以上100GHz以下の高周波数帯を活用して高速通信を実現することができ、この実現により、通信機器の高速大容量化の要求や条件を満たすことが可能となる。
本発明に係る高周波回路基板の実施形態を模式的に示す断面説明図である。 本発明に係る高周波回路基板の第2の実施形態を模式的に示す断面説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における高周波回路基板は、図1に示すように、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を有する回路基板であって、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が3.5以下であるとともに、誘電正接が0.007以下であり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の結晶化度が15%以上、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の引張最大強度が80N/mm以上、かつ引張破断伸びが80%以上、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の引張弾性率が3000N/mm以上であり、しかも、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1のはんだ耐熱性が、288℃のはんだ浴にポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を10秒間浮かべても変形しないことを特徴としている。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1は、少なくとも熱可塑性樹脂であるポリエーテルエーテルケトン樹脂が製膜されることにより、厚さ1μm以上の樹脂フィルムに成形される。ポリエーテルエーテルケトン樹脂は、特に限定されるものではないが、以下の繰り返し単位を有する結晶性の樹脂で、ガラス転移点が通常130℃以上160℃以下(測定方法:示差走査熱量計)、好ましくは135℃以上155℃以下、より好ましくは140℃以上150℃以下である。また、融点が通常320℃以上360℃以下(測定方法:示差走査熱量計)、好ましくは330℃以上350℃以下、より好ましく335℃以上345℃以下であり、通常は粉状、粒状、顆粒状、ペレット状の成形加工に適した形で使用される。
Figure 0007141275000001
ポリエーテルエーテルケトン樹脂の構造式のnは、機械的特性の観点から、10以上、好ましくは20以上が良い。このポリエーテルエーテルケトン樹脂は、〔化1〕の繰り返し単位のみからなるホモポリマーでも良いが、〔化1〕以外の繰り返し単位を有していても良い。ポリエーテルエーテルケトン樹脂中、〔化1〕の化学構造の割合は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を構成する全繰り返し単位の合計に対し、50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以上が最適である。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂の具体例としては、ビクトレックス社製の商品名:Victex Powderシリーズ、Victrex Granulesシリーズ、ダイセル・エボニック社製の商品名:ベスタキープシリーズ、ソルベイスペシャルティポリマーズ社製の商品名:キータスパイアポリエーテルエーテルケトンシリーズがあげられる。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の製造方法としては、例えば特開昭50-27897号公報、特開昭5l-119797号公報、特開昭52-38000号公報、特開昭54-90296号公報、特公昭55-23574号公報、特公昭56-2091号公報等に記載の方法があげられる。
なお、ポリエーテルエーテルケトン樹脂は、本発明の効果を損なわない範囲で他の共重合可能な単量体とのブロック共重合体、ランダム共重合体、あるいは変性体も使用することができる。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1には、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の他、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂等のポリイミド樹脂、ポリアミド4T(PA4T)樹脂、ポリアミド6T(PA6T)樹脂、変性ポリアミド6T(PA6T)樹脂、ポリアミド9T(PA9T)樹脂、ポリアミド10T(PA10T)樹脂、ポリアミド11T(PA11T)樹脂、ポリアミド6(PA6)樹脂、ポリアミド66(PA66)樹脂、ポリアミド46(PA46)樹脂等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂等のポリエステル樹脂、ポリエーテルケトン(PEK)樹脂、ポリエーテルエーテルエーテル(PEEEK)樹脂、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)樹脂、ポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)樹脂、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)樹脂等のポリアリーレンエーテルケトン樹脂、ポリサルホン(PSU)樹脂)、ポリエーテルサルホン(PES)樹脂、ポリフェニレンサルホン(PPSU)樹脂等のポリサルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリフェニレンスルフィルケトン樹脂、ポリフェニレンスルフィドスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィドケトンスルホン樹脂等のポリアリーレンサルファイド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピル共重合体(FEP)樹脂、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)樹脂、フッ化ビニリデン・テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂等のフッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリアリレート(PAR)樹脂等を必要に応じ、添加することができる。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1には、本発明の特性を損なわない範囲で上記樹脂の他、酸化防止剤、光安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤、帯電防止剤、耐熱向上剤、難燃剤、無機化合物、有機化合物、樹脂改質剤等を選択的に添加することが可能である。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の厚さは、1μm以上1000μm以下であれば特に限定されるものではないが、高周波回路基板の厚さの充分な確保、ハンドリング性や薄型化の観点からすると、好ましくは10μm以上800μm以下、より好ましくは20μm以上500μm以下、さらに好ましくは25μm以上250μm以下が良い。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数800MHz以上100GHz以下、好ましくは1GHz以上90GHz以下、より好ましくは20GHz以上85GHz以下、さらに好ましくは25GHz以上80GHz以下の範囲における比誘電率は、高周波数帯を活用した高速通信の実現の観点から、3.5以下、好ましくは3.2以下、より好ましくは3.1以下、さらに好ましくは3.0以下が良い。この比誘電率の下限は、特に限定されるものではないが、実用上1.5以上である。
具体的には、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数1GHz付近における比誘電率が3.0、周波数25GHz付近における比誘電率が3.0以下、周波数28GHz付近における比誘電率が3.0以下が良い。また、周波数60GHz付近における比誘電率が3.0以下、周波数76.5GHz付近における比誘電率が3.0以下が望ましい。これは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が3.5を越える場合には、電気信号の伝搬速度が低下するため、高速通信に不適であるという問題が生じるからである。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数800MHz以上100GHz以下、好ましくは10GHz以上90GHz以下、より好ましくは20GHz以上85GHz以下、さらに好ましくは25GHz以上80GHz以下の範囲における誘電正接は、高周波数帯を活用した高速通信を実現するため、0.007以下、好ましくは0.0065以下、より好ましくは0.0061以下が望ましい。この誘電正接の下限は、特に限定されるものではないが、実用上0.0001以上である。
具体的には、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数1GHz付近における誘電正接が0.003以下、周波数25GHz付近における誘電正接が0.004以下、周波数28GHz付近における誘電正接が0.0045以下が望ましい。また、周波数60GHz付近における誘電正接が0.006以下、周波数76.5GHz付近における誘電正接が0.007以下が良い。これは、周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における誘電正接が0.007を越える場合は、損失が大きく、信号伝達率が低下するため、大容量通信には不適であるからである。
これら比誘電率と誘電正接の測定方法としては、特に限定されるものではないが、同軸プローブ法、同軸Sパラメータ法、導波管Sパラメータ法、フリースペースSパラメータ法等の反射・伝送(Sパラメータ)法、ストリップライン(リング)共振器を用いた測定法、空洞共振器摂動法、スプリットポスト誘電体共振器を用いた測定法、円筒型(スプリットシリンダー)空洞共振器を用いた測定法、マルチ周波数平衡形円板共振器を用いた測定法、遮断円筒導波管空洞共振器を用いた測定法、ファブリペロー共振器を用いた開放型共振器法等の共振器法等の方法があげられる。
また、干渉計開放型を使用するファブリペロー法、空洞共振器摂動法により高周波数の比誘電率及び誘電正接を求める方法、相互誘導ブリッジ回路による3端子測定法等があげられる。これらの中では、高分解性に優れるファブリペロー法の選択が最適である。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の結晶化度は、15%以上、好ましくは20%以上、より好ましくは23%以上、さらに好ましくは25%以上が良い。これは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の結晶化度が15%未満の場合には、樹脂フィルムのはんだ耐熱性に問題が生じるからである。また、結晶化度が15%以上の場合には、高周波回路基板として使用可能な機械的強度の確保が期待できるからである。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の結晶化度の上限は、特に限定されるものでないが、50%以下が好適である。これは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の結晶化度が50%を越える場合には、長時間の熱処理を必要とし、生産性に問題が生じるという理由に基づく。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの機械的特性に関しては、23℃における引張最大強度、引張破断時伸び、及び引張弾性率で評価することができる。引張最大強度は、80N/mm以上、好ましくは90N/mm以上、より好ましくは100N/mm以上である。また、引張破断時伸びは、80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは100%以上である。これは、引張最大強度が80N/mm未満で破断時伸びが80%未満の場合、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1が十分な靭性を有していないので、高周波回路基板の加工中に破断や割れ等のトラブルが生じてしまうおそれがあるからである。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の23℃における引張弾性率は、3000N/mm以上5000N/mm以下、好ましくは3300N/mm以上4700N/mm以下、より好ましくは3500N/mm以上4500N/mm以下の範囲が最適である。これは、引張弾性率が3000N/mm未満の場合、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1が剛性に劣るため、高周波回路基板の加工中のハンドリング性が低下してしまうという理由に基づく。逆に、5000N/mmを越える場合、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の成形に長時間を要し、コストの削減が期待できないという理由に基づく。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の耐熱性は、はんだ耐熱性で評価される。具体的には、JIS規格 C 5016の試験法に準拠し、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を288℃のはんだ浴に10秒間浮かべ、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1に変形やシワの発生が認められた場合には、耐熱性に問題有と評価される。
このようなポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を製造する場合、ポリエーテルエーテルケトン樹脂含有の成形材料を用い、溶融押出成形法、カレンダー成形、又はキャスティング成形法等の公知の製造方法を採用することができる。これらの製造方法の中では、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の厚さ精度、生産性、ハンドリング性の向上、設備の簡略化の観点から、Tダイスを用いた溶融押出成形法により連続的に押出成形することが好ましい。
ここで、溶融押出成形法とは、溶融押出機成形機を使用してポリエーテルエーテルケトン樹脂含有の成形材料を溶融混練し、溶融押出成形機のTダイスからポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を連続的に押し出す成形方法である。溶融押出成形機は、例えば単軸押出成形機や二軸押出成形機等を使用することができ、特に制限されるものでない。
溶融押出成形機で溶融混練された成形材料は、溶融押出成形機の先端部のTダイスにより帯形のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1に連続して押出成形され、この連続したポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1が下方の複数のロール間に挟んで冷却された後、巻取機に巻き取られることで製造される。
このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の製造の際、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の見かけのせん断粘度は、温度390℃における見かけのせん断速度1.0×10sec-1の場合に5.0×10Pa・s以上5.0×10Pa・s以下の範囲内、好ましくは1.0×10Pa・s以上3.0×10Pa・s以下、より好ましくは3.0×10Pa・s以上1.5×10Pa・s以下、さらに詳しくは5.0×10Pa・s以上1.0×10Pa・s以下の範囲内とされる。
これは、温度390℃における見かけのせん断粘度が5.0×10Pa・s未満の場合には、Tダイスの先端部から押し出されたポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の溶融張力が小さいので、急激にロール方向に引き落とすと、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1が破断するからである。これに対し、見かけのせん断粘度が5.0×10Pa・sを越える場合には、見かけのせん断粘度が高いので、Tダイスから押し出すことができないからである。このポリエーテルエーテルケトン樹脂の見かけのせん断粘度は、市販のせん断粘度・伸長粘度測定装置により測定することができる。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を製造したら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1上に導電層4を形成し、さらに導電回路の配線パターンを形成すれば、高周波回路基板を作製することができる。導電層4は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の表裏両面、表面、裏面のいずれかの面に形成され、後から導電回路の配線パターンが形成される。この導電層4に用いられる導電体としては、通常、例えば銅、金、銀、クロム、鉄、アルミニウム、ニッケル、スズ等の金属、あるいはこれら金属からなる合金を使用することができる。
導電層4の形成方法としては、(1)ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1と金属箔とを熱融着して導電層4を形成する方法、(2)ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1と金属箔とを接着剤で接着することにより、導電層4を形成する方法、(3)ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1にシード層2を形成するとともに、このシード層2に金属層3を積層形成し、これらシード層2と金属層3とからなる導電層4を形成する方法等があげられる。
(1)の方法は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1と金属箔とをプレス成形機あるいはロール間に挟み、加熱・加圧して導電層4を形成する方法である。この方法の場合、金属箔の厚さは、1μm以上100μm以下、好ましくは5μm以上80μm以下、より好ましくは10μm以上70μm以下の範囲内が良い。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1あるいは金属箔の表面は、融着強度を向上させるため、微細な凹凸を形成することができる。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1あるいは金属箔の表面をコロナ照射処理、紫外線照射処理、プラズマ照射処理、フレーム照射処理、イトロ照射処理、酸化処理、ヘアライン加工、サンドマッド加工等で表面処理しても良い。また、ポリエーテルエーテルケトンケトン樹脂フィルムあるいは金属箔の表面をシランカップリング剤、シラン剤、チタンネート系カップリング剤、あるいはアルミネート系カップリング剤で処理することもできる。
(2)の方法は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1と導電層4の金属箔の間にエポキシ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂系接着剤等の接着剤を配置し、プレス成形機あるいはロール間に挟んだ後、加熱・加圧して金属箔をポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1上に形成する方法である。金属箔の厚さは、1μm以上100μm以下、好ましくは5μm以上80μm以下、より好ましくは10μm以上70μm以下の範囲内が良い。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1あるいは金属箔の表面は、上記同様、接着強度を向上させる観点から、微細な凹凸を形成することができる。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1あるいは金属箔の表面をコロナ照射処理、紫外線照射処理、プラズマ照射処理、フレーム照射処理、イトロ照射処理、酸化処理、ヘアライン加工、サンドマッド加工等で表面処理を施しても構わない。また、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムあるいは金属箔の表面を上記同様、シランカップリング剤、シラン剤、チタンネート系カップリング剤、あるいはアルミネート系カップリング剤で処理しても良い。
(3)の方法は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1上にスパッタリング法、蒸着法、あるいは無電解めっき法等の方法により接着用のシード層2を形成し、このシード層2上に熱融着法や蒸着法、電気めっき法により金属層3を形成し、これらシード層2と金属層3とを導電層4に形成する方法である。シード層2としては、例えば銅、金、銀、クロム、鉄、アルミニウム、ニッケル、スズ、亜鉛等の金属あるいはこれら金属からなる合金を使用することができる。このシード層2の厚さは、通常、0.1μm以上2μm以下の範囲である。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1上にシード層2を形成する際、これらの接着強度を改良する目的でアンカー層を形成することができる。このアンカー層は、ニッケルあるいはクロム等の金属があげられるが、好ましくは環境性に優れるニッケルが最適である。
金属層3としては、例えば銅、金、銀、クロム、鉄、アルミニウム、ニッケル、スズ、亜鉛等の金属あるいはこれら金属からなる合金を使用することができる。この金属層3は、1種類の金属からなる単層であっても良いし、2種類以上の金属からなる複層や多層でも良い。金属層3の厚さは、特に限定されるものではないが、0.1μm以上50μm以下、好ましくは1μm以上30μm以下が良い。
シード層2と金属層3からなる導電層4は、0.2μm以上50μm以下、好ましくは1μm以上30μm以下、より好ましくは5μm以上20μm以下、さらに好ましくは5μm以上10μm以下の範囲内が良い。シード層2と金属層3は、同じ金属でも良いし、異なる金属でも良い。また、導電層4の表面上には、表面の腐食を防止するため、金やニッケル等の金属で金属層3を形成しても良い。
これらの導電層4の形成方法の中では、10μm以下の薄膜の金属層3を形成しやすい(3)の方法が最適である。この(3)の方法のシード層2は、例えば銅、金、銀、ニッケル、クロム等を用いたスパッタリング法、蒸着法、無電解めっき法等により、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の表面に積層形成され、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1と金属層3とを密着させ、密着強度を安定化させるよう機能する。
シード層2の積層形成の際、スパッタリング法、蒸着法、無電解めっき法等を採用することができるが、スパッタリング法を採用すれば、様々な金属をシード層2として使用することができ、しかも、高い密着強度を得ることができる。また、金属層3は、シード層2上に熱融着法や蒸着法、電気めっき法により形成されるが、接着剤を省略することのできる熱融着法の採用が最適である。
配線パターンは、エッチング法、めっき法、あるいは印刷法等により必要数形成することができる。この配線パターンの形成方法には、アンダーカットや配線細りの発生を最小限に止め、良好な配線形成を可能とする硫酸‐過酸化水素系、塩化鉄のエッチング剤等の使用が可能である。このような所定形状の配線パターンを形成すれば、低誘電性に優れ、信号の損失を抑制することのできる高周波回路基板を製造することができる。
上記によれば、高周波回路基板が高周波数帯を活用した高速通信を前提に設計・開発され、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が3.5以下で、かつ誘電正接が0.007以下なので、比誘電率と誘電正接の値を従来よりも低くすることができる。したがって、大容量の高周波信号を高速で送受信可能な高周波回路基板を得ることができる。また、この高周波回路基板の使用により、第五世代移動通信システムの実現に大いに寄与することができる。
また、耐熱性に優れる結晶化度15%以上のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を基板材料に用いるので、優れたはんだ耐熱特性を得ることができる。また、放熱特性に優れるポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を用いるので、損失が減少したり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の長期使用が可能となり、高周波数帯を活用した高速通信の実現が非常に容易となる。また、ポリイミド樹脂フィルムではなく、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1を用いるので、高周波基板を簡易に多層化することが可能となる。
次に、図2は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の表裏両面に接着用の薄いシード層2をスパッタリング法によりそれぞれ積層し、各シード層2に配線パターン用の金属層3を熱融着法により積層し、これらシード層2と金属層3とにより導電層4を形成するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、高周波基板の配線の高密度化や高周波基板の多層化が容易となるのは明らかである。
なお、上記実施形態ではポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム1の表面にシード層2をスパッタリング法により積層形成したが、何らこれに限定されるものではなく、蒸着法や無電解めっき法により積層形成しても良い。また、高周波回路基板を、自動車の衝突防止ミリ波レーダ装置、先進運転支援システム(ADAS)、人工知能(AI)等に用いても良い。
以下、本発明に係る高周波回路基板の実施例を比較例と共に説明する。
〔実施例1〕
先ず、市販のポリエーテルエーテルケトン樹脂〔ソルベイスペシャルティポリマーズ社製 製品名:キータスパイアポリエーテルエーテルケトン KT-851NL SP(以下、「KT-851NL SP」と略す〕を用意し、このポリエーテルエーテルケトン樹脂を150℃に加熱した除湿乾燥機で12時間乾燥させた。
こうしてポリエーテルエーテルケトン樹脂を乾燥させたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂を幅900mmのTダイスを備えたφ40mm押出成形機にセットして溶融混練し、この溶融混練したポリエーテルエーテルケトン樹脂を単軸押出成形機のTダイスから連続的に押し出し、その後、210℃に加熱した金属ロールで冷却することにより、厚さ12.5μmの高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを作製した。ここで、φ40mm単軸押出成形機の温度は380℃~420℃、Tダイスの温度は400℃とした。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を評価し、その結果を表1に記載した。誘電特性は比誘電率と誘電正接により評価し、機械的特性は、引張最大強度、引張破断時伸び、及び引張弾性率により評価した。また、耐熱性は、はんだ耐熱性により評価した。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度については、ポリエーテルエーテル樹脂フィルムから測定試料を約5mg秤量し、示差走査熱量計〔エスアイアイ・ナノテクノロジーズ社製:高感度型示差走査熱量計 X-DSC7000〕を使用して10℃/分の昇温速度で加熱し、このときに得られる結晶融解ピークの熱量(J/g)、再結晶化ピークの熱量(J/g)から以下の式を用いて算出した。
結晶化度(%)={(ΔHm-ΔHc)/ΔHx}×100
ここで、ΔHmはポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの10℃/分の昇温条件下での結晶融解ピークの熱量(J/g)、ΔHcはポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの10℃/分の昇温条件下での再結晶化ピークの熱量(J/g)、ΔHxは100%結晶化したポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの融解エネルギーの理論値であり、130J/gである。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの誘電特性〔周波数:1GHz〕
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数:1GHzにおける誘電特性は、ネットワーク・アナライザー〔アジレント・テクノロジー社製 PNA-Lネットワークアナライザー N5230A〕を用い、空洞共振器摂動法により測定した。1GHzにおける誘電特性の測定は、空洞共振器を空洞共振器1GHz〔関東電子応用開発社製 型式;CP431〕に変更した以外は、ASTMD2520に準拠して実施した。誘電特性の測定は、温度:23℃±1℃、湿度50%RH±5%RH環境下で実施した。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの誘電特性〔周波数:25GHz付近、28GHz付近、60GHz付近、76.5GHz付近〕
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数:25GHz付近、28GHz付近、60GHz付近、76.5GHz付近の誘電特性は、ベクトルネットワークアナライザーを用い、開放型共振器法の一種であるファブリペロー法により測定した。共振器は、開放型共振器〔キーコム社製:ファブリペロー共振器 Model No.DPS03〕を使用した。
測定に際しては、開放型共振器冶具の試料台上にポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを載せ、ベクトルネットワークアナライザー用いて開放型共振器法の一種であるファブリペロー法で測定した。具体的には、試料台の上にポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを載せない状態と、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを載せた状態の共振周波数の差を利用する共振法により、比誘電率と誘電正接とを測定した。誘電特性の測定に用いた具体的な周波数は表2に示す通りである。
誘電特性の測定、具体的には25GHz付近の誘電特性は、温度:26℃、湿度30%環境下、28GHz付近、60GHz付近及び76.5GHz付近の誘電特性は温度:24℃、湿度45%環境下で測定した。所定の測定装置としては、25GHz付近、28GHz付近と60GHz付近はベクトルネットワークアナライザE8361A〔アジレント・テクノロジー社製:製品名〕を用いた。76.5GHz付近では、ベクトルネットワークアナライザN5227A〔アジレント・テクノロジー社製:製品名〕を用いた。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの機械的特性
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの機械的特性は、23℃における引張最大強度、引張破断時伸び、及び引張弾性率で評価した。機械的特性は、樹脂フィルムの押出方向と幅方向(押出方向の直角方向)について測定した。測定は、JIS K7127に準拠し、引張速度50mm/分、温度23℃の条件で実施した。
・ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムのはんだ耐熱性
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムのはんだ耐熱性は、JIS C 5016の試験法に準拠し、樹脂フィルムを288℃のはんだ浴に10秒間浮かべ、室温まで冷却した後、樹脂フィルムの変形やシワの発生の有無を目視により観察した。
○:樹脂フィルムに変形やシワの発生が認められない場合
×:樹脂フィルムに変形やシワの発生が認められた場合
〔実施例2〕
基本的には実施例1と同様だが、実施例2ではポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの厚さを25μmに変更して高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを製造した。
高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表1に記載した。
〔実施例3〕
基本的には実施例1と同様だが、実施例3ではポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの厚さを50μmに変更して高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを製造した。
高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表1に記載した。
〔実施例4〕
基本的には実施例1と同様だが、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を、Victrex Granules 450G〔ビクトレックス社;製品名(以下、「450G」と略す〕に変更し、このポリエーテルエーテルケトン樹脂を実施例1の製法にしたがい、厚さ25μmの高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを作製した。但し、実施例1では金属ロール温度を210℃としたが、本実施例では230℃に変更した。
高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表3に記載した。
〔実施例5〕
基本的には実施例4と同様だが、実施例5ではポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの厚さを50μmに変更し、実施例1と同様に高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを製造した。
高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表3にまとめた。
〔実施例6〕
基本的には実施例4と同様だが、実施例6ではポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの厚さを100μmに変更し、実施例1と同様に高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを製造した。
高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表3にまとめた。
Figure 0007141275000002
Figure 0007141275000003
Figure 0007141275000004
〔比較例1〕
基本的には実施例1と同じポリエーテルエーテルケトン樹脂を用い、実施例1の製法にしたがい、厚さ25μmの高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを作製した。但し、実施例1では金属ロールの温度210℃としたが、比較例1では130℃とした。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表4に示した。
〔比較例2〕
基本的には実施例4と同じポリエーテルエーテルケトン樹脂を用い、実施例4の製法にしたがい、厚さ100μmの高周波回路基板用のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを作製した。但し、実施例4では金属ロールの温度230℃としたが、比較例2では130℃に変更した。
ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが得られたら、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度、誘電特性、機械的特性、及び耐熱性を実施例1と同様の方法により測定し、結果を表4に示した。
Figure 0007141275000005
〔結 果〕
実施例の結晶化度が20%以上のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムは、比誘電率が3.08以下であり、誘電正接が0.007以下であった。また、機械的性質は、引張最大強度が100N/mm以上、引張破断時伸びが100%以上で優れた靭性を有していた。加えて、引張弾性率が3500N/mm以上で高い剛性を有しているため、高周波回路基板としての組み立て時のハンドリング性に優れていた。さらに、耐熱性についても、288℃のはんだ浴に10秒間浮かべても、全く変形やシワの発生が認められず、高周波回路基板として使用可能な耐熱性を有していた。
これに対し、比較例の結晶化度が20%未満のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムは、耐熱性に関し、288℃のはんだ浴に10秒間浮かべたとき、変形やシワの発生が認められ、高周波回路基板用の耐熱性に重大な問題が生じた。
これらの測定結果から、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムが誘電特性に優れ、MHz帯域からGHz帯域の高周波帯域で用いられる高周波回路基板に最適であるのが判明した。
本発明に係る高周波回路基板は、情報通信や自動車機器等の分野で使用される。
1 ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルム
2 シード層
3 金属層
4 導電層

Claims (5)

  1. 樹脂フィルムを含み、MHz帯域からGHz帯域にかけての帯域で使用される高周波回路基板であって、
    樹脂フィルムがポリエーテルエーテルケトン樹脂からなる厚さ10μm以上800μm以下のポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムであり、このポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数800MHz以上100GHz以下の範囲における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下であり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの結晶化度が15%以上50%以下、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの引張最大強度が80N/mm以上144N/mm 以下、かつ引張破断伸びが80%以上260%以下、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの引張弾性率が3000N/mm以上5000N/mm 以下であり、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムのはんだ耐熱性が、288℃のはんだ浴にポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを10秒間浮かべても変形しないことを特徴とする高周波回路基板。
  2. ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにスパッタリング法により積層されるシード層と、このシード層に電気めっき法により積層される導体層とを含んでなる請求項1記載の高周波回路基板。
  3. ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数28GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下である請求項1又は2記載の高周波回路基板。
  4. ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数60GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下である請求項1又は2記載の高周波回路基板。
  5. ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムの周波数76.5GHz付近における比誘電率が1.5以上3.1以下であるとともに、誘電正接が0.0001以上0.007以下である請求項1又は2記載の高周波回路基板。
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