JP7139228B2 - ギア装置の製造方法 - Google Patents
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Description
図1~図3を用いて、ギア装置10について説明する。なお、図1~図3において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、それぞれギア装置10の装置上側、装置前側、装置右側(幅方向一方側)を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、ギア装置10の装置上下方向、装置前後方向、装置左右方向を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、ケース20は、樹脂製とされている。ケース20は、下側へ開放された比較的底の浅い略箱状に形成されており、上側から見た平面視で、前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。具体的には、ケース20は、上下方向を板厚方向とするプレート部20Aと、プレート部20Aの外周部から下側へ延出された側壁部20Bと、を含んで構成されている。また、平面視において、ケース20の左前の角部は、傾斜しており、側壁部20Bは、当該角部の部位において、左側へ向かうに従い後側へ傾斜された傾斜部20B1を有している。さらに、平面視において、ケース20の左後の角部は、傾斜しており、側壁部20Bは、当該角部の部位において、左側へ向かうに従い前側へ傾斜された傾斜部20B2を有している。
図1及び図3(A)に示されるように、第1ギア30は、樹脂製とされている。第1ギア30は、ギア本体31と回転軸34とを含んで構成されている。
ギア本体31は、上下方向を板厚方向とした円板状に形成されている。ギア本体31の外周部には、複数の外歯によって形成されたギア部31Aが形成されており、ギア部31Aは、ギア本体31の周方向全周に亘って形成されている。
図1(A)及び図3に示されるように、第2ギア40は、上下方向を軸方向とした円筒状に形成されている。そして、第2ギア40が、ケース20の第2ギア組付部23に上側から組付けられて、第2ギア組付部23が第2ギア40の内部に挿入されている。これにより、第2ギア40が、第2ギア組付部23に回転可能に組付けられている。また、第2ギア40の第2ギア組付部23への組付状態では、第2ギア組付部23の係合爪部23Bのフック23B1が、第2ギア40の上端部に係合して、第2ギア40の上側への移動が制限されている。
以下、図4を用いて組付治具50について説明する。なお、図4に示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、組付治具50の上側、前側、右側を示しており、組付治具50の上下方向、前後方向、左右方向が、ギア装置10の上下方向、前後方向、左右方向とそれぞれ一致している。
次に、図5~図10を用いて、ギア装置10の製造方法を説明しつつ、本実施の形態の作用効果について説明する。なお、図5~図10では、便宜上、組付治具50における第1ガイドブロック56及び第2ガイドブロック57を図示省略している。
具体的には、第1工程において、第1ギア30の回転軸34の下端側部分を第1治具ブロック52のザグリ部52Aの内部に上側から挿入させる。また、このときには、第1治具ブロック52の第1位置決めピン53Lを、第1ギア30の位置決め孔32Lの内部に挿入させると共に、第1治具ブロック52の第1位置決めピン53Rを、第1ギア30の位置決め孔32Rの内部に挿入させる。そして、第1ギア30のギア本体31を第1治具ブロック52の上面に接地させる。これにより、第1ギア30の回転が制限された状態で、第1ギア30が組付治具50にセットされる。
具体的には、第1ギア30の係合軸部36(フック部36A)をケース20のガイド筒部22D(図7では、不図示)内に下側から挿入させる。そして、フック部36Aを、ガイド筒部22Dによってガイドしながら、第1ギア組付部22の係合孔22Cに接近させる。さらに、フック部36Aを、第1ギア組付部22の係合孔22C内に挿入させて、フック部36Aを係合孔22Cの縁部に係合させる。なお、このときには、係合軸部36が、径方向内側へ弾性変形しながら、第1ギア組付部22の係合孔22C内に挿入される。また、フック部36Aが係合孔22Cの縁部に係合されるときには、第1ギア30の支持部36B(図7では、不図示)が、ガイド筒部22D内に下側から挿入されて、ガイド筒部22Dの下端部に回転可能に支持される。これにより、図7(B)及び図8に示されるように、第1ギア30のケース20への組付が完了する。
さらに、図2に示すように反対側の傾斜面20B2側にも第1、第2ギア組付部が設けられているが、その場合には、ベースプレート51上の反対側面に第1、第2冶具ブロックを設けた組付冶具を設けることによって、ライン上でスムーズにケース20の両側に配置される第1、第2ギア30,40を組付けることができる。
20 ケース(被組付部材)
20A プレート部
21 ギア挿通孔
22 第1ギア組付部
22C 係合孔
22D ガイド筒部
23 第2ギア組付部
25 ピン挿通孔
30 第1ギア
31 ギア本体
32L 位置決め孔
32R 位置決め孔
36 係合軸部
36A フック部
36B 支持部
40 第2ギア
42 位置決め溝
50 組付治具
53L 第1位置決めピン(第1ピン)
53R 第1位置決めピン(第1ピン)
55 第2位置決めピン(第2ピン)
56 第1ガイドブロック(ガイド部)
57 第2ガイドブロック(ガイド部)
Claims (6)
- ギア挿通孔及びピン挿通孔が形成されたプレート部を含んで構成され、前記ギア挿通孔に対して前記プレート部の板厚方向一方側に設けられた第1ギア組付部と、前記プレート部から板厚方向一方側へ突出された筒状の第2ギア組付部と、を有する被組付部材と、
前記プレート部の板厚方向を軸方向とすると共に、軸方向に貫通された位置決め孔を有する第1ギアと、
前記プレート部の板厚方向を軸方向とした円筒状に形成され、軸方向に延在された位置決め溝が形成された第2ギアと、
を備えたギア装置の製造方法であって、
組付治具の第1ピンを前記位置決め孔の内部に挿入して、前記第1ギアを位置決めした状態に前記組付治具にセットする第1工程と、
前記組付治具の第2ピンを前記ピン挿通孔の内部に挿入して前記被組付部材を前記組付治具にセットすると共に、前記第1ギアを前記プレート部の板厚方向他方側から前記ギア挿通孔の内部に挿通させて前記第1ギア組付部に組付ける第2工程と、
前記第2ギアを前記プレート部の板厚方向一方側に配置して前記第2ギア組付部を第2ギアの内部に挿入させ、前記位置決め溝の内部に前記第2ピンを挿入させて前記第2ギアを位置決めし、前記第2ギアを前記第1ギアに噛合させる第3工程と、
を備えたギア装置の製造方法。 - 前記第1ピンは、径寸法の異なる一対のピンによって構成され、前記第1ギアには、前記第1ピンに対応する径寸法の異なる一対の前記位置決め孔が形成されており、
前記第1工程では、前記第1ピンを、対応する前記位置決め孔に挿入させることを特徴とする請求項1に記載のギア装置の製造方法。 - 第1ギアは、
前記プレート部の板厚方向を厚み方向とする円板状のギア本体と、
前記ギア本体の中心部から前記プレート部の板厚方向一方側へ突出され、先端部にフック部を有する係合軸部と、
を含んで構成され、
前記第1ギア組付部には、前記フック部が係合され且つ前記係合軸部を回転可能に支持する係合孔が形成されており、
前記第2工程では、前記ピン挿通孔の内部に前記第2ピンを挿入させた後に、前記係合軸部を前記係合孔に組付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のギア装置の製造方法。 - 前記第1ギア組付部には、前記係合孔の径方向外側において、前記プレート部の板厚方向他方側へ突出された円筒状のガイド筒部が形成されており、
前記第2工程では、前記係合軸部の前記係合孔への組付前において、前記フック部が、前記ガイド筒部内に挿入され、前記ガイド筒部によってガイドされながら前記ガイド筒部の軸方向に移動することを特徴とする請求項3に記載のギア装置の製造方法。 - 前記係合軸部の基端部には、前記係合軸部から前記ギア本体の径方向外側へ突出され且つ前記ガイド筒部に回転可能に支持された支持部が形成されており、
前記第2工程において、前記支持部を前記ガイド筒部の内部に挿入させることを特徴とする請求項4に記載のギア装置の製造方法。 - 前記組付治具は、前記被組付部材の外周部を囲むガイド部を有しており、
前記第2工程では、前記ガイド部の内側に前記被組付部材を挿入させることを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1項に記載のギア装置の製造方法。
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