JP3263261B2 - 駆動伝達装置、その組立方法、およびその組立方法で用いる治具 - Google Patents

駆動伝達装置、その組立方法、およびその組立方法で用いる治具

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JP3263261B2 JP28007794A JP28007794A JP3263261B2 JP 3263261 B2 JP3263261 B2 JP 3263261B2 JP 28007794 A JP28007794 A JP 28007794A JP 28007794 A JP28007794 A JP 28007794A JP 3263261 B2 JP3263261 B2 JP 3263261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばプリンタ・
複写機・ファクシミリなど、用紙に記録を行う画像形成
装置などに適用しうる。詳しくは、そのような画像形成
装置などにおいて、感光体や搬送ローラやクリーニング
ローラ等に駆動モータの駆動力を伝達する歯車列などの
駆動伝達装置、その組立方法、およびその組立方法で用
いる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば電子写真装置に備えるこ
の種の駆動伝達装置の中には、感光体や現像ローラ等へ
と駆動力を伝達する複数のギヤ・プーリ等の回転体を、
対向する側板間で回転自在に支持する構成としたものが
ある。
【0003】そして、そのような駆動伝達装置を組み立
てるときは、通常、いずれか一方の側板の軸保持部で複
数の回転体の軸部一端を回転自在に保持し、その後、一
方の側板に他方の側板を被せるようにして取り付けて該
他方の側板で複数の回転体の軸部他端を回転自在に保持
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、それ
ら回転体の軸部一端を保持した一方の側板に他方の側板
を取り付けるときに、その取付時の振動などで回転体が
倒れ、回転体の軸部他端を他方の側板で保持し難く、特
に回転体の数が多い場合に組立が容易でないという問題
があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、そのように複
数の回転体の軸部一端を保持した一方の側板に他方の側
板を取り付けるとき、回転体の倒れを防止して組立作業
を容易にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の駆動伝達装置は、たとえば以下の図示実施例に示す
ように、対向する側板29・30間でギヤ31・32・
33のような複数の回転体を回転自在に支持し、それら
の回転体を介して駆動力を伝達する駆動伝達装置25に
おいて、治具45の側板係合ピン50・51のような側
板係合部に係合する治具係合孔41・42のような治具
係合部を、前記側板の一方29に設けるとともに、前記
治具45の倒れ防止ピン54・55・60を嵌め込む嵌
合孔35・40・37を、前記回転体に設けてなる、こ
とを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載の駆動伝達装
置25において、前記一方の側板29に、前記治具係合
部、前記複数の回転体の軸部31a・32a・33a一
端を保持する軸保持部29a・29b・29c、および
掛止アーム部29dや位置決めピン29fのような他方
の側板30との係合部を設け、該一方の側板29を樹脂
で一体的に形成してなる、ことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載の駆動伝達装
置25において、前記他方の側板30に、前記複数の回
転体の軸部31a・32a・33a他端を保持する軸保
持部30a・30b・30c、および係合斜面30dの
ような前記一方の側板29との係合部を設け、該他方の
側板30を樹脂で一体的に形成してなる、ことを特徴と
する。
【0009】請求項4に記載の駆動伝達装置の組立方法
は、たとえば以下の図示実施例に示すように、治具45
の側板係合部に一方の側板29の治具係合部を係合して
前記治具45に前記一方の側板29を位置決めして取り
付け、次いで前記治具45の倒れ防止ピン54・55・
60を回転体の嵌合孔35・40・37に嵌め込んで複
数の回転体を取り付けて前記倒れ防止ピン54・55・
60で該回転体の倒れを防止するとともに、前記一方の
側板29の軸保持部29a・29c・29bでそれら複
数の回転体の軸部31a・33a・32a一端を回転自
在に保持し、その後前記一方の側板29に他方の側板3
0を取り付けて該他方の側板30で前記複数の回転体の
軸部31a・33a・32a他端を回転自在に保持し、
最後に前記治具45を取り外す、ことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の駆動伝達装置の組立方法
に用いる治具45は、たとえば以下の図示実施例に示す
ように、一方の側板29の治具係合部を係合して該一方
の側板29を取り付ける側板係合部と、回転体の嵌合孔
35・40・37に嵌め込んで該回転体の倒れを防止す
る倒れ防止ピン54・55・60とを備えてなる、こと
を特徴とする。
【0011】請求項6に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項5に記載の駆動伝達装
置の組立方法に用いる治具45において、前記回転体の
軸部31a・32a・33aを保持して該回転体の倒れ
を防止する軸保持片65・65を備えてなる、ことを特
徴とする。
【0012】
【作用】そして、この発明では、組立時、治具45を用
い、その治具45の側板係合部に一方の側板29の治具
係合部を係合して治具45に一方の側板29を位置決め
して取り付け、次いで、一方の側板29に複数の回転体
を取り付けるとき、治具45の倒れ防止ピン54・55
・60を回転体の嵌合孔35・40・37に嵌め込んで
倒れ防止ピン54・55・60で回転体の倒れを防止す
る。また、治具45の軸保持片65・65で回転体の軸
部31a・32a・33aを保持して回転体の倒れを防
止する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。図8は、請求項1に記載の駆動伝達
装置を備えるレ−ザプリンタの概略構成図である。
【0014】図中符号10は、プリンタ本体、符号11
は、そのプリンタ本体10に着脱自在に取り付ける給紙
カセットである。しかして、給紙カセット11から矢印
イ方向に送り出す用紙Pは、レジストロ−ラ12によっ
てタイミングをとってドラム状の感光体13の下側へと
搬送する。感光体13は、矢示する時計方向に回転駆動
し、その際帯電装置14によって表面を一様に帯電し、
光書込み装置15からのレ−ザ光を照射して感光体13
上に静電潜像を形成する。この潜像は、現像装置16位
置を通るとき現像剤を現像ローラ22で感光体13の表
面に付着して可視像化し、この可視像は、感光体13の
下側へ搬送した用紙Pに転写装置17により転写し、転
写した用紙P上の可視像は、定着装置18によって定着
する。そして、定着装置18を出た用紙Pは、矢印ロ方
向の排紙部19上に排出する。一方、可視像転写後、感
光体13の表面に付着した残留現像剤は、クリ−ニング
装置20のクリーニングローラ21により除去する。
【0015】ところで、図8では省略したが、図1およ
び図2に、たとえば感光体13やクリーニングローラ2
1や現像ローラ22に駆動力を伝達する、請求項1に記
載の駆動伝達装置25を示す。駆動伝達装置25は、ギ
ヤ列Gと、そのギヤ列Gを間に挟んで支持する樹脂製の
対向側板29・30を備える。
【0016】ギヤ列Gは、駆動モータMのモータ軸26
に設けるギヤ27と、そのギヤ27から順に噛み合うギ
ヤ31・32・33とで構成する。ギヤ31・32・3
3は、いずれも樹脂で軸部31a・32a・33aを一
体的に形成してなる。そして、ギヤ33の軸部33a上
にギヤ34を取り付けてなる。
【0017】ギヤ31は、図3でも示すように、径の大
きさが異なる2つの歯部31b・31cを同軸に有し、
図中下側の軸部31a一端に軸方向に細長い嵌合孔35
を設け、反対側の軸部31a他端に嵌合孔35より短い
細孔36を設けてなる。
【0018】ギヤ32は、ギヤ31の歯部31cと噛み
合う比較的拡径な歯部32bを有し、図4に示すよう
に、その歯部32bに軸部32aを間に挟んだ両側に嵌
合孔37を設けてなる。
【0019】ギヤ33は、図5に示すように、図中下側
の軸部33a一端に軸方向に細長い嵌合孔40を設け
る。また、軸部33a他端の先端部分に細軸部33bを
設け、その細軸部33bの外周に、図6でも示すように
平面部33cを設けて細軸部33bでの断面形状をD形
に形成する。さらに、平面部33cの下側に、掛止め凹
部33dを設けてなる。
【0020】ギヤ34も樹脂製で、図6に示すように、
その中心に円筒部34aを有し、その円筒部34aに、
ギヤ33の細軸部33bのD形状に対応する形の中心軸
孔38を設ける。また、円筒部34aから軸方向に足部
をのばし、その足部の先端に掛止め凸部34bを内向き
に設けてなる。そして、中心軸孔38にギヤ33の細軸
部33bを嵌合し、掛止め凸部34bを掛止め凹部33
dに嵌め込んで、図7に示すように軸部33aの他端に
ギヤ34をギヤ33と一体に回転可能に取り付けてな
る。
【0021】一方、上述した対向側板29・30のう
ち、一方の側板29には、図1および図2に示すよう
に、ギヤ31・32・33の軸部31a・32a・33
a一端に対応して各々の軸保持部29a・29b・29
cを設けてなる。軸保持部29a・29b・29cは、
各々貫通孔を有し、その貫通孔に軸部31a・32a・
33a一端の最先端に有する細軸部分を嵌合してそれら
一端を各々回転自在に保持してなる。また、一方の側板
29には、軸保持部29bを間に挟んで図2中上下両側
に、ギヤ32の嵌合孔37に対応して貫通孔39を設け
る。さらに、長さ方向両側の中央に治具係合孔41・4
2を設けてなる。
【0022】そして、その周縁部から対向する他方側板
30に向けてのびる3つの掛止アーム部29dを設け
る。それら掛止アーム部29dは、板状をなし、その先
端に爪部29eを内向きに形成してなる。また、それら
掛止アーム部29dの近くでそれらと平行に、4本の位
置決めピン29fを立て、上述の軸保持部29a・29
b・29cや掛止アーム部29dとともに一体的に設け
てなる。位置決めピン29fは、それぞれ段部29gを
介して先端を先細に形成してなる。
【0023】他方の側板30には、図1および図2に示
すように、ギヤ31・32・33の軸部31a・32a
・33a他端に対応して各々の軸保持部30a・30b
・30cを設けてなる。軸保持部30a・30b・30
cは、各々貫通孔を有し、その貫通孔に軸部31a・3
2a・33a他端の細軸部分を嵌合してそれら他端を各
々回転自在に保持してなる。また、他方の側板30に
は、位置決めピン29fと対応して4つのピン孔43を
設ける。さらに、この側板30の周縁部に、掛止アーム
部29dと対応して3つの係合斜面30dを形成してな
る。そして、ピン孔43に、それぞれ位置決めピン29
fの先端を係合し、段部29g上に他方の側板30をの
せて両側板29・30間を一定間隔に保持してなる。し
かして、掛止アーム部29dの爪部29eを、係合斜面
30dを滑ってその外側で掛け止めて他方の側板30を
一方の側板29に取り付け、両側板29・30間でギヤ
列Gの各々のギヤを回転自在に支持してなる。
【0024】なお、軸保持部30aの図2中右側には、
モータ取付用孔44を設けるとともに、その上下両側に
ねじ貫通孔46を設けてなる。そして、図1中点線で示
すように、モータ取付用孔44に駆動モータMの円板状
フランジ部47を嵌め込み、ねじ貫通孔46にを通して
図示しない止めねじで他方の側板30に駆動モータMを
固定してなる。
【0025】そして、この駆動伝達装置25は、上述し
たレーザプリンタの画像記録時に、駆動モータMの駆動
力を、ギヤ27からギヤ31・32・33・34の噛み
合いを介して伝達し、たとえば上述した感光体13やク
リーニングローラ21や現像ローラ22を回転する。
【0026】さて、上述した駆動伝達装置25を組み立
てる場合は、たとえば図9に示すような治具45を用い
る。
【0027】この治具45は、図中符号49で示すベー
ス板を備え、そのベース板49上で図中左右両側に、一
方の側板29の治具係合孔41・42と対応する側板係
合ピン50・51を上向きに立てて設けてなる。側板係
合ピン50・51は、それぞれ先端を細軸にして段部5
0a・51aを形成してなる。
【0028】さらに、ベース板49上には、図中右側の
側板係合ピン51の近くに、上述した一方側板29の軸
保持部29aに対応して倒れ防止ピン54を立て、その
倒れ防止ピン54を、ギヤ31の嵌合孔35に嵌め込み
可能な先細に形成してなる。また、側板係合ピン50の
近くに、一方の側板29の軸保持部29cと対応して倒
れ防止ピン55を立て、その倒れ防止ピン55を、ギヤ
33の嵌合孔40に嵌め込み可能な先細に形成してな
る。さらに、ベース板49上には、ほぼ中央部に、一方
の側板29の貫通孔39と対応して2本の倒れ防止ピン
60を立て、各々の倒れ防止ピン60の先端に、ギヤ3
2の嵌合孔37に嵌め込み可能な先細の細軸部60aを
設けてなる。
【0029】そして、駆動伝達装置25を組み立てる場
合には、まず、上述した一方の側板29の治具係合孔4
1・42に、図10に示すように、それぞれ治具45の
側板係合ピン50・51を係合して段部50a・51a
上に一方の側板29をのせる。そして、一方の側板29
を治具45に位置決めして取り付ける。そのとき、倒れ
防止ピン54・55は、それぞれ一方の側板29の軸保
持部29a・29cの貫通孔を貫通し、倒れ防止ピン6
0は、それぞれ貫通孔39を貫通する。
【0030】次いで、図11に示すように、治具45の
倒れ防止ピン54・55をそれぞれギヤ31・33の嵌
合孔35・40に嵌め込んでギヤ31・33を取り付け
て倒れ防止ピン54・55でギヤ31・33の倒れを防
止する。それとともに軸部31a・33a一端の細軸部
分を、それぞれ一方の側板29の軸保持部29a・29
cの貫通孔に嵌合し、その軸保持部29a・29cでギ
ヤ31・33の軸部31a・33a一端を回転自在に保
持する。なお、ギヤ31の軸部31aを、その両端で嵌
合孔35と細孔36の孔の深さを違えた形状とするか
ら、該ギヤ31を保持するとき、倒れ防止ピン54を細
孔36に誤って入れて組立ミスが発生することを防止す
ることができる。
【0031】それから、倒れ防止ピン60の細軸部60
aをそれぞれギヤ32の嵌合孔37に嵌め込んでギヤ3
2を取り付けて倒れ防止ピン60でギヤ32の倒れを防
止するとともに、軸部32a一端の細軸部分を一方の側
板29の軸保持部29bの貫通孔に嵌合し、その軸保持
部29bでギヤ32の軸部32a一端を回転自在に保持
する。
【0032】その後、図12に示すように、予め駆動モ
ータMを取り付けた他方の側板30を、一方の側板29
に上から被せるようにして取り付ける。そのとき、まず
ギヤ33の軸部33aの細軸部33bを他方側板30の
軸保持部30cの貫通孔を貫通し、続いて一方の側板2
9の位置決めピン29fの先端をそれぞれ他方の側板3
0のピン孔43に係合し、各位置決めピン29fの段部
29g上に他方の側板30をのせて位置決めし、両側板
29・30間で一定間隔に保持する。そのとき、ギヤ3
1・32の軸部31a・32a他端の細軸部分をそれぞ
れ他方の側板30の軸保持部30a・30bcの貫通孔
に嵌合し、掛止アーム部29dの爪部29eを係合斜面
30dを越えてその外側に掛け止める。そして、一方の
側板29に他方の側板30を取り付けて該他方の側板3
0でギヤ31・32・33の軸部31a・32a・33
aの他端を回転自在に保持する。
【0033】しかる後、ギヤ33の軸部33a他端の細
軸部33bに、ギヤ34を取り付ける。
【0034】最後に、こうして組み付けた駆動伝達装置
25から、治具45を取り外す。
【0035】そして、上述した図示実施例では、ギヤ3
1・33の長手の軸部31a・33aに嵌合孔35・4
0を設けるから、対応する治具45側の倒れ防止ピン5
4・55を比較的長くすることができ、これにより、回
転体としてのギヤ31・33を倒れ防止ピン54・55
でより安定的に保持することができる。一方、たとえば
ギヤ32のように、歯部32bが大きいために軸部32
aで支えるだけでは支持が安定しない場合や軸部32a
が細すぎる場合には、上述のように歯部32bに嵌合孔
37を設けることとし、これにより、その嵌合孔37に
治具45側の倒れ防止ピン60を嵌め込んでギヤ32を
安定して保持することを可能にする。
【0036】ところで、上述した図示実施例では、治具
45の倒れ防止ピン54・55・60を嵌合孔35・4
0・37に嵌め込んでギヤ31・32・33の倒れを防
止した。しかし、たとえば図13に示す実施例のよう
に、治具45のベース板49上に軸保持片65・65を
立てて設け、その軸保持片65・65で、たとえばギヤ
33の軸部33a一端を保持して該ギヤ33の倒れを防
止する構成とすることもできる。
【0037】この実施例では、図14でも示すように、
軸保持片65・65を、それぞれ湾曲した板状に形成
し、それらを互いに対向させてベース板49上に立てて
なる。他方、一方の側板29に軸保持部29cを間に挟
んで両側に、軸保持片65・65の形に対応して円弧孔
70・70を設けてなる。そして、図13に示すよう
に、治具45の側板係合ピン50の段部50a上に一方
の側板29をのせて取り付けたとき、軸保持片65・6
5は、円弧孔70・70に貫通する。その後、ギヤ33
の軸部33a一端を一方の側板29の軸保持部29cで
保持するとき、軸部33a一端の外周を軸保持片65・
65で保持してギヤ33の倒れを防止する。
【0038】そして、そのように軸保持片65・65で
ギヤ33の軸部33a外周を保持するから、組立時、仮
に乱暴に扱って軸部33a外周に傷が付いても、そこが
ギヤ33の軸受部分ではないので、回転に障害を与える
ことなく該ギヤ33の倒れを防止することができる。
【0039】また、上述した実施例では、対向側板29
・30をともに樹脂で形成したが、いずれか一方を、た
とえば図15で示す他方の側板30を、アルミニウム板
や軟鋼板などの板金で形成してもよい。その場合、図1
6に示すように、たとえば絞り加工により軸保持部30
a・30b・30cを形成する。このように側板を板金
で形成した場合には、駆動時、その板金製側板の放熱効
果により、駆動モータの駆動で装置内が高温になること
を抑えることができる利点がある。
【0040】なお、上述した図示実施例において、回転
体はギヤであったが、プーリやローラ等の他の回転体で
あってもよい。また、そのような回転体の材質は、摺動
抵抗の低い樹脂であることが好ましい。さらに、対向側
板を樹脂製とした場合も、摺動抵抗の低い樹脂材料を用
いることが望ましい。これにより、摺動面に給油しない
で、低トルク化が実現し、異音の発生も防止できる。
【0041】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、駆動伝
達装置の組立時に、治具を用い、その治具に取り付けた
一方の側板に複数の回転体を取り付けるとき、治具の倒
れ防止ピンを回転体の嵌合孔に嵌め込んだり、また、治
具の軸保持片で回転体の軸部を保持することにより、回
転体の倒れを防止して組立作業を容易にすることができ
る。
【0042】請求項2および3に記載のものによれば、
複数の回転体を支持する対向側板の一方または他方に、
相手の側板との係合上必要な係合部などを設け、該側板
を樹脂で一体的に形成するから、従来必要としたねじ
や、抜け止め用リングのような回転体のスラスト方向の
規制用部品など多くの取付部品が削減され、これによ
り、コストを下げることができ、また組立および分解作
業をより簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である駆動伝達装置の構成
図である。
【図2】その駆動伝達装置の分解斜視図である。
【図3】その駆動伝達装置に備えるギヤ列のギヤの縦断
面図である。
【図4】そのギヤと噛み合う他のギヤの縦断面図であ
る。
【図5】その他のギヤと噛み合うさらに他のギヤの縦断
面図である。
【図6】その他のギヤの軸部他端とそれに取り付ける別
のギヤの分解斜視図である。
【図7】その別のギヤを軸部他端に取り付けた状態の縦
断面図である。
【図8】上述の駆動伝達装置を備えるレーザプリンタの
全体概略構成図である。
【図9】その駆動伝達装置の組立方法で用いる治具の構
成図である。
【図10】その駆動伝達装置の組立方法において、治具
上に一方の側板をのせて取り付ける工程を示す構成図で
ある。
【図11】その一方の側板上にギヤ列のギヤを取り付け
る工程を示す構成図である。
【図12】その一方の側板上にギヤ列を間に挟んで他方
の側板を取り付ける工程を示す構成図である。
【図13】この発明の他の実施例である治具を用いてギ
ヤ列のギヤを一方の側板上に取り付ける状態の部分構成
図である。
【図14】その治具と一方の側板を示す部分斜視図であ
る。
【図15】他方の側板の他例を示す斜視図である。
【図16】図15中線X−X断面図である。
【符号の説明】
25 駆動伝達装置 29 一方の側板 29a〜29c 一方の側板の軸保持部 29d 掛止アーム部(他方の側板との係合
部) 29f 位置決めピン(他方の側板との係合
部) 30 他方の側板 30a〜30c 他方の側板の軸保持部 30d 係合斜面(一方の側板との係合部) 31〜33 ギヤ(回転体) 31a〜33a ギヤの軸部(回転体の軸部) 35・37・40 嵌合孔 45 治具 50・51 側板係合ピン(側板係合部) 54・55・60 倒れ防止ピン 65 軸保持片

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する側板間で複数の回転体を回転自
    在に支持し、それらの回転体を介して駆動力を伝達する
    駆動伝達装置において、治具の側板係合部に係合する治
    具係合部を、前記側板の一方に設けるとともに、前記治
    具の倒れ防止ピンを嵌め込む嵌合孔を、前記回転体に設
    けてなる、駆動伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の側板に、前記治具係合部、前
    記複数の回転体の軸部一端を保持する軸保持部、および
    他方の側板との係合部を設け、該一方の側板を樹脂で一
    体的に形成してなる、請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記他方の側板に、前記複数の回転体の
    軸部他端を保持する軸保持部、および前記一方の側板と
    の係合部を設け、該他方の側板を樹脂で一体的に形成し
    てなる、請求項1に記載の駆動伝達装置。
  4. 【請求項4】 治具の側板係合部に一方の側板の治具係
    合部を係合して前記治具に前記一方の側板を位置決めし
    て取り付け、次いで前記治具の倒れ防止ピンを回転体の
    嵌合孔に嵌め込んで複数の回転体を取り付けて前記倒れ
    防止ピンで該回転体の倒れを防止するとともに、前記一
    方の側板の軸保持部でそれら複数の回転体の軸部一端を
    回転自在に保持し、その後前記一方の側板に他方の側板
    を取り付けて該他方の側板で前記複数の回転体の軸部他
    端を回転自在に保持し、最後に前記治具を取り外す、駆
    動伝達装置の組立方法。
  5. 【請求項5】 一方の側板の治具係合部を係合して該一
    方の側板を取り付ける側板係合部と、回転体の嵌合孔に
    嵌め込んで該回転体の倒れを防止する倒れ防止ピンとを
    備えてなる、駆動伝達装置の組立方法で用いる治具。
  6. 【請求項6】 前記回転体の軸部を保持して該回転体の
    倒れを防止する軸保持片を備えてなる、請求項5に記載
    の駆動伝達装置の組立方法で用いる治具。
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