JP2014213734A - 巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームホイールの傾きを抑えることができる巻取装置を提供することを目的とする。【解決手段】巻取装置50は、回転軸52Aおよび当該回転軸52Aを回転させる本体部52Bとを有するモータ52と、モータ52の回転軸52Aに設けられるウォーム53と、ウォーム53に噛み合うウォームホイール54と、ウォームホイール54に噛み合うホイール隣接ギヤ55と、を備える。ウォームホイール54は、ウォーム53に噛み合うウォーム用ギヤ部54Aと、ウォーム用ギヤ部54Aの軸方向における一方側に設けられ、ホイール隣接ギヤ55に噛み合う第1ギヤ部54Bと、ウォーム用ギヤ部54Aの軸方向における他方側に設けられ、ホイール隣接ギヤ55に噛み合う第2ギヤ部54Cと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートのフレームに対して可動となる可動部材に連結されたケーブルを巻き取るための巻取装置に関する。
従来、車両用シートのフレームに対して可動となるランバーサポート用の可撓性部材に連結されたケーブルを巻き取るための巻取装置として、モータと、モータの回転軸に設けられるウォームと、ウォームに噛み合うウォームホイールと、ウォームホイールに噛み合うホイール隣接ギヤと、を備えるものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、ウォームホイールが、ウォームに噛み合うウォーム用ギヤ部と、ウォーム用ギヤ部の片面に設けられるギヤ部とを有し、当該ギヤ部にホイール隣接ギヤが噛み合うことで、ウォームホイールからホイール隣接ギヤへ駆動力が伝達されるようになっている。
特表2005−523798号公報
しかしながら、従来技術では、ウォーム用ギヤ部の片面に設けられたギヤ部からホイール隣接ギヤに駆動力が伝達される構成であることより、ホイール隣接ギヤからギヤ部に反力がかかると、ウォームホイールが傾くおそれがあった。
そこで、本発明は、ウォームホイールの傾きを抑えることができる巻取装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力を低減することや、ウォームとウォームホイールとの干渉を抑えることを目的とする。また、本発明は、ウォームホイールに対するホイール隣接ギヤの傾きを抑えることや、巻取装置の小型化を図ることを目的とする。
また、本発明は、ケーブルの巻き取りを良好に行うことや、部品点数を削減することを目的とする。また、本発明は、ケースでホイール隣接ギヤを安定して支持することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、乗物用シートのフレームに対して可動となる可動部材に連結されたケーブルを巻き取るための巻取装置であって、回転軸および当該回転軸を回転させる本体部を有する巻取力発生部材と、前記巻取力発生部材の回転軸に設けられるウォームと、前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛み合うホイール隣接ギヤと、を備え、前記ウォームホイールは、前記ウォームに噛み合うウォーム用ギヤ部と、前記ウォーム用ギヤ部の軸方向における一方側に設けられ、前記ホイール隣接ギヤに噛み合う第1ギヤ部と、前記ウォーム用ギヤ部の軸方向における他方側に設けられ、前記ホイール隣接ギヤに噛み合う第2ギヤ部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、従来のようなウォーム用ギヤ部の片面のみにホイール隣接ギヤと噛み合うギヤ部が設けられるような構造に比べ、ホイール隣接ギヤからウォームホイールへの反力が第1ギヤ部および第2ギヤ部を介してバランスよくウォームホイールにかかるので、ウォームホイールが傾くのを抑えることができる。また、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分を第1ギヤ部および第2ギヤ部の2箇所に増やすことができるので、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力を低減することが可能となる。
また、前記した構成において、前記第1ギヤ部および前記第2ギヤ部は、前記ウォーム用ギヤ部よりも小径であり、前記ホイール隣接ギヤは、前記第1ギヤ部に噛み合う第3ギヤ部と、前記第3ギヤ部とは前記ウォーム用ギヤ部を挟んだ反対側に配置され、前記第2ギヤ部と噛み合う第4ギヤ部と、前記第3ギヤ部と前記第4ギヤ部とを連結し、前記第3ギヤ部および前記第4ギヤ部よりも小径となる小径部と、を有する構成とすることができる。
これによれば、第1ギヤ部および第2ギヤ部がウォーム用ギヤ部よりも小径なので、ウォームとウォームホイール(第1ギヤ部および第2ギヤ部)との干渉を抑えることができる。
また、前記した構成において、前記ウォーム用ギヤ部と前記第3ギヤ部との間に、一方のギヤ部から他方のギヤ部に向けて突出する凸部を設けてもよい。
これによれば、凸部が他方のギヤ部に当接することで、ウォームホイールに対するホイール隣接ギヤの傾きを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記ウォーム用ギヤ部と前記第4ギヤ部との間に、一方のギヤ部から他方のギヤ部に向けて突出する凸部を設けてもよい。
これによれば、凸部が他方のギヤ部に当接することで、ウォームホイールに対するホイール隣接ギヤの傾きを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記ホイール隣接ギヤに、前記ケーブルを巻き取るための巻取部を設けてもよい。
これによれば、例えばホイール隣接ギヤに噛み合うギヤをさらに設けて、当該ギヤに巻取部を設ける構造に比べ、巻取装置の小型化を図ることができる。
また、前記した構成において、前記巻取部は、前記小径部であってもよい。
これによれば、小径部の軸方向両側にある第3ギヤ部および第4ギヤ部によって、ケーブルをガイドしながら小径部に良好に巻き取ることができる。
また、前記した構成において、前記巻取部に、前記ケーブルが巻き付きながら入り込む螺旋状の溝を設けてもよい。
これによれば、巻取部に巻き付いたケーブル同士が干渉するのを抑えることができるので、巻取部でケーブルを良好に巻き取ることができる。
また、前記した構成において、前記ホイール隣接ギヤを収容するケースをさらに備え、前記ホイール隣接ギヤおよび前記ケースの一方には、前記ホイール隣接ギヤの回転軸線を中心とした円筒面が一体に形成され、他方には、前記円筒面に対して相対的に回転可能となるように前記円筒面と少なくとも3点で係合する係合部が一体に形成されていてもよい。
これによれば、例えばホイール隣接ギヤの回転軸を別体に構成する形態と比べ、部品点数を削減することができる。
また、前記した構成において、前記第3ギヤ部は、ギヤ歯部が形成される外周部と、当該外周部よりも径方向内側に設けられ、当該外周部よりも厚さが小さく形成される薄肉部と、を有し、前記ギヤ歯部と前記第1ギヤ部との噛み合い部分の幅が、前記薄肉部よりも大きくなる構成としてもよい。
これによれば、第3ギヤ部と第1ギヤ部との噛み合い部分の幅を大きくすることができるので、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力をより低減することができる。
また、前記した構成において、前記第4ギヤ部は、ギヤ歯部が形成される外周部と、当該外周部よりも径方向内側に設けられ、当該外周部よりも厚さが小さく形成される薄肉部と、を有し、前記第4ギヤ部の前記ギヤ歯部と前記第2ギヤ部との噛み合い部分の幅が、前記第4ギヤ部の前記薄肉部よりも大きくなる構成としてもよい。
これによれば、第4ギヤ部と第2ギヤ部との噛み合い部分の幅を大きくすることができるので、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力をより低減することができる。
また、前記した構成において、前記ホイール隣接ギヤを収容するケースをさらに備え、前記外周部は前記薄肉部よりも軸方向外側に突出するように設けられ、前記外周部および前記ケースの一方には、前記ホイール隣接ギヤの回転軸線を中心とした円筒面が一体に形成され、他方には、前記円筒面に対して相対的に回転可能となるように前記円筒面と少なくとも3点で係合する係合部が一体に形成された構成とすることができる。
これによれば、ホイール隣接ギヤのうちケースに近い外周部に、円筒面または係合部を形成するので、ケースでホイール隣接ギヤを安定して支持することができる。
また、前記した構成において、前記巻取部は、前記第3ギヤ部の軸方向外側の側面に設けられ、前記第3ギヤ部の厚さは、前記第4ギヤ部の厚さよりも小さい構成とすることができる。
これによれば、第3ギヤ部の側面に巻取部を設けても、第3ギヤ部の厚さを小さくしているので、ホイール隣接ギヤが軸方向に大型化するのを抑えることができ、巻取装置の小型化を図ることができる。
また、前記した構成において、前記第3ギヤ部と前記小径部は別体に構成され、前記第3ギヤ部の端面には、凹形状または凸形状の第1嵌合部が設けられ、前記小径部の端面には、前記ケーブルの先端部に係合する係合穴と、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部が設けられ、前記第2嵌合部が、前記係合穴を避けた位置に設けられた構成とすることができる。
これによれば、係合穴を避けた位置に第2嵌合部を設けるので、第1嵌合部と第2嵌合部を安定して嵌合させることができる。
また、前記した構成において、前記第2嵌合部が、前記係合穴に対して周方向に離れていてもよい。
これによれば、例えば係合穴と第2嵌合部を周方向で同じ位置に配置する構造(径方向に並べる構造)に比べ、ホイール隣接ギヤを径方向に小型化することができるので、巻取装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、ホイール隣接ギヤからウォームホイールへの反力が第1ギヤ部および第2ギヤ部を介してバランスよくウォームホイールにかかるので、ウォームホイールが傾くのを抑えることができる。また、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分を第1ギヤ部および第2ギヤ部の2箇所に増やすことができるので、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力を低減することが可能となる。
また、本発明によれば、第1ギヤ部および第2ギヤ部をウォーム用ギヤ部よりも小径にすることで、ウォームとウォームホイールとの干渉を抑えることができる。
また、本発明によれば、ウォーム用ギヤ部と第3ギヤ部との間に凸部を設けることで、ウォームホイールに対するホイール隣接ギヤの傾きを抑えることができる。
また、本発明によれば、ウォーム用ギヤ部と第4ギヤ部との間に凸部を設けることで、ウォームホイールに対するホイール隣接ギヤの傾きを抑えることができる。
また、本発明によれば、ホイール隣接ギヤに巻取部を設けることで、巻取装置の小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、ホイール隣接ギヤの小径部を巻取部とすることで、小径部の軸方向両側にある第3ギヤ部および第4ギヤ部によって、ケーブルをガイドしながら小径部に良好に巻き取ることができる。
また、本発明によれば、巻取部に螺旋状の溝を設けることで、巻取部に巻き付いたケーブル同士が干渉するのを抑えることができるので、巻取部でケーブルを良好に巻き取ることができる。
また、本発明によれば、ホイール隣接ギヤおよびケースの一方に円筒面を一体に形成し、他方に円筒面に対して相対的に回転可能となる係合部を一体に形成することで、例えばホイール隣接ギヤの回転軸を別体に構成する形態と比べ、部品点数を削減することができる。
また、本発明によれば、第3ギヤ部のギヤ歯部と第1ギヤ部との噛み合い部分の幅を第3ギヤ部の薄肉部よりも大きくすることで、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力をより低減することができる。
また、本発明によれば、第4ギヤ部のギヤ歯部と第2ギヤ部との噛み合い部分の幅を第4ギヤ部の薄肉部よりも大きくすることで、ウォームホイールとホイール隣接ギヤとの噛み合い部分の応力をより低減することができる。
また、本発明によれば、ホイール隣接ギヤのうちケースに近い外周部に、円筒面または係合部を形成することで、ケースでホイール隣接ギヤを安定して支持することができる。
また、本発明によれば、第3ギヤ部の厚さを第4ギヤ部よりも小さくすることで、ホイール隣接ギヤが軸方向に大型化するのを抑えることができるので、巻取装置の小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、係合穴を避けた位置に第2嵌合部を設けることで、第1嵌合部と第2嵌合部を安定して嵌合させることができる。
また、本発明によれば、第2嵌合部を係合穴に対して周方向に離すことで、例えば係合穴と第2嵌合部を周方向で同じ位置に配置する構造に比べ、ホイール隣接ギヤを径方向に小型化することができるので、巻取装置の小型化を図ることができる。
本実施形態に係る乗物用シートとしての車両用シートの斜視図である。 巻取装置を左右方向外側から見た側面図である。 巻取装置のケース内の部品を示す分解斜視図(a)と、図2のX−X断面図(b)である。 小径部および第4ギヤ部の構造を示す斜視図(a)と、第3ギヤ部の構造を示す斜視図(b)である。 本発明の変形例1を示す分解斜視図(a)と、断面図(b)である。 本発明の変形例2を示す分解斜視図(a)と、断面図(b)である。 本発明の変形例3を示す分解斜視図である。 本発明の変形例4を示す斜視図(a)と、断面図(b)である。 本発明の変形例5を示す図(a)〜(d)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、乗物用シートの一例としての車両用シートの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
図1に示すように、車両用シートSは、自動車の運転席に使用されるシートであり、シートフレームFと、シートフレームFに被せられる図示せぬシートクッションや表皮材とを備えている。なお、本明細書において、前後、左右および上下は、車両用シートSに着座した乗員を基準とする。
シートフレームFは、シートクッションフレームF1と、シートバックフレームF2とから主に構成されている。
シートクッションフレームF1は、略矩形の枠状に形成されたフレームであり、その後部に、シートバックフレームF2がリクライニング機構RLを介して回動可能に連結されている。
シートバックフレームF2は、上部フレーム10と、左右のサイドフレーム20と、下部フレーム30とを主に有して構成され、上部フレーム10、左右のサイドフレーム20および下部フレーム30が溶接などによって一体に結合された略矩形の枠状に形成されている。
上部フレーム10は、略U形状に屈曲するパイプ材のうち左右方向に延びる横パイプ部11で構成されている。
左右のサイドフレーム20は、略U形状に屈曲するパイプ材のうち上下方向に延びる左右の縦パイプ部12と、その下部に結合される左右のサイドフレーム本体部21と、その下部に結合される下側サイドフレーム22とで構成されている。
左右のサイドフレーム本体部21は、金属板をプレス加工するなどして断面視略U形状に形成され、左右方向に対向して配置されている。サイドフレーム本体部21は、その上部において縦パイプ部12を抱持した状態で縦パイプ部12と結合されており、その下部が上部よりも前方に向けて張り出す張出部21Aを有する形状に形成されている。
左右の下側サイドフレーム22は、金属板をプレス加工するなどして断面視略U形状に形成され、左右方向に対向して配置されている。下側サイドフレーム22は、その上部がサイドフレーム本体部21に結合されている。
下部フレーム30は、板状の連結フレーム31と、パイプ状の連結軸32とを有しており、左右のサイドフレーム20の下部に連結されている。
以上のように構成される枠状のシートバックフレームF2の内側には、可動部材の一例としての可撓プレート40が配置されている。可撓プレート40は、シートバックフレームF2にスプリングSPを介して連結されることで、シートバックフレームF2に対して可動となっている。
可撓プレート40の適所には、巻取装置50によって巻き取り可能なケーブル61と、ケーブル61が挿通される筒状のシース62とが連結されている。具体的に、シース62は、一端が可撓プレート40の上側に固定され、他端が巻取装置50のケース51に固定され、中間部が上部フレーム10に固定されている。ケーブル61は、シース62内を軸方向に移動可能となっており、一端が可撓プレート40の下側に固定され、他端が巻取装置50の後述するホイール隣接ギヤ55(図2参照)に固定されている。
以上のように構成された可撓プレート40は、巻取装置50でケーブル61を巻き取ると、ケーブル61の一端がシース62の一端に引き寄せられることで、前方に突出するように湾曲する。また、可撓プレート40は、巻取装置50によってケーブル61を巻き戻すと、その弾性力により、元の形状に戻る。これにより、可撓プレート40は、その前方への突出量が巻取装置50で調整されるので、乗員の体形に合わせた好適なランバーサポートとして機能するようになっている。
以下に、巻取装置50について詳細に説明する。
巻取装置50は、右側のサイドフレーム20の外面に固定されており、図2に示すように、主に、ケース51と、巻取力発生部材の一例としてのモータ52と、ウォーム53と、ウォームホイール54と、ホイール隣接ギヤ55と、を備えている。なお、図2では、便宜上、ケース51とサイドフレーム本体部21を2点鎖線で示す。
巻取装置50は、サイドフレーム本体部21の前後幅内に配置されている。つまり、ケース51、モータ52、ウォーム53、ウォームホイール54およびホイール隣接ギヤ55は、サイドフレーム本体部21の前後幅内に配置されている。これにより、車両用シートSを前後方向に小型化することが可能となっている。
ケース51は、モータ52の一部、ウォーム53、ウォームホイール54およびホイール隣接ギヤ55を収容する樹脂製のケースであり、サイドフレーム本体部21の外面に直接取り付けられている。このようにケース51をサイドフレーム本体部21の外面に直接取り付けることで、例えばケースをサイドフレームの外面にブラケットを介して設ける構造と比べ、巻取装置周りの部品点数を削減することが可能となっている。また、ケース51の面とサイドフレーム本体部21の面とを面接触させることができるので、ケース51をサイドフレーム本体部21に安定して取り付けることができる。
ケース51の上壁の一部には、シース62の端部を支持する支持部51Aが形成されている。支持部51Aは、ホイール隣接ギヤ55の後述する小径部55Aよりも上側に配置されている。
これにより、小径部55Aに端部が固定されるケーブル61が、ホイール隣接ギヤ55の軸方向から見て、小径部55Aよりも下側に配置されるウォームホイール54とは重ならない位置に配置される。そのため、例えば軸方向から見てウォームホイールと重なるようにケーブルを小径部から延ばす構成と比べ、支持部51Aをホイール隣接ギヤ55に近づけてケース51内のケーブル61の長さを短くすることができるので、ケーブル61の全体の長さを短くすることが可能となっている。
ケース51の外周壁の適所には、ケース51をサイドフレーム本体部21の外面に直接取り付けるための取付用フランジ部51Bが複数形成されている。詳しくは、図3(b)に示すように、サイドフレーム本体部21には、バーリング加工によりフランジ付き孔21Bが形成されており、タッピングネジTSを取付用フランジ部51Bの孔B1に挿通して、フランジ付き孔21Bに捩じ込むことで、ケース51がサイドフレーム本体部21に直接固定されている。また、ケース51の左右の壁のそれぞれの内面には、後述するシャフト54E,55Eを回転可能に支持するための円筒状の軸受部51C,51Dが形成されている。
図2および図3(a)に示すように、モータ52は、回転軸52Aと、当該回転軸52Aを回転させるためのロータやマグネットなどを有する本体部52Bとを備えており、回転軸52Aの先端が下側を向くように配置されている。本体部52Bは、ケース51に固定されており、ケース51がサイドフレーム本体部21に固定された状態において、その一部(例えば下部)がホイール隣接ギヤ55の一部(例えば中心部分)と上下方向で同じ位置となるように配置されている。
言い換えると、本体部52Bは、前後方向から見て、ホイール隣接ギヤ55に重なるように配置されている。これにより、車両用シートSを上下方向に小型化することが可能となっている。
また、このように前後方向から見て重なる本体部52Bとホイール隣接ギヤ55は、サイドフレーム本体部21のうち前後幅が最も大きい部位に配置されている。これにより、本体部52Bとホイール隣接ギヤ55をサイドフレーム本体部21の前後幅内に容易に収めることが可能となっている。
ウォーム53は、螺旋状のギヤ歯を有するギヤであり、モータ52の回転軸52Aに固定されている。
図3(a),(b)に示すように、ウォームホイール54は、ウォーム53に噛み合うギヤであり、ウォーム53の前側(図2参照)に隣接して配置されている。具体的に、ウォームホイール54は、ウォーム53に噛み合うウォーム用ギヤ部54Aと、ウォーム用ギヤ部54Aの軸方向における一方側に設けられる第1ギヤ部54Bと、ウォーム用ギヤ部54Aの軸方向における他方側に設けられる第2ギヤ部54Cとを一体に有している。
第1ギヤ部54B、ウォーム用ギヤ部54Aおよび第2ギヤ部54Cの中心には、これらを貫通する貫通孔54Dが形成され、当該貫通孔54Dに、シャフト54Eが挿通された状態で固定されている。そして、第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cは、ホイール隣接ギヤ55に噛み合うように構成されている。
このようにホイール隣接ギヤ55に噛み合う第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cをウォーム用ギヤ部54Aの両面に設けることで、ホイール隣接ギヤ55からウォームホイール54への反力が第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cを介してバランスよくウォームホイール54にかかるので、反力によりウォームホイール54が傾くのを抑えることが可能となっている。また、ウォームホイール54とホイール隣接ギヤ55との噛み合い部分を第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cの2箇所に増やすことができるので、ウォームホイール54とホイール隣接ギヤ55との噛み合い部分の応力を低減することが可能となっている。
また、第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cは、互いに同径であり、ウォーム用ギヤ部54Aよりも小径となるように形成されている。これにより、第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cをウォーム53から径方向に離すことができるので、ウォーム53とウォームホイール54(第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54C)との干渉を抑えることが可能となっている。
ホイール隣接ギヤ55は、ウォームホイール54に噛み合うギヤであり、ウォームホイール54の上斜め前側(図2参照)に隣接して配置されている。具体的に、ホイール隣接ギヤ55は、小径部55Aと、小径部55Aの軸方向両側に設けられる第3ギヤ部55Bおよび第4ギヤ部55Cとを備えている。第3ギヤ部55B、小径部55Aおよび第4ギヤ部55Cの中心には、これらを貫通する貫通孔55Dが形成され、当該貫通孔55Dに、シャフト55Eが挿通された状態で固定されている。
小径部55Aは、第3ギヤ部55Bと第4ギヤ部55Cとを連結する略円柱状の部位であり、第3ギヤ部55Bおよび第4ギヤ部55Cよりも小径に形成されている。詳しくは、図4(a)に示すように、小径部55Aは、第4ギヤ部55Cの中心部に一体に形成され、ケーブル61を巻き取るための巻取部となっている。これにより、小径部55Aの軸方向両側にある大径の各ギヤ部55B,55Cによって、ケーブル61をガイドしながら小径部55Aに良好に巻き取ることが可能となっている。
また、小径部55Aの外周面には、ケーブル61が巻き付きながら入り込む螺旋状の溝A1が形成されている。これにより、小径部55Aに巻き付いたケーブル61同士が干渉するのを抑えることができるので、ケーブル61が傷つくのを抑えることができ、小径部55Aでケーブル61を良好に巻き取ることが可能となっている。
また、小径部55Aの端面には、ケーブル61の先端に設けられる円柱状部63と係合する係合穴A2と、ケーブル61を溝A1の端部に案内するためのスリットA3とが形成されている。これにより、ケーブル61と円柱状部63をスリットA3と係合穴A2に外側から挿入していくと、円柱状部63が係合穴A2で保持され、ケーブル61が溝A1内に配置される。
そして、この状態において、小径部55Aとは別体となる第3ギヤ部55B(図4(b)参照)を小径部55Aの端面に取り付けることで、第3ギヤ部55Bによって円柱状部63が係合穴A2から抜けるのを抑えることが可能となっている。なお、小径部55Aへの第3ギヤ部55Bの取り付けは、第3ギヤ部55Bの端面に設けた第1嵌合部の一例としての2つの嵌合突起B4と、小径部55Aの端面に設けた第2嵌合部の一例としての2つの嵌合穴A4とを嵌合させることで行っている。
そして、各嵌合穴A4は、係合穴A2を避けた位置に設けられている。これにより、各嵌合穴A4と各嵌合突起B4とを安定して嵌合させることが可能となっている。
詳しくは、各嵌合穴A4は、それぞれ係合穴A2に対して周方向に略90°離れるように配置されている。これにより、例えば係合穴と嵌合穴を周方向で同じ位置に配置する構造(径方向に並べる構造)に比べ、ホイール隣接ギヤ55を径方向に小型化することができるので、巻取装置50の小型化を図ることが可能となっている。
なお、本実施形態では、第1嵌合部を凸形状とし、第2嵌合部を凹形状としたが、本発明はこれに限定されず、凹凸形状を逆にしてもよい。また、小径部55Aへの第3ギヤ部55Bの取り付けは、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合に限らず、溶接や接着剤による接着などによって行ってもよい。
図3(a),(b)に示すように、第3ギヤ部55Bは、第1ギヤ部54Bに噛み合うギヤであり、その軸方向内側の端面には、凸部の一例としての環状突起55F(図4(b)参照)が形成されている。環状突起55Fは、第3ギヤ部55Bの回転軸を中心とする円状に形成され、第3ギヤ部55Bの軸方向内側の端面から軸方向内側に向けて突出して、ウォーム用ギヤ部54Aに当接している。これにより、ウォームホイール54に対するホイール隣接ギヤ55の傾きを抑えることが可能となっている。
第4ギヤ部55Cは、第2ギヤ部54Cに噛み合うギヤであり、第3ギヤ部55Bと同径に形成され、第3ギヤ部55Bとはウォーム用ギヤ部54Aを挟んだ反対側に配置されている。第4ギヤ部55Cの軸方向内側の端面には、前述した環状突起55Fと同様の環状突起55Gが形成されている(図4(a)参照)。これにより、前述した環状突起55Fとともに環状突起55Gがウォーム用ギヤ部54Aに当接するので、ウォームホイール54に対するホイール隣接ギヤ55の傾きをより抑えることが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、前述した効果に加え、次の各効果を奏することができる。
ホイール隣接ギヤ55に、ケーブル61を巻き取るための巻取部(小径部55A)を設けたので、例えばホイール隣接ギヤに噛み合うギヤをさらに設けて、当該ギヤに巻取部を設ける構造に比べ、巻取装置50の小型化を図ることができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、シャフト55Eをホイール隣接ギヤ55とは別体に構成したが、本発明はこれに限定されず、回転軸と同じ機能を有する部位をホイール隣接ギヤ55に一体に形成してもよい。言い換えると、ホイール隣接ギヤおよびケースの一方に、ホイール隣接ギヤの回転軸線を中心とした円筒面を一体に形成し、他方に、円筒面に対して相対的に回転可能となるように円筒面と少なくとも3点で係合する係合部を一体に形成してもよい。
具体的には、例えば図5(a),(b)に示すように、ホイール隣接ギヤ55の両端面に、軸方向外側に突出する環状リブ55Hを一体に形成し、ケース51に、環状リブ55Hが嵌り込む係合部の一例としての環状溝51Hを一体に形成してもよい。具体的に、環状リブ55Hは、ホイール隣接ギヤ55の回転軸線を中心とした円筒面H1,H2を有し、環状溝51Hは、円筒面H1,H2に対して相対的に回転可能であり、かつ、当該円筒面H1,H2と面接触、つまり3点以上で接触する円筒面H3,H4を有している。
これによれば、前記実施形態のようなホイール隣接ギヤ55とは別体のシャフト55Eが不要となるので、部品点数を削減することができる。
また、この形態では、第3ギヤ部55Jが、ギヤ歯部J11が形成される外周部J1と、当該外周部J1よりも径方向内側に設けられ、当該外周部J1よりも厚さが小さく形成される薄肉部J2と、を有する構成となっている。そして、ギヤ歯部J11と第1ギヤ部54Bとの噛み合い部分の幅が、薄肉部J2よりも大きくなっている。これにより、第3ギヤ部55Jと第1ギヤ部54Bとの噛み合い部分の幅を大きくすることができるので、ウォームホイール54とホイール隣接ギヤ55との噛み合い部分の応力をより低減することができる。また、外周部J1よりも厚さが小さい薄肉部J2を設けるので、例えば外周部と同じ幅で第3ギヤ部を形成する形態と比べ、軽量化を図ることができる。
また、同様に、第4ギヤ部55Kも、ギヤ歯部K11が形成される外周部K1と、当該外周部K1よりも径方向内側に設けられ、当該外周部K1よりも厚さが小さく形成される薄肉部K2と、を有した構成となっている。そして、ギヤ歯部K11と第2ギヤ部54Cとの噛み合い部分の幅が、薄肉部K2よりも大きくなっている。これにより、第4ギヤ部55Kと第2ギヤ部54Cとの噛み合い部分の幅を大きくすることができるので、ウォームホイール54とホイール隣接ギヤ55との噛み合い部分の応力をより低減することができる。また、外周部K1よりも厚さが小さい薄肉部K2を設けるので、例えば外周部と同じ幅で第4ギヤ部を形成する形態と比べ、軽量化を図ることができる。
また、前述した外周部J1,K1は、それぞれ薄肉部J2,K2よりも軸方向外側に突出するように形成されている。そして、各外周部J1,K1には、前述した環状リブ55Hが一体に形成されている。これによれば、ホイール隣接ギヤ55のうちケース51に近い外周部J1,K1に環状リブ55Hを形成するので、ケース51でホイール隣接ギヤ55を安定して支持することができる。
また、ホイール隣接ギヤ55をケース51で回転可能に支持する構造の他の形態としては、例えば図6(a),(b)に示す形態が挙げられる。この形態では、ホイール隣接ギヤ55の両端面に、軸方向内側に凹む有底円筒状の凹部55Lを形成し、ケース51に、凹部55Lに嵌り込む係合部の一例としての環状リブ51Lを形成している。
凹部55Lは、ホイール隣接ギヤ55の回転軸線を中心とした円筒面L1を有し、環状リブ51Lは、円筒面L1に対して相対的に回転可能であり、かつ、当該円筒面L1と面接触する外周面L2を有している。この形態であっても、前記実施形態のようなホイール隣接ギヤ55とは別体のシャフト55Eが不要となるので、部品点数を削減することができる。
なお、係合部は、前述した各実施形態のように円筒面を有する部位に限らず、例えば、図7に示すように、3つの円柱状の突起51Mであってもよい。具体的に、3つの突起51Mは、ケース51の内面から内側に突出し、ホイール隣接ギヤ55の凹部55Lの円筒面L1に対応した円上に等間隔に配置されている。つまり、3つの突起51Mは、円筒面L1に対して3点で係合している。この形態であっても、前記実施形態のようなホイール隣接ギヤ55とは別体のシャフト55Eが不要となるので、部品点数を削減することができる。
前記実施形態では、巻取部を小径部55Aとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば図8(a),(b)に示すように、巻取部55Nを第3ギヤ部55Pの軸方向外側の側面に設けてもよい。具体的に、巻取部55Nは、第3ギヤ部55Pの中心部から軸方向外側に向かうにつれて徐々に拡径するような円錐台状に形成されている。
巻取部55Nと第3ギヤ部55Pには、ケーブル61の先端に設けられる円柱状部63と係合する係合穴N1,P1が形成されている。また、巻取部55Nには、係合穴N1の一部を径方向外側に開口させるためのスリットN2が形成されている。これにより、ケーブル61と円柱状部63をスリットN2と係合穴N1,P1に外側から挿入していくと、円柱状部63が係合穴N1,P1で保持され、ケーブル61が巻取部55Nの軸方向内側の端部に配置される。
また、この形態では、第3ギヤ部55Pの厚さは、第4ギヤ部55Cの厚さよりも小さくなっている。これにより、ホイール隣接ギヤ55が軸方向に大型化するのを抑えることができ、巻取装置50の小型化を図ることができる。
なお、この形態とは逆に、第4ギヤ部55Cの厚さを、第3ギヤ部55Pの厚さよりも小さくしてもいい。この場合にも、ホイール隣接ギヤ55が軸方向に大型化するのを抑えることができるので、巻取装置50の小型化を図ることができる。
前記実施形態では、凸部を環状突起55F,55Gとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば複数のピン状の突起や複数の円弧状の突起などであってもよい。また、前記実施形態では、ホイール隣接ギヤ55に凸部(環状突起55F,55G)を設けたが、本発明はこれに限定されず、ウォーム用ギヤ部に凸部を設けてもよい。
さらに、凸部は、第3ギヤ部および第4ギヤ部のうちいずれか一方のみに設けてもよい。この場合には、凸部を設けない方のギヤ部のギヤ歯を幅広に形成できるので、ウォームホイール54とホイール隣接ギヤ55との噛み合い部分の応力を低減することができる。
前記実施形態では、第1ギヤ部54Bおよび第2ギヤ部54Cをウォーム用ギヤ部54Aよりも小径としたが、本発明はこれに限定されず、第1ギヤ部および第2ギヤ部をウォーム用ギヤ部よりも大径としてもよい。なお、この場合には、第1ギヤ部と第2ギヤ部の間にウォームを配置できるように、ウォーム用ギヤ部の厚さを適宜設定すればよい。また、この場合には、ホイール隣接ギヤを、第1ギヤ部および第2ギヤ部の両方に噛み合う幅広のギヤ歯を有する構成としてもよい。
前記実施形態では、乗物用シートとして、自動車で使用される車両用シートSを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、鉄道車両、船舶、航空機などで使用されるシートに適用することもできる。
前記実施形態では、可動部材としてランバーサポート用の可撓プレート40を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば乗員の太腿を左右方向外側からサポートするサイドサポートの左右方向内側への膨出量を調整するための可動部材であってもよい。なお、このような可動部材は、シートクッションに設けられるので、この場合には、巻取装置をシートクッションフレームに設けてもよい。
前記実施形態では、巻取力発生部材としてモータ52を例示したが、本発明はこれに限定されず、巻取力発生部材は、例えば、回転軸と、当該回転軸を回転させるために当該回転軸の端部に設けられてユーザによって操作されるダイヤル式の操作部(本体部)とを備えたものであってもよい。
前記実施形態では、小径部55Aをケーブル61の巻取部とする構造として、小径部55Aを一体に有する第4ギヤ部55Cと、第3ギヤ部55Bとを別体にする構造を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9(a)〜(d)に示すように、第3ギヤ部55B、小径部55Aおよび第4ギヤ部55Cを一体に形成した構造において、小径部55Aを巻取部としてもよい。
具体的に、この構造では、小径部55Aの貫通孔55Dを挟んだ一方側の部位の径方向外側から貫通孔55Dを通って他方側の部位の途中まで形成される取付用穴A5が形成されている。取付用穴A5は、有底筒状の穴であり、ケーブル61の先端に設けられる円柱状部63の軸方向の長さと略同じ縦幅で、かつ、円柱状部63の直径と略同じ横幅で形成されている。これにより、円柱状部63を、径方向に移動させて取付用穴A5の開口から底面まで挿入していくことが可能となっている。
また、取付用穴A5の底面には、ケーブル61を通すための挿通孔A6が形成されている。挿通孔A6は、径方向内側の開口がケーブル61と略同じ径、つまり、円柱状部63よりも小さい開口として形成されている。これにより、ケーブル61の円柱状部63とは反対側の端部を取付用穴A5と挿通孔A6とに通した後、ケーブル61を小径部55Aの外側に引き出していくと、円柱状部63が取付用穴A5の底面で係止されるので、ケーブル61を小径部55Aの外周面で良好に巻き取ることができる。
また、挿通孔A6は、径方向内側の開口から径方向外側に向かうにつれて小径部55Aの周方向に徐々に幅広となるように形成されている。これにより、ケーブル61が急激に屈曲するのを抑えることができるので、ケーブル61の損傷を抑えることができる。
また、円柱状部63を取付用穴A5の底面まで挿入した状態において、シャフト55Eを貫通孔55Dに嵌合させると、円柱状部63が取付用穴A5の底面とシャフト55Eとの間で挟持されるようになっている。つまり、シャフト55Eが円柱状部63の抜け止めとして機能するので、例えば抜け止め用の他の部材をシャフトとは別に設ける構造に比べ、部品点数を削減することができる。
40 可撓プレート
50 巻取装置
52 モータ
52A 回転軸
52B 本体部
53 ウォーム
54 ウォームホイール
54A ウォーム用ギヤ部
54B 第1ギヤ部
54C 第2ギヤ部
55 ホイール隣接ギヤ
61 ケーブル
S 車両用シート

Claims (14)

  1. 乗物用シートのフレームに対して可動となる可動部材に連結されたケーブルを巻き取るための巻取装置であって、
    回転軸および当該回転軸を回転させる本体部を有する巻取力発生部材と、
    前記巻取力発生部材の回転軸に設けられるウォームと、
    前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、
    前記ウォームホイールに噛み合うホイール隣接ギヤと、を備え、
    前記ウォームホイールは、
    前記ウォームに噛み合うウォーム用ギヤ部と、
    前記ウォーム用ギヤ部の軸方向における一方側に設けられ、前記ホイール隣接ギヤに噛み合う第1ギヤ部と、
    前記ウォーム用ギヤ部の軸方向における他方側に設けられ、前記ホイール隣接ギヤに噛み合う第2ギヤ部と、を有することを特徴とする巻取装置。
  2. 前記第1ギヤ部および前記第2ギヤ部は、前記ウォーム用ギヤ部よりも小径であり、
    前記ホイール隣接ギヤは、
    前記第1ギヤ部に噛み合う第3ギヤ部と、
    前記第3ギヤ部とは前記ウォーム用ギヤ部を挟んだ反対側に配置され、前記第2ギヤ部と噛み合う第4ギヤ部と、
    前記第3ギヤ部と前記第4ギヤ部とを連結し、前記第3ギヤ部および前記第4ギヤ部よりも小径となる小径部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記ウォーム用ギヤ部と前記第3ギヤ部との間に、一方のギヤ部から他方のギヤ部に向けて突出する凸部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の巻取装置。
  4. 前記ウォーム用ギヤ部と前記第4ギヤ部との間に、一方のギヤ部から他方のギヤ部に向けて突出する凸部を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の巻取装置。
  5. 前記ホイール隣接ギヤには、前記ケーブルを巻き取るための巻取部が設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の巻取装置。
  6. 前記巻取部は、前記小径部であることを特徴とする請求項5に記載の巻取装置。
  7. 前記巻取部には、前記ケーブルが巻き付きながら入り込む螺旋状の溝が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の巻取装置。
  8. 前記ホイール隣接ギヤを収容するケースをさらに備え、
    前記ホイール隣接ギヤおよび前記ケースの一方には、前記ホイール隣接ギヤの回転軸線を中心とした円筒面が一体に形成され、他方には、前記円筒面に対して相対的に回転可能となるように前記円筒面と少なくとも3点で係合する係合部が一体に形成されていることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の巻取装置。
  9. 前記第3ギヤ部は、ギヤ歯部が形成される外周部と、当該外周部よりも径方向内側に設けられ、当該外周部よりも厚さが小さく形成される薄肉部と、を有し、
    前記ギヤ歯部と前記第1ギヤ部との噛み合い部分の幅が、前記薄肉部よりも大きいことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の巻取装置。
  10. 前記第4ギヤ部は、ギヤ歯部が形成される外周部と、当該外周部よりも径方向内側に設けられ、当該外周部よりも厚さが小さく形成される薄肉部と、を有し、
    前記第4ギヤ部の前記ギヤ歯部と前記第2ギヤ部との噛み合い部分の幅が、前記第4ギヤ部の前記薄肉部よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の巻取装置。
  11. 前記ホイール隣接ギヤを収容するケースをさらに備え、
    前記外周部は前記薄肉部よりも軸方向外側に突出するように設けられ、
    前記外周部および前記ケースの一方には、前記ホイール隣接ギヤの回転軸線を中心とした円筒面が一体に形成され、他方には、前記円筒面に対して相対的に回転可能となるように前記円筒面と少なくとも3点で係合する係合部が一体に形成されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の巻取装置。
  12. 前記巻取部は、前記第3ギヤ部の軸方向外側の側面に設けられ、
    前記第3ギヤ部の厚さは、前記第4ギヤ部の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の巻取装置。
  13. 前記第3ギヤ部と前記小径部は別体に構成され、
    前記第3ギヤ部の端面には、凹形状または凸形状の第1嵌合部が設けられ、
    前記小径部の端面には、前記ケーブルの先端部に係合する係合穴と、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部が設けられ、
    前記第2嵌合部が、前記係合穴を避けた位置に設けられていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の巻取装置。
  14. 前記第2嵌合部が、前記係合穴に対して周方向に離れていることを特徴とする請求項13に記載の巻取装置。
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