JP4805103B2 - 回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、回動部材を回動させると相手側コネクタが初期嵌合状態から完全嵌合状態へ移行する回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタに関する。
多極コネクタは、一対のコネクタの各コネクタハウジングに多数の接続端子を有することから、コネクタ嵌合作業の際に大きな労力を必要とする。このため作業者の疲労度が大きくなり、この労力を軽減するための機構が必要になってくる。従来より回動部材を備えた回転嵌合式コネクタが幾つか提案されている。
図8において、下記特許文献1に開示された回転嵌合式コネクタ1は、回動部材2を有する雌コネクタ3と、この雌コネクタ3にコネクタ嵌合する雄コネクタ4とを備えて構成されている。雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士のコネクタ嵌合に関しては、回動部材2を所定方向に回動させると、コネクタ同士の引き寄せが生じるような機構によりコネクタ嵌合が行われるようになっている。回動部材2を回動させると、初期嵌合状態から完全嵌合状態への移行がなされて、電気的な接続が完了するようになっている。
図8及び図9において、雌コネクタ3は、雌コネクタハウジング5と、この雌コネクタハウジング5の複数の端子収容室にそれぞれ収容される雌型の接続端子と、雌コネクタハウジング5に嵌合して端子収容室の前部を構成するフロントホルダー6と、雌コネクタハウジング5に回動自在に支持される上記回動部材2とを備えて構成されている。
雌コネクタハウジング5は、内部に複数の端子収容室を有する略円柱形状の円柱部7を有している。図中の雌コネクタハウジング5は、21個の接続端子を収容することが可能な複数の端子収容室を有している。雌コネクタハウジング5の後部には、円柱部7の後部を囲む環状の回転壁8が形成されている。この回転壁8と円柱部7との間には、環状のシール材が設けられている。回転壁8の後方には、回動部材2に対する回動支持溝9が円周方向に形成されている。そして、この回動支持溝9の後方には、径方向外側に延出する延出片10が形成されている。延出片10の隣には、凹部11、12等が形成されている。
回動部材2は、内側円筒部13と、この内側円筒部13の中間に連続して後方に伸びる外側円筒部14とを有している。外側円筒部14とこの内側の内側円筒部13との間には、雌コネクタハウジング5の回転壁8を差し込むことができるような形状に形成されている。外側円筒部14の後部には、雌コネクタハウジング5の回動支持溝9に引っ掛かる係合片15が形成されている。また、外側円筒部14の後端部には、回動部材2の回動の際に雌コネクタハウジング5の凹部11、12の部分を移動する凸部16が形成されている。凸部16は、可撓性を有するアーム形状の部分と、係止突起形状の部分とを有するように形成されている。内側円筒部13の内面且つ前端開口側には、コネクタ嵌合の際に用いられる突起部17が複数形成されている。突起部17は、120°のピッチとなるように配置されている。
フロントホルダー6は、円形の前壁18と、環状側壁19とを有している。前壁18には、雌コネクタハウジング5の端子収容室の位置に合わせて複数の開口20が貫通形成されている。開口20は、コネクタ嵌合の際に雌コネクタ4の雄型の接続端子が差し込まれる部分として形成されている。開口20は、端子収容室が21個あることから、これと同じ21個形成されている。環状側壁19は、全周にわたり均一な幅hで形成されている。環状側壁19は、フロントホルダー6が雌コネクタハウジング5の円柱部7に嵌合すると、この円柱部7の外周面に同一となる曲面(外周面)を有するように形成されている。フロントホルダー6が雌コネクタハウジング5の円柱部7に嵌合した状態において、引用符号21はこれらの嵌合境界(嵌合境界となる線)を示している。嵌合境界21は、フロントホルダー6の先端位置から寸法hの分だけ後方となる位置に形成されるている。
ここで端子収容室について補足説明すると、フロントホルダー6の環状側壁19は当然のことながら肉厚があり、このフロントホルダー6が嵌合する円柱部7の上記外周面側の壁にも肉厚があることから、これら肉厚の内側のスペースに端子収容室が形成されている。図中では21個形成されていることから、スペースをうまく配分しながら端子収容室が形成されている。尚、端子収容室は、スペースの関係上、この端子収容室を形成することができる数に限りがあるのは言うまでもない(この点については問題点として後述する)。
雄コネクタ4は、雄コネクタハウジング22と、この雄コネクタハウジング22に収容固定される複数の雄型の接続端子と、雄コネクタハウジング22の外側中間で雄コネクタハウジング22の嵌合部23の後方に設けられるシールリングとを備えて構成されている。嵌合部23の外周面には、雌コネクタ3の突起部17を案内する嵌合溝24が複数形成されている。嵌合溝24は、嵌合部23の先端位置から開口するように形成されている。嵌合溝24は、コネクタ嵌合方向に伸びる直線部25を有している。嵌合溝24の直線部25は、雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士のコネクタ嵌合の際において、初期嵌合させた時に突起部17が移動する部分であって、この直線部25の直線終端部26は初期嵌合位置となるようになっている。
嵌合溝24は、直線終端部26から嵌合部23の外周面を回動部材2の回動方向と同じ方向の周方向に嵌合部23の後方に向かって傾斜する(螺旋状に傾斜する)傾斜部27が形成されている。この傾斜部27には、嵌合溝24の終端部28が連続して形成されている。終端部28と直線終端部26とのコネクタ嵌合方向の距離は、雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士のコネクタ嵌合(初期嵌合状態から完全嵌合状態まで)をさせた際の移動距離に等しくなるように設定されている。
上記構成において、雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士のコネクタ嵌合を行うためには、先ず、雌コネクタ3及び雄コネクタ4の組み立てを完了させる。雌コネクタ3は、雌コネクタハウジング5の端子収容室に雌型の接続端子を収容させ、回動部材2をこの外側円筒部14の後端部から雌コネクタハウジング5に挿入することにより組み立てが開始する。そして、回動部材2の係合片15を雌コネクタハウジング5の回動支持溝9に引っ掛けて回動部材2を回動自在に支持させるとともに、外側円筒部14の凸部16を雌コネクタハウジング5の凹部11に係合させて雌コネクタ3の組み立てを完了させる(雄コネクタ4の組み立てに関しては説明を省略する)。
次に、雌コネクタ3の先端部(フロントホルダー6が嵌合する部分)を雄コネクタ4の嵌合部23の内側に挿入して初期嵌合を開始させる。この時、雌コネクタ3の突起部17は雄コネクタ4の嵌合溝24の開口部を介して直線部25の直線終端部26まで至る。最後に、初期嵌合状態において回動部材2を所定方向(嵌合が生じる方向)に回動させると、この回動に伴って雌コネクタ3が徐々に移動し、突起部17が嵌合溝24の傾斜部27から終端部28へと移動するとともに、回動支持溝9の凸部16が雌コネクタハウジング5の係合位置(図示省略)に係合し、これによって雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士の完全嵌合状態が形成され、電気的な接続が完了する。
特開2003−163056号公報
ところで、上記従来技術にあっては、雌コネクタ3の先端部(フロントホルダー6が嵌合する部分)を雄コネクタ4の嵌合部23の内側に挿入して初期嵌合状態が形成される際に、フロントホルダー6と雌コネクタハウジング5の円柱部7とにより生じる嵌合境界21の段差や凹みに嵌合部23の先端(嵌合側端部)が引っ掛かったり落ち込んだりしてしまうことがあり、このような引っ掛かり等があるとスムーズな挿入作業が阻害されることになる。嵌合境界21は円周方向全周に形成されることから、雌コネクタ3及び雄コネクタ4同士の挿入の軸がズレると、このズレの方向にあわせて引っ掛かり等が起きてしまうことになる。
尚、フロントホルダー6は、端子収容室の前部を構成するための部材であることから、このフロントホルダー6を嵌合させると、雄コネクタ4の嵌合部23の先端が引っ掛かり易い位置に嵌合境界21が形成されてしまうことになる。
この他、特許文献1に開示された回転嵌合式コネクタ1は、接続回路数(端子数)を多くしたいという要請がある場合に、次のような問題点を有している。回転嵌合式コネクタ1は、自動車のトランスミッション用のコネクタであり、トランスミッションに穴をあけることによって取り付けられている。従って、トランスミッションの強度面から、回転嵌合式コネクタ1の径方向のコネクタサイズは大きくなる方向に変えられないということになる。コネクタサイズが変えられないということは、接続回路数を多くすることに制限があることになる。
回転嵌合式コネクタ1の数を増やして接続回路数を多くしようとしても、トランスミッションの取り付け穴数が増えてしまうことから、強度面の問題点を解消することができないことになる。回転嵌合式コネクタ1は、現状、接続回路数を増やすことが困難であるという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、作業性の向上を図ることが可能な回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタを提供することを課題とする。また、接続回路数を増やすことが可能な回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタは、略円柱形状の円柱部に複数の端子収容室を有するコネクタハウジングと、対応する前記端子収容室に収容される複数の接続端子と、略環状の環状側壁を有するとともに前記コネクタハウジングに嵌合して前記端子収容室の前部を構成するフロントホルダーと、該フロントホルダーの前記環状側壁に対し所定の間隔をあけた状態で前記コネクタハウジングに回動自在に支持され且つ回動させると相手側コネクタを初期嵌合状態から完全嵌合状態へ移行させる回動部材とを備え、さらに、前記初期嵌合状態又は前記完全嵌合状態への移行の際に前記相手側コネクタの嵌合側端部が前記フロントホルダーと前記円柱部との嵌合境界を通過する、回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタにおいて、前記フロントホルダーは、前記コネクタ嵌合方向の切り欠きとなるスリットを前記環状側壁に一又は複数有し、前記円柱部は、前記スリットに露出して前記円柱部及び前記環状側壁の各外周面と略同一の曲面となる外周面延長部を一又は複数有し、前記嵌合境界の位置は互い違いとすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、スリット及び外周面延長部の存在により、環状側壁及び円柱部はこれらの外周面上で円周方向に見た時に、嵌合境界位置が互い違いとなる形状を有するようになる。従って、フロントホルダーとコネクタハウジングの円柱部とにより生じる嵌合境界の段差や凹みが円周方向に長く続くのではなく短い範囲となる。つまり、引っ掛かり等が生じる範囲が狭くなり、仮に引っ掛かり等が生じた場合でも範囲が狭いことから比較的小さな力で十分に嵌合境界を通過させることが可能になり、結果、スムーズな挿入作業が行われる。
本発明によれば、フロントホルダーのスリットにコネクタハウジングの円柱部の一部、すなわち外周面延長部が露出することから、円柱部においては端子収容室を形成するスペースが外側へ広がることになる。スペースが外側へ広がればレイアウトの工夫によって端子収容室の数を増やすことが可能になる。従って、回転嵌合式コネクタの径方向のコネクタサイズを変えなくとも、接続回路数を増やすことが可能になる。
本発明によれば、スリット及び外周面延長部の存在により、円形のフロントホルダーの嵌合作業の際の位置決めを容易にすることが可能になる。
請求項2記載の本発明の回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタは、請求項1に記載の回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタにおいて、前記環状側壁は、前記コネクタ嵌合方向に長い側壁延長部を一又は複数有し、前記円柱部は、前記側壁延長部を案内する案内溝を前記側壁延長部の配置に合わせて一又は複数有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタ嵌合方向に側壁延長部が伸びることから、フロントホルダーが円柱部に対して仮係止状態の時にこのフロントホルダーのガタ付き発生が抑えられる。側壁延長部によって仮係止状態にあるフロントホルダーのガタ付き発生が抑えられると、端子収容室への接続端子の挿入作業がスムーズに行われる。また、本発明によれば、側壁延長部は連続した長い面を有することから、この側壁延長部では引っ掛かりなくスムーズに相手側コネクタを案内することが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、スリット及び外周面延長部の存在により、相手側コネクタの嵌合側端部との引っ掛かり等の生じる範囲を円周方向に狭く(短く)することができる。従って、仮に引っ掛かり等が生じた場合でも比較的小さな力で嵌合境界を通過させることができるようになり、結果、スムーズな挿入作業を行うことができるという効果を奏する。言い換えれば、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項1に記載された本発明よれば、円柱部における端子収容室の形成スペースが外側に広がり、結果、端子収容室の数を増やすことができるという効果を奏する。言い換えれば、回転嵌合式コネクタの径方向のコネクタサイズを変えなくとも、接続回路数を増やすことができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、側壁延長部によって仮係止状態にあるフロントホルダーのガタ付き発生を抑えることができる。従って、端子収容室への接続端子の挿入作業をスムーズに行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、フロントホルダーの側壁延長部において引っ掛かりを生じさせることがなく、スムーズな挿入作業を行うことができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す雌コネクタ(回動部材側コネクタ)の図であり、(a)は分解斜視図、(b)は回動部材を取り外した状態の斜視図である。また、図2は図1(a)の拡大図、図3は図1(b)の拡大図、図4はフロントホルダーの正面図、図5はフロントホルダーの側面図、図6は雌コネクタハウジングの正面図、図7は図3のA視方向の斜視図である。尚、従来例と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図1において、引用符号31は回転嵌合式コネクタを構成する雄・雌コネクタのうちの回動部材32を有する雌コネクタ(回動部材側コネクタ)を示している。この雌コネクタ31を含む回転嵌合式コネクタは、例えば従来同様に車両のトランスミッションに取り付けられてトランスミッション内外の電気的な接続を行えるようになっている。雌コネクタ31は、回動部材32を所定方向に回動させることにより雄コネクタへの引き寄せが行われて初期嵌合状態から完全嵌合状態が形成されるような構造になっている。
尚、雄コネクタは従来例の雄コネクタ4(図8参照)と基本的に同じ構造を有するものであるものとし、ここでは図示及び説明を省略するものとする。また、回転嵌合式コネクタとしての全体図の図示も省略するものとする。
雌コネクタ31は、雌コネクタハウジング33と、この雌コネクタハウジング33の複数の端子収容室34にそれぞれ収容される雌型の接続端子と、雌コネクタハウジング33に嵌合して端子収容室34の前部を構成するフロントホルダー35と、雌コネクタハウジング33に回動自在に支持される上記回動部材32と、雌コネクタハウジング33に取り付けられるシール材36とを備えて構成されている。以下、図1ないし図6を参照しながら雌コネクタ31について説明する。
雌コネクタハウジング33は、内部に複数の端子収容室34を有する略円柱形状の円柱部37と、この円柱部37の後部を囲む環状の回転壁8と、回転壁8の後方に形成されて回動部材32を回動自在に支持する部分となる回動支持溝9と、回動支持溝9の後方において径方向外側に延出するように形成される延出片10とを有している。円柱部37と回転壁8との間には、環状のシール材36が設けられている。雌コネクタハウジング33は、円柱部37の構造以外は基本的に従来例と同様の構造になっている。
円柱部37は、複数の端子収容室34の前部が露出する部分となる円柱前部38と、この円柱前部38に連続する略円柱形状の円柱後部39とをコネクタ嵌合方向前後に有している。円柱部37は、円柱後部39の外径寸法を基準にしてこの全体が形成されている。円柱後部39の外径寸法は、従来例の円柱部7(図9参照)の外径寸法と同じに設定されている(回転嵌合式コネクタの径方向のコネクタサイズを変えないことを基本とする)。円柱前部38に露出する複数の端子収容室34は、図示のように整列された状態になっている(例えば図6参照)。
引用符号40は整列した状態となる複数の端子収容室34の輪郭を形成するような壁を示している。壁40は、平面視において四角形を組み合わせたような形状の輪郭として形成されている。本形態の壁40は、この壁40の角部分が上記外径寸法で描かれる円に接するように形成されている(本形態では六つの角部分が円に接する)。壁40の六つの角部分は、実際、エッジ形状でなく、フロントホルダー35の後述するスリット44に露出して円柱部37の外周面(円柱後部39の外周面)と略同一の曲面となる外周面延長部41を有するように形成されている。円柱前部38は、複数の端子収容室34の前部が露出した状態であっても、外周面延長部41の存在によって上記外径寸法が維持されている。壁40の内側には、36個の端子収容室34が形成されている。
本形態において、接続端子のサイズを従来例よりも若干小さくしたものの、端子収容室34の数は従来例の端子収容室の数21個から36個へと大幅に数が増えている。これは外周面延長部41を有する上記の角部分が形成され、端子収容室34を形成するスペースが従来例よりも外側へ広がったことによるものである。スペースが外側へ広がれば本形態のように更なるレイアウトの工夫によって端子収容室34の数を増やすことができることになる。
円柱前部38と円柱後部39との境界には、複数(本形態では四つ)の段部42が形成されている。複数の段部42は、それぞれ壁40の外側に形成されている。複数の段部42は、同一平面上に形成されている。尚、円柱前部38と円柱後部39との境界、言い換えれば段部42が形成される位置は、従来例での嵌合境界21(図9参照)に相当する位置になっている。本発明では嵌合境界21(図9参照)とは異なる位置にも嵌合境界が形成されている(後述する)。複数の段部42のうち二つには、フロントホルダー35を係止するための一対のアームからなるホルダ係止アーム43が形成されている。
円柱部37には、一対の誤組み付け防止溝を構成する溝44と、一対の案内溝45とが形成されている。一対の誤組み付け防止溝を構成する溝44及び一対の案内溝45は、円柱前部38と円柱後部39とに跨るように形成されている。一対の誤組み付け防止溝を構成する溝44及び一対の案内溝45は、コネクタ嵌合方向へ伸びるように形成されている(一対の誤組み付け防止溝を構成する溝44及び一対の案内溝45は、円柱後部39にまで形成されることから、円柱前部38と円柱後部39との境界、言い換えれば段部42が形成される位置よりもコネクタ嵌合方向奥側に長く伸びるようになっている)。
誤組み付け防止溝を構成する溝44には、雄コネクタの雄コネクタハウジングに形成される誤組み付け防止突起が挿入されるようになっている。また、案内溝45には、フロントホルダー35の後述する側壁延長部55が挿入されるようになっている。上記誤組み付け防止突起は、コネクタ嵌合の際に、誤組み付け防止溝によって奥側へ案内されるようになっている。後述する側壁延長部55は、フロントホルダー35の嵌合の際に、案内溝45によって奥側へ案内されるようになっている。誤組み付け防止溝を構成する溝44は、特に限定するものでないが、円柱前部38の位置に(壁40に)コネクタ嵌合方向に伸びる突条46を有している。
円柱部37は、壁40おける外周面延長部41を有する角部分の形成によって、また、案内溝45の形成によって、フロントホルダー35に対する嵌合境界(後述する)が円柱部37の外周面(円柱後部39の外周面)上で円周方向に見た時に互い違いとなるような形状になっている(壁40おける外周面延長部41を有する角部分の端部、また、案内溝45のコネクタ嵌合方向奥側の端部は、段部42が形成される位置に形成されないことを意味する)。
フロントホルダー35は、略円形の前壁47と、この前壁47の縁部に連続する略環状の環状側壁48とを有している。前壁47には、雌コネクタハウジング33の端子収容室34の位置に合わせて複数の開口49が貫通形成されている。開口49は、コネクタ嵌合の際に雄コネクタの雄型の接続端子が差し込まれる部分として形成されている。開口49は、端子収容室34毎に開口するのではなく、幾つかの端子収容室34をまとめた状態で開口するように形成されている。このような開口49には、端子収容室34内に差し込まれる差し込み片50が形成されている。尚、前壁47における引用符号51は、強度確保用のリブを示している。また、引用符号52は、円柱部37のホルダ係止アーム43が差し込まれて係止状態が形成される係止部を示している。
環状側壁48は、フロントホルダー35が雌コネクタハウジング33の円柱部37に嵌合すると、この円柱部37の外周面に同一となる曲面(外周面)を有するように形成されている。環状側壁48には、一対の誤組み付け防止溝を構成する溝53が形成されている。また、環状側壁48には、複数のスリット54と、複数の側壁延長部55とがそれぞれ形成されている。一対の誤組み付け防止溝を構成する溝53には、円柱部37の突条46が差し込まれる突条用スリット56が形成されている。
スリット54は、環状側壁48の端部57からコネクタ嵌合方向に切り欠かれるように形成されている。スリット54は、円柱部37の壁40における外周面延長部41を有する角部分が差し込まれてこれを露出させることができるように形成されている。スリット54は、円柱部37の壁40における外周面延長部41を有する角部分の位置に合わせて形成されている(本形態では六つ)。
側壁延長部55は、環状側壁48の一部がコネクタ嵌合方向に長く伸びるような短冊形状に形成されている。側壁延長部55は、フロントホルダー35を円柱部37に嵌合させた際に、段部42が形成される位置よりもコネクタ嵌合方向に長く伸びるように形成されている。側壁延長部55は、フロントホルダー35を円柱部37に嵌合させた際に、案内溝45によって奥側へ案内されるようになっている。側壁延長部55は、案内溝45の位置に合わせて形成されている。
スリット54及び側壁延長部55は、環状側壁48の端部位置を変える部分として形成されている。また、側壁延長部55は、フロントホルダー35を円柱部に対し仮係止状態とした時に、このフロントホルダー35のガタ付き発生を抑える部分として形成されている。さらに、側壁延長部55は、円柱部37への嵌合後のフロントホルダー35のガタ付きを抑える部分として形成されている。側壁延長部55は、連続した長い面を有することから、この側壁延長部55において引っ掛かりなくスムーズに雄コネクタを案内することができるようになっている。
環状側壁48において、引用符号58の端部は、フロントホルダー35を円柱部37から離脱させる際に、ホルダ係止アーム43を操作することができるように形成した部分となっている。この引用符号58の端部は、前壁47からの距離が環状側壁48の端部57よりも短くなるようになっている。すなわち、円柱部37の段部42に対して若干の隙間が形成されるようになっている。尚、引用符号58の端部の形成は一例であり、従来例の問題点解消に支障があるようであれば、環状側壁48の端部57と同じに形成しても当然によいものとする。
回動部材32は、従来例の回動部材2(図8及び図9参照)と基本的に同じ構造及び機能を有している。引用符号59は内側円筒部、引用符号60は外側円筒部、引用符号61は係合片、引用符号62は突起部を示している。
上記構成及び構造において、フロントホルダー35をコネクタ嵌合方向に移動させて雌コネクタハウジング33の円柱部37に先ず仮係止させ、次に端子収容室34に接続端子を挿入する作業を行い、最後にフロントホルダー35を押し込んで本係止を行うと、フロントホルダー35の係止部52と円柱部37のホルダ係止アーム43との係止がなされてフロントホルダー35は円柱部37に嵌合係止される。この時、フロントホルダー35のスリット54に、円柱部37の壁40における外周面延長部41を有する角部分が差し込まれてこれが露出するとともに、フロントホルダー35の側壁延長部55が円柱部37の案内溝45によって奥側へ案内される。
このような状態において、フロントホルダー35と円柱部37との嵌合境界は、図3で示す範囲においては、引用符号63〜65の三つの位置の嵌合境界となっている(図6では二つの位置となる)。嵌合境界63〜65は、互い違いの位置に形成されている。従って、フロントホルダー35と円柱部37とにより生じる嵌合境界の段差や凹みが円周方向に長く続くのではなく、引用符号63〜65の三つの位置の嵌合境界で示すような短い範囲とすることができる。つまり、雄コネクタの嵌合側端部が引っ掛かる可能性のある部分の範囲が本発明では狭くなり、仮に引っ掛かり等が生じた場合でもこの範囲が狭いことから比較的小さな力で十分に嵌合境界を通過させることができる。この結果、従来例よりもスムーズに挿入作業を行うことができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の一実施の形態を示す雌コネクタ(回動部材側コネクタ)の図であり、(a)は分解斜視図、(b)は回動部材を取り外した状態の斜視図である。 図1(a)の拡大図である。 図1(b)の拡大図である。 フロントホルダーの正面図である。 フロントホルダーの側面図である。 雌コネクタハウジングの正面図である。 図3のA視方向の斜視図である。 従来例の回転嵌合式コネクタの分解斜視図である。 図8の雌コネクタの分解斜視図である。
符号の説明
31 雌コネクタ(回動部材側コネクタ)
32 回動部材
33 雌コネクタハウジング(コネクタハウジング)
34 端子収容室
35 フロントホルダー
36 シール材
37 円柱部
38 円柱前部
39 円柱後部
40 壁
41 外周面延長部
42 段部
43 ホルダ係止アーム
44 誤組み付け防止溝を構成する溝
45 案内溝
46 突条
47 前壁
48 環状側壁
49 開口
50 差し込み片
51 リブ
52 係止部
53 誤組み付け防止溝を構成する溝
54 スリット
55 側壁延長部
56 突条用スリット
57、58 端部
59 内側円筒部
60 外側円筒部
61 係合片
62 突起部
63〜65 嵌合境界

Claims (2)

  1. 略円柱形状の円柱部に複数の端子収容室を有するコネクタハウジングと、対応する前記端子収容室に収容される複数の接続端子と、略環状の環状側壁を有するとともに前記コネクタハウジングに嵌合して前記端子収容室の前部を構成するフロントホルダーと、該フロントホルダーの前記環状側壁に対し所定の間隔をあけた状態で前記コネクタハウジングに回動自在に支持され且つ回動させると相手側コネクタを初期嵌合状態から完全嵌合状態へ移行させる回動部材とを備え、さらに、前記初期嵌合状態又は前記完全嵌合状態への移行の際に前記相手側コネクタの嵌合側端部が前記フロントホルダーと前記円柱部との嵌合境界を通過する、回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタにおいて、
    前記フロントホルダーは、前記コネクタ嵌合方向の切り欠きとなるスリットを前記環状側壁に一又は複数有し、前記円柱部は、前記スリットに露出して前記円柱部及び前記環状側壁の各外周面と略同一の曲面となる外周面延長部を一又は複数有し、前記嵌合境界の位置は互い違いとする
    ことを特徴とする回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタ。
  2. 請求項1に記載の回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタにおいて、
    前記環状側壁は、前記コネクタ嵌合方向に長い側壁延長部を一又は複数有し、前記円柱部は、前記側壁延長部を案内する案内溝を前記側壁延長部の配置に合わせて一又は複数有する
    ことを特徴とする回転嵌合式コネクタにおける回動部材側コネクタ。
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