JP7215844B2 - 誤嵌合防止コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、誤嵌合防止コネクタに関する。
コネクタには、結合向き違いや、正規の結合相手以外との結合を防止する誤嵌合防止機能を備えるものがある。例えば特許文献1の図13に示すコネクタは、メス側コネクタハウジング501の上面左右に、上方へ突出する一対の平行な凸条(誤嵌合防止リブ503)が、結合方向に延在して設けられている。このメス側コネクタハウジング501は、相手コネクタとの結合面に、フロントカバー505が装着される。一方、相手コネクタのハウジングであるオス側コネクタハウジング507の上面左右には、誤嵌合防止リブ503に対応した一対の平行な溝509が設けられる。コネクタは、正規嵌合時、誤嵌合防止リブ503と溝509とが対応して嵌合する。一方、コネクタは、結合向き違いや、正規の結合相手以外との誤嵌合時、誤嵌合防止リブ503がオス側コネクタハウジング507と干渉し、嵌合不可となる。
特開2001-155811号公報
しかしながら、従来のコネクタは、オス側コネクタハウジング507のフード部511が溝509によって薄肉となるため、フード部破損によって品質不良が発生する可能性がある。これに対し、薄肉部513を厚肉化した場合、誤嵌合防止リブ503の高さが低くなる。誤嵌合防止リブ503が低くなったコネクタは、誤嵌合時に、誤嵌合防止リブ503が潰れるなどして破損する可能性があり、その結果、誤嵌合してしまう可能性がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、品質不良の発生を低減でき、誤嵌合防止機能の信頼性を高めることができる誤嵌合防止コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の端子収容室がコネクタ部に設けられたハウジングと、前記コネクタ部に被着され、前記端子収容室に連通する複数の開口部が前面板部に設けられたフロントホルダと、前記フロントホルダの外周に嵌合する筒状のフード部を有し、このフード部の内壁には嵌合方向に延在する少なくとも一つの凸条が形成される相手側ハウジングと、前記フロントホルダの外周から凹んで嵌合方向に延在して形成され嵌合時に前記凸条が進入するフロントホルダ側進入溝と、前記コネクタ部の外周に形成されて前記フロントホルダ側進入溝に進入した前記凸条の突出先端を受け入れるハウジング側離間壁と、を備え、前記フロントホルダ側進入溝の溝幅が、前記ハウジング側離間壁の離間幅よりも狭いことを特徴とする誤嵌合防止コネクタ。
上記(1)の構成の誤嵌合防止コネクタによれば、フード部の内壁に突設された凸条が、フロントホルダの外周に設けられたフロントホルダ側進入溝に進入する。コネクタ部の外周には、フロントホルダ側進入溝の位置に一致してハウジング側離間壁が設けられている。ハウジング側離間壁は、フロントホルダ側進入溝に進入した凸条の突出先端を受け入れる。つまり、凸条は、フロントホルダの外周を貫通して、さらにコネクタ部の外周に挿入される。本構成の誤嵌合防止コネクタは、凸条の突出先端が、フロントホルダを貫通して内方のコネクタ部へ受け入れられる。このため、フード部の溝に内方から誤嵌合防止リブが嵌合する従来構造のように、フード部が溝により薄肉となることがない。これにより、溝により薄肉となったフード部が破損するなどの品質不良の発生を抑制できる。また、凸条は、フロントホルダの外周を貫通して、さらにコネクタ部の外周に挿入されるので、充分な高さの確保が容易に可能となる。充分な高さで形成された凸条は、誤嵌合時に、潰れるなどの破損が生じにくくなる。その結果、誤嵌合をより確実に阻止できるようになり、誤嵌合防止機能の信頼性を高めることができる。
更に、上記()の構成の誤嵌合防止コネクタによれば、ハウジングと相手側ハウジングとの嵌合時、凸条が、フロントホルダ側進入溝及びハウジング側離間壁に進入する。この際、凸条は、フロントホルダ側進入溝からハウジング側離間壁へ向かって突出先端が貫通する。ここで、凸条が貫通するフロントホルダ側進入溝の溝幅は、ハウジング側離間壁の離間幅よりも狭い。このため、凸条は、突出方向の基端部が、狭く設定されたフロントホルダ側進入溝の溝幅で挟まれる。これにより、凸条は、変形のしにくい(剛性の高い)基端部で、位置規制を行うことができ、誤嵌合をより生じにくくすることができる。
) 上記()に記載の誤嵌合防止コネクタであって、前記ハウジング側離間壁の離間幅が、複数の前記フロントホルダ側進入溝と重なる距離で形成されていることを特徴とする誤嵌合防止コネクタ。
上記()の構成の誤嵌合防止コネクタによれば、例えば、仕様の違いによる複数種類のハウジングや相手側ハウジングを対象に、誤嵌合防止を行う際、フロントホルダ側進入溝の形成位置の差異のみにより誤嵌合の検知が可能となる。即ち、フロントホルダ側進入溝の形成位置の異なる複数種類のフロントホルダを、共通のハウジングに被着して使用することができる。これにより、少ない部品種類で、品番違いの複数のコネクタの誤嵌合を検知可能にできる。
本発明に係る誤嵌合防止コネクタによれば、品質不良の発生を低減でき、誤嵌合防止機能の信頼性を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る誤嵌合防止コネクタの分解斜視図である。 図1に示した相手側ハウジングの正面図である。 図1に示したメスコネクタの斜視図である。 図3に示したメスコネクタの分解斜視図である。 図3の要部拡大図である。 図5に示したフロントホルダの背面図である。 図5のフロントホルダを取り外したコネクタ部の要部斜視図である。 図3に示したメスコネクタの側面図である。 図8のI-I断面図である。 図9のA部拡大図である。 離間幅が大きく設定された変形例に係るハウジング側離間壁の要部断面図である。 (a)は誤嵌合検知時の動作説明図、(b)は正規嵌合時の動作説明図である。 (a)は従来のメス側コネクタハウジングの正面図、(b)は従来のオス側コネクタハウジングの正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る誤嵌合防止コネクタ11の分解斜視図である。
実施形態に係る誤嵌合防止コネクタ11は、コネクタと、コネクタに嵌合する相手側コネクタと、からなる。本実施形態において、コネクタは、メス端子を収容するメスコネクタ13である。相手コネクタは、オス端子を収容するオスコネクタ15である。なお、コネクタの雌雄は、これに限定されない。
メスコネクタ13は、メスハウジング(ハウジング)17を有する。オスコネクタ15は、オスハウジング(相手側ハウジング)19を有する。
図1~図4に示すように、本実施形態に係る誤嵌合防止コネクタ11は、メスハウジング17と、フロントホルダ21と、オスハウジング19と、フロントホルダ側進入溝23と、ハウジング側離間壁25と、を主要な構成として有する。
オスハウジング19には、フロントホルダ21の外周に嵌合する筒状のフード部27が形成される。このフード部27の内壁には、嵌合方向に延在して誤嵌合防止リブとなる少なくとも一つの凸条29が形成される。
図2は図1に示した相手側ハウジングの正面図である。
フード部27は、嵌合方向から見た正面視で長円形の外形状となる。フード部27は、内部底面から、ピン状或いはタブ状に形成された複数のオス端子が縦横に並んで突出する。
凸条29は、フード部27の上部内壁に1つと、底部内壁に1つの合計2つが設けられている。これら凸条29は、フード部27の長軸方向にずれた位置で設けられている。オスコネクタ15は、仕様(品番)の違いにより、これら凸条29の位置や数が異なるものを複数種揃えることができる。
フード部27は、長軸に沿う方向の両側面に、ボス31が突設される。オスコネクタ15は、メスコネクタ13との結合時、このボス31がメスコネクタ13に備えられたレバー33のカム溝41に係合する。オスコネクタ15とメスコネクタ13とは、レバー33の回転操作により、梃子の原理を利用して小さな操作力で結合が可能となる。
図3は図1に示したメスコネクタ13の斜視図である。
メスハウジング17には、コネクタ部51の上下にフード部35,36が設けられており、フード部27の外周に嵌合する。下方のフード部36には、窓部64が形成されている。コネクタ部51の長軸に沿う方向の両側には、レバー33の一対の側板部37が回転自在に支持される。レバー33は、一対の側板部37が、連結部39により連結される。それぞれの側板部37には、オスハウジング19の両側に突設されたボス31をカム溝41に挿入する挿入口41aが設けられている。
メスハウジング17は、フード部35,36の内方のコネクタ部51に、フロントホルダ21が被着される。フード部35,36とフロントホルダ21との間は、オスコネクタ15のフード部27が挿入される環状のフード挿入部43となる。
図4は図3に示したメスコネクタ13の分解斜視図である。
メスハウジング17の両側には、支軸45が突設される。支軸45は、レバー33のそれぞれの側板部37に形成された軸受穴47に回転自在に係合する。側板部37には、メスハウジング17に対向する面に、一端が軸受穴47に接続し、他端が側板部37の縁部に開口するガイド溝49が形成される。ガイド溝49は、レバー33をメスハウジング17に取り付ける際に、軸受穴47へ係合する支軸45の移動をガイドする。
メスハウジング17は、フード部35,36の内方に、コネクタ部51を有する。コネクタ部51には、複数の端子収容室53が縦横に設けられる。フード挿入部43の奥側には、図4に示す矢印a方向から環状のパッキン55が装着される。パッキン55は、コネクタ部51の奥側の外周に形成されたパッキン装着部57に外嵌される。パッキン55には、フード挿入部43に挿入されたフード部27の先端が密接する。これにより、フード部27の内方に位置する複数の端子収容室53を備えたコネクタ部51が水密シールされる。
フロントホルダ21は、有底筒状に形成される。フロントホルダ21の前面板部59には、端子収容室53に連通する複数の開口部61が設けられる。開口部61には、オスコネクタ15のオス端子が貫通する。フロントホルダ21は、図4に示す矢印a方向からコネクタ部51に被着される。パッキン55は、このコネクタ部51に被着したフロントホルダ21によりパッキン装着部57からの離脱が規制される。
コネクタ部51の下面には、長軸方向に沿って長いリテーナ装着穴63が形成される。リテーナ装着穴63には、図4に示す矢印c方向から窓部64を貫通して二重係止部材であるリテーナ65が装着される。装着されたリテーナ65は、コネクタ部51の内方に形成された各端子収容室53に収容されたメス端子に二重係止して、メス端子の後抜けを二重に規制する。
メスハウジング17は、コネクタ部51と反対側の背面に、マットシール67が図4に示す矢印b方向から装着される。マットシール67は、各メス端子に接続された電線を水密に貫通する複数のシール孔69を縦横に有する。マットシール67は、外周が、メスハウジング背面に形成された内周壁71に水密に密接する。これにより、各電線とメスハウジング17との隙間が水密シールされる。マットシール67は、メスハウジング17の背面に図4に示す矢印b方向から装着されるシールカバー73により離脱が規制される。シールカバー73には、マットシール67のシール孔69に対応する位置に挿通孔74が形成されており、これらの挿通孔74には、シール孔69から引き出された電線が挿通される。
パッキン55、フロントホルダ21、リテーナ65、マットシール67、及びシールカバー73が組み付けられたメスハウジング17は、最後にレバー33が図4に示す矢印c方向から装着されて組立が完了する。
図5は図3の要部拡大図である。
誤嵌合防止コネクタ11は、フロントホルダ21に、フロントホルダ側進入溝23が形成される。フロントホルダ側進入溝23は、オスコネクタ15のフード部27に設けられた凸条29に応じて設けられる。フロントホルダ側進入溝23は、フロントホルダ21の外周から凹んで嵌合方向に延在して形成される。フロントホルダ側進入溝23には、オスコネクタ15の嵌合時に、オスコネクタ15の凸条29が進入する。
図6は図5に示したフロントホルダ21の背面図である。
フロントホルダ21は、開口部61を縦横に形成した前面板部59の外周に、長円筒状のカバー部75を有する。フロントホルダ21は、このカバー部75が、コネクタ部51の外周を覆う。カバー部75の下部には、フロントホルダ側進入溝23を形成する切り込み77が形成される。この切り込み77は、図5に示したように、一部分が、フロントホルダ21の前面板部59にも及んで形成される。切り込み77には、切り込み77により分断された左右のカバー部75と、前面板部59とを接続する門形の補強部79が形成される。
図7は図5のフロントホルダ21を取り外したコネクタ部51の要部斜視図である。
フロントホルダ21が被着されるコネクタ部51は、端子収容室53の穿孔領域が外壁部81に囲まれる。この外壁部81には、切り込み77の数に応じハウジング側離間壁25が形成される。ハウジング側離間壁25は、分断部83により外壁部81が離間して形成される。このハウジング側離間壁25には、上記した門形の補強部79が嵌合する。
より具体的には、図7に示したハウジング側離間壁25は、分断部83を挟んで左側の外壁部81に、円柱部85が形成される。この円柱部85は、図6に示した補強部79の右側の収容凹部87に嵌合する。
ハウジング側離間壁25は、コネクタ部51にフロントホルダ21を被着した状態で、フロントホルダ側進入溝23に進入した凸条29の突出先端を受け入れる。
図8は図3に示したメスコネクタ13の側面図である。
メスコネクタ13は、オスコネクタ15との嵌合に備え、レバー33の連結部39がメスハウジング17の直上に配置される。この状態で、レバー33は、図3に示したように、挿入口41aがボス31に対面して配置される。
図9は図8のI-I断面図である。
フロントホルダ21を被着したメスコネクタ13は、フロントホルダ21の前面板部59よりも若干、コネクタ部側の同一断面(図8のI-I断面)において、フロントホルダ側進入溝23と、ハウジング側離間壁25とが重なって位置する。
図10は図9の要部拡大図である。
誤嵌合防止コネクタ11は、凸条29に対応する溝89がフロントホルダ21とメスハウジング17とに設けられる。この溝89は、フロントホルダ21ではフロントホルダ側進入溝23として設けられ、メスハウジング17ではハウジング側離間壁25として設けられる。溝89は、フロントホルダ側進入溝23におけるカバー部75の厚みAと、ハウジング側離間壁25の厚みBと、これらカバー部75の厚みA及びハウジング側離間壁25の厚みBの間のクリアランスCを合わせた高さLに設定される。
また、溝89は、フロントホルダ側進入溝23の溝幅W1が、ハウジング側離間壁25の離間幅W2よりも狭く設定されている。
図11は離間幅が大きく設定された変形例に係るハウジング側離間壁25の要部断面図である。
また、誤嵌合防止コネクタ11は、ハウジング側離間壁25の離間幅W3が、複数のフロントホルダ側進入溝23と重なる距離(W2<W3)で形成されていてもよい。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図12の(a)は誤嵌合検知時の動作説明図、(b)は正規嵌合時の動作説明図である。
本実施形態に係る誤嵌合防止コネクタ11では、メスハウジング17のコネクタ部51に、フロントホルダ21が被着される。有底筒状のフロントホルダ21は、コネクタ部51に被せられることにより、コネクタ部51の先端面及び外周を覆う。フロントホルダ21が被着されたメスハウジング17に、オスハウジング19が嵌合開始されると、コネクタ部51に被着されたフロントホルダ21の外周に、オスハウジング19のフード部27が嵌合し始める。嵌合が進むと、フード部27の内壁に突設された凸条29が、図12の(b)に示すように、フロントホルダ21の外周に設けられたフロントホルダ側進入溝23と、コネクタ部51に設けられたハウジング側離間壁25とに進入する。
一方、誤嵌合した場合は、図12の(a)に示すように、凸条29がフロントホルダ21の前面板部59に当接し、オスコネクタ15とメスコネクタ13との嵌合が不可となり、誤嵌合が防止される。
コネクタ部51の外周には、フロントホルダ側進入溝23の位置に一致してハウジング側離間壁25が設けられている。ハウジング側離間壁25は、フロントホルダ側進入溝23に進入した凸条29の突出先端を受け入れる。つまり、凸条29は、フロントホルダ21の外周を貫通して、さらにコネクタ部51の外周に挿入される。
このように、誤嵌合防止コネクタ11では、凸条29の突出先端が、フロントホルダ21を貫通して内方のコネクタ部51へ受け入れられる。このため、フード部の溝に内方から誤嵌合防止リブが嵌合する従来構造のように、フード部27が溝により薄肉となることがない。よってオスコネクタ15は、図2に示したフード部27の肉厚Yが均一となり、薄肉部が無くなる。これにより、溝により薄肉となったフード部27が破損するなどの品質不良の発生を抑制できる。
また、凸条29は、フロントホルダ21の外周を貫通して、さらにコネクタ部51の外周に挿入されるので、充分な高さの確保が容易に可能となる。図12に示すように、凸条29の高さXは、フロントホルダ側進入溝23におけるカバー部75の厚みAよりも高く設定される。充分な高さで形成された凸条29は、誤嵌合時に、潰れるなどの破損が生じにくくなる。その結果、誤嵌合をより確実に阻止できるようになり、誤嵌合防止機能の信頼性を高めることができる。
このように、誤嵌合防止コネクタ11は、凸条29の進入する部分(従来のフード部等)の薄肉化を是正しつつ、凸条29を高く形成でき、誤嵌合防止機能の信頼性を向上させることができる。
また、凸条29は、フロントホルダ側進入溝23からハウジング側離間壁25へ向かって突出先端が貫通する。ここで、凸条29が貫通するフロントホルダ側進入溝23の溝幅W1は、ハウジング側離間壁25の離間幅W2よりも狭い。このため、凸条29は、突出方向の基端部が、狭く設定されたフロントホルダ側進入溝23の溝幅W1で挟まれる。これにより、凸条29は、変形のしにくい(剛性の高い)基端部で、位置規制を行うことができ、誤嵌合をより生じにくくすることができる。
また、誤嵌合防止コネクタ11は、図11に示したように、ハウジング側離間壁25の離間幅W3が、複数のフロントホルダ側進入溝23と重なる距離で形成されていてもよい。この誤嵌合防止コネクタ11では、例えば、仕様の違いによる複数種類のハウジングやオスハウジングを対象に、誤嵌合防止を行う際、フロントホルダ側進入溝23の形成位置の差異のみにより誤嵌合の検知が可能となる。即ち、フロントホルダ側進入溝23の形成位置の異なる複数種類のフロントホルダ21を、共通のメスハウジング17に被着して使用することができる。これにより、少ない部品種類で、品番違いの複数のコネクタの誤嵌合を検知可能にできる。
従って、本実施形態に係る誤嵌合防止コネクタ11によれば、品質不良の発生を低減でき、誤嵌合防止機能の信頼性を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る誤嵌合防止コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の端子収容室(53)がコネクタ部(51)に設けられたハウジング(メスハウジング17)と、
前記コネクタ部に被着され前記端子収容室に連通する複数の開口部(61)が前面板部に設けられたフロントホルダ(21)と、
前記フロントホルダの外周に嵌合する筒状のフード部(27)を有しこのフード部の内壁には嵌合方向に延在する少なくとも一つの凸条(29)が形成される相手側ハウジング(オスハウジング19)と、
前記フロントホルダの外周から凹んで嵌合方向に延在して形成され嵌合時に前記凸条が進入するフロントホルダ側進入溝(23)と、
前記コネクタ部の外周に形成されて前記フロントホルダ側進入溝に進入した前記凸条の突出先端を受け入れるハウジング側離間壁(25)と、
を備えることを特徴とする誤嵌合防止コネクタ(11)。
[2] 上記[1]に記載の誤嵌合防止コネクタであって、
前記フロントホルダ側進入溝(23)の溝幅が、前記ハウジング側離間壁(25)の離間幅よりも狭いことを特徴とする誤嵌合防止コネクタ(11)。
[3] 上記[2]に記載の誤嵌合防止コネクタであって、
前記ハウジング側離間壁(25)の離間幅が、複数の前記フロントホルダ側進入溝(23)と重なる距離で形成されていることを特徴とする誤嵌合防止コネクタ(11)。
11…誤嵌合防止コネクタ
17…メスハウジング(ハウジング)
19…オスハウジング(相手側ハウジング)
21…フロントホルダ
23…フロントホルダ側進入溝
25…ハウジング側離間壁
27…フード部
29…凸条
51…コネクタ部
53…端子収容室
59…前面板部
61…開口部
W1…溝幅
W2…離間幅

Claims (2)

  1. 複数の端子収容室がコネクタ部に設けられたハウジングと、
    前記コネクタ部に被着され、前記端子収容室に連通する複数の開口部が前面板部に設けられたフロントホルダと、
    前記フロントホルダの外周に嵌合する筒状のフード部を有し、このフード部の内壁には嵌合方向に延在する少なくとも一つの凸条が形成される相手側ハウジングと、
    前記フロントホルダの外周から凹んで嵌合方向に延在して形成され嵌合時に前記凸条が進入するフロントホルダ側進入溝と、
    前記コネクタ部の外周に形成されて前記フロントホルダ側進入溝に進入した前記凸条の突出先端を受け入れるハウジング側離間壁と、
    を備え、
    前記フロントホルダ側進入溝の溝幅が、前記ハウジング側離間壁の離間幅よりも狭いことを特徴とする誤嵌合防止コネクタ。
  2. 請求項1に記載の誤嵌合防止コネクタであって、
    前記ハウジング側離間壁の離間幅が、複数の前記フロントホルダ側進入溝と重なる距離で形成されていることを特徴とする誤嵌合防止コネクタ。
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