JP5146775B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
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    • F16B2200/10Details of socket shapes

Description

本発明は、2軸のギアを有するレバー式コネクタに関する。
この種のレバー式コネクタとして、下記特許文献1に記載のレバー式コネクタが知られている。このレバー式コネクタは、レバーの回動操作に伴って一方のハウジングが他方のハウジングに対して嵌合および離脱可能とされている。両ハウジングの構成および動作説明を図12ないし図16の図面を参照しながら具体的に説明する。
図12ないし図13は両ハウジングの嵌合時の動作を説明した図であって、図14ないし図16は両ハウジングの離脱時の動作を説明した図である。図12において図示上側のハウジングを雌ハウジング1Fとし、雌ハウジング1Fの内部に嵌合する図示下側のハウジングを雄ハウジング1Mとする。また、図12においてレバー4と一体に形成された図示左側のギアを第1ギア2Lとし、第1ギア2Lの回動に伴って回動する図示右側のギアを第2ギア2Rとする。
第1ギア2Lに形成された第1カム溝3Lと第2ギア2Rに形成された第2カム溝3Rは、両ギア2L,2Rの両回動軸を通る平面に直交しかつ両ハウジング1F,1Mの嵌合方向に平行な面を対称面として面対称に配置されている。第1カム溝3Lの内部には、第1カムピン5Lが係合可能とされており、第2カム溝3Rの内部には、第2カムピン5Rが係合可能とされている。両カム溝3L,3Rは、両カムピン5L,5Rの外径とほぼ同じ溝幅を有している。
両ハウジング1F,1Mの嵌合時には、図12に示すように、両カムピン5L,5Rが両カム溝3L,3Rの入口に導入された後に、レバー4の回動操作に伴って両ギア2L,2Rが回動し始める。両カム溝3L,3Rのうち回動軸から遠い側の面が両カムピン5L,5Rと係合し、これらのカム作用によって両ハウジング1F,1Mが互いに引き寄せられ、図13に示す正規嵌合状態に至る。
特開平8−31508号公報
しかしながら、両ギア2L,2Rの両歯間には、両ギア2L,2Rを円滑に動作させるための遊び、すなわちバックラッシ6が設定されているため、両ハウジング1F,1Mの離脱開始時には、図14に示すように、レバー4の回動操作に伴ってバックラッシ6の分だけ第1ギア2Lのみが時計回り方向に回動し、第2ギア2Rは回動しないことになる。このため、第1カム溝3Lのうち回動軸に近い側の面が第1カムピン5Lと係合し、両ハウジング1F,1Mの第1カムピン5L側のみが少し離脱した状態となる。一方、両ハウジング1F,1Mの第2カムピン5R側は、未だ離脱を開始していないため、両ハウジング1F,1M間では、第1カムピン5L側が常に先行して離脱しようとし、両ハウジング1F,1Mが互いに干渉し、レバー操作性が悪くなる。
すなわち、図15に示すように、第1カムピン5Lを第1カム溝3Lに正規に配置した場合には、第2カムピン5Rが第2カム溝3Rの内壁と干渉してしまい、図16に示すように、第2カムピン5Rを第2カム溝3Rに正規に配置した場合には、第1カムピン5Lが第1カム溝3Lの内壁と干渉してしまう。要するに、両カムピン5L,5Rのいずれか一方をカム溝に対して正規に配置しようとすると、同他方が必ずカム溝と干渉してしまうため、いずれにしてもレバー操作性が悪くなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両ハウジングの嵌合時および離脱時に良好なレバー操作性を得ることを目的とする。
本発明は、レバーの回動操作に伴って一方のハウジングが他方のハウジングに対して嵌合および離脱可能なレバー式コネクタであって、一方のハウジングに突出して設けられた一対のカムピンと、他方のハウジングに対して回動可能に装着され、レバーの回動操作に伴って回動し、一方のカムピンと係合可能な第1カム溝を有する第1ギアと、他方のハウジングに対して回動可能に装着され、第1ギアの回動に伴って回動し、他方のカムピンと係合可能な第2カム溝を有する第2ギアとを備え、第1カム溝において一方のカムピンの進行方向と直交する方向の溝幅は、両ギア間のバックラッシに対応して一方のカムピンの外径寸法よりも大きめとされている一方、第2カム溝において他方のカムピンの進行方向と直交する方向の溝幅は、他方のカムピンの外径寸法とほぼ同じとされている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、レバー操作を逆転した際に、バックラッシの分だけ第1ギアのみが回動するものの、このバックラッシに対応して第1カム溝の溝幅を一方のカムピンの外径寸法よりも大きめとしたから、両カムピンと両カム溝を同じタイミングで係合させることができ、両ハウジングを平行姿勢のまま嵌合および離脱させることができる。したがって、両ハウジングの干渉を回避し、良好なレバー操作性を得ることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
両カムピンの外径寸法は、同じに設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、第1カム溝の溝幅を第2カム溝の溝幅よりも大きめに形成すればよい。
両カム溝において両ハウジングの嵌合時に両カムピンと係合する面は一対の嵌合面とされ、両カム溝において両ハウジングの離脱時に両カムピンと係合する面は一対の離脱面とされ、両ギアの両回動軸を通る平面に直交しかつ両ハウジングの嵌合方向に平行な面を対称面として、両嵌合面は、両ハウジングの嵌合時に面対称に配置され、両離脱面は、両ハウジングの離脱時に面対称に配置される構成としてもよい。
このような構成によると、対称面を中心として両カムピンを面対称に配置できるため、両カムピンと両カム溝をバランスよく係合させることができる。
本発明によれば、両ハウジングの嵌合および離脱時に良好なレバー操作性を得ることができる。
本実施形態におけるレバー式コネクタを斜め後上方から見た斜視図 レバー式コネクタを斜め前上方から見た斜視図 対称面P1を中心として両嵌合面54B,64Bを面対称に配置した平面図 両ギアを収容空間の内部に組み付ける前の状態を示した平断面図 両ギアを収容空間の内部に組み付けた後の状態を示した平断面図 雄ハウジングをフード部内に嵌合する前の状態を示した平断面図 雄ハウジングをフード部内に浅く嵌合させた状態を示した平断面図 レバーが嵌合位置に至って両ハウジングを嵌合させた状態を示した平断面図 レバーを嵌合位置から初期位置に向けてバックラッシに対応する分だけ少し回動させた状態を示した平断面図 レバーが初期位置に至る直前の状態を示した平断面図 レバーが初期位置に至って両ハウジングを離脱させた状態を示した平断面図 従来のレバー式コネクタにおいて雄ハウジングをフード部内に浅く嵌合させた状態を示した平断面図 レバーを回動させて両ハウジングを嵌合させた状態を示した平断面図 レバーをバックラッシに対応する分だけ少し回動させた状態を示した平断面図 両ハウジングを離脱させる直前の状態を示した平断面図 レバーを回動させて両ハウジングを離脱させた状態を示した平断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図11の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるレバー式コネクタは、雄ハウジング10、雌ハウジング30、レバー50、第1ギア51、第2ギア61などを備えて構成されている。雄ハウジング10にレバー50が回動可能に装着されており、レバー50の回動操作に伴って雄ハウジング10が雌ハウジング30に対して嵌合および離脱可能とされている。なお、以下の説明において前後方向とは両ハウジング10,30の嵌合方向を基準とし、互いの嵌合面側を前側とする。
雄ハウジング10は合成樹脂製であって、図1および図2に示すように、前後両面が横長略方形をなしている。雄ハウジング10の後面には、レバー50を収容して回動可能に装着する収容空間11が開口している。この収容空間11は、雄ハウジング10の上面側に配置されている。一方、雄ハウジング10の前後両面には、複数のサブハウジング(図示せず)を内部に組み付けて保持する複数の組付空間13が開口している。これらの組付空間13は、収容空間11の下方に配置されている。すなわち、本実施形態における雄ハウジング10に複数のサブハウジングが組み付けられることにより雄コネクタが構成される。
収容空間11の内部には、図4に示すように、第1ギア51および第2ギア61をそれぞれ回動可能に支持する一対の支持ピン14が形成されている。レバー50は、第1ギア51が支持ピン14によって支持されることにより、初期位置(図7のレバー50の位置)と嵌合位置(図8のレバー50の位置)との間を回動可能である。また、収容空間11の内部には、後述するストッパ56と係止する被係止部15が設けられている。また、収容空間11の奥壁から上面にかけての範囲には、後述する解除リブ35を内部に挿通させるリブ挿通孔16が形成されている。
収容空間11の後方開口縁において両ギア51,61と対応する部分は、図4ないし図8に示すように、後方に延長して形成された保護壁19となっている。この保護壁19によって両ギア51,61が上下両側から覆われるため、両ギア51,61が外部から衝撃を受けるなどして破損することがない。
さらに、収容空間11の内部には、後述するロック部53と係止可能な被ロック部17(図1参照)が設けられている。レバー50が嵌合位置に至ると、ロック部53が被ロック部17に係止することにより、レバー50が嵌合位置に保持される。また、ロック部53を押し下げてロック部53と被ロック部17との係止状態を解除することにより、レバー50の初期位置への回動が許容される。
雌ハウジング30は合成樹脂製であって、図6に示すように、前方に開口するフード部31を有している。このフード部31の内部に、雄ハウジング10が嵌合可能とされている。フード部31の内周面には、同一の外径寸法で同一形状を有する一対のカムピンが形成されており、以下においては図6の左側を第1カムピン32とし、同右側を第2カムピン33とする。両カムピン32,33は、図6に示すように、フード部31の幅方向中央を前後方向に通る対称軸P3を中心として左右対称に配置されている。また、フード部31の奥壁34には、前方に突出する解除リブ35が設けられている。
レバー50は、図3に示すように、第1ギア51と一体に形成されている。ここで、第1ギア51と第2ギア61は、図3に示すように、両ギア51,61の両回動軸を通る平面に直交しかつ両ハウジング10,30の嵌合方向に平行な面を対称面P1として、ほぼ面対称となるように形成されている。このため、第2ギア61において第1ギア51と共通の部分については説明を省略するものとし、符号の10の桁を5から6に置き換えた符号を用いるものとする。なお、第2ギア61には、レバー50およびストッパ56が設けられていないものの、第1ギア51の回動に伴って第2ギア61が回動するように構成されている。
第1ギア51は、ほぼ半円状をなしており、その外周における弧状部分に複数の歯52が突出して形成されている。一方、第1ギア51の外周における直線部分の一端側に、第1ギア51の回り止めを行うストッパ56が突出して形成されている。また、同他端側に、ストッパ56の撓み空間を確保しつつストッパ56とは反対方向にレバー50が突出して形成されている。レバー50の先端部に、レバー50の回動操作を行うための操作部が形成されており、この操作部に、ロック部53が形成されている。
レバー50が初期位置にあるときには、図7に示すように、ストッパ56が被係止部15に係止することにより、レバー50が初期位置に保持され、嵌合位置へ向かう方向への回動が規制される。両ハウジング10,30を浅めに嵌合させると、解除リブ35がリブ挿通孔16から雄ハウジング10の内部に進入し、ストッパ56に接触する。解除リブ35によってストッパ56が内周側に撓み変形すると、ストッパ56と被係止部15との係止状態が解除され、レバー50の嵌合位置への回動が許容される。
第1ギア51の表面側には、第1カム溝54が形成されている。第1カム溝54は、第1ギア51の表面側に開口するとともに、第1ギア51の回動軸に近い側から遠い側に向けてやや円弧状に形成している。カム溝54における第1ギア51の外周部分に、カム溝54の入口54Aが開設されており、この入口54Aは、第1ギア51の外周側に開口している。
図6に示すように両ギア51,61が組み付けられた状態において、収容空間11の奥壁から上面にかけての範囲には、両カムピン32,33を挿通させる一対のピン挿通孔18が形成されている。これにより、両ハウジング10,30の嵌合に伴って、両カムピン32,33が両ピン挿通孔18を挿通し、両カム溝54,64の入口54A,64Aに導入される。
第1ギア51の各歯52は、その付け根側が円弧状をなすフランジ部55によって互いに連結されている。このフランジ部55により、各歯52が折損しないように補強されている。なお、第1カム溝54は、第1ギア51の板厚方向においてフランジ部55と対応する位置に設けられている。このため、第1カム溝54とフランジ部55は互いに干渉しないように配置されている。
第1ギア51の裏面側における回動軸と対応する位置には、軸孔57が設けられている。さらに、第1ギア51の裏面側において軸孔57と外周との間には、直線状の案内溝58が形成されている。案内溝58は、軸孔57と同様に、第1ギア51の裏面側に開口しているものの、軸孔57よりも浅めに形成されており、案内溝58と軸孔57との境界には段差が形成されている。
ここで、両ギア51,61の組付方法について図4ないし図5を参照しながら簡単に説明する。まず、両ギア51,61の案内溝58,68が前後方向に延びつつ平行となるように配置し、両ギア51,61の歯52,62を噛み合わせた状態とし、両ギア51,61を収容空間11の内部に進入させる。すると、両支持ピン14が両案内溝58,68を通って両軸孔57,67の内部に嵌り込む。このとき、案内溝58と軸孔57との境界に形成された段差に両支持ピン14が係止することによって両ギア51,61が抜止状態に保持される。
第1ギア51の各歯52と第2ギア61の各歯62は噛み合うように構成されており、第2ギア61の各歯62は、第1ギア51の各歯52に対して周方向にずれて配置されている。第1ギア51の各歯52は全部で4つ形成されており、第1カム溝54の入口54A側から順に、軸孔57を中心として時計回り方向に等角度間隔で配置されている。一方、第2ギア61の各歯62も全部で4つ形成されており、第2カム溝64の入口64A側から順に、軸孔67を中心として反時計回り方向に等角度間隔で配置されている。
第1ギア51の4つの歯52のうち第1カム溝54の入口54Aに近い2つの歯52は、残り2つの歯52の突出高さに比較してほぼ3分の2の高さ位置で先端側が切断されている。一方、第2ギア61においても、第2カム溝64の入口64Aに最も近い歯62は、第2カム溝64の入口64Aから2番目と3番目の2つの歯62の突出高さに比較してほぼ3分の2の高さ位置で先端側が切断されている。これらの短い歯52,62は、図4に示すように、両ギア51,61を収容空間11内に組み付ける際に、互いに噛み合うようになっている。
さらに、これらの短い歯52,62は、図8に示すようにレバー50が嵌合位置に至ったときに、収容空間11の奥壁と対向して配置される。仮に3つの短い歯52,62が全て長い歯(カム溝54の入口54Aから3番目と4番目の歯52とカム溝64の入口64Aから2番目と3番目の歯62)に設定されていると、嵌合位置で歯52,62が収容空間11の奥壁に干渉してしまう。この干渉を回避するためには、収容空間11の奥壁をさらに奥側に配置する必要があり、その分だけ収容空間11が前後方向に長くなり、雄ハウジング10全体が大型化してしまう。その点、本実施形態では、嵌合位置にて収容空間11の奥壁と対向する歯52,62を短めに形成しているから、雄ハウジング10の小型化に寄与できる。
さて、第2ギア61の第2カム溝64の形状は、第1ギア51の第1カム溝54と若干異なる形状をしている。本実施形態においては、第1カム溝54において第1カムピン32の進行方向と直交する方向の溝幅は、両ギア51,61の両歯52,62間のバックラッシSに対応して第1カムピン32の外径寸法よりも大きめとされている。一方、第2カム溝64において第2カムピン33の進行方向と直交する方向の溝幅は、第2カムピン33の外径寸法とほぼ同じとされている。
両カム溝54,64は、詳細には、両ハウジング10,30の嵌合時に両カムピン32,33と係合する第1嵌合面54B,第2嵌合面64Bと、両ハウジング10,30の離脱時に両カムピン32,33と係合する第1離脱面54C,64Cとを備えて構成されている。両嵌合面54B,64Bは、図6に示すように、両ギア51,61の両回動軸を通る平面に直交しかつ両ハウジング10,30の嵌合方向に平行な面を対称面P1としたときに、両ハウジング10,30の嵌合時に対称面P1を中心として面対称に配置されている。したがって、レバー50を回動させると、両嵌合面54B,64Bと両カムピン32,33が同じタイミングで係合し、これらのカム作用によって両ハウジング10,30が平行姿勢を保ちながら嵌合する。
一方、両離脱面54C,64Cは、図9に示すように、両ハウジング10,30の離脱時に対称面P2を中心として面対称に配置されている。したがって、レバー50を回動させると、両離脱面54C,64Cと両カムピン32,33が同じタイミングで係合し、これらのカム作用によって両ハウジング10,30が平行姿勢を保ちながら離脱する。
なお、両カム溝54,64の奥端は抜止係合面となっており、両ハウジング10,30が離脱する方向に引っ張られると、両カムピン32,33と抜止係合面とが係合してレバー50を嵌合位置側に回動させるように作用する。このため、両ハウジング10,30の離脱が規制されている。
ところで、両離脱面54C,64Cは、図3に示すように、両ギア51,61の組み付け時および両ハウジング10,30の嵌合時には、対称面P1を中心として面対称に配置されていない。図3中の第1カム溝54内の2点鎖線は、第2離脱面64Cを対称面P1を中心として面対称に配置した場合における仮想面Iを示しており、第1離脱面54Cは、仮想面Iに対して軸孔57を中心として案内溝58側に周方向にずれて配置されている。このずれは、両ギア51,61の両歯52,62間のバックラッシSに起因している。つまり、図8に示すように両ハウジング10,30を嵌合させた状態から両ハウジング10,30の離脱を開始する際には、図9に示すように第1ギア51のみがバックラッシSの分だけ回動する。この間、第1ギア51はレバー50の回動操作に伴って回動するものの、第2ギア61は第1ギア51と噛み合わないため回動しない。第1ギア51がバックラッシSの分だけ回動した後、両歯52,62が噛み合うと、第1ギア51が第2ギア61よりも先行した状態で両ギア51,61がともに回動する。
このように、レバー50の回動操作によって第1ギア51のみが回動した後に、第1離脱面54Cが図3における仮想面Iの位置に至るようになっている。この時点では、両ギア51,61の両離脱面54C,64Cは、図9に示すように、対称面P2を中心として面対称に配置される。よって、両離脱面54C,64Cと両カムピン32,33は同じタイミングで係合し、これらのカム作用によって両ハウジング10,30が平行姿勢を保ちながら離脱する。したがって、両ハウジング10,30の干渉を回避し、良好なレバー操作性を得ることができる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、両ギア51,61を収容空間11の内部に組み付けるには、図4に示すように、両ギア51,61の短い歯52,62を噛み合わせて両案内溝58,68が前後方向の延びつつ平行となるように配置する。そして、両ギア51,61を収容空間11の内部に向けて押し込むと、両支持ピン14が両案内溝58,68の内部に進入し、図5に示すように、両支持ピン14が両軸孔57,67に嵌り込む。次に、レバー50を反時計回り方向に回動させて、図6に示すように、ストッパ56を被係止部15に係止させることによりレバー50を初期位置に保持させる。
両ギア51,61の組み付けが完了したら、雄ハウジング10を雌ハウジング30のフード部31の内部に嵌合させる。フード部31内の解除リブ35は、リブ挿通孔16を通って雄ハウジング10の内部に進入し、ストッパ56を解除方向に撓ませることにより、ストッパ56と被係止部15との係止が解除される。これと併行して、図7に示すように、両カムピン32,33が両ピン挿通孔18を通って両カム溝54,64の入口54A,64Aに進入する。そして、レバー50を反時計回り方向に回動させると、両カム溝54,64の嵌合面54B,64Bが両カムピン32,33と同じタイミングで係合する。これらのカム作用によって両ハウジング10,30は平行姿勢を保ちながら円滑に嵌合し、レバー50が嵌合位置に至ると、図8に示すように、両ハウジング10,30の嵌合が完了するとともに、ロック部53が被ロック部17に係止することによりレバー50が嵌合位置に保持される。
次に、ロック部53を押し下げてロックを解除した後、レバー50を時計回り方向に回動させることにより、両ハウジング10,30の離脱を行う。まず、図9に示すように、レバー50の回動操作に伴って第1ギア51のみがバックラッシSの分だけ回動する。この結果、両離脱面54C,64Cは、対称面P2を中心として面対称に配置される。そして、レバー50をさらに回動させると、両ギア51,61がともに回動し、第1離脱面54Cと第1カムピン32の係合と、第2離脱面64Cと第2カムピン33の係合とが同じタイミングで行われる。これらのカム作用によって、両ハウジング10,30は平行姿勢を保ちながら円滑に離脱し、図10に示すように、レバー50が初期位置に至ると両ハウジング10,30の離脱が完了する。このように、両ハウジング10,30の干渉を回避しつつ両ハウジング10,30の嵌合および離脱を行うことにより良好なレバー操作性を得ることができる。
以上のように本実施形態では、レバー50を嵌合位置から初期位置に回動させる際に、バックラッシSの分だけ第1ギア51のみが回動するものの、このバックラッシSに対応して第1カム溝54の溝幅を第1カムピン32の外径寸法よりも大きめとしたから、両カムピン32,33と両カム溝54,64を同じタイミングで係合させることができ、両ハウジング10,30を平行姿勢のまま嵌合および離脱させることができる。したがって、両ハウジング10,30の干渉を回避し、良好なレバー操作性を得ることができる。
また、両カムピン32,33の外径寸法を同じにしたから、第1カム溝54の溝幅を第2カム溝64の溝幅よりも大きめに形成すればよい。また、両ハウジング10,30の嵌合時には、図7に示すように、対称面P1を中心として両嵌合面54B,64Bを面対称に配置し、両ハウジング10,30の離脱時には、図9に示すように、対称面P2を中心として両離脱面54C,64Cを面対称に配置したから、両カムピン32,33を左右対称に配置できる。このため、両カムピン32,33と両カム溝54,64をバランスよく係合させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では両カム溝54,64を異なる形状にしているものの、本発明によると、両カム溝54,64を同一形状で面対称に配置してもよく、その場合には第1カムピン32の外径寸法を第2カムピン33の外径寸法よりも小さめに形成することにより、両カムピン32,33と両カム溝54,64を同じタイミングで係合させてもよい。
(2)本実施形態では対称面P1,P2を中心として両カムピン32,33を面対称に配置しているものの、本発明によると、両カムピン32,33を前後方向にずらして配置してもよく、あるいは、両カムピン32,33を面対称に配置しなくてもよい。
10…雌ハウジング(一方のハウジング)
30…雄ハウジング(他方のハウジング)
32…第1カムピン(一方のカムピン)
33…第2カムピン(他方のカムピン)
50…レバー
51…第1ギア
54…第1カム溝
54B…第1嵌合面
54C…第1離脱面
61…第2ギア
64…第2カム溝
64B…第2嵌合面
64C…第2離脱面
P1,P2…対称面
S…バックラッシ

Claims (3)

  1. レバーの回動操作に伴って一方のハウジングが他方のハウジングに対して嵌合および離脱可能なレバー式コネクタであって、
    前記一方のハウジングに突出して設けられた一対のカムピンと、
    前記他方のハウジングに対して回動可能に装着され、前記レバーの回動操作に伴って回動し、一方の前記カムピンと係合可能な第1カム溝を有する第1ギアと、
    前記他方のハウジングに対して回動可能に装着され、前記第1ギアの回動に伴って回動し、他方の前記カムピンと係合可能な第2カム溝を有する第2ギアとを備え、
    前記第1カム溝において前記一方のカムピンの進行方向と直交する方向の溝幅は、前記両ギア間のバックラッシに対応して前記一方のカムピンの外径寸法よりも大きめとされている一方、前記第2カム溝において前記他方のカムピンの進行方向と直交する方向の溝幅は、前記他方のカムピンの外径寸法とほぼ同じとされていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記両カムピンの外径寸法は、同じに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記両カム溝において前記両ハウジングの嵌合時に前記両カムピンと係合する面は一対の嵌合面とされ、
    前記両カム溝において前記両ハウジングの離脱時に前記両カムピンと係合する面は一対の離脱面とされ、
    前記両ギアの両回動軸を通る平面に直交しかつ前記両ハウジングの嵌合方向に平行な面を対称面として、前記両嵌合面は、前記両ハウジングの嵌合時に面対称に配置され、前記両離脱面は、前記両ハウジングの離脱時に面対称に配置されることを特徴とする請求項2に記載のレバー式コネクタ。
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