JP7137115B2 - クレーンの過巻検出用重錘 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンのジブから垂下する吊り荷ロープの過巻を検出するために当該ジブから吊り下げられる重錘に関する。
従来、クレーンのジブ(いわゆるブームを含む)から垂下する吊り荷ロープの過巻を検出するための手段として、重錘を用いたものが知られている。当該重錘は、前記吊り荷ロープの周囲に配置されながら当該吊り荷ロープとは別に前記ジブから吊り下げられ、当該吊り荷ロープが過度に巻上げられたときに吊り荷と当接することにより、当該吊り荷ロープの過巻の検出を可能にする。
このような過巻検出用重錘として、特許文献1の図4に示されるものが知られている。この重錘は、クレーンのジブから吊り下げられる重錘本体と、当該重錘本体に着脱されるブロックと、を備える。前記重錘本体は、貫通孔を囲む略円筒状をなし、当該貫通孔に吊り荷ロープが挿通される。当該重錘本体はその周方向の一部が切欠部である形状を有し、当該切欠部を通じて前記貫通孔が側方に開放されている。前記吊り荷ロープは、垂下した状態のまま前記切欠部を横方向に通過することが可能であり、これにより当該吊り荷ロープの周囲に前記重錘本体が配置されることが可能である。前記ブロックは、前記切欠部を塞ぐように前記重錘本体に着脱可能に装着される。具体的には、上下一対のボルト及びこれらに装着されるナットによって前記ブロックが前記重錘本体に締結される。前記一対のボルトは、前記ブロックとその両側に位置する前記重錘本体の部分とを水平方向に貫通し、当該一対のボルトにそれぞれナットが締め付けられる。これにより、前記ブロックが上下の位置で前記当該ボルトによって前記重錘本体に固定される。
特開平5-178579号公報
前記特許文献1に記載された重錘では、着脱部材である前記ブロックを前記重錘本体に対して着脱する作業が容易でないという課題がある。具体的に、前記ブロックを前記重錘本体から脱着する際、前記一対のボルトを取り外すと当該ブロックがその自重で当該重錘本体から脱落してしまうため、当該ブロックを落下させないようにこれを手などで保持する作業と、前記ボルトの取り外し作業と、を同時に行わなければならない。従って、作業者が当該2つの作業をそれぞれ片手で行うこと、あるいは、前記ブロックを保持するための別の補助作業者の同伴が必要である。逆に前記重錘本体に前記ブロックを装着する際も、前記切欠部内の位置に前記ブロックを支えながらボルトを挿入する必要があり、前記の脱着作業と同様の困難を伴う。
本発明は、このような事情に鑑み、クレーンの過巻防止用の重錘であって、ジブから垂下した吊り荷ロープの周囲に簡単な作業で配置され、また取り外されることが可能なものを提供することを目的とする。
提供されるのは、クレーンのジブから垂下する吊り荷ロープの過巻を検出するための重錘であって、前記吊り荷ロープの周囲に配置されるとともに当該ジブから吊り下げられる重錘本体と、当該重錘本体に着脱可能に装着される着脱部材と、前記重錘本体に前記着脱部材を締結する締結具と、を備える。前記重錘本体は、前記吊り荷ロープを180°以上の範囲に亘って部分的に囲む内周面と、前記重錘本体の周方向にロープ通過許容空間を挟んでその両側に位置する一対の端面と、を有し、前記ロープ通過許容空間は前記吊り荷ロープが垂下した状態のまま前記重錘本体の外部の空間である外部空間と前記内周面により囲まれた内部空間との間で当該ロープ通過許容空間を通じて出入りすることを可能にするように当該外部空間と当該内部空間とを前記重錘本体の径方向に連通する。前記着脱部材は、前記ロープ通過許容空間を塞ぐように前記重錘本体に装着されることが可能な形状であって、前記一対の端面にそれぞれ対向することが可能な一対の対向側面を含む形状を有する。前記一対の対向側面はその法線方向に凹凸する着脱側凹凸部を有し、前記一対の端面は、前記着脱部材が特定の嵌合方向に沿って前記重錘本体に対して相対的にスライド移動するのを許容するように前記着脱側凹凸部と前記嵌合方向に嵌合する本体側凹凸部を有する。前記着脱部材は下向きに開放された被支持面を有し、前記重錘本体は上向きに開放されて前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部との嵌合時に前記被支持面と上下方向に当接することにより前記重錘本体からの前記着脱部材の脱落を阻止する支持面を有する。前記重錘本体及び前記着脱部材は、前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部とが完全に嵌合された嵌合完了状態で前記被支持面及び前記支持面から離れた位置で前記締結具を受け入れて当該締結具により互いに締結される被締結部をそれぞれ有する。
この過巻検出用重錘は、簡単な作業で、しかも安全に、前記吊り荷ロープの周囲に配置され、また当該吊り荷ロープから取り外されることが可能である。具体的には次の通りである。
前記重錘本体は、前記吊り荷ロープが前記ジブから垂下した状態のまま、当該重錘本体の一対の端面の間のロープ通過許容空間を通じて当該吊り荷ロープを外部空間から内部空間すなわち当該重錘本体の内周面により囲まれる空間に受け入れることが可能であり、これにより当該吊り荷ロープの周囲に容易に配置されることが可能である。さらに、前記一対の端面の着脱側凹凸部と前記着脱部材における一対の対向面の本体側凹凸部とが完全に嵌合した嵌合完了状態で、前記着脱部材及び前記重錘本体の被締結部がそれぞれ前記締結具により締結されることにより、当該着脱部材は前記ロープ通過許容空間を塞ぐように前記重錘本体に固定されることが可能である。ここで、前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部とが嵌合した状態で前記被支持面と前記支持面とが当接することにより、締結具による被締結部の締結の有無にかかわらず前記重錘本体からの前記着脱部材の落下すなわち下向きの脱落が阻止されるので、作業者は、当該着脱部材の落下を防ぐためにこれを保持することを要することなく、締結具による前記被締結部同士の締結作業を容易にかつ安全に行うことが可能である。
逆に、前記重錘本体に前記着脱部材が装着された状態において、前記被締結部から前記締結具が取り外され、その後、前記着脱部材が前記嵌合方向に沿って前記重錘本体から抜き取られることにより、前記吊り荷ロープが垂下状態のまま前記内部空間から前記ロープ通過許容空間を通じて前記外部空間へ抜け出るように当該吊り荷ロープから前記重錘本体を取り外すことが可能である。ここで、前記締結具が取り外されても前記被支持面と前記支持面との当接により前記重錘本体からの前記着脱部材の脱落が阻止されるので、作業者は、前記締結具による締結作業の時と同様に、前記着脱部材の落下を防ぐべく当該着脱部材を保持することを要することなく、締結具の取り外し作業を容易にかつ安全に行うことが可能である。
前記被支持面は前記着脱側凹凸部に含まれ、前記支持面は前記本体側凹凸部に含まれていることが、好ましい。このことは、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部をそれぞれ利用した簡素な構成で前記着脱部材及び前記重錘本体にそれぞれ前記被支持面及び前記支持面を含ませることを可能にする。
前記重錘において、前記嵌合方向は上下方向であり、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は前記着脱部材が前記重錘本体に対してその上側の位置から下降するのに伴って互いに嵌合する形状を有し、前記被支持面及び前記支持面は当該嵌合が完了した位置で互いに上下方向に突き当たる位置にあることが、好ましい。このような上下方向に沿った前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部との嵌合は、前記着脱部材の自重によって確実に保たれることが可能である。換言すれば、前記被支持面と前記支持面との当接が前記着脱部材の自重によって確実に保たれる。
この場合、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は、上下方向に延びる領域内で互いの水平方向の相対変位を規制するように嵌合する形状を有することが、好ましい。このことは、前記重錘本体に対する前記着脱部材の水平軸回りの相対的な回転動作も規制して嵌合状態をより安定させることを可能にする。
具体的には、前記本体側凹凸部が上下方向に延びる領域内で連続的または間欠的に存在する凸部を含み、前記着脱側凹凸部が下向きに開放されて前記凸部の下からの挿入を受け入れるように上下方向に延びるとともに上端が閉塞された凹部を含み、前記着脱側凹凸部のうち前記凹部の上端を閉塞する天面が前記被支持面を構成し、前記凸部の上端面が前記支持面を構成するものが、好適である。
この場合、前記被締結部は前記本体側凹凸部の前記凸部よりも下側に位置することが、好ましい。このことは、前記被支持面が前記支持面に支持される位置と前記締結具による締結が行われる位置とを上下に大きく離間させて前記重錘本体に前記着脱部材がより安定した状態で固定されることを可能にする。
あるいは、前記着脱側凹凸部が上下方向に延びる領域内で連続的または間欠的に存在する凸部を含み、前記本体側凹凸部が上向きに開放されて前記凸部の上からの挿入を受け入れるように上下方向に延びるとともに下端が閉塞された凹部を含み、前記凸部の下端面が前記被支持面を構成し、前記本体側凹凸部のうち前記凹部の下端を閉塞する底面が前記支持面を構成するものでもよい。
この場合、前記被締結部は前記着脱側凹凸部の前記凸部よりも上側に位置することが、好ましい。このことも、前記被支持面が前記支持面に支持される位置と前記締結具による締結が行われる位置とを上下に大きく離間させて前記重錘本体に前記着脱部材がより安定した状態で固定されることを可能にする。
前記重錘において、前記嵌合方向は、あるいは、前記重錘本体の径方向と平行な方向であり、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は前記着脱部材が前記重錘本体に対してその径方向外側の位置から内側に向かう移動に伴って互いに嵌合する形状を有するものであってもよい。このような前記重錘本体に対する前記着脱部材の径方向内向きの移動に伴う嵌合は、前記吊り荷ロープの一部が前記内部空間から前記ロープ通過許容空間内にはみ出ている場合にも前記着脱部材の嵌合動作を利用して前記吊り荷ロープを前記着脱部材により前記内部空間内に押し込むことを可能にする。
前記締結具はボルトを含み、前記着脱部材の被締結部は当該着脱部材を前記重錘本体の径方向に対して直交する水平方向である特定水平方向に貫通して前記ボルトの挿通を許容する着脱側ボルト挿通孔を有し、前記重錘本体の被締結部は、前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部との嵌合が完了した状態で前記着脱部材の被締結部に対して前記特定水平方向に隣接するとともに前記着脱側ボルト挿通孔と合致して前記ボルトの挿通を許容する本体側ボルト挿通孔を有するものが、好適である。前記着脱部材及び前記重錘本体のそれぞれの前記被締結部は、前記重錘本体から前記着脱部材が取り外されたときの前記ロープ通過許容空間の開通を妨げることがなく、しかも、当該ロープ通過許容空間を前記着脱部材が塞いだ状態で前記ボルトが当該ロープ通過許容空間を横切りながら前記着脱部材と前記重錘本体とを効率よく締結することを可能にする。
以上のように、本発明によれば、クレーンの過巻防止用の重錘であって、ジブから垂下した吊り荷ロープの周囲に簡単な作業で配置され、また取り外されることが可能なものが、提供される。
本発明のそれぞれの実施の形態に係る過巻検出用重錘が装備されるクレーンの一例を示す正面図である。 前記クレーンのブームからワイヤロープ及び前記過巻検出用重錘が垂下した状態を拡大して示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る過巻検出用重錘であってボルトが装着される前の状態を示す斜視図である。 図3の状態を示す平面図である。 図3の状態を示す側面図である。 図3に示される過巻検出用重錘であってボルトが装着された後の状態を示す正面図である。 図6のVII-VII線に沿った断面を示す側面図である。 図3に示される過巻検出用重錘の重錘本体を示す斜視図である。 図8に示される重錘本体の平面図である。 図8に示される重錘本体の正面図である。 図3に示される過巻検出用重錘の着脱部材を示す斜視図である。 図3に示される前記過巻検出用重錘の前記重錘本体に対して前記着脱部材が着脱される工程を示す正面図である。 図12のXIII-XIII線に沿った断面を示す側面図である。 図3に示される過巻検出用重錘の前記重錘本体及び前記着脱部材に対して前記ボルトが着脱される工程を示す正面図である。 図14のXV-XV線に沿った断面を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る過巻検出用重錘の断面側面図であって図6のVII-VII線に沿った断面に相当する断面を示す側面図である。 図16に示される前記過巻検出用重錘の重錘本体に対して着脱部材が着脱される過程を示す正面図である。 図17のXVIII-XVIII線に沿った断面を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る過巻検出用重錘の正面図である。 図19に示される前記過巻検出用重錘の重錘本体に対して着脱部材が着脱される工程を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る過巻検出用重錘の正面図である。 図21に示される前記過巻検出用重錘の重錘本体に対して着脱部材が着脱される工程を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る過巻検出用重錘であってボルトが装着される前の状態を示す斜視図である。 図23に示される過巻検出用重錘の着脱部材の要部を示す斜視図である。 図23に示される過巻検出用重錘の重錘本体の要部を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る過巻検出用重錘であってボルトが装着される前の状態を示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係る過巻検出用重錘の正面図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明のそれぞれの実施の形態に係る過巻検出用重錘W1,W2,W3(以下、「過巻検出用重錘W」と総称して図2には参照符Wを付す。)が装備されるクレーンの一例であるクローラクレーンを示す。このクローラクレーンは、クローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に搭載される上部旋回体2と、この上部旋回体2の前部に起伏可能に取り付けられるジブであるブーム3と、当該ブーム3を起伏させるブーム起伏装置と、吊り荷を昇降させる吊り荷駆動装置と、前記過巻検出用重錘Wを含む過巻検出装置20と、を備える。
前記上部旋回体2は、前記下部走行体1に支持される旋回フレーム2bと、当該旋回フレーム2bに搭載されるキャブ2aと、を含む。前記ブーム3は、前記旋回フレーム2bに水平軸回りに回動可能に連結される基端部と、その反対側の先端部と、を有する。
前記ブーム駆動装置は、ガントリ6と、下部スプレッダ7と、上部スプレッダ5と、ブームガイライン4と、ワイヤロープ8と、ブーム起伏ウィンチ9と、を含む。前記ガントリ6は前記旋回フレーム2bの後部に立設される。前記下部スプレッダ7は、複数のシーブを含み、前記ガントリ6の頂部に取付けられる。前記上部スプレッダ5は、複数のシーブを含み、前記ブームガイライン4を介して前記ブーム3の先端部に接続される。前記ワイヤロープ8は前記ブーム起伏ウィンチ9のドラムに巻き付けられるとともに前記下部スプレッダ7の前記複数のシーブと前記上部スプレッダ5の前記複数のシーブとの間に掛渡される。前記ブーム起伏ウィンチ9は、前記旋回フレーム2bに搭載され、前記ワイヤロープ8の巻取り及び巻出しを行うことにより前記下部スプレッダ7と前記上部スプレッダ7との距離を変化させて前記ブーム3を起伏させる。
前記吊り荷駆動装置は、ブームポイントシーブ11と、アイドラシーブ12と、補助シーブ13と、主フック14と、主巻ワイヤロープ15と、補フック16と、補巻ワイヤロープ17と、主巻ウィンチ18と、補巻ウィンチ19と、を含む。図2に拡大して示されるように、前記シーブ11~13のそれぞれは前記ブーム3の前記先端部に回転可能に取り付けられる。
前記主フック14は比較的重量の大きい吊り荷を吊り下げるためのもので、吊り荷ロープである前記主巻ワイヤロープ15を介して前記ブームポイントシーブ11から吊り下げられる。前記主巻ワイヤロープ15は前記主巻ウィンチ18のドラムに巻き付けられるとともに前記ブームポイントシーブ11と前記主フック14との間に掛渡されて当該ブームポイントシーブ11から垂下する。前記主巻ウィンチ18は、前記旋回フレーム2bに搭載され、前記主巻ワイヤロープ15の巻取り及び巻出しを行うことにより前記主フック14を昇降させる。すなわち、前記主巻ワイヤロープ15を介して当該主フック14の巻上げ及び巻下げを行う。
前記補フック16は比較的重量の小さい吊り荷を吊り下げるためのもので、前記補巻ワイヤロープ17を介して前記補助シーブ13から吊り下げられる。前記補巻ワイヤロープ17は前記補巻ウィンチ19のドラムに巻き付けられるとともに前記アイドラシーブ12及び前記補助シーブ13に掛けられて当該補助シーブ13から垂下する。前記補巻ウィンチ19は、前記旋回フレーム2bに搭載され、前記補巻ワイヤロープ17の巻取り及び巻出しを行うことにより前記補フック16を昇降させる。すなわち、前記補巻ワイヤロープ17を介して当該補フック16の巻上げ及び巻下げを行う。
前記過巻検出装置20は、前記主フック14の過度の巻上げを検出するための装置であり、前記過巻検出用重錘Wと、リミットスイッチ22と、過巻検出用ワイヤロープ24と、を含む。前記過巻検出用重錘Wは、前記主巻ワイヤロープ15のうち前記ブームポイントシーブ11から垂下する部分の周囲に配置され、図示されない吊下用ワイヤロープを介して前記ブーム3の先端部から前記主フック14とは独立して吊り下げられ、予め設定された正規の高さ位置に保たれている。前記リミットスイッチ22は前記ブーム3の適当な部位に固定され、前記過巻検出用ワイヤロープ24を介して前記過巻検出用重錘Wに接続されている。当該過巻検出用ワイヤロープ24は、前記過巻検出用重錘Wが前記正規の高さ位置にあるときに張った状態となるような長さを有する。前記リミットスイッチ22は、前記過巻検出用ワイヤロープ24に弛みが発生した時にこれに対応して過巻検出信号を出力する。
前記過巻検出用重錘Wの前記正規の高さ位置は、前記主フック14が過度に巻上げられたときに当該主フック14が前記過巻検出用重錘Wに当接してこれを押し上げるような位置に設定されている。従って、前記主フック14の過巻に起因する前記過巻検出用重錘Wの押上げにより前記過巻検出用ワイヤロープ24が弛むことに対応して前記リミットスイッチ22から前記過巻検出信号が出力される。この過巻検出信号は、図示されないコントローラに入力され、当該コントローラは当該過巻検出信号に基づいて適当な過巻防止制御(例えば主巻駆動の自動停止)を行う。
図2に示される例では、補巻フック16にも過巻検出装置30が付設されており、当該過巻防止装置30は、前記リミットスイッチ22、前記過巻防止用ワイヤロープ24及び前記過巻検出用重錘Wと同様の役割をそれぞれ担うリミットスイッチ32、過巻防止用ワイヤロープ34、及び過巻検出用重錘36を含む。
本発明に係る過巻検出用重錘は前記補巻フック16についての前記過巻検出用重錘36に適用されてもよい。また、本発明に係る過巻検出用重錘が適用されるクレーンの種類や具体的な構造は問わない。本発明は、図1に示されるようなクローラクレーン以外の移動式クレーン(例えばホイールクレーン)、あるいは固定式クレーンのいずれにも適用されることが可能である。また、本発明に係る過巻検出用重錘が吊り下げられるジブは図1に示されるようなブームに限らず、当該ブームの先端に連結される補助ジブであってもよい。
次に、本発明のそれぞれの実施の形態に係る過巻検出用重錘を図3~図20を参照しながら説明する。
図3~図15は、本発明の第1の実施の形態に係る過巻検出用重錘W1を示す。この過巻検出用重錘W1は、重錘本体40と、着脱部材50と、締結具60と、を備える。
前記重錘本体40は、前記主巻ワイヤロープ15の周囲に配置されるとともに、図示されない前記吊下げ用ワイヤロープを介して前記ブーム3の先端部から吊り下げられる。この実施の形態に係る前記重錘本体40は、一定の肉厚を有する円筒体の周方向の一部を切除することにより得られる形状を有する。具体的に、当該重錘本体40は、平面視円弧状の内周面41及び外周面42と、ロープ通過許容空間75を挟んで互いに対向する一対の端面45と、を有する。
前記内周面41は、前記主巻ワイヤロープ15を180°以上の範囲(図4に示す例では約270°の範囲)に亘って部分的に囲む形状を有する。換言すれば、当該内周面41は、周方向について部分的に内部空間71を囲み、当該内部空間71に前記主巻ワイヤロープ15が挿通されることを許容するように当該主巻ワイヤロープ15の外径よりも大きな内径を有する。前記ロープ通過許容空間75は、前記重錘本体40の周方向の一部の領域に形成され、当該ロープ通過許容空間75を通じて前記内部空間71が前記重錘本体40の外部の外部空間72、つまり、前記外周面42よりも径方向外側の空間、に連通される。当該ロープ通過許容空間75は、前記主巻ワイヤロープ15の外径よりも大きな幅を有し、当該主巻ワイヤロープ15が前記ブーム3の先端部から吊り下げられた状態のまま当該ロープ通過許容空間75を水平方向(重錘本体40の径方向と平行な方向)に通過して前記内部空間71と前記外部空間72との間を当該水平方向に出入りすることを許容するように当該内部空間71と当該外部空間72とを連通する。
前記内周面41及び前記外周面42は、必ずしも円筒状である必要はない。前記内周面41は、その内側に吊り荷ロープ(この実施の形態では主巻ワイヤロープ15)が挿通されるのを許容する大きさを有すればよく、外周面42は当該内周面41よりも大きな外径を有すればよい。当該内周面41及び当該外周面42の平面視の形状は、例えば、多角形(三角形や四角形を含む)や楕円その他の曲線であってもよい。
前記重錘本体40は、さらに、一対の被吊下げ部43を有する。当該一対の被吊下げ部43は、前記重錘本体40の上面から突出し、かつ、前記吊下げ用ワイヤロープの下端に係合可能な形状を有する。具体的に、当該一対の被吊下げ部43は、前記吊下げ用ワイヤロープの下端を受け入れる貫通孔43aをそれぞれ有する。
前記一対の端面45は、前記ロープ通過許容空間75を挟んでその両側に位置し、かつ、互いに対向する面である。この実施の形態に係る前記端面45は、図4及び図9に示される前記ロープ通過許容空間75の中心軸75xと平行な面である。すなわち、前記一対の端面45は互いに平行な面である。しかし、当該端面45は平面視において前記ロープ通過許容空間75の中心軸75xに対して傾斜した面、例えば、前記重錘本体43の径方向と平行な面、であってもよい。
前記着脱部材50は、前記ロープ通過許容空間75を塞ぐように前記重錘本体40に着脱可能に装着される。この実施の形態に係る着脱部材50は、前記ロープ通過許容空間75の形状に対応した外形をもつブロック状をなし、前記重錘本体40の前記一対の端面45にそれぞれ対向することが可能な一対の対向側面55を有する。
この過巻検出用重錘W1の特徴として、前記一対の対向側面55は、それぞれ、その法線方向つまり重錘W1の径方向に対して直交する特定水平方向(図4,図12及び図14の左右方向)に凹凸する着脱側凹凸部を有する。前記一対の端面45は、それぞれ、その法線方向つまり前記特定水平方向に凹凸する本体側凹凸部を有する。当該本体側凹凸部は、前記着脱部材50が特定の嵌合方向(この実施の形態では上下方向)に沿って前記重錘本体40に対して相対的にスライド移動するのを許容するように前記着脱側凹凸部と前記嵌合方向に嵌合する。
具体的に、この実施の形態に係る前記着脱側凹凸部は、前記法線方向に沿って凹んだ凹部、より具体的には図11に示されるような凹溝54、を含む。当該凹溝54は、上下方向に延び、閉塞された上端と下向きに開放された下端とを有する。一方、前記本体側凹凸部は、それぞれ、前記凹部と嵌合可能な凸部、より具体的には図8~図10に示されるような突条44、を含む。当該突条44は、上下方向に延び、前記凹溝54内に下から差し込まれることが可能な形状を有する。
前記着脱部材50の前記着脱側凹凸部は前記凹溝54の上端を閉塞する天面54aを含み、当該天面54aは、下向きに開放された被支持面を構成する。一方、前記重錘本体40の前記本体側凹凸部に含まれる前記突条44の上端面44aは、上向きに開放された支持面を構成する。当該支持面である前記上端面44aは、前記凹溝54と前記突条44との嵌合が完了した嵌合完了状態において前記天面54aと上下方向に当接して前記重錘本体40からの前記着脱部材50の脱落を阻止する。つまり、前記突条44及び前記凹溝54は、前記着脱部材50が前記重錘本体40に対してその上側の位置から下降するのに伴って互いに嵌合する形状を有し、前記天面54a及び前記突条上端面44aは前記嵌合が完了した位置で互いに上下方向に突き当たる。
前記重錘本体40は一対の被締結部46を有し、前記着脱部材50は前記一対の被締結部46に対応する被締結部56を有する。当該被締結部56は、前記嵌合完了状態において前記一対の被締結部46によって左右両側から挟まれるような高さ位置にあり、当該嵌合完了状態において前記一対の被締結部46及び前記被締結部56は前記締結具60によって互いに締結されることが可能である。
具体的に、この実施の形態に係る過巻検出用重錘W1では、前記重錘本体40の下端部において前記ロープ通過許容空間75から左右両外側に少し離れた位置にそれぞれ凹部47が形成され、当該ロープ通過許容空間75と当該一対の凹部47とによってそれぞれ挟まれた部分が前記被締結部46を構成している。当該被締結部46のそれぞれには、これを前記重錘本体40の径方向と直交する特定水平方向(左右方向)に貫通する(本体側)ボルト挿通孔46aが形成されている。これに対し、前記被締結部56は、前記着脱部材50のうち前記嵌合完了状態において前記一対の被締結部46に挟まれる部分、つまり当該着脱部材50の下端部、であり、当該被締結部56にもこれを前記特定水平方向(左右方向)に貫通する(着脱側)ボルト挿通孔56aが形成されている。前記一対のボルト挿通孔46a及び前記ボルト挿通孔56aは、前記嵌合完了状態において互いに合致する位置、つまり互いに前記特定水平方向に隣り合う位置、に形成されている。
前記締結具60は、ボルト62とその先端部に装着可能なナット64とを含む。前記ボルト62は、前記嵌合完了状態において互いに合致する前記ボルト挿通孔46a,56a,46aに挿入されることが可能な外径を有する。前記ナット64は、前記ボルト挿通孔46a,56a,46aに挿入された前記ボルト62の先端部に螺着されることが可能である。この螺着により、前記締結具60は、前記一対の被締結部46の間に前記被締結部56が挟まれた状態でこれらの被締結部46,56を前記特定水平方向に相互に締結する。換言すれば、前記一対の被締結部46及び前記被締結部56は、当該被締結部46,56を前記ボルト62が前記特定水平方向に貫通するように当該ボルト62を受け入れることにより、被支持面及び支持面である前記天面56a及び前記突条上端面44aから下方に離れた位置で前記特定水平方向に相互に締結されることが可能である。
前記締結具60は、ボルト62のみによって構成されることも可能である。例えば、前記重錘本体40の一対のボルト挿通孔46aうちの一方が前記ボルト62と螺合可能なねじ孔である場合には、前記ナット64は不要である。
この実施の形態に係る前記過巻検出用重錘W1は、例えば以下に説明するような簡単な作業で、前記主巻ワイヤロープ15の周囲に配置され、また主巻ワイヤロープ15から取り外されることが可能である。
(A)主巻ワイヤロープ15の周囲への配置
前記重錘本体40は、前記主巻ワイヤロープ15が前記ジブから垂下した状態のまま、当該重錘本体40の一対の端面45の間(より詳しくは突条44の側面同士の間)のロープ通過許容空間75を通じて当該主巻ワイヤロープ15を外部空間72から内部空間71すなわち当該重錘本体40の内周面41により囲まれる空間に受け入れることが可能である。この受入れにより、前記垂下状態にある前記主巻ワイヤロープ15の周囲に容易に配置されることが可能である。
次に、図12及び図13に示されるように、前記一対の端面45に挟まれた前記ロープ通過許容空間75内に上から下に向かって着脱部材50が挿入される。その際、前記着脱部材50の左右の対向側面55にそれぞれ含まれる凹溝54内に前記重錘本体40の左右の端面45にそれぞれ含まれる突条44が下から差し込まれる(つまり凹溝54が下からの突条44の挿入を受け入れる)ようにして、当該対向側面55の着脱側凹凸部と当該端面45の本体側凹凸部とが互いに上下方向に嵌合される。そして、図14及び図15に示されるように前記凹溝54の上端を塞ぐ天面54aに対して前記突条44の上端面44aが当接する位置で前記嵌合が完了する。
この嵌合完了状態では、前記着脱部材50における被締結部56が前記重錘本体40の左右一対の被締結部46の間に位置し、当該被締結部56に形成されたボルト挿通孔56aと当該一対の被締結部46に形成されたボルト挿通孔46aとが互いに左右方向(特定水平方向)に隣り合うように合致する。そして、これらのボルト挿通孔46a,56a,46aに締結具60のボルト62が挿入され、かつ、当該ボルト62の先端部にナット64が螺着されることにより、前記被締結部46,56が互いに特定水平方向に締結され、前記重錘本体40への前記着脱部材50の固定が完了する。このように固定された着脱部材50は、前記ロープ通過許容空間75を塞ぐことにより、当該ロープ通過許容空間75を通じて前記主巻ワイヤロープ15が前記内部空間71から離脱すること、換言すれば、前記過巻検出用重錘W1が前記主巻ワイヤロープ15から径方向に離脱すること、を確実に防ぐ。
前記重錘本体40の支持面である前記突条上端面44aは、前記着脱部材50の被支持面である前記天面54aと上下方向に当接することにより、前記締結具60による締結の有無にかかわらず、当該重錘本体40からの当該着脱部材50の脱落を阻止して両者の嵌合完了状態を維持する。このことは、前記締結具60による締結作業の際に作業者が前記着脱部材50の落下を防ぐために当該着脱部材50を手で保持する必要をなくし、これにより、当該締結作業が容易にかつ安全に行われることを可能にする。
(B)主巻ワイヤロープ15からの過巻検出用重錘W1の取り外し
前記主巻ワイヤロープ15からの前記過巻検出用重錘W1の取り外しも、前記配置作業と逆の作業によって容易に行われることが可能である。具体的には、図7及び図8に示される締結具60のボルト62が図14及び図15に示されるように被締結部46,56から抜き取られ、その後、図12及び図13に示すように前記着脱部材50が嵌合方向に沿って上向きに前記重錘本体40から抜き取られることにより、ロープ通過許容空間75が開放される。従って、この状態で、前記主巻ワイヤロープ15が垂下状態のまま前記内部空間内から前記ロープ通過許容空間75を通じて前記外部空間72へ抜け出るように当該主巻ワイヤロープ15から前記重錘本体40を取り外すことが可能である。ここで、前記締結具60が取り外されても前記天面54aと前記突条上端面44aとの当接により前記重錘本体40からの前記着脱部材50の脱落が阻止されるので、作業者は、当該着脱部材50を保持する作業を行わなくても前記締結具60の取り外し作業を容易にかつ安全に行うことが可能である。
前記締結具60により前記重錘本体40と前記着脱部材50とが締結される締結位置は、被支持面である前記天面54aと支持面である前記突条上端面44aとが上下方向に当接する当接位置から外れた位置にあればよいが、前記実施の形態のように前記被締結部46,56が本体側凹凸部の凸部である前記突条44よりも下側に位置することが、好ましい。このことは、前記天面54aが前記突条上端面44aに支持される位置と前記締結位置とを上下に大きく離間させて前記重錘本体40に前記着脱部材50が単一のボルト62のみで安定した状態で固定されることを可能にする。ただし、本発明は締結具が複数本のボルトを含む態様を除外する趣旨ではない。
図16~図18は、本発明の第2の実施の形態に係る過巻検出用重錘W2を示す。この過巻検出用重錘W2も、重錘本体40、着脱部材50及び締結具60を備え、これらは前記第1の実施の形態に係る過巻検出用重錘W1の重錘本体40、着脱部材50及び締結具60の基本形状と同じ基本形状を有し、重錘本体40及び着脱部材50はそれぞれ本体側凹凸部及び着脱側凹凸部を有するが、これらは第1の実施の形態に係る着脱側凹凸部及び本体側凹凸部の凹凸関係と逆の凹凸関係を有する。
具体的に、第2の実施の形態に係る着脱部材50の着脱側凹凸部は、その一対の対向側面55のそれぞれにおいて特定水平方向の外向きに突出する突条58を含み、それぞれの突条58は上下方向に延び、当該突条58は下向きに開放された下端面58aを有する。これに対して第2の実施の形態に係る重錘本体40の本体側凹凸部は、その一対の端面45のそれぞれにおいて特定水平方向に凹む凹溝48を含む。当該凹溝48の上端は開放される一方、下端は底面48aによって塞がれており、当該凹溝48は前記突条58の上からの挿入を受け入れる。つまり、前記突条58及び凹溝48は、当該突条58が当該凹溝48に上から差し込まれるようにして互いに嵌合されることが可能であり、その嵌合が完了した嵌合完了状態において前記底面48aが前記突条58の下端面58aと上下方向に突き当たる。
この第2の実施の形態では、前記重錘本体40のうちロープ通過許容空間75の左右両側に位置する部分であって嵌合完了状態において前記突条58よりも上側に位置する部分、具体的には前記ロープ通過許容空間75を挟む前記重錘本体40の上端部、がそれぞれ当該重錘本体40の一対の被締結部46であり、当該被締結部46に前記第1の実施の形態と同様に(本体側)ボルト挿通孔46aが形成されている。同様に、前記着脱部材50において前記一対の被締結部46に挟まれる部分つまり当該着脱部材50の上端部が被締結部56であり、当該被締結部56に前記第1の実施の形態と同様に(着脱側)ボルト挿通孔56aが形成されている。当該ボルト挿通孔46a,56aは、前記第1の実施の形態と同様、前記嵌合完了状態において互いに特定水平方向に隣り合って合致するような位置にそれぞれ形成されている。
この第2の実施の形態においても、前記下端面58a及び前記底面48aがそれぞれ嵌合完了状態において互いに上下方向に当接する被支持面及び支持面として機能し、これにより、締結具60の締結の有無にかかわらず前記嵌合完了状態において前記重錘本体40から前記着脱部材50が脱落することを阻止する。このことは、前記締結具60の着脱作業の際に作業者が着脱部材50を手などで保持することを不要にし、これにより当該締結具60の着脱作業が容易にかつ安全に行われることを可能にする。
この第2の実施の形態においても、前記被締結部46,56は被支持面及び支持面である前記突条下端面58a及び底面48aが互いに当接する当接位置から外れた位置にあればよいが、当該被締結部46,56は前記のように着脱側凹凸部の凸部である前記突条58よりも上側に位置することが、好ましい。このことも、前記当接位置と締結位置とを上下に大きく離間させて前記重錘本体40に前記着脱部材50がより安定した状態で固定されることを可能にする。
本発明に係る嵌合方向、つまり、着脱側凹凸部と本体側凹凸部とが互いに相対的なスライドを許容しながら嵌合する方向、は上下方向に限定されない。当該嵌合方向は、例えば、重錘本体の径方向と平行な方向であってもよい。
図19及び図20はその例である第3の実施の形態に係る過巻検出用重錘W3を示す。この過巻検出用重錘W3は、前記第1の実施の形態と同様に、重錘本体40、着脱部材50及び締結具60を備え、前記重錘本体40は一対の端面45のそれぞれにおいて突出する突条49Aを有し、前記着脱部材50は、一対の対向側面55のそれぞれにおいて凹んだ凹溝59Aを有し、当該凹溝59Aは前記突条49Aの挿入を受け入れて当該突条49Aと嵌合することが可能である。しかし、前記突条49A及び前記凹溝59Aは過巻検出用重錘W3の高さ方向の中間位置において前記径方向に延び、互いに当該径方向の相対的なスライドを許容しながら当該径方向に嵌合する。
この第3の実施の形態に係る過巻検出用重錘W3では、前記着脱部材50のうち前記凹溝59Aの上端を規定する天面59aが下向きに開放された被支持面として機能し、前記重錘本体40のうち前記各突条49Aの上端面49aが上向きに開放されて前記被支持面と当接可能な支持面として機能する。従って、当該過巻検出用重錘W3においても、前記天面59aと前記上端面49aとの上下方向の当接により、締結具60による締結の有無にかかわらず、嵌合完了状態において重錘本体40からの着脱部材50の脱落を阻止して前記締結具60の着脱作業を容易にすることができる。
さらに、前記第3の実施の形態に係る前記突条49と前記凹溝59の径方向の嵌合は、前記重錘本体40に対する前記着脱部材50の径方向内側への相対移動に伴って進められるので、重錘本体40により囲まれる内部空間71から吊り荷ロープがロープ通過許容空間75内にはみ出ている場合にも、前記着脱部材50の径方向の嵌合動作を利用して前記主巻ワイヤロープ15を前記着脱部材50により前記内部空間71内に押し込むことを可能にする利点を有する。
この効果は、図21及び図22に示される第4の実施の形態に係る過巻検出用重錘W4においても同様に得ることが可能である。この過巻検出用重錘W4は前記過巻検出用重錘W3と逆の凹凸を有する。具体的に、当該過巻検出用重錘W4の重錘本体40は一対の端面45のそれぞれにおいて凹む凹溝49Bを有し、着脱部材50は、一対の対向側面55のそれぞれにおいて突出する突条59Bを有し、当該突条59Bは前記凹溝49Bに対して径方向に嵌入される形状を有する。この過巻検出用重錘W4では、前記着脱部材50のうち前記突条59Bの下端面59bが下向きに開放された被支持面として機能し、前記重錘本体40のうち前記凹溝49Bの底面49bが上向きに開放されて前記被支持面と当接可能な支持面として機能する。
前記第3及び第4の実施の形態に対し、前記第1及び第2の実施の形態に示されるような着脱側凹凸部及び本体側嵌合部の上下方向の嵌合は、前記着脱部材の自重によって当該嵌合が確実に保たれる(つまり被支持面と支持面との当接が確実に維持される)という利点を有する。
この利点は、第1の実施の形態に係る突条44及び凹溝54や、第2の実施の形態に係る突条58及び凹溝48のように、上下方向に延びる領域内で互いの水平方向の相対変位を規制するように嵌合する形状を有することにより、さらに顕著となる。例えば、本発明に係る「凸部」は前記突条44,58のように上下方向に延びる形状のものに限られず、例えば円形の断面を有する通常の突起であってもよいのであるが、この場合には嵌合が完了しても当該突起を中心として着脱部材が重錘本体に対して水平軸回りに回動(揺動を含む。)するおそれがある。これに対し、前記突条58及び前記凹溝48のように上下方向に延びる領域内で互いの水平方向の相対変位を規制するように嵌合するものは、前記重錘本体40に対する前記着脱部材50の水平軸回りの相対的な回転動作も規制して嵌合状態をより安定させることができる。この効果は、前記突条44,58のように上下方向に連続する凸部に限らず、例えば上下方向に並ぶ複数の位置に分散して間欠的に配置される複数の凸部(突起によっても得られることが可能である。
前記突条44,58や前記凹溝54,48の長さや領域は特に限定されない。例えば図23~図25に示される第5の実施の形態に係る過巻検出用重錘W5の重錘本体40及び着脱部材50は、第2の実施の形態に係る過巻検出用重錘W5の重錘本体40及び着脱部材50と同様にそれぞれ互いに嵌合可能な凹溝48B及び突条58Bを有するが、当該凹溝48B及び突条58bが形成される領域はそれぞれ端面45及び対向側面55の上端部分に限られている。しかし、このように形成領域が著しく限られた凹溝48B及び突条58Bであっても、それぞれの底面48bと下端面58bとの上下方向の当接によって、重錘本体40からの着脱部材50の脱落を阻止することが可能である。
さらに、例えば図26に示される第6の実施の形態に係る過巻検出用重錘W6のように、重錘本体40に対する着脱部材50の径方向の相対変位が規制されないものであってもよい。当該着脱部材50は着脱側凹凸部として上端部分において左右に突出する一対の凸部58Cを有し、重錘本体40はその上端において前記突出部58Cがそれぞれ嵌入される一対の凹部48Cを有するが、当該凸部58C及び当該凹部48Cは当該重錘本体40に対する当該着脱部材50の径方向の相対変位を規制する嵌合は含んでいない。しかし、この過巻検出用重錘W6においても、前記突出部58Cの下端面58c及び前記凹部48Cの底面48cはそれぞれ互いに上下方向に当接可能な被支持面及び支持面として機能することが可能である。
さらに、本発明に係る被支持面及び支持面はそれぞれ着脱側凹凸部及び本体側凹凸部に含まれていなくてもよい。図27に示される第7の実施の形態に係る過巻検出用重錘W7は、一対の端面45を有する重錘本体40と一対の対向側面55を有する着脱部材50とを備え、前記対向側面55は図略の着脱側凹凸部(具体的には上下方向に延びる凹溝または突条)が形成され、前記端面45には前記着脱側凹凸部に嵌合可能な図略の本体側凹凸部(具体的には上下方向に延びる図略の突条または凹溝)が形成されているが当該着脱側凹凸部及び本体側凹凸部は上下両方向に開放されていて被支持面及び支持面を含んでいない。その代わりに、前記着脱部材50はその上端部において左右外向きに突出する凸部50Aを有していて当該凸部50Aの下端面50aが被支持面として機能し、前記重錘本体40の上面のうち前記下端面50aと上下方向に当接する部分が支持面として機能する。
本発明に係る着脱部材は、必ずしもロープ通過許容空間の形状に完全に合致した外形を有していなくてもよい。当該着脱部材は、前記ロープ通過許容空間を通じての前記内部空間から前記外部空間への吊り荷ロープの離脱を阻止できる程度に当該ロープ通過許容空間を塞ぐものであればよく、当該ロープ通過許容空間内に没入する形状、あるいは当該ロープ通過許容空間からはみ出す形状、を有してもよい。
本発明において、締結具の個数は特に限定されない。例えば第1及び第2の実施の形態に係る過巻検出用重錘W1,W2は嵌合完了状態において着脱部材50がその自重によって重錘本体40に安定した状態で保持されるので、当該着脱部材50は単一の締結具60のみでも十分安定した状態で重錘本体40に固定されることが可能である利点を有するが、例えば第3及び第4の実施の形態において凹凸部同士の嵌合の隙間が大きい場合(つまり重錘本体40に対する着脱部材50のガタが大きい場合)のように嵌合完了状態において重錘本体に対する着脱部材の相対位置が安定しない態様や、高い締結強度が求められる場合には、複数の締結具が用いられてもよい。
W,W1~W7 過巻検出用重錘
3 ブーム(ジブ)
15 主巻ワイヤロープ(吊り荷ロープ)
20 過巻検出装置
40 重錘本体
40a 重錘本体の上面(支持面)
41 内周面
42 外周面
44 突条
44a 突条の上端面(支持面)
45 端面
46 被締結部
46a ボルト挿通孔(本体側ボルト挿通孔)
48,48B 凹溝
48C 凹部
48a,48b,48c 底面(支持面)
49A 突条
49a 突条の上端面(支持面)
49B 凹溝
49b 凹溝の底面(支持面)
49C 凹部
49c 凹部の底面(支持面)
50 着脱部材
54 凹溝
54a 天面(被支持面)
55 対向側面
56 被締結部
56a ボルト挿通孔(着脱側ボルト挿通孔)
58,58B 突条
58a,58b 突条の下端面(被支持面)
58C,50A 凸部
58c,50a 凸部の下端面(被支持面)
59A 凹溝
59a 天面(被支持面)
59B 突条
59b 突条の下端面(被支持面)
60 締結具
62 ボルト
64 ナット
65 ロープ通過許容空間
71 内部空間
72 外部空間
75 ロープ通過許容空間

Claims (10)

  1. クレーンのジブから垂下する吊り荷ロープの過巻を検出するための重錘であって、
    前記吊り荷ロープの周囲に配置されるとともに当該ジブから吊り下げられる重錘本体と、
    当該重錘本体に着脱可能に装着される着脱部材と、
    前記重錘本体に前記着脱部材を締結する締結具と、を備え、
    前記重錘本体は、前記吊り荷ロープを180°以上の範囲に亘って部分的に囲む内周面と、前記重錘本体の周方向にロープ通過許容空間を挟んでその両側に位置する一対の端面と、を有し、前記ロープ通過許容空間は前記吊り荷ロープが垂下した状態のまま前記重錘本体の外部の空間である外部空間と前記内周面により囲まれた内部空間との間で当該ロープ通過許容空間を通じて出入りすることを可能にするように当該外部空間と当該内部空間とを前記重錘本体の径方向に連通し、
    前記着脱部材は、前記ロープ通過許容空間を塞ぐように前記重錘本体に装着されることが可能な形状であって、前記一対の端面にそれぞれ対向することが可能な一対の対向側面を含む形状を有し、
    前記一対の対向側面はその法線方向に凹凸する着脱側凹凸部を有し、前記一対の端面は、前記着脱部材が特定の嵌合方向に沿って前記重錘本体に対して相対的にスライド移動するのを許容するように前記着脱側凹凸部と前記嵌合方向に嵌合する本体側凹凸部を有し、
    前記着脱部材は下向きに開放された被支持面を有し、前記重錘本体は上向きに開放されて前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部との嵌合時に前記被支持面と上下方向に当接することにより前記重錘本体からの前記着脱部材の落下を阻止する支持面を有し、
    前記重錘本体及び前記着脱部材は、前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部とが完全に嵌合された状態で前記被支持面及び前記支持面から離れた位置で前記締結具を受け入れて当該締結具により互いに締結される被締結部をそれぞれ有する、過巻検出用重錘。
  2. 請求項1記載の過巻検出用重錘であって、前記被支持面は前記着脱側凹凸部に含まれ、前記支持面は前記本体側凹凸部に含まれている、過巻検出用重錘。
  3. 請求項1または2記載の過巻検出用重錘であって、前記嵌合方向は上下方向であり、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は前記着脱部材が前記重錘本体に対してその上側の位置から下降するのに伴って互いに嵌合する形状を有し、前記被支持面及び前記支持面は当該嵌合が完了した状態で互いに上下方向に突き当たる位置にある、過巻検出用重錘。
  4. 請求項3記載の過巻検出用重錘であって、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は、上下方向に延びる領域内で互いの水平方向の相対変位を規制するように嵌合する形状を有する、過巻検出用重錘。
  5. 請求項4記載の過巻検出用重錘であって、前記本体側凹凸部が上下方向に延びる領域内で連続的または間欠的に存在する凸部を含み、前記着脱側凹凸部が下向きに開放されて前記凸部の下からの挿入を受け入れるように上下方向に延びるとともに上端が閉塞された凹部を含み、前記着脱側凹凸部のうち前記凹部の上端を閉塞する天面が前記被支持面を構成し、前記凸部の上端面が前記支持面を構成する、過巻検出用重錘。
  6. 請求項5記載の過巻検出用重錘であって、前記被締結部は前記本体側凹凸部の前記凸部よりも下側に位置する、過巻検出用重錘。
  7. 請求項4記載の過巻検出用重錘であって、前記着脱側凹凸部が上下方向に延びる領域内で連続的または間欠的に存在する凸部を含み、前記本体側凹凸部が上向きに開放されて前記凸部の上からの挿入を受け入れるように上下方向に延びるとともに下端が閉塞された凹部を含み、前記凸部の下端面が前記被支持面を構成し、前記本体側凹凸部のうち前記凹部の下端を閉塞する底面が前記支持面を構成する、過巻検出用重錘。
  8. 請求項7記載の過巻検出用重錘であって、前記被締結部は前記着脱側凹凸部の前記凸部よりも上側に位置する、過巻検出用重錘。
  9. 請求項2記載の過巻検出用重錘であって、前記嵌合方向は、前記重錘本体の径方向と平行な方向であり、前記着脱側凹凸部及び前記本体側凹凸部は前記着脱部材が前記重錘本体に対してその径方向外側の位置から内側に向かう移動に伴って互いに嵌合する形状を有する、過巻検出用重錘。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の過巻検出用重錘であって、前記締結具はボルトを含み、前記着脱部材の被締結部は当該着脱部材を前記重錘本体の径方向に対して直交する水平方向である特定水平方向に貫通して前記ボルトの挿通を許容する着脱側ボルト挿通孔を有し、前記重錘本体の被締結部は、前記着脱側凹凸部と前記本体側凹凸部との嵌合が完了した状態で前記着脱部材の被締結部に対して前記特定水平方向に隣接するとともに前記着脱側ボルト挿通孔と合致して前記ボルトの挿通を許容する本体側ボルト挿通孔を有する、過巻検出用重錘。
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