JPH06271282A - フック過巻き検出装置 - Google Patents
フック過巻き検出装置Info
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- JPH06271282A JPH06271282A JP6195893A JP6195893A JPH06271282A JP H06271282 A JPH06271282 A JP H06271282A JP 6195893 A JP6195893 A JP 6195893A JP 6195893 A JP6195893 A JP 6195893A JP H06271282 A JPH06271282 A JP H06271282A
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- hook
- movable member
- wire rope
- rope
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 重錘吊り下げロープがワイヤロープに絡み付
いてもフック過巻き検出が正しく行われるようにする。 【構成】 ブーム10より吊り下げられたワイヤロープ
12の巻き上げによるフック13の過巻きを検出するフ
ック過巻き検出装置において、重錘吊り下げロープ16
によりブーム10から環状の重錘18を吊り下げ、これ
にワイヤロープ12を通す。重錘18から吊り下げロッ
ド26によって可動部材29を上下動可能に吊り下げ、
可動部材29にはワイヤロープ12が所定値以上に巻き
上げられることによりフック13が衝突する。重錘18
あるいは可動部材29に可動部材29の持ち上がりを検
出する検出器36を設け、この検出器36からの信号で
可動部材29の持上がり、すなわちフックの過巻を検出
する。
いてもフック過巻き検出が正しく行われるようにする。 【構成】 ブーム10より吊り下げられたワイヤロープ
12の巻き上げによるフック13の過巻きを検出するフ
ック過巻き検出装置において、重錘吊り下げロープ16
によりブーム10から環状の重錘18を吊り下げ、これ
にワイヤロープ12を通す。重錘18から吊り下げロッ
ド26によって可動部材29を上下動可能に吊り下げ、
可動部材29にはワイヤロープ12が所定値以上に巻き
上げられることによりフック13が衝突する。重錘18
あるいは可動部材29に可動部材29の持ち上がりを検
出する検出器36を設け、この検出器36からの信号で
可動部材29の持上がり、すなわちフックの過巻を検出
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンなどの荷役機
械においてブームより吊り下げられたワイヤロープの巻
き上げによるフックの過巻きを検出する装置に関するも
のである。
械においてブームより吊り下げられたワイヤロープの巻
き上げによるフックの過巻きを検出する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】荷吊り上げ用のフックの過巻きを防止す
るためにフックの過巻きを検出する装置としては、図7
に示されているようなものが知られている。このフック
過巻き検出装置は、ブーム1の先端に装着されたマイク
ロスイッチなどによる検出器2と、検出器2から重錘吊
り下げロープ3によって吊り下げられた環状の重錘4と
を有し、この重錘4にフック巻き上げ用のワイヤロープ
5を通され、ワイヤロープ5が所定値以上巻き上げられ
ると、フック6が重錘4に衝突するように構成されてい
る。
るためにフックの過巻きを検出する装置としては、図7
に示されているようなものが知られている。このフック
過巻き検出装置は、ブーム1の先端に装着されたマイク
ロスイッチなどによる検出器2と、検出器2から重錘吊
り下げロープ3によって吊り下げられた環状の重錘4と
を有し、この重錘4にフック巻き上げ用のワイヤロープ
5を通され、ワイヤロープ5が所定値以上巻き上げられ
ると、フック6が重錘4に衝突するように構成されてい
る。
【0003】このフック過巻き検出装置においては、ワ
イヤロープ5の所定値以上の巻き上げによってフック6
により重錘4が持ち上げられると、重錘吊り下げロープ
3が撓み、検出器2に重錘4の重量が作用しなくなって
上記マイクロスイッチの接点が切替わり、これによりワ
イヤロープ5が所定値以上巻き上げられたことを検出す
る。
イヤロープ5の所定値以上の巻き上げによってフック6
により重錘4が持ち上げられると、重錘吊り下げロープ
3が撓み、検出器2に重錘4の重量が作用しなくなって
上記マイクロスイッチの接点が切替わり、これによりワ
イヤロープ5が所定値以上巻き上げられたことを検出す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなフック過巻
検出装置が装着されたクレーンなどにおいては、種々の
要因により巻き上げ中に吊荷が回転し、この回転により
フック6、ワイヤロープ5が振れ回り、重錘吊り下げロ
ープ3がワイヤロープ5に絡み付くことがあり、また吊
荷の荷振れによっても重錘吊り下げロープ3がワイヤロ
ープ5に絡み付くことがある。
検出装置が装着されたクレーンなどにおいては、種々の
要因により巻き上げ中に吊荷が回転し、この回転により
フック6、ワイヤロープ5が振れ回り、重錘吊り下げロ
ープ3がワイヤロープ5に絡み付くことがあり、また吊
荷の荷振れによっても重錘吊り下げロープ3がワイヤロ
ープ5に絡み付くことがある。
【0005】重錘吊り下げロープ3がワイヤロープ5に
絡み付くと、重錘吊り下げロープ3に重錘4の重量が正
常に作用しなくなり、検出器2が誤作動、作動不能にな
り、フック過巻き検出が正しく行われなくなる。また重
錘吊り下げロープ3がワイヤロープ5に絡み付くと、重
錘吊り下げロープ3に異常張力が作用し、これによって
重錘吊り下げロープ3が切損したり、検出器2が破損す
ることがある。また上述のような従来のフック過巻き検
出装置では、振動などにより重錘吊り下げロープ3が撓
んでも検出器2が誤作動し、フック過巻き検出が正しく
行われなくなる。
絡み付くと、重錘吊り下げロープ3に重錘4の重量が正
常に作用しなくなり、検出器2が誤作動、作動不能にな
り、フック過巻き検出が正しく行われなくなる。また重
錘吊り下げロープ3がワイヤロープ5に絡み付くと、重
錘吊り下げロープ3に異常張力が作用し、これによって
重錘吊り下げロープ3が切損したり、検出器2が破損す
ることがある。また上述のような従来のフック過巻き検
出装置では、振動などにより重錘吊り下げロープ3が撓
んでも検出器2が誤作動し、フック過巻き検出が正しく
行われなくなる。
【0006】本発明の目的は、重錘吊り下げロープがワ
イヤロープに絡み付いてもフック過巻き検出を正しく行
い、しかも耐久性、信頼性に優れたフック過巻き検出装
置を提供することにある。
イヤロープに絡み付いてもフック過巻き検出を正しく行
い、しかも耐久性、信頼性に優れたフック過巻き検出装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
5に対応付けて本発明を説明すると、本発明は、ブーム
10から吊り下げられたワイヤロープ12の巻き上げに
よるフック13の過巻きを検出するフック過巻き検出装
置に適用される。そして、重錘吊り下げロープ16によ
りブーム10から吊り下げられワイヤロープ12を通さ
れる環状の重錘18と、ワイヤロープ12が所定値以上
に巻き上げられると重錘18との距離が所定値以下に接
近するように配設された可動部材29と、重錘18およ
び可動部材29のいずれか一方に設けられ可動部材29
の上記所定値以上の接近を検出する検出器36とを具備
するフック過巻き検出装置により、上述の目的が達成さ
れる。図6に示すように、フック13Aとブーム10と
の間でワイヤロープ12を複数回掛け回す型式のものに
あっては、請求項2のように、可動部材を、重錘18か
ら吊り下げ部材26により上下動可能に吊持するのが好
ましい。
5に対応付けて本発明を説明すると、本発明は、ブーム
10から吊り下げられたワイヤロープ12の巻き上げに
よるフック13の過巻きを検出するフック過巻き検出装
置に適用される。そして、重錘吊り下げロープ16によ
りブーム10から吊り下げられワイヤロープ12を通さ
れる環状の重錘18と、ワイヤロープ12が所定値以上
に巻き上げられると重錘18との距離が所定値以下に接
近するように配設された可動部材29と、重錘18およ
び可動部材29のいずれか一方に設けられ可動部材29
の上記所定値以上の接近を検出する検出器36とを具備
するフック過巻き検出装置により、上述の目的が達成さ
れる。図6に示すように、フック13Aとブーム10と
の間でワイヤロープ12を複数回掛け回す型式のものに
あっては、請求項2のように、可動部材を、重錘18か
ら吊り下げ部材26により上下動可能に吊持するのが好
ましい。
【0008】
【作用】ワイヤロープ12が所定値以上に巻き上げられ
ると、可動部材29と重錘18との距離が所定値以下に
なり、このことが検出器36で検出されてフック過巻き
検出が行われる。
ると、可動部材29と重錘18との距離が所定値以下に
なり、このことが検出器36で検出されてフック過巻き
検出が行われる。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して、本発明を実施例につい
て詳細に説明する。図1〜図5は本発明によるフック過
巻き検出装置の一実施例を示している。これらの図にお
いて、符号10はクレーンなどのブームの先端部を示し
ている。ブーム10の先端部にはトップシーブ11が回
転可能に取り付けられており、トップシーブ11にはフ
ック巻き上げ用のワイヤロープ12が巻き掛けられてい
る。ワイヤロープ12の先端部にはフック13が連結さ
れており、フック13は玉掛けロープ14により吊荷W
を吊り下げ支持する。
て詳細に説明する。図1〜図5は本発明によるフック過
巻き検出装置の一実施例を示している。これらの図にお
いて、符号10はクレーンなどのブームの先端部を示し
ている。ブーム10の先端部にはトップシーブ11が回
転可能に取り付けられており、トップシーブ11にはフ
ック巻き上げ用のワイヤロープ12が巻き掛けられてい
る。ワイヤロープ12の先端部にはフック13が連結さ
れており、フック13は玉掛けロープ14により吊荷W
を吊り下げ支持する。
【0011】ブーム10の先端部にはブラケット15が
固定装着されており、ブラケット15には重錘吊り下げ
ロープ16の一端が係止され、ロープ16の他端には、
ヨーク部材17によって重錘18が吊持されている。重
錘18は、図2に示されているように、側部開口を有す
るU字形状の重錘本体19と、重錘本体19の側部開口
を閉じるよう重錘本体19にボルト20によって固定連
結されたブロック部材21とにより円環状に形成され、
中心部にワイヤロープ12が通過するロープ通過孔22
を有している。
固定装着されており、ブラケット15には重錘吊り下げ
ロープ16の一端が係止され、ロープ16の他端には、
ヨーク部材17によって重錘18が吊持されている。重
錘18は、図2に示されているように、側部開口を有す
るU字形状の重錘本体19と、重錘本体19の側部開口
を閉じるよう重錘本体19にボルト20によって固定連
結されたブロック部材21とにより円環状に形成され、
中心部にワイヤロープ12が通過するロープ通過孔22
を有している。
【0012】なお、重錘18が重錘本体19とブロック
部材21との組立体により構成されているのは、ロープ
通過孔22にワイヤロープ12を通す作業が容易に行わ
れ得るようにするためである。
部材21との組立体により構成されているのは、ロープ
通過孔22にワイヤロープ12を通す作業が容易に行わ
れ得るようにするためである。
【0013】重錘18の上面には、ヨーク部材17との
接続用の一対のブラケット23が対向して設けられると
ともに、図4に示されているように一対のブラケット2
3と直交する方向で対向して、重錘18を上下に貫通す
る吊り下げロッド支持孔24が二つ設けられており、吊
り下げロッド支持孔24の各々には上端にダブルナット
25でねじ止め固定された吊り下げロッド26が上下動
可能に嵌合している。吊り下げロッド26は各々、長寸
のボルトにより構成され、ダブルナット25が重錘18
の上面に当接することにより重錘18より吊り下げ支持
され、吊り下げロッド支持孔24を貫通して重錘18の
下方に突出している。
接続用の一対のブラケット23が対向して設けられると
ともに、図4に示されているように一対のブラケット2
3と直交する方向で対向して、重錘18を上下に貫通す
る吊り下げロッド支持孔24が二つ設けられており、吊
り下げロッド支持孔24の各々には上端にダブルナット
25でねじ止め固定された吊り下げロッド26が上下動
可能に嵌合している。吊り下げロッド26は各々、長寸
のボルトにより構成され、ダブルナット25が重錘18
の上面に当接することにより重錘18より吊り下げ支持
され、吊り下げロッド支持孔24を貫通して重錘18の
下方に突出している。
【0014】図4に示すように、吊り下げロッド26の
下端にはこれの頭部27と吊り下げロッド26に螺合し
たナット28により円環状の可動部材29が固定装着さ
れている。可動部材29は、吊り下げロッド26によっ
て重錘18より上下動可能に支持され、中心部にワイヤ
ロープ12が通過するロープ通過孔30を有している。
可動部材29の底面には、ロープ通過孔30の周りに平
らなフランジ面部31が形成されており、ワイヤロープ
12が所定値以上に巻き上げられるとフック13の肩部
がフランジ面部31と衝突する。
下端にはこれの頭部27と吊り下げロッド26に螺合し
たナット28により円環状の可動部材29が固定装着さ
れている。可動部材29は、吊り下げロッド26によっ
て重錘18より上下動可能に支持され、中心部にワイヤ
ロープ12が通過するロープ通過孔30を有している。
可動部材29の底面には、ロープ通過孔30の周りに平
らなフランジ面部31が形成されており、ワイヤロープ
12が所定値以上に巻き上げられるとフック13の肩部
がフランジ面部31と衝突する。
【0015】なお、可動部材29も重錘18と同様に、
ロープ通過孔30にワイヤロープ12を通す作業が容易
に行われ得るようにするために、側部開口を有するU字
形状の可動部材本体32と、可動部材本体32の側部開
口を閉じるよう可動部材本体32にボルト33によって
固定連結されたブロック部材34とにより円環状に形成
されている。
ロープ通過孔30にワイヤロープ12を通す作業が容易
に行われ得るようにするために、側部開口を有するU字
形状の可動部材本体32と、可動部材本体32の側部開
口を閉じるよう可動部材本体32にボルト33によって
固定連結されたブロック部材34とにより円環状に形成
されている。
【0016】重錘18、図示の実施例ではブロック部材
21の底面部に凹部35が形成されており、凹部35に
は磁気式近接スイッチ36が固定配置されている。近接
スイッチ36は、可動部材29に対向して配置され、可
動部材29の重錘18に対する上昇移動により可動部材
29が重錘18に対して所定値以上接近することにより
可動部材29に磁気的に感応して接点切替を行い、可動
部材29の持ち上がりを検出する。近接スイッチ36に
はこれの接点切替の信号を図示されていない過巻き警告
装置、巻き上げ自動停止装置へ伝送するための電線コー
ド37が接続されている。
21の底面部に凹部35が形成されており、凹部35に
は磁気式近接スイッチ36が固定配置されている。近接
スイッチ36は、可動部材29に対向して配置され、可
動部材29の重錘18に対する上昇移動により可動部材
29が重錘18に対して所定値以上接近することにより
可動部材29に磁気的に感応して接点切替を行い、可動
部材29の持ち上がりを検出する。近接スイッチ36に
はこれの接点切替の信号を図示されていない過巻き警告
装置、巻き上げ自動停止装置へ伝送するための電線コー
ド37が接続されている。
【0017】上述の如き構成において、ワイヤロープ1
2が所定値以上に巻き上げられると、フック13の肩部
が可動部材29のフランジ面部31に衝突し、これ以上
にワイヤロープ12が巻き上げられると、可動部材29
が吊り下げロッド26と共に持ち上がり、可動部材29
が重錘18に対して上昇移動し、可動部材29が重錘1
8に接近あるいは当接するようになる。可動部材29が
重錘18に接近あるいは当接することにより、近接スイ
ッチ26の接点が切替わり、この接点切替によりワイヤ
ロープ12が所定値以上に巻き上げられたことが検出さ
れる。
2が所定値以上に巻き上げられると、フック13の肩部
が可動部材29のフランジ面部31に衝突し、これ以上
にワイヤロープ12が巻き上げられると、可動部材29
が吊り下げロッド26と共に持ち上がり、可動部材29
が重錘18に対して上昇移動し、可動部材29が重錘1
8に接近あるいは当接するようになる。可動部材29が
重錘18に接近あるいは当接することにより、近接スイ
ッチ26の接点が切替わり、この接点切替によりワイヤ
ロープ12が所定値以上に巻き上げられたことが検出さ
れる。
【0018】この場合、ワイヤロープ12が所定値以上
に巻き上げられたことの検出は重錘吊り下げロープ16
に作用する重錘18の荷重とは無関係に行われるから、
重錘吊り下げロープ16がワイヤロープ12に絡み付い
てもワイヤロープ12が所定値以上に巻き上げられたこ
との検出、即ちフック過巻き検出が正しく行われる。
に巻き上げられたことの検出は重錘吊り下げロープ16
に作用する重錘18の荷重とは無関係に行われるから、
重錘吊り下げロープ16がワイヤロープ12に絡み付い
てもワイヤロープ12が所定値以上に巻き上げられたこ
との検出、即ちフック過巻き検出が正しく行われる。
【0019】この実施例においては、フック13の肩部
が可動部材29のフランジ面部31に衝突するようにな
っているが、図1に仮想線により示されている如く、ワ
イヤロープ12の先端近傍にフック13と一体的に巻き
上げられる当接部材38を固定装着し、この当接部材3
8が可動部材29のフランジ面部31に衝突するよう構
成してもよい。このような当接部材38を備える場合に
は、可動部材29を省略して当接部材38の接近を近接
スイッチ26で検出するように構成してもよい。したが
ってこの場合、当接部材38が可動部材29と同等に機
能する。
が可動部材29のフランジ面部31に衝突するようにな
っているが、図1に仮想線により示されている如く、ワ
イヤロープ12の先端近傍にフック13と一体的に巻き
上げられる当接部材38を固定装着し、この当接部材3
8が可動部材29のフランジ面部31に衝突するよう構
成してもよい。このような当接部材38を備える場合に
は、可動部材29を省略して当接部材38の接近を近接
スイッチ26で検出するように構成してもよい。したが
ってこの場合、当接部材38が可動部材29と同等に機
能する。
【0020】近接スイッチ26の接点が切替わるための
可動部材29と重錘18との接近距離は任意に設定でき
るが、あまり小さいと、荷振れ、振動などにより誤作動
するおそれがある。このような場合は図4に仮想線によ
り示されているように、可動部材29と重錘18との間
に圧縮コイルばね39を取り付ければよい。
可動部材29と重錘18との接近距離は任意に設定でき
るが、あまり小さいと、荷振れ、振動などにより誤作動
するおそれがある。このような場合は図4に仮想線によ
り示されているように、可動部材29と重錘18との間
に圧縮コイルばね39を取り付ければよい。
【0021】また近接スイッチ36を複数個設けて全て
の近接スイッチ36の出力信号のアンド論理による出力
信号によりフック過巻き検出を行うようにすれば、可動
部材29が不所望に傾斜して持上げられたときの誤検出
を防止できる。この場合、好ましくは90度間隔または
それ以下の角度で3以上の近接スイッチを設ける。さら
に、可動部材29の不所望な傾斜を防止するために、吊
り下げロッド26を等角度間隔で3本あるいは4本設け
ることもできる。
の近接スイッチ36の出力信号のアンド論理による出力
信号によりフック過巻き検出を行うようにすれば、可動
部材29が不所望に傾斜して持上げられたときの誤検出
を防止できる。この場合、好ましくは90度間隔または
それ以下の角度で3以上の近接スイッチを設ける。さら
に、可動部材29の不所望な傾斜を防止するために、吊
り下げロッド26を等角度間隔で3本あるいは4本設け
ることもできる。
【0022】上述の実施例においては、可動部材29が
重錘18に接近あるいは当接したことを磁気式近接スイ
ッチ36で検出するようにしたが、光学式、超音波式の
非接触スイッチや機械式リミットスイッチなどで検出す
るようにしてもよい。またこれら検出器は可動部材29
に設けてもよい。
重錘18に接近あるいは当接したことを磁気式近接スイ
ッチ36で検出するようにしたが、光学式、超音波式の
非接触スイッチや機械式リミットスイッチなどで検出す
るようにしてもよい。またこれら検出器は可動部材29
に設けてもよい。
【0023】図6は、フック13A内に不図示のシーブ
を複数個設け、ブーム先端に設けた複数個のシーブ11
との間にワイヤロープを複数個掛け回す型式のものに本
発明を適用した場合の実施例を示している。なお、図6
に示された実施例においてもフック過巻き検出装置は図
1に示された実施例のものと実質的に同一に作用するか
ら、図6において図1に対応する部分は図1に付した符
号と同一の符号を付して説明を省略する。
を複数個設け、ブーム先端に設けた複数個のシーブ11
との間にワイヤロープを複数個掛け回す型式のものに本
発明を適用した場合の実施例を示している。なお、図6
に示された実施例においてもフック過巻き検出装置は図
1に示された実施例のものと実質的に同一に作用するか
ら、図6において図1に対応する部分は図1に付した符
号と同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るフック過巻き検出装置によれば、ワイヤロープが所定
値以上に巻き上げられて可動部材と重錘との距離が所定
値以下になったことを検出器で検出するようにしたの
で、重錘吊り下げロープがワイヤロープに絡み付いても
フック過巻き検出が正しく行われ、また検出器に過剰な
荷重が作用するこがなく、検出器の耐久性、動作信頼性
が長期間にわたって保たれる。また検出器は重錘などの
内部に内蔵され得るから、このことによっても検出器が
破損し難くなり、検出器の耐久性、動作信頼性が向上す
る。また重錘吊り下げロープがワイヤロープに絡み付か
ないように、重錘、ロープ通過孔の形状、寸法を特別に
設定する必要がなくなる。
るフック過巻き検出装置によれば、ワイヤロープが所定
値以上に巻き上げられて可動部材と重錘との距離が所定
値以下になったことを検出器で検出するようにしたの
で、重錘吊り下げロープがワイヤロープに絡み付いても
フック過巻き検出が正しく行われ、また検出器に過剰な
荷重が作用するこがなく、検出器の耐久性、動作信頼性
が長期間にわたって保たれる。また検出器は重錘などの
内部に内蔵され得るから、このことによっても検出器が
破損し難くなり、検出器の耐久性、動作信頼性が向上す
る。また重錘吊り下げロープがワイヤロープに絡み付か
ないように、重錘、ロープ通過孔の形状、寸法を特別に
設定する必要がなくなる。
【図1】本発明によるフック過巻き検出装置が適用され
たクレーンの要部を示す斜視図。
たクレーンの要部を示す斜視図。
【図2】図1の重錘と可動部材の部分を拡大して示す斜
視図。
視図。
【図3】図2の重錘と可動部材の平面図。
【図4】図3の縦断面図。
【図5】図4の底面図。
【図6】本発明によるフック過巻き検出装置が適用され
たクレーンの他の実施例を示す概略構成図。
たクレーンの他の実施例を示す概略構成図。
【図7】フック過巻き検出装置の従来例を示す概略構成
図。
図。
10 ブーム 12 ワイヤロープ 13 フック 16 重錘吊り下げロープ 18 重錘 26 吊り下げロッド 29 可動部材 36 近接スイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 ブームから吊り下げられたワイヤロープ
の巻き上げによるフックの過巻きを検出するフック過巻
き検出装置において、 重錘吊り下げロープにより前記ブームから吊り下げられ
前記ワイヤロープを通される環状の重錘と、 前記ワイヤロープが所定値以上に巻き上げられると前記
重錘との距離が所定値以下に接近するように配設された
可動部材と、 前記重錘および前記可動部材のいずれか一方に設けられ
前記可動部材の前記所定値以上の接近を検出する検出器
とを具備することを特徴とするフック過巻き検出装置。 - 【請求項2】 請求項1の検出装置において、前記可動
部材は、前記重錘から吊り下げ部材により上下動可能に
吊持されていることを特徴とするフック過巻検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6195893A JPH06271282A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | フック過巻き検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6195893A JPH06271282A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | フック過巻き検出装置 |
Publications (1)
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JPH06271282A true JPH06271282A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13186212
Family Applications (1)
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JP6195893A Pending JPH06271282A (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | フック過巻き検出装置 |
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JP (1) | JPH06271282A (ja) |
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1993
- 1993-03-22 JP JP6195893A patent/JPH06271282A/ja active Pending
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