JP6825774B2 - アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法 - Google Patents

アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6825774B2
JP6825774B2 JP2018045468A JP2018045468A JP6825774B2 JP 6825774 B2 JP6825774 B2 JP 6825774B2 JP 2018045468 A JP2018045468 A JP 2018045468A JP 2018045468 A JP2018045468 A JP 2018045468A JP 6825774 B2 JP6825774 B2 JP 6825774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
winch
rope
bucket
unloader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018045468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019156569A (ja
Inventor
章弘 古瀬
章弘 古瀬
俊太郎 井石
俊太郎 井石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui E&S Machinery Co Ltd filed Critical Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Priority to JP2018045468A priority Critical patent/JP6825774B2/ja
Publication of JP2019156569A publication Critical patent/JP2019156569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6825774B2 publication Critical patent/JP6825774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法に関し、より詳細には、グラブバケットの交換作業をより安全に行なうことができるアンローダ及びそのグラブバケットの交換方法に関する。
ばら積み貨物船から石炭や鉄鉱石等を荷役するアンローダが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。アンローダでは、荷役を行う対象物(石炭や鉄鉱石等)に応じてグラブバケット(以下、バケットという)を交換する。バケットの交換作業は、一般的に脚構造体を構成する海側脚と陸側脚との間の位置、もしくは陸側脚よりも陸側の位置で行なわれる。
バケットを交換する際には、まず、バケットを懸吊しているワイヤロープを繰り出してバケットを地上に降ろし、その後、バケットからワイヤロープを取り外す。従来では、バケットが着床してワイヤロープに弛みが生じた際や、ワイヤロープをバケットから取り外した際に、ワイヤロープが弛む方向やワイヤロープの移動方向を制御することが難しく、ワイヤロープが意図しない方向に弛んだり移動してしまうことがあった。そのため、バケットの交換作業時には、ワイヤロープが弛む方向や移動する方向に注意して慎重に作業する必要があった。
特開2014−118230号公報
本発明の目的は、グラブバケットの交換作業をより安全に行なうことができるアンローダ及びそのグラブバケットの交換方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明のアンローダは、脚構造体と、前記脚構造体の上部に設けられたガーダ及びブームに沿って横行するトロリと、このトロリの下方にワイヤロープによって懸吊されるグラブバケットとを備えたアンローダにおいて、前記脚構造体に設置されたウインチと、このウインチに巻装された牽引索とを備え、前記ウインチから繰り出された前記牽引索の一端部が、上下方向において前記トロリと前記グラブバケットとの間に位置にする前記ワイヤロープの中途位置に連結可能な構成であることを特徴とする。
上記のような目的を達成するための本発明のグラブバケットの交換方法は、脚構造体と、前記脚構造体の上部に設けられたガーダ及びブームに沿って横行するトロリと、このトロリの下方にワイヤロープによって懸吊されるグラブバケットとを備えたアンローダにおけるグラブバケットの交換方法において、前記脚構造体に設置されたウインチに巻装されている牽引索の一端部を、上下方向において前記トロリと前記グラブバケットとの間に位置にする前記ワイヤロープの中途位置に連結し、前記ウインチを操作して、前記牽引索によって前記ワイヤロープを牽引することにより、前記ワイヤロープを誘導することを特徴とする。
本発明によれば、グラブバケットの交換作業時に、脚構造体に設置されたウインチに巻装されている牽引索の一端部をワイヤロープの中途位置に連結し、ウインチを操作して、牽引索によってワイヤロープを牽引することで、ワイヤロープに弛みが生じた際や、ワイヤロープをグラブバケットから取り外した際に、ワイヤロープを誘導することが可能となる。これにより、グラブバケットの交換作業時にワイヤロープが意図しない方向に移動することを確実に防止することができ、グラブバケットの交換作業をより安全に行うことができる。
本発明のアンローダの実施形態を側面視で模式的に例示する説明図である。 図1のA−A断面図である。 図1のアンローダのワイヤロープの掛け回された状態を模式的に例示する説明図である。 図1のアンローダのウインチ、牽引索、および連結部の近傍を拡大して模式的に例示する説明図である。 図4のB矢視図である。 連結部の別の実施形態を断面視で模式的に例示する説明図である。
以下、本発明のアンローダおよびそのグラブバケットの交換方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。図中のX方向はアンローダの横行方向を、Y方向はX方向と水平方向において直交するアンローダの走行方向を、Z方向は上下方向(鉛直方向)を示している。
図1に示すように、本発明に係る実施形態のアンローダ1は、脚構造体2と、脚構造体2の上部に設けられたガーダ3およびブーム4に沿って横行するトロリ5と、トロリ5の下方にワイヤロープRによって懸吊されたグラブバケット6(以下、バケット6という)とを備えている。
この実施形態のアンローダ1では、ガーダ3の上部に機械室7が配置されている。機械室7の内部には、ワイヤロープR(R1〜R4)が巻装されたドラムD(D1〜D4)が設置されている。これらのドラムDから繰り出されたワイヤロープRは、ブーム4の先端およびガーダ3の後端にそれぞれ配置されるシーブS(S01〜S04)とトロリ5の内部に配置されたシーブを経由してバケット6に連結されている。トロリ5の近傍には、ガーダ3およびブーム4に沿ってアンローダ1の横行方向Xに移動可能な運転室8が設けられている。また、脚構造体2には電気室(図示しない)が設けられている。
図2に示すように、脚構造体2は、海側に配置された上下方向に延在する2本の海側脚2aと、陸側に配置された上下方向に延在する2本の陸側脚2bと、脚2a、2bどうしをそれぞれ連結する4本の水平梁2cとを有して構成されている。脚構造体2は、さらに、バケット6によって搬送される石炭や鉄鋼等のバラ荷を受けるホッパ2dと、通路や階段などの付帯構造物2eとを有して構成されている。
図3に示すように、この実施形態では、機械室7に、支持用ワイヤロープR1、R2(以下、支持ロープR1、R2という)がそれぞれ巻装された2台の支持用ドラムD1、D2と、開閉用ワイヤロープR3、R4(以下、開閉ロープR3、R4という)がそれぞれ巻装された2台の開閉用ドラムD3、D4が設置されている。尚、図3では説明のためバケット6の向きを変え、トロリ5および機械室7をそれぞれ破線で示している。
陸側の支持用ドラムD1から繰り出される支持ロープR1は、ガーダ3の陸側端部に配置されるシーブS01およびトロリ5に配置されるシーブS11を経由して、バケット6の支持部6aに連結されている。海側の支持用ドラムD2から繰り出される支持ロープR2は、ブーム4の海側端部に配置されるシーブS02およびトロリ5に配置されるシーブS12を経由して、バケット6の支持部6aに連結されている。
陸側の開閉用ドラムD3から繰り出される開閉ロープR3は、ガーダ3の陸側端部に配置されるシーブS03およびトロリ5に配置されるシーブS13を経由して、バケット6の開閉部6bに連結されている。海側の開閉用ドラムD4から繰り出される開閉ロープR4は、ブーム43の海側端部に配置されるシーブS04およびトロリ5に配置されるシーブS14を経由して、バケット6の開閉部6bに連結されている。
バケット6付近の開閉ロープR3、R4の中途の位置には開閉用ドラムD3、D4側に巻装されている開閉ロープR3、R4と、開閉部6b側に連結されている開閉ロープR3、R4とを連結および分離可能なジョイントJが設けられている。この実施形態のアンローダ1では、4台のドラムD1〜D4を相対的に制御することによって、トロリ5のX方向の移動とバケット6の昇降移動および開閉動作を制御することができる。
尚、ドラムD、ワイヤロープR、およびシーブSの数や配置、ワイヤロープRを掛け回す経路等は、この実施形態に限定されず、他にも様々な構成にすることができる。例えば、この実施形態では、4ドラム式のアンローダ1を例示しているが、2台のドラムDを備えた2ドラム式のアンローダや、4台以上のドラムDを備えたアンローダにすることもできる。また、脚構造体2や、機械室7、運転室8等の配置や構造等もこの実施形態の構成に限定されず、例えば、脚構造体2に機械室7が配置された構成にすることもできる。
図1および図2に示すように、本発明に係る実施形態のアンローダ1はさらに、脚構造体2に設置されたウインチ13と、ウインチ13に巻装された牽引索11とを備えている。この実施形態では、さらに、牽引索11の一端部にワイヤロープRに連結可能な連結部12を備えている。
ウインチ13は脚構造体2の任意の位置に設置できるが、例えば、バケット6の交換作業を行う際のバケット6の着床予定位置LPよりも陸側のエリアに地上コンベヤや設置物等がある場合や、陸側のエリアを人が通行する場合等には、ウインチ13を、バケット6の着床予定位置LPよりも海側の位置に設置するとよい。ウインチ13を、バケット6の着床予定位置LPよりも海側の位置に設置することで、ワイヤロープRを海側に誘導し易くなり、ワイヤロープRが陸側に弛むことや移動することを防止するには有利になる。例えば、海側脚2aと陸側脚2bとの間にバケット6を着床させる場合には、着床予定位置LPよりも海側に位置する海側脚2aや、水平梁2c、付帯構造物2e等にウインチ13を設置するとよい。より具体的には、ウインチ13は、横行方向Xに関して、海側脚2aと陸側脚2bとの間の中央位置よりも海側に配置するとよい。陸側脚よりも陸側の位置にバケット6を着床させる場合には、陸側脚2bや陸側に設けられた浮体構造物2e等にウインチ13を設置するとよい。
ウインチ13を設置する高さ位置は、アンローダ1の大きさや脚構造体2の構造等に応じて適宜決定できるが、バケット6を着床させた際のバケット6の上端部よりも高く、かつ、ホッパ2dの上端位置よりも低い位置にするとよい。具体的には、例えば、ウインチ13は、地面Gよりも5m〜15m程度高い位置に配置するとよい。
図2に示すように、この実施形態では、脚構造体2にバケット6を懸吊するワイヤロープRと同じ数(計4組)のウインチ13、牽引索11、および連結部12が設置されている。海側脚2aと陸側脚2bとを繋ぐ2本の水平梁2cの下部に、それぞれウインチ13を設置するための設置台14が設けられていて、それぞれの設置台14にウインチ13が1台ずつ設置されている。ホッパ2dの陸側に位置する付帯構造物2eの下部にも同様に2ヶ所設置台14が設けられていて、それぞれの設置台14にウインチ13が1台ずつ設置されている。それぞれのウインチ13は、ウインチ13による牽引索11の繰り出し方向が、バケット6の着床予定位置LPに向かう方向で設置されている。
ウインチ13による牽引索11の繰り出しおよび巻上げの操作は、ウインチ13に通信可能に接続されたコントローラ20によって操作することができる。この実施形態では、地上で作業する作業員がコントローラ20によってウインチ13を遠隔操作する構成を例示しているが、例えば、ウインチ13に有線で繋がれたコントローラ20を作業員がウインチ13の近傍で操作することもできる。ウインチ13には、電気室から電気が供給される構成になっている。
牽引索11としては、ワイヤロープや樹脂製のロープ等が例示できる。図4および図5に示すように、この実施形態では、牽引索11の一端部に連結部12として、外れ留め金具を有するフックが取付けられていて、連結部12がワイヤロープRの長手方向に相対移動可能な状態で連結される構成になっている。
この実施形態ではさらに、ウインチ13から繰り出された牽引索11の両側方に離間して配置された一対のサイドガイド部15a、15bと、ウインチ13から繰り出された牽引索11の上下に離間して配置された上側ガイド部16と下側ガイド部17とを備えている。一対のサイドガイド部15a、15bと、上側ガイド部16および下側ガイド部17は、支持フレーム18a、18bを介して脚構造体2(設置台14)に対して固定されている。
具体的には、設置台14に、バケット6の着床予定位置LP側(陸側)に向って斜め下方向に延在する支持フレーム18a、18bが、水平方向(ウインチ13の回転軸方向)に離間して2組突設されている。それぞれの支持フレーム18a、18bは、上下一対の棒状部材19a、19bで構成されている。それぞれの棒状部材19a、19bのウインチ13側の端部は、設置台14の側面の上下方向に離間した位置に接合されている。棒状部材19a、19bの着床予定位置LP側の端部は互いに接合されていて、図4に示すように、支持フレーム18a、18bは側方(ウインチ13の回転軸方向)から見てV字形状になっている。
図5に示すように、一対の支持フレーム18a、18bは、着床予定位置LP側に向うにつれて支持フレーム18a、18bどうしの間の距離が狭くなるように上から見て略V字形状に配置されている。それぞれの支持フレーム18a、18bの着床予定位置LP側の端部には、着床予定位置LP側に向って斜め上方向に延在するサイドガイド部15a、15bが接合されている。一対のサイドガイド部15a、15bは、ワイヤロープRが挿通可能な隙間を開けて配置されていて、ウインチ13から繰り出された牽引索11は一対のサイドガイド部15a、15bの間に挿通した状態になっている。
一対のサイドガイド部15a、15bどうしの隙間の幅は、ウインチ13によって牽引索11を巻き取る際のフリートアングル(ウインチ13に対する牽引索11の進入角度)が4°以内となる幅寸法、具体的には、牽引索11の直径の2倍〜10倍程度の幅に設定するとよい。支持フレーム18a、18b(棒状部材19a、19b)およびサイドガイド部15a、15bは、角柱形状の部材で形成することもできるが、角を有しない形状(円柱形状や円筒形状、楕円形状等)の部材で形成すると、牽引索11の損傷や劣化を抑制するには有利になる。
上側ガイド部16および下側ガイド部17はそれぞれサイドガイド部15a、15bの着床予定位置LP側に設置されている。上側ガイド部16および下側ガイド部17はそれぞれ、上下方向に回転可能な円筒形状のローラ16a、17aと、ローラ16a、17aを挿通する支軸と、支軸の両端部をそれぞれのサイドガイド部15a、15bに対して固定する固定部とを有して構成されている。
上側ガイド部16はサイドガイド部15a、15bの上側端部に配置され、下側ガイド部17はサイドガイド部15a、15bの下側端部に配置されている。即ち、一対のサイドガイド部15a、15bと、上側ガイド部16と、下側ガイド部17とで囲まれた枠内に牽引索11が挿通した状態になっている。
牽引索11の一端部(連結部12)とワイヤロープRとが連結されると一対のサイドガイド部15a、15bにより牽引索11の水平方向の移動範囲が所定範囲に制限され、上側ガイド部16および下側ガイド部17によりウインチ13に対する牽引索11の上下方向の繰り出し角度θが所定範囲に制限された状態となる。
上側ガイド部16および下側ガイド部17の設置位置は適宜決定できるが、上側ガイド部16はウインチ13による牽引索11の繰り出し開始位置よりも低い位置に配置するとよい。また、上側ガイド部16および下側ガイド部17は、上側ガイド部16および下側ガイド部17によって制限するウインチ13に対する牽引索11の上下方向の繰り出し角度範囲θが例えば、20°〜60°となる位置に配置するとよい。
この実施形態では、上記で説明したウインチ13、牽引索11、連結部12、サイドガイド部15a、15b、上側ガイド部16、及び下側ガイド部17を有して構成された牽引ユニット10が、バケット6を懸吊するワイヤロープR1〜R4のそれぞれに1組ずつ設けられている。
なお、アンローダ1に搭載する牽引ユニット10の数は特に限定されず、バケット6を懸吊するワイヤロープRの数等に応じて適宜決定することができる。バケット6を懸吊するワイヤロープRの数とアンローダ1に搭載する牽引ユニット10の数が異なる構成にすることもできる。例えば、バケット6を懸吊するワイヤロープRが4本であるアンローダ1に、2組の牽引ユニット10を塔載した構成にすることもできる。
次に、このアンローダ1において、バケット6を交換する方法を説明する。以下では、アンローダ1の通常稼働時の状態から、アンローダ1に装着されているバケット6を取り外し、その後、別のバケット6をアンローダ1に装着する作業手順を例示する。
アンローダ1で荷役を行う通常稼働時には、牽引索11の一端部(連結部12)をワイヤロープRに連結しない状態で、牽引索11をウインチ13によって短く巻き取った状態にしておく。この実施形態の場合には、連結部12が下側ガイド部17の近傍に位置するまで、ウインチ13によって牽引索11を巻き上げた状態にしておく。
アンローダ1に装着されているバケット6を取り外す際には、まず、アンローダ1のオペレータの操縦により、トロリ5およびバケット6を、バケット6を交換する際の着床予定位置LPの真上に移動させる。次いで、ドラムDからワイヤロープRを繰り出してバケット6を降下させ、バケット6を着床予定位置LPに着床させる。この際、バケット6が着床した後にワイヤロープRに大きな弛みが生じないように、バケット6が着床予定位置LPに着床する時点でドラムDによるワイヤロープRの繰り出しを停止する。
次いで、バケット6が着床予定位置LPに着床した状態で、上下方向においてトロリ5とグラブバケット6との間に位置するワイヤロープRの中途位置に牽引索11の一端部(連結部12)を連結する。具体的には、まず、作業員がコントローラ20によってウインチ13を操作して、ウインチ13から牽引索11を繰り出すことにより、連結部12を地上付近まで降下させる。そして、バケット6の近傍に配置した足場車や昇降台車を利用して作業員によって連結部12をワイヤロープRの中途の位置に連結する。連結部12は、ワイヤロープRの着床予定位置LP(地面G)よりも6m〜12m程度高い位置に連結するとよい。そして、支持ロープR1、R2と開閉ロープR3、R4にそれぞれ連結部12を連結した状態にする。
牽引索11の一端部(連結部12)をワイヤロープRに連結し終えたら、牽引索11の弛みがなくなるように、ウインチ13によって牽引索11を巻き上げて、牽引索11を張った状態(緊張した状態)にする。次いで、バケット6からワイヤロープRを取り外し易いように、バケット6が着床した状態からワイヤロープRをさらに繰り出してワイヤロープRを弛んだ状態にする。この際、ウインチ13を操作して、牽引索11が繋がれた状態のワイヤロープRを牽引索11によってウインチ13側(海側)に牽引することで、弛みが生じ始めたワイヤロープRをウインチ13側に誘導する。そして、バケット6とワイヤロープRとの連結を解除し易い程度にまでワイヤロープRが弛んだ時点で、ドラムDによるワイヤロープRの繰り出しを停止する。
次いで、バケット6とワイヤロープRとの連結を解除する。この実施形態では、ジョイントJによる連結を解除することで、開閉用ドラムDに巻装されている開閉ロープR3、R4と、開閉部6bに連結されている開閉ロープR3、R4とを分離する。さらに、支持部6aと支持ロープR1、R2との連結を解除して支持ロープR1、R2とバケット6とを分離する。
バケット6から取り外したワイヤロープRは、ウインチ13を操作して牽引索11によって所望の位置まで牽引して誘導する。ワイヤロープRの誘導が完了したら、ウインチ13によって牽引索11を繰り出し、牽引索11をある程度弛んだ状態にする。そして、ワイヤロープRから連結部12を取り外す。次いで、ウインチ13によって牽引索11を巻上げて、牽引ユニット10をアンローダ1を通常稼働させるときの状態に戻す。以上でアンローダ1に装着されているバケット6を取り外す作業が完了する。
別のバケット6をアンローダ1に装着する際には、まず、新たなバケット6を着床予定位置LPに配置し、ドラムDに巻装されているワイヤロープRをそれぞれバケット6に連結する。そして、足場車や昇降台車をバケット6から離れた位置まで移動させた後、ドラムDを操作してワイヤロープRを巻き上げることにより、バケット6を通常稼働させる高さ位置まで上昇させる。以上により、バケット6の交換作業が完了する。
このように、本発明によれば、バケット6の交換作業時に、ワイヤロープRの中途位置に牽引索11の一端部を連結し、ウインチ13を操作して、牽引索11によってワイヤロープRを牽引することで、ワイヤロープRに弛みが生じた際や、ワイヤロープRがバケット6から取り外された際に、ワイヤロープRを意図した方向に誘導することが可能となる。これにより、グラブバケット6の交換作業時にワイヤロープRが意図しない方向(例えば、陸側)に移動することを確実に防止することができ、バケット6の交換作業をより安全に行うことができる。また、ワイヤロープRを牽引索11で牽引することで、ワイヤロープRの振れやブレを抑制することもできるので、バケット6の交換作業の効率化にも寄与する。
特に、この実施形態のように、4台のドラムDによってトロリ5の移動とバケット6の昇降および開閉を行う4ドラム式のアンローダ1の場合には、バケット6を地面Gに着床させると、トロリ5を移動させることが難しくなり、トロリ5の移動によってワイヤロープRの弛む方向や移動する方向を制御することが困難な状態となるので、本発明の牽引ユニット10は非常に有益である。
この実施形態のように、牽引索11の一端部にワイヤロープRの長手方向に相対移動可能な状態で連結される連結部12を備えると、牽引索11でワイヤロープRを牽引する際に、ワイヤロープRの局所に負荷が集中し難くなるので、ワイヤロープRの損傷や劣化を抑制するには有利になる。
一対のサイドガイド部15a、15b、上側ガイド部16、および下側ガイド部17を設けるか否かはそれぞれ任意であるが、一対のサイドガイド部15a、15bを備えると、牽引索11でワイヤロープRを牽引する際の牽引索11の振れ幅やブレを小さくするには有利になる。また、一対のサイドガイド部15a、15bによって牽引索11をウインチ13の巻取り位置にガイドすることで、ウインチ13によって牽引索11を巻き取る際のフリートアングルを所定の角度以内(例えば、4°以内)にすることができるので、ウインチ13による牽引索11の繰り出し及び巻上げを円滑に行うには有利になる。
上側ガイド部16および下側ガイド部17を備えると、上側ガイド部16および下側ガイド部17によってウインチ13に対する牽引索11の上下方向の繰り出し角度範囲θを所定範囲に制限することで、牽引索11および連結部12が、脚構造体2や他の設備等に干渉することを防ぐには有利になる。
一対のサイドガイド部15a、15bとともに上側ガイド部16および下側ガイド部17を備えた構成にすると、牽引索11の移動範囲を、一対のサイドガイド部15a、15bと上側ガイド部16と下側ガイド部17とで囲われた枠内に制限できるので、牽引索11によるワイヤロープRの誘導や、ウインチ13による牽引索11の繰り出し及び巻上げを安定して行うには益々有利になる。
連結部12は、図6に例示するような構成にすることもできる。
図6の(a)に例示する連結部12は、ワイヤロープRを把持する構成になっている。具体的には、この連結部12は、互いに対向する面にワイヤロープRの外周形状と略同一形状の溝部を有する2つの挟持部材12aと、挟持部材12aの一端部どうしを回動可能に連結するヒンジ部12bと、挟持部材12aの他端部どうしを着脱可能に接合する固定具12cとを有して構成されている。ワイヤロープRを挟持部材12aで挟み込み、挟持部材12aどうしを固定具12cで締め付けて、挟持部材12aによってワイヤロープRを挟圧することで、ワイヤロープRを把持することができる。
このように、ワイヤロープRの長手方向に相対移動しない状態で連結される連結部12を備えると、牽引索11による牽引位置が移動しないのでワイヤロープRの誘導を行い易くなる。
図6の(b)に例示する連結部12は、図6の(a)で例示した連結部12の挟持部材12aの、ワイヤロープRと対面する側にワイヤロープRの長手方向に回転する複数のベアリング12dが設けられている。この連結部12では、ワイヤロープRに連結部12を連結すると、複数のベアリング12dとワイヤロープRとが当接した状態となり、連結部12によってワイヤロープRを把持しつつ、ワイヤロープRに対して連結部12がワイヤロープRの長手方向に相対移動可能な状態となる。このような連結部12にするとワイヤロープRの局所に負荷が集中することを回避しつつ、ワイヤロープRの誘導も行い易くなる。
尚、上記で説明したバケット6の交換作業の作業手順は一例であり、ワイヤロープRに連結部12を連結するタイミングや、ワイヤロープRから連結部12を取り外すタイミングは、上記で説明した作業手順と異なるタイミングで行なうこともできる。例えば、バケット6が着床する前の段階で連結部12をワイヤロープRに連結してもよい。また、例えば、新たなバケット6にワイヤロープRを取り付けた後に連結部12をワイヤロープRから取り外してもよい。即ち、交換するバケット6からワイヤロープを取り外した後にワイヤロープRから連結部12を取り外さずに、新たなバケット6にワイヤロープRを連結する際に、牽引ユニット10によってワイヤロープRを連結位置まで誘導することもできる。
連結部12をワイヤロープRに連結する方法も、足場車や昇降台車を利用した方法に限らず、他の方法で連結することもできる。例えば、地上から竿などの道具を利用して連結部12をワイヤロープRに連結することもできる。また、上記で例示した実施形態では、連結部12を介して牽引索11とワイヤロープRとを連結する構成を例示したが、例えば、ワイヤクリップ等を利用して牽引索11とワイヤロープRとを直接連結することもできる。また、牽引索11の端部をワイヤロープRに直接結び付けて連結してもよい。
1 アンローダ
2 脚構造体
2a 海側脚
2b 陸側脚
2c 水平梁
2d ホッパ
2e 付帯構造物
3 ガーダ
4 ブーム
5 トロリ
6 グラブバケット
6a 支持部
6b 開閉部
7 機械室
8 運転室
10 牽引ユニット
11 牽引索
12 連結部
12a 挟持部材
12b ヒンジ部
12c 固定具
12d ベアリング
13 ウインチ
14 設置台
15a、15b サイドガイド部
16 上側ガイド部
16a ローラ
17下側ガイド部
17b ローラ
18a、18b 支持フレーム
19a、19b 棒状部材
20 コントローラ
D ドラム
D1、D2 支持用ドラム
D3、D4 開閉用ドラム
R ワイヤロープ
R1、R2 支持用ワイヤロープ
R3、R4 開閉用ワイヤロープ
J ジョイント
S01〜S04、S11〜S14 シーブ
G 地面
LP 着床予定位置

Claims (5)

  1. 脚構造体と、前記脚構造体の上部に設けられたガーダ及びブームに沿って横行するトロリと、このトロリの下方にワイヤロープによって懸吊されるグラブバケットとを備えたアンローダにおいて、
    前記脚構造体に設置されたウインチと、このウインチに巻装された牽引索とを備え、前記ウインチから繰り出された前記牽引索の一端部が、上下方向において前記トロリと前記グラブバケットとの間に位置にする前記ワイヤロープの中途位置に連結可能な構成であることを特徴とするアンローダ。
  2. 前記牽引索の一端部に前記ワイヤロープに連結可能な連結部を備え、この連結部が前記ワイヤロープの長手方向に相対移動可能な状態で連結される請求項1に記載のアンローダ。
  3. 前記ウインチから繰り出された前記牽引索の両側方に離間して配置された一対のサイドガイド部を備え、前記一対のサイドガイド部により前記牽引索の水平方向の移動範囲が所定範囲に制限されている請求項1または2に記載のアンローダ。
  4. 前記ウインチから繰り出された前記牽引索の上下に離間して配置された上側ガイド部と下側ガイド部とを備え、前記上側ガイド部および前記下側ガイド部により前記ウインチに対する前記牽引索の上下方向の繰り出し角度範囲が所定範囲に制限されている請求項1〜3のいずれかに記載のアンローダ。
  5. 脚構造体と、前記脚構造体の上部に設けられたガーダ及びブームに沿って横行するトロリと、このトロリの下方にワイヤロープによって懸吊されるグラブバケットとを備えたアンローダにおけるグラブバケットの交換方法において、
    前記脚構造体に設置されたウインチに巻装されている牽引索の一端部を、上下方向において前記トロリと前記グラブバケットとの間に位置にする前記ワイヤロープの中途位置に連結し、前記ウインチを操作して、前記牽引索によって前記ワイヤロープを牽引することにより、前記ワイヤロープを誘導することを特徴とするグラブバケットの交換方法。
JP2018045468A 2018-03-13 2018-03-13 アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法 Active JP6825774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045468A JP6825774B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045468A JP6825774B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019156569A JP2019156569A (ja) 2019-09-19
JP6825774B2 true JP6825774B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=67992298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018045468A Active JP6825774B2 (ja) 2018-03-13 2018-03-13 アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6825774B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114057108A (zh) * 2021-11-25 2022-02-18 大连华锐重工集团股份有限公司 一种抓斗卸船机小车牵引钢丝绳断绳检测系统及方法
CN115092845A (zh) * 2022-06-15 2022-09-23 中建三局安装工程有限公司 一种吊装设备的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019156569A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11358839B2 (en) Pipelayer machine with symmetrical winches
JP5572668B2 (ja) 斜ケーブルの取り替え方法及び斜ケーブル取り替え用仮ハンガー
KR101405010B1 (ko) 현수교의 보강형 인상을 위한 갠트리
JP6825774B2 (ja) アンローダ及びそのグラブバケットの交換方法
JP6174510B2 (ja) クレーン
JP2008156087A (ja) 走行台車の取扱方法及び取扱装置
JP6468447B2 (ja) 起伏部材の引き起こし方法、およびクレーン
CN112533855B (zh) 施工用电梯的扬程延长方法和电梯用的绳索下降辅具
JP6098453B2 (ja) ジブ用吊り具
WO2015152235A1 (ja) クレーンの製造方法及びクレーンの上架構造体の上架システム
JP6969281B2 (ja) クレーン及びクレーン分解方法
JP7253918B2 (ja) クレーンの分解構造および方法
JP6223888B2 (ja) 橋形クレーン
JP2018090372A (ja) クレーンによるワークの搬送方法
JP6787223B2 (ja) ワイヤリング方法、およびクレーン
JP6393954B2 (ja) クレーンの上架構造体の上架システム及びクレーンの製造方法
JP7136161B2 (ja) 連結機構及び連結方法
WO2021020291A1 (ja) クレーン
JP6996695B2 (ja) トロリおよびトロリによる荷役方法
JP6579172B2 (ja) クレーンおよびクレーンのストラット引き起こし方法
JP3298488B2 (ja) コンテナクレーン
JP2023154303A (ja) 起伏ロープ架台及び起伏ロープ架台の使用方法
JP2022064507A (ja) クレーンの連結ビームおよびクレーンの連結ビーム取付方法
JP2005178920A (ja) エレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置
JPH02175592A (ja) ダブルリンク式引込クレーン

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190808

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20200305

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6825774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350