JP2005178920A - エレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置 - Google Patents

エレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置 Download PDF

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Satoshi Tanakadate
聡 田中舘
Futoshi Sekiya
太志 関谷
Noriyuki Sahoda
典之 佐保田
Yasutaka Suzuki
靖孝 鈴木
Tadashi Goshima
匡 五嶋
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Abstract

【課題】新主ロープを損傷させずに、既設主ロープ用ドラム及び新主ロープ用ドラムを円滑に回転させるエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置の提供を目的とする。
【解決手段】上記課題は、既設主ロープが既設主ロープ用ドラムに巻回する方向と、新主ロープが新主ロープ用ドラムに巻回する方向とが同一方向となるように、既設主ロープを既設主ロープ用ドラムに、かつ、新主ロープを新主ロープ用ドラムに、それぞれ巻回させてなるエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置において、既設主ロープ用ドラム23に巻き付いた既設主ロープ4の巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内し、かつ、新主ロープ用ドラム24に巻き付いた新主ロープ10の巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内する案内手段25A、28Aを設けることで、達成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置に関するものである。
従来、エレベーターの主ロープを交換する場合には、巻上機のシーブに巻回されてその両端が昇降路の頂部に支持固定される複数本の既設主ロープと、この既設主ロープの一端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープに乗りかご用プーリを係合させて支持される乗りかごと、既設主ロープの他端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープにカウンタプーリを係合させて支持されるカウンタウェートとを備え、乗りかごを昇降路の頂部近傍に、かつ、カウンタウェートを昇降路の底部近傍に、それぞれ仮保持した状態で、既設主ロープの両端近傍を切断し、
その既設主ロープの乗りかご側切断端を既設主ロープ回収用巻き取り手段に連結すると共に、その既設主ロープのカウンタウェート側切断端を新主ロープ供給ドラム体に予め巻回してある新しい主ロープ(以下、新主ロープと称する)の一端に接続した後、巻上機を駆動して既設主ロープを既設主ロープ回収用巻き取り手段に回収しながら新主ロープに交換していくという主ロープ交換方法が採用されていた。
そして、この主ロープ交換方法においては、シーブの回転速度と既設主ロープ若しくは新主ロープの移動速度との間で速度差が生じてしまうことに起因してシーブや新主ロープが損傷するのを阻止するため、同一軸上に複数個の既設主ロープ用ドラム及び複数個の新主ロープ用ドラムを設けてなるテンション負荷装置を乗りかご上に設置して、既設主ロープ回収用巻き取り手段に回収される既設主ロープをテンション負荷装置の既設主ロープ用ドラムに巻回させる方向と新主ロープ供給ドラム体から供給される新主ロープをテンション負荷装置の新主ロープ用ドラムに巻回させる方向とが同一方向とするように、既設主ロープを既設主ロープ用ドラムに、かつ、新主ロープを新主ロープ用ドラムに、それぞれ巻回させることで、テンション負荷装置に新主ロープ供給ドラム体から供給される新主ロープとテンション負荷装置から既設主ロープ回収用巻き取り手段に回収される既設主ロープとの間にテンションを掛けておくことにより、シーブの回転速度と既設主ロープ若しくは新主ロープの移動速度とに速度差が生じないようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−265164号公報(段落番号0007〜0009、図1)
しかしながら、上述した従来の主ロープ交換用テンション負荷装置では、エレベーターの階床が多くなればなるほど、既設主ロープ及び新主ロープの自重が増大するため、テンション負荷装置の既設主ロープ用ドラムに巻き付く既設主ロープの巻き付け力及びテンション負荷装置の新主ロープ用ドラムに巻き付く新主ロープの巻き付け力が増大することなどが起因して、既設主ロープ用ドラムに巻き付いた既設主ロープの巻き回し位置若しくは新主ロープ用ドラムに巻き付いた新主ロープの巻き回し位置が、巻き回し終了方向にずれずに、既設主ロープの巻き回し開始位置方向に、若しくは新主ロープの巻き回し開始位置方向に、それぞれ戻るような状態が発生することがあった。その結果、主ロープ交換作業中に、テンション負荷装置の既設主ロープ用ドラム及び新主ロープ用ドラムが一周しても、その既設主ロープ用ドラムに巻き付いた既設主ロープの巻き回し位置が、若しくは新主ロープ用ドラムに巻き付いた新主ロープの巻き回し位置が、それぞれ巻き回し開始位置方向に戻るような状態が発生すると、既設主ロープ用ドラムに既に巻回されている既設主ロープ部分に新たに既設主ロープ用ドラムに巻回されてくる既設主ロープが重なって接触したり若しくは新主ロープ用ドラムに既に巻回されている新主ロープの部分に新たに新主ロープ用ドラムに巻回されてくる新主ロープが重なって接触したりするので、既設主ロープ用ドラムあるいは新主ロープ用ドラムがロックしてしまうと共に、新主ロープが損傷してしまうという問題が発生していた。
本発明の目的は、上述の問題点にかんがみ、新主ロープを損傷させることなく、かつ、既設主ロープ用ドラム及び新主ロープ用ドラムの回転が円滑に行われるエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明は、巻上機のシーブに巻回されてその両端が昇降路の頂部に支持固定される複数本の既設主ロープと、この既設主ロープの一端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープに乗りかご用プーリを係合させて支持される乗りかごと、既設主ロープの他端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープにカウンタプーリを係合させて支持されるカウンタウェートとを備え、乗りかごを昇降路の頂部近傍に、かつ、カウンタウェートを昇降路の底部近傍に、それぞれ仮保持した状態で、既設主ロープの両端近傍を切断し、その既設主ロープの乗りかご側切断端を既設主ロープ回収用巻き取り手段に連結すると共に、その既設主ロープのカウンタウェート側切断端を新主ロープ供給ドラム体に予め巻回してある新主ロープの一端に接続した後、巻上機を駆動して既設主ロープを前記既設主ロープ回収用巻き取り機に回収しながら新主ロープに交換するエレベーターの主ロープ交換方法に用いられものであって、同一軸上に設けた既設主ロープ用ドラムと新主ロープ用ドラムを有し、しかも、前記既設主ロープ回収用巻き取り手段に回収される既設主ロープを前記既設主ロープ用ドラムに巻回させる方向と新主ロープ供給ドラム体から供給される新主ロープを前記新主ロープ用ドラムに巻回させる方向とが同一方向となるように、前記既設主ロープを前記既設主ロープ用ドラムに、かつ、前記新主ロープを前記新主ロープ用ドラムに、それぞれ巻回させるように構成してなるエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置において、前記既設主ロープ用ドラムに巻き付いた既設主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内し、かつ、前記新主ロープ用ドラムに巻き付いた新主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内する案内手段を設けることを特徴としている。
本発明によれば、既設主ロープ用ドラムに巻かれる既設主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向(出口方向)にずれるように案内されるため、既設主ロープ用ドラムに既に巻回されている既設主ロープ部分に新たに既設主ロープ用ドラムに巻回されてくる既設主ロープが重なって接触することがないし、かつ、新主ロープ用ドラムに巻かれる新主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向(出口方向)にずれずように案内されるため、新主ロープ用ドラムに既に巻回されている新主ロープの部分に新たに新主ロープ用ドラムに巻回されてくる新主ロープが重なって接触することがないので、既設主ロープ用ドラム及び新主ロープ用ドラムがロックするのを阻止して、既設主ロープ用ドラム及び新主ロープ用ドラムを円滑に回転させることができ、しかも、新主ロープの損傷を阻止することのできる主ロープ交換用テンション負荷装置を提供できた。
以下、本発明に係るエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示す一実施形態のエレベーターでは、2対1ローピング方式のエレベーターであって、機械室1に設置されている巻上機のシーブ2に巻回されてその一端側4A及び他端側4Bの両端が機械室1の床に支持固定される複数本の既設主ロープ4と、この既設主ロープ4の一端側4Aと巻上機のシーブ2との間で既設主ロープ4に乗りかご用プーリ5を係合させて支持される乗りかご6と、既設主ロープ4の他端側4Bと巻上機のシーブ2及びそらせ車8との間で既設主ロープ4にカウンタプーリ7を係合させて支持されるカウンタウェート9とを備えている。
図1に示す一実施形態のエレベーターにおける既設主ロープ4を、エレベーターを所有する顧客が所望する新しい主ロープ10(以下、新主ロープ10と称する)に交換する場合には、乗りかご6を吊り上げるための電動チェーンブロックなどからなる乗りかご吊り上げ手段11と、主ロープ交換用テンション負荷装置12(以下、テンション負荷装置12と称する)と、既設主ロープ4を回収するための既設主ロープ回収用巻き取り手段13と、新主ロープ10を供給するための新主ロープ供給ドラム体14と、既設主ロープ4のうち、乗りかご用プーリ5とシーブ2との間に位置する部分を仮保持するための第1ロープ保持具15と、既設主ロープ4のうち、カウンタウェート9と既設主ロープ4の他端側4Bとの間に位置する部分を仮保持するための第2ロープ保持具16と、既設主ロープ4のうち、そらせ車8とカウンタウェート9との間に位置する部分を仮保持するための第3ロープ保持具17と、案内プーリ18と、カウンタプーリ用ロープ外れ装置19と、カウンタウェート用支持部材20とを、少なくとも、用意する。第1ロープ保持具15、第2ロープ保持具16、第3ロープ保持具17及び案内プーリ18は、昇降路3内の建屋梁などの強度部材にワイヤーなどにより着脱可能に取り付けられる。
図1に示す一実施形態においては、昇降路3の最上階乗り場31に既設主ロープ回収用巻き取り手段13及び新主ロープ供給ドラム体14を、昇降路3の最上階乗り場31に設置する。新主ロープ供給用巻き取り機14には、新主ロープ10が交換に必要な量が予め巻回されている。テンション負荷装置12は、乗りかご6の上に設置される。テンション負荷装置12は、図3〜図4に示すように、鋼材からなる載置台21と、この載置台21上に垂設された一対の鋼材からなる支持部材22と、この一対の支持部材22に支持された回転軸に取り付けた複数個の既設主ロープ用ドラム23と、この既設主ロープ用ドラム23が取り付けられた回転軸と同一の回転軸に取り付けた複数個の新主ロープ用ドラム24と、既設主ロープ用ドラム23のロープ巻き付き面の外方に設置させた複数個の既設主ロープ外れ止めローラー25、26と、新主ロープ用ドラム24のロープ巻き付き面の外方に設置させた複数個の新主ロープ外れ止めローラー27、28と、載置台21に支持された既設主ロープ4の逆走保持手段29(図3参照)と、支持部材22に支持された送り保持手段30(図4参照)とを、少なくとも備えている。既設主ロープ外れ止めローラー25は、図1に示すように、既設主ロープ用ドラム23に対する既設主ロープ4の巻き回し開始位置側に設けられている。既設主ロープ外れ止めローラー26は、既設主ロープ4の巻き回し開始位置から半回転した位置側に設けられている。新主ロープ外れ止めローラー27は、図1に示すように、新主ロープ用ドラム24に対する新主ロープ10の巻き回し開始位置側に設けられている。新主ロープ外れ止めローラー28は、新主ロープの巻き回し開始位置から半回転した位置側に設けられている。
テンション負荷装置12の既設主ロープ外れ止めローラー25には、図2に示すように、既設主ロープ用ドラム23に巻かれる既設主ロープの巻き回し位置が、巻き回し終了方向にずれるように案内する案内手段となる出っ張り部25Aが一体的に設けられている。テンション負荷装置12の新主ロープ外れ止めローラー28には、図2に示すように、新主ロープ用ドラム24に巻き付いた新主ロープの巻き回し位置が、巻き回し終了方向へずれずように案内する案内手段となる出っ張り部28Aが一体的に設けられている。出っ張り部25A及び出っ張り部28Aの外周面は、円状にしてある。出っ張り部25Aは、図2に示すように、既設主ロープ4の巻き回し開始位置側に設けられている。出っ張り部28Aは、図2に示すように、新主ロープ10の巻き回し開始位置側に設けられている。
テンション負荷装置12では、既設主ロープ回収用巻き取り手段13に回収される既設主ロープ4が既設主ロープ用ドラム23に巻回する方向と新主ロープ供給ドラム体14から供給される新主ロープ10が新主ロープ用ドラム24に巻回する方向とが同一方向となるように、既設主ロープ4を既設主ロープ用ドラム23に、かつ、新主ロープ10を新主ロープ用ドラム24に、それぞれ巻回させることで、テンション負荷装置12に新主ロープ供給ドラム体14から供給される新主ロープ10とテンション負荷装置12から既設主ロープ回収用巻き取り手段13に回収される既設主ロープ4とにテンションを掛けられるようにしている。すなわち、図3の矢印Aのごとく機械室8側から移動してきた既設主ロープ4は、既設主ロープ用ドラム23に、時計方向に沿って数回巻き付け後、逆走保持手段29を介して、矢印Bのごとく最上階乗り場31に移動して既設主ロープ回収用巻き取り手段13に回収されるようにしてある。また、図4の矢印Cのごとく最上階乗り場31から移動してきた新主ロープ10は、送り保持手段30を介して新主ロープ用ドラム24に、時計方向に沿って数回巻き付け後、矢印Dのごとく引き出されるようにしてある。
上述のように構成したテンション負荷装置12を用いたエレベーターの主ロープ交換方法は、次のような工程順で行われる。
まず、第1工程として、乗りかご6を、カウンタウェート9と略同じ高さ位置まで下降させて停止させた後、その乗りかご6上を作業足場にしてカウンタウェート9にカウンタプーリ用ロープ外れ装置19を取り付ける。
次に、第2工程として、乗りかご6を低速で上昇させて昇降路3の最上階乗り場31の近傍に停止させる一方、昇降路3の内底面に設けた緩衝器32よりも上方に位置するようにカウンタウェート用支持部材20によってカウンタウェート9を、昇降路3の底部に仮保持する。
次に、第3工程として、カウンタウェート9と既設主ロープ4の他端側4Bとの間に位置する既設主ロープ4の部分に第2ロープ保持具16を、かつ、そらせ車8とカウンタウェート9との間に位置する既設主ロープ4の部分に第3ロープ保持具17を、それぞれ、乗りかご6上を作業足場にして取り付けることで、既設主ロープ4の他端側4Bを仮保持すると共に、昇降路3の頂部近傍に強度部材部分に取り付けた乗りかご吊り上げ手段11によって乗りかご6を吊り上げることにより、既設主ロープ4のテンションを除去してその既設主ロープ4を弛ませた後、乗りかご用プーリ5とシーブ2との間に位置する既設主ロープ4の部分に第1ロープ保持具15を、乗りかご6上を作業足場にして取り付けることで、既設主ロープ4の一端側4Aを仮保持する。
次に、第4工程として、既設主ロープ4の一端側4A及び他端側4Bの両端を機械室1の床から乗りかご6上に降ろした後、乗りかご用プーリ5から機械室1の床までの距離及び第2ロープ保持具16から機械室1の床までの距離を測定する。
次に、第5工程として、乗りかご用プーリ5と既設主ロープ4の一端側4Aとの間及び第2ロープ保持具16と既設主ロープ4の他端側4Bとの間で、それぞれ既設主ロープ4を切断する。
次に、第6工程として、乗りかご6上に設置したテンション負荷装置12の既設主ロープ用ドラム23に、既設主ロープ4の一端4Aを、2回半程度、時計方向に巻回させた(図3及び図2参照)後、その既設主ロープ4の一端側4Aを、既設主ロープ外れ止めローラー26と既設主ロープ用ドラム23との間及び逆走保持手段29を介してから既設主ロープ回収用巻き取り手段13に接続すると共に、新主ロープ供給ドラム体14から引き出された新ロープ10を送り保持手段30を介してから、その新ロープ10を、テンション負荷装置12の新主ロープ用ドラム24に2回半程度、時計方向に巻回させた(図4及び図2参照)後、さらに、新主ロープ外れ止めローラー27と新主ロープ用ドラム24との間から引き出して、その新主ロープ10の端部と案内プーリ18に掛着させてなる既設主ロープ4の他端側4Bの切断部とを接続することによって、接続部33を作る(図1参照)。
次に、第7工程として、第1ロープ保持具15と第2ロープ保持具16と第3ロープ保持具17を、既設主ロープ4から取り外してテンション負荷装置12の新主ロープ用ドラム24に巻回してから送り出される新主ロープ10とテンション負荷装置12の既設主ロープ用ドラム23に巻回してから引き出される既設主ロープ4とに負荷が掛かるようにすることにより、既設主ロープ4及び新主ロープ10の全体にテンションが掛けられた状態とした後、乗りかご6を下降させると共に、既設主ロープ回収用巻き取り手段13を作動させることで、既設主ロープ4が既設主ロープ回収用巻き取り手段13に巻き取られることにより、新主ロープ10と既設主ロープ4の他端側4Bとの接続部33が引っ張られて移動する。そして、新主ロープ10と既設主ロープ4の他端側4Bとの接続部33が、案内プーリ18―カウンタプーリ7―そらせ車8―巻上機のシーブ2の順で移動して、乗りかご6上のテンション負荷装置12に接近したならば、乗りかご6を停止させる。
次に、第8工程として、新主ロープ10の接続部33とシーブ2との間に位置する新主ロープ10の部分に第1ロープ保持具15を、カウンタウェート9と案内プーリ18との間に位置する新主ロープ10の部分に第2ロープ保持具16を、そらせ車8とカウンタウェート9との間に位置する新主ロープ10の部分に第3ロープ保持具17を、それぞれ、乗りかご6上を作業足場にして、再び、取り付けることで、新主ロープ10を仮保持した後、上記第4工程で測定してある乗りかご用プーリ5から機械室1の床までの距離と第2ロープ保持具16から機械室1の床までの距離とに合せて、新主ロープ10の両端を切断し、その後、新主ロープ10の一端側を、乗りかご用プーリ5に掛着させてから機械室1の床に支持固定すると共に、主ロープ10の他端側を、案内プーリ18より離してから機械室1の床に支持固定し、最後に、第1ロープ保持具15、第2ロープ保持具16及ぶ第3ロープ保持具17による新主ロープ10の仮保持を解除した後、第1ロープ保持具15、第2ロープ保持具16、第3ロープ保持具17及び案内プーリ18を昇降路3内の建屋梁などの強度部材から取り外して片付けると共に、テンション負荷装置12を乗りかご6上から取り外して片付け、かつ、既設主ロープ回収用巻き取り手段13及び新主ロープ供給ドラム体14を最上階乗り場31から片付ける。
上記エレベーターの主ロープ交換方法では、複数個の既設主ロープ4のすべてにつき、上記第3工程から第8工程の作業を、順次繰り返して行うようにしているが、これに限定されない。乗りかご6上や昇降路3の状況に応じて、上記第4工程から第5工程の作業を、複数個の既設主ロープ4のすべてにつき、繰り返して行った後、上記第6工程から第8工程の作業を、複数個の既設主ロープ4のすべてにつき、繰り返して行うようにしてもよい。
上記エレベーターの主ロープ交換方法において、既設主ロープ4は、テンション負荷装置12の既設主ロープ用ドラム23を2回半程度、時計方向に巻回した後、既設主ロープ用ドラム23から昇降路3の最上階乗り場31に向って引き出される(図3及び図2参照)と共に、新主ロープ供給ドラム体14に巻かれた新主ロープ10は、テンション負荷装置12の新主ロープ用ドラム24を2回半程度、時計方向に巻回した後、既設主ロープ4に引っ張られて新主ロープ用ドラム24から引き出される(図4及び図2参照)際、既設主ロープ外れ止めローラー25に設けた出っ張り部25Aにより、既設主ロープ用ドラム23に巻かれる既設主ロープ4の巻き回し位置が、巻き回し終了方向(出口方向)にずれるように案内されるため、既設主ロープ用ドラム23に既に巻回されている既設主ロープ4部分に新たに既設主ロープ用ドラム23に巻回されてくる既設主ロープ4が重なって接触することがないし、かつ、新主ロープ外れ止めローラー28に設けた出っ張り部28Aにより、新主ロープ用ドラム24に巻かれる新主ロープ10の巻き回し位置が、巻き回し終了方向(出口方向)にずれずように案内されるため、新主ロープ用ドラム24に既に巻回されている新主ロープ10の部分に新たに新主ロープ用ドラム24に巻回されてくる新主ロープ10が重なって接触することがないので、既設主ロープ用ドラム23及び新主ロープ用ドラム24がロックしてしまったり、新主ロープ10が損傷してしまったりすることを阻止できる。
図5は、本発明の他実施形態を示す。図5において、図2と同一符号は、同一内容を表している。図5に示す他実施形態の主ロープ交換用テンション負荷装置34(以下、テンション負荷装置34と称する)は、既設主ロープ用ドラム23に巻かれる既設主ロープ4の巻き回し位置を巻き回し終了方向(出口方向)にずれるように案内する案内手段及び新主ロープ用ドラム24に巻かれる新主ロープ10の巻き回し位置を巻き回し終了方向(出口方向)にずれずように案内する案内手段が、図2に示す一実施形態のテンション負荷装置12とは異にするだけで、他の点は図2に示す一実施形態のテンション負荷装置12と同一構造である。他実施形態の示すテンション負荷装置34では、図5に示すように、既設主ロープ用ドラム23のロープ巻き付き面を、既設主ロープ4の巻き回し開始位置から巻き回し終了位置に向って傾斜させてなる傾斜面23A及び新主ロープ用ドラム24のロープ巻き付き面を、新主ロープ10の巻き回し開始位置から巻き回し終了位置に向って傾斜させてなる傾斜面24Aを、案内手段としたものである。
上述の傾斜面23Aにより、既設主ロープ用ドラム23に巻かれる既設主ロープ4の巻き回し位置が、巻き回し終了方向(出口方向)にずれるように案内されるため、既設主ロープ用ドラム23に既に巻回されている既設主ロープ4部分に新たに既設主ロープ用ドラム23に巻回されてくる既設主ロープ4が重なって接触することがなくなり、しかも、上述の傾斜面24Aにより、新主ロープ用ドラム24に巻かれる新主ロープ10の巻き回し位置が、巻き回し終了方向(出口方向)にずれずように案内されるため、新主ロープ用ドラム24に既に巻回されている新主ロープ10の部分に新たに新主ロープ用ドラム24に巻回されてくる新主ロープ10が重なって接触することがなくなるので、一実施形態のテンション負荷装置12と同様に、既設主ロープ用ドラム23及び新主ロープ用ドラム24がロックしてしまったり、新主ロープ10が損傷してしまったりすることを阻止できる。他実施形態の示すテンション負荷装置34では、既設主ロープ外れ止めローラー25と、既設主ロープ外れ止めローラー26と、新主ロープ外れ止めローラー27と、新主ロープ外れ止めローラー28を、同一形状として、共用化できるので、生産性を向上させることができる。
さらに、既設主ロープ用ドラム23に巻かれる既設主ロープ4の巻き回し位置を巻き回し終了方向(出口方向)にずれるように案内する案内手段として、一実施形態の出っ張り部25Aと他実施形態の傾斜面23Aの両方を、新主ロープ用ドラム24に巻かれる新主ロープ10の巻き回し位置を巻き回し終了方向(出口方向)にずれずように案内する案内手段として、一実施形態の出っ張り部28Aと他実施形態の傾斜面24Aの両方を、それぞれ設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係わるエレベーターの主ロープ交換作業開始時の状態を示す概略説明図である。 本発明の一実施形態を示し、主ロープ交換用テンション負荷装置の要部拡大正面図である。 本発明の一実施形態を示し、主ロープ交換用テンション負荷装置の既設主ロープ用ドラム側の概略説明図である。 本発明の一実施形態を示し、主ロープ交換用テンション負荷装置の新主ロープ用ドラム側の概略説明図である。 本発明の他実施形態を示し、主ロープ交換用テンション負荷装置の要部拡大正面図である。
符号の説明
1 機械室
2 巻上機のシーブ
3 昇降路
4 既設主ロープ
4A 既設主ロープの一端側
4B 既設主ロープの他端側
5 乗りかご用プーリ
6 乗りかご
7 カウンタプーリ
8 そらせ車
9 カウンタウェート
10 新主ロープ
11 乗りかご吊り上げ手段
12 テンション負荷装置
13 既設主ロープ回収用巻き取り手段
14 新主ロープ供給ドラム体
15 第1ロープ保持具
16 第2ロープ保持具
17 第3ロープ保持具
18 案内プーリ
19 カウンタプーリ用ロープ外れ装置
20 カウンタウェート用支持部材
21 載置台
22 支持部材
23 既設主ロープ用ドラム
23A 傾斜面
24 新主ロープ用ドラム
24A 傾斜面
25、26 既設主ロープ外れ止めローラー
25A 出っ張り部
27、28 新主ロープ外れ止めローラー
28A 出っ張り部
29 逆走保持手段
30 送り保持手段
31 最上階乗り場
32 緩衝器
33 接続部

Claims (3)

  1. 巻上機のシーブに巻回されてその両端が昇降路の頂部に支持固定される複数本の既設主ロープと、この既設主ロープの一端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープに乗りかご用プーリを係合させて支持される乗りかごと、既設主ロープの他端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープにカウンタプーリを係合させて支持されるカウンタウェートとを備え、乗りかごを昇降路の頂部近傍に、かつ、カウンタウェートを昇降路の底部近傍に、それぞれ仮保持した状態で、既設主ロープの両端近傍を切断し、その既設主ロープの乗りかご側切断端を既設主ロープ回収用巻き取り手段に連結すると共に、その既設主ロープのカウンタウェート側切断端を新主ロープ供給ドラム体に予め巻回してある新主ロープの一端に接続した後、巻上機を駆動して既設主ロープを前記既設主ロープ回収用巻き取り機に回収しながら新主ロープに交換するエレベーターの主ロープ交換方法に用いられものであって、同一軸上に設けた既設主ロープ用ドラムと新主ロープ用ドラムを有し、しかも、前記既設主ロープ回収用巻き取り手段に回収される既設主ロープを前記既設主ロープ用ドラムに巻回させる方向と新主ロープ供給ドラム体から供給される新主ロープを前記新主ロープ用ドラムに巻回させる方向とが同一方向となるように、前記既設主ロープを前記既設主ロープ用ドラムに、かつ、前記新主ロープを前記新主ロープ用ドラムに、それぞれ巻回させるように構成してなるエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置において、前記既設主ロープ用ドラムに巻き付いた既設主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内し、かつ、前記新主ロープ用ドラムに巻き付いた新主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内する案内手段を設けたことを特徴とするエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置。
  2. 前記既設主ロープ用ドラムのロープ巻き付き面の外方に既設主ロープ外れ止めローラーを設置させ、かつ、前記新主ロープ用ドラムのロープ巻き付き面の外方に新主ロープ外れ止めローラー設置させると共に、前記既設主ロープ外れ止めローラーに設けられ、かつ、既設主ロープ用ドラムに巻かれる既設主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内する出っ張り部及び前記新主ロープ外れ止めローラーに設けられ、かつ、前記新主ロープ用ドラムに巻かれる新主ロープの巻き回し位置が巻き回し終了方向にずれるように案内する出っ張り部によって、前記案内手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置。
  3. 前記既設主ロープ用ドラムのロープ巻き付き面に形成され、かつ、既設主ロープの巻き回し開始位置から巻き回し終了位置に向って傾斜させてなる傾斜面及び前記新主ロープ用ドラムのロープ巻き付き面に形成され、かつ、新主ロープの巻き回し開始位置から巻き回し終了位置に向って傾斜させてなる傾斜面によって、前記案内手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの主ロープ交換用テンション負荷装置。
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