JP2003238047A - エレベータの主ロープ交換方法および装置 - Google Patents

エレベータの主ロープ交換方法および装置

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JP2003238047A
JP2003238047A JP2002034244A JP2002034244A JP2003238047A JP 2003238047 A JP2003238047 A JP 2003238047A JP 2002034244 A JP2002034244 A JP 2002034244A JP 2002034244 A JP2002034244 A JP 2002034244A JP 2003238047 A JP2003238047 A JP 2003238047A
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rope
new
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hoistway
drum
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JP2002034244A
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Mizuki Gomi
瑞樹 五味
Toshiyuki Tadokoro
俊之 田所
Satoshi Tanakadate
聡 田中舘
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路内に仮設の作業足場を設置することを
要せずに、主ロープ交換を行なえるエレベータの主ロー
プ交換装置の提供。 【解決手段】 乗かご4を昇降路1の頂部1b近傍で保
持する乗かご吊上げ手段11と、つり合いおもり5を保
持する支持材12と、新ロープ13を繰出す新ロープ繰
出しドラム14と、ロープ6を巻取るロープ巻取りドラ
ム15と、ロープ6を新ロープ13に接続するロープ接
続部16と、巻上機7のブレーキを開放するブレーキ開
放手段17とを有している。これにより、昇降路1の上
部近傍で保持した乗かご4上を作業足場としてロープ
6、13を交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗かごを駆動する
複数本のロープを交換するエレベータの主ロープ交換方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械室を有する2:1ローピング
形式のエレベータにおいて、例えば特開平2−2498
85号公報に記載されているように、昇降路の下部に配
置した支持体によりつり合いおもりを保持し、乗かごを
昇降路上部で乗かご吊上げ手段により吊上げた後、ロー
プの端部をロープ止め金具から切離して新設ロープと接
続し、ロープの乗かご側の端部をロープ止め金具から切
離してドラムに取付け、巻上機を低速で作動させてロー
プをドラムに巻取り、ドラムから新設ロープを繰出しな
がらロープを順次掛ける主ロープ交換方法が提案されて
いる。
【0003】また、近年、例えば特表平10−5068
71号公報、および特開平11−130365号公報に
記載されているように、昇降路頂部に機械室の無いエレ
ベータが提案されている。このような昇降路頂部に機械
室の無いエレベータでは、前述した従来の主ロープ交換
方法を適用しようとすると、乗かご側プーリがかご下に
配置されているため、乗かごを昇降路上部に保持したと
き、ロープ交換後にかご下プーリへのロープの掛かりを
確認することができないという問題がある。そこで、乗
かごを昇降路下部に保持してつり合いおもりを昇降路上
部に保持し、以下同様にロープ交換を行なう方法が考え
られるが、昇降路上部でのロープ止め金具の取外し等の
作業を昇降路上部に保持した乗かご上で行なっていたこ
とから、この乗かご上の作業場の替わりとなる作業足場
を昇降路の上部に組立てる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、昇降路頂部に機械室の無いエレベー
タで作業足場を昇降路の上部に組立てる場合に、この作
業足場は仮設材であり運搬および作業足場の組立て解体
に時間を要するため、エレベータの主ロープ交換時の作
業効率が悪く設備費も増加してロープ交換に要するコス
トが増加するという問題がある。
【0005】本発明は、このような従来技術における実
情に鑑みてなされたもので、その目的は、昇降路内に仮
設の作業足場を設置することを要せずに、主ロープ交換
を行なうことのできるエレベータの主ロープ交換方法お
よび装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る主ロープ交換方法は、両端
が昇降路上部のロープ固定部にそれぞれ連結されるとと
もに、中間部がつり合いおもりに設けられるおもりプー
リ、乗かごの下部に設けられるかご下プーリ、および巻
上機の巻上シーブに掛回される複数本のロープを新ロー
プに交換するエレベータの主ロープ交換方法において、
前記乗かごを前記昇降路の上部で保持し、前記ロープが
前記かご下プーリから外れることを規制するロープ外れ
止めを取付けた状態で、前記乗かごを前記昇降路の上部
で保持し、前記つり合いおもりを前記昇降路の下部で保
持した状態で、前記複数本のロープの内少なくとも2本
以上のロープの一端を前記ロープ固定部から取外して前
記新ロープの一端に接続するとともに、この新ロープを
繰出す新ロープ繰出しドラムと前記ロープの他端側を巻
取るロープ巻取りドラムとを同一方向に回転するように
連結し、次いで、前記ロープの他端を前記ロープ固定部
から取外して前記ロープ巻取りドラムに前記新ロープの
前記新ロープ繰出しドラムへの巻付け方向と逆方向に巻
くように連結した後、前記新ロープが繰出されることに
よって回転する前記新ロープ繰出しドラムの回転力で前
記ロープ巻取りドラムを回転させて前記ロープの他端側
を巻取ることにより、前記ロープと前記新ロープを交換
する構成にしてある。
【0007】また上記目的を達成するため、本発明の請
求項3に係る主ロープ交換装置は、両端が昇降路上部の
ロープ固定部にそれぞれ連結されるとともに、中間部が
つり合いおもりに設けられるおもりプーリ、乗かごの下
部に設けられるかご下プーリ、および巻上機の巻上シー
ブに掛回される複数本のロープを新ロープに交換するエ
レベータの主ロープ交換装置において、前記乗かごを前
記昇降路の上部で保持する乗かご保持部と、前記つり合
いおもりを前記昇降路の下部で保持するおもり保持部
と、前記新ロープを繰出す新ロープ繰出しドラムと、こ
の新ロープ繰出しドラムと略同一軸上に連結され、前記
ロープを巻取るロープ巻取りドラムと、前記複数本のロ
ープの内少なくとも2本以上のロープの一端を前記新ロ
ープの一端に接続するロープ接続部とを備えた構成にし
てある。
【0008】このように構成した本発明では、乗かごを
昇降路の上部で保持して、この乗かご上を作業足場と
し、ロープ接続部を介してロープの一端を新ロープの一
端に接続して、ロープ巻取りドラムでロープを巻取りな
がら新ロープ繰出しドラムロープで新ロープを繰出すの
で、昇降路内に仮設の作業足場を設置することを要せず
に、主ロープ交換を行なえる。また、ロープ外れ止め
が、かご下プーリに取付けられた状態でロープ交換を行
うことができることから、ロープがかご下プーリから外
れることがなく確実にロープ交換ができ、かご下プーリ
へのロープの掛かりの確認が不要になる。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明のエレベータの主ロープ交
換方法および装置の実施の形態を図に基づいて説明す
る。
【0010】図1は本発明の一実施形態に係るエレベー
タの主ロープ交換方法を示すフローチャート、図2は本
実施形態により乗かごおよびつり合いおもりを保持する
工程を示す縦断面図、図3は本実施形態によりロープを
新ロープに接続する工程を示す縦断面図、図4は本実施
形態により新ロープを繰出してロープを巻取る工程を示
す縦断面図、図5は本実施形態の主ロープ交換装置に設
けられるロープ接続部の平面図、図6は図5のロープが
プーリに巻掛けられた状態を示す説明図である。
【0011】図2〜図4に示すエレベータは、昇降路1
の全行程に渡り立設されるガイドレール2と、このガイ
ドレール2により案内され、昇降路1の階床3a、3n
間を昇降する乗かご4と、この乗かご4と相対して昇降
路1内を昇降するつり合いおもり5と、これらの乗かご
4およびつり合いおもり5を吊上げるロープ6と、昇降
路1の底部1aに設置され、ロープ6を駆動する巻上機
7と、昇降路1の底部1aに設置され、つり合いおもり
5を受ける緩衝器9とを備えている。
【0012】図2に示すようにロープ6は、一端6aが
昇降路1の頂部1b付近にロープ固定部10で連結され
るとともに、ロープ6の中間部が、乗かご4の下部に取
付けられるかご下プーリ4a、昇降路1の頂部1b付近
の上部ビーム8に設けられる転向プーリ8a、巻上機7
の巻上シーブ7a、上部ビーム8に設けられる他の転向
プーリ8b、およびつり合いおもり5の上部に設けられ
るおもりプーリ5aに順次掛回されて、ロープ6の他端
6bが昇降路1の頂部1b付近に他のロープ固定部10
で連結されている。
【0013】そして、本実施形態の主ロープ交換装置
は、昇降路1の頂部1b付近の上部ビーム8に取付けら
れ、ロープ6の端部6a、6bをそれぞれ仮保持するロ
ープ保持具10a、10bと、乗かご4を昇降路1の頂
部1b近傍で保持する乗かご保持部、例えば乗かご吊上
げ手段11と、つり合いおもり5を昇降路1の底部1a
近傍で保持するおもり保持部、例えばつり合いおもり支
持材12と、新ロープ13を繰出す新ロープ繰出しドラ
ム14と、ロープ6を巻取るロープ巻取りドラム15
と、複数本のロープ6の内少なくとも2本以上のロープ
6の一端を新ロープ13の一端に接続するロープ接続部
16と、巻上機7のブレーキを開放するブレーキ開放手
段17と、上部ビーム8の両端に仮設される仮設滑車1
8、19とを有している。
【0014】新ロープ繰出しドラム14とロープ巻取り
ドラム15は略同一軸上に連結されているが、これらの
新ロープ繰出しドラム14とロープ巻取りドラム15と
の連結状態は解除することもでき、それぞれが単独に回
転可能である。
【0015】図5に示すようにロープ接続部16の直径
Dは、ロープ6と新ロープ13の各直径d以上となると
ともに、図6に示すように、かご下プーリ4a、おもり
プーリ5aのロープ溝20と外れ止め21との隙間δ未
満となるように設定されている。
【0016】そして、本実施形態の主ロープ交換方法で
は、図1に示す作業手順にしたがってロープ6を新ロー
プ13と交換するようになっている。すなわち、まず手
順S1として、図2に示すようにつり合いおもり5を昇
降路1の底部1a近傍で緩衝器9より上方でつり合いお
もり支持材12に載置して仮保持した後、乗かご4上か
らロープ6の両端6a、6bを乗かご4の上部位置でロ
ープ保持具10a、10bで仮保持することによってロ
ープ6が自重で落下することを防ぎ、手順S2として、
上部ビーム8に取付けた乗かご吊上げ手段11で乗かご
4を吊上げてロープ6をたるませる。
【0017】次いで手順S3として、ロープ6の両端6
a、6bをロープ固定部10から取外すとともに、図3
に示すように最上階の階床3nに設置した新ロープ繰出
しドラム14から新ロープ13の先端を繰出し、つり合
いおもり5上の仮設滑車18にロープ6の他端6bを巻
掛け、この他端6bをロープ接続部16を介して新ロー
プ13の先端と接続する。次に、ロープ6の一端6aを
他の仮設滑車19に掛回して最上階の階床3nに設置し
たロープ巻取りドラム15に巻掛ける。このとき、新ロ
ープ繰出しドラム14にあらかじめ巻付けられた新ロー
プ13の巻付け方向とロープ巻取りドラム15に巻取る
ロープ6の巻付け方向を逆巻きになるようにする。尚、
ロープ6の両端6a,6bをロープ固定部10から取外
す手段としては、ロープ6へ両端6a,6bの近辺を切
断する場合も含まれる。
【0018】次いで手順S4として、昇降路1の底部1
aで巻上機7にブレーキ開放手段17を取付けた後、図
4に示すように、ロープ6の両端6a、6bを上部ビー
ム8に設置したロープ保持具10a、10bから解放
し、新ロープ繰出しドラム14とロープ巻取りドラム1
5を共に回転させて新ロープ13を繰出すとともにロー
プ6を巻取ることによりロープ入替作業を行なう。
【0019】このようにしてロープ6と新ロープ13を
入替えた後、手順S5として作業者が手で張力を加えた
状態で新ロープ13をロープ保持具10a、10bで仮
保持し、新ロープ13の先端をロープ6の他端6bから
切離すとともに、新ロープ13の少なくとも一端を所定
長さに切断して端末処理し、新ロープ13の両端を昇降
路1の頂部1b付近のロープ固定部10に連結し、手順
S6として乗かご4およびつり合いおもり5の保持状態
を解除することにより一連のロープ交換作業を完了す
る。
【0020】このように構成した実施形態にあっては、
乗かご4を昇降路1の頂部1b近傍で保持して、この乗
かご4上を作業足場とすることができるので、昇降路1
内に仮設の作業足場を設置することを要せずに、ロープ
6、13の交換を行なえる。
【0021】また、本実施形態にあっては、新ロープ繰
出しドラム14とロープ巻取りドラム15を同一軸上で
連結したので新ロープ13を繰出す際に自重による力が
働くため、ロープ6をロープ巻取りドラム15に比較的
小さな力によって巻取れる。
【0022】また、本実施形態にあっては、新ロープ繰
出しドラム14とロープ巻取りドラム15の連結状態を
解除して単独で回転させることにより、ロープ入替え時
に個々のロープの巻付け直し等が可能になる。
【0023】尚、ロープ6の外れ止め21が、かご下プ
ーリ4aに取付けられた状態でロープ6の交換を行うこ
とができることから、ロープ6がかご下プーリ4aから
外れることがなく確実にロープ6の交換ができ、かご下
プーリ4aへのロープ6の掛かりの確認が不要になる。
【0024】さらに、上記実施形態では、昇降路1の頂
部1b付近の上部ビーム8にロープ保持具10a、10
bを取付けたが、この上部ビーム8の代わりに、乗かご
4の上部位置でガイドレール2、または図示しない建屋
梁など昇降路1内の強度部材にロープ保持具10a、1
0bを取付けてもよい。
【0025】図7は本発明の他の実施形態に係る主ロー
プ交換方法を説明する縦断面図、図8は本実施形態によ
りロープを新ロープに接続する工程を示す縦断面図、図
9は本実施形態により新ロープを繰出してロープを巻取
る工程を示す縦断面図である。
【0026】図7〜図9に示す本実施形態では、前述し
た図1〜図6に示すものと比べて、巻上機107が昇降
路1の頂部1bに設置され、上部ビーム8に転向プーリ
が取付けられていないことが異なっており、乗かご4お
よびつり合いおもり5の構造などは基本的に同一であ
る。
【0027】図7に示すようにロープ6は、一端6aが
昇降路1の頂部1b付近のロープ固定部10で連結され
るとともに、ロープ6の中間部が、乗かご4の下部に取
付けられるかご下プーリ4a、巻上機107の巻上シー
ブ107a、およびつり合いおもり5上に設けられるお
もりプーリ5aに順次掛回されて、ロープ6の他端6b
が他のロープ固定部10に連結されている。
【0028】本実施形態の主ロープ交換装置も、前述し
た図1〜図6に示すものと同様に、ロープ保持具10
a、10bと、乗かご吊上げ手段11と、つり合いおも
り支持材12と、新ロープ繰出しドラム14と、ロープ
巻取りドラム15と、ロープ接続部16と、ブレーキ開
放手段117と、仮設滑車18、19とを有している。
【0029】このように構成した本実施形態であって
も、図1に示す作業手順にしたがってロープ6を新ロー
プ13と交換するようになっている。すなわち、まず手
順S1として、図7に示すようにつり合いおもり5を昇
降路1の底部1a近傍で緩衝器9より上方でつり合いお
もり支持材12に載置して仮保持した後、乗かご4上か
らロープ6の両端6a、6bを乗かご4の上部位置でロ
ープ保持具10a、10bで仮保持することによってロ
ープ6が自重で落下することを防ぎ、手順S2として上
部ビーム8に取付けた乗かご吊上げ手段11で乗かご4
を吊上げてロープ6をたるませる。
【0030】次いで手順S3として、ロープ6の両端6
a、6bをロープ固定部10から取外すとともに、図8
に示すように最上階の階床3nに設置した新ロープ繰出
しドラム14から新ロープ13の先端を繰出し、つり合
いおもり5上の仮設滑車18にロープ6の他端6bを巻
掛けて、この他端6bをロープ接続部16を介して新ロ
ープ13の先端と接続する。次に、ロープ6の一端6a
を他の仮設滑車19に掛回して最上階の階床3nに設置
したロープ巻取りドラム15に巻掛ける。このとき、新
ロープ繰出しドラム14にあらかじめ巻付けられた新ロ
ープ13の巻付け方向とロープ巻取りドラム15に巻取
るロープ6の巻付け方向を逆巻きになるようにする。
【0031】次いで手順S4として、昇降路1の頂部1
bで巻上機107にブレーキ開放手段117を取付けた
後、図9に示すように、ロープ6の両端6a、6bを上
部ビーム8に設置したロープ保持具10a、10bから
解放し、新ロープ繰出しドラム14とロープ巻取りドラ
ム15を回転させて新ロープ13を繰出すとともにロー
プ6を巻取ることによりロープ入替作業を行なう。
【0032】このようにしてロープ6と新ロープ13を
入替えた後、手順S5として手で張力を加えた状態で新
ロープ13をロープ保持具10a、10bで仮保持し、
新ロープ13の先端をロープ6の他端6bから切離すと
ともに、新ロープ13の少なくとも一端を所定長さに切
断して端末処理し、新ロープ13の両端をロープ固定部
10に連結し、手順S6として乗かご4およびつり合い
おもり5の保持状態を解除することにより一連のロープ
交換作業を完了する。
【0033】このように構成した本実施形態にあって
も、前述した図1〜図6に示すものと同様の効果が得ら
れる。
【0034】さらに、他の実施形態では、図10に示す
ように新ロープ繰出しドラム14とロープ巻取りドラム
15を乗かご4上に載置して、ロープ入替え作業を乗か
ご4上で行うように構成している。
【0035】この場合の手順も前述の実施形態と同様の
手順で実施可能であり、乗かご4を昇降路1の頂部1b
付近で乗かご吊上げ手段11で保持する前に、乗かご4
の天井が最上階の階床3n付近になるように乗かご4を
停止させ、乗かご4上に新ロープ繰出しドラム14とロ
ープ巻取りドラム15を設置する。その後、乗かご4を
昇降路1の頂部1b付近で保持させてロープ入替え作業
を行う。
【0036】この実施形態では、先に説明した図1〜9
の場合と同様の効果が得られることの他、昇降路1内だ
けでロープ入替え作業を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、乗か
ごを昇降路の上部近傍で保持してこの乗かご上を作業足
場とすることができるので、昇降路内に仮設の作業足場
を設置することを要せずに、エレベータの主ロープ交換
を行なえる。したがって、作業足場の組立て解体作業が
不要になるため.効率的かつ迅速に主ロープを交換でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータの主ロー
プ交換方法を示すフローチャートである。
【図2】本実施形態により乗かごおよびつり合いおもり
を保持する工程を示す縦断面図である。
【図3】本実施形態によりロープを新ロープに接続する
工程を示す縦断面図である。
【図4】本実施形態により新ロープを繰出してロープを
巻取る工程を示す縦断面図である。
【図5】本実施形態の主ロープ交換装置に設けられるロ
ープ接続部の平面図である。
【図6】図5のロープがプーリに巻掛けられた状態を示
す説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る主ロープ交換方法
を説明する縦断面図である。
【図8】本実施形態によりロープを新ロープに接続する
工程を示す縦断面図である。
【図9】本実施形態により新ロープを繰出してロープを
巻取る工程を示す縦断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る主ロープ交換方
法を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 昇降路 4 乗かご 4a かご下プーリ 5 つり合いおもり 5a おもりプーリ 6 ロープ 7 巻上機 7a 巻上シーブ 11 乗かご吊上げ手段(乗かご保持部) 12 つり合いおもり支持材(おもり保持部) 13 新ロープ 14 新ロープ繰出しドラム 15 ロープ巻取りドラム 16 ロープ接続部 17 ブレーキ開放手段 20 ロープ溝 21 外れ止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中舘 聡 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F305 BA04 BB02 DA11 DA15 DA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が昇降路上部のロープ固定部にそれ
    ぞれ連結されるとともに、中間部がつり合いおもりに設
    けられるおもりプーリ、乗かごの下部に設けられるかご
    下プーリ、および巻上機の巻上シーブに掛回される複数
    本のロープを新ロープに交換するエレベータの主ロープ
    交換方法において、 前記ロープが前記かご下プーリから外れることを規制す
    るロープ外れ止めを取付けた状態で、前記乗かごを前記
    昇降路の上部で保持し、前記つり合いおもりを前記昇降
    路の下部で保持した状態で、前記複数本のロープの内少
    なくとも2本以上のロープの一端を前記ロープ固定部か
    ら取外して前記新ロープの一端に接続するとともに、こ
    の新ロープを繰出す新ロープ繰出しドラムと前記ロープ
    の他端側を巻取るロープ巻取りドラムとを同一方向に回
    転するように連結し、次いで、前記ロープの他端を前記
    ロープ固定部から取外して前記ロープ巻取りドラムに前
    記新ロープの前記新ロープ繰出しドラムへの巻付け方向
    と逆方向に巻くように連結した後、前記新ロープが繰出
    されることによって回転する前記新ロープ繰出しドラム
    の回転力で前記ロープ巻取りドラムを回転させて前記ロ
    ープの他端側を巻取ることにより、前記ロープと前記新
    ロープを交換することを特徴とするエレベータの主ロー
    プ交換方法。
  2. 【請求項2】 前記ロープと前記新ロープとを接続する
    ロープ接続部の直径を、前記おもりプーリまたは前記か
    ご下プーリとそれぞれのプーリに備えられた外れ止めと
    の隙間未満とするとともに、前記ロープ接続部の直径
    を、前記ロープおよび新ロープのそれぞれの直径以上と
    したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロ
    ープ交換方法。
  3. 【請求項3】 両端が昇降路上部のロープ固定部にそれ
    ぞれ連結されるとともに、中間部がつり合いおもりに設
    けられるおもりプーリ、乗かごの下部に設けられるかご
    下プーリ、および巻上機の巻上シーブに掛回される複数
    本のロープを新ロープに交換するエレベータの主ロープ
    交換装置において、 前記乗かごを前記昇降路の上部で保持する乗かご保持部
    と、前記つり合いおもりを前記昇降路の下部で保持する
    おもり保持部と、前記新ロープを繰出す新ロープ繰出し
    ドラムと、この新ロープ繰出しドラムと略同一軸上に連
    結され、前記ロープを巻取るロープ巻取りドラムと、前
    記複数本のロープの内少なくとも2本以上のロープの一
    端を前記新ロープの一端に接続するロープ接続部とを備
    えたことを特徴とするエレベータの主ロープ交換装置。
  4. 【請求項4】 前記新ロープ繰出しドラムとロープ巻取
    りドラムとの連結状態を解除可能とし、各ドラムを単独
    に回転可能なことを特徴とする請求項3記載のエレベー
    タの主ロープ交換装置。
  5. 【請求項5】 前記巻上機のブレーキを開放するブレー
    キ開放手段を備え、このブレーキ開放手段の作動により
    前記巻上シーブを自由に回転させるようにしたことを特
    徴とする請求項3または4記載のエレベータの主ロープ
    交換装置。
  6. 【請求項6】 前記新ロープ繰出しドラムと前記ロープ
    巻取りドラムは、前記乗かごの上部に設置されたことを
    特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のエレベータ
    の主ロープ交換装置。
JP2002034244A 2002-02-12 2002-02-12 エレベータの主ロープ交換方法および装置 Pending JP2003238047A (ja)

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