JP7137021B2 - 固体電解質材料合成方法 - Google Patents

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Description

政府の権利
本発明は米国エネルギー省の契約番号DE-SC0013236に基づく政府の支援によりなされたものである。政府は本発明の一定の権利を有する。
技術分野
本明細書に記載されている様々な実施形態は、固体の一次及び二次電気化学セル、電解質及び電解質組成物、並びにそれらを製造及び使用する対応する方法の分野に関する。
モバイル機器のますます増大する数及び多様性、ハイブリッド/電気自動車の進化、インターネット・オブ・シングス(Internet-of-Things)機器の発展により、信頼性、容量(mAh)、熱特性、寿命及び充電性能が改善された電池技術の必要性が高まっている。現在、リチウム固体電池技術は、安全性、パッケージングの効率の向上をもたらし、新規な高エネルギーの化学物質を可能にするが、さらなる改善が必要である。具体的には、固体電解質組成物の製造能力及び性能特性を改善するための研究が進められている。固体電池の用途の数及び多様性が増加するにつれて、この要求を満たすためにスケーラブルな生産プロセスが必要とされる。
溶液法は、しばしば生産量に応じて容易にスケーラブルであり、その結果、様々な材料を製造するために一般的に選択される方法である。固体電解質に関しては、リチウム固体電池での使用に適したリチウム含有硫化物固体電解質が溶液法で調製されている。例えば、硫化物固体電解質を形成するために、LiSとPを極性非プロトン性溶媒中で反応させる混合プロセスが使用されてきた。さらに、以前のプロセスは、溶媒の違いにより、製造される電解質の粒子径や結晶相が変化しうることを示した。既存の方法で製造された硫化物電解質はLiPS相とLi11相を含み、それらの室温イオン伝導度は0.12~0.27mS/cmと低い。
他の既存の方法では、ミリング(milling)プロセスと溶液法を組み合わせることができる。混合工程の前に粉砕(pulverization)工程を追加すると、溶液プロセス工程中の時間を短縮することができるが、この追加工程は単に溶液工程からミリング工程に時間をシフトするだけなので、全体のプロセス時間を短縮することはできない。固体反応物の粉砕を促進するために混合工程にミリング媒体を加えることができ、また、ミリング媒体は反応時間を短縮することができるが、この組み合わせはさらなるエネルギー投入とより高価な装置を必要とする。
本開示で開示される一実施形態は、アルカリ金属塩と、P、B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及びSnのうちの少なくとも1種を含有する硫化物化合物とを、極性非プロトン性溶媒と組み合わせて第1の溶液を形成する工程と;アルカリ金属塩と極性プロトン化溶媒とを組み合わせて第2の溶液を形成する工程と;第1の溶液と第2の溶液とを組み合わせて第3の溶液を形成する工程と;第3の溶液を乾燥させて硫化物固体電解質材料を生じさせる工程とを含む、硫化物固体電解質材料の製造方法である。
別の実施形態では、固体電解質材料は、固体電解質を形成するために使用される種々の反応物のためのマルチパート溶液に基づく方法を使用して有利に合成することができる。さらに、本開示に記載の方法は、固体電気化学セルの商業生産のために容易にスケーラブルである。
本開示は、以下に簡潔に記載した図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解されるであろう。例示の明確さのために、図中の特定の要素は縮尺どおりに描かれていない場合があることに留意されたい。
図1は、本開示の原理に従う、固体電解質組成物を製造するためのプロセスのフローチャートである。
図2は、本開示の原理に従う図1に示したプロセスによって製造された固体電解質組成物のX線回折測定値のプロットである。
図3は、本開示の原理に従う、固体電極組成物を含むリチウム固体電気化学セルの一例示構造の概略断面図である。
以下の説明では、本発明の様々な実施形態の十分な理解のために、具体的詳細が提供される。しかし、本明細書、特許請求の範囲及び図面を読み取り理解したら、当業者は、本発明のいくつかの実施形態が、本開示に記載された具体的詳細の一部に従うことなく実施できることを理解するであろう。さらに、本発明を不明瞭にしないために、本開示に記載された様々な実施形態で用途が見出されるいくつかのよく知られた方法、プロセス、装置及びシステムは、詳細には開示されていない。
不都合なことに、既存の方法は、数日間の混合時間を必要とすることがあり、一般的にスケーラブルではなく、また、性能の低い電解質をもたらすことがある。したがって、例えばより高いイオン伝導度など、改善された性能特性を有する電解質をより迅速にスケーラブルな生産量で製造するために、種々の溶媒の汎用性を活用するより高速な混合プロセスが必要とされている。固体電解質を製造するための既存の方法は、固体電解質相の形成を完了させるのに十分に、例えばLiSなどの固体電解質前駆体化合物の粒子径を減少させるために、エネルギー集約型のミリングタイプのプロセス、長い反応時間及び/又は非常に高い温度を利用することが多い。これらの加工条件は、特定の固体電解質製剤の商業的な実行可能性を阻害し、電解質のイオン伝導度及び他の指標の結果の性能のばらつきに寄与するおそれがある。
本開示では、固体電解質を形成するために使用される種々の反応物に対する選択的な溶媒和及び/又は粒径減少を用いるマルチパート溶媒/溶液に基づいたアプローチを用いた合成方法に頼る新規なソフト化学プロセスについて説明する。大規模なミリング又は非常に長い調製時間の代わりに、記載されている方法は、周囲温度で短時間、単純な撹拌を使用することができる。短時間で済むのは、溶媒中に懸濁された1種以上の前駆体の反応を伴う典型的な合成経路とは対照的に、プロセスの各段階で溶液が形成されるためである。一般的に、所望の固体電解質相の構造骨格を調製するために、種々の比率の特定の反応物を適切なテンプレート溶媒と組み合わせることができる。また、構造骨格成分と迅速に反応するサブミクロンの化学種を生成させるために、他の反応物を第2の溶媒と混合することができる。これらの2種の溶液は、2種の均質な溶液を生成させるのに非常に短い撹拌時間を必要とし、固体電解質溶液の最終的な均質な混合物を形成するために、これらの2種の均質な溶液を混合し、再び撹拌してもよい。最終的な固体電解質を形成するために、例えば真空乾燥などの技術によって溶液から溶媒を除去することができる。有利なことに、本開示に記載の方法は、固体電気化学セルの商業生産のために容易にスケーラブルである。
図1は、二次電気化学セルの構築に有用な固体電解質組成物の製造プロセスのフローチャートである。プロセス100は、リチウムベースの固体電気化学セルの固体電解質として有用な、高度にリチウムイオン伝導性の、結晶性材料、ガラス材料及びガラスセラミック材料をもたらす。プロセス100は、例えば前駆体の合成、精製及び装置の準備などの任意の準備行為が行われ得る準備工程110から始まる。反応環境から水蒸気を排除するために、必要に応じて、不活性環境、例えばアルゴンを含むグローブボックスなどを使用してもよい。
任意の初期準備の後、プロセス100は工程120に進み、選択された第1の反応物が第1の溶媒と組み合わされる。第1の反応物としては、例えば、P、LiS、溶液中にPS 3-単位をもたらす他の適切なLi、P及びS源が挙げられる。Pの代わりに、元素B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及び/又はSnを使用してもよいことに留意すべきである。具体的には、B(又はAl)の置換は、BS 3-(AlS 3-)の代わりにBS 3-(AlS 3-)を生じさせることができる。さらに、Sの代わりにN、O、Se及び/又はTeを使用してもよい。第1の反応物は、レーザー回折法などの方法で測定した場合に粒子径が20μm以下の粉末状で供給され使用されるのが一般的である。また、0.5mm程度の大きな粒子から構成される反応物を使用することも可能である。
第1の溶媒としては、例えば、1つ以上のO、N又はS原子を含む炭化水素溶媒が挙げられるが、これらに限定されない。具体的には、工程120で使用するための溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン(THF)などの環状(サイクリック)エーテル分子、例えば2-メチルTHFなどのさらなる基を有する環状エーテル化合物、例えばジメトキシエタン(DME)などの鎖状エーテル分子、例えば酢酸エチルなどのエステル分子、例えば2-ペンタノンなどの鎖状カルボニル含有分子、例えばチオフェンなどの環状チオエーテル化合物、例えばアセトニトリルなどの鎖状ニトリル分子、n-メチルピペリジンなどの環状アミン分子が挙げられる。
工程120では、小さくて反応しやすい粒子の電解質骨格を調製する様々な比率及び量の反応物が選択される。PS 3-骨格の場合、一実施形態では、所望の溶液を得るために、1モルのPに対して約1モルのLiSが使用される。この組み合わせに加えられる溶媒の量は、その溶媒量が所望の組成の固体電解質反応物の合成をサポートする限り、特に限定されない。さらに、複数の溶媒を上記反応物と混合してもよい。
同様に、工程130では、選択された第2の反応物が1種以上の第2の溶媒と組み合わされる。第2の反応物としては、例えば、LiS及びLiX(X=F、Cl、Br又はI)が挙げられる。さらに、LiSの代わりに、反応物LiN、LiO、LiSe及び/又はLiTeを使用してもよい。一実施形態では、第2の反応物は、レーザー回折などの方法で測定した場合に粒子径が20μm以下の粉末状で供給され使用される。また、0.5mm程度の大きな粒子から構成される反応物を使用することも可能である。
第2の溶媒としては、例えばエタノールなどの鎖状アルコール、例えばピロリジンなどのプロトン化環状アミン分子、及び、例えばn-メチルホルムアミドなどの鎖状プロトン化アミド分子を包含する炭化水素系プロトン化溶媒が挙げられるが、これらに限定されない。第2の溶媒の第2の反応物に対する典型的な作用は、反応物の粒径を小さくするか、又は反応物を完全に溶解させることである。また、第2の溶媒は、第1の溶媒で調製された電解質骨格ユニットの配向を変え、同じ化学組成の異なる結晶構造を生成するために使用することもできる。例えば、テトラヒドロフランを第1の溶媒とし、ピロリジンを第2の溶媒として使用し、反応物をLiSとPとした場合、LiPSの代わりにLiPSが主相として観察される。また、溶媒の選択は、結果として得られるセラミック電解質粉末の最終的な表面積に影響を与える可能性がある。
工程130では、様々な反応物の比率や量は特に限定されず、適切な最終材料の化学量論を得るために選択することができる。また、組み合わせに加えられる溶媒の量は、その溶媒量が所望の組成の固体電解質反応物の合成をサポートする限り、特に限定されない。さらに、複数の溶媒を上記反応物と混合してもよい。
工程120及び130の2つの異なる溶液/懸濁液は、固体電解質化合物のその後の形成に必要な粒径及びイオン配位環境を準備するために、様々な反応物及び溶媒の溶解度差を利用する。具体的には、極性非プロトン性溶媒は、B、Al、P、As、Sb、Bi、Si、Ge又はSnイオンの周りに適切なS配位環境を維持することができ、一方、プロトン化溶媒はSと反応してSを置換する。さらに、硫黄ベースの反応物は、極性非プロトン性溶媒よりもプロトン化溶媒に溶解しやすいため、適切な硫黄ベースの反応物をプロトン性溶媒中に入れることで、生成物の最終的な化学量論をより制御することができる。したがって、工程120及び130の独立した組み合わせにより、溶媒和とイオン配位環境の制御が可能となる。例えば、第1の反応物LiS及びPを第1の溶媒であるアセトニトリルと組み合わせると、レーザー回折などの粒度分析技術により測定した場合に、<19μmの粒子を含む溶液が得られる。この第1の溶液を、第2の反応物LiS及びLiBrと第2の溶媒であるエタノールを用いて調製された第2の溶液と反応させることで、PS 3-単位を含むLiPSBrアルジロダイト(argyrodite)を形成することができる。逆に、例示の第1の反応物と第2の反応物を一緒に第2の溶媒に入れても、電解質相は形成されない。これらの例は、アセトニトリルがPS 3-単位を安定化させるための適切な溶媒であり、エタノールはそうではないことを示している。エタノールは、例示した全ての反応物を完全に溶解する。典型的には、各工程120又は工程130の反応/撹拌時間は数分間から数時間であることができる。具体的な反応/撹拌時間は、例えば初期粉末サイズ、全体積及び全固形分装填量などのパラメータを含む、使用される反応物及び溶媒の詳細に依存する。以下に説明するプロセス例では、様々な反応/撹拌時間を示す。
次に、工程140において、固体電解質溶液を生じさせるために、第1の組み合わせと第2の組み合わせとを所定の時間及び温度で混合する。混合時間は、固体電解質を生じさせるために前駆体の適切な均質化及び反応を可能にする限り、特に限定されない。混合温度も、適切な混合が可能であり、前駆体が気体状態になるほどまで高くなければ、特に限定されない。例えば、0.25~48時間かけて、20~120℃の温度で適切な混合を行うことができる。混合は、例えば、磁気撹拌と密閉式のガラス容器を使用して行うことができる。典型的には、工程140の反応/撹拌時間は数分間から数時間であることができる。
次に、工程150において、工程140から得られた混合物を、アルゴン又は窒素などの不活性雰囲気中で噴霧乾燥することにより、又は所定の時間及び温度で真空下で真空乾燥することにより、乾燥させてもよい。典型的には、工程140の乾燥時間は、典型的には周囲温度から215℃の温度範囲で数分間から数時間であることができる。
工程160中に任意の熱処理を行ってもよい。組成物によっては、アモルファスのガラス相が望まれ、さらなる熱処理は必要でない。他の組成物では、結晶相又はガラスセラミック相が望ましく、100~550℃の温度への加熱が必要な場合がある。所望の結晶相又はガラスセラミック相は、任意に工程150の間に製造されてもよい。必要な時間及び温度は材料及び目標とする相に応じて異なる。
次に、工程170において、乾燥混合物を、図3に記載の電気化学セルの1つ以上の層を形成するのに必要なバインダーなどの他の材料と任意に組み合わせてもよい。最後の工程180では、完成した組成物を、図3のセルのような電気化学セルの構築に利用することができる。
以下の実施例は、望ましいLiPSClアルジロダイト結晶相電解質及び他の電解質化合物を製造するためのプロセス100の記載された二溶液法(dual solution method)の有効性を、他の単一溶液法(single solution method)及び二混合物法(dual mixture method)と比較して表すものである。以下の実施例は、リチウムベースの化合物を使用して説明されているが、ナトリウムベースの電解質化合物を代用してもよいことを理解すべきである。さらに、本開示ではLiPSClアルジロダイトを記載しているが、本発明の方法は、例えば化合物LiPS、Li11、LiPS、LiPSCl、LiPSCl0.5Br0.5、LiPSIのようなハロゲンを含む及び含まない他の相を有する電解質を含んでもよいことが理解されるべきである。
実施例1(二溶液法)
0.195gのPを5mLのテトラヒドロフラン(THF)中で0.024gのLiSと混合し、3時間撹拌した。0.045gのLiClを5mLのエタノール中で0.097gのLiSと混合し、45分間撹拌した。THF混合物とエタノール混合物を組み合わせ、さらに15分間撹拌した後、最終的な混合物を215℃でドロップキャストしてセラミック粉末を形成した(図2参照)。THFの代わりにチオフェン、1,2-ジメトキシエタン(1,2-DME)、酢酸エチル又は2-ペンタノンを使用して、このプロセスを繰り返した。粉末についてX線回折分析を行った。全ての粉末において、LiPSClアルジロダイトが主相として観察された。
実施例2(二溶液法)
1.024gのPを25mLのアセトニトリル(ACN)中で0.212gのLiSと混合し、30分間撹拌した。0.393gのLiSを25mLのエタノールに加え、30分間撹拌した。ACN混合物とエタノール混合物を組み合わせ、さらに15分間撹拌した後、最終的な混合物を200℃でドロップキャストして、セラミック粉末を形成した。粉末についてX線回折分析を行った。β-LiPSが主相として観察された。
実施例3(二溶液法)
0.615gのPと0.127gのLiSを25mLの酢酸エチル(EA)中で混合し、30分間撹拌した。LiSの粒径は20μm未満であった。0.223gのLiClと0.478gのLiSを25mLのエタノール中で混合し、30分間撹拌した。EA混合物とエタノール混合物を組み合わせ、さらに15分間撹拌した後、最終的な混合物を真空下で150℃で3時間加熱して、セラミック粉末を形成した。この粉末をさらに、アルゴンを流しながら550℃で2時間加熱した。粉末についてX線回折分析を行った。LiPSClアルジロダイトが主相として観察された。
0.35gのセラミック粉末を、周囲温度で直径1.6cmのダイに入れて密度1.4g/cmに圧縮し、ACインピーダンスを使用してイオン伝導度を測定した。試料のイオン伝導度は1.6mS/cmであった。
実施例4(二溶液法)
0.615gのPと0.127gのLiSを25mLの酢酸エチル(EA)中で混合し、5時間撹拌した。LiS粒子は直径約0.5mmであった。0.223gのLiClを、25mLのエタノール中で0.478gのLiSと混合し、5時間撹拌した。EA混合物とエタノール混合物を組み合わせ、さらに15分間撹拌した後、最終的な混合物を真空下で150℃で1.5時間加熱して、セラミック粉末を形成した。この粉末をさらに、アルゴンを流しながら550℃で2時間加熱した。粉末についてX線回折分析を行った。LiPSClアルジロダイトが主相として観察された。
0.32gのセラミック粉末を、周囲温度で直径1.6cmの金型に入れて密度1.5g/cmに圧縮し、ACインピーダンスを使用してイオン伝導度を測定した。その結果、サンプルのイオン伝導度は1.3mS/cmであった。
実施例5(二溶液法)
0.615gのPと0.127gのLiSを25mLのアセトニトリル(ACN)中で混合し、30分間撹拌した。0.457gのLiBrと0.478gのLiSを25mLのエタノール中で混合し、30分間撹拌した。ACN混合物とエタノール混合物を組み合わせ、さらに15分間撹拌した後、最終的な混合物を真空下で150℃で1.5時間加熱して、セラミック粉末を形成した。この粉末をさらに、アルゴンを流しながら550℃で2時間加熱した。粉末について、X線回折分析を行った。LiPSBrアルジロダイトが主相として観察された。
0.35gのセラミック粉末を、周囲温度で直径1.6cmの金型に入れて密度1.8g/cmに圧縮し、ACインピーダンスを使用してイオン伝導度を測定した。試料のイオン伝導度は1.1mS/cmであった。
比較例1(単一溶液法)
0.778gのPを、10mLのエタノール中で0.241gのLiS及び0.148gのLiClと混合し、全ての固体が溶解するまで撹拌した。この混合物を真空下で乾燥させた後、190℃で加熱して、セラミック粉末を形成した。この粉末についてX線回折分析を行ったところ、LiClのみが観察された。
比較例2(単一溶液法)
2.587gのPを25mLの1,2-ジメトキシエタン中で1.601gのLiS及び0.986gのLiClと混合し、72時間撹拌した。この混合物を140℃で乾燥させた後、真空下で210℃で加熱し、セラミック粉末を形成した。この粉末についてX線回折分析を行ったところ、Li11、LiS及びLiClの各相が観察された。
図2は、実施例1に従って図1に示したプロセスで製造された固体電解質組成物のX線回折測定値のプロットである。X線回折(XRD)測定は、使用した全ての溶媒について、観察された主な結晶相としてのLiPSClアルジロダイトを示す支配的なピークを示す。電解質の合成に使用した溶媒に基づいて、X線回折測定でわずかな違いが観察された。
図3は、本開示の電極組成物を含むリチウム固体電気化学セルの一例示構造を示す概略断面図である。リチウム固体電池300は、正極(集電体)310と、正極活物質層(カソード)320と、固体電解質層330と、負極活物質層(アノード)340と、負極(集電体)350とを含む。固体電解質層330は、正極活物質層320と負極活物質層340との間に形成されていてもよい。正極310は正極活物質層320と電気的に接触し、負極350は負極活物質層340と電気的に接触する。本開示に記載の固体電解質組成物は、正極活物質層320、負極活物質層340及び固体電解質層330の部分を形成することができる。
正極310は、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼又は炭素を含むがこれらに限定されない材料から形成されてもよい。同様に、負極350は、銅、ニッケル、ステンレス鋼又は炭素から形成されてもよい。正極活物質層320は、少なくとも、金属酸化物、金属リン酸塩、金属硫化物、硫黄、硫化リチウム、酸素又は空気などの正極活物質(ただし、これらに限定されない)を含むことができるが、さらに、本開示に記載の固体電解質組成物などの固体電解質材料、導電性材料及び/又はバインダーを含んでもよい。導電性材料の例としては、炭素(カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、炭素繊維、グラフェン)、金属粒子、フィラメント、又は他の構造体が挙げられるが、これらに限定されない。バインダーの例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアニレン、ポリ(メチルメタクリレート)(「PMMA」)、ニトリルブタジエンゴム(「NBR」)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、PVDF又はポリスチレンが挙げられるが、これらに限定されない。正極活物質層320は、本開示に記載の固体電解質組成物を、例えば5体積%~80体積%で含むことができる。正極活物質層320の厚さは、例えば1μm~1000μmの範囲内であることができる。
負極活物質層340は、少なくとも、リチウム金属、リチウム合金、Si、Sn、グラファイトカーボン、ハードカーボンなどの負極活物質(ただし、これらに限定されない)を含むことができるが、さらに、本開示に記載の固体電解質組成物などの固体電解質材料、導電性材料及び/又はバインダーを含んでもよい。導電性材料の例としては、正極材料層に使用される材料を挙げることができる。バインダーの例としては、正極材料層に使用される材料を挙げることができる。負極活物質層340は、本開示に記載の固体電解質組成物を、例えば5体積%~80体積%で含むことができる。また、負極活物質層340の厚さは、例えば1μm~1000μmの範囲内であることができる。
固体電解質層330内に含まれる固体電解質材料は、本開示に記載の固体電解質組成物であることができる。固体電解質層330は、本開示に記載の固体電解質組成物を、例えば10体積%~100体積%の範囲内で含むことができる。さらに、固体電解質層330は、バインダーや他の改質剤を含んでいてもよい。バインダーの例としては、正極材料層で使用される材料のほか、さらに自己修復性ポリマーやポリ(エチレン)オキシド(PEO)が挙げられる。固体電解質層330の厚さは1μm~1000μmの範囲内であることができる。
図3ではラメラ構造として示されているが、固体電気化学セルの他の形状及び構成が可能であることはよく知られている。一般的には、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層を順次積層して電極間に圧入し、ハウジングを設けることによって、リチウム固体電池を製造することができる。
上記の特徴及び以下の特許請求の範囲に記載の特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な方法で組み合わせることができる。上記の例は、いくつかの可能な、非限定的な組み合わせを示す。したがって、上記の説明に含まれる、又は添付の図面に示されている事項は、例示として解釈されるべきであり、限定的な意味でないことに留意すべきである。上記の実施形態は、様々な発明の範囲を限定するものではなく、本発明の例として見なされるべきである。前述の発明の実施形態に加えて、詳細な説明及び添付の図面を検討すると、このような発明の他の実施形態があることが分かる。したがって、本開示で明示的に規定されていない前述の発明の実施形態の多くの組み合わせ、順列、変形及び変更は、それにもかかわらず、かかる発明の範囲内に入る。以下の特許請求の範囲は、本開示で記載した一般的な特徴及び特定の特徴をカバーすることを意図しており、また、言語の問題として、特許請求の範囲に含まれると言えるであろう本方法及びシステムの範囲の全ての記述をカバーすることを意図している。
本発明に関連する発明の実施態様の一部を以下に示す。
[態様1]
アルカリ金属塩と、P、B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及びSnのうちの少なくとも1種を含有する硫化物化合物とを、極性非プロトン性溶媒と組み合わせて第1の溶液を形成する工程と;
アルカリ金属塩と極性プロトン化溶媒とを組み合わせて第2の溶液を形成する工程と;
前記第1の溶液と前記第2の溶液とを組み合わせて第3の溶液を形成する工程と;
前記第3の溶液を乾燥させて硫化物固体電解質材料を生じさせる工程;
を含む、硫化物固体電解質材料の製造方法。
[態様2]
さらに、前記アルカリ金属塩及び前記極性プロトン化溶媒にアルカリ金属ハロゲン化物を組み合わせる工程を含む、態様1に記載の方法。
[態様3]
前記アルカリ金属塩がLi S及びLi Nからなる群から選択される、態様1に記載の方法。
[態様4]
前記アルカリ金属塩が20μm以下の粒径を有するLi Sである、態様1に記載の方法。
[態様5]
前記第1の溶液が9:11~11:9のLi S:P のモル比を有する、態様1に記載の方法。
[態様6]
さらに、前記硫化物固体電解質材料のイオン伝導性を高めるために、前記硫化物固体電解質材料を乾燥温度よりも高い温度に加熱する工程を含む、態様1に記載の方法。
[態様7]
前記硫化物固体電解質材料がリチウムアルジロダイト相を含む、態様1に記載の方法。
[態様8]
さらに、前記第1の溶液、第2の溶液及び第3の溶液のそれぞれを15分間~12時間の範囲内の時間撹拌する工程を含む、態様1に記載の方法。
[態様9]
アルカリ金属塩と、P、B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及びSnのうちの少なくとも1種を含有する硫化物化合物とを、極性非プロトン性溶媒と組み合わせて第1の溶液を形成する工程と;
アルカリ金属塩とエタノールとを組み合わせて第2の溶液を形成する工程と;
前記第1の溶液と前記第2の溶液とを組み合わせて第3の溶液を形成する工程と;
前記第3の溶液を乾燥させて硫化物固体電解質材料を生じさせる工程;
を含む、硫化物固体電解質材料の製造方法。
[態様10]
さらに、前記アルカリ金属塩及び前記エタノールにアルカリ金属ハロゲン化物を組み合わせる工程を含む、態様9に記載の方法。
[態様11]
前記アルカリ金属塩がLi S及びLi Nからなる群から選択される、態様9に記載の方法。
[態様12]
前記アルカリ金属塩が20μm以下の粒径を有するLi Sである、態様9に記載の方法。
[態様13]
前記第1の溶液が9:11~11:9のLi S:P のモル比を有する、態様9に記載の方法。
[態様14]
前記硫化物固体電解質材料がリチウムアルジロダイト相を含む、態様9に記載の方法。
[態様15]
さらに、前記第1の溶液、第2の溶液及び第3の溶液のそれぞれを15分間~12時間の範囲内の時間撹拌する工程を含む、態様9に記載の方法。
[態様16]
アルカリ金属塩と、P、B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及びSnのうち少なくとも1種を含有する硫化物化合物とを、窒素を有する極性非プロトン性溶媒と組み合わせて第1の溶液を形成する工程と;
アルカリ金属塩とエタノールとを組み合わせて第2の溶液を形成する工程と;
前記第1の溶液と前記第2の溶液とを組み合わせて第3の溶液を形成する工程と;
前記第3の溶液を乾燥させて硫化物固体電解質材料を生じさせる工程;
を含む、硫化物固体電解質材料の製造方法。
[態様17]
さらに、前記アルカリ金属塩及び前記エタノールにアルカリ金属ハロゲン化物を組み合わせる工程を含む、態様16に記載の方法。
[態様18]
前記窒素を有する極性非プロトン性溶媒がアセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、マロニトリル、フマロニトリル又はそれらの組み合わせである、態様16に記載の方法。
[態様19]
前記アルカリ金属塩がLi S及びLi Nからなる群から選択される、態様16に記載の方法。
[態様20]
前記アルカリ金属塩が20μm以下の粒径を有するLi Sである、態様16に記載の方法。
[態様21]
前記第1の溶液が9:11~11:9のLi S:P のモル比を有する、態様16に記載の方法。
[態様22]
前記硫化物固体電解質材料がリチウムアルジロダイト相を含む、態様16に記載の方法。
[態様23]
さらに、前記第1の溶液、第2の溶液及び第3の溶液のそれぞれを15分間~12時間の範囲内の時間撹拌する工程を含む、態様16に記載の方法。

Claims (8)

  1. アルカリ金属塩と、P、B、Al、As、Sb、Bi、Si、Ge及びSnのうち少なくとも1種を含有する硫化物化合物とを、窒素を有する極性非プロトン性溶媒と組み合わせて第1の溶液を形成する工程と;
    アルカリ金属塩とエタノールとを組み合わせて第2の溶液を形成する工程と;
    前記第1の溶液と前記第2の溶液とを組み合わせて第3の溶液を形成する工程と;
    前記第3の溶液を乾燥させて硫化物固体電解質材料を生じさせる工程;
    を含む、硫化物固体電解質材料の製造方法。
  2. さらに、前記アルカリ金属塩及び前記エタノールにアルカリ金属ハロゲン化物を組み合わせる工程を含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記窒素を有する極性非プロトン性溶媒がアセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、マロニトリル、フマロニトリル又はそれらの組み合わせである、請求項に記載の方法。
  4. 前記アルカリ金属塩がLiS及びLiNからなる群から選択される、請求項に記載の方法。
  5. 前記アルカリ金属塩が20μm以下の粒径を有するLiSである、請求項に記載の方法。
  6. 前記第1の溶液が9:11~11:9のLiS:Pのモル比を有する、請求項に記載の方法。
  7. 前記硫化物固体電解質材料がリチウムアルジロダイト相を含む、請求項に記載の方法。
  8. さらに、前記第1の溶液、第2の溶液及び第3の溶液のそれぞれを15分間~12時間の範囲内の時間撹拌する工程を含む、請求項に記載の方法。
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