JP7136533B2 - アンカ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、ウェビングと車体とを連結するアンカ装置に関する。
特許文献1のアンカープレートは、プレート本体とバネ板とを有しており、プレート本体の開口にシートベルトウェビングが通されている。また、プレート本体の開口は、ボルトが挿入される大穴部、及び大穴部に連続されてボルトが配置される細穴部により形成されており、ボルトがプレート本体の細穴部に配置されることでバネ板のタイ部により大穴部側への移動が阻止される。
ところで、プレート本体の開口に通されるシートベルトウェビングにボルトが接触しないことが好ましい。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、第2部材がウェビングに接触するのを抑制できるアンカ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様のアンカ装置は、ウェビング挿通部及び挿入部が連通する連通孔が貫通形成され、前記ウェビング挿通部に挿通されたウェビングに連結される第1部材と、車体側に連結され、前記挿入部に挿入されて前記第1部材に貫通される第2部材と、前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間に設けられ、前記第2部材と前記ウェビングとの接近を制限する制限部と、を備える。
第2の態様のアンカ装置は、第1の態様のアンカ装置において、前記制限部は、前記連通孔において前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間の連通幅を狭くする狭窄部を含む。
第3の態様のアンカ装置は、第2の態様のアンカ装置において、前記狭窄部は、前記連通孔に突出されて互いに接近する一対の突出部を備える。
第4の態様のアンカ装置は、第1から第3の態様の何れか1のアンカ装置において、前記制限部は、前記第1部材の前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間において前記第2部材の挿入方向側に配置された制限壁を含む。
第5の態様のアンカ装置は、第1から第4の何れか1の態様のアンカ装置において、前記第1部材に取付けられ、前記第2部材を付勢して前記第2部材が前記第1部材に保持される付勢部材を含む。
第6の態様のアンカ装置は、第5の態様のアンカ装置において、前記付勢部材に前記制限部が設けられる。
第7の態様のアンカ装置は、第6の態様のアンカ装置において、前記付勢部材が前記第2部材を付勢することで前記制限部と前記第1部材との間隔が狭められる。
本発明の第1の態様のアンカ装置では、第1部材にウェビング挿通部及び挿入部が連通する連通孔が貫通形成され、ウェビング挿通部に挿通されたウェビングに第1部材が連結される。また、第2部材は、車体側に連結されると共に、挿入部に挿入されて第1部材に貫通される。
ここで、ウェビング挿通部と挿入部との間に制限部が設けられており、制限部が第2部材とウェビングとの接近を制限する。これにより、第2部材とウェビングとが接触するのを制限部によって制限できる。
第2の態様のアンカ装置では、制限部の狭窄部が、連通孔において、ウェビング挿通部と挿入部との間の連通幅を狭くする。これにより、第2部材とウェビングとが接触するのを制限できる。
第3の態様のアンカ装置では、狭窄部の一対の突出部が連通孔に突出されて互いに接近する。これにより、第2部材とウェビングとが接触するのを効果的に抑制できる。
第4の態様のアンカ装置では、制限部の制限壁が、ウェビング挿通部と挿入部との間において、第1部材の第2部材の挿入方向側に配置されている。これにより、第2部材とウェビングとが接触するのを制限できる。
第5の態様のアンカ装置では、第1部材に付勢部材が取付けられており、付勢部材が第2部材を付勢して第2部材を第1部材に保持させる。これにより、第2部材を第1部材に保持させることができる。
第6の態様のアンカ装置では、付勢部材に制限部が設けられている。これにより、容易に制限部を設けることができる。
第7の態様のアンカ装置では、付勢部材が第2部材を付勢して、制限部と第1部材との間隔が狭められる。これにより、第1部材と制限部との間にウェビングが挟まるのを抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態では、アンカ装置10が車両のフロントシート用のシートベルト装置に適用されたものとして説明する。図1には、本実施形態に係るアンカ装置10が斜視図にて示され、図2には、アンカ装置10が分解斜視図にて示されている。なお、図面では、アンカ装置10が適用された車両の前側が矢印FRにて示され、車幅方向外側が矢印OUTにて示され、上側が矢印UPにて示されている。
本実施形態では、アンカ装置10が車両のフロントシート用のシートベルト装置に適用されたものとして説明する。図1には、本実施形態に係るアンカ装置10が斜視図にて示され、図2には、アンカ装置10が分解斜視図にて示されている。なお、図面では、アンカ装置10が適用された車両の前側が矢印FRにて示され、車幅方向外側が矢印OUTにて示され、上側が矢印UPにて示されている。
図1及び図2に示すように、アンカ装置10は、第2部材としての取付ピン12を備えている。取付ピン12は、例えば、全体的に鉄等の金属により形成され、フロントシートのシートクッション(図示省略)における車幅方向一側部分の車両下側に配置されている。また、取付ピン12は、ベース部14、小径部16及び大径部18を備えている。
ベース部14は、円板形状(又は円柱形状)とされ、ベース部14の中心軸線方向は、車幅方向に沿っている。ベース部14の車幅方向内側端は、フロントシートのシートクッション部を構成するフレーム等の車体(図示省略)に繋がっており、ベース部14は、車体に一体にされている。
小径部16は、ベース部14の車幅方向外側に設けられている。小径部16は、円柱形状とされ、小径部16の外径寸法は、ベース部14の外径寸法よりも小さくされている。小径部16の中心軸線方向は、車幅方向に沿っており、小径部16は、ベース部14に対して同軸上に配置されている。小径部16の車幅方向内側端は、ベース部14の車幅方向外側端に繋がっており、小径部16は、ベース部14に一体にされている。
大径部18は、小径部16の車幅方向外側に設けられている。大径部18は、円柱形状(又は円板形状)とされ、大径部18の外径寸法は、小径部16の外径寸法よりも大きくされている。大径部18の中心軸線方向は、車幅方向に沿っており、大径部18は、小径部16に対して同軸上に配置されている。大径部18の車幅方向内側端は、小径部16の車幅方向外側端に繋がっており、大径部18は、小径部16に一体にされている。
一方、アンカ装置10は、プレート20(アンカプレート)を備えている。プレート20は、第1部材としての板状のプレート本体22を備えている。図3(A)には、アンカ装置10が車幅方向外側から見た正面図にて示され、図3(B)には、アンカ装置10が車両後側から見た側面図にて示され、図3(C)及び図3(D)には、アンカ装置10が図3(A)の3C-3C線に沿う断面図にて示されている。なお、図3(D)には、取付ピン12がプレート20の挿入位置に配置された状態が示されている。
プレート本体22は、例えば、鉄等の金属によって全体として略矩形板状に形成されていると共に、長手方向の一側部分が正面視略半円状にされている。また、プレート本体22の厚さ寸法(車幅方向寸法)は、取付ピン12の小径部16の軸方向寸法(車幅方向寸法)よりも小さくされている。本実施形態では、プレート本体22の幅方向が車両前後方向に沿い、プレート本体22の長手方向が車両上下方向に沿っており、プレート本体22の長手方向の一側(正面視略半円状側)部分が車両下側にされている。
プレート本体22には、貫通孔としての連通孔24が形成されており、連通孔24は、連結部としてのウェビング挿通部26、及び挿入部としてのピン挿入部28によって構成されている。また、プレート本体22には、保持手段を構成するピン係止部30が設けられている。ピン係止部30は、ピン挿入部28に連通されてプレート本体22に形成されている。
連通孔24を構成するウェビング挿通部26は、プレート本体22の車両上側部分に配置されており、ウェビング挿通部26は、車両前後方向(プレート本体22の幅方向)に長い長孔とされ、プレート本体22の厚さ方向に貫通されている。
ウェビング挿通部26の内側には、長尺帯状のウェビング32の長手方向先端部が通されており、ウェビング32は、本アンカ装置10と共にシートベルト装置を構成する。ウェビング32の長手方向先端部は、ウェビング挿通部26の車両上側からウェビング挿通部26の内側を通されて車両上側に折返されている。この折返し部分よりもウェビング32の長手方向先端側部分は、折返し部分よりもウェビング32の長手方向基端側部分に対してウェビング32の厚さ方向に重ねられ、縫合等によって折返し部分よりもウェビング32の長手方向基端側部分に固定されている。これにより、ウェビング32の長手方向先端部は、プレート20に係止(連結)されている。
また、シートベルト装置は、バックル(図示省略)を備えており、バックルは、フロントシートの車幅方向他側に設けられている。乗員がフロントシートの着座位置に着座した状態で、ウェビング巻取装置のスプールから引き出されたウェビング32が乗員の身体に掛回され、この状態で、ウェビング32に設けられたタング(図示省略)がバックルに係合される。これにより、乗員の身体へのウェビング32の装着状態になり、ウェビング32によって乗員の身体が拘束可能にされる。
一方、ウェビング挿通部26と共にプレート本体22の連通孔24を構成するピン挿入部28は、プレート本体22におけるウェビング挿通部26の車両下側に貫通形成されており、ピン挿入部28は、ウェビング挿通部26に繋がっている。ピン挿入部28の内周形状は、取付ピン12の大径部18の外周形状より大きくされている。このため、取付ピン12の大径部18を、プレート本体22の車幅方向内側からピン挿入部28に挿入でき、取付ピン12の小径部16を、ピン挿入部28の内側(挿入位置)に配置できる(図3(D)参照)。
さらに、連通孔24においてウェビング挿通部26に連通されたピン係止部30は、プレート本体22におけるピン挿入部28の車両下側に貫通形成されている。また、ピン係止部30は、車両上下方向に延伸されて、ピン挿入部28に繋がっていると共に、車両下側端部が正面視半円状にされている。ピン係止部30の車両前後方向寸法(幅寸法)は、取付ピン12の小径部16の外径寸法よりも僅かに大きくされていると共に、取付ピン12のベース部14及び大径部18の各々の外径寸法よりも小さくされている。
このため、取付ピン12の小径部16が連通孔24のピン挿入部28の内側に配置された状態で、プレート20(プレート本体22)が、車両上側に移動(スライド)されることで、小径部16が移動(スライド)されてピン係止部30の車両下側部分に嵌合される。これと共に、取付ピン12のベース部14の車幅方向外側面がピン係止部30の側方でプレート本体22の車幅方向内側面に対向され、取付ピン12の大径部18の車幅方向内側面がピン係止部30の側方でプレート本体22の車幅方向外側面に対向される(図1、図3(A)~図3(C)参照)。
プレート20では、プレート本体22のピン係止部30に取付ピン12が配置されることで、プレート本体22の車両上側への移動が取付ピン12によって制限される(図4(A)参照)。
ここで、プレート20には、プレート本体22の連通孔24に制限部としての狭窄部34が設けられており、狭窄部34は、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間に形成されている。狭窄部34は、一対の突出部36を備えており、突出部36は、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間において連通孔24の周縁部の両側(プレート本体22の幅方向両側)から互いに接近する方向に延出されている。これにより、連通孔24は、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間の連通幅が狭められると共に、ウェビング挿通部26の車両下側周縁が略直線状にされ、ピン挿入部28の車両上側周縁が略円弧状にされている。
一対の突出部36の先端部は、所定の間隔寸法で対向されており、一対の突出部36の互いの先端の間隔寸法は、取付ピン12の小径部16の外径寸法よりも小さくされている。また、一対の突出部36は、プレート本体22が車両上側への引張荷重を受けて変形された際、先端部の間隔がさらに狭められる(図4(B)参照)。一対の突出部36の先端部の間隔は、プレート本体22の変形が弾性限界に達する前に突出部36の先端同士が当接する間隔とされている。
プレート本体22の車幅方向外側には、保持手段を構成する付勢部材(付勢手段)としてのスプリングプレート40が設けられている。スプリングプレート40は、金属製とされており、スプリングプレート40は、一対の脚部42及び本体部44を備えている。脚部42は、各々略帯状とされて、各々の長手方向が車両上下方向にされている。脚部42は、一方が本体部44の車両前側に配置され、他方が車両後側に配置されている。スプリングプレート40では、各々の脚部42の車両下側部分(基端部分)に本体部44が連結されて一体にされている。
脚部42の各々は、固定孔46を備えており、固定孔46は、脚部42の車両上側部分(先端部分)に貫通形成されている(図2参照)。また、プレート本体22には、連通孔24の連通方向の中間部としての狭窄部34よりも車両下側部分における連通孔24(ピン挿入部28)を挟んだ両側において、取付孔22Aが貫通形成されている(図2参照)。
スプリングプレート40は、脚部42の固定孔46が車両上側にされ、固定孔46の各々からプレート本体22の取付孔22Aの各々に挿入されたリベット48によってプレート本体22に固定されている。これにより、スプリングプレート40は、プレート本体22の車幅方向外側においてプレート本体22に取付けられ、本体部44が連通孔24のピン挿入部28及びピン係止部30を覆うように配置されている。また、スプリングプレート40は、一対の脚部42及び本体部44により、プレート本体22に対して連通孔24を挟んだ両側をウェビング32とは反対方向に凸状となる略U字形状に連結している。
脚部42は、各々の長手方向の中間部が起立部42Aとされ、脚部42の各々は、基端部側(車両下側)が車幅方向外側に起立されている。これにより、スプリングプレート40の本体部44は、プレート本体22に対して車幅方向外側に離間されて配置され、本体部44とプレート本体22との間に取付ピン12の大径部18が配置可能にされている。
スプリングプレート40の本体部44は、外周部分が枠体状とされている。本体部44は、車両下側部分(下側の枠部分、延伸先端部)が付勢部50とされており、付勢部50は、プレート本体22のピン係止部30の内側に取付ピン12の小径部16が配置されることで、取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に対向される。
本体部44は、脚部42との連結部分近傍において付勢部50側がプレート本体22に接近するように曲げられている。また、付勢部50は、車両下側の縁部分、及び車両上側の縁部分の各々がプレート本体22から離間する方向に向けて曲げられている。
取付ピン12の小径部16が、プレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動される際には、スプリングプレート40の付勢部50が、取付ピン12の大径部18によって車幅方向外側に弾性傾動され、付勢部50とプレート本体22との間に大径部18が挟持される。このため、小径部16がピン係止部30の内側に配置されることで、スプリングプレート40の付勢力によって、付勢部50が大径部18の車幅方向外側面に圧接されると共に、プレート本体22の車幅方向外側面が大径部18の車幅方向内側面に圧接されて、プレート本体22の車幅方向への移動が制限される。
一方、スプリングプレート40の本体部44は、制限部としての制限壁52を備えている。制限壁52は、本体部44の車両上側端部が、プレート本体22のウェビング挿通部26とピン挿入部28との間の部分(狭窄部34の近傍)において、プレート本体22に向けて折曲されて形成されている。これにより、制限壁52は、連通孔24に対しプレート本体22の幅方向に跨って配置されている。
また、本体部44は、内部に矩形状の傾動片54を備える。傾動片54は、略枠状の本体部44の車両上側部分の内側に連結され、車両上側の連結部分から車両下側に向けて延設されている。また、傾動片54は、付勢部50の近傍(ピン係止部30のピン挿入部28側部分)においてプレート本体22に向けて折曲され(曲げられ)ており、傾動片54の折曲された先端部がピン制限部56とされている。
取付ピン12では、小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側に配置される際に、大径部18がスプリングプレート40の制限壁52とピン制限部56との間に配置される。また、取付ピン12の小径部16がピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動される際に、ピン制限部56の先端が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に当接して傾動片54が傾動されて持ち上げられる。さらに、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側に嵌合された際には、傾動片54の先端のピン制限部56が大径部18の車幅方向外側面から外れて傾動片54の傾動状態が戻る(復元される)。
このため、ピン係止部30の内側に取付ピン12の小径部16が嵌合された際に、ピン制限部56は、大径部18の車両上側に配置される。これにより、プレート本体22に対する大径部18の車両上側への移動がピン制限部56によって制限される。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30に嵌合されることで、本体部44の付勢部50が、取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に当接する。このため、スプリングプレート40では、本体部44が脚部42との連結部分を支点にして傾動されて、付勢部50とは反対側の制限壁52の先端がプレート本体22の車幅方向外側面に接近される。これにより、制限壁52とプレート本体22との間隔が狭められる。
次に、本実施形態の作用としてアンカ装置10を用いたウェビング32の長手方向先端部の車体(取付ピン12)への係止の作業工程について説明する。
アンカ装置10では、上述したように、ウェビング32の長手方向先端部がプレート本体22の連通孔24のウェビング挿通部26に予め係止されている。また、プレート本体22には、車幅方向外側にスプリングプレート40が取付けられている。さらに、取付ピン12が車体におけるフロントシートのシートクッションの車両下側部分に予め取付けられている。
プレート20は、取付ピン12の車幅方向外側から取付ピン12に接近され、取付ピン12の大径部18が、相対的にプレート本体22の車幅方向内側からプレート本体22の連通孔24のピン挿入部28を通ってプレート本体22の車幅方向外側に配置される。この状態では、取付ピン12の大径部18がピン挿入部28を貫通され、ピン挿入部28の内側に取付ピン12の小径部16が配置される(挿入位置、図3(D)参照)。
次に、ピン挿入部28の内側に取付ピン12の小径部16が配置された状態で、プレート20が車両上側へ移動(スライド)されると、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の連通孔24から移動され、小径部16がピン係止部30の内側に配置される(図3(A)~図3(C)参照)。これにより、取付ピン12の小径部16は、ピン係止部30の周縁部によって車両下側及び車両前後方向への移動が制限されて、取付ピン12がプレート本体22に嵌合される(保持位置)。
ここで、プレート本体22では、ウェビング挿通部26とピン挿入部28とが連通された連通孔24が設けられている。このため、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との車両上下方向距離を小さくでき、プレート20を車両上下方向において小型化できて、アンカ装置10を車両上下方向において小型化できる。
一方、プレート本体22の連通孔24には、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間に狭窄部34が設けられ、狭窄部34はによりウェビング挿通部26とピン挿入部28との連通幅を狭めている。このため、プレート本体22のピン挿入部28に取付ピン12の大径部18を貫通させる際、取付ピン12の大径部18がウェビング挿通部26側に入り込むのが阻止されるので、取付ピン12の大径部18を容易にピン挿入部28に挿入できる。
また、ピン挿入部28の内側に挿入された取付ピン12の小径部16がウェビング挿通部26側に移動すること及びウェビング挿通部26に挿通されているウェビング32がピン挿入部28に移動することを狭窄部34が制限できる。これにより、アンカ装置10では、取付ピン12の大径部18がウェビング挿通部26に挿通されているウェビング32に接触するのを抑制できる。
また、プレート本体22には、スプリングプレート40が取付けられており、スプリングプレート40の制限壁52が、プレート本体22の車幅方向外側に配置されている。このため、ウェビング挿通部26に通されているウェビング32がプレート本体22のピン挿入部28側に移動するのが制限される。これにより、アンカ装置10では、取付ピン12の大径部18がプレート本体22のウェビング挿通部26に通されているウェビング32に接触するのを効果的に抑制できる。しかも、スプリングプレート40の本体部44がプレート本体22の車幅方向外側を覆うように設けられているので、取付ピン12の大径部18がウェビング32に接触するのを一層効果的に抑制できる。また、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間に一対の突出部36が設けられていることで、ウェビング挿通部26に挿通されているウェビング32に撓みが生じても、ウェビング32がピン挿入部28に入込むのを一層制限できて、ウェビング32が取付ピン12の大径部18に接触するのをより一層効果的に制限できる。
さらに、スプリングプレート40の本体部44がプレート本体22の車幅方向外側を覆っているので、取付ピン12をプレート本体22のピン挿入部28に貫通させる際、スプリングプレート40の本体部44がプレート本体22の車幅方向内側への移動を制限する。これにより、取付ピン12の小径部16をピン挿入部28の内側に配置するのが容易になり、取付ピン12とプレート20との組付けが容易になるので、プレート20と取付ピン12との組付性を向上できる。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側に配置された際には、スプリングプレート40の付勢部50が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に当接し、スプリングプレート40の付勢力によって取付ピン12の大径部18が車幅方向内側に向けて押圧される。
このため、スプリングプレート40の付勢力によって取付ピン12の大径部18の車幅方向への移動が制限される。これにより、取付ピン12の小径部16がピン係止部30の内側に配置されることで、プレート20に取付ピン12が適切に保持される(取付ピン12にプレート20が適切に保持される)。しかも、スプリングプレート40の付勢部50とプレート本体22との間で取付ピン12の大径部18が挟持された状態で、プレート20に取付ピン12を保持できる。これにより、車両の振動等の外力の作用によるプレート20と取付ピン12との相対移動(振動)を抑制できるので、プレート20と取付ピン12とによる騒音の発生を抑制できる。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動することで、傾動片54のピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側に配置される。これにより、取付ピン12の大径部18の車両上側への移動が制限されて、取付ピン12の小径部16がピン係止部30の内側からピン挿入部28の内側に移動するのを効果的に制限できて、プレート20に取付ピン12を一層適切に保持できる。
さらに、取付ピンの大径部18の車幅方向外側面にスプリングプレート40(本体部44)の付勢部50が当接する際、付勢部50が取付ピン12の大径部18によって持上げられる。このため、スプリングプレート40では、本体部44が脚部42との連結部分を支点にして傾動されることで、制限壁52の先端がプレート本体22の車幅方向外側面に接近されて、制限壁52とプレート本体22との間隔が狭められる。これにより、プレート本体22のウェビング挿通部26に通されているウェビング32に弛みが生じても、ウェビング32が制限壁52とプレート本体22との間に入込むのを抑制でき、ウェビング32が制限壁52とプレート本体22との間に挟まってしまうのを抑制できる。
一方、乗員の身体が車両前方に移動しようとすると、乗員の身体を拘束しているウェビング32によってプレート本体22が車両上側への引張荷重を受ける。プレート本体22が車両上側への引張荷重を受けると、連通孔24が変形してプレート本体22が変形することで、引張荷重が吸収される。この際、プレート本体22は、連通孔24を挟んで形成された取付孔22Aが互いに接近する方向に変形する(図4(B)参照)。
ここで、スプリングプレート40は、ウェビング32とは反対側に向けて凸状の略U字状にされて、プレート本体22の連通孔24を挟んだ両側の取付孔22Aに固定されている。しかも、スプリングプレート40の脚部42に起立部42Aが設けられている。このため、プレート本体22がウェビング32から引張荷重を受けた際、プレート本体22に取付けたスプリングプレート40が、プレート本体22の変形をそ阻害することを効果的に抑制できる。
また、プレート本体22が変形することで、一対の突出部36の先端同士が接近するが、突出部36の先端同士が当接することで、プレート本体22の変形が制限される。これにより、プレート本体22の変形を一対の突出部36によって効果的に制限でき、ウェビング32から受ける引張荷重によりプレート本体22が塑性変形してしまうのを抑制できる。
なお、本実施形態では、プレート本体22にウェビング32の長手方向の先端部が係止された構成とした。しかしながら、シートベルト装置のバックルがウェビング側とされて、バックルがプレート本体22にウェビング32を介して間接的に係止される構成であってもよい。
また、本実施形態に係るアンカ装置10は、車両のフロントシート用のシートベルト装置に適用した。しかしながら、アンカ装置は、車両のリアシート用のシートベルト装置に適用されてもよく、アンカ装置は、車両における如何なる座席のシートベルト装置に適用されてもよい。
10・・・アンカ装置、12・・・取付ピン(第2部材)、22・・・プレート本体(第1部材)、24・・・連通孔、26・・・ウェビング挿通部、28・・・ピン挿入部(挿入部)、30・・・ピン係止部、32・・・ウェビング、34・・・狭窄部(制限部)、36・・・突出部(狭窄部)、40・・・スプリングプレート(付勢部材)、50・・・付勢部、52・・・制限壁(制限部)。
Claims (7)
- ウェビング挿通部及び挿入部が連通する連通孔が貫通形成され、前記ウェビング挿通部に挿通されたウェビングに連結される第1部材と、
車体側に連結され、前記挿入部に挿入されて前記第1部材に貫通される第2部材と、
前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間に設けられ、前記第2部材と前記ウェビングとの接近を制限する制限部と、
を備えるアンカ装置。 - 前記制限部は、前記連通孔において前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間の連通幅を狭くする狭窄部を含む請求項1に記載のアンカ装置。
- 前記狭窄部は、前記連通孔に突出されて互いに接近する一対の突出部を備える請求項2に記載のアンカ装置。
- 前記制限部は、前記第1部材の前記ウェビング挿通部と前記挿入部との間において前記第2部材の挿入方向側に配置された制限壁を含む請求項1から請求項3の何れか1項に記載のアンカ装置。
- 前記第1部材に取付けられ、前記第2部材を付勢して前記第2部材が前記第1部材に保持される付勢部材を含む請求項1から請求項4の何れか1項に記載のアンカ装置。
- 前記付勢部材に前記制限部が設けられる請求項5に記載のアンカ装置。
- 前記付勢部材が前記第2部材を付勢することで前記制限部と前記第1部材との間隔が狭められる請求項6に記載のアンカ装置。
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