JP2020158107A - アンカ装置 - Google Patents

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JP2020158107A
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悠貴 渡邉
Yuki Watanabe
悠貴 渡邉
勇介 廣川
Yusuke Hirokawa
勇介 廣川
正和 熊澤
Masakazu Kumazawa
正和 熊澤
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Abstract

【課題】第2部材が保持位置に配置されたことを把握する。【解決手段】アンカ装置10では、取付ピン12がプレート本体22に挿入されて保持位置に移動されることで、取付ピン12がプレート本体22に保持される。ここで、取付ピン12が保持位置に移動されることで、プレート本体22の角部22Bがカバー60の配置部78に配置される。このため、取付ピン12が保持位置に移動されたことを把握できる。【選択図】図1

Description

本発明は、車体側とウェビング側とを連結するアンカ装置に関する。
特許文献1のシートベルト用アンカー装置では、スタッドがアンカープレートの第2開口に貫通されて移動されることで、スタッドが保持位置に配置されて、ストッパーによってスタッドがアンカープレートに保持される。
特開2018−144541号公報
ところで、アンカ装置では、スタッドの軸部がスリット部に配置されたことを把握できることが好ましい。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、第2部材が保持位置に配置されたことを把握できるアンカ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のアンカ装置は、車体側及びウェビング側の一方に連結される第1部材と、車体側及びウェビング側の他方に連結され、前記第1部材に貫通されて保持位置に移動されることで前記第1部材に保持される第2部材と、配置部が設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材又は前記第2部材の所定部位が前記配置部に配置され又は前記配置部に非配置状態にされる配置体と、を備える。
第2の態様のアンカ装置は、第1の態様のアンカ装置において、前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材又は前記第2部材の露出部位が露出され又は非露出状態にされる露出部を備える。
第3の態様のアンカ装置は、第1又は第2の態様のアンカ装置において、前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第2部材に当接されて前記配置体が前記第1部材に対し移動される当接部を備える。
第4の態様のアンカ装置は、第1〜第3の態様の何れか1つのアンカ装置において、前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材と前記第2部材と前記車体とのうちの2つの間に介在される介在部を備える。
第5の態様のアンカ装置は、第1〜第4の態様の何れか1つのアンカ装置において、前記所定部位が前記配置部に接触される状態で配置される。
第6の態様のアンカ装置は、第1〜第5の態様の何れか1つのアンカ装置において、前記所定部位が前記配置部に挿入されて配置されることで前記配置体が前記所定部位に対し面一位置に配置され又は突出される。
第7の態様のアンカ装置は、第1〜第6の態様の何れか1つのアンカ装置において、前記配置部が前記配置体の前記第2部材移動幅方向における両端部間に設けられる。
本発明の第1の態様のアンカ装置では、車体側及びウェビング側の一方に第1部材が連結されると共に、車体側及びウェビング側の他方に第2部材が連結される。さらに、第2部材が第1部材に貫通されて保持位置に移動されることで、第2部材が第1部材に保持される。
ここで、配置体に配置部が設けられており、第2部材が保持位置に移動されることで、第1部材又は第2部材の所定部位が配置部に配置され又は配置部に非配置状態にされる。このため、配置体の配置部に第1部材又は第2部材の所定部位が配置されているか否かから、第2部材が保持位置に配置されているか否かを適切に把握できる。
第2の態様のアンカ装置では、第2部材が保持位置に移動されることで、第1部材又は第2部材の露出部位が配置体の露出部により露出され又は非露出状態にされる。このため、第2部材が保持位置に配置されているか否かを適切に把握できる。
第3の態様のアンカ装置では、第2部材が保持位置に移動されることで、配置体の当接部が第2部材に当接されて、配置体が第1部材に対し移動される。このため、第2部材が保持位置に移動されることで、第1部材又は第2部材の所定部位を適切に配置部に配置でき又は配置部に非配置状態にでき、第2部材が保持位置に配置されているか否かことを適切に把握できる。
第4の態様のアンカ装置では、第2部材が保持位置に移動されることで、配置体の介在部が第1部材と第2部材と車体とのうちの2つの間に介在される。このため、第1部材及び第2部材の一方に対して他方にがたつきが生じるのを抑制できる。
第5の態様のアンカ装置では、第1部材又は第2部材の所定部位が配置部に接触される状態で配置される。このため、所定部位が配置体を保持できる。
第6の態様のアンカ装置では、第1部材又は第2部材の所定部位が配置部に挿入されて配置されることで、配置体が所定部位に対し面一位置に配置され又は突出される。このため、所定部位が配置部に配置されているか否かを容易に判別できる。
第7の態様のアンカ装置では、配置部が配置体の第2部材移動幅方向における両端部間に設けられる。このため、所定部位が配置部に配置されているか否かを容易に判別できる。
第1実施形態に係るアンカ装置の斜視図である。 アンカ装置の分解斜視図である。 (A)〜(C)は、各々嵌合位置におけるアンカ装置の概略構成を示し、(A)は、アンカ装置の正面図、(B)は、アンカ装置の側面図、(C)は、(A)の3C−3C線に沿った概略断面図である。 (A)〜(C)は、各々半嵌合位置におけるアンカ装置の概略構成を示し、(A)は、アンカ装置の正面図、(B)は、アンカ装置の側面図、(C)は、(A)の4C−4C線に沿った概略断面図である。 第2実施形態に係るアンカ装置の分解斜視図である。 (A)及び(B)は、アンカ装置のプレート及びカバーを示し、(A)は、正面側からの斜視図、(B)は、背面側からの斜視図である。 (A)及び(B)は、各々挿入位置におけるアンカ装置を示し、(A)は、正面図、(B)は、(A)の7B−7B線に沿った断面図である。 (A)及び(B)は、各々半嵌合位置におけるアンカ装置を示し、(A)は、正面図、(B)は、(A)の8B−8B線に沿った断面図である。 (A)及び(B)は、各々嵌合位置におけるアンカ装置を示し、(A)は、正面図、(B)は、(A)の9B−9B線に沿った断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
本実施形態では、アンカ装置10が車両のフロントシート用のシートベルト装置に適用されたものとして説明する。図1には、本実施形態に係るアンカ装置10が斜視図にて示され、図2には、アンカ装置10が分解斜視図にて示されている。また、図3(A)及び図4(A)には、アンカ装置10が正面図にて示され、図3(B)及び図4(B)には、アンカ装置10が側面図にて示されている。さらに、図3(C)には、図3(A)のアンカ装置10が3C−3C線に沿う断面図にて示され、図4(C)には、アンカ装置10が図4(A)の4C−4C線に沿う断面図にて示されている。なお、図4(A)〜図4(C)では、半保持位置(半嵌合位置)におけるアンカ装置10が示されている。また、図面では、アンカ装置10が適用された車両の前側が矢印FRにて示され、車幅方向外側が矢印OUTにて示され、上側が矢印UPにて示されている。
各図に示すように、アンカ装置10は、第2部材としての取付ピン(アンカーピン)12を備えている。取付ピン12は、例えば、全体的に鉄等の金属により形成され、フロントシートのシートクッション(図示省略)における車幅方向一側部分の車両下側に配置されている。
取付ピン12は、基部としてのベース部14、軸部としての小径部16及び頭部としての大径部18を備えている。ベース部14は、円板形状(又は円柱形状)とされ、ベース部14の中心軸線方向は、車幅方向に沿っている。ベース部14の車幅方向内側端は、フロントシートのシートクッションを構成するフレーム等の車体10Aに繋がっており、ベース部14は、車体10Aに一体にされている(図2〜図4参照)。
小径部16は、ベース部14の車幅方向外側に設けられている。小径部16は、円柱形状とされ、小径部16の外径寸法は、ベース部14の外径寸法よりも小さくされている。小径部16の中心軸線方向は、車幅方向に沿っており、小径部16は、ベース部14に対して同軸上に配置されている。小径部16の車幅方向内側端は、ベース部14の車幅方向外側端に繋がっており、小径部16は、ベース部14に一体にされている。
大径部18は、小径部16の車幅方向外側に設けられている。大径部18は、円柱形状(又は円板形状)とされ、大径部18の外径寸法は、小径部16の外径寸法よりも大きくされている。大径部18の中心軸線方向は、車幅方向に沿っており、大径部18は、小径部16に対して同軸上に配置されている。大径部18の車幅方向内側端は、小径部16の車幅方向外側端に繋がっており、大径部18は、小径部16に一体にされている。
一方、アンカ装置10は、第1部材としてのプレート20(アンカプレート)を備えている。プレート20は、プレート本体22を備えている。プレート本体22は、全体として鉄等の金属によって略矩形板状に形成されており、プレート本体22の厚さ寸法(車幅方向寸法)は、取付ピン12の小径部16の軸方向寸法よりも小さくされている。本実施形態では、プレート本体22の幅方向が車両前後方向に沿い、プレート本体22の長手方向が車両上下方向に沿っている。
プレート本体22には、連結部としてのウェビング挿通部26、及び貫通孔としての連通孔24が形成されており、連通孔24は、挿入部としてのピン挿入部28、及び保持部としてのピン係止部30によって構成されている。
ウェビング挿通部26は、プレート本体22の車両上側部分に配置されており、ウェビング挿通部26は、車両前後方向(プレート本体22の幅方向)に長い長孔とされ、プレート本体22の厚さ方向に貫通されている。
ウェビング挿通部26の内側には、長尺帯状のウェビング32の長手方向先端部が通されており、ウェビング32は、本アンカ装置10と共にシートベルト装置を構成する。ウェビング32の長手方向先端部は、ウェビング挿通部26の車両上側からウェビング挿通部26の内側を通されて車両上側に折返されている。この折返し部分よりもウェビング32の長手方向先端側部分は、折返し部分よりもウェビング32の長手方向基端側部分に対してウェビング32の厚さ方向に重ねられ、縫合等によって折返し部分よりもウェビング32の長手方向基端側部分に固定されている。これにより、ウェビング32の長手方向先端部は、プレート20に係止(連結)されている。
また、シートベルト装置は、バックル(図示省略)を備えており、バックルは、フロントシートの車幅方向他側に設けられている。乗員がフロントシートの着座位置に着座した状態で、ウェビング巻取装置のスプールから引出されたウェビング32が乗員の身体に掛回され、この状態で、ウェビング32に設けられたタング(図示省略)がバックルに係合される。これにより、乗員の身体へのウェビング32の装着状態になり、ウェビング32によって乗員の身体が拘束可能にされる。
ピン挿入部28は、プレート本体22におけるウェビング挿通部26の車両下側に貫通形成されている。ピン挿入部28は、ウェビング挿通部26に繋がっており、ウェビング挿通部26は、連通孔24に連通されている。ピン挿入部28の内周形状は、取付ピン12の大径部18の外周形状より大きくされている。このため、取付ピン12の大径部18を、プレート本体22の車幅方向内側からピン挿入部28に挿入でき、取付ピン12の小径部16を、ピン挿入部28の内側(挿入位置)に配置できる。
ピン挿入部28と共に連通孔24を構成するピン係止部30は、プレート本体22におけるピン挿入部28の車両下側に貫通形成されている。また、ピン係止部30は、車両上下方向に延伸されて、ピン挿入部28に繋がっていると共に、車両下側端部が正面視半円状にされている。ピン係止部30の車両前後方向寸法(幅寸法)は、取付ピン12の小径部16の外径寸法よりも僅かに大きくされていると共に、取付ピン12のベース部14及び大径部18の各々の外径寸法よりも小さくされている。また、ピン係止部30の車両下側部分の内径は、取付ピン12の小径部16の外径より僅かに大きくされている。
このため、取付ピン12の小径部16がピン挿入部28の内側に配置された状態で、プレート本体22が車両上側に移動(スライド)されることで、小径部16が移動(スライド)されてピン係止部30の車両下側部分に嵌合されて保持位置(嵌合位置)に配置される。保持位置においては、取付ピン12のベース部14の車幅方向外側面がピン係止部30の側方でプレート本体22の車幅方向内側面に対向され、取付ピン12の大径部18の車幅方向内側面がピン係止部30の側方でプレート本体22の車幅方向外側面に対向される。
プレート本体22は、ピン係止部30に取付ピン12の小径部16が嵌合された保持位置において、プレート本体22の車両上側への移動が取付ピン12によって制限される。なお、本実施形態では、取付ピン12がプレート本体22のピン挿入部28に挿入された挿入位置から保持位置に達するまでを(挿入位置及び保持位置を含まず)、取付ピン12のプレート本体22への半保持位置(半嵌合位置)とされている。
プレート本体22には、制限部を構成する狭窄部34が設けられており、狭窄部34は、一対の突出部36を備えている(図2参照)。一対の突出部36は、ウェビング挿通部26とピン挿入部28との間において連通孔24の周縁部の両側(プレート本体22の幅方向両側)から互いに接近する方向に延出されている。また、一対の突出部36は、互いの先端の間隔寸法が取付ピン12の小径部16の外径寸法よりも小さくされている。
このため、連通孔24は、一対の突出部36によりウェビング挿通部26とピン挿入部28との連通幅が狭められている。これにより、プレート本体22では、ウェビング32がピン挿入部28に入込むのが抑制されると共に、取付ピン12がウェビング挿通部26に入込むのが制限され、ウェビング32と取付ピン12とが接触するのが抑制されている。
プレート本体22の車幅方向外側には、保持手段を構成する付勢部材(付勢手段)としてのスプリングプレート40が設けられている(図2参照)。スプリングプレート40は、金属製とされており、スプリングプレート40は、一対の脚部42及び本体部44を備えている。脚部42は、各々略帯状とされ、各々の長手方向が車両上下方向にされている。脚部42は、一方が本体部44の車両前側に配置され、他方が車両後側に配置されており、脚部42の間に本体部44が配置されている。脚部42は、各々の車両下側部分(基端部分)に本体部44が連結されており、脚部42は、本体部44と一体にされている。
脚部42は、各々固定孔46を備えており、固定孔46は、脚部42の車両上側部分(先端部分)に貫通形成されている(図2参照)。また、プレート本体22には、連通孔24の連通方向の中間部としての狭窄部34よりも車両下側部分において、連通孔24(ピン挿入部28)を挟んだ両側に、取付孔22Aが貫通形成されている(図2参照)。
スプリングプレート40は、脚部42の固定孔46が車両上側にされ、固定孔46の各々からプレート本体22の取付孔22Aの各々に挿入されたリベット48によってプレート本体22に固定されている。これにより、スプリングプレート40は、プレート本体22の車幅方向外側においてプレート本体22に取付けられ、本体部44がプレート本体22のピン挿入部28及びピン係止部30を覆うように配置されている。
脚部42は、各々の長手方向の中間部が起立部42Aとされ、脚部42は、各々の基端部側(車両下側)が車幅方向外側に起立されている。これにより、スプリングプレート40の本体部44は、プレート本体22に対して車幅方向外側に離間されて配置され、本体部44とプレート本体22との間に取付ピン12の大径部18が配置可能にされている。
スプリングプレート40の本体部44は、外周部分が略矩形枠体状とされている。本体部44は、車両下側部分(下側の枠部分)が付勢部50とされており、付勢部50は、プレート本体22のピン係止部30の内側(保持位置)に取付ピン12の小径部16が配置されることで、取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に対向される。
本体部44は、脚部42との連結部分近傍において付勢部50側がプレート本体22に接近するように曲げられている。また、付勢部50は、車両下側の縁部分、及び車両上側の縁部分の各々がプレート本体22から離間する方向に向けて曲げられている。
取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側の保持位置に配置される際には、スプリングプレート40の付勢部50が取付ピン12の大径部18によって車幅方向外側に弾性傾動され、付勢部50とプレート本体22との間に大径部18が挟持される。このため、取付ピン12の小径部16がピン係止部30の内側の保持位置に配置されることで、スプリングプレート40の付勢力によって付勢部50が大径部18の車幅方向外側面に圧接されると共に、プレート本体22の車幅方向外側面が大径部18の車幅方向内側面に圧接されて、プレート本体22の車幅方向への移動が制限される。
スプリングプレート40の本体部44は、制限部を構成する制限壁52を備えている。制限壁52は、先端がプレート本体22のウェビング挿通部26とピン挿入部28との間に向けられて本体部44の車両上側端部が折曲されて形成されている。これにより、制限壁52は、連通孔24に対しプレート本体22の幅方向に跨って配置され、ピン挿入部28に挿入された取付ピン12の大径部18とウェビング挿通部26に挿通されたウェビング32とが接近するのが制限壁52により制限されている。
また、スプリングプレート40の本体部44には、露出部位及び所定部位としての傾動片54が設けられている。傾動片54は、略枠状の本体部44の車両上側の基端部から本体部44の内部を車両下側(付勢部50側)に向けて延設されている。また、傾動片54は、付勢部50の近傍(ピン係止部30のピン挿入部28側部分)においてプレート本体22に向けて折曲され(曲げられ)ており、傾動片54の折曲された先端部がピン制限部56とされている。
取付ピン12は、小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側に配置される際に、大径部18がスプリングプレート40の制限壁52とピン制限部56との間に配置される。また、取付ピン12の小径部16がピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動される際に、ピン制限部56の先端が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に当接し、ピン制限部56がプレート本体22の車幅方向外側に持ち上げられる(図4(C)参照)。このため、傾動片54は、取付ピン12の半保持位置においてプレート本体22から車幅方向外側に傾動される。
スプリングプレート40では、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側に嵌合された際に、傾動片54のピン制限部56が大径部18の車幅方向外側面から外れて、傾動片54が傾動状態から非傾動状態に戻される(図3(C)参照)。このため、ピン係止部30の内側に取付ピン12の小径部16が嵌合された際に、ピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側に配置される。これにより、ピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側の移動を制限し、取付ピン12の車両上側への移動がピン制限部56により制限される。
なお、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置された際(ピン係止部30に嵌合された際)には、本体部44の付勢部50が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に当接する。これにより、本体部44が脚部42との連結部分を支点にして傾動され、制限壁52の先端がプレート本体22の車幅方向外側面に接近され、制限壁52とプレート本体22との間隔が狭められる。
一方、本実施形態に係るアンカ装置10は、配置体としてのカバー(アンカカバー)60を備えている。カバー60は、全体に樹脂製とされており、カバー60は、スプリングプレート40が取付けられたプレート本体22(プレート20)を収容可能な枠体状とされている。
カバー60は、一対の側板部62、下板部64及び上板部66を備えており、一対の側板部62、下板部64及び上板部66は、各々略帯板状とされている。側板部62は、各々の長手方向寸法がプレート本体22の車両上下方向の寸法よりも短く(小さく)されており、一対の側板部62の間隔寸法(内面同士の間隔寸法)は、プレート本体22の車両前後方向の寸法と同様にされている。側板部62は、長手方向が車両上下方向とされて車両前側及び車両後側に配置されている。
下板部64は、長手方向が車幅方向とされ、幅方向が車両上下方向とされて、側板部62の車幅方向内側に配置されており、下板部64は、側板部62の各々の車両下側部分に連結されている。これにより、下板部64は、車幅方向内側において一対の側板部62に架渡されている。
上板部66は、長手方向寸法がプレート本体22の車両前後方向寸法よりも短く(小さく)されている。上板部66は、一対の側板部62の車両上側において、長手方向が車両前後方向に沿って配置されている。
上板部66と側板部62の各々との間には、連結部68が設けられている。連結部68は、長手方向が車両前後方向及び車両上下方向の各々に対して傾斜されて配置され、上板部66の車両前側端部及び車両後側端部の各々の車幅方向外側端面と、各々の側板部62の車両上側端部における車幅方向外側端面とに連結されている。これにより、カバー60は、上板部66の車両下側面から側板部62の車両下側端までの長さが、プレート本体22の車両上下方向の長さと同様にされている。
カバー60は、一対の側板部62、下板部64及び上板部66によって車幅方向内側及び車両下側が開放された略矩形枠状にされており、カバー60は、連結部68が傾斜されていることで、車両上側において車両前後方向の角部分が切除された形状にされている。また、上板部66の車両前後方向中間部には、矩形板状の当板66Aが設けられており、当板66Aは、上板部66の車幅方向内側から車両下側に延設されている。
カバー60の略矩形状の枠内には、スプリングプレート40が取付けられたプレート本体22(プレート20)が、車両下側から挿入配置可能にされている。プレート本体22は、車幅方向内側面が下板部64及び当板66Aの各々の車幅方向外側面に対向されて、一対の側板部62の間に配置され、プレート本体22は、カバー60に対して車両下側に移動可能にされている。
一方、カバー60は、下板部64とプレート本体22とを重ねた状態における厚さ寸法が、取付ピン12の小径部16の軸方向の長さ寸法(取付ピン12のベース部14と大径部18との間隔寸法)と略同様になるように下板部64が形成されている。
また、下板部64の車両前後方向中間部には、当接部を構成する凹部70が設けられている。凹部70は、車両上側に向けて開放された円弧状に形成されており、凹部70は、円弧の半径が取付ピン12のベース部14の半径と同様か僅かに大きくされている。
また、下板部64は、当接部及び介在部としてのリブ72を備えている。リブ72は、下板部64の車幅方向内側面(プレート本体22とは反対側の面)において凹部70の円弧状の周縁部に突出されており、リブ72は、凹部70の周縁に沿って円弧状に延伸されている。円弧状のリブ72の内径は、取付ピン12のベース部14の外径と同様にされている。
このため、プレート本体22のピン挿入部28に挿入された取付ピン12の小径部16が車両下側に移動される際、取付ピン12のベース部14の外周面がリブ72の内面に当接される。これにより、取付ピン12がプレート本体22に対して車両下側に移動される際に、取付ピン12のベース部14がリブ72に当接し、カバー60がプレート本体22に対して車両下側に移動される。また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置された際には、下板部64のリブ72がプレート本体22の車幅方向内側面と取付ピン12のベース部14の周縁部の車体10Aとの間に介在される(図3(C)参照)。
側板部62の各々には、係合凸部74が形成されている。係合凸部74は、側板部62のプレート本体22側の面の車両下側部分からプレート本体22側(車両前側又は車両後側)に突出され、車幅方向に延設されている。
また、プレート本体22には、カバー60の係合凸部74に対応されて係合凹部76A、76Bが形成されており、係合凹部76A、76Bは、プレート本体22の車両前側端面及び車両後側端面の各々の車両下側部分に形成されている。係合凹部76A、76Bは、各々車幅方向に沿う溝状とされており、係合凹部76Aが車両上側にされ、係合凹部76Bが車両下側にされて配列されている。
カバー60は、側板部62の係合凸部74の各々が、プレート本体22の車両上側の係合凹部76Aの各々に嵌合されて、プレート20に組付けられる。これにより、カバー60は、上板部66がプレート本体22の車両上側端面から離間された状態でプレート本体22に係止される。
カバー60のプレート20への組付けは、プレート本体22のウェビング挿通部26へのウェビング32の挿通に先立って行われる。このため、ウェビング32は、カバー60の上板部66よりも車両上側において長手方向先端側部分と長手方向基端側部分とが重ねられて縫合等によって固定される(図1参照)。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側の保持位置に配置されることで、カバー60の上板部66の車両下側面に、プレート本体22の車両上側端面が当接される。また、カバー60では、側板部62の係合凸部74の各々がプレート本体22の下側の係合凹部76Bの各々に嵌合して、カバー60がプレート本体22に係止される。
カバー60では、側板部62と上板部66との角部において傾斜された連結部68によって切除された部分が配置部78(露出部)にされている。プレート本体22では、車両上側の車両前後方向両側の角部22Bが所定部位及び露出部位とされている。カバー60では、上板部66にプレート本体22の車両上側端面が当接されることで、プレート本体22の角部22Bの各々が配置部78に配置される(配置部78において露出される)。
また、カバー60では、上板部66とプレート本体22の車両上側端面とが離間することで、プレート本体22の車両前後方向両側の角部22Bの各々が配置部78に非配置状態にされる(配置部78において非露出状態にされる)。
これにより、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の保持位置への移動途中の位置(半保持位置)では、プレート本体22の角部22Bがカバー60の配置部78に非配置状態にされる。また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の保持位置に配置された際は、カバー60の配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置される。
一方、カバー60は、被覆部としての板状のカバー部80を備えている。カバー60の側板部62の各々には、上下方向の中間部に拡幅部62Aが形成されており、拡幅部62Aの車幅方向外側端の位置は、カバー60内に配置されたスプリングプレート40の本体部44に達する位置(本体部44と同様となる高さ位置)にされている。
カバー部80は、拡幅部62Aの車両上側部分の車幅方向外側端に連結されて、一対の側板部62の間に架渡されている。また、カバー部80は、車両前後方向中間部において車両下側に矩形状に延設された凸形状にされている。これにより、カバー部80は、プレート本体22に取付けられたスプリングプレート40の本体部44を被覆するように設けられている。
カバー部80には、露出部及び配置部としての半保持表示部82が形成されている。半保持表示部82は、プレート本体22上のスプリングプレート40の傾動片54に対向されて矩形状に開口されており、半保持表示部82は、車両前後方向に長くされてカバー部80に貫通形成されている(図3(A)及び図4(A)参照)。半保持表示部82の開口範囲は、取付ピン12が半保持位置(半嵌合位置)にある間においてスプリングプレート40の傾動片54に対応する範囲にされている。半保持表示部82の開口幅(車両前後方向の開口寸法)は、スプリングプレート40の傾動片54の幅寸法よりも僅かに大きい寸法にされている。
取付ピン12は、小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動することで、プレート本体22の半保持位置を移動する。取付ピン12のプレート本体22への半保持位置においては、ベース部14の車幅方向外側面がプレート本体22のピン係止部30の周縁部の車幅方向内側面に対向され、大径部18の車幅方向内側面がプレート本体22のピン係止部30の周縁部の車幅方向外側面に対向される。これにより、取付ピン12が車幅方向への移動が制限された半保持状態にされる。
この半保持位置では、取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面にスプリングプレート40のピン制限部56が当接されて傾動片54が傾動される。このため、傾動片54は、半保持表示部82を介してカバー部80から車幅方向外側に突出され、傾動片54は、半保持表示部82において露出される(半保持表示部82に配置される)(図4(B)及び図4(C)参照)。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されることで、ピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面から外れて、傾動片54が非傾動状態になる。このため、傾動片54は、半保持表示部82の内部に引入れられて、カバー部80の車幅方向内側に配置されることで、傾動片54は、半保持表示部82において非露出状態(非配置状態)にされる(図3(B)及び図3(C)参照)。
次に、本実施形態の作用としてアンカ装置10を用いたウェビング32の長手方向先端部の車体(取付ピン12)への係止作業について説明する。
アンカ装置10では、上述したように、取付ピン12がフロントシートのシートクッションの車両下側部分において車体10Aに予め取付けられている。また、ウェビング32の長手方向先端部がプレート本体22のウェビング挿通部26に予め係止されて、ウェビング32がプレート20に連結されている。
この際、プレート20では、プレート本体22の車幅方向外側にスプリングプレート40が取付けられ、プレート本体22及びスプリングプレート40がカバー60内に挿入配置されて組付けられている。カバー60は、側板部62の係合凸部74がプレート本体22の係合凹部76Aに嵌合されて係止され、上板部66がプレート本体22の車両上側端から離間されている。これにより、カバー60の配置部78には、プレート本体22の角部22Bが非配置状態にされている。
また、ウェビング32は、プレート本体22のウェビング挿通部26の車両上側部分とカバー60の上板部66とに掛回されて縫合され、プレート20がウェビング32に連結されている。
ウェビング32に連結されたプレート20は、取付ピン12の車幅方向外側から取付ピン12に接近され、取付ピン12の大径部18が、相対的にプレート本体22の車幅方向内側からプレート本体22のピン挿入部28を貫通されてプレート本体22の車幅方向外側に配置され、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側に配置される。これにより、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の挿入位置に配置される。
次に、プレート本体22の挿入位置に取付ピン12の小径部16が配置された状態で、プレート20が車両上側へ移動(スライド)されると、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側の半保持位置を移動される。その後、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側の保持位置に配置される。これにより、取付ピン12の小径部16は、プレート本体22のピン係止部30の周縁部によって車両下側及び車両前後方向への移動が制限され、取付ピン12の小径部16がプレート本体22に嵌合される。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の半保持位置を移動されると、取付ピン12のベース部14がカバー60の下板部64のリブ72に当接する。このため、カバー60は、リブ72に当接している取付ピン12のベース部14により押され、取付ピン12と共にプレート本体22の車両下側に移動される。
また、カバー60では、プレート本体22の車両下側に移動される際、側板部62の係合凸部74がプレート本体22の係合凹部76Aから外れ、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されると、係合凸部74がプレート本体22の係合凹部76Bに嵌合される。カバー60の係合凸部74がプレート本体22の係合凹部76Bに嵌合される際には、カバー60の上板部66がプレート本体22の車両上側端に当接して、カバー60の配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置される。
プレート20では、スプリングプレート40の本体部44がカバー60のカバー部80によって覆われており、この本体部44には、先端部がピン制限部56とされた傾動片54が配置される。このため、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の半保持位置を移動される際、取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面がピン制限部56に当接して、傾動片54を車幅方向外側に傾動させる。これにより、本体部44の傾動片54が、カバー部80の半保持表示部82を介してカバー部80の車幅方向外側に露出される。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されると、傾動片54のピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面から外れる。これにより、傾動片54が半保持表示部82からカバー部80の内側に引入れられて非露出状態にされると共に、ピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側に配置される。
ここで、カバー60には、配置部78が設けられている。取付ピン12の小径部16がプレート本体22の挿入位置及び半保持位置では、カバー60の上板部66とプレート本体22の車両上側端とが離間し、配置部78には、プレート本体22の角部22Bが非配置状態にされている。また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置では、カバー60の上板部66とプレート本体22の車両上側端とが当接し、配置部78には、プレート本体22の角部22Bが配置される。
このため、カバー60の配置部78にプレート本体22の角部22Bが非配置状態にされていることで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されていないと把握できる。また、カバー60の配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置されていることで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されていると把握できる。
これにより、カバー60の配置部78におけるプレート本体22の角部22Bが配置状態か非配置状態から、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されているか否かを把握できる。また、カバー60の配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置されることで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されたことを適切に把握できる。しかも、プレート本体22の角部22Bがカバー60の配置部78に配置される際には、側板部62の係合凸部74がプレート本体22の係合凹部76Bに嵌合して、カバー60がプレート本体22に係止される。これにより、カバー60がプレート本体22の車両上側に移動して、配置部78においてプレート本体22の角部22Bが非配置状態になるのを抑制できて、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されていないと勘違いされてしまうのを抑制できる。
取付ピン12は、シートクッションの車両下側において車体10Aに固定されており、プレート20は、車両上側から取付ピン12に対向され、さらに、車両下側に移動されることで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22への保持位置に配置される。
カバー60では、車両上側に配置部78が設けられている。このため、カバー60の配置部78の視認が容易になり、配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置されたことを容易に視認できる。これにより、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されていることを一層適切に把握できる。しかも、カバー60には、車両前後方向両側に配置部78が設けられているので、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側の保持位置に配置されていることを効果的に把握できる。
また、カバー60のカバー部80には、半保持表示部82が設けられており、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の半保持位置にあるときは、半保持表示部82からスプリングプレート40の傾動片54が露出される。このため、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の半保持位置にあることを把握できて、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に達していないことを適切に把握できる。しかも、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されることで、傾動片54がカバー部80の車幅方向外側から非露出状態になるので、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されたことを一層適切に把握できる。
さらに、スプリングプレート40の傾動片54には、ピン制限部56が設けられており、ピン制限部56は、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されることで、取付ピン12の大径部18の車両上側に対向される。このため、小径部16が保持位置に配置された取付ピン12の大径部18が車両上側に移動するのを制限できて、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置から半保持位置に移動するのを効果的に制限できる。
また、スプリングプレート40の本体部44は、カバー60のカバー部80に覆われ、半保持表示部82の開口奥側に傾動片54が配置されている。このため、傾動片54が摘まれて傾動され、ピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側から退避されるのをカバー部80により制限できる。これにより、不必要にピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車両上側から退避されて、取付ピン12の小径部16が車両上側に移動可能にされるのを制限でき、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置から半保持位置に移動されるのを制限できる。
また、カバー60の下板部64には、リブ72が車幅方向内側に向けて突設されており、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されることで、プレート本体22と車体10Aとの間にリブ72が介在される。
このため、取付ピン12のベース部14の周縁部においてプレート本体22と車体10Aとの隙間が、下板部64のリブ72により狭められる。これにより、取付ピン12のベース部14の車幅方向外側面とプレート本体22の車幅方向内側面との間の隙間に起因して、取付ピン12に対してプレート20が揺動してしまうのを抑制でき、プレート20に取付ピン12を安定して保持できる。しかも、車両の振動等の外力の作用による取付ピン12とプレート本体22との相対移動(振動)を抑制できるので、各々が金属製とされたプレート20と取付ピン12とによる騒音の発生を抑制できる。
なお、本実施形態では、カバー60の車両上側において車両前後方向両側に配置部78を配置し、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の保持位置に配置されることで、配置部78にプレート本体22の角部22Bが配置されるようにした。しかしながら、配置部78は、カバー60の車両前側又は車両後側のみに設けられてもよい。
また、本実施形態では、カバー60の下板部64に円弧状の凹部70及び円弧状のリブ72を設け、プレート本体22の保持位置に移動される取付ピン12のベース部14が下板部64の凹部70及びリブ72を押圧するようにした。しかしながら、配置体の当接部は、円弧状に限らず直線状であってもよい。
また、本実施形態では、カバー60の下板部64にリブ72を設け、リブ72に取付ピン12のベース部14の外周面が当接されるようにした。しかしながら、当接部は、取付ピン12の小径部16が当接するように設けられてもよく、当接部は、取付ピン12の大径部18が当接するように設けられてもよい。
さらに、本実施形態では、取付ピン12がプレート20の保持位置に配置されることで、プレート20と車体10Aとの間にカバー60のリブ72が介在されるようにした。しかしながら、配置体の介在部は、取付ピン12のベース部14の車幅方向外側面とプレート20の車幅方向内側面との間に介在されてもよく、介在部は、取付ピン12のベース部14の車幅方向外側面とプレート20の車幅方向内側面との間に嵌入されてもよく、これにより、第2部材に対して第1部材ががたつくのを効果的に抑制できて、騒音の発生を効果的に抑制できる。
また、配置体の介在部は、第1部材と第2部材又は車体との間に介在する構成に限らない。第1部材が車体側に連結され、第2部材がウェビング側に連結された構成の場合、配置体の介在部は、第2部材と第1部材又は車体との間に介在する構成としてもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係るアンカ装置100について説明する。
本実施形態に係るアンカ装置100は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5に示すように、本実施形態に係るアンカ装置100では、プレート20におけるプレート本体22の車両下側端部の車両前後方向両側部に、取付孔22Aが貫通形成されている。プレート本体22の車両下側部分の車両前後方向両側部には、略矩形柱状の係止突起22Cが形成されており、係止突起22Cは、プレート本体22の車両前後方向外側に突出されている。係止突起22Cの車幅方向外側面は、車幅方向内側へ向かうに従いプレート本体22の車両前後方向外側へ向かう方向に傾斜されており、係止突起22Cの車幅方向内側面は、車幅方向に垂直に配置されている。プレート本体22の車両前後方向両側部は、係止突起22Cの車両上側及び車両下側において、凹状にされており、係止突起22Cの突出端面は、プレート本体22の車両前後方向外側面と面一位置に配置されている。
図5、図6の(A)及び(B)、図9の(A)及び(B)に示すように、プレート20におけるスプリングプレート40は、金属製で略矩形枠板状にされており、スプリングプレート40の車両前後方向寸法は、プレート本体22の車両前後方向寸法に比し僅かに小さくされている。
スプリングプレート40の車両下側部の車両前後方向両側部には、脚部42が形成されており、脚部42の車両下側部分には、固定孔46が貫通形成されている。固定孔46及びプレート本体22の取付孔22Aには、リベット48が挿入されており、リベット48によってスプリングプレート40がプレート本体22に固定されている。脚部42の車両上側部分には、起立部42Aが形成されており、起立部42Aは、車両上側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かう方向に傾斜されている。
スプリングプレート40の車両下側部分内には、断面略L字形板状の付勢部50が一体形成されており、付勢部50の車両下側部分は、スプリングプレート40の車両下側部の車両前後方向中央部から車幅方向外側に延出されている。付勢部50の車両上側部分は、車両上側に延出されており、付勢部50の車両上側端部は、車両前後方向両側に拡大されると共に、車両上下方向において車幅方向内側に凸状に湾曲されている。
取付ピン12の小径部16は、プレート本体22(連通孔24)のピン係止部30に嵌合されて、プレート本体22の保持位置(嵌合位置)に配置されており、付勢部50の車両上側端部が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面によって車幅方向外側に押圧されることで、付勢部50の特に車両下側部分が弾性変形されて、付勢部50が車幅方向外側に弾性傾動されている。このため、付勢部50の付勢力によって付勢部50の車両上側端部とプレート本体22との間に大径部18が挟持されており、プレート本体22の車幅方向外側面が大径部18の車幅方向内側面に圧接されて、プレート本体22の車幅方向への移動が制限されている。
スプリングプレート40の起立部42Aより車両上側部分は、本体部44にされており、本体部44は、脚部42の車両下側部分に対し車幅方向外側に配置されている。
本体部44の車両上側部分内には、略矩形板状の傾動片54が一体形成されており、傾動片54は、本体部44の車両上側部の車両前後方向中央部から車両下側に延出されている。傾動片54の車両下側端部(先端部)には、ピン制限部56が形成されており、ピン制限部56は、車両下側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に延出されている。ピン制限部56の車両前後方向中央部には、三角形状の分割孔56Aが貫通形成されており、分割孔56Aの車両前後方向寸法は、ピン制限部56の延出方向に向かうに従い大きくされている。分割孔56Aは、ピン制限部56の延出方向に開放されており、分割孔56Aは、ピン制限部56を車両前側部分と車両後側部分とに分割している。ピン制限部56の車両下側には、取付ピン12の大径部18が配置されており、ピン制限部56の車両下側への移動が大径部18によって制限されて、プレート20(プレート本体22及びスプリングプレート40)の車両下側への移動が制限される。
本体部44の車両上側端部の車両前後方向中央には、略矩形状の挿入孔44Aが貫通形成されており、挿入孔44Aは、車両上側に開放されると共に、車両下側部分が半円状にされている。挿入孔44Aの車両前後方向寸法は、取外工具としてのマイナスドライバー(図示省略)の先端部の肉厚方向寸法に比し僅かに大きくされており、挿入孔44Aには、人の手指を挿入不能にされている。また、本体部44(傾動片54を含む)のピン制限部56より車両上側部分は、所定部位及び露出部位としての判別部位40Aにされている。
カバー60は、樹脂製で外形略直方体状にされている。カバー60は、車両前後方向寸法がプレート本体22の車両前後方向寸法と同一にされると共に、車両上下方向寸法がプレート本体22の車両上下方向寸法に比し小さくされており、カバー60は、プレート本体22の車両前後方向及び車両上下方向における範囲内に配置されている。
カバー60の車両上側部には、長尺矩形板状の挿通板84が形成されており、挿通板84は、プレート本体22のウェビング挿通部26形成部分の車幅方向外側を被覆している。挿通板84には、挿通孔84Aが貫通形成されており、挿通孔84Aは、車両前後方向に長い長孔にされて、ウェビング挿通部26を車幅方向外側に露出させている。挿通板84には、挿通孔84Aの車両上側の周囲において、長尺板状の挿入板84Bが一体形成されており、挿入板84Bは、車幅方向内側に突出されて、ウェビング挿通部26に挿入されている。挿入板84Bは、ウェビング挿通部26の車両上側面に沿って延伸されており、挿入板84Bは、ウェビング挿通部26の車両上側面を被覆すると共に、挿通孔84Aの車両上側部分を車幅方向内側に延長している。挿入板84Bの車幅方向内側端部には、長尺板状の嵌合板84Cが一体形成されており、嵌合板84Cは、車両上側に突出されて、挿通板84との間にプレート本体22が嵌合されている。挿通孔84A及びウェビング挿通部26には、ウェビング32の折返し部分が挿通されており、ウェビング32の折返し部分より長手方向先端側部分と長手方向基端側部分とが固定されて、ウェビング32の長手方向先端部がプレート本体22及びカバー60に連結されている。
カバー60には、挿通板84の車両下側において、本体部位としての略直方体状のカバー本体86が形成されており、カバー本体86は、プレート本体22の連通孔24(ピン挿入部28及びピン係止部30)形成部分の車幅方向外側を被覆している。
カバー本体86の車両下側部分は、カバー本体86の車両上側部分に対し、車両前後方向両側から縮小されており、カバー本体86の車両下側部分の車両前後方向両外側には、矩形枠板状の係止枠86Aが一体形成されている。係止枠86Aの基端側部分は、カバー本体86の車両前後方向外側に延出されており、係止枠86Aの先端側部分は、車幅方向内側に延出されている。係止枠86A内には、係止枠86Aの弾性変形により、プレート本体22の係止突起22Cが挿入されており、係止枠86Aの先端部(車幅方向内側端部)が係止突起22Cに係止されて、カバー60の車幅方向外側への移動が係止されている。また、係止枠86Aの車両前後方向外側面は、カバー本体86の車両上側部分の車両前後方向外側面と面一位置に配置されている。
カバー本体86の車両前後方向中央部には、略矩形柱状の収容孔88が形成されており、収容孔88は、車両上下方向に延伸されると共に、車幅方向内側及び車両下側に開放されている。収容孔88の車両上側端部は、断面半円状にされており、収容孔88の車両上側端部の周面は、プレート本体22のピン挿入部28の車両上側の周面に沿って配置されている。収容孔88の車両上側端部以外の部分の車両前後方向寸法は、ピン挿入部28の径寸法と同一にされており、収容孔88の車両下側端部に取付ピン12の大径部18の車両上側部分が収容されて、大径部18の車両下側部分が収容孔88から車両下側に突出されている。
カバー本体86には、収容孔88の車両前後方向中央部の車幅方向外側において、矩形状の開放孔90が形成されており、開放孔90は、車両上下方向に延伸されると共に、車両下側に開放されている。開放孔90は、収容孔88の車両前後方向中央部を車幅方向外側に開放している。このため、スプリングプレート40の傾動片54のピン制限部56が開放孔90を介して収容孔88に挿入されて、上述の如くピン制限部56の車両下側に取付ピン12の大径部18が配置されている。さらに、スプリングプレート40の付勢部50の車両上側端部が開放孔90を介して収容孔88に挿入されて、上述の如く付勢部50の車両上側端部が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面を押圧している。
カバー本体86の車両上側部分には、配置部及び露出部としての正面視略矩形状の配置凹部92が形成されており、配置凹部92は、車幅方向外側及び下側に開放されると共に、カバー本体86の車両前後方向両端部間に延伸されている。配置凹部92の車幅方向内側面(底面)の車両左側部分及び車両右側部分には、略矩形板状の制限板92Aが一体形成されており、制限板92Aは、車両上下方向に延伸されると共に、車幅方向外側面がカバー本体86の配置凹部92周囲部分と面一位置に配置されている。
配置凹部92には、スプリングプレート40の判別部位40Aが配置(挿入、略嵌合)されており、判別部位40Aの内周(スプリングプレート40の車両左側部及び車両右側部と傾動片54(ピン挿入部28を除く)との間の各空間の外周)内には、制限板92Aが配置(挿入、略嵌合)されている。配置凹部92の外周と判別部位40Aの外周との隙間及び制限板92Aの外周と判別部位40Aの内周との隙間は、小さくされて、人の手指を挿入不能にされている。配置凹部92の車幅方向内側面には、判別部位40Aが接触されており、判別部位40Aとプレート本体22との間にカバー本体86が挟まれると共に、判別部位40Aの車幅方向外側面(表面)がカバー本体86の配置凹部92周囲部分及び制限板92Aの車幅方向外側面と面一位置に配置されている。
カバー本体86の車両上側端部は、プレート本体22の狭窄部34(一対の突出部36)の車幅方向外側を被覆しており、カバー本体86の車両上側端部は、ウェビング32の連通孔24への侵入を制限すると共に、プレート本体22のピン挿入部28への取付ピン12の大径部18の移動を制限して、ウェビング32と取付ピン12との接触を制限する。
カバー本体86の車両上側端部の車両前後方向中央には、取外孔94が形成されており、取外孔94は、車幅方向外側に開放されている。取外孔94は、車両上下方向に延伸されており、取外孔94は、車両上側に開放されると共に、カバー本体86の収容孔88、開放孔90及び配置凹部92に連通されている。取外孔94は、スプリングプレート40の挿入孔44Aに連通されており、取外孔94の車両前後方向寸法は、挿入孔44Aの車両前後方向寸法と同一にされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のアンカ装置100において、車体10Aの取付ピン12にプレート20が取付けられる際には、プレート20(プレート本体22及びスプリングプレート40)にカバー60が組付けられると共に、プレート本体22及びカバー60にウェビング32が連結されている(図6の(A)及び(B)参照)。
そして、プレート本体22のピン挿入部28に車幅方向内側から取付ピン12が貫通されて、取付ピン12の大径部18がカバー60の収容孔88の車両上側部に挿入されることで、取付ピン12の小径部16が、ピン挿入部28の内側に配置されて、プレート本体22の挿入位置に配置される(図7の(A)及び(B)参照)。
さらに、プレート20及びカバー60が車両上側に移動(スライド)されて、取付ピン12の大径部18がカバー60の収容孔88の車両下側に移動されることで、取付ピン12の小径部16が、プレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動されて、プレート本体22の半保持位置(半嵌合位置)を移動される(図8の(A)及び(B)参照)。この際には、スプリングプレート40の傾動片54のピン制限部56が、取付ピン12の大径部18に車両下側から当接されて、大径部18の車幅方向外側面に乗り上げることで、スプリングプレート40の特に起立部42Aが弾性変形されて、スプリングプレート40の本体部44(傾動片54を含む)が車幅方向外側に弾性傾動される。さらに、スプリングプレート40の付勢部50の車両上側端部が、取付ピン12の大径部18に車両下側から当接されて、大径部18の車幅方向外側面に乗り上げることで、付勢部50の特に車両下側部分が弾性変形されて、付勢部50が車幅方向外側に弾性傾動される。
その後、プレート20及びカバー60が更に車両上側に移動されて、取付ピン12の大径部18がカバー60の収容孔88から車両下側に突出されることで、取付ピン12の小径部16が、プレート本体22のピン係止部30の車両下側部分に嵌合されて、プレート本体22の保持位置(嵌合位置)に配置される(図9の(A)及び(B)参照)。この際には、スプリングプレート40の傾動片54のピン制限部56が取付ピン12の大径部18を車両上側に通過することで、スプリングプレート40の特に起立部42Aが弾性復元されて、スプリングプレート40の本体部44(傾動片54を含む)の弾性傾動が解除される。このため、ピン制限部56が大径部18の車両上側に配置されて、大径部18がピン制限部56の車両下側への移動を制限することで、プレート20及びカバー60の車両下側への移動が制限されて、取付ピン12にプレート20が取付けられる。
ここで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の半保持位置に配置される際には、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18の車幅方向外側面に乗り上げて、スプリングプレート40の本体部44(判別部位40Aを含む)が車幅方向外側に弾性傾動されることで、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に対し非配置状態にされる(露出される)。一方、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置される際には、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18を通過して、スプリングプレート40の本体部44の車幅方向外側への弾性傾動が解除されることで、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される(配置凹部92に対し非露出状態にされる)。
このため、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に対する非配置状態であるか又は配置状態であるかを判別することで、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されているか否かを把握できる。
さらに、スプリングプレート40の判別部位40A及びカバー60の配置凹部92が、カバー60の車両前後方向両端部間(プレート本体22の車両前後方向両端部間、カバー60及びプレート本体22の移動幅方向両端部間)に延伸されて、車両前後方向寸法を大きくされている。このため、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に対する非配置状態であるか又は配置状態であるかを容易に判別でき、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されているか否かを容易に把握できる。
しかも、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される際には、判別部位40Aの車幅方向外側面がカバー本体86の配置凹部92周囲部分及び配置凹部92の制限板92Aの車幅方向外側面と面一位置に配置される。このため、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に対する非配置状態であるか又は配置状態であるかを容易に判別でき、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の保持位置に配置されているか否かを容易に把握できる。
また、取付ピン12の小径部16がプレート本体22の挿入位置及び保持位置に配置される際には、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92の車幅方向内側面に接触されて、判別部位40Aとプレート本体22との間にカバー本体86が挟まれる。このため、判別部位40Aとプレート本体22との間にカバー本体86を保持でき、カバー60の車幅方向へのガタツキを制限できて、カバー60の車幅方向へのガタツキによる異音の発生を抑制できる。
さらに、カバー60がプレート本体22に対し車両前後方向及び車両上下方向に突出されていない。しかも、カバー60がスプリングプレート40のプレート本体22側(車幅方向内側)に配置されている。このため、アンカ装置100を車両前後方向、車両上下方向及び車幅方向において小型化できる。
また、取付ピン12からプレート20が取外される際には、マイナスドライバの先端部がカバー60の取外孔94及びスプリングプレート40の挿入孔44Aの少なくとも一方からスプリングプレート40の判別部位40Aの車幅方向内側に挿入されて、判別部位40Aがマイナスドライバの先端部によって車幅方向外側に押圧される。このため、スプリングプレート40の特に起立部42Aが弾性変形されて、スプリングプレート40の本体部44(傾動片54を含む)が車幅方向外側に弾性傾動されることで、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18より車幅方向外側に配置される。さらに、プレート20及びカバー60が車両下側に移動されることで、ピン制限部56が大径部18を車両下側に通過して、取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン係止部30の内側からピン挿入部28の内側に移動される。そして、プレート20及びカバー60が車幅方向外側に移動されることで、ピン挿入部28が大径部18を車幅方向外側に通過して、取付ピン12からプレート20が取外される。
ここで、取付ピン12にプレート20が取付けられた際には、カバー60の配置凹部92の外周とスプリングプレート40の判別部位40Aの外周との隙間及び配置凹部92の制限板92Aの外周と判別部位40Aの内周との隙間に人の手指を挿入不能にされている。さらに、スプリングプレート40の挿入孔44Aに人の手指を挿入不能にされている。このため、人が手指を判別部位40Aの外周、判別部位40Aの内周又は挿入孔44Aの外周に引っ掛けてスプリングプレート40の本体部44を車幅方向外側に弾性傾動させることを抑制でき、取付ピン12からプレート20が不要に取外されることを抑制できる。
なお、本実施形態では、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される際に、判別部位40Aが配置凹部92の車幅方向内側面に接触される。しかしながら、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される際に、判別部位40Aが配置凹部92の車幅方向内側面に圧接されてもよい。
さらに、本実施形態では、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される際に、判別部位40Aの車幅方向外側面がカバー本体86の配置凹部92周囲部分及び配置凹部92の制限板92Aの車幅方向外側面と面一位置に配置される。しかしながら、スプリングプレート40の判別部位40Aがカバー60の配置凹部92に配置される際に、判別部位40Aの車幅方向外側面がカバー本体86の配置凹部92周囲部分及び配置凹部92の制限板92Aの車幅方向外側面の少なくとも一方に対し車幅方向内側(配置凹部92内側)に配置されてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態において、配置体は、第2部材が第1部材の保持位置に配置されることで、第1部材の所定部位が配置部に配置される構成に限らず、第2部材が第1部材の保持位置に配置されることで、第1部材の所定部位が配置部に非配置状態となる構成であってもよい。さらに、配置体は、第2部材が第1部材の保持位置に配置されることで、第2部材の所定部位が配置部に配置される構成であってもよい。また、配置体は、第2部材が第1部材の保持位置に配置されることで、第2部材の所定部位が配置部に非配置状態にされる構成であってもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、プレート本体22のウェビング挿通部26を連通孔24に連通するようにした。しかしながら、ウェビング挿通部26は、連通孔24と連通せずにプレート本体22に別々に貫通形成されてもよい。しかも、プレート本体22にウェビング挿通部26を設けずに、取付ピン12にウェビング挿通部26を設けて、プレート本体22が車体10A側に連結されてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、プレート20にウェビング32の長手方向の先端部が連結された構成とした。しかしながら、シートベルト装置のバックルが第1部材及び第2部材を介して車体側に連結される構成であってもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態に係るアンカ装置10、100は、車両のフロントシート用のシートベルト装置に適用した。しかしながら、アンカ装置は、車両のリアシート用のシートベルト装置に適用してもよく、アンカ装置は、車両における如何なる座席のシートベルト装置に適用されてもよい。
10・・・アンカ装置、12・・・取付ピン(第2部材)、20・・・プレート(第1部材)、22B・・・角部(所定部位、露出部位)、40A・・・判別部位(所定部位、露出部位)、54・・・傾動片(露出部位、所定部位)、60・・・カバー(配置体)、72・・・リブ(当接部、介在部)、78・・・配置部(露出部)、80・・・カバー部、82・・・半保持表示部(露出部、配置部)、92・・・配置凹部(配置部、露出部)、100・・・アンカ装置。

Claims (7)

  1. 車体側及びウェビング側の一方に連結される第1部材と、
    車体側及びウェビング側の他方に連結され、前記第1部材に貫通されて保持位置に移動されることで前記第1部材に保持される第2部材と、
    配置部が設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材又は前記第2部材の所定部位が前記配置部に配置され又は前記配置部に非配置状態にされる配置体と、
    を備えるアンカ装置。
  2. 前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材又は前記第2部材の露出部位が露出され又は非露出状態にされる露出部を備える請求項1に記載のアンカ装置。
  3. 前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第2部材に当接されて前記配置体が前記第1部材に対し移動される当接部を備える請求項1又は請求項2に記載のアンカ装置。
  4. 前記配置体に設けられ、前記第2部材が前記保持位置に移動されることで前記第1部材と前記第2部材と前記車体とのうちの2つの間に介在される介在部を備える請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアンカ装置。
  5. 前記所定部位が前記配置部に接触される状態で配置される請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のアンカ装置。
  6. 前記所定部位が前記配置部に挿入されて配置されることで前記配置体が前記所定部位に対し面一位置に配置され又は突出される請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のアンカ装置。
  7. 前記配置部が前記配置体の前記第2部材移動幅方向における両端部間に設けられる請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のアンカ装置。
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