JP6980083B2 - シートベルト用アンカー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に設けられたスタッドに固定されるシートベルト用アンカー装置に関する。
車両では、シートベルトの端部がシートベルト用アンカー装置を介して車体に結合されることがある。例えば、特許文献1には、図11および図12に示すようなシートベルト用アンカー装置110が開示されている。
具体的に、車体には、大径の頭部101および小径の軸部102を有するスタッド100が設けられる。シートベルト用アンカー装置110は、そのスタッド100に固定されるものであり、アンカープレート120と、板バネからなるストッパー130を含む。ストッパー130は、リベット140によりアンカープレート120に取り付けられている。
アンカープレート120には、シートベルトのウエビングが固定される第1開口121と、鍵穴状の第2開口122が形成されている。第2開口122は、スタッド100の頭部101が挿通される拡大部123と、拡大部123から第1開口121と反対向きに延びるスリット部124を有する。スリット部124の幅は、スタッド100の軸部102の直径よりも僅かに大きく、スタッド100の頭部101の直径よりも小さい。
ストッパー130は、第2開口122を覆うようにスリット部124の延在方向に延びている。ストッパー130は、略中央に係止片131を有するとともに、下端に押圧片132を有する。係止片131は、スタッド100の頭部101が第2開口122の拡大部123に挿通された状態でアンカープレート120がスリット部124の延在方向に沿って上向きに移動されたときに頭部101の通過を許容するとともに、スタッド100の軸部102がスリット部124に位置したときに頭部101が拡大部123へ戻るのを阻止する。押圧片132は、軸部102がスリット部124に位置したときに頭部101を押圧してアンカープレート120に押し付ける。これにより、アンカープレート120がスタッド100に対して振動して異音が発生することが防止される。
米国特許第7540536号明細書
上述したように、図11および図12に示すアンカー装置110では、第2開口122を覆うストッパー130の一部が押圧片132となっている。このため、アンカー装置110がスタッド100に固定された後は、たとえアンカー装置110がカバーで覆われるとしても、車両の乗員の足や荷物などがカバー越しにストッパー130に当ったときに、ストッパー130が変形して押圧片132の押圧力が低下することがある。このような押圧力の低下は、ストッパー130の異音防止機能を低下させる。
そこで、本発明は、ストッパーの異音防止機能の耐久性を向上させることができるシートベルト用アンカー装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のシートベルト用アンカー装置は、車体に設けられた、軸部および前記軸部より大径の頭部を有するスタッドに固定されるシートベルト用アンカー装置であって、シートベルトのウエビングが固定される固定部、前記スタッドの頭部が挿通される拡大部、および前記拡大部から前記固定部と反対向きに延び前記スタッドの軸部が通過可能で頭部が通過不能なスリット部を有する開口が形成されたアンカープレートと、前記アンカープレートに取り付けられた、金属製の板バネからなるストッパーであって、前記スタッドの頭部が前記拡大部に挿通された状態で前記アンカープレートが前記スリット部の延在方向に沿って移動されたときに前記頭部の通過を許容するとともに、前記スタッドの軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部が拡大部へ戻るのを阻止する係止片、および前記軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部と前記アンカープレートの間に介在して前記頭部を前記アンカープレートから離れる方向に付勢する付勢片、を含むストッパーと、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、アンカー装置がスタッドに固定されたときは、ストッパーの付勢片の付勢力によってアンカープレートが車体側に押し付けられる。従って、アンカープレートがスタッドに対して振動して異音が発生することが防止される。しかも、付勢片はスタッドの頭部とアンカープレートの間に介在するので、車両の乗員の足や荷物などが直接的にまたはカバー越しに付勢片に当ることがスタッドの頭部によって抑制される。つまり、スタッドの頭部がストッパーの付勢片を保護する役割を果たす。従って、ストッパーの異音防止機能の耐久性を向上させることができる。
前記付勢片は、前記拡大部から前記スリット部に向かう方向である第1方向に向かって前記アンカープレートから遠ざかるように傾斜する傾斜部と、前記傾斜部から前記アンカープレートと平行に前記第1方向に延び、前記スタッドの軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部と当接する押圧部を含んでもよい。この構成によれば、付勢片が広い面積でスタッドの頭部と接触するため、異音防止効果を高めることができる。
前記傾斜部および前記押圧部は、前記スリット部の両側に位置するように一対ずつ設けられており、前記一対の押圧部の先端同士が橋架部により連結されていてもよい。この構成によれば、スリット部の両側に押圧部が存在するので、スタッドに対してアンカープレートが傾いても、付勢片が安定的にスタッドの頭部を付勢することができる。しかも、スタッドの頭部を付勢する付勢片にかかる負荷が分散されるので、付勢片の弾力性の低下を抑制することができる。
例えば、前記ストッパーは、前記アンカープレートと当接する第1板状部と、前記第1板状部と隙間を隔てて対向する第2板状部と、前記拡大部から前記スリット部に向かう方向において前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する折り返し部を含み、前記係止片は、前記第2板状部に設けられており、前記付勢片は、前記第1板状部に設けられていてもよい。
前記第1板状部は、前記付勢片の周囲で前記アンカープレートと面接触するベース部を含み、前記折り返し部は、前記ベース部に接続されていてもよい。この構成によれば、付勢片の付勢力を容易に調整することができる。
本発明によれば、ストッパーの異音防止機能の耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト用アンカー装置の表側から見た斜視図である。 図1に示すアンカー装置を裏側から見た分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1に示すアンカー装置がスタッドに固定される直前の状態の断面図である。 図1に示すアンカー装置がスタッドに固定される途中の状態の断面図である。 図1に示すアンカー装置がスタッドに固定された後の状態の断面図である。 図1に示すアンカー装置がスタッドに固定された後の状態の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト用アンカー装置の表側から見た斜視図である。 図6に示すアンカー装置を裏側から見た分解斜視図である。 図6のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図6に示すアンカー装置がスタッドに固定される直前の状態の断面図である。 図6に示すアンカー装置がスタッドに固定される途中の状態の断面図である。 図6に示すアンカー装置がスタッドに固定された後の状態の断面図である。 図6に示すアンカー装置がスタッドに固定された後の状態の斜視図である。 従来のシートベルト用アンカー装置の斜視図である。 図11に示すアンカー装置がスタッドに固定された状態の断面図である。
(第1実施形態)
図1〜3に、本発明の第1実施形態に係るシートベルト用アンカー装置1Aを示す。このアンカー装置1Aは、図4Cおよび図5に示すように、車体5に設けられたスタッド6に固定されるものである。
スタッド6は、大径の頭部61と、小径の軸部62を有する。本実施形態では、スタッド6が、車体5に沿う位置にフランジ63を有し、後述するアンカープレート2がフランジ63に押し付けられる。ただし、フランジ63は省略可能であり、アンカープレート2が車体5に直接的に押し付けられてもよい。
アンカー装置1Aは、アンカープレート2と、金属製の板バネからなるストッパー3を含む。ストッパー3は、リベット4によりアンカープレート2に取り付けられている。ストッパー3を構成する金属は、特に限定されるものではないが、例えばスチールである。
アンカープレート2には、シートベルトのウエビング(図示せず)が固定される固定部である第1開口21と、鍵穴状の第2開口22(図2参照)とに分けられた開口20が形成されている。第2開口22は、スタッド6の頭部61が挿通される円形状の拡大部23と、拡大部23から第1開口21と反対向きに延びるスリット部24を有する。スリット部24の幅は、スタッド6の軸部62の直径よりも僅かに大きく、スタッド6の頭部61の直径よりも小さい。これにより、軸部62はスリット部24を通過可能(拡大部23からスリット部24内に進入可能)であるが、頭部61はスリット部24を通過不能である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に基づき、スリット部24の延在方向を上下方向(拡大部23からスリット部24に向かう第1方向を下方向、その逆の第2方向を上方向)というとともに、スリット部24の幅方向を左右方向という。
ストッパー3は、アンカープレート2の第1開口21と第2開口22の間から下側でアンカープレート2と重なり合うとともに、その部分と同等の大きさを有している。そして、アンカープレート2の第2開口22の拡大部23の上側頂点の両側に、リベット4が挿通される、左右一対の貫通穴25が設けられている。一方、ストッパー3の上部にも、リベット4が挿通される、左右一対の貫通穴38が設けられている。貫通穴25と貫通穴38の位置が一致した状態でそれらにリベット4が挿通されて加締められることで、アンカープレート2にストッパー3が取り付けられる。
ストッパー3の略中央には、舌状開口30が設けられている。舌状開口30のU字状の輪郭は、第2開口22のスリット部24の輪郭とほぼ一致している。つまり、舌状開口30の幅は、第2開口22のスリット部24の幅と同程度である。
ストッパー3は、舌状開口30に向かって下向きに突出する係止片31と、舌状開口30を取り囲むU字状の付勢片32を含む。係止片31は、アンカープレート2の第2開口22の拡大部23に対応する位置であって、アンカープレート2の表面から離間した位置にある。また、ストッパー3は、係止片31と連続する操作片39を含み、この操作片39は、係止片31とは逆に上向きに突出している。
係止片31の先端である下端は、アンカープレート2に向かって折れ曲がっている。係止片31は、スタッド6の頭部61が第2開口22の拡大部23に挿通された状態(図4A参照)でアンカープレート2がスリット部24の延在方向に沿って上向きに移動されたときに、アンカープレート2から離れるように弾性変形することによって頭部61と接触しながら頭部61の通過を許容する(図4B参照)。さらに、係止片31は、図4Cに示すようにスタッド6の軸部62がスリット部24に位置したときに、頭部61が拡大部23へ戻るのを阻止するように配置される。
頭部61はスリット部24を通過できないので、スタッド6が第2開口22に挿通された状態が維持され、アンカー装置1Aが車体5に設けられたスタッド6に固定される。
アンカー装置1Aをスタッド6から取り外す際は、図4Cに示す状態から操作片39を押してアンカープレート2に近づけるように弾性変形させると、係止片31がアンカープレート2から離れる。これにより、スタッド6の頭部61が拡大部23へ戻ることが許容される。このように、本実施形態のアンカー装置1Aは、アンカープレート2の上側、つまり乗員に近い側から操作片39を操作可能に構成されている。これに対し、図11および図12に示す従来のアンカー装置110では、アンカープレート120の下端、つまり乗員から離れた側の押圧片132を操作して、係止片131がアンカープレート120から離れるようにストッパー130を弾性変形する必要がある。このため、本実施形態のアンカー装置1Aは、従来のアンカー装置110に対して操作性が良い。
付勢片32は、スタッド6の軸部62がスリット部24の端部に位置したときに、頭部61とアンカープレート2の間に介在して頭部61をアンカープレート2から離れる方向に付勢することにより、スタッド6とアンカープレート2との相対的な振動を抑制する。
より詳しくは、付勢片32は、上側から順に、左右一対の支点部33、左右一対の傾斜部34、左右一対の押圧部35および橋架部36を含む。一対の支点部33同士は、舌状開口30を挟んで離間している。一対の傾斜部34および一対の押圧部35も同様である。つまり、支点部33、傾斜部34および押圧部35は、第2開口22のスリット部24の両側に位置する。
各支点部33は、アンカープレート2に面接触する。各傾斜部34は、支点部33の下端から、下方に向かってアンカープレート2から遠ざかるように傾斜している。各押圧部35は、傾斜部34の下端から、アンカープレート2と平行に下向きに延びている。各押圧部35は、スタッド6の軸部62がスリット部24に位置したときに、頭部61の裏面と当接する。橋架部36は、押圧部35の先端である下端同士を連結している。
本実施形態では、橋架部36が、傾斜部34と逆向きに傾斜している。つまり、橋架部36は、押圧部35の下端から、下方に向かってアンカープレート2に近づくように傾斜しており、下端でアンカープレート2と接触している。
さらに、本実施形態では、付勢片32の支点部33のそれぞれに、アンカープレート2の裏面に係合するフック37が設けられている。フック37は、スタッド6の頭部61が第2開口22の拡大部23に挿通された状態でアンカープレート2が上向きに移動されるときに、付勢片32が、弾性変形する係止片31と共にアンカープレート2から離間することを防止する。同時に、軸部62がアンカープレート2のスリット部24内へ変位する時に支点部33がスタッド6の頭部61とアンカープレート2との間に維持されて、付勢片32が頭部61の裏面に確実に案内される(図4B参照)。その後、頭部61が付勢片32の各傾斜部34に当接して、付勢片32がアンカープレート2に近づくように弾性変形し、スタッド6の軸部62がスリット部24の端部に位置したときに、付勢片32が弾性変形した状態で各傾斜部34と各押圧部35および橋架部36の一部がスタッド6の頭部61とアンカープレート2との間に介在して、頭部61をアンカープレート2から離れる方向に付勢する(図4Cおよび図5参照)。
以上説明したように、本実施形態のアンカー装置1Aでは、アンカー装置1Aがスタッド6に固定されたときは、ストッパー3の付勢片32の付勢力によってアンカープレート2がスタッド6のフランジ63(車体側)に押し付けられる。従って、アンカープレート2がスタッド6に対して振動して異音が発生することが防止される。しかも、付勢片32はスタッド6の頭部61とアンカープレート2の間に介在するので、車両の乗員の足や荷物などが直接的にまたはカバー越しに付勢片に当ることがスタッド6の頭部61によって抑制される。つまり、スタッド6の頭部61がストッパー3の付勢片32を保護する役割を果たす。従って、ストッパー3の異音防止機能の耐久性を向上させることができる。
(第2実施形態)
図6〜10に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト用アンカー装置1Bを示す。このアンカー装置1Bは、図9Cおよび図10に示すように、車体5に設けられたスタッド6に固定されるものである。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、アンカー装置1Bが第1実施形態とは形状の異なるストッパー7を含む。ストッパー7は、金属製の板バネからなり、リベット4によりアンカープレート2に取り付けられている。ストッパー7を構成する金属は、特に限定されるものではないが、例えばスチールである。
ストッパー7は、アンカープレート2の第2開口22の中間位置から下側でアンカープレート2と重なり合うとともに、その部分と同等の大きさを有している。そして、アンカープレート2の第2開口22のスリット部24の上端の両側に、リベット4が挿通される、左右一対の貫通穴25が設けられている。一方、ストッパー7の上部にも、リベット4が挿通される、左右一対の貫通穴78が設けられている。貫通穴25と貫通穴78の位置が一致した状態でそれらにリベット4が挿通されて加締められることで、アンカープレート2にストッパー7が取り付けられる。
ストッパー7は、側面視で上向きに開口するU字状に折り曲げられている。具体的に、ストッパー7は、アンカープレート2と当接する第1板状部7Aと、第1板状部7Aと隙間を隔てて対向する第2板状部7Bと、第1板状部7Aと第2板状部7Bの下端同士を連結する折り返し部7Cを含む。
第1板状部7Aには、上辺からの切り込みである舌状開口70が設けられている。舌状開口70のU字状の輪郭は、第2開口22のスリット部24の輪郭とほぼ一致している。つまり、舌状開口70の幅は、第2開口22のスリット部24の幅と同程度である。
第2板状部7Bには、舌状開口70と対応する位置に、略矩形状の中央開口84が設けられている。また、第2板状部7Bには、中央開口84の中心に向かって下向きに突出する係止片71が設けられている。係止片71は、アンカープレート2の第2開口22の拡大部23に対応する位置であって、アンカープレート2の表面から離間した位置にある。
係止片71の先端である下端は、アンカープレート2に向かって折れ曲がっている。係止片71は、スタッド6の頭部61が第2開口22の拡大部23に挿通された状態(図9A参照)でアンカープレート2がスリット部24の延在方向に沿って上向きに移動されたときに、アンカープレート2から離れるように弾性変形することによって頭部61と接触しながら頭部61の通過を許容する(図9B参照)。さらに、係止片71は、図9Cに示すようにスタッド6の軸部62がスリット部24に位置したときに、頭部61が拡大部23へ戻るのを阻止するように配置される。
アンカー装置1Aをスタッド6から取り外す際は、図9Cに示す状態から第2板状部7Bの上端を操作して、係止片71がアンカープレート2から離れるように第2板状部7Bの全体を弾性変形させる。これにより、スタッド6の頭部61が拡大部23へ戻ることが許容される。このように、本実施形態のアンカー装置1Bは、スタッド6から取り外す際に、アンカープレート2の上側、つまり乗員に近い側から操作可能である。これに対し、図11および図12に示す従来のアンカー装置110では、アンカープレート120の下端、つまり乗員から離れた側の押圧片132を操作して、係止片131がアンカープレート120から離れるようにストッパー130を弾性変形する必要がある。このため、本実施形態のアンカー装置1Bは、従来のアンカー装置110に対して操作性が良い。
第1板状部7Aには、舌状開口70の輪郭よりも大きなU字状の切り込み82が形成されている。そして、切り込み82と舌状開口70との間に、舌状開口70を取り囲むU字状の付勢片72が形成されている。
また、第1板状部7Aは、付勢片72の周囲でアンカープレート2と面接触するベース部81を含む。このベース部81に、折り返し部7Cが接続されている。
なお、本実施形態では、切り込み82の中央から折り返し部7Cを通って第2板状部7Bの下端に至る溝83が設けられており、この溝83によって折り返し部7Cが左右に分断されている。ただし、溝83が省略されて、折り返し部7Cが連続した1つのものであってもよい。
付勢片72は、スタッド6の軸部62がスリット部24の端部に位置したときに、頭部61とアンカープレート2の間に介在して頭部61をアンカープレート2から離れる方向に付勢することにより、スタッド6とアンカープレート2との相対的な振動を抑制する。
より詳しくは、付勢片72は、上側から順に、左右一対の支点部73、左右一対の傾斜部74、左右一対の押圧部75および橋架部76を含む。一対の支点部73同士は、舌状開口70を挟んで離間している。一対の傾斜部74および一対の押圧部75も同様である。つまり、支点部73、傾斜部74および押圧部75は、第2開口22のスリット部24の両側に位置する。
各支点部73は、アンカープレート2に面接触する。各傾斜部74は、支点部73の下端から、下方に向かってアンカープレート2から遠ざかるように傾斜している。各押圧部75は、傾斜部74の下端から、アンカープレート2と平行に下向きに延びている。各押圧部75は、スタッド6の軸部62がスリット部24に位置したときに、頭部61の裏面と当接する。橋架部76は、押圧部75の先端である下端同士を連結している。
軸部62がアンカープレート2のスリット部24内へ変位する時に、頭部61が付勢片72の各傾斜部74に当接して(図9B参照)、付勢片72がアンカープレート2に近づくように弾性変形し、スタッド6の軸部62がスリット部24の端部に位置したときに、付勢片72が弾性変形した状態で各傾斜部74と各押圧部75および橋架部76の一部がスタッド6の頭部61とアンカープレート2との間に介在して、頭部61をアンカープレート2から離れる方向に付勢する(図9Cおよび図10参照)。
本実施形態では、橋架部76が押圧部75と連続しており、アンカープレート2と平行である。ただし、第1実施形態と同様に、橋架部76が、押圧部75の下端から、下方に向かってアンカープレート2に近づくように傾斜しており、下端でアンカープレート2と接触していてもよい。
以上説明したように、本実施形態のアンカー装置1Bでは、アンカー装置1Bがスタッド6に固定されたときは、ストッパー7の付勢片72の付勢力によってアンカープレート2がスタッド6のフランジ63(車体側)に押し付けられる。従って、アンカープレート2がスタッド6に対して振動して異音が発生することが防止される。しかも、付勢片72はスタッド6の頭部61とアンカープレート2の間に介在するので、車両の乗員の足や荷物などが直接的にまたはカバー越しに付勢片に当ることがスタッド6の頭部61によって抑制される。つまり、スタッド6の頭部61がストッパー3の付勢片72を保護する役割を果たす。従って、ストッパー7の異音防止機能の耐久性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、付勢片(32または72)は、必ずしもU字状である必要はなく、第2開口22のスリット部24の片側のみに配置された、1つの傾斜部(34または74)および1つの押圧部(35または75)を有する直線状であってもよい。ただし、前記実施形態のように、付勢片(32または72)がU字状であれば、スリット部24の両側に押圧部(35または75)が存在するので、スタッド6に対してアンカープレート2が傾いても、付勢片が安定的にスタッド6の頭部61を付勢することができる。しかも、スタッド6の頭部61を付勢する付勢片(32または72)にかかる負荷が分散されるので、付勢片の弾力性の低下を抑制することができる。
また、付勢片(32または72)は、必ずしもアンカープレート2と平行な押圧部(35または75)を有する必要はなく、全体的に傾斜していてもよい。ただし、前記実施形態のように、付勢片(32または72)がアンカープレート2と平行な押圧部(35または75)を有すれば、付勢片が広い面積でスタッド6の頭部61と接触するため、異音防止効果を高めることができる。
1A,1B シートベルト用アンカー装置
2 アンカープレート
20 開口
21 第1開口(固定部)
22 第2開口
23 拡大部
24 スリット部
3 ストッパー
31 係止片
32 付勢片
34 傾斜部
35 押圧部
36 橋架部
5 車体
6 スタッド
61 頭部
62 軸部
7 ストッパー
71 係止片
72 付勢片
74 傾斜部
75 押圧部
76 橋架部
7A 第1板状部
7B 第2板状部
7C 折り返し部
81 ベース部

Claims (5)

  1. 車体に設けられた、軸部および前記軸部より大径の頭部を有するスタッドに固定されるシートベルト用アンカー装置であって、
    シートベルトのウエビングが固定される固定部、前記スタッドの頭部が挿通される拡大部、および前記拡大部から前記固定部と反対向きに延び前記スタッドの軸部が通過可能で頭部が通過不能なスリット部を有する開口が形成されたアンカープレートと、
    前記アンカープレートに取り付けられた、金属製の板バネからなるストッパーであって、前記スタッドの頭部が前記拡大部に挿通された状態で前記アンカープレートが前記スリット部の延在方向に沿って移動されたときに前記頭部の通過を許容するとともに、前記スタッドの軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部が拡大部へ戻るのを阻止する係止片、および前記軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部と前記アンカープレートの間に介在して前記頭部を前記アンカープレートから離れる方向に付勢する付勢片、を含むストッパーと、
    を備える、シートベルト用アンカー装置。
  2. 前記付勢片は、前記拡大部から前記スリット部に向かう方向である第1方向に向かって前記アンカープレートから遠ざかるように傾斜する傾斜部と、前記傾斜部から前記アンカープレートと平行に前記第1方向に延び、前記スタッドの軸部が前記スリット部に位置したときに前記頭部と当接する押圧部を含む、請求項1に記載のシートベルト用アンカー装置。
  3. 前記傾斜部および前記押圧部は、前記スリット部の両側に位置するように一対ずつ設けられており、前記一対の押圧部の先端同士が橋架部により連結されている、請求項2に記載のシートベルト用アンカー装置。
  4. 前記ストッパーは、前記アンカープレートと当接する第1板状部と、前記第1板状部と隙間を隔てて対向する第2板状部と、前記拡大部から前記スリット部に向かう方向において前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する折り返し部を含み、
    前記係止片は、前記第2板状部に設けられており、前記付勢片は、前記第1板状部に設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のシートベルト用アンカー装置。
  5. 前記第1板状部は、前記付勢片の周囲で前記アンカープレートと面接触するベース部を含み、前記折り返し部は、前記ベース部に接続されている、請求項4に記載のシートベルト用アンカー装置。
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