JP5075057B2 - クリップ - Google Patents
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Description
従来のクリップ50は、図5に示すように、被取付部品2を弾性的に押圧する押圧部7と、該押圧部7の挿通孔6側に付勢され、スタッドボルト4のねじ部5に係止される係止爪部19及び該係止爪部19と対向する位置に配置される係止爪部18と、該係止爪部19を挿通孔6から遠ざけた位置で係止すると共に、押圧部7を被取付部品2に対する弾性的な押圧を規制した状態で係止するロック部11とを備えている。
その後、さらにクリップ50の嵌合部51の天板部55を押圧し続けると、図6(c)に示すように、係止爪部18がスタッドボルト4のねじ部5に順次噛み込みながらスライドし、最終的に、クリップ50は、係止爪部18がスタッドボルト4の適宜高さのねじ部5に噛み込んだ状態で、ロック部11側の押圧部7の一部が被取付部品2に接触して停止する。
その結果、クリップ50の押圧部7が被取付部品2に対して傾斜したまま停止して、押圧部7と被取付部品2との間に隙間が生じるようになる。
これにより、クリップがスタッドに対して傾斜して挿入されても嵌合不具合が発生せず、被取付部品を正常に取付面に取り付けることができる。
なお、本発明のクリップの各種態様およびそれらの作用については、以下の発明の態様の項において詳しく説明する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項及び(4)項の各々が、請求項1及び2の各々に相当する。
従って、(1)項のクリップでは、クリップがスタッドに対して傾斜して挿入されたとしても、ガイド部がスタッドの先端外周縁に当接することで係止爪部がスタッドの突条部から離れて、係止爪部の突条部への噛み込みが規制される。
また、押圧部の挿通孔から延出したスタッドを覆うコ字状の嵌合部を備えているので、従来のクリップのように、外部にスタッドが露出しないので安全性が向上し、また、従来よりも、作業者の把持可能な部位が大きくなり、しかも、ロック解除の際の押圧面が大きくなるのでその取り扱いが非常に便利になる。
さらに、スタッドの突条部には、その両側から弾性爪部及び固定爪部が係止されるのでクリップの嵌合力が向上し、被取付部品が強固に取付面に取り付けられる。
従って、(2)項のクリップでは、クリップ取付の際の取付姿勢が安定し、ロック解除の際の、嵌合部の天板部への押圧力を低減させることができる。
従って、(3)項のクリップでは、ロック部を解除した際、弾性爪部及び押圧部の弾性を有効に利用することができ、被取付部品を取付面に強固に取り付けることができる。
従って、(4)項のクリップでは、クリップの製造が簡素化される。
本発明の実施の形態に係るクリップ1は、上述したように、自動車の車室等において、カーペット(被取付部品2)等を、車体の床面(取付面3)に取り付けるために使用されるものであり、詳細には、本クリップ1を、図1〜図3に示すように、取付面3から延び被取付部品2に挿通されるスタッドボルト4(スタッド)の外周面に設けられたねじ部5(突条部)に嵌合させることで、被取付部品2を取付面3に取り付けるものである。
本クリップ1は、図1に示すように、略矩形状(帯状)のバネ鋼を折り曲げて成形されている。なお、図1は、本クリップ1の成形状態を示す斜視図であり、図2は、本クリップ1の使用する前の状態を示し、後述するロック部11により弾性爪部19が挿通孔6から離れた位置に配置された状態の斜視図である。
湾曲部15は、押圧部7の一端から同じ幅で連続して、被取付部品2側とは反対側に円弧状に延設されている。また、延設部16は、湾曲部15の先端から同じ幅で連続して、挿通孔6付近まで延設されている。
なお、押圧部7と延設部16とは、図1に示すクリップ1の成形状態(ロック解除時と同じ)では、湾曲部15を支点にハ字状に拡開するように延び、また、図2に示すクリップ1の使用する前の状態すなわちロック状態では、略平行に延びる。
なお、図2に示すクリップ1の使用する前の状態、すなわちロック状態では、嵌合部17の対向する側壁部13、14間の距離は、挿通孔6の内径よりも大きく形成されている。また、ロック状態では、嵌合部17の天板部23の中心と、押圧部7の挿通孔6の中心とがスタッドボルト4の軸方向で略一致し、その結果、嵌合部17の天板部23の中心は、スタッドボルト4の軸心と略一致するようになる。
また、嵌合部17と延設部16とは、若干挿通孔6側に突出する湾曲状の小湾曲部12で接続されている。該小湾曲部12の幅方向中央には、側面視で略矩形状の長孔12aが形成されている。長孔12aの幅はスタッドボルト4の外径よりも若干大きく形成されている。
弾性爪部19は、図2に示すように、嵌合部17の他方の側壁部14の幅方向中央を下辺を残して略コ字状に切り抜いた略矩形状の切抜片を、下辺から嵌合部17の内方に向かって折り曲げて構成され、その先端は湾曲状またはく字状で内方に凹んでいる。
固定爪部18は、図4に示すように、小湾曲部12に設けた長孔12aの内壁面で、延設部16側の内壁面から嵌合部17の内方に向って突設されて構成されており、その先端は湾曲状またはく字状で内方に凹んでいる。
なお、図2に示すロック状態では、固定爪部18の先端が、ガイド部10、すなわち、嵌合部17の一方の側壁部13の内壁面13aよりも挿通孔6側に位置している。
そして、外側フック部20を立設部21のロック孔22に引っ掛けると、図2に示す使用する前のロック状態となる。
まず、クリップ1を、図1に示す成型状態から外側フック部20をロック孔22に引っ掛け、図2に示すように、弾性爪部19を挿通孔6から離れた位置に配置させたロック状態にする。
その後、図3(a)に示すように、クリップ1の押圧部7の挿通孔6にスタッドボルト4を挿入して、クリップ1の嵌合部17の天板部23を押圧して、図3(b)に示すように、クリップ1がそのロック部11が被取付部品2に近接するように傾斜して挿入されると、図3(b)及び図4に示すように、ガイド部10に相当する嵌合部17の一方の側壁部13の内壁面13aが、スタッドボルト4の先端外周縁に当接することで、弾性爪部19及び固定爪部18と、ねじ部5との間に隙間が設けられ、弾性爪部19及び固定爪部18のねじ部5への噛み込みが規制される。
そして、クリップ1の、嵌合部17の天板部23の上面でややロック部11側を押圧して、外側フック部20をロック孔22から離脱させると共に、押圧部7を被取付部品2に押し付ける。すると、図3(c)に示すように、弾性爪部19がスタッドボルト4のねじ部5側に弾性により移動して、弾性爪部19と固定爪部18とでスタッドボルト4のねじ部5を挟み込み、弾性爪部19と固定爪部18とがねじ部5により係止される。
その結果、弾性爪部19が、スタッドボルト4のねじ部5を弾性的に押圧すると共に、押圧部7も被取付部品2を弾性的に押圧するので、クリップ1により被取付部品2が強固に取付面3に取り付けられる。
これにより、クリップ1の押圧部7と、被取付部品2との間に隙間が無くクリップ1の押圧部7が被取付部品2上に正常に着座し、その後、ロック部11を解除すれば、弾性爪部19と固定爪部18とがスタッドボルト4のねじ部5に係止されて、クリップ1により被取付部品2が正常に取付面3に取り付けられる。
さらに、本発明の実施の形態に係るクリップ1では、押圧部7の挿通孔6にスタッドボルト4が挿入された際、スタッドボルト4の軸心が、クリップ1の嵌合部17の天板部23の中心に略一致するので、クリップ1の取付けの際その取付姿勢が安定し、ロック解除の際の、嵌合部17の天板部23への押圧力を低減させることができる。
また、本クリップ1により被取付部品2を取付面3に取り付ける際、作業者は、作業環境等からクリップ1をスタッドボルト4と略平行に挿入することが極めて難しく、スタッドボルト4に対して傾斜して挿入されることが大半であるため、本クリップ1が、特に有効になる。
Claims (2)
- 取付面から延び被取付部品に挿通されるスタッドの外周面に設けられた突条部に嵌合して、前記被取付部品を前記取付面に取り付けるクリップであって、
該クリップは、前記スタッドの挿通孔を有し、前記被取付部品を弾性的に押圧する押圧部と、
前記スタッドの突条部を弾性的に押圧する弾性爪部と該弾性爪部と協働で前記スタッドの突条部を両側から挟み込むように配置される固定爪部とからなる係止爪部と、
前記押圧部の挿通孔から延出した前記スタッドを覆い、対向する側壁部の下部に前記弾性爪部及び前記固定爪部が接続されるコ字状の嵌合部と、
該嵌合部の、前記固定爪部が接続される側の一方の側壁部の内壁面で構成されるガイド部と、を備え、
前記クリップが前記スタッドに対して傾いて挿入されると、前記スタッドの先端外周縁が前記ガイド部に当接することで、前記固定爪部の前記突条部への噛み込みを規制することを特徴とするクリップ。 - 前記クリップは、一枚の板材を折り曲げて構成されることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
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