JP6487757B2 - シートベルト用ショルダアジャスタ装置 - Google Patents

シートベルト用ショルダアジャスタ装置 Download PDF

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Description

本発明は、シートベルト用ショルダアジャスタ装置に関し、特に、シートベルト装置に用いられるスルーアンカの高さを調整するためのシートベルト用ショルダアジャスタ装置に関する。
シートベルト用ショルダアジャスタ装置は、車体センタピラー等の車体フレームに取り付けられるもので、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。ショルダアジャスタ装置は、車体フレームに固定されるガイドレールと、このガイドレールに摺動自在に取り付けられたスライド部材と、このスライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、を備える。そして、スライド部材に設けられたラッチピンがガイドレール上の複数のラッチ孔の所定位置に係止されることで、スライド部材と共にスルーアンカが適切な高さに固定される。
このようなショルダアジャスタ装置では、ウェビングからスルーアンカを介してスライド部材に荷重が入力した際に、ガイドレールに大きな荷重が作用する。このため、特許文献1に記載のショルダアジャスタ装置では、スライド部材は、その長手方向端部を、長手方向中間部に比べてガイドレールの規制面から離間させている。これによって、長手方向端部からガイドレールに局部的に大きな荷重が作用して、ガイドレールが変形するのを抑制している。
特開2011−79404号公報
ところで、一般的に、スルーアンカは、ショルダアジャスタ装置の車体フレームへの取付け位置の関係から、ガイドレールの長手方向に対して傾いた状態で使用されており、スルーアンカを介してスライド部材に入力される荷重は、ガイドレールの長手方向に対して傾いた方向からガイドレールに作用する。このため、大きな荷重がスライド部材からガイドレールに作用すると、ガイドレールの幅方向一端部側で大きな応力集中が発生するため、依然としてガイドレールが変形する可能性があった。特許文献1に記載のショルダアジャスタ装置においては、上記課題について考慮されていない。
本発明は、上記事情を鑑みて為されたものであり、その目的は、ガイドレールに作用する応力集中を緩和して、ガイドレールの変形を抑制することができるシートベルト用ショルダアジャスタ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、
前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
を備え、前記ラッチ部材が係合する前記ラッチ孔を選択することで、前記スルーアンカの高さを調整するシートベルト用ショルダアジャスタ装置において、
前記スライド部材は、前記ガイドレールの幅方向両端部に設けられたレール部に案内される金属製のスライドベースを備え、
前記スライドベースは、幅方向中間部を通って前記長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成され、前記長手方向の両端部の少なくとも一方において、幅方向に亘って傾斜して形成されることを特徴とするシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
) 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、
前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
を備え、前記ラッチ部材が係合する前記ラッチ孔を選択することで、前記スルーアンカの高さを調整するシートベルト用ショルダアジャスタ装置において、
前記ガイドレールは、幅方向中間部を通って前記長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成されることを特徴とするシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
) 前記ガイドレールは、前記複数のラッチ孔及びレール部が設けられた本体部と、前記ガイドレールを前記車体フレームに固定するための上部取付部及び下部取付部と、前記本体部と上部取付部及び下部取付部とをそれぞれ連結する上部連結部及び下部連結部と、を備え、
前記上部連結部及び下部連結部の少なくとも一方は、前記本体部と、前記上部取付部又は下部取付部との各境界線が、前記ガイドレールの幅方向に対して傾斜していることを特徴とする()に記載のシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
) (1)〜()のいずれかに記載のシートベルト用ショルダアジャスタ装置を用いたことを特徴とするシートベルト装置。
本発明のシートベルト用ショルダアジャスタ装置によれば、スライド部材は、ガイドレールの幅方向両端部に設けられたレール部に案内される金属製のスライドベースを備え、スライドベースは、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成される。これにより、スルーアンカを介してスライド部材に大きな荷重が働いたとしても、スライドベースからガイドレールに作用する応力集中を緩和して、ガイドレールの変形を抑制することができる。
本発明のシートベルト用ショルダアジャスタ装置によれば、ガイドレールは、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成される。この場合にも、スルーアンカを介してスライド部材に大きな荷重が働いたとしても、ガイドレールの形状によって、スライドベースからガイドレールに作用する応力集中を緩和して、ガイドレールの変形を抑制することができる。
本発明の第1実施形態のシートベルト用ショルダアジャスタ装置の外観を示す斜視図である。 同ショルダアジャスタ装置の正面図である。 同ショルダアジャスタ装置の側面図である。 同ショルダアジャスタ装置の分解斜視図である。 同ショルダアジャスタ装置の側断面図である。 同ショルダアジャスタ装置の作用説明のための要部横断面図で、右断面図は、図3のVI―VI線、左断面図はVI´−VI´線に沿ったもので、(a)はラッチ状態のときの図、(b)はラッチを外すためにボタンを把持してガーニッシュに対するボタンのロックを外した状態のときの図、(c)はボタンを引き上げてラッチを外した状態のときの図である。 同ショルダアジャスタ装置の背面図である。 (a)は、上記実施形態の変形例に係るショルダアジャスタ装置のスライドベースの斜視図であり、(b)は、ショルダアジャスタ装置の背面図である。 (a)は、上記実施形態の他の変形例に係るショルダアジャスタ装置のスライドベースの斜視図であり、(b)は、ショルダアジャスタ装置の背面図である。 (a)は、上記実施形態のさらに他の変形例に係るショルダアジャスタ装置のスライドベースの斜視図であり、(b)は、ショルダアジャスタ装置の背面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態のシートベルト用ショルダアジャスタ装置の背面図であり、(b)は、ガイドレールの部分拡大図である。
以下、本発明に係るシートベルト用ショルダアジャスタ装置の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明における方向は、ショルダアジャスタ装置の車体への取り付け時における方向とし、ショルダアジャスタ装置の上下方向とは車体上下方向を示し、手前方向とは車内空間側を、裏面側とは手前方向と反対方向、即ちショルダアジャスタ装置の車体取り付け面側を示す。
(第1実施形態)
図1〜図4に示すように、第1実施形態のシートベルト用ショルダアジャスタ装置1は、センタピラー等の車体フレームにボルト等の固定手段により一体に固定され、長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔12を有するガイドレール10と、ガイドレール10に係合されて上下方向に摺動自在に取り付けられるスライド部材Sと、スライド部材Sにボルト等の固定手段により連結され、ウェビングW(図3参照。)の長さ方向の中間部をスライド可能に支持するスルーアンカ100と、スライド部材Sに進退可能に設けられ、スライド部材Sから突出してラッチ孔12に係合することで、ガイドレール10上でのスライド部材Sの摺動を拘束するラッチ部材であるラッチピン80と、ラッチピン80をラッチ孔12に差し込む方向に付勢するラッチスプリング90と、ラッチピン80をラッチスプリング90の付勢力に抗してラッチ孔12から引き抜く操作を行うためのボタン40と、ボタン40を外部に露出するように開口窓部54を有し、スライド部材Sに取り付けられるカバー50と、を備える。
ガイドレール10は、表面が電着塗装やメッキ等によって処理された高張力鋼等の金属製からなり、センタピラーの長手方向(上下方向)に沿って緩やかに湾曲した構造を持つ。ガイドレール10の両端部にはボルト挿通用の取付孔11がそれぞれ穿設してあり、これら取付孔11に挿通したボルト19により、ガイドレール10が車体フレームに固定される。また、複数のラッチ孔12は、ガイドレール10の幅方向の中央部に形成される。さらに、ガイドレール10の下端側の取付孔11の近傍には、スライド部材Sの下方への移動限をなすストッパ13が設けられている。また、ガイドレール10の幅方向両端部には、スライド部材Sの後述するスライドベース20を案内するレール部14が長手方向に亘って形成されている。
したがって、ガイドレール10は、複数のラッチ孔12及びレール部14が設けられた本体部15と、取付孔11が形成され、ガイドレール10を車体フレームに固定するための上部取付部16a及び下部取付部16bと、本体部15と上部取付部16a及び下部取付部16bとをそれぞれ連結する上部連結部17a及び下部連結部17bと、を備える。そして、ガイドレール10は、本体部15と上部連結部17a、上部連結部17aと上部取付部16a、本体部15と下部連結部17b、及び下部連結部17bと下部取付部16bとの各境界部分で折り曲げられることで形成されている。これにより、本体部15は、車体フレームへの取付時、上部及び下部取付部16a,16bに対して手前方向に位置する。
スライド部材Sは、図4に示すように、ガイドレール10に摺動自在に係合するスライドベース20と、スライドベース20と一体に固定されるガーニッシュ30と、ガイドレール10とスライドベース20との間に介在され、スライドベース20の摺動性を向上するスライドピース60と、を備える。
スライドベース20は、表面が電着塗装やメッキ等によって処理された高張力鋼等の金属製からなり、摺動位置によりガイドレール10上の複数のラッチ孔12のうちの1つと位置が合致するピン保持孔22と、スルーアンカ100を固定するナット70を装着するための装着孔21と、ガーニッシュ30の裏面に形成された突起33(図5参照。)が挿通される係止孔23と、を有する。
また、スライドベース20は、その幅方向両端部に、ガイドレール10に設けられたレール部14を把持する断面略U字状の一対の被ガイド部24を有している。そして、スライドベース20の長手方向一端部(使用状態において上端部)は、一対の被ガイド部24のうちの一方を他方に対して長手方向に延長させた延長部25を有する。
したがって、図7にも示すように、スライドベース20は、一対の被ガイド部24の長さを互いに異ならせ、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線Lに対して非対称に形成される。
スライドピース60は、ポリプロピレンPP等の樹脂製からなり、ナット70に対応した貫通孔61と、スライドベース20のピン保持孔22の周辺部分を囲う保持孔62と、ガーニッシュ30の突起33が挿通される係止孔63と、を有する。
ガーニッシュ30は、ポリプロピレンPP等の樹脂製からなり、ナット70が貫通するための貫通孔31と、スライドベース20のピン保持孔22と対応する位置で、ラッチピン80及びラッチスプリング90を収容可能なスプリング室32と、ガーニッシュ30の裏面に形成された突起33と、を有する。
そして、この突起33はガーニッシュ30とスライドベース20の各係止孔23、63に嵌めることで、ガーニッシュ30とスライドベース20とスライドピース60とが一体に摺動するように結合されている。
また、スライドベース20の装着孔21にナット70を固定して、ナット70をスライドベース20と一体に結合されたガーニッシュ30の貫通孔31内に介装する。そして、このナット70に、スルーアンカ100を軸支するボルト71を締結することで、スルーアンカ100がスライド部材Sに取り付けられる(図5参照。)。
ラッチピン80は、熱処理、焼入れが施されたS50C等の金属製からなり、スライドベース20のピン保持孔22にスライド自在に挿通されて、位置の合致したガイドレール10上のラッチ孔12に差し込み係合されることで、スライド部材Sをガイドレール10に固定する。また、ラッチピン80の上部はガーニッシュ30のスプリング室32に収容されており、ラッチピン80の上端とスプリング室32の天井壁との間には、ラッチピン80をガイドレール10側に付勢するラッチスプリング90が介装されている。このラッチスプリング90は、スプリング室32の天井壁に形成されたスプリング支持部32aによって支持され、ラッチピン80をガイドレール10上のラッチ孔12に差し込む方向に付勢する。
また、ラッチピン80の上端外周部には、径方向外方に突出した一対の係止片81が設けられており、この一対の係止片81が、スプリング室32の側壁に設けたスリット34を通して移動可能に突出し、その外側に位置するボタン40に連結されている。
ボタン40は、ポリプロピレンPP、ポリアセタールPOM等の樹脂製からなり、ラッチピン80の上端と連結され、スライド部材Sの高さを調整するときにラッチピン80をラッチスプリング90の付勢力に抗してラッチ孔12から引き抜く操作を行う。ボタン40は、外面部41と左右両外側壁42とを有する断面逆U字状をなしており、左右両外側壁42の内側に間隔をおいて外面部41からガイドレール側に延びる一対の連結壁45を有し、連結壁45に設けた係止孔46に、ラッチピン80の上端の係止片81を係合させることで、ボタン40とラッチピン80が直接連結されている。
ボタン40の左右両外側壁42は、通常時にガーニッシュ30のロック溝35に係合するロック突起(ロック部)43を有しており、スライド部材Sの高さを調整するときに外部から指で摘まれることにより、内方に撓んでロック溝35に対するロック突起43のロックを解除するように可撓性を有して構成される。このロックを解除した状態で、ボタン40は、ラッチピン80をラッチ孔12から引き抜く方向へ変位させることができるようになり、ボタン40の変位操作により、ラッチピン80をラッチ孔12に対して抜き差しできるようになる。また、ロック突起43は、連結壁45の係止孔46を跨ぐようにボタン40の上下方向両側に形成されて、これらの中間部を薄肉とし、左右両外側壁42は内方に撓んだときに連結壁45やラッチピン80の係止片81と干渉せず、幅方向に省スペース化が図られている。
カバー50は、ポリプロピレン等の樹脂製からなり、スライド部材Sを覆うようにしてスライド部材Sのガーニッシュ30に取り付けられる。カバー50は、上壁51と左右両側壁52とを有する断面逆U字状をなしており、両側壁52の下端にガーニッシュ30に係合する爪53を有している。また、上壁51と左右両側壁52の一部を切欠くことで、ボタン40の嵌まる開口窓部54が形成されており、この開口窓部54にボタン40が嵌まることで、カバー50の外面とボタン40の外面が連続した表面をなすように形成されている。この場合の開口窓部54の垂直縁部54aは、ボタン40の変位操作の際にその動きをガイドする役目を果たす。
このショルダアジャスタ装置1を組み立てる場合は、まず、ナット70をスライドベース20に装着して一体化し、このスライドベース20の下面にスライドピース60を配置する。そして、ラッチピン80の係止片81をガーニッシュ30のスプリング室32に形成されたスリット34から突出させてラッチピン80の上部及びラッチスプリング90をスプリング室3に収容し、また、ラッチピン80をスライドベース20のピン保持孔22に挿入して、スライドベース20の上面にガーニッシュ30を配置する。この状態で、ガーニッシュ30の裏面先端に設けられた爪部36をスライドベース20に係合させると共に、ガーニッシュ30の突起33がスライドベース20とスライドピース60の各係止孔23,63に嵌め込まれる。さらに、ガーニッシュ30の貫通孔31から露出したナット70に、スルーアンカ100を軸支するボルト71が締結されることで、スライドベース20とガーニッシュ30が強固に結合される。
次に、ボタン40の連結壁45の係止孔46を、ガーニッシュ30のスプリング室32の側壁のスリット34から突出したラッチピン80の係止片81に係合させると共に、左右の両外側壁42のロック突起43をガーニッシュ30のロック溝35に係合させ、ボタン40をガーニッシュ30に取り付ける。さらに、カバー50を爪53によってガーニッシュ30に装着する。
その状態で、スライドベース20をガイドレール10に摺動自在に係合させ、適当な摺動位置にて、ボタン40を解放してラッチピン80をガイドレール10上のラッチ孔12に差し込み、ガイドレール10にスライド部材Sを固定する。
このように、図6(a)に示すような固定状態では、ラッチピン80の引抜き方向への荷重Gが作用した場合でも、ボタン40のロック突起43がガーニッシュ30のロック溝35と係合しているので、衝撃などによるロックの解除が防止される。
また、図6(a)に示す固定時の状態から、スライド部材Sの高さ調整を行う場合は、図6(b)に示すように、操作者がボタン40の左右両外側壁42を把持して摘み力を加えることで内方に押す(矢印A)。そうすると、ボタン40のロック突起(ロック部)43とガーニッシュ30のロック溝35とのロックが外れるので、この状態で図6(c)に示すように、ボタン40を手前方向に引抜くように操作する(矢印B)。そうすることにより、ボタン40に連結されたラッチピン80を、ガイドレール10のラッチ孔12から引き抜くことができ、その状態でスライド部材Sをガイドレール10に沿ってスライドさせることができる。なお、ボタン40の手前方向への移動は、ラッチピン80の上端がスプリング室32のスプリング支持部32aと当接することで規制される。次に、所望の高さにスライド部材Sを高さ調整した後にボタン40を解放する。そうすると、ラッチスプリング90の弾性力により、ラッチピン80がガイドレール10のラッチ孔12に差し込まれて、スライド部材Sがガイドレール10に固定される。
ここで、上記のように構成されたショルダアジャスタ装置1において、図2に示すように、スルーアンカ100は、一点鎖線で示すような傾いた状態で、乗員を拘束している。このため、ガイドレール10には、スライド部材Sから傾いた方向の大きな引っ張り荷重が作用する。しかしながら、本実施形態では、スライドベース20の被ガイド部24が長手方向一端部(具体的には、スルーアンカ100が傾く方向と反対側の幅方向端部)に延長部25を有しているので、ガイドレール10の幅方向一端部側に作用する大きな荷重を延長部25によって受け、応力集中を緩和することができる。
従って、本実施形態のショルダアジャスタ装置1によれば、スライド部材Sは、ガイドレール10の幅方向両端部に設けられたレール部14に案内される金属製のスライドベース20を備え、スライドベース20は、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線Lに対して非対称に形成される。これにより、スルーアンカ100を介してスライド部材Sに大きな荷重が働いたとしても、スライドベース20からガイドレール10に作用する応力集中を緩和して、ガイドレール10の変形を抑制することができる。
なお、本実施形態では、スライドベース20の被ガイド部24が長手方向一端部に延長部25を有しているが、本発明のスライドベース20は、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線Lに対して非対称に形成されるものであればよい。例えば、スライドベース20は、長手方向の両端部の少なくとも一方において、幅方向に亘って傾斜して形成されればよく、図8に示すように、幅方向一端部に、幅方向一端側の被ガイド部24から幅方向他端側の被ガイド部24に掛けて傾斜して形成される傾斜部26を有する構成であってもよい。
また、スライドベース20は、図9に示すように、長手方向の両端部に、延長部25を設けてもよいし、図10に示すように、長手方向の両端部に、傾斜部26を設けてもよい。
なお、上述した実施形態では、延長部25や傾斜部26がスライドベース20の長手方向上端部に設けられる場合には、延長部25や傾斜部26の延長部分は、前述したように、スルーアンカが傾く方向と反対側の幅方向端部に設けられる。一方、延長部25や傾斜部26がスライドベース20の長手方向下端部に設けられる場合には、延長部25や傾斜部26の延長部分は、スルーアンカが傾く方向と同じ側の幅方向端部に設けられればよい。つまり、延長部25や傾斜部26が長手方向両端部に形成される場合、延長部25や傾斜部26は、引っ張り荷重が大きく作用する側に設けられ、幅方向において互いに反対側に形成される。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るシートベルト用ショルダアジャスタ装置の第2実施形態について図11を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のショルダアジャスタ装置では、スライドベース20に延長部や傾斜部によって非対称に形成する代わりに、ガイドレール10が、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線Lに対して非対称に形成されている。
具体的に、上部連結部17aは、本体部15及び上部取付部16aとの各境界線が、ガイドレール10の幅方向に対して傾斜している。これにより、上部取付部16aでは、幅方向両側において長さが異なるように形成され、また、本体部15では、レール部14の長さが幅方向両側で異なるように形成されている。即ち、上部連結部17aは、スルーアンカが傾く方向と反対側の幅方向端部が下方となるように傾斜して形成されている。なお、本体部15の湾曲形状や、上部及び下部取付部16a,16bの平面形状は、第1実施形態と同様に形成される。
したがって、ガイドレール10が、幅方向中間部を通って長手方向に延びる中心線Lに対して非対称に形成されることで、スルーアンカ100を介してスライド部材Sに大きな荷重が働いたとしても、傾斜した上部連結部17aによって、スライドベース20からガイドレール10に作用する応力集中を緩和して、ガイドレール10の変形を抑制することができる。
なお、本実施形態においても、上部連結部及び下部連結部の少なくとも一方で、本体部と、上部取付部又は下部取付部との各境界線が、ガイドレールの幅方向に対して傾斜していればよい。
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものでなく、適宜、改良または変形などが可能である。
例えば、本実施形態では、スライドベース20の幅方向両端部に、ガイドレール10に設けられたレール部14を把持する断面略U字状の一対の被ガイド部24を備えるように構成しているが、ガイドレール10のレール部14が断面略U字状に形成され、スライドベース20の幅方向両端部が、平板状の被ガイド部24によって形成されてもよい。
また、本発明のシートベルト装置においては、ラッチ部材、ラッチスプリング、ボタン等の形状、配置など実施可能な範囲において任意に設計することができる。
1 シートベルト用ショルダアジャスタ装置
10 ガイドレール
12 ラッチ孔
14 レール部
15 本体部
16a 上部取付部
16b 下部取付部
17a 上部連結部
17b 下部連結部
20 スライドベース
22 ピン保持孔
24 被ガイド部
25 延長部
26 傾斜部
30 ガーニッシュ
40 ボタン
42 左右の外側壁
45 連結壁
50 カバー
80 ラッチピン(ラッチ部材)
90 ラッチスプリング
100 スルーアンカ
S スライド部材

Claims (4)

  1. 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
    該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
    該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、
    前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
    を備え、前記ラッチ部材が係合する前記ラッチ孔を選択することで、前記スルーアンカの高さを調整するシートベルト用ショルダアジャスタ装置において、
    前記スライド部材は、前記ガイドレールの幅方向両端部に設けられたレール部に案内される金属製のスライドベースを備え、
    前記スライドベースは、幅方向中間部を通って前記長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成され、前記長手方向の両端部の少なくとも一方において、幅方向に亘って傾斜して形成されることを特徴とするシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
  2. 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
    該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
    該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、
    前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
    を備え、前記ラッチ部材が係合する前記ラッチ孔を選択することで、前記スルーアンカの高さを調整するシートベルト用ショルダアジャスタ装置において、
    前記ガイドレールは、幅方向中間部を通って前記長手方向に延びる中心線に対して非対称に形成されることを特徴とするシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
  3. 前記ガイドレールは、前記複数のラッチ孔及びレール部が設けられた本体部と、前記ガイドレールを前記車体フレームに固定するための上部取付部及び下部取付部と、前記本体部と上部取付部及び下部取付部とをそれぞれ連結する上部連結部及び下部連結部と、を備え、
    前記上部連結部及び下部連結部の少なくとも一方は、前記本体部と、前記上部取付部又は下部取付部との各境界線が、前記ガイドレールの幅方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項に記載のシートベルト用ショルダアジャスタ装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のシートベルト用ショルダアジャスタ装置を用いたことを特徴とするシートベルト装置。
JP2015080359A 2015-04-09 2015-04-09 シートベルト用ショルダアジャスタ装置 Active JP6487757B2 (ja)

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