JP2017056882A - ショルダアジャスタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動などにより発生する騒音を抑制することができるショルダアジャスタ装置を提供する。
【解決手段】スライド部材Sは、ガイドレール10に摺動自在に係合するスライドベース20と、スライドベース20の一方の面に固定されるガーニッシュ30と、ガイドレール10とスライドベース20との間に介在され、スライドベース20の他方の面に固定され、ガイドレール10に対するスライドベース20の摺動を案内するスライドピース60と、を備える。スライドベース、ガーニッシュ30及びスライドピース60は、インサート成形によって一体に結合されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ショルダアジャスタ装置に関し、特に、車両のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの高さを調整するためのショルダアジャスタ装置に関する。
従来、車体センタピラー等の車体フレームに取り付けられてスルーアンカの高さを調整するシートベルト用ショルダハイトアジャスタが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のショルダハイトアジャスタ100は、図8に示すように、車体フレームに固定されるガイドレール101と、ガイドレール101に沿って摺動自在に支持されるスライダ102を備える。スライダ102には、その表面を覆うように樹脂製のスライドカバー103が固定されている。スライドカバー103は、その下面からスライダ102側に突出して形成された複数の爪(図示せず)が、スライダ102に係止することでスライダ102に固定される。また、ガイドレール101とスライダ102と間には、スライダ102の摺動をスムーズとするための樹脂薄片104が、スライダ102に装着されている。
スライダ102の貫通孔102aには、圧縮コイルバネ105によってガイドレール101に向けて付勢されたロックピン106が嵌合し、該ロックピン106がガイドレール101の係合孔101a〜101dのいずれかに係合することでスライダ102がガイドレール101上で位置決め固定される。そして、スライドカバー103に設けられたボタン107を操作することで、ロックピン106とガイドレール101の係合孔101a〜101dとのロックを解除し、適切な高さにスライドさせた後、再びロック状態として、ボルト109によって固定されるスルーアンカ(図示せず)の位置を適切な高さに調整する。なお、符号108は、スライドカバー103の上面を覆うカバーである。
特開2001-30876号公報
ところで、特許文献1に開示されているショルダハイトアジャスタ100では、樹脂薄片104は、スライダ102に長手方向から挿入されて装着されており、樹脂薄片104とスライダ102との間には、隙間C2(図9中、C2=C2b−C2a)が存在し、樹脂薄片104がスライダ102に対して幅方向に相対移動する可能性がある。このため、図9に示すように、ガイドレール101と樹脂薄片104との間での隙間C1(図9中、C1=C1b−C1a)に加え、樹脂薄片104とスライダ102との間の隙間C2が存在し、車両走行やシートベルト装置操作時などの振動に伴って騒音が大きくなる虞があった。
また、複数の爪を用いてスライドカバー103とスライダ102とを固定するショルダハイトアジャスタ100において、例えば、スライダ102上にボス部が設けられていると、スライドカバー103は、一方の爪をスライダ102に係止させ、スライドカバー103を回動させながら、残りの爪をスライダ102に係止させる必要がある。この場合、組み立てを自動化することが難しい。
さらに、樹脂薄片104もスライドカバー103と別に、スライダ102に組み立てる必要があり、ショルダハイトアジャスタ100の組み付けに工数を要し、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動などにより発生する騒音を抑制することができるショルダアジャスタ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、を備えたショルダアジャスタ装置において、
前記スライド部材は、
前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
該ラッチ部材を前記ラッチ孔に差し込む方向に付勢するラッチスプリングと、
前記ラッチ部材を前記ラッチスプリングの付勢力に抗して前記ラッチ孔から引き抜く操作を行うためのボタンと、
前記ガイドレールに摺動自在に係合するスライドベースと、
前記スライドベースの一方の面に固定されるガーニッシュと、
前記ガイドレールと前記スライドベースとの間に介在され、前記スライドベースの他方の面に固定され、前記ガイドレールに対する前記スライドベースの摺動を案内するスライドピースと、
を備え、
前記ガーニッシュと前記スライドピースは、互いに結合されていることを特徴とするショルダアジャスタ装置。
(2) 前記スライドピースは、前記スライドベースと前記ガイドレールとの間に位置する一対の側部を備え、
前記スライドピースの一対の側部の外側面は、前記スライドベースの内壁面と隙間なく当接していることを特徴とする(1)に記載のショルダアジャスタ装置。
(3) 前記ガーニッシュと前記スライドピースとは、前記スライドベースに対してインサート成形されることで単一部材によって構成されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のショルダアジャスタ装置。
(4) 前記ラッチ部材は、径方向外方に突出し、前記ボタンに連結される一対の係止片を有するラッチピンであり、
前記スライドベースは、前記ラッチピンがスライド自在に挿通されるピン保持孔を有し、
前記ピン保持孔には、前記一対の係止片が挿通可能な一対の切欠き部が形成されることを特徴とする(3)に記載のショルダアジャスタ装置。
本発明のショルダアジャスタ装置によれば、スライドベースの一方の面に固定されるガーニッシュと、ガイドレールとスライドベースとの間に介在され、スライドベースの他方の面に固定され、ガイドレールに対するスライドベースの摺動を案内するスライドピースとは、互いに結合されているので、スライドベース、ガーニッシュ及びスライドピースがそれぞれ位置決めされ、これにより振動などによって発生する騒音を抑制することができる。
本発明の実施形態のショルダアジャスタ装置の外観を示す斜視図である。 図1に示すショルダアジャスタ装置の正面図である。 図1に示すショルダアジャスタ装置の側面図である。 図1に示すショルダアジャスタ装置の分解斜視図である。 (a)は、スライド部材を裏面側から見た斜視図、(b)は、スライドベースと、インサート成形されるスライド部材からスライドベースを外したものをそれぞれ示す斜視図である。 図2のVI―VI線断面図である。 ショルダアジャスタ装置の作用説明のための要部横断面図で、右断面図は図3のVII―VII線、左断面図はVII´‐VII´線に沿ったもので、(a)はラッチ状態のときの図、(b)はラッチを外すためにボタンを把持してガーニッシュに対するボタンのロックを外した状態のときの図、(c)はボタンを引き上げてラッチを外した状態のときの図である。 従来のショルダアジャスタ装置の分解斜視図である。 従来のスライダ、スライドカバー、及び樹脂薄片の組付け状態を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るショルダアジャスタ装置の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明における方向は、ショルダアジャスタ装置の車体への取り付け時における方向とする。即ち、ショルダアジャスタ装置の上下方向とは車体上下方向を示し、左右方向とは車体に取り付けられたショルダアジャスタ装置を車内側から見た方向を示す。また、手前方向とは車内空間側を、裏面側とは手前方向と反対方向、即ちショルダアジャスタ装置の車体取り付け面側を示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態のショルダアジャスタ装置1は、ガイドレール10と、スライド部材Sと、スルーアンカ75と、ラッチピン(ラッチ部材)80と、ラッチスプリング90と、ボタン40と、カバー50と、を備える。
ガイドレール10は、センタピラー等の車体フレームにボルト等の固定手段により一体に固定され、長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔12を有する。スライド部材Sは、ガイドレール10に係合されて上下方向に摺動自在に取り付けられる。スルーアンカ75は、スライド部材Sにボルト等の固定手段により連結され、ウェビングW(図3参照)の長さ方向の中間部をスライド可能に支持する。ラッチピン80は、スライド部材Sに進退可能に設けられ、スライド部材Sから突出してラッチ孔12に係合することで、ガイドレール10上でのスライド部材Sの摺動を拘束する。ラッチスプリング90は、ラッチピン80をラッチ孔12に差し込む方向に付勢する。ボタン40は、ラッチピン80をラッチスプリング90の付勢力に抗してラッチ孔12から引き抜く操作を行う。カバー50は、ボタン40を外部に露出するように開口窓部54を有し、スライド部材Sに取り付けられる。
ガイドレール10は、表面が電着塗装やメッキ等によって処理された高張力鋼等の金属製からなり、センタピラーの長手方向(上下方向)に沿って緩やかに湾曲した構造を持つ。ガイドレール10の左右両端は、幅方向中央部より手前側に一段高く形成されて幅方向に延び、スライド部材Sを摺動可能に案内するガイド部14を備える。ガイドレール10の上下両端部には、ボルト挿通用の取付孔11がそれぞれ穿設してあり、これら取付孔11に挿通したボルト19により、ガイドレール10が車体フレームに固定される。また、複数のラッチ孔12は、ガイドレール10の幅方向の中央部に形成される。さらに、ガイドレール10の下端側の取付孔11の近傍には、スライド部材Sの下方への移動限をなすストッパ13が設けられている。
図5も参照して、スライド部材Sは、ガイドレール10のガイド部14に摺動自在に係合するスライドベース20と、スライドベース20の手前側に配置されるガーニッシュ30と、ガイドレール10とスライドベース20との間に介在されるスライドピース60と、を備える。ガーニッシュ30とスライドピース60とは、図5(b)に示すスライドベース20に対してインサート成形することによって単一部材によって構成されている。
図5に示すように、スライドベース20は、表面が電着塗装やメッキ等によって処理された高張力鋼等の金属製からなり、左右両端部には、断面略コの字形に形成された係合部23を備える。係合部23は、スライドピース60を介してガイドレール10のガイド部14に摺動自在に係合する。また、スライドベース20は、摺動位置によりガイドレール10上の複数のラッチ孔12のうちの1つと位置が合致するピン保持孔22と、スルーアンカ75を固定するナット70を装着するための装着孔21と、を有する。ピン保持孔22には、後述するラッチピン80を組み付ける際、ラッチピン80の一対の係止片81を挿通するための一対の切欠き部24がスライドベース20の長手方向に沿って形成されている。
ガーニッシュ30は、ポリプロピレンPP等の樹脂により、スライドピース60と一体成形されており、ナット70が貫通するための貫通孔31と、スライドベース20のピン保持孔22と対応する位置で、ラッチピン80及びラッチスプリング90を収容可能なスプリング室32と、を有する。
スライドピース60は、ガイドレール10に対するスライドベース20の摺動を案内するもので、左右両端に形成された断面略L字形の一対の側部63を有し、スライドベースの係合部23の内壁面25に隙間なく密着して形成されている。スライドピース60は、ナット70に対応した貫通孔61と、スライドベース20のピン保持孔22の周辺部分を囲う切欠き62と、を有する。
なお、本実施形態では、射出成形の際、スライドベース20の装着孔21側の長手方向端部を樹脂が回り込むことで、ガーニッシュ30とスライドピース60とが一体化されて互いに結合されている。これにより、スライドベース20、ガーニッシュ30及びスライドピース60は、それぞれ位置決めされ、ガイドレール10に対して一体に摺動する。
また、スライドベース20に不図示の貫通孔などを設けて、該貫通孔に充填された樹脂によってガーニッシュ30とスライドピース60がスライドベース20に一体に結合されてもよい。
また、図6に示すように、スライドベース20の装着孔21、及びスライドベース20と一体に結合されたガーニッシュ30の貫通孔31内には、ナット70が介装される。そして、このナット70に、スルーアンカ75を軸支するボルト71を締結することで、スルーアンカ75がスライド部材Sに取り付けられる。
ラッチピン80は、熱処理、焼入れが施されたS50C等の金属製からなり、スライドベース20のピン保持孔22にスライド自在に挿通されて、位置の合致したガイドレール10上のラッチ孔12に差し込み係合されることで、スライド部材Sをガイドレール10に固定する。
また、ラッチピン80の上部はガーニッシュ30のスプリング室32に収容されており、ラッチピン80の上端とスプリング室32の天井壁との間には、ラッチピン80をガイドレール10側に付勢するラッチスプリング90が介装されている。このラッチスプリング90は、スプリング室32の天井壁に形成されたスプリング支持部32aによって支持され、ラッチピン80をガイドレール10上のラッチ孔12に差し込む方向に付勢する。
また、ラッチピン80の上端外周部には、径方向外方に突出した一対の係止片81が設けられており、この一対の係止片81が、スプリング室32の側壁に設けたスリット34を通して移動可能に突出し、その外側に位置するボタン40に連結されている。
なお、ラッチピン80は、一対の係止片81がスライドベース20の一対の切欠き部24から挿入されて、スライド部材Sを通過した後、90°回転させることで、スプリング室32内に収容される。
ボタン40は、ポリプロピレンPP、ポリアセタールPOM等の樹脂製からなり、ラッチピン80の上端と連結され、スライド部材Sの高さを調整するときにラッチピン80をラッチスプリング90の付勢力に抗してラッチ孔12から引き抜く操作を行う。ボタン40は、図7も参照して、外面部41と左右両外側壁42とを有する断面逆U字状をなしており、左右両外側壁42の内側に間隔をおいて外面部41からガイドレール側に延びる一対の連結壁45を有し、連結壁45に設けた係止孔46に、ラッチピン80の上端の係止片81を係合させることで、ボタン40とラッチピン80が直接連結されている。
ボタン40の左右両外側壁42は、通常時にガーニッシュ30のロック溝35に係合するロック突起43を有しており、スライド部材Sの高さを調整するときに外部から指で摘まれることにより、内方に撓んでロック溝35に対するロック突起43のロックを解除するように可撓性を有して構成される。
このロックを解除した状態で、ボタン40は、ラッチピン80をラッチ孔12から引き抜く方向へ変位させることができるようになり、ボタン40の変位操作により、ラッチピン80をラッチ孔12に対して抜き差しできるようになる。また、ロック突起43は、連結壁45の係止孔46を跨ぐようにボタン40の上下方向両側に形成されて、これらの中間部を薄肉とし、左右両外側壁42は内方に撓んだときに連結壁45やラッチピン80の係止片81と干渉せず、幅方向に省スペース化が図られている。
カバー50は、ポリプロピレン等の樹脂製からなり、スライド部材Sを覆うようにしてスライド部材Sのガーニッシュ30に取り付けられる。カバー50は、上壁51と左右両側壁52とを有する断面逆U字状をなしており、両側壁52の下端にガーニッシュ30に係合する爪53を有している。また、上壁51と左右両側壁52の一部を切欠くことで、ボタン40の嵌まる開口窓部54が形成されており、この開口窓部54にボタン40が嵌まることで、カバー50の外面とボタン40の外面が連続した表面をなすように形成されている。この場合の開口窓部54の垂直縁部54aは、ボタン40の変位操作の際にその動きをガイドする役目を果たす。
このようなショルダアジャスタ装置1の組み立ては、まず、ガーニッシュ30及びスライドピース60と一体化されたスライドベース20に対してナット70を取り付けした後、スライドベース20のピン保持孔22からラッチスプリング90、及びラッチピン80をスプリング室32に挿入し、ラッチピン80の係止片81をガーニッシュ30のスプリング室32に形成されたスリット34から突出させてスプリング室32に収容する。ラッチピン80は、係止片81をスライドベース20のピン保持孔22に形成されたスリット状の切欠き部24から挿入することで、組み付けが阻害されることなくスプリング室32に収容される。
次に、ボタン40の連結壁45の係止孔46を、ガーニッシュ30のスプリング室32のスリット34から突出したラッチピン80の係止片81に係合させると共に、左右の両側壁42のロック突起43をガーニッシュ30のロック溝35に係合させて、ボタン40をガーニッシュ30に取り付ける。さらに、ガーニッシュ30の貫通孔31から露出したナット70に、スルーアンカ75を軸支するボルト71を締結し、カバー50を爪53によってガーニッシュ30に装着する。
その状態で、スライドベース20の係合部23を、スライドピース60を介してガイドレール10のガイド部14に一端側(上端)から摺動自在に係合させる。そして、ボタン40を摘まんで引き上げ、ラッチピン80とガイドレール10上のラッチ孔12との係合を阻止しながら適当な位置に移動させ、ボタン40を解放してラッチピン80をガイドレール10上のラッチ孔12に差し込み、ガイドレール10にスライド部材Sを固定する。
このように、スライドベース20の係合部23が、スライドピース60を介してガイドレール10のガイド部14に係合した状態では、ガイドレール10とスライドピース60との間には、摺動に必要な最小隙間(図9の隙間C1=C1b−C1a)が必要であるものの、スライドピース60とスライドベース20とはインサート成形によって隙間なく密着しているので、従来のスライド部材に設けられた、スライドピースとスライドベースとの隙間(図9の隙間C2=C2b−C2a)を除去することができる。
このように構成されたショルダアジャスタ装置1において、図7(a)に示すような固定状態では、ラッチピン80に引抜き方向への荷重Gが作用した場合でも、ボタン40のロック突起43がガーニッシュ30のロック溝35と係合しているので、衝撃などによるロックの解除が防止される。
また、図7(a)に示す固定時の状態から、スライド部材Sの高さ調整を行う場合は、図7(b)に示すように、操作者がボタン40の左右両外側壁42を把持して摘み力を加えることで内方に押す(矢印A)。そうすると、ボタン40のロック突起43とガーニッシュ30のロック溝35とのロックが外れる。この状態で図7(c)に示すように、ボタン40を手前方向に引抜くように操作する(矢印B)。そうすることにより、ボタン40に連結されたラッチピン80を、ガイドレール10のラッチ孔12から引き抜くことができ、その状態でスライド部材Sをガイドレール10に沿ってスライドさせることができる。なお、ボタン40の手前方向への移動は、ラッチピン80の上端がスプリング室32のスプリング支持部32aと当接することで規制される。次に、所望の高さにスライド部材Sを高さ調整した後にボタン40を解放する。そうすると、ラッチスプリング90の弾性力により、ラッチピン80がガイドレール10のラッチ孔12に差し込まれて、スライド部材Sがガイドレール10に固定される。
以上説明したように、本実施形態のショルダアジャスタ装置1によれば、スライド部材Sは、ガイドレール10に摺動自在に係合するスライドベース20と、スライドベース20の一方の面に固定されるガーニッシュ30と、ガイドレール10とスライドベース20との間に介在され、スライドベース20の他方の面に固定され、ガイドレール10に対するスライドベース20の摺動を案内するスライドピース60と、を備え、ガーニッシュ30とスライドピース60は、互いに結合されているので、スライドベース20、ガーニッシュ30及びスライドピース60がそれぞれ位置決めされ、これにより車両走行やシートベルト装置操作時の振動などによって発生する騒音を抑制することができる。
また、スライドピース60の一対の側部63の外側面は、スライドベース20の内壁面25と隙間なく当接しているので、スライドピース60とスライドベース20との間の隙間をなくすことができ、これにより振動などによって発生する騒音を防止することができる。
また、ガーニッシュ30とスライドピース60とは、スライドベース20に対してインサート成形されるので、スライドベース20、ガーニッシュ30及びスライドピース60がそれぞれ確実に位置決めされると共に、スライドピース60とスライドベース20との間の隙間をなくすことができる。また、スライド部材Sを構成する部品点数が削減されて、ショルダアジャスタ装置1の部品管理、及び組み付けが容易となる。
また、スライドベース20は、ラッチピン80がスライド自在に挿通されるピン保持孔22を有し、ピン保持孔22には、ラッチピン80から径方向外方に突出する一対の係止片81を挿通可能な一対の切欠き部24が形成されるので、スライドベース20、ガーニッシュ30及びスライドピース60がインサート成形によって一体化された場合でも、ラッチピン80をスライド部材Sに容易に組み付けることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、スライドピース及びガーニッシュは、スライドベースを挟持してインサート成形されて一体結合される構成としたが、スライドピース、スライドベース及びガーニッシュがそれぞれ結合されていれば、特にインサート成形に限定されず、例えば、スライドベースを挟持した状態でスライドピースとガーニッシュがスライドベースに接着される構造であってもよい。
また、ガーニッシュ及びスライドピースが、係合部及び被係合部を備え、ガーニッシュとスライドピースとでスライドベースを挟持した状態で係合部を被係合部に係合することで互いに結合することもできる。或いは、ガーニッシュとスライドピースのいずれか一方がスライドベースと固定された状態で、係合部及び被係合部の係合によってガーニッシュとスライドピースを互いに結合するようにしてもよい。
さらに、本発明では、ナットも、スライドベースと共に、スライドピース及びガーニッシュのインサート成形により結合されてもよい。
1 ショルダアジャスタ装置
10 ガイドレール
12 ラッチ孔
20 スライドベース
22 ピン保持孔
24 切欠き部
25 内壁面
30 ガーニッシュ
40 ボタン
50 カバー
54 開口窓部
60 スライドピース
63 側部
75 スルーアンカ
80 ラッチピン(ラッチ部材)
81 係止片
90 ラッチスプリング
S スライド部材
W ウェビング

Claims (4)

  1. 長手方向に所定の間隔で複数のラッチ孔を有し、車体フレームに固定可能なガイドレールと、
    該ガイドレールに摺動自在に取り付けられるスライド部材と、
    該スライド部材に連結されてウェビングを支持するスルーアンカと、を備えたショルダアジャスタ装置において、
    前記スライド部材は、
    前記スライド部材に進退可能に設けられ、前記スライド部材から突出して前記ラッチ孔に係合することで、前記ガイドレール上での前記スライド部材の摺動を拘束するラッチ部材と、
    該ラッチ部材を前記ラッチ孔に差し込む方向に付勢するラッチスプリングと、
    前記ラッチ部材を前記ラッチスプリングの付勢力に抗して前記ラッチ孔から引き抜く操作を行うためのボタンと、
    前記ガイドレールに摺動自在に係合するスライドベースと、
    前記スライドベースの一方の面に固定されるガーニッシュと、
    前記ガイドレールと前記スライドベースとの間に介在され、前記スライドベースの他方の面に固定され、前記ガイドレールに対する前記スライドベースの摺動を案内するスライドピースと、
    を備え、
    前記ガーニッシュと前記スライドピースは、互いに結合されていることを特徴とするショルダアジャスタ装置。
  2. 前記スライドピースは、前記スライドベースと前記ガイドレールとの間に位置する一対の側部を備え、
    前記スライドピースの一対の側部の外側面は、前記スライドベースの内壁面と隙間なく当接していることを特徴とする請求項1に記載のショルダアジャスタ装置。
  3. 前記ガーニッシュと前記スライドピースとは、前記スライドベースに対してインサート成形されることで単一部材によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のショルダアジャスタ装置。
  4. 前記ラッチ部材は、径方向外方に突出し、前記ボタンに連結される一対の係止片を有するラッチピンであり、
    前記スライドベースは、前記ラッチピンがスライド自在に挿通されるピン保持孔を有し、
    前記ピン保持孔には、前記一対の係止片が挿通可能な一対の切欠き部が形成されることを特徴とする請求項3に記載のショルダアジャスタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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