JP7121914B2 - 端子、および端子付き可撓性基板 - Google Patents

端子、および端子付き可撓性基板 Download PDF

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Description

本開示は、端子、および端子付き可撓性基板に関する。
従来、フレキシブルプリント基板(FPC)に例示される可撓性基板に接続される端子として特開2004-40909号公報に記載のものが知られている。FPCはベースフィルムの上に回路部が形成されている。回路部には接続端子が接合されている。接続端子は、FPCの回路部に抵抗溶接、超音波溶接、レーザ溶接または半田付けにより直接接続されている。
特開2004-40909号公報
抵抗溶接、超音波溶接、またはレーザ溶接によって接続端子とFPCの回路部とを接続するためには、それぞれの溶接機が必要となるので、製造コストが上昇する。また、半田付けにより接続する場合でも、リフロー炉等の半田付け設備が必要となるので、製造コストが上昇する。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、製造コストが低減された、端子と可撓性基板との接続に関する技術を提供することを目的とする。
本開示は、可撓性基板の前方端部に接続される端子であって、前記可撓性基板は、絶縁性のベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面および裏面の少なくとも一方に形成された導電路と、を有し、前記端子は、前記可撓性基板を挟む挟持部を有する端子本体と、前記挟持部の外側に配される筒状のシェルと、を有し、前記挟持部は、前記可撓性基板の前記導電路と接触する導電接触部を有し、前記シェルは、前記挟持部を前記可撓性基板に向けて押圧する加圧部を有し、前記加圧部は前記シェルの内方に突出しており、前記シェルは、前記加圧部が形成されていない幅広部と、前記加圧部が形成されることにより幅広部よりも内側が狭い幅狭部と、を有し、前記幅狭部が前記挟持部の外側に位置することにより前記挟持部の前記導電接触部が前記導電路と接触する。
本開示によれば、端子と可撓性基板とを接続する際の製造コストを低減できる。
図1は、実施形態1にかかる端子付き可撓性基板を示す断面図である。 図2は、スライド部が端子本体に対して仮係止されている状態で、可撓性基板が、スライド部および端子本体に挿入された状態を示す断面図である。 図3は、端子本体を示す斜視図である。 図4は、スライド部を示す斜視図である。 図5は、スライド部が端子本体に対して本係止されている状態を示す斜視図である。 図6は、実施形態2にかかる端子付き可撓性基板を示す断面図である。 図7は、実施形態3にかかる端子本体に、スライド部が仮係止されている状態で、可撓性基板が、スライド部および端子本体に挿入された状態を示す断面図である。 図8は、実施形態3にかかる端子付き可撓性基板を示す断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様が列挙されて説明される。
(1)本開示は、可撓性基板の前方端部に接続される端子であって、前記可撓性基板は、絶縁性のベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面および裏面の少なくとも一方に形成された導電路と、を有し、前記端子は、前記可撓性基板を挟む挟持部を有する端子本体と、前記挟持部の外側に配される筒状のシェルと、を有し、前記挟持部は、前記可撓性基板の前記導電路と接触する導電接触部を有し、前記シェルは、前記挟持部を前記可撓性基板に向けて押圧する加圧部を有し、前記加圧部は前記シェルの内方に突出しており、前記シェルは、前記加圧部が形成されていない幅広部と、前記加圧部が形成されることにより幅広部よりも内側が狭い幅狭部と、を有し、前記幅狭部が前記挟持部の外側に位置することにより前記挟持部の前記導電接触部が前記導電路と接触する。
幅狭部に形成された加圧部が挟持部を可撓性基板に向けて押圧することにより、挟持部の導電接触部が可撓性基板の導電路に接触する。これにより端子と可撓性基板とが電気的に接続される。
シェルの幅狭部を挟持部に配置することにより端子と可撓性基板とを電気的に接続できるので、溶接機やリフロー炉等の大規模な設備が不要となるので、製造コストを低減できる。
(2)前記端子本体は前記可撓性基板の表面および裏面に位置する2つの前記挟持部を有し、前記シェルは2つの前記挟持部をそれぞれ加圧する2つの前記加圧部を有することが好ましい。
可撓性基板が表裏両面から2つの挟持部に挟まれるので、可撓性基板の導電路が挟持部によって挟持される力が大きくなる。これにより可撓性基板の導電路と挟持部の導電接触部とがより強固に接触するので、可撓性基板と端子との電気的な接続信頼性が向上する。
可撓性基板は、2つの挟持部と摺接することにより、2つの挟持部の間へとガイドされる。これにより可撓性基板と端子との接続作業の効率を向上させることができる。
(3)2つの前記挟持部の一方には前記導電接触部が設けられており、2つの前記挟持部の他方には前記可撓性基板の前記ベースフィルムに接触する絶縁接触部が設けられていることが好ましい。
挟持部の一方に設けられた導電接触部と、可撓性基板の導電路と、が接触することにより、可撓性基板と端子とが電気的に接続される。このとき、挟持部の他方に設けられた絶縁接触部が可撓性基板のベースフィルムと接触して押圧することにより、可撓性基板を強固に保持することができる。これにより、導電接触部と導電路とが位置ずれすることが抑制されるので、可撓性基板と端子との電気的な接続信頼性をより向上させることができる。
(4)前記加圧部には、前記導電路の延びる延び方向について後側に、前記延び方向の前方に向かうにしたがって前記シェルの内方に傾斜するガイド斜面が形成されていることが好ましい。
可撓性基板がシェルの内部に挿入される際に、可撓性基板の前端部がガイド斜面に後方から摺接することにより、可撓性基板はシェルの内方に案内される。これにより、可撓性基板と端子との接続作業の効率を向上させることができる。
(5)前記幅広部は、前記シェルのうち、前記導電路の延びる延び方向の前側に設けられ、前記幅狭部は前記シェルのうち前記延び方向の後側に設けられ、前記シェルは、前記幅広部が前記挟持部の外側に位置して前記加圧部が前記挟持部と接触しない第1状態と、前記幅狭部が前記挟持部の外側に位置して前記加圧部が前記挟持部を前記可撓性基板に向かって押圧する第2状態との間をスライドするようになっていることが好ましい。
シェルを第1状態から第2状態に移動させるという簡易な手法により、可撓性基板と端子とを電気的に接続することができる。
(6)前記端子本体および前記シェルの双方または一方には、前記端子本体および前記シェルを前記第1状態に保持する仮係止部と、前記端子本体および前記シェルを前記第2状態に保持する本係止部と、を有することが好ましい。
端子本体およびシェルは、仮係止部によって第1状態に保持される。これにより、可撓性基板と接続される前の状態において、端子本体とシェルとを仮組みすることができるので、端子の製造作業の効率を向上させることができる。
端子本体およびシェルは、本係止部によって第2状態に保持される。これにより、端子と可撓性基板とが接続された状態を保持できるので、端子と可撓性基板との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
(7)前記挟持部には弾性変形可能なばね部が形成されており、前記ばね部の弾発力によって前記可撓性基板が押圧されることが好ましい。
挟持部によってベースフィルムが押圧されて状態で、温度が上昇する場合がある。すると、挟持部に押圧されてベースフィルムが圧縮変形する。その後、温度が低下すると、挟持部の形状は復帰するが、ベースフィルムの形状が完全に復元しないことが懸念される。すると、挟持部と導電路との間に隙間が形成されることが懸念される。そこで本開示においては挟持部にばね部を設けた。これによりベースフィルムの形状が完全に復元されない場合でも、ばね部の弾発力によって可撓性基板をさらに押圧することにより、挟持部と導電路との電気的な接続を維持することができる。
(8)前記ばね部は、前記挟持部のうち、前記導電路の延びる延び方向の後側から前方に向かって板ばね状に延びていることが好ましい。
可撓性基板をシェルの内部に挿入する際にばね部に摺接することによりシェルの内部に容易に挿入される。これにより可撓性基板と端子との接続作業の効率を向上させることができる。
(9)本開示は上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の端子と、前記端子に接続される可撓性基板と、を備える端子付き可撓性基板である
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態が説明される。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1が図1から図5を参照しつつ説明される。本実施形態にかかる端子付き可撓性基板10は、可撓性基板11と、可撓性基板11に接続された端子12とを備える。端子12は、図示しない相手方端子と接続される。端子12は、図1に示されるように、可撓性基板11の延び方向(矢線Yで示される向き)の前方端部に接続される。以下の説明では、矢線Zの示す向きを上とし、矢線Yの示す向きを前とし、矢線Xの示す向きを左として説明する。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
[可撓性基板11]
本実施形態にかかる可撓性基板11は、いわゆるフレキシブルプリント基板である。図2に示されるように、可撓性基板11は、前後方向に延びて配されている。可撓性基板11は、ベースフィルム14Aと、ベースフィルム14Aの下面に形成された導電路13と、導電路13のうちランド13Aを除く領域に重ねられたカバーレイ14Bと、を備える。なお、図1および図2においては、可撓性基板11、ベースフィルム14A、導電路13、およびカバーレイ14Bの厚みが強調して模式的に示されている。
ベースフィルム14Aは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)等の絶縁性の合成樹脂からなる。
導電路13は、ベースフィルム14Aの表面または裏面に、例えばエッチング等の公知の手法により、銅箔等の導電材所定の形状に形成されてなる。導電路13は可撓性基板11に沿って前後方向(延び方向の一例)に延びて形成されている。
カバーレイ14Bは特に限定されず、例えば、ポリイミド等からなる合成樹脂製のフィルムや、インク状の保護材料を回路の上にスクリーン印刷することにより形成されるものであってもよい。
可撓性基板11の下面の前端部寄りの部分はカバーレイ14Bが形成されておらず、導電路13が露出している。導電路13のうちカバーレイ14Bから露出した部分はランド13Aとされる。
[端子12]
図1および図2に示されるように、端子12は、金属製の端子本体15と、端子本体15に対して相対的にスライド移動可能なスライド部16(シェルの一例)と、を備える。
[端子本体15]
図3に示されるように、端子本体15はプレス加工、切削加工、鋳造等、公知の手法により所定の形状に形成される。端子本体15を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態にかかる端子本体15は、銅、又は銅合金からなる。端子本体15の表面にはめっき層が形成されていてもよい。めっき層を構成する金属は、スズ、ニッケル、銀等必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態にかかる端子本体15にはスズめっきが施されている。
図3に示されるように、端子本体15は、板状をなす相手方端子が挿入可能な筒部17と、筒部17の後方に位置して可撓性基板11と接続される可撓性基板接続部20を有する。可撓性基板接続部20は後方に延出された上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bと、を備える。本実施形態にかかる端子12は、いわゆる雌端子と呼ばれるものであり、相手方端子は、いわゆる雄端子と呼ばれるものである。
図3に示されるように、筒部17は前後方向に延びる角筒状をなしている。筒部17の前端は、相手方端子が挿入可能に開口されている。筒部17の内部には、弾性変形可能な弾性接触片19が配されている(図1参照)。弾性接触片19は、筒部17の内壁から内方に延びている。筒部17内に挿入された相手方端子は、弾性接触片19を押圧して弾性変形させる。弾性変形した弾性接触片19の弾発力によって、相手方端子は、筒部17の内壁と弾性接触片19との間に挟まれる。これにより相手方端子と端子12とが電気的に接続される。
図2に示されるように、筒部17の後方には角筒状をなす可撓性基板接続部20が設けられている。可撓性基板接続部20の上壁の後端部には上側挟持部18A(挟持部の一例)が後方に延びて設けられており、可撓性基板接続部20の下壁の後端部には下側挟持部18B(挟持部の一例)が後方に延びて設けられている。上側挟持部18Aと下側挟持部18Bは前後に延びた細長い形状をなしている。下側挟持部18Bの後端部は、上側挟持部18Aの後端部よりもやや後方に延びている。
図2に示されるように、上側挟持部18Aの下面には、後端部寄りの位置に、複数(本実施形態では2つ)の上側セレーション30が前後方向に間隔を空けて並んで形成されている。上側セレーション30は左右方向に延びる溝状に形成されている。上側挟持部18Aのうち上側セレーション30が形成された領域はベースフィルム14Aと接触する絶縁接触部31とされる。
図2および図3に示されるように、上側挟持部18Aには、上側セレーション30よりも前方に、上側ばね部32が形成されている。上側ばね部32は、後端部を基端部として、前方に細長く延びる板ばね状に形成されている。上側ばね部32の前端部は自由端となっている。上側挟持部18Aには、上側ばね部32の左右両側方と、前方とに、上側スリット36が形成されている。上側ばね部32は側方からみて下方に谷形状に屈曲している。上側ばね部32は上下方向に弾性変形可能になっており、谷形状に形成された最下部が可撓性基板11を上方から押圧するようになっている。
図2に示されるように、下側挟持部18Bの上面には、下端部寄りの位置に、複数(本実施形態では3つ)の下側セレーション33が前後方向に間隔を空けて並んで形成されている。下側セレーション33と、上側セレーション30とは、前後方向についてずれて配置されている。下側挟持部18Bのうち下側セレーション33が形成された領域は、可撓性基板11のランド13Aと電気的に接続される導電接触部34とされる。
図3に示すように、端子本体15の側壁には、外方に突出する係止突起28(仮係止部の一例、本係止部の一例)が形成されている。この係止突起28は、後述する仮係止受け部26(仮係止部の一例)および本係止受け部27(本係止部の一例)と係止することにより、スライド部16を、仮係止位置および本係止位置に保持するようになっている。
[スライド部16]
図4に示されるように、スライド部16は、前後方向に延びる角筒状をなしている。スライド部16は、切削加工、鋳造、プレス加工等、必要に応じて公知の手法により形成される。スライド部16を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態にかかるスライド部16は、特に限定されないが、ステンレス鋼からなる。スライド部16の表面にはめっき層が形成されていてもよい。めっき層を構成する金属は、スズ、ニッケル、銀等必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。
スライド部16の内面形状の断面は、端子本体15のうち、上側挟持部18Aと下側挟持部18Bが設けられた領域の外形状の断面と同じか、やや大きく形成されている。これにより、スライド部16は、端子本体15のうち、上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとが設けられた領域の外方に配されるようになっている。
図2に示されるように、スライド部16の上壁の下面には、下方に突出する上側加圧部25A(加圧部の一例)が設けられている。スライド部16の下壁の上面には、上方に突出する下側加圧部25B(加圧部の一例)が設けられている。
スライド部16のうち、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが形成された部分よりも前方の領域は、幅広部16Aとされる。スライド部16のうち上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが形成された部分は、幅広部16Aの内形状よりも上下方向について幅狭な幅狭部16Bとされる。
下側加圧部25Bの後側には、前方に向かうにしたがって上方に傾斜するガイド斜面35が形成されている。このガイド斜面35に可撓性基板11の前端部が摺接することにより、可撓性基板11が上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとの間にガイドされるようになっている。
図4に示されるように、スライド部16の側壁には、前後方向の前端部寄りの位置に、仮係止受け部26が開口されている。また、スライド部16の側壁には、仮係止受け部26よりも後方の位置に、本係止受け部27が開口されている。仮係止受け部26と、本係止受け部27は、端子本体15の側壁に設けられた係止突起28と弾性的に係止可能になっている。
端子本体15の係止突起28とスライド部16の仮係止受け部26とが係止した状態は、端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持された状態(第1状態の一例)となっている(図2参照)。この状態においては、幅広部16Aが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に位置している。これによりスライド部16の上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bは、端子本体15の上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの後端縁から後方に離間している。また、この状態においては、上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとの間の間隔は、可撓性基板11の厚さよりも大きく設定されている(図2参照)。
図5に示されるように、端子本体15の係止突起28とスライド部16の本係止受け部27とが係止した状態は、端子本体15に対してスライド部16が本係止位置に係止された状態(第2状態の一例)となっている。この状態においては、幅狭部16Bが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に位置している。これによりスライド部16の上側加圧部25Aは、上側挟持部18Aの上方から上側挟持部18Aに接触している。また、スライド部16の下側加圧部25Bは、下側挟持部18Bの下方から下側挟持部18Bに接触している(図1参照)。
上記のように、スライド部16は、端子本体15のうち上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとが設けられた領域に外嵌された状態で、上記した仮係止位置と、本係止位置との間をスライド移動可能になっている。
図1に示されるように、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側加圧部25Aが上方から上側挟持部18Aを押圧することによって上側挟持部18Aが下方に変形するようになっている。また、下側加圧部25Bが下方から下側挟持部18Bを押圧することによって下側挟持部18Bが上方に変形するようになっている。
上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとの間の空間に、可撓性基板11を前後方向(延び方向)に延びた状態で配し、且つ、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持した状態では、可撓性基板11の前端部は、弾性変形した上側挟持部18Aと下側挟持部18Bによって上下方向から挟持されるようになっている。すなわち、上側挟持部18Aは上側加圧部25Aに下方に押圧されることにより可撓性基板11に上方から接触し、下側挟持部18Bは下側加圧部25Bに上方に押圧されることにより可撓性基板11に下方から接触するようになっている。
図1に示されるように、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側挟持部18Aが可撓性基板11の上面(可撓性基板11の表面の一例)を上方から押圧している。これにより、上側挟持部18Aに形成された上側セレーション30は可撓性基板11のベースフィルム14Aに上方から食い込む。この結果、可撓性基板11は上側挟持部18Aによって強固に保持されるようになっている。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、下側挟持部18Bが可撓性基板11の下面(可撓性基板11の裏面の一例)に形成されたランド13Aを下方から押圧する。これにより、下側挟持部18Bに設けられた下側セレーション33がランド13Aの表面に形成された酸化被膜を破ってランド13Aの内部に食い込む。これにより、下側挟持部18Bの接触部と、ランド13Aとが電気的に接続される。
図1に示されるように、スライド部16の前端部には、上壁から上方に突出する治具接触部46が設けられている。治具接触部46に後方から治具45が接触して、この治具45によってスライド部16が前方に押されることにより、スライド部16が前方に移動可能になっている。
図1に示されるように、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側挟持部18Aに形成された上側ばね部32は、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bよりも前方に位置している。これにより、上側ばね部32には、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bによる押圧力が加わらないようになっている。
上側ばね部32は、可撓性基板11に上方から接触している。これにより、可撓性基板11は、上側ばね部32の弾発力によって下方へ付勢されている。この結果、可撓性基板11の下面に形成されたランド13Aが下側挟持部18Bの接触部に付勢された状態になっている。
[可撓性基板11と端子12の接続工程]
続いて、可撓性基板11と端子12との接続工程の一例について説明する。可撓性基板11と端子12との接続工程は以下の記述に限定されない。
公知の手法により、端子本体15と、スライド部16とが形成される。端子本体15に対して、後方からスライド部16が組み付けられる。端子本体15の係止突起28に後方からスライド部16の前端縁が当接し、スライド部16の側壁が拡開変形する。更にスライド部16が前方に押し込まれると、スライド部16の側壁が復帰変形し、端子本体15の係止突起28に、スライド部16の仮係止受け部26が係止する。これにより、端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持される。これにより端子12が得られる。
公知の手法により、ベースフィルム14Aの下面に導電路13が形成され、カバーレイ14Bがさらに積層される。カバーレイ14Bの前端部からは導電路13のうちランド13Aが露出している。
可撓性基板11がスライド部16の後端部から前方に押し込まれると、可撓性基板11の前端部は、スライド部16の後端部からスライド部16の内部へと導入される。更に可撓性基板11が前方に押し込まれると、可撓性基板11の前端部は端子本体15の内部へと進入して上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとの間の空間内に至る(図2参照)。
図2に示されるように、端子本体15に対してスライド部16が仮係止位置に保持された状態では、上側挟持部18Aと下側挟持部18Bとの間隔は、可撓性基板11の厚さよりも大きく設定されている。可撓性基板11がスライド部16内に挿通された状態では、可撓性基板11は前後方向に延びており、この可撓性基板11に形成された導電路13も前後方向に延びている。
次に、治具45を後方から治具接触部46に当接させて、スライド部16を前方にスライド移動させる。スライド部16は端子本体15に対して相対的に前方に移動させられる。このとき、端子本体15の係止突起28と、スライド部16の仮係止受け部26との係止が外れ、スライド部16の側壁が係止突起28に乗り上げて拡開変形する。
スライド部16が前方に移動させられると、スライド部16の側壁が復帰変形して端子本体15の係止突起28と、スライド部16の本係止受け部27とが弾性的に係止する。これによりスライド部16が端子本体15に対して本係止位置に保持される。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置に保持された状態で、スライド部16の上側加圧部25Aが、端子本体15の上側挟持部18Aに上方から当接して下方へと押圧する。また、スライド部16の下側加圧部25Bが、端子本体15の下側挟持部18Bに下方から当接して上方へと押圧する。これにより、可撓性基板11が、上側挟持部18Aと下側挟持部18Bに上下から、すなわち表裏両面から挟持される。
図1に示されるように、スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、上側挟持部18Aが可撓性基板11を上方から押圧している。これにより、上側挟持部18Aに形成された上側セレーション30は可撓性基板11のベースフィルム14Aに上方から食い込む。この結果、可撓性基板11は上側挟持部18Aによって強固に保持されるようになっているので、可撓性基板11に引っ張り力が作用した場合に、可撓性基板11と端子12との保持力を高めることができる。
スライド部16が端子本体15に対して本係止位置で保持された状態では、下側挟持部18Bが可撓性基板11のランド13Aを下方から押圧する。これにより、下側挟持部18Bに設けられた下側セレーション33がランド13Aの表面に形成された酸化被膜を破ってランド13Aの内部に食い込む。これにより、下側挟持部18Bの接触部と、ランド13Aとが電気的に接続される。以上のようにして端子付き可撓性基板10が完成する。
[本実施形態の作用効果]
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態は、可撓性基板11の前方端部に接続される端子12であって、可撓性基板11は、絶縁性のベースフィルム14Aと、ベースフィルム14Aの下面に形成された導電路13と、を有し、端子12は、可撓性基板11を挟む上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bを有する端子本体15と、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に配される筒状のスライド部16と、を有し、下側挟持部18Bは、可撓性基板11に形成された導電路13のランド13Aと接触する導電接触部34を有し、スライド部16は、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bを可撓性基板11に向けてそれぞれ押圧する上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bを有し、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bはスライド部16の内方に突出しており、スライド部16は、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが形成されていない幅広部16Aと、上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが形成されることにより幅広部16Aよりも内側が狭い幅狭部16Bと、を有し、幅狭部16Bが挟持部の外側に位置することにより下側挟持部18Bの導電接触部34が導電路13と接触する。
また、本実施形態にかかる端子付き可撓性基板10は、上記の端子12と、端子12に接続される可撓性基板11と、を備える。
幅狭部16Bに形成された上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bを可撓性基板11に向けて押圧することにより、下側挟持部18Bの導電接触部34が可撓性基板11の導電路13に接触する。これにより端子12と可撓性基板11とが電気的に接続される。
スライド部16の幅狭部16Bを上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に配置することにより端子12と可撓性基板11とを電気的に接続できるので、溶接機やリフロー炉等の大規模な設備が不要となるので、製造コストを低減できる。
端子12と可撓性基板11とがはんだ付けされていないので、はんだクラック等、はんだ付けに起因する不具合の発生を抑制できる。これにより、端子12と可撓性基板11との電気的な接続信頼性を向上できる。
端子12と可撓性基板11とがはんだ付けされていないので、リフロー炉による加熱工程が不要となる。これにより、弾性接触片19のばね性能が低下することを抑制できる。
本実施形態によれば、端子本体15は、可撓性基板11の表面および裏面にそれぞれ位置する、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bを有し、スライド部16は上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bをそれぞれ加圧する上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bを有する。
可撓性基板11が表裏両面から上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bに挟まれるので、挟持部が1つの場合に比べて、可撓性基板11の導電路13が上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bによって挟持される力が大きくなる。これにより可撓性基板11の導電路13と下側挟持部18Bの導電接触部34とがより強固に接触するので、可撓性基板11と端子12との電気的な接続信頼性が向上する。
可撓性基板11は、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bと摺接することにより、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの間へとガイドされる。これにより可撓性基板11と端子12との接続作業の効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、下側挟持部18Bには導電接触部34が設けられており、上側挟持部18Aには可撓性基板11のベースフィルム14Aに接触する絶縁接触部31が設けられている。
下側挟持部18Bに設けられた導電接触部34と、可撓性基板11の導電路13と、が接触することにより、可撓性基板11と端子12とが電気的に接続される。このとき、上側挟持部18Aに設けられた絶縁接触部31が可撓性基板11のベースフィルム14Aと接触して押圧することにより、可撓性基板11を強固に保持することができる。これにより、導電接触部34と導電路13とが位置ずれすることが抑制されるので、可撓性基板11と端子12との電気的な接続信頼性をより向上させることができる。
本実施形態によれば、下側加圧部25Bには、導電路13の延びる延び方向について後側に、延び方向の前方に向かうにしたがってスライド部16の内方に傾斜するガイド斜面35が形成されている。
可撓性基板11がスライド部16の内部に挿入される際に、可撓性基板11の前端部がガイド斜面35に後方から摺接することにより、可撓性基板11はスライド部16の内方に案内される。これにより、可撓性基板11と端子12との接続作業の効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、幅広部16Aは、スライド部16のうち、導電路13の延び方向の前側に設けられ、幅狭部16Bはスライド部16のうち延び方向の後側に設けられ、スライド部16は、幅広部16Aが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に位置して上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bと接触しない第1状態と、幅狭部16Bが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に位置して上側加圧部25Aおよび下側加圧部25Bが上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bを可撓性基板11に向かって押圧する第2状態との間をスライドするようになっている。
スライド部16を第1状態から第2状態に移動させるという簡易な手法により、可撓性基板11と端子12とを電気的に接続することができる。
本実施形態によれば、端子本体15は係止突起28を有し、スライド部16には、端子本体15およびスライド部16を第1状態に保持する仮係止受け部26と、端子本体15およびスライド部16を第2状態に保持する本係止受け部27と、を有する。
端子本体15およびスライド部16は、係止突起28と仮係止受け部26とが係止することによって第1状態に保持される。これにより、可撓性基板11と接続される前の状態において、端子本体15とスライド部16とを仮組みすることができるので、端子12の製造作業の効率を向上させることができる。
端子本体15およびスライド部16は、係止突起28と本係止受け部27とが係止することによって第2状態に保持される。これにより、端子12と可撓性基板11とが接続された状態を保持できるので、端子12と可撓性基板11との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
本実施形態によれば、上側挟持部18Aには弾性変形可能な上側ばね部32が形成されており、上側ばね部32の弾発力によって可撓性基板11が下方に押圧される。
上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bによってベースフィルム14Aが押圧された状態で、端子12および可撓性基板11の温度が上昇する場合がある。すると、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bに押圧されてベースフィルム14Aが圧縮変形する。その後、温度が低下すると、上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの形状は復帰するが、ベースフィルム14Aの形状が完全に復元しないことが懸念される。すると、下側挟持部18Bの導電接触部34と導電路13との間に隙間が形成されることが懸念される。そこで本実施形態においては上側挟持部18Aに上側ばね部32が設けられている。これによりベースフィルム14Aの形状が完全に復元されない場合でも、上側ばね部32の弾発力によって可撓性基板11を下方に押圧することにより、下側挟持部18Bの導電接触部34と導電路13との電気的な接続を維持することができる。
本実施形態によれば、上側ばね部32は、上側挟持部18Aのうち、導電路13の延びる延び方向の後側から前方に向かって板ばね状に延びている。
可撓性基板11をスライド部16の内部に挿入する際に上側ばね部32に摺接することによりスライド部16の内部に容易に挿入される。これにより可撓性基板11と端子12との接続作業の効率を向上させることができる。
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2が図6を参照しつつ説明される。本実施形態にかかる端子付き可撓性基板60においては、端子61の端子本体62には、下側挟持部18Bのうち下側セレーション33よりも前方の位置に、下側ばね部63が形成されている。下側ばね部63は後端部が基端部とされるとともに、前端部が自由端とされた板ばね状に形成されている。下側ばね部63は上側ばね部32と対応する位置に形成されている。下側挟持部18Bには、下側ばね部63の左右両側方、および前方に、下側スリット64が形成されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、可撓性基板11は表裏両面から上側ばね部32と下側ばね部63とに挟持されるので、可撓性基板11に引張力が加えられた場合でも位置ずれが抑制される。これにより、端子61と可撓性基板11との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
<実施形態3>
次に、本開示の実施形態3が図7および図8を参照しつつ説明される。図7に示されるように、本実施形態にかかる端子付き可撓性基板70おいては、端子71の端子本体72のうち、上側挟持部18Aに上側ばね部が設けられておらず、下側挟持部18Bに下側ばね部が設けられていない。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、端子本体72に上側ばね部および下側ばね部が設けられていないので、端子71の製造コストを低減できる。
スライド部16の幅狭部16Bを上側挟持部18Aおよび下側挟持部18Bの外側に配置することにより端子71と可撓性基板11とを電気的に接続できるので、溶接機やリフロー炉等の大規模な設備が不要となるので、製造コストを低減できる。
端子71と可撓性基板11とがはんだ付けされていないので、はんだクラック等、はんだ付けに起因する不具合の発生を抑制できる。これにより、端子71と可撓性基板11との電気的な接続信頼性を向上できる。
端子71と可撓性基板11とがはんだ付けされていないので、リフロー炉による加熱工程が不要となる。これにより、弾性接触片19のばね性能が低下することを抑制できる。
<他の実施形態>
(1)可撓性基板はフレキシブルプリント基板に限られず、ベースフィルムに銅箔等の金属箔が貼付されたフレキシブルフラット基板であってもよい。
(2)可撓性基板の上面に導電路が形成されていてもよく、可撓性基板の上面および下面の双方に導電路が形成されていてもよい。
(3)端子本体は、少なくとも1つの挟持部を有していればよく、または3つ以上の挟持部を有してもよい。
(4)ばね部は、延び方向の前方から後方に向かって延びる板ばね状に形成されてもよい。ばね部は両持ちばねであってもよい。
(5)端子は、雄タブを有する雄端子でもよい。
10、60、70: 端子付き可撓性基板
11: 可撓性基板
12、61、71: 端子
13: 導電路
13A: ランド
14A: ベースフィルム
14B: カバーレイ
15、62、72: 端子本体
16: スライド部
16A: 幅広部
16B: 幅狭部
17: 筒部
18A: 上側挟持部
18B: 下側挟持部
19: 弾性接触片
20: 可撓性基板接続部
25A: 上側加圧部
25B: 下側加圧部
26: 仮係止受け部
27: 本係止受け部
28: 係止突起
30: 上側セレーション
31: 絶縁接触部
32: 上側ばね部
33: 下側セレーション
34: 導電接触部
35: ガイド斜面
36: 上側スリット
45: 治具
46: 治具接触部
63: 下側ばね部
64: 下側スリット

Claims (9)

  1. 可撓性基板の前方端部に接続される端子であって、
    前記可撓性基板は、絶縁性のベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面および裏面の少なくとも一方に形成された導電路と、を有し、
    前記端子は、前記可撓性基板を挟む挟持部を有する端子本体と、前記挟持部の外側に配される筒状のシェルと、を有し、
    前記挟持部は、前記可撓性基板の前記導電路と接触する導電接触部を有し、
    前記シェルは、前記挟持部を前記可撓性基板に向けて押圧する加圧部を有し、前記加圧部は前記シェルの内方に突出しており、
    前記シェルは、前記加圧部が形成されていない幅広部と、前記加圧部が形成されることにより幅広部よりも内側が狭い幅狭部と、を有し、
    前記幅狭部が前記挟持部の外側に位置することにより前記挟持部の前記導電接触部が前記導電路と接触する端子。
  2. 前記端子本体は前記可撓性基板の表面および裏面に位置する2つの前記挟持部を有し、前記シェルは2つの前記挟持部をそれぞれ加圧する2つの前記加圧部を有する、請求項1に記載の端子。
  3. 2つの前記挟持部の一方には前記導電接触部が設けられており、2つの前記挟持部の他方には前記可撓性基板の前記ベースフィルムに接触する絶縁接触部が設けられている、請求項2に記載の端子。
  4. 前記加圧部には、前記導電路の延びる延び方向について後側に、前記延び方向の前方に向かうにしたがって前記シェルの内方に傾斜するガイド斜面が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子。
  5. 前記幅広部は、前記シェルのうち、前記導電路の延びる延び方向の前側に設けられ、前記幅狭部は前記シェルのうち前記延び方向の後側に設けられ、
    前記シェルは、前記幅広部が前記挟持部の外側に位置して前記加圧部が前記挟持部と接触しない第1状態と、前記幅狭部が前記挟持部の外側に位置して前記加圧部が前記挟持部を前記可撓性基板に向かって押圧する第2状態との間をスライドするようになっている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子。
  6. 前記端子本体および前記シェルの双方または一方には、前記端子本体および前記シェルを前記第1状態に保持する仮係止部と、前記端子本体および前記シェルを前記第2状態に保持する本係止部と、を有する請求項5に記載の端子。
  7. 前記挟持部には弾性変形可能なばね部が形成されており、前記ばね部の弾発力によって前記可撓性基板が押圧される請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の端子。
  8. 前記ばね部は、前記挟持部のうち、前記導電路の延びる延び方向の後側から前方に向かって板ばね状に延びている請求項7に記載の端子。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の端子と、
    前記端子に接続される可撓性基板と、を備える端子付き可撓性基板。
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